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キモオタ「我輩がおとぎ話の世界に行くですとwww」ティンカーベル「そう」
Part22


352 :◆oBwZbn5S8kKC :2014/11/23(日)18:18:24 ID:prW
鬼神「我ヲ倒ス算段ハツイタカ人間」グワハハハ
鬼神「我ニハ解ル。隙ヲツイテ我ニアレヲ飲マセルツモリナノダロウ?ソウハサセヌワ!」
青鬼「・・・と、これがあの鬼神の正体だ」ボソッ
キモオタ「把握www任せてくだされwww」
・・・
キモオタ「んんwww鬼神殿www聞きましたぞwww」コポォ
鬼神(話しかけることで口を開けさせようということだろうが、甘いわ!)
キモオタ「お主の弱点はわかっているのでござるからなwww」コポォ
ティンカーベル「えっ?なになに?」
キモオタ「鬼と言えば節分、節分と言えば豆・・・!」
鬼神(・・・・・・豆だと?こいつら柊の薬の事を知らないのか?)

353 :◆oBwZbn5S8kKC :2014/11/23(日)18:28:34 ID:prW
キモオタ「ティンカーベル殿!我輩があの鬼神を煽るでござるから隙をみてこの炒り豆をあの鬼神に思い切りぶつけてほしいでござる!」
ティンカーベル「わかったよ!キモオタ!」ピュー
鬼神(どういうことだ?向こうには鬼が一人いる、柊の薬を知らないはずが・・・なるほど、これは我を騙すための芝居か!)
青鬼「いくぞ裸王!赤ずきん、いざとなったら俺ごとあいつを撃ち抜け!」ダッ
裸王「先程投げつけられたら礼をしていなかったな鬼神よ!」ダッ
赤ずきん「なんなのよその指示は・・・聞いていた?鬼神さん?彼等、犠牲覚悟よ?あなたに防ぎきれるかしら?」
鬼神(解りやすい芝居よ!そうやって我を油断させて薬を口に投げ込むつもりであろう?)
キモオタ「それでは鬼退治といきますかなwww」コポォ

354 :◆oBwZbn5S8kKC :2014/11/23(日)18:38:33 ID:prW
青鬼「オラアァ!逃がさないぞ鬼神!」ガシッ
裸王「少し大人しくして貰うぞ!裸王羽交い締め!」ググッ
鬼神(流石に鬼がいると面倒だ・・・だが振り払えないわけではない・・・!)
キモオタ「青鬼殿から聞きましたぞwwwお主は鬼の憎しみの集合体であるらしいですなwww」
キモオタ「実にオカルトチックwwwそういう中二病的なの我輩嫌いじゃありませんぞwww」
キモオタ「でも弱点が豆というのはいささかショボくないですかなwww」
鬼神「滑稽ヨ・・・実ニ滑稽」
キモオタ「何のことですかなwww」
鬼神「・・・気ガ付カヌト思ッテイタノカ?」
キモオタ「な、なにをですかな!?」
鬼神「柊ノ薬ヲ飲マセヨウトイウノダロウ?無駄無駄・・・我ハ知ッテイル、薬の存在を」

355 :◆oBwZbn5S8kKC :2014/11/23(日)18:52:41 ID:prW
キモオタ「な、なんですと!?あ、青鬼殿!まずいですぞ!」
青鬼「グッ・・・まさか鬼神が柊の薬について知っているとは・・・」
裸王「ここまできたというのに・・・!」
赤ずきん「豆に意識を向けて薬を飲ませる作戦・・・駄目だったのね」
キモオタ「・・・・・・我々にはもう手だてがありませんぞ・・・!」
鬼神「滑稽ヨ・・・人間風情二ナニガデキル・・・!」
キモオタ「もう鬼神に隙をを作ることはできないでござる・・・!我々人間は・・・」
キモオタ「我々はこの鬼に皆殺しにされるでござるよおぉぉ!!!」
ザワザワ ザワザワ
村人「あいつらうなだれちまったぞ!?」
村人「それよりあの男・・・皆殺しにされるといっていたっぺ!」
村人「もうおしまいだべぇ!」
ザワザワ ザワザワ
鬼神「・・・・・・」ニタァ

356 :名無しさん@おーぷん :2014/11/23(日)18:56:01 ID:GbC
くっ…!万策尽きたか…(ニヤリ)

357 :◆oBwZbn5S8kKC :2014/11/23(日)19:03:00 ID:prW
「もうおしめぇだぁ!!」
「殺されちまうだぁ!」
「なんまんだぶなんまんだぶ・・・」
ギャーギャー ギャーギャー
青鬼「せめて、村人を少しでも遠くに苦さなければ・・・!」
鬼神「クックック・・・・・・実ニ愉快ナ光景ヨ・・・」
鬼神「男、オマエノイウヨウニ我ハ憎シミノ集合体!人間ニ恨ミヲモツ鬼ノ憎シミカラウマレタ存在!」
キモオタ「・・・・・・」
鬼神「故、我ハ望ム。人間ヲ皆殺シニスルコト、ソレガカナウトキガキタノダ!」
キモオタ「・・・・・・我々には」
鬼神「ナンダァ?」
キモオタ「もう対抗する手段がないでござる・・・・・・!」
鬼神「ソウカ、ソウダロウ」
鬼神「モトヨリ人間風情ガ太刀打チデキルハズガナイノダ!」
鬼神「震エヨ!畏レヨ!鬼ガ支配スルセカイガ到来スルノダ!フフフッ」
鬼神「ガーッハッハッハ!愉快!実ニ愉快ヨ!」ガーッハッハッハ
ピュン
ティンカーベル「ねっ!私もそう思う!」ニヤニヤ
鬼神「・・・・・・っ!」

358 :ヤサ充◆zuQu1ak8zVzK :2014/11/23(日)19:05:50 ID:F9G
あっ

359 :名無しさん@おーぷん :2014/11/23(日)19:07:10 ID:QPu
計画通り・・・!

360 :名無しさん@おーぷん :2014/11/23(日)19:10:32 ID:1Nl
ティンクキタ━(゚∀゚)━!

361 :◆oBwZbn5S8kKC :2014/11/23(日)19:10:45 ID:prW
ティンカーベル「えりゃーっ!」ズボォー
鬼神「グッ・・・グガガッ」
ゴクン
キモオタ「いけませんぞwww最後の最後まで油断してはwww」
鬼神「・・・計リオッタナ・・・!」
キモオタ「お主が薬について知っている可能性は高かったでござるからなwww青鬼殿の話ではお主は鬼たちの憎しみの固まり。いくら警戒していても我々人間が絶望する様を見せれば勝ち誇ると思っておりましたぞwww」
鬼神「・・・人間風情ガ・・・ヤハリ人間ハ卑劣ナリ・・・!」
青鬼「・・・・・・」
シュウゥゥゥ
鬼神「我ハ消エル、ダガ鬼ノ憎シミノ心ガアルカギリ鬼神病ハ消エヌ」
鬼神「イズレ貴様等人間ヲイタメツケラレルノヲタノシミニシテイオクゾ!」
シュウゥゥゥ

362 :◆oBwZbn5S8kKC :2014/11/23(日)19:16:55 ID:prW
村人「あ、あの鬼から煙が!?」
村人「もしかしてやったんじゃねぇか!?」
村人「そうにちげぇねぇ!!」
・・・
青鬼「裸王、急いでこいつを赤鬼の家に運んでくれ!直に鬼神化は解ける、正体がバレたら台無しだ」
赤ずきん「私が案内する、行きましょう」
裸王「うむ!ようやく終わったのだな!」
ティンカーベル「青鬼!村人見てるしアピールしとこう!」
青鬼「そうだな・・・」
青鬼「村人のみんな!今回は悪い鬼が村に迷惑をかけてすまない!この通りこの悪い鬼は村から追放する!だがもう終わった!悪い鬼に恐怖することはないんだ!」

363 :名無しさん@おーぷん :2014/11/23(日)19:18:29 ID:1Nl
なんとかなったか
よかった

364 :◆oBwZbn5S8kKC :2014/11/23(日)19:27:38 ID:prW
「やったぞ!やったぞ!」
「赤鬼は本当に心優しい鬼だったんだ!」
「俺達、今まで赤鬼を誤解してたな・・・」
「赤鬼ー!おまえは今日から村の一員だ!」
・・・
ティンカーベル「むぅ、なんだか調子がいいよね。助けてくれたから英雄扱いだもん」ムスッ
青鬼「まぁいいじゃないか、これで村は救えた。赤鬼の立場も良くなる」
キモオタ「一件落着というわけですなwww」
青鬼「まぁまだやるべきことはあるけどな」
ティンカーベル「それって・・・・・・」
キモオタ「・・・・・・」
青鬼「赤鬼が目を覚ますまでに、ここを出て行く。鬼がいつまでも二人いるとおかしいしな・・・」
青鬼「それにあいつと話すと、別れが辛くなる」

365 :◆oBwZbn5S8kKC :2014/11/23(日)19:29:11 ID:prW
今日はここまで
泣いた赤鬼編 次回に続きます。もうちょっとで終わり

366 :名無しさん@おーぷん :2014/11/23(日)19:30:11 ID:GbC
乙!!
まだまだ不安要素いっぱいあるから気が抜けないな!

369 :名無しさん@おーぷん :2014/11/23(日)22:28:27 ID:0WW
青鬼さん・・・・(´;ω;`)ブワッ

371 :名無しさん@おーぷん :2014/11/23(日)23:47:03 ID:JgZ
キモオタ活躍キター!!
青鬼さん出て行っちゃうのかな…
乙乙。
続きウルトラ楽しみにしてるぜよ
by赤ずきんFan clab 会員番号001

373 :名無しさん@おーぷん :2014/11/24(月)15:23:46 ID:h47
>>371
赤ずきんファンクラブワロタwww
僕はティンカーベルちゃん!(AA略)

374 :◆oBwZbn5S8kKC :2014/11/24(月)20:05:44 ID:Lmr
赤鬼の家
キモオタ「裸王殿、急に呼び出して申し訳ありませんでしたなwww」
裸王「なんのなんの!私の筋肉が必要ならいつでも呼んでくれ!あるいは肉体美を鑑賞したいときだって呼んでくれても構わんぞ」マッスル
キモオタ「それは恐らく無いでござるがwww」
ティンカーベル「じゃあね、裸王!またね!」
裸王「うむ、ではお互い精進するとしよう!」ムキムキ
シュン
赤ずきん「・・・・・・不思議な時計ね」
キモオタ「おはなしウォッチですぞwww仲良くなったおとぎ話の登場人物を呼び出せる魔法具ですぞwww」
赤ずきん「凄いわね、さぞ高名な魔法使いが作ったのね」
ティンカーベル「魔法具なら赤ずきんなんか二つも持ってるじゃん!」
赤ずきん「まぁ、ね。でも異世界に声を飛ばす上に呼び出しできるなんて余程よ?狙われないように注意なさい」
・・・
青鬼「・・・・・・傷の手当ては終わった。赤鬼はしばらく眠っているだろうからこの間にお前たちに話しておくことがある」
キモオタ「ほうwwwなんですかなwww」

376 :◆oBwZbn5S8kKC :2014/11/24(月)20:24:58 ID:Lmr
青鬼「鬼神病についてだ。さっきキモオタには少し話したが・・・三人とも旅をしているなら知っておいてほしい」
ティンカーベル「確か、鬼の憎しみの集合体・・・だっけ?」
赤ずきん「あの鬼神も人間へ憎しみを強く持っていたようだったわね」
青鬼「そうだ、鬼神病っていうのは『鬼の人間への憎しみの心』が産み出す」
キモオタ「つまり赤鬼殿は実は人間を憎んでいたということですかな?」
ティンカーベル「えぇーっ!?なんでなんで?そんなわけないじゃん!」
青鬼「安心しろ、赤鬼はそんな風に思っていないさ。わかりやすくいうとだな、鬼の憎しみの心が膨らんでいくと姿を持たない鬼神の魂が生まれる。その鬼神の魂は無作為に鬼に取り付く。だから鬼神病は病とも祟りとも言われているんだ」
赤ずきん「病のように発症するけれど、その根本は恨みの力・・・と言うわけね?」
青鬼「そうだ、だから赤鬼の言葉に裏なんてないしアイツは人間が大好きなままだよ」
ティンカーベル「でもさぁ、人間は鬼が怖いから人間は鬼を基本的に避けていくんでしょ?確かにショックかもだけど憎しみになるのかな?それ」
青鬼「うーむ、ちょっと言いにくいが・・・鬼にいい鬼悪い鬼がいるように人間にも悪い奴っていうのはいるだろう?」
キモオタ「否定はできませんなwww」

377 :◆oBwZbn5S8kKC :2014/11/24(月)20:33:23 ID:Lmr
青鬼「そういう悪い人間に鬼は被害に遭っているんだ」
赤ずきん「あんなに強い種族なのに?」
青鬼「・・・鬼でも力に弱い鬼はいる。騙されて利用される鬼だっているし、女や子供が誘拐されて見世物にされたり献上品にされたり、遠い地方では鬼の角が万能薬になるなんてデマのせいで集団で襲撃されて滅んだ鬼の集落もある」
キモオタ「・・・・・・なんというか、申し訳ないですな」
青鬼「おまえが謝ることじゃあない。それでも鬼はその外見や悪い鬼の所行のせいで悪と見られる。かといって復讐をすれば結局鬼は悪い奴というイメージだけが強くなる。実際泣き寝入りするしかないんだ。」
赤ずきん「・・・・・・」
青鬼「そうやって積もった憎しみが集まって鬼神の魂を産み、鬼神病が発生する。今はまだ鬼神病は稀な病だが・・・・・・」
キモオタ「このままの状態が続けばどうなるかわかりませんな」
青鬼「その通りだ、手を打たなければいけない」

378 :◆oBwZbn5S8kKC :2014/11/24(月)20:40:27 ID:Lmr
青鬼「だから俺は旅にでる」
ティンカーベル「旅に?どうして?ここに残ってもいいじゃん!」
青鬼「そう簡単な問題じゃないんだ、ティンカーベル。それに俺には目標ができた」
ティンカーベル「目標?」
青鬼「俺は世界中を旅して、心優しい鬼もいることを人間に伝えていきたい。農業の手伝いをしたりしてな、そうして少しでも人間が鬼への認識を改めてくれたらきっと鬼神病は無くなる」
赤ずきん「それは・・・理屈ではそうでしょうけど・・・」
青鬼「難しいことはわかっているさ。でも、必要な事だとも思う。いつまでも憎しみあっているというのもバカバカしい。そこで赤ずきん、お前にはこの手紙を赤鬼に渡してほしい」
赤ずきん「・・・わかったわ。彼が目を覚ましたら渡しておく。私はもう少し残らないといけないしね」
青鬼「すまない。キモオタとティンカーベルも赤鬼が目覚める前に旅立つのだろう?」

379 :◆oBwZbn5S8kKC :2014/11/24(月)20:48:29 ID:Lmr
キモオタ「悩みましたがなwww赤鬼殿、気を使ってしまうでしょうしなwww」
ティンカーベル「自分勝手だけど・・・苦しい思いする赤鬼、見たくないもん」
キモオタ「赤ずきん殿、赤鬼殿にはよろしく伝えていただきたい。それと我々はもう友達でござる、いつでもこのおはなしウォッチで会えるとも伝えてくだされ」
赤ずきん「えぇ、任せなさい」
青鬼「・・・よし、じゃあこれで俺のいいたいことは言った。やるべきこともやった。そろそろ俺は出て行くが・・・」
ティンカーベル「・・・そうだ、青鬼って遠くの故郷からここにきたんだよね?」
青鬼「そうだな、それがどうかしたか?」
ティンカーベル「変な噂とか聞いてない?えっと、天啓を見た人がいるとかどこか別の世界からきたとか!」
青鬼「そうだなぁ・・・天啓じゃねぇが、幻覚を見せられそうになったっていう鬼が居たな・・・」
キモオタ「な、なんですと!?」
ティンカーベル「詳しく教えて!」

380 :◆oBwZbn5S8kKC :2014/11/24(月)21:03:24 ID:Lmr
青鬼「俺が故郷の村を出る前だったな・・・よそ者の鬼が訪ねて来てな。そいつが言ってた話なんだが・・・」
赤ずきん「よそ者の鬼・・・・・・別のおとぎ話からきたのかしらね」ボソッ
青鬼「自分の住んでいた場所にとって居られなくなって来たらしい。それから俺達鬼の種族に伝わる『打ち出の小槌』を持っていないかと言ってきていたな・・・」
ティンカーベル「それって何でも願い事が叶う不思議な小槌だよね!?」
青鬼「詳しいなティンカーベル。でもあんなもんが俺の故郷みたいな小さな集落にある筈がない、そう伝えたらがっかりして心当たりはないかって聞いてくるから、どうしてそんなに打ち出の小槌が必要なんだって聞いたんだ」
キモオタ「それでどうしたんですかなwww」
青鬼「自分の故郷を救いたいんだと。そいつが言うには自分が役割を果たせなかったから故郷を失ったと言っていたな・・・あと迷惑をかけた奴に謝りたいと言っていたな、そのあたりに住む人間のお姫さんと・・・もう一人なんていう名前だったかな・・・いっすんなんとかっていう・・・」
赤ずきん「・・・・・・一寸法師」
青鬼「そうだそうだ!姫と一寸法師に謝りたいと言っていたな!なんだ、知ってるのか?」
赤ずきん「いいえ、続けて頂戴」

381 :◆oBwZbn5S8kKC :2014/11/24(月)21:10:12 ID:Lmr
ティンカーベル「一寸法師って、赤ずきんが教えてくれたもう消えちゃったおとぎ話だよね?」ボソッ
キモオタ「どうやらそのおとぎ話の鬼がこの世界に逃げてきたようですな・・・・・・」ボソッ
赤ずきん「しかし妙ね、その鬼はなんで打ち出の小槌を探しているのかしら?」ボソッ
キモオタ「どういうことですかなwww」ボソッ
赤ずきん「打ち出の小槌は一寸法師の世界に存在する。そしてその所有者はその鬼のはず・・・そして一寸法師に謝りたい・・・どういうことかしらね、これは」
青鬼「おーい、続けるぞ?」
ティンカーベル「うんうん!お願い!」
青鬼「その鬼に詳しく聞いてみるとな、その辺じゃ見ないような奴に声をかけられたらしい」

382 :◆oBwZbn5S8kKC :2014/11/24(月)21:21:26 ID:Lmr
青鬼「細かい内容は忘れちまったが・・・なんつうか、その一寸法師を殺す内容の幻覚だったらしい」
キモオタ「一寸法師を殺す幻覚・・・」
赤ずきん「・・・こう言い換えたらどうかしらね、『一寸法師を殺す天啓』」
ティンカーベル「・・・同じだね、裸王のとこの隣国の兵士と」
キモオタ「あの時は裸王殿を殺す天啓。でしたな・・・」
青鬼「その幻覚が不思議なもんでな・・・その相手がなにか火を灯すと急に幻覚が頭の中に飛び込んできたんだと・・・結局、その時突風でその灯りが消えた途端に幻覚も消えたらしいがな」
赤ずきん「幻覚を見せる灯り・・・?」
ティンカーベル「灯りを灯す道具ってなんだろう・・・火打ち石?」
青鬼「なんていう名前だったかな・・・聞いたことのないような・・・」
キモオタ「チャッカマンとかライターとかですかなwww」
青鬼「いや・・・違う、なんだったかな・・・餅みてぇな名前の・・・」
赤ずきん「マッチ・・・」
赤ずきん「それ、マッチじゃないかしら?」

385 :◆oBwZbn5S8kKC :2014/11/24(月)21:31:33 ID:Lmr
青鬼「それだそれだ!マッチっていう名前の道具だ!」
赤ずきん「そう、解ったわ・・・で、その鬼は?」
青鬼「別の鬼の集落を回ってみるっていっていたな・・・確か鬼ヶ島とかいう場所に行くと言っていたぞ」
赤ずきん「鬼ヶ島・・・『桃太郎』の世界ね・・・。青鬼、ありがとう。もう大丈夫よ」
青鬼「おお、そうか?」
ティンカーベル「赤ずきん・・・?」
赤ずきん「黒幕・・・誰かはさて置き、天啓・・・幻覚を見せていた方法が解ったわ。おそらくだけど・・・幻覚を見せる灯りなんてそう多くないものね」
キモオタ「本当ですかな!?」
赤ずきん「えぇ・・・そういう道具が存在するおとぎ話があるのよ。擦るとその灯りを見たものに幻覚を見せることが出来るマッチ。それを持っている女の子が主人公のおとぎ話」
キモオタ「それは・・・なんというおとぎ話ですかな!?」
赤ずきん「『マッチ売りの少女』・・・それが、幻覚を見せるマッチを持つ女の子のおとぎ話よ」

386 :◆oBwZbn5S8kKC :2014/11/24(月)21:40:56 ID:Lmr
ティンカーベル「『マッチ売りの少女』・・・!」
キモオタ「その女の子が黒幕ですかな!?」
赤ずきん「どうかしら・・・私と大差ない年齢だったはずだけど・・・」
キモオタ「しかしそんな女の子が・・・信じられませんぞ」
赤ずきん「見た目やイメージで判断するのは良くないわ、今回の教訓でしょう?」
ティンカーベル「でもその女の子が黒幕かどうかは別にして、何かわかるかもしれないし行ってみようよ、キモオタ」
キモオタ「そうでござるな・・・次のおとぎ話はそこにするでござる」
青鬼「なんだかわからねぇけど・・・俺はもう行く。赤鬼が目を覚ましちゃいけねぇしな・・・赤ずきん、あとは頼むぞ」
赤ずきん「えぇ、あなたも気をつけてね」
青鬼「キモオタ、ティンカーベル、赤ずきん。お前たちのような人間に会えて良かった。俺も、赤鬼もな」
キモオタ「我々も、鬼にも優しいものがいるということ忘れないでござるよwww」
ティンカーベル「ばいばい、青鬼!お互いにがんばろうね!」
青鬼「おう、じゃあ、元気でな」
・・・
・・


387 :名無しさん@おーぷん :2014/11/24(月)21:42:39 ID:9DU
鬼の世界も大変なんだなあ

388 :名無しさん@おーぷん :2014/11/24(月)21:43:54 ID:zGP
俺鬼と友達になるよ!
どこ行けば会える!?