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キモオタ「我輩がおとぎ話の世界に行くですとwww」ティンカーベル「そう」
Part156


777 :◆oBwZbn5S8kKC :2016/09/12(月)00:48:25 ID:eFq
アンデルセンの住む街 出版社
・・・
出版業者「いやー、アナスン先生に助手さん!わざわざ御足労頂いてすいません!助かりますー」
アンデルセン「いいや、構わないよ。日用品と食料の買い出しもあるからな、それのついでだ」
出版業者「えぇ〜こっちがついでなんですか?勘弁してくださいよー!早速なんですがお願いしてたもの、出来てます?」アハハ
雪の女王「重版が決まった童話集で修正を入れたい箇所のリストだったな。これだ」スッ
出版業者「はいはい、ありがとうございます。早速拝見…やっぱり集録する童話の内容自体に変更はないんですね」
アンデルセン「あぁ、読みやすくするために何ヶ所か変えただけだな。内容は一切触っていない」
出版業者「それが良いですよ!先生の作品はそのままじゃないとダメです」ハハハ
アンデルセン「そうは言うがこれは私の最初の童話集だからな、改めて見直すとつたない表現の場所もあって恥ずかしい思いをしたよ」フフッ
出版業者「まだ駆け出しの頃の作品ですからね、それは仕方ないですよ!昔の作品読むのなんか恥ずかしいのは作家あるあるですから」アハハ
雪の女王「しかし、わざわざこんな昔の童話集を印刷し直す必要があるのか?」
出版業者「先生の作品は人気ですからねー、それに半年前に出版した【マッチ売りの少女】!あれが大ヒットしたこともあってまた需要が増えてきてるんですよ!」
出版業者「あの童話の出版はかなり物議を醸しましたけど…先生の名前を更に広めることになりましたからね!結果的には良かったと私は思ってますよー」

778 :◆oBwZbn5S8kKC :2016/09/12(月)00:50:33 ID:eFq
雪の女王(私がアンデルセンの助手になったしばらく後【マッチ売りの少女】は出版され、もう半年の月日が流れた)
雪の女王(その本は瞬く間に売れ、たちまち世間の人々に知れ渡ることになった。それと同時にアンデルセンとその助手である私はしばらく多忙な日々を送ることになったが…)
雪の女王(最近になってそれもだいぶ落ち着いてきた。助手としての活動は苦労も多いのだが…もう慣れたものだ)
雪の女王(それに自身が執筆した童話に込めた感情や想いをアンデルセンは執筆作業の傍ら、時間を見つけては私に話してくれた。それは私にとってとても価値のある時間だった)
出版業者「えーっと…はい、じゃああとはこんな感じで印刷しておきますね先生!何か他にあります?」
アンデルセン「いいや、君に任せるよ。君ならば安心して任せられるからな、頼んだよ」
出版業者「もー、照れるじゃないですか!じゃあ今日の作業はこれで終了です、重版本の見本出来たらすぐに届けますね」
アンデルセン「あぁ、頼むよ」
出版業者「それでは今日はありがとうございました。…っといけないいけない!ファンレター渡すの忘れてました、えーっと…はい!これです!」ドサッ
アンデルセン「また随分と来ているな。とても有り難いことだが、これを持ち帰る助手クンの気持ちを考えると複雑だな。この量は相当重いぞ?」クスクス
雪の女王「そう仰るのでしたら先生がお持ちください。私は荷物持ちではありませんので」
出版業者「はははっ…えっとそれで、ですね…今回も念の為全部こちらで中身は確認させて貰ってますけど、ご了承お願いします」ペコッ

779 :◆oBwZbn5S8kKC :2016/09/12(月)00:52:08 ID:eFq
アンデルセン「それは構わないが…。中身を確認せずにそのまま渡してくれてもいいんだぞ?君たちも恐ろしいだろう、悪意が込められているかも知れない郵便物を確認するのは」
出版業者「いえいえ、先生が怪我でもしては大変ですし一般のファンが悲しみますよ。だから中身の確認はさせてください、以前のように刃物が仕込まれた郵便物が届かないとも限りません」
アンデルセン「解った、ただ君達も十分に気をつけてくれ。私にとって君達は大切な仕事仲間なんだから」
出版業者「そう言っていただけると嬉しいです!私達は大丈夫なんでご心配なく!」アハハ
雪の女王「しかし陰湿な奴もいるものだな。【マッチ売りの少女】の結末が気に入らないからといって手紙に刃物を仕込んで送りつけるなど…何処の誰だか知らないが野蛮な奴だ」
アンデルセン「フフッ、君は人のことを言えないだろう?氷の刃で私を切りつけたのはどこの誰だったかな?」ヒソヒソ
雪の女王「陰湿な奴と一緒にするな。私は正面から正々堂々と殺意を向けた」ヒソヒソ
アンデルセン「根本は同じだろう?まぁ君のおかげで多少の殺意には動じなくなったから感謝はしているよ」クスクス
雪の女王「……。結局、犯人は見つからないのか?」
出版業者「ちょっと難しいでしょうね…。アナスン先生の作風は少し特殊ですから以前からクレームとか講義の手紙は来てましたけど、今回は特別反響が大きいですよ、良いものも悪いものもひっくるめて」
出版業者「【人魚姫】の時もすごかったですけどね『ハッピーエンドにしてくれ』って手紙は。今回の【マッチ売りの少女】もかなり悲しい物語ですから…まぁこの手の抗議やクレームはもう仕方ないですよ」
出版業者「もちろん好意的な手紙の方が圧倒的に多いですし、先生の作品が素晴らしいからこその反響ですから喜ばしいことですよ。ささっ、外までお送りしますよ先生!」

780 :◆oBwZbn5S8kKC :2016/09/12(月)00:54:34 ID:eFq
現実世界 アンデルセンの住む街 帰り道
雪の女王「……」
アンデルセン「どうしたのかね助手クン?さっきから黙っているが…何か悪巧みでもしているのかい?買い物も済ませたんだ、早く帰ろう」クスクス
雪の女王「ほおっておいてくれ、少し考え事をしているだけだ」
アンデルセン「私に批判や抗議の手紙、悪質な手紙が来たことを考えていたのか?」
雪の女王「まぁな…お前におとぎ話を書き直せと迫った私がこんなことを言うのもおかしな話だが」
アンデルセン「あぁ、確かにそうだ。直接刃を向けてきたのは君だけだしな」クスクス
アンデルセン「だがな女王、童話にしろ何にしろ世間に出す以上は聞こえてくる評判は好意的な意見や肯定的な声だけじゃない」
アンデルセン「否定的な意見や批判をぶつけられる覚悟がなければ作家などできない。私の場合は特に暗い結末が多いからな、【人魚姫】の時も相当言われたもんだ」
雪の女王「あのおとぎ話も相当暗い結末だからな」
アンデルセン「ハッピーエンドにしてくれって言葉は何度言われたか数えていないくらいだ。他にも『アンデルセンは性根が歪んでる』とか『冷徹な心を持つ卑劣な作者』とも言われたな」
雪の女王「私に言えた事ではないがそこまで言われて辛くはないのか?腹は立たないのか?お前は確かに暗い運命を主人公に課すが…それは意味あることだろう」
アンデルセン「自分が書いたものに対する評判も批判もそれは作者として私が受け止めるべき責任だ。それにそんな事で腹を立てても仕方ないだろう?」
雪の女王「だが…お前の想いを知った今、お前に対する批判がこれほどというのは……すっきりしない」
アンデルセン「気にせず喜べばいいのさ。彼等はマッチ売りを不憫に思って私に抗議してくれているんだ。マッチ売りの運命を変えたいと思って私を批判するんだ」
アンデルセン「それはむしろ喜ばしい事じゃないか、人々の意識がマッチ売りを救うことに向いているんだから。それが原因で私が叩かれるのは苦でもなんでもないさ」

781 :◆oBwZbn5S8kKC :2016/09/12(月)00:56:29 ID:eFq
アンデルセン「私は富や名声、賞賛を得るために童話を書いているんじゃないんだ。私がどう思われようと些細なことだ」
雪の女王「…お前がそれで良いというのなら、私は何もいわない」
アンデルセン「それでいいんだよ。でも出来れば私が過激派に襲われた時はすぐに氷の盾を展開してくれ、死んでは執筆できないからな。頼んだよ助手クン?」
雪の女王「…私はあなたの助手ですからそれくらいのことはしてやりますよ。ただ自分の身を守れるくらいにはしておけ」
アンデルセン「ハハッ、確かにそうだな。少しは体を鍛えるのも悪くないn」
ガシャーン!
「逃げるな!待て不審者めー!待てぇー!」
「だから俺は不審者じゃねぇっての!何度言えば解ってくれんだよ!」
「不審者じゃないなら何故逃げる!やましいことがあるからだろう!」
「警察が追ってきたらそりゃあ誰だって逃げるっつーの!」
雪の女王「何だか騒がしいな…捕り物でもやっているのか?」
アンデルセン「どこかで事件でもあったんだろう。一見安全なこの街も治安に不安のある地区は存在するからな…」

782 :◆oBwZbn5S8kKC :2016/09/12(月)00:58:44 ID:eFq
警官「待てこの不審者めー!逃がしはしないぞー!」タッタッタッ
青年「クッソ、あの警官しつこいな…!っと曲がり角発見!この角を曲がりゃあの警官をまけるかもしれないな…っとぉ!?」ヒュッ
ドンッ
アンデルセン「うぉっ!」ドサッ
青年「ぐあぁっ!」ズサーッ
雪の女王「おい、アンデルセン。大丈夫か?手を貸してやろう」スッ
アンデルセン「あぁ、悪い。まったく見知らぬ青年から突進されるとは思わなかったよ。君、大丈夫か?」
青年「あぁ、悪ぃ…。ってやべぇ!こんな事してたら捕まっちまう!そうだ…おっさん頼む!俺を匿ってくれ!」
アンデルセン「さっき騒がしかったのは君が警官から逃げていたからか…悪匿うのはいいが君に非があるなら私は匿えないぞ?」
青年「誤解なんだよ、俺は何もしてねぇのに不審者扱いされてよぉ…。やべっ!もうさっきの警官が来ちまう、俺はそこに隠れてるから頼んだぜおっさん!マジで頼んだぜ!」コソコソ
雪の女王「……随分勝手な奴だな。で、どうするんだアンデルセン?」
アンデルセン「まぁ誤解だというのなら彼を信じようじゃないか」
タッタッタッ
警官「あの不審者め…何処へ逃げた!?あっ、そこの方々こちらにこんぐらいの背丈の青年が走ってきませんでしたか?不審者なんですよそいつ、見ませんでした?」キョロキョロ
アンデルセン「不審者?悪いが見ていないな、そうだろう?」
雪の女王「…あぁ、こっちには来なかったな」
警官「あれっ?そうですか…どっかで見失ったか…。ともあれご協力感謝します、不審者を見かけましたら御一報を!」ピシッ

783 :◆oBwZbn5S8kKC :2016/09/12(月)01:01:34 ID:eFq
・・・
アンデルセン「君、もう出てきても大丈夫だ。あの警官は向こうを探しに行ったからな」
青年「いやー、助かった!ったくこんな善良な旅の青年を捕まえて不審者とか…とにかくありがとなおっさん!何か例がしたいんだけどさ…おっさん、名前は?」
アンデルセン「私か?私はハンス・クリスチャン・アンデルセン。こっちの綺麗な女性は私の助手だ」
雪の女王「見え透いたおべっかはよせ。まぁ好きに呼ぶといい、助手とでもなんとでもな」
青年「アンデルセンって…あのアンデルセン先生か!?こんなに早く会えるなんて感激だなぁ!っと、失礼な態度とっちまった!おっさんとか呼んで悪い!いや、すんませんでした!」
アンデルセン「そんなかしこまらなくていい。それより君は何故追われていたんだ?何もしていないのに追われるとは思えない、誤解だとしても何か原因があるんだろう?」
青年「それがさっぱり検討がつかなくて…俺、街でスケッチしてただけなんですよ。ほら、これが証拠のスケッチブックです」
バサッ
アンデルセン「これは……」
雪の女王「……おい、お前やはり不審者じゃないか」ギロリ
青年「えぇっ!?何でそうなるんですか!?言ったでしょ、俺は絵を描いてただけだって!」
雪の女王「だったら説明しろ。何故このスケッチブック…どのページをめくっても幼い少女が描かれているんだ?」
青年「何故って…そりゃ幼女が世界で一番かわいいからに決まってるでしょ?当然じゃないですか」キョトン

784 :◆oBwZbn5S8kKC :2016/09/12(月)01:06:02 ID:eFq
雪の女王「……おいアンデルセン、こいつを警官に突き出すぞ」
アンデルセン「気持ちは解るが彼が何かをしたわけじゃないだろう?」
青年「そうですよ!俺は三時間ほど街の幼女を凝視してスケッチしてただけです!もちろん幼女には指一本振れてませんよ!」
雪の女王「…他にも風景とか幼女以外の町人とか描けるものはいくらでもあるだろ、なぜ幼女しか描かない?」
青年「そりゃあ幼女が好きだからですよ。世界中の美術品や宝石をかき集めても一人の幼女が放つ輝きの前には無価値でしょ?」
雪の女王「…おい、こいつ限り無くアウトだぞ」
アンデルセン「……確かにそうかも知れないな」
青年「えーっ!?なんでわかってくれないんですか!?先生だって幼女好きでしょ!?」
アンデルセン「君の嗜好に私を巻き込むな。確かに子供は好きだが幼い少女に限定しない」
青年「マジでか…先生の童話を読んでアンデルセン先生は間違いなく俺と同じロリコン仲間だと思ったのに…っていうか隠さなくてもいいんです!ロリコンは悪い事じゃないんです!」
アンデルセン「……女王、彼を捕まえておいてくれ。私は警官を呼んでくる」
青年「ちょ、すいませんすいません!何でもするんで警官は勘弁してくださいって!」
雪の女王「……おい、どうするんだアンデルセン?」
アンデルセン「とりあえず…名前を聞かせて貰おう、君の名前を聞いていなかったからね。それから少し話を聞いて、もしも君のことを信用できないと思えばすぐに警察に突き出す」
青年「えぇぇ…何でこんなことになってんだよ…。じゃあもう名前ちゃんと言うんでそしたら俺の話聞いてくださいよ?」
チャールズ「俺、チャールズって言います。チャールズ・ラトヴィッジ・ドジソン。それが俺の名前ですよ…偽名とかじゃないんでマジで警官は勘弁してくださいよもう…」

785 :◆oBwZbn5S8kKC :2016/09/12(月)01:15:23 ID:eFq
今日はここまで 『作者』編 次回へ続きます
新キャラチャールズ!
彼は幼女を性的な目で見たりは絶対にしない健全なロリコンです!
イエスロリータ ノータッチ
次回、旅のロリコン、チャールズと出会ったアンデルセンは彼が持つ才能の片鱗を目にする…
次回、お楽しみに!

788 :名無しさん@おーぷん :2016/09/12(月)08:46:05 ID:UUy
乙!
yesロリータ noタッチ…素晴らしい言葉だ

789 :名無しさん@おーぷん :2016/09/12(月)15:07:16 ID:5Wf
女王がチャールズとも面識あったのか…
健全なロリコンw

796 :名無しさん@おーぷん :2016/09/15(木)12:21:22 ID:3XN
雪の女王の格好が気になる
セクシー衣装のままなのか
助手用におとなしめの衣装を調達したのか
セクシー美女がストイックな衣装着けてるのも良いものだよな

797 :名無しさん@おーぷん :2016/09/15(木)22:33:24 ID:351
>>796
俺の妄想だけど
女王はセクシーを意識してるんじゃなくて体温が高くならないように露出多めで胸元の開いた服装を好んでるだけ(雪だけに体温や気温が高いと弱体化する?)
でも現実世界だと目立つから露出は控えて薄着で過ごしてそう
露出度低くてもセクシーな服はいくらでもあるしな、たてセタ(リブセーター)とか
ところでグレーテルや千代の前でも胸元ガバーの露出しまくり衣装だったとしたら教育に悪いよな!真似したらどーするんだ!(歓喜)

804 :◆oBwZbn5S8kKC :2016/09/19(月)00:33:47 ID:HPk
アンデルセン「自己紹介ありがとうチャールズ。ところで一つ指摘をさせてもらうが…どうやら君はロリコンの意味を勘違いしているようだ」
チャールズ「えっ?そんなことないですって、ロリコンってあれでしょ?幼女が好きな人のことですよね?俺や先生みたいな」
アンデルセン「…いや、微妙に違う。ロリコンというのは少女に対して性的嗜好を持っていたり、恋愛感情を抱く者の事だ。ただの子供好きをロリコンと呼ぶのは誤用だ」
チャールズ「へーっ、俺、ずっと『幼女好き=ロリコン』だと勘違いしてましたよー!また一つ勉強になりました」アハハ
アンデルセン「さてチャールズ、その事を踏まえて一つ確認したいのだが…」
チャールズ「あっ、はい。なんですか?」
アンデルセン「言動から察するに…君はどうやら幼い少女に対して強い執着を持っているようだ。それも相当過剰な執着だ」
チャールズ「はははっ、執着って言い方は大げさだなぁ〜!しかも過剰って!それじゃまるで俺が異常者みたいじゃないですか〜、冗談きついなぁ〜」ハハハ
チャールズ「俺は幼女が大好きなただの学生ですよ、特に珍しいもんでもないですって」ナイナイ
雪の女王「ただの学生はスケッチブック一杯に幼女を描いたりしないと思うが…?」
チャールズ「そうですかー?確かにこの趣味持ってるの俺以外に見たこと無いけど、まぁそんなの些細なことですって」
チャールズ「というか本当はスケッチじゃなくて写真に幼女の姿を収めたいんですけどね…どうしても写真の撮影って時間かかるじゃないですか?もうちょっと技術が進めばカメラももっと気軽に使えると思うんですけどねー」
チャールズ「街角の幼女をパシャッと撮影してその写真を外見別にファイリングするんです!ブロンドの幼女、銀髪の幼女、ツインテールの幼女、ボブショートの幼女…って感じで!」
チャールズ「うわっ、想像したらワクワクしてきた…!実現させたいなぁ、あらゆる幼女が記録された幼女アルバム…。いや待てよ、更に技術が進めば気軽に映像の撮影も出来るようになるんじゃ…?」
チャールズ「そうすれば可愛く動く幼女がいつでも見放題!?それも属性別にファイリングして…うわーっ、そんな未来が来たらいいですよねー!なんか俺テンションあがってきちゃいましたよー!」ワクワク
アンデルセン「チャールズ」
チャールズ「はい、なんですか?」ワクワク
アンデルセン「警察に行こう」
チャールズ「えっ!?」

805 :◆oBwZbn5S8kKC :2016/09/19(月)00:36:19 ID:HPk
チャールズ「行きませんよ!なんでですか!?今の俺の話にそういう要素ありました!?俺、趣味の話しただけですよ!?」
アンデルセン「私の知り合いに腕の良い精神科医が居るんだ。今からカウンセリングを頼めないか聞いてみよう」
チャールズ「だから行きませんって!俺、犯罪者でも病人でもないんですよ?」
雪の女王「今のは完全に変質者の発想だったぞ。なんだ外見毎のファイリングって、確実に異常者だぞお前は」
チャールズ「言い過ぎじゃないですか!?俺、理想の未来を語っただけですってー!だって好きなものの姿をいつでもどこでもずっと眺めていられるってもう夢でしょ!?」
アンデルセン「単刀直入に聞こう。君は幼い少女に欲情する性癖を持っているのか?」
チャールズ「えぇっ!?俺がですか!?」ガーン
アンデルセン「私はそう疑っている。君を否定するつもりはないが…君の思考は『子供好き』の範疇を越えている。それどころかある種の危険性すら感じる」
チャールズ「ちょ、ちょっと待ってくださいって!俺が幼女に欲情する危険な変質者だって言うんですか!?いくら先生でもさすがに酷いですよそれ!」
アンデルセン「暴言を浴びせたことは謝る。だが幼い子供を狙った犯罪は後を絶たない、中には自らの性的欲求を満たすため凶行に及ぶ者もいる」
アンデルセン「もちろん、君がそうだと言っているわけではない。だが…それが健全な愛情であろうと不健全な欲望であろうと、君の少女に対する感情は端から見ていて異常なレベルだ」
アンデルセン「私も童話作家の端くれ、子供達の幸せを願ってペンを握っているんだ。もしも君が少女に対して邪な感情を持っているのなら…私は君を野放しには出来ない」
チャールズ「…先生、俺は確かに幼女が好きです、大好きです。でも今までの人生で一度も幼女に欲情したことなんかありません。俺、言い逃れで適当言ってるんじゃありません」
チャールズ「俺、幼女は触れずに愛でるもの、そして守るべきものだって思ってます。だから先生が案じているような幼女を悲しませるような真似は絶対にしません!」
チャールズ「言うなれば俺は…そう、健全なロリコンなんです!俺の幼女に対するこの想いに邪な感情が入り込む余地なんて一ミリだってありません!」

806 :◆oBwZbn5S8kKC :2016/09/19(月)00:38:04 ID:HPk
アンデルセン「そうか。その言葉に一切のごまかしや偽りは無いか?」
チャールズ「はい、全世界の幼女に誓って真実です」キッ
アンデルセン「……解った、君の言葉を信じよう。変質者扱いして済まなかった、許してくれチャールズ」スッ
チャールズ「いや、解って貰えたならそれでいいですよ!っていうかそんな疑いを掛けられるほど俺の言動ってヤバイのか…自分じゃ気づかないもんだな…」
アンデルセン「言っては悪いが君に目を付けたあの警官の判断は正しい。そのレベルだよ、君から感じる危うさは」
チャールズ「マジですか!?それはちょっとショックですわ…」
アンデルセン「だが私は君を信じると決めた、警察に突き出すつもりはもう無い。だが…今後は少女に対する愛情は内に秘める事を薦める、少なくとも公の場では」
チャールズ「うーん…俺としては何も悪い事してないから自然体でいたいんですけど…警官の世話になるのはイヤだからなぁ…」ムムム
雪の女王「…おい、アンデルセン。こいつ野放しにして平気なのか?」
アンデルセン「私に訴えかける彼の目…あれは嘘を付いている目ではなかった。大丈夫だと私は思うが、君はまだ不安を拭えないか?」
雪の女王「さっきの言葉に偽りはないように思える、その点は信用に値する。だが…やはり思考というか言動がまずすぎる」
雪の女王「奴がさっき言っていた理想の未来とやらを警官に聞かせて見ろ、危険思想者として牢獄行きは確実だぞ?」
アンデルセン「まぁ、そこは私も同意だが…な」

807 :◆oBwZbn5S8kKC :2016/09/19(月)00:40:31 ID:HPk
アンデルセン「さて…チャールズ。旅の途中だというのに長々と引き止めてすまなかったな」
チャールズ「あっ、いや、それは全然問題ないんです。俺の目的地この街ですから!」
雪の女王「おそらく先ほどの警官はまだお前を探している。ほとぼりが冷めるまでは目立つ行動は控えた方がいいだろうな」
アンデルセン「人の多い街だ、目立たなくしていれば大丈夫だろう。失礼の詫びに観光の案内でもしてやりたいが…あいにく私にはそういった事に疎い」
チャールズ「俺、別に気にしてないんですけど。もしも俺がそれを望むなら失礼の詫び、してもらえるんですか?」
アンデルセン「理由があったとは言え君の名誉を傷付けたからな。私に出来ることならばさせてくれ」
チャールズ「それなら一つ頼みがあります…アンデルセン先生!」
アンデルセン「なんだい、急に大きな声を出して…」
チャールズ「俺、この街に来たのは観光とかじゃないんです!実は俺、アンデルセン先生に会うためにこの街にやってきたんです!」
アンデルセン「私に会うために?そのためにわざわざこの街へ?」
チャールズ「ですよ!俺、先生のおとぎ話読んですげー感動しちゃって、先生の技術を学びたいって思ったんです。だから俺のこと弟子にしてk」
アンデルセン「それは断る」
チャールズ「えぇーっ!?俺の望み何でも聞いてくれるって言ったじゃないですかー!」
アンデルセン「そんな事は言っていないし『私に出来ることなら』と念を押したぞ?悪いが他のことにしてくれ」

808 :◆oBwZbn5S8kKC :2016/09/19(月)00:42:41 ID:HPk
雪の女王「諦めろ。こいつは弟子はとらない、弟子にしてくれって奴は他にもいたが全て断っているからな」
チャールズ「そこを何とか!俺、先生に弟子入りするためにわざわざイギリスから来たんですよ!ぶっちゃけ長旅ですよ!しかも学校には休学届け出してます!そんぐらいの覚悟ですよ俺!」
アンデルセン「君の熱意は嬉しいのだがやはり駄目だ」
チャールズ「ぐぬぬ…やっぱり俺みたいな若造じゃ力不足ですか!じゃあもっと勉強して実力磨いて…」
アンデルセン「そうじゃない、力不足なのはむしろ私だ」
チャールズ「んなわけないですよ!先生はあの俺的ベスト幼女童話【マッチ売りの少女】を書いた大作家ですよ!?というかもはや童話作家の第一人者じゃないですか!」
アンデルセン「例え優れた作家だからといって師としても優れているというわけじゃあないだろう?」
アンデルセン「そもそも私が持つ童話作家としての技術は完全に独学だ。師を取って教えを受けた訳でも学校で学んだわけでもない…他者に教えられるような代物じゃあないよ」
アンデルセン「私の作品に感銘を受けてくれたことは嬉しく思う。だがどうせ師をとるなら他の童話作家にすべきだ。知り合いの出版業者に口利きをしてあげよう、それなら協力できる」
チャールズ「俺はアンデルセン先生じゃないと駄目なんですって!そうじゃなきゃわざわざデンマークまで来ませんって!」
アンデルセン「しかし、なぁ…君を弟子にしても私にはまともなことなど何も教えられない」
チャールズ「それでもいいんですって!とにかくアンデルセン先生の技術を近くで見るだけでも…!」

809 :◆oBwZbn5S8kKC :2016/09/19(月)00:47:28 ID:HPk
アンデルセン「君はしつこいな…初めてだよ、そこまで食い下がる弟子志願者は」
チャールズ「俺、時間ないんで必死にもなりますよ!休学期間も無限じゃないし…まぁ他にもいろいろあるんですけど」
アンデルセン「仕方ない、ならば試験を行うというのはどうだ?」
雪の女王「アンデルセン…?」
チャールズ「おっ!適性試験って訳ですね!俺がそれに合格すれば弟子にして貰えると!」
アンデルセン「あぁ、そんなところだな。だが不合格なら諦めること、それで構わないか?」
チャールズ「望むところですよ!それしか方法無いってなら俺はやります!」
アンデルセン「ならば私の家に招待しよう。こんな街中じゃあ試験も出来ない」
チャールズ「よっし!俺、どんな試験だろうとクリアしてみせますよ師匠!」
アンデルセン「気が早いな君は。言っておくが生半可な試験ではないから覚悟しておくようにな」
チャールズ「オッケーです!よーっし、世界中の幼女達よ俺に力を…!」
スタスタ
雪の女王「……」

810 :◆oBwZbn5S8kKC :2016/09/19(月)00:49:35 ID:HPk
アンデルセンの自宅 応接室
アンデルセン「さぁ入って、遠慮なく座りなさい」
チャールズ「ここがアンデルセン先生の家かぁ…!流石は大作家ですよ家具とかもすげーこだわりとか感じますもん!このソファもかなり高級品ですよね!俺、こーいうの詳しいんです」ドヤァ
アンデルセン「いや、中古で購入した安物だが」
チャールズ「…家具の価値は使い心地の良さですよね!」
雪の女王「あぁ、そのソファ座り心地があまり良くないから近々処分するんだが」
チャールズ「……試験を始めましょう先生!」
アンデルセン「そうだな。そのために招いたんだ、ソファの品評を頼みたい訳じゃないからな」クスクス
チャールズ「そうですよ!で、試験ってなんですか?俺、ぶっちゃけ成績はいいんで学術試験なら自信アリアリですよ」ドヤァ
アンデルセン「童話作家に弟子入りしようというのなら試験内容はただ一つだ」
ドサッ
雪の女王「原稿用紙、そしてペンとインク…考えるまでもないな」
アンデルセン「さっき話した通り、私は他人にものを教えるなど出来ない。だから現時点で君にある程度の技量と才能が備わっていないと弟子になんかできない、それを計らせてもらう」
チャールズ「なるほど!じゃあつまり…!」
アンデルセン「おとぎ話を一本書いてみなさい。それを読んで君を弟子として招くかどうかを判断する」

811 :◆oBwZbn5S8kKC :2016/09/19(月)00:55:17 ID:HPk
チャールズ「いいですね、わかりやすいです!他に取り決めとかありますか?」
アンデルセン「あまりダラダラと書かれても困るからな、制限時間は二時間だ」
アンデルセン「二時間のうちに完全にオリジナルのおとぎ話を一本仕上げること。言っておくが推考も含めた時間だ、原稿用紙を何枚使っても構わないから物語として完成したものを提出すること」
チャールズ「二時間で推考込み…」
雪の女王(童話作家に弟子入りしようと言うんだ、文章の心得はあるだろう。とはいえチャールズは素人)
雪の女王(素人に完全オリジナルのおとぎ話を二時間で書けというのは…この試験、単純だが一筋縄ではいかないな)
チャールズ「先生、ひとつ確認させてください」
アンデルセン「なんだい?言っておくが二時間という制約は変更しない、それが無理だというのなら諦めて貰おう」
チャールズ「いや、二時間で十分なんですけど…幼女は何人まで出しても良いですか?」
アンデルセン「…それは必要な質問かい?」
チャールズ「必要ですよ!完成した後で『幼女はひとりまで』とか言われたら困りますからね!何人までオッケーですか?最低でも6ロリは使いたいんですけど…」
アンデルセン「好きにするといい。十でも百でも好きなだけ。では…開始だ」ポンッ