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キモオタ「我輩がおとぎ話の世界に行くですとwww」ティンカーベル「そう」
Part122


535 :◆oBwZbn5S8kKC :2016/01/10(日)00:24:05 ID:l2l
ドロシー「そ、そうかもしれませんけど……でも……!私は……」
帽子屋「調べさせて貰ったわよぉ?あなた、今はかぐやちゃんの身の回りの手伝いをしながら暮らしてるんですってねぇ?」
ドロシー「そんなこと…どうして知って……」
帽子屋「んふふっ、ナイショよ。それよりもドロシーちゃん、あなたこの世界の人たちに随分良くして貰ってるそうじゃなぁい?かぐやちゃんや悟空ちゃんの人望のおかげかしらねぇ」
帽子屋「村の人たちやかぐやちゃん家のお爺ちゃんお婆ちゃんに女中の人たちも…余所者のあなたに親切にしてくれてるみたいじゃない?」
ドロシー「…そうです。最初は村の人に異国人だって理由で追われたりもしましたけど、今はその誤解も解けて…ううん、かぐやさん達がその誤解を解いてくれて…」
帽子屋「優しい人たちに囲まれて、それなりに幸せに暮らしてるのねぇ。でも納得よぉ、素のドロシーちゃんはオドオドしてて小動物みたいで可愛らしいし護ってあげたくなっちゃうものぉ〜」
帽子屋「あなたが悪人だって知らなきゃ見た目に騙されちゃうのも仕方ないわねぇ。こぉんな可愛い娘が数え切れないほどの世界や人々を消しちゃったなんて思わないものねぇ」クスクス
ドロシー「わ、私は騙してるわけじゃないです…た、確かに私の罪の事は言ってませんけど…でも、それは……!」
帽子屋「どうして言わないのかしらぁ?言っちゃったら絶対に嫌われてしまうからぁ?」
ドロシー「……」
帽子屋「んふふっ、もうドロシーちゃんも解ってるんじゃなぁ〜い!罪人だって知れたらどうなるかなんて、考えるまでも無いものねぇ」
帽子屋「でもダメよぉ。自分にとって都合が悪いからって、罪を隠し続けるなんて…誠実じゃないわよぉ?」

536 :◆oBwZbn5S8kKC :2016/01/10(日)00:27:46 ID:l2l
ドロシー「自分に都合の良いようにするなんて、そんなつもりは…ないです…。私が罪の無い人たちを苦しめたのは事実だから……でも、だからこそ、私は……償いをしたいんです、だから…」
帽子屋「そんなことしてどうなるのぉ?償いなんて所詮は自己満足よぉ?」
帽子屋「ティンクちゃんや赤ずきんちゃんが許してくれたら消した世界は元に戻るのぉ?アリスちゃんを倒せば殺した人たちは蘇るのかしらぁ?…ぶほほっ、今更あなたが何をしても元通りになんかならないわよぉ?」
ドロシー「……で、でも」ジワッ
帽子屋「良い事教えてあげるわドロシーちゃん、世間はねぇティンクちゃんや赤ずきんちゃんみたいに甘くないの。あなたの罪を誰も許してくれない、何処に行こうとドロシーちゃんは誰かに恨まれ続けるのよぉ!んほh」
孫悟空「黙って聞いてりゃ…ガキを追いつめて泣かせるたぁ随分と良い趣味してんなぁ!あぁっ!?」ビュバッ
ガキィィンッ!!
帽子屋「んふふっ、私はドロシーちゃんとお話してるのよぉ悟空ちゃん?邪魔しないで欲しいわぁ〜」
孫悟空「なぁにが『お話』だぁ!?こんなもん一方的な攻撃じゃねぇか!おいドロシー!こいつの言う事なんざ気にする必要ねぇぞ!」
ドロシー「……うぅ、ひっく……は、はい…」ボロボロ
帽子屋「あらあらぁ、そうやってドロシーちゃんを甘やかして。現実から目を背けさせてなんになるのぉ?この子の為にならないわよぉ?んほほっ」
孫悟空「テメェがやってる事はこいつの為になるってぇのか?どうも不可解だな…テメェの目的は俺とかぐやを始末する事のはずだ。どうしてドロシーを追いつめる必要があんだ?あぁ?」
帽子屋「ドロシーちゃんはアタシ達にとっては裏切り者だからよ〜?他に意味なんて無いわぁ、ぶほほっ」

537 :◆oBwZbn5S8kKC :2016/01/10(日)00:31:46 ID:l2l
ティンカーベル「裏切り者って…!ドロシーがおとぎ話を消してたのはアリスに利用されてたからでしょ!悪いのはあんたたちじゃん!」
玉龍「そうッスよ!自分達の事を棚に上げてドロシーだけ責めるのは卑怯ッス!」
帽子屋「んふふっ、好きに言いなさぁい。アタシは痛くもかゆくもないわよぉ?んふふっ」バッ
孫悟空「あの野郎…!のらりくらりと……!」
キモオタ「しかしあれですなぁ、帽子屋殿は随分とドロシー殿を責めるのでござるな?」
帽子屋「まぁねぇ、あらなぁに?あんたも悟空ちゃんみたいに不可解だとか言うつもりぃ?んふふっ」
キモオタ「いやwww別にwwwそんな事はないでござるけどwwwただ…」
キモオタ「おとぎ話を消したドロシー殿を悪人だと蔑むのならばwwwアリス殿も悪人と言う事になりますぞwwwそこに問題はないのでござるか?www」コポォ
帽子屋「んふふっ、アリスちゃんを悪人扱いすればアタシが逆上するとでも思ったかしらぁ?」クスクス
キモオタ「いやwwwそんなに簡単ではないでござろうwwwただの純粋な疑問でござるwww」
帽子屋「んふふっ、確かに今のアリスちゃんは罪人ね。でもそんなの、彼女の願いの前では些細なことなのよぉ」
帽子屋「アリスちゃんの願いはもうすぐ成就するの。くだらない現実世界も、馬鹿馬鹿しいおとぎ話の世界も全て消滅するのよぉ」
キモオタ「現実世界の消滅…それはアリス殿本人も言っておりましたな」
帽子屋「ルイスちゃんとアリスちゃんが望む世界。【不思議の国のアリス】だけを残して不要な世界は全て消え去る…そうすれば、アリスちゃんがどんな罪を犯したとしてもそれを責める人なんていないわよぉ〜」

538 :◆oBwZbn5S8kKC :2016/01/10(日)00:33:42 ID:l2l
キモオタ「お主に教えていただきたい、アリス殿は何故現実世界を消そうとするのでござるか…?」
キモオタ「【不思議の国のアリス】はおとぎ話離れの激しい現実世界でも圧倒的に高い知名度を持っているでござる、忘れ去られておとぎ話の世界が消滅するというシステムに乗っ取るならば、決して消える事の無い安全圏のはず」
キモオタ「自分の世界が危険にさらされてアリス殿が腹を立てるなら納得でござるが、そんな心配も無いというのに…アリス殿は何故、現実世界の消滅など…」
帽子屋「そうねぇ、知っているけれど…アタシがキモオタちゃんに話したところで、アリスちゃんの気持ちは一ミリも理解出来ないでしょうね」
帽子屋「ただ、現実世界の連中は…アリスちゃんからとても大切なものを奪ったわ」
キモオタ「とても大切なもの…?それは一体…?」
帽子屋「だぁめ。アタシが勝手に話しちゃうのもおかしな話だもの、アリスちゃんに直接聞きなさいな。まぁ、ただ…」
帽子屋「キモオタちゃんは現実世界の人間。だったら良く知ってるんじゃなぁい?」
キモオタ「知っているとは、何をでござるか?」
帽子屋「現実世界がどれだけ残酷で救いの無いクソみたいな世界かって事をねぇ」
キモオタ「クソってwwwまた随分な言いようでござるな。しかし、否定が出来ないというのがまた…困りましたなwww」
ティンカーベル「否定しなきゃ!あんな奴に現実世界を馬鹿にされたままでいいの!?現実世界素敵じゃん!ほら…あれだよ、なんかあるでしょ!」
キモオタ「説得力がwwwでも実際クソな部分が目立っているのも事実でござるしなwww」
帽子屋「ぶほほっ、キモオタちゃんは正直ねぇ!」

539 :◆oBwZbn5S8kKC :2016/01/10(日)00:37:39 ID:l2l
帽子屋「まぁ、なんだって構わないけれどねぇ。アタシの目的は悟空ちゃんとかぐやちゃんを始末すること、それとかぐやちゃんの持つ龍玉を手に入れること…んふっ」
帽子屋「ねぇねぇ、かぐやちゃん?さっきから黙ってるけどアタシの話聞いてるぅ?」
かぐや「…ええ、聞いてるわよ」
帽子屋「それはよかったわぁ、アタシ無視されてるのかと思っちゃったわよ〜!」
かぐや「それは余計な心配をかけちゃったわね。安心していいわ、あなたを無視するつもりなんか無いから」
帽子屋「あらそぉ?でも意外だわぁ、アタシ調べによるとかぐやちゃんは随分ドロシーちゃんを可愛がってるみたいだから、アタシがドロシーちゃんを攻めれば一番に庇うと思ったのにねぇ、んふふっ!」
かぐや「…ドロシー、少し厳しい事を言うわよ。覚悟なさい」
ドロシー「……はい」
かぐや「帽子屋君、あなたはさっき散々ドロシーを責めたわね。世間は罪を簡単には許してくれないとか、恨まれ続けるとか…あげくには泣かせまでしてね」
帽子屋「そうねぇ、でも現実や世間はドロシーちゃんが思っているよりもずっとずっと厳しい。それは事実よねぇ?かぐやちゃんもそう思うでしょぉ?」
かぐや「……ええ、まぁそうね。償って容易く罪が消えるほど甘くはないわね」
キモオタ「ちょwww肯定wwwしたwww」コポォ
ティンカーベル「もぉ!かぐやもキモオタも何なの!?あのキモいオカマの言う事に同意したりしちゃダメでしょ!」
ドロシー「かぐやさん…?」ポロポロ

540 :◆oBwZbn5S8kKC :2016/01/10(日)00:40:12 ID:l2l
かぐや「泣かないでドロシー。確かに帽子屋の言う事は少し過剰すぎる、だけど正論な部分だってあるわ」
ドロシー「……」ヒックヒック
かぐや「罪を償いたいというあなたの気持ち、私は立派だと思う。それを応援する事に私はなにも惜しまないわ。でもね…この先、あなたが罪を償っていく中で出会う人たちは味方ばかりじゃないの」
かぐや「中にはあなたの罪を許せず糾弾する者、噂に流されて面白がってあなたを責める者もいるかもしれないわ。彼の言うように」
帽子屋「んほほっ!かぐやちゃんはなかなかわかってるじゃなぁい!そうよねぇ、甘やかすだけじゃ駄目よねぇ〜?」
ドロシー「……うぅ、ひっく……じゃあ、私はもう…どうすればいいのか……わかんないです、かぐやさん……」グスングスン
かぐや「でもねドロシー、あなたはこの先辛い思いや苦しい思いをするかもしれないけれど…それを含めての償いよ。それは耐えなきゃ駄目、わかるわね?」
ドロシー「……はい、わかります」
かぐや「そう、良い子ね。でも安心しなさい、あなたを苦しめる人だけじゃないわ。ドロシーに協力してくれる人はきっと大勢居る、あなたの友達もそうだし、私もそうよ?」
かぐや「帽子屋はティンクちゃんや赤ずきんちゃんの事を甘いなんて言ったけれど、私はそうは思わないわ。少なくとも彼女達はあなたを理解してくれた、あなたの味方よ」
ドロシー「……はい。なんだか、ちょっぴり、安心しました……」
ティンカーベル「ねぇねぇキモオタ。かぐやはいきなり何言いだすかと思ったけど…大丈夫だったね」ヒソヒソ
キモオタ「まぁ確かに帽子屋殿の言葉は一理ありましたからな、それを伝えつつ励ますとは流石の一言ですなwww」ヒソヒソ

541 :◆oBwZbn5S8kKC :2016/01/10(日)00:43:21 ID:l2l
帽子屋「あらあらぁ…なんなのぉ?かぐやちゃんはキチンとドロシーちゃんに厳しくできると思ったら結局甘やかすのねぇ?」
かぐや「あなたにはお礼を言わないとね、帽子屋君?」
帽子屋「あらぁ?アタシなにかしたぁ?」
かぐや「あなたが厳しい言葉をドロシーに吐いたおかげで、彼女も少し現実を知ることができたでしょう。言い過ぎだったとは思うけど、彼女の成長にはつながったわ」
かぐや「この先どうしても彼女は厳しい現実を目の当たりにする…いつかは自分の事を攻め立てる者と出会うことになる。その予行練習にはなったでしょう」
ドロシー「かぐやさん、そこまで考えて……」
帽子屋「んふふっ、やっぱりアタシがドロシーちゃんを責めてるのに口出ししなかったのはワザとだったってわけねぇ?まんまとやられたわぁ」
かぐや「ええ、そうよ。もしかして、利用されたみたいで頭に来てる…そんな感じかしら?」
帽子屋「んふふっ、別に気にしてないわよぉ?その程度で腹を立てるほど心が狭いわけでも無いものねぇ?」
かぐや「そう、よかったわ。けれどね、とても心の狭い私は違うわ……今、とても頭に来ているのよ」
帽子屋「あらぁ?どうしてぇ?アタシには感謝してるんでしょぉ?」クスクス
かぐや「ええ。だけどね…私は案外自分勝手な女なのよ、それに割り切る事が苦手なの。例えあなたの暴言がドロシーの経験につながったとしても…」
かぐや「あなたがドロシーを泣かせた事は、大目に見る事が出来ないわ」フワッ

542 :◆oBwZbn5S8kKC :2016/01/10(日)00:46:45 ID:l2l
帽子屋「んふふっ、どうやら月の民の能力を見る事が出来そうね…願ったりかなったりだわぁ〜!」
かぐや「見るだけで満足なの?そんな事言わず、身体で感じなさい。最後まで着いてこれるか疑問だけれどね」フフッ
フワフワ
ドロシー「か、かぐやさん…!?どうして宙に浮いて…!?」
かぐや「忘れたの?私はこの星の人間じゃない、月に済む人間…月の民なの。それより……悟空、ドロシーをお願い」
孫悟空「ああ、解った。だが…すまねぇ、オメェはこの能力使いたくねぇはずなのになぁ…」
かぐや「気にしないで。大切な友人の為に使うのなら、命を護る為、尊厳を護る為に使うのなら何の抵抗も無いもの」
帽子屋「んふふっ!なぁにおしゃべりしてるのかしらぁ!?折角かぐやちゃんの能力を見る事が出来るんだから、外野は邪魔しないで欲しいわねぇ!」
ジャキッ
帽子屋「ぶほほっ!アタシ自慢の鎌で、スライスかぐやちゃんにしてあげるわぁ!!」
ティンカーベル「帽子屋の奴…また大鎌構えて…!かぐやが危ないよ!なんの武器も持ってないのに…!」
キモオタ「かぐや殿!危ないですぞぉぉぉ!!」

543 :◆oBwZbn5S8kKC :2016/01/10(日)00:50:39 ID:l2l
玉龍「心配いらないッスよ二人とも。それより、絶対にかぐやに近づいちゃダメッスよ?」
ティンカーベル「本当に大丈夫!?素手で大鎌相手にするなんて…絶対無理でしょ!」
キモオタ「我々はかぐや殿月の民の能力を知らないでござるから不安しかないのでござるが……」
ドロシー「私も…その能力の事はあまり教わってないから……」
孫悟空「まぁ、見てな」
帽子屋「んふふっ、随分余裕そうじゃない!?そろそろ避けないとまずいわよぉ?」ヒュッ
かぐや「……」スッ
帽子屋「あらあらぁ?手なんか差し出してどういうつもりかしr……!?」グググッ
キモオタ「なんですと!?帽子屋殿の身体が見えない力によって押さえつけられているような…!」
ドゴシャアアァ
帽子屋「ごはっ…!なん、なの…!?このアタシが地面にたたきつけられるなんて…!」
かぐや「あら、まだ意識を失ってないなんて驚いたわね。そんなに加減してなかったつもりだけど…でもそういう事なら」スッ
グググッ メキメキメキ
帽子屋「ぬぐあぁっ…!なんなの…抗えないほどの巨大な力で地面に押し付けられて……!これが月の民の能力なのぉ!?」メキメキメキ

544 :◆oBwZbn5S8kKC :2016/01/10(日)00:53:41 ID:l2l
かぐや「本当はこんな盗賊のような事をするのは嫌だけど、あなたはとても強いから…その力をさらに高める魔法具は取り上げさせてもらうわね」スッ
フワッ フワフワ
ティンカーベル「あっ!あの重そうな大鎌がひとりでに宙に浮いたよ!?」
ドロシー「それと…一緒に宙に浮いてるあれは、薬草…かな?」
玉龍「あいつの傷がたちどころに回復していたのはあの薬草のせいッスね…!それを取り上げるとはナイスかぐやッス!」
帽子屋「あ、アタシの身体は地面にめり込んだまま自由が利かないのに…魔法具だけ浮かせるなんて……!」
かぐや「悟空、悪いけれどこの大鎌と薬草…お願いできる?」スィーッ
孫悟空「おう、任せときな」パシッ
帽子屋「私の自由を奪ったうえ、魔法具まで取り上げるなんてかぐやちゃんの事舐めてたわねぇ…!あんた、やっぱりただ者じゃないわ、こんな事が出来るなんてねぇ!」ググググ
かぐや「この星の人たちにとって、私は宇宙人だからこれくらいはね。それにこの能力が使えなきゃ、余所の惑星に降り立つなんてできないわ…危険だもの」クスクス
キモオタ「もしかかぐや殿…月の民の能力とは…重力操作でござるか!?」
かぐや「だけ、ではないけれど…これも月の民の能力の一つよ、キモオタ君」クスクス

545 :◆oBwZbn5S8kKC :2016/01/10(日)00:55:53 ID:l2l
今日はここまでです
次回更新は明日を予定しています!
いい加減にvs帽子屋に決着つくので…なぜこんなに長くなったのか
かぐや姫とオズの魔法使い編 次回に続きます

546 :名無しさん@おーぷん :2016/01/10(日)01:40:11 ID:Dom
乙です!
かぐやさん強し( ; ゜Д゜)
そしてドロシー殿がかわいいでござるwwwww
次回も頑張ってください!^π^

547 :名無しさん@おーぷん :2016/01/10(日)06:14:00 ID:hXg
乙!
かぐや姫、というか月の民は怒らせないようにしとこ

549 :名無しさん@おーぷん :2016/01/11(月)00:26:22 ID:jpN
乙です!
かぐや強すぎ!!(笑)
続き待ってます!

553 :◆oBwZbn5S8kKC :2016/01/12(火)00:17:43 ID:ClV
帽子屋「んふふぅ…まいったわねぇ…まったく想定外よぉこれは……」ギギギッ
かぐや「悟空と玉龍にしかこの能力は見せた事がなかったのだけど。これであなた達にひとつ情報を与える事になってしまったかもね」フフッ
ティンカーベル「すごい!悟空と玉龍が二人がかりでも止められなかった帽子屋をあんなに簡単に動けなくしちゃうなんて!」
キモオタ「加えて大鎌と魔法具まで取り上げるとは…もしかすると月の民は戦闘民族なのかもしれませんなwwwスーパーカグヤ人www」コポォ
ティンカーベル「でも本当にそんくらいの強さだよねぇ…ぶっちゃけ悟空の『おとぎ話最強』ってなんなんだろうね。名前負けだよね」プークスクス
玉龍「それは聞き捨てならないッスね!悟空センパイは間違いなく最強ッスよ!」フーッ!
ティンカーベル「えーっ…でもかぐやの方が強いし…ねぇ?キモオタ?」
キモオタ「ちょwww我輩を巻き込まないでいただきたいwww」
孫悟空「やめろ玉龍、んなこたぁどうでもいいじゃねぇか。帽子屋を止められたんだからよぉ」
玉龍「よくないッス!いいッスか?そりゃかぐやの月の民の能力は規格外ッスけど、戦えるだけの筋力とか無いッスからね!?不老不死だとか高い身体能力とか物凄い腕力とかその上妖術使える事とか総合的に考えればセンパイの圧勝ッス!」
玉龍「それにあの帽子屋は強いスけど、たくさんの魔法具で強化してようやくあのレベルッス!悟空センパイが持ってる如意棒も確かに魔法具ッスけど、あんなのただの伸びる棒ッスからね?その辺り考えるとセンパイは圧倒的n」
孫悟空「やめろっつってんだろがみっともねぇ!つぅかただの伸びる棒じゃねぇよ!テメェは俺を持ちあげたいのか落としてぇのかどっちだ!」
玉龍「持ち上げてなんか無いッスよ!だってセンパイが一番強いのは事実ッスから!それなのにティンクが…!」
ティンカーベル「わ、わかったよ…悟空が一番で良いから…」ヒキヒキ

554 :◆oBwZbn5S8kKC :2016/01/12(火)00:19:53 ID:ClV
玉龍「解ってくれたみたいッスね!センパイ!これでセンパイの面目は保たれたッスよ!」スリスリ
孫悟空「んなこたぁどうでもいいが…おい、帽子屋」
帽子屋「あらぁ…何か用かしら悟空ちゃん?アタシ今、呼吸をするのすらしんどいんだけどぉ…?」ググググ
孫悟空「かぐやの重力操作でテメェには普段の何倍もの重力がのしかかってんだ。そりゃあキツイだろうよ」
帽子屋「なんだか自分の手柄のように言うのねぇ?悟空ちゃんはアタシを倒す事が出来なかったくせに良く言うわよぉ〜、女の子のかぐやちゃんの方が強いなんて悟空ちゃん情けなぁい」クスクス
孫悟空「否定しねぇよ、最強だのなんだの持て囃されちゃいるがまだまだ鍛錬の必要ありって事だ。少なくともテメェのような実力者が居る限りなぁ」
帽子屋「んふふっ、褒めてくれてるのよね?例え嫌味でも嬉しいわぁ」ンフフ
孫悟空「嫌味なんかじゃねぇさ、テメェの実力は認めざるを得ねぇ。だから俺としちゃあテメェにトドメを刺して起きてぇ所だが……」
ティンカーベル「えっ!?ちょ、ちょっと待ってなにその言い方!トドメ刺さないの!?」
キモオタ「息の根を止める必要はないでござるが捕えるべきではござらんか?」
ドロシー「命を奪うのは私も反対です…でも、帽子屋さんは放っておくにはその、危険すぎます…」
帽子屋「んふふっ、悟空ちゃん大ブーイングじゃないのぉ。そりゃそうよねぇ、折角捕まえたアタシをみすみす逃がすつもりぃ?」
孫悟空「それを決めるのはかぐやだ。テメェを捕えたのはかぐやだからな、俺には決定権なんかねぇよ。おい、かぐやどうすんだ?」
かぐや「そうね、私は……」スッ

555 :◆oBwZbn5S8kKC :2016/01/12(火)00:23:02 ID:ClV
かぐや「みんなは納得できないかもしれない。けれど私は彼を解放するわ」
ティンカーベル「なんで!?村まで壊されて玉龍は怪我だってしたのになんで…!」
キモオタ「ティンカーベル殿、かぐや殿にも考えがあってのこと。ここは見守るでござるよ」
かぐや「…どうかしら帽子屋君、あなたに掛かっている重力は元に戻っているはずよ」
帽子屋「ええ、確かにもう自由に動けるわねぇ……でも驚いたわぁ、本当に私を逃がすつもりぃ?」ムクッ
かぐや「そのつもりよ。まだ相手をして欲しいって言うなら応じるけど、普段の倍以上の重力を浴びたあなたは見た目以上に消耗しているはず…それでもいいのならね」
帽子屋「やめておくわぁ。あなたがこんな事をする意図は解らないけど、大鎌も死神の薬草も奪われてしまったし…今日の所は大人しく引くとしましょ」
かぐや「そうね、その判断はとても懸命だと思うわ」
帽子屋「だけどねぇ、かぐやちゃん?アタシは見逃して貰ったなんて思わないわよぉ?これに恩を感じてあなた達に下るなんて期待しないでよぉ?」
帽子屋「アタシはアリスちゃん以外の下には絶対につかないわ。彼女を護る事がアタシの使命だもの、ルイスちゃんが与えてくれた使命よぉ」
かぐや「そう。安心して、恩を売るつもりはないわ。だけど村を壊したことや玉龍やドロシーを傷付けた事は反省してちょうだい」
帽子屋「んふふっ、かぐやちゃんこそよくよく反省することねぇ…戦いにおいて敵を逃がす事がどれだけ愚かなことなのか、しっかりとねぇ」クスクス
かぐや「あなたとは…また会う事になると思うけれど、村を襲うなんてまどろっこしい事しないで次は直接私を襲いなさい」
かぐや「私の能力は重力を操るだけじゃない。村を襲うなんて事に戦力を裂いて、それで勝てる相手じゃないって解ったでしょう?」
帽子屋「んほほっ、確かに今は勝てないわねぇ。でも次はキチンと対策をして来るから、次会うのが楽しみねぇ〜?」ブホホッ
スッ

557 :◆oBwZbn5S8kKC :2016/01/12(火)00:26:10 ID:ClV
玉龍「消えたッス…!世界移動の手段も隠し持っていたみたいッスね、一人でこの世界に来ていたって事ッスか…」
ドロシー「ほ、本当に別の世界にいどうしたのかな?もしかしたら、姿だけ消してまだ近くに潜んでいるとかかもしれないです…」
孫悟空「そりゃあねぇだろ、最後までヘラヘラしてやがったからそうは見えねぇかもしれねぇけど、相当ダメージを受けてるはずだぜ」
孫悟空「余裕そうに構えちゃいたが、ありゃあもう戦える状態じゃねぇよ。頼みの綱の回復の魔法具もこっちにあるしな」
キモオタ「玉龍殿の右腕もその魔法具があればなんとかなるのではござらんか?試してみる価値ありですぞwww」
玉龍「元に戻るならそれに越した事はないッスけど…でも正体のよくわからない魔法具を使うのは躊躇するッスねぇ…」
キモオタ「確かにwwwならば我輩の友人におとぎ話に詳しい者がいるでござるからその者に聞いてみるというのはwww」
かぐや「それは名案ね、治せるのなら早く腕を治した方がいいわね。村の復興には人手がたくさん必要になるだろうから」
孫悟空「そうだな、とにかくこんなところで立ち話してても始まらねぇ。俺と玉龍が住処にしてる小屋が近ぇ、話はそこでするとしようぜ」
玉龍「それがいいッスね!かぐやん家みたいにごちそうはないッスけど、柿くらいなら出せるッス!」
キモオタ「ほうwww我輩はもっぱら肉派でござるが、たまに食べるとフルーツも上手いでござるからなwww早速向かうでござるよwww」
スタスタ
かぐや「ふふっ、キモオタ君、随分とお腹が空いているのかしら?…ほら、ティンクちゃんも行きましょう」
ティンカーベル「…うん、わかった」

558 :◆oBwZbn5S8kKC :2016/01/12(火)00:29:08 ID:ClV
かぐや姫の世界 悟空達の小屋
・・・
キモオタ「柿うまいでござるwww柿うまいでござるwww」バクバクムシャムシャ
ドロシー「キモオタさん、物凄く食べるんですね…あっ、たくさん食べるのは良い事ですよね」アワアワ
キモオタ「頑張って戦った後は甘いものが食べたくなるというものwwwドロシー殿も遠慮せずにいただくでござるよwww」
ドロシー「あっ、はい、いただきます…」カプッ
ティンカーベル「私もキモオタも、結局何にもしてないようなもんだったけどね」モグモグ
キモオタ「ちょwwwそれはそれwww何もしなくても腹は減るのでござるwww結局夕飯食べ損ねましたしな我々www」
玉龍「じーさん達はキモオタ達の為にごちそう用意してたみたいッスけど、屋敷のみんなも逃げて行ったッスからねー。もうごちそうは諦めて柿を食うッスよ」スッ
ドロシー「あっ…そういえば翁さんや村のみんなは避難したままなんでしたね、帽子屋さん居なくなったって伝えなくてもいいんですか?」
かぐや「伝えた方がいいのは確かだけど、伝えたところですぐに村に帰れる状態ではないから…。復興となれば悟空も忙しくなってこうして落ち着いて話す時間を取ることも難しくなりそうだから」
孫悟空「今回、帽子屋が村を襲った件で話しておくべき事は多いしな。この世界がおとぎ話だって知らねぇ奴等になんて説明するかも考えなきゃなんねぇし」
孫悟空「それに巻き込まれただけのキモオタ達をいつまでも引き留めるわけにもいかねぇしな。まぁ、大事な事だけ話したら俺と玉龍で避難先に行ってくるぜ」
キモオタ「我々の事なら気になさらずともよいというのにwwwしかしそういう事ならば早いところ柿を平らげて本題に入りますかなwww」

559 :◆oBwZbn5S8kKC :2016/01/12(火)00:31:53 ID:ClV
孫悟空「あー、その前にだな…玉龍。テメェに言っておくことがある」
玉龍「何ッスかセンパイ?もしかして、今回頑張ったご褒美ッスか!?ご褒美ッスか!?褒めてくれるんスか?」ワクワク
孫悟空「なんで褒めて貰う気マンマンなんだテメェは。だがジジィが死なずに済んだのは村に急いでくれたお前のおかげだ。よくやった、偉いぜ玉龍」ガシガシ
玉龍「いやぁー、その後は結果残せなかったッスけどね…でもしっかり頑張ったッスよ玉龍ちゃんは」テレテレ
孫悟空「それと、あれだ…テメェの右腕がそうなっちまったのは俺の到着が遅れたからだ、すまん」
玉龍「もー何言ってんスかセンパイ!これはウチが帽子屋を甘く見た結果ッス!先輩は悪くないッスよ!」
孫悟空「未知の敵相手にお前一人行かせたのは軽率だった。帽子屋から奪った薬草で治りゃ良いが、駄目だとしても俺は必ずお前の右腕を戻してやる、だから許してくれ」
玉龍「ウチは別に気にしてないッスけどセンパイがそう言うならお願いするッス!それじゃあもしも、右腕が元に戻らないなんて事があれば責任とってセンパイの嫁にして貰うッスよー!約束ッス!」
孫悟空「いや、流石にそれはねぇ。気色わりぃ」
玉龍「なんなんスかそれ!?口だけッスか!?口だけ大聖ッスか!?」ギャーギャー
孫悟空「斉天大聖みたいに呼ぶんじゃねぇ。あとはかぐやにも詫びなきゃならねぇな、悪かったな…あの能力を使わせる事になっちまって」
かぐや「いいのよ、気にしないで。むしろ私はあなた達に礼をしなきゃね、傷付いてまで帽子屋君を相手に戦ってくれたこと感謝してる」
キモオタ「いやーwwwこういう関係はいいですなぁwww親しい仲だからこそキチンと謝罪して感謝すべきは感謝する、大切なことですぞwwwティンカーベル殿www」チラッ
ティンカーベル「なんで私に言うの!?それじゃ私はキチンとできてないみたいじゃん!」バンバン
キモオタ「そういうわけではwwwただもう少し我輩への暴言を抑えて優しくしてくれてm…ちょ痛い痛いwww叩かないでいただきたいwww」