学園食堂
Part11:給食のお兄さん:10/10/1 13:30 ID:sUS/2ooAt2
こんにちはノシ
学園系を書いてきます
とりあえずタイトル
・鉛筆削りから始まった
・不良とヲタ女
不良とオタ女は版権ネタがだいぶ出てきます。行き当たりばったりのスローライフ
2:給食のお兄さん ◆Urqp1Wlb82:10/10/1 14:23 ID:bFwuzzEMgM
「鉛筆削り貸して」
休み時間。持っている前提で話しかけられた
「ごめん。持ってないよ」
俺は作り笑顔で答えた
「すまんかった」
彼女は、一言謝って他の人にまた聞いた
「鉛筆削り貸して」
また、持っている前提で話しかけていた
「持ってない」
当然のように返ってきた返事。彼女はまた「すまんかった」と言ってまた別の人に聞いていた
授業開始の鐘がなって、皆席についた。彼女は俺の隣に座った
教授が黒板に字を書くと一斉にノートに字を書く音が聞こえる
隣の彼女は両手で芯の折れた鉛筆を持っている
バキッ
字を書く小さな音の中にひとつ目立つ鉛筆の折れる音が響いた先生は無視したのか聞こえなかったのか、そのまま字を書き続ける
生徒数人はこっちを見た。視線を無視して、折った鉛筆のささくれをむしり取っていた
彼女は他に鉛筆かシャープペンを持ってはいないのだろうか
「これ、使いなよ」
シャーペンを差し出したら、長い黒髪をのれんを潜るように掻き分けてこっちを見た
「いいのか?」
「いいよ」
彼女は少しの間シャーペンをみつめてお礼を言った
3:給食のお兄さん ◆Urqp1Wlb82:10/10/1 15:25 ID:Cqwybl4PBQ
放課後。シャーペンと共に飴玉がついてきた
「なにこれ」
「飴」
「わかってるよ」
「いちご味」
「もういいや。ありがとう」
「シャープ、ありがとう」
俺はなんでシャーペンじゃなくて鉛筆を使っているのか聞いた。なぜかそれが凄く気になった
「別にいいだろう」
当たり前の返事が返ってきた
「下らない質問してごめんね」
そう笑顔で返して鞄を持って教室から出た
次の日の講義、彼女は昨日と同じ場所にいた
机にも昨日と同じように鉛筆一本と消ゴム一個が置いてあった。昨日と違うところは鉛筆削りがちゃんとあること
休み時間、彼女が話しかけてきた。と言うか聞いてきた
「飴、食うだろ」
また、前提だった
「悪くない?」
「悪くない」
飴はいちご味だった。昨日の飴もいちごだった
「…君はいちご味が好きなの?」
「嫌い」
じゃあなぜ買ったんだろう
彼女はいちご飴を口に入れた
「嫌いなんじゃなかったの」
「母親?からもらったから」
なんで疑問系なんだ
今日の会話はこれで終わりだった
木曜日、今日は彼女はいなかった
一時限が終わって携帯を開いた。携帯の開く音と扉が開く音が重なった
だるそうに俺の隣に腰をかけたのは彼女だった
4:給食のお兄さん ◆Urqp1Wlb82:10/10/1 15:26 ID:kmV.oNxA/.
彼女は鞄からいつもの一式を適当に置くといちご飴を取り出した
「ん」
やる。と言いたいのだろうか
もしかしたら餌付けされているんじゃなかろうか
「いつも貰ってるから悪いよ」
困った顔をしたら無理矢理口に入れられた
美味いからいいんだけども
「なぁ。お前」
「なに?」
「名前は何て言うんだ」
初めて彼女とまともにしゃべった
ちょっと感動したけど顔には出さない
「名前はないのか」
「あるよ、犬上 直樹って言います」
彼女は「へー」と、興味がないと言うような声で返してきた
「君の名前は?」
「好きに呼べばいい」
なにを気取っているんだろうか彼女は。
「俺が呼ぶとき、何て呼べばいいかわからないよ」
少し彼女は黙って、「鉛筆」と答えた
ふざけているのだろうか。ムカついた。けど笑顔を繕う
「じゃあ、鉛筆さんって呼べばいい?」
彼女は簡単に返事をした
本気なのだろうか
無言の状態が続いて、彼女がやっと口を開いた
「…直樹は人形から生まれたのか?」
その言葉の直後に授業開始の鐘が鳴った
俺はその言葉の意味が理解出来なかった
5:給食のお兄さん ◆Urqp1Wlb82:10/10/1 15:30 ID:kmV.oNxA/.
放課後、なんとなく彼女を誘ってみた
「今日、一緒に帰らない?」
帰ってきた返事は「飴食べるだろ」
この人はちゃんと鼓膜があるのだろうか
「いいです」
拒否すると恒例のアレだ
それを阻止すると、こんな言葉が返ってきた
「なんだ、嫌いなら早く言え」
別に嫌いな訳じゃない
「鉛筆さんが無理に食わせようとするからだよ」
「………そうか」
なんだか悲しそうな顔にさせてしまった
この人の表情を初めて見た
しばらく無言の状態が続く
この人といると必ずこうなる
「なぁ、直樹はなんでそんな顔をするんだ」
今日は鉛筆さんから口を聞いてきた
また、意味の分からない質問だ
「俺、そんなに嫌な顔してる?」
「してる」
らしい。何が気にくわないんだろうか
「なんで作り笑いばかりしてるんだ」
俺はちょっとだけビックリした
何でわかったんだろう
「どうしてわかったの?」
「なんか気持ち悪かったから」
すごい気付き方だ
「そんなに気持ち悪かったの」
「飴を食べてるときは普通だった」
「あれ…飴をくれた理由はそれ?」
「まともな顔が見れるかと思って」
「うわ、酷い」
6:給食のお兄さん ◆Urqp1Wlb82:10/10/1 15:35 ID:YwvzYPQYpE
俺はちょっとだけ素を出してみた
そしたら彼女はこっちを向いて笑顔で「冗談だ」と返してくれた
「直樹の笑顔が見たかっただけだ」
なぜか彼女の笑顔がだれよりも暖かく感じた
それにつられてついほころんだ
「おぉ…はじめて笑ったな」
彼女は俺の笑顔の倍の笑顔で返してくれた
それからと言うものの俺は彼女の前では自然に笑顔になっていった
*
「鉛筆折れた…」
彼女はポツリと呟いた
「シャーペン使う?」
「いいのか?」
「どうぞどうぞ」
彼女は珍しく鉛筆を忘れたらしい。そういえば、ずっと謎だったことを聞いた
「なんで鉛筆を使ってんの?」
「理由なんてない」
二番の謎がやはり当たり前の答えだった
「理由をつけるなら、……やっぱりないな」
無いらしい
「まぁ、人の自由ってことなのかな」
「………そんなもんだ」
彼女は顔を赤らめて俺のシャーペンを少し見つめて、俺に返した
「やっぱりいい。鉛筆削り貸して」
「念のために入れといてよかったよ」
「ありがとう」
教授の声と字を書く音が聞こえる
その中に小さく鉛筆を削る音が隣から聞こえる
鉛筆削りは小さなメモ用紙と一緒にかえってきた
7:給食のお兄さん ◆Urqp1Wlb82:10/10/1 15:36 ID:YwvzYPQYpE
メモ用紙に描いてあったのは彼女の本当の名前だった
8:給食のお兄さん ◆Urqp1Wlb82:10/10/1 16:23 ID:UNNMTvFSy.
これで「鉛筆削りから始まった」は終わりです
自分でも何が言いたいのかよく分からない内容になってしまいました/(^O^)\
次から「不良とオタ女」です
9:給食のお兄さん ◆Urqp1Wlb82:10/10/1 17:19 ID:sUS/2ooAt2
ヲタ女「やい、不良!」
不良「なんだよ、ヲタ女」
ヲタ女「チャイムが鳴ったから、我の机から尻をどけよ!」
不良「まだ、先生来てないからいいだろ」
ヲタ女「昔はあんなに可愛かったのかに」
不良「昔はまともだったのに」
ヲタ女「あ、ムカ」
10:給食のお兄さん ◆Urqp1Wlb82:10/10/1 21:08 ID:C0ntHMr.8Y
ヲタ女「やい、不良!」
不良「なんだ」
ヲタ女「昼飯を一緒に食べようぞ。教は私の自信作だ!」
不良「炭を自信作とか言ってんなよ」
ヲタ女「なんだよ、そう言うチミはどうなんだね」
不良「こうだよ」
ヲタ女「なん…だと…」
11:給食のお兄さん ◆Urqp1Wlb82:10/10/1 22:44 ID:kmV.oNxA/.
ヲタ女「さて、美味い飯も食ったし」
不良「俺の昼が…」
ヲタ女「先生、バスケがしたいです」
不良「先生でもねぇしバスケも知らねぇし」
ヲタ女「れっつぱーりー!」
不良「一人でパーリーしてろ」
12:給食のお兄さん ◆Urqp1Wlb82:10/10/2 07:56 ID:UNNMTvFSy.
ヲタ女「やい、不良!」
不良「なんだよ」
ヲタ女「リアル鬼ごっこをしようぞ」
不良「俺名字サトウじゃねぇし」
ヲタ女「ぐっ…、全国の不良さん逃げてください。さぁ、逃げろ!」
不良「腹が減って力が出ないよ」
13:給食のお兄さん ◆Urqp1Wlb82:10/10/2 08:00 ID:UNNMTvFSy.
ヲタ女「なんだよ遊んでくれよ。今日PSP忘れたんだよ。机に放置プレイなんだよ」
不良「なんか飯買ってこい。したら遊んでやる」
ヲタ女「おーけぇぇい!行くぜ小十郎!」
不良「一人で行け偽政宗」
14:給食のお兄さん ◆Urqp1Wlb82:10/10/2 08:06 ID:UNNMTvFSy.
ヲタ女「買ってきてやったぞ!しかし金が50円足りなかった」
不良「ご苦労」
ヲタ女「金が足りなかった分の焼きそばパンはもらう!」
不良「ちょ、ま、どうみても渡された分が50円分だろうが!」
ヲタ女「足りなかった金+労働料金じゃゴルァ!」
不良「交換!」
ヲタ女「アーハン?」
不良「チェンジ!」
ヲタ女「だが断る」
15:給食のお兄さん ◆Urqp1Wlb82:10/10/3 14:02 ID:sUS/2ooAt2
ヲタ女「やい、不良!」
不良「なんだ」
ヲタ女「教科書忘れた」
不良「ざまーみろ」
ヲタ女「ざまぁみなさいとおっしゃいな☆」
不良「うっぜぇ!」
ヲタ女「さぁ、見せるがいい」
16:給食のお兄さん ◆Urqp1Wlb82:10/10/4 16:25 ID:C0ntHMr.8Y
ヲタ女「やい、不良!」
不良「一緒に帰るか」
ヲタ女「分かっているじゃないか」
17:給食のお兄さん ◆Urqp1Wlb82:10/10/5 19:11 ID:C0ntHMr.8Y
ヲタ女「やい、不良!」
不良「聞こえとる」
ヲタ女「今日はお泊まり会を行う!」
不良「へー」
ヲタ女「お前の家で!」
不良「ハァ?!」
18:給食のお兄さん ◆Urqp1Wlb82:10/10/5 21:04 ID:0oOlB2Ptb2
不良「まさかお前…」
ヲタ女「なんぞ」
不良「その………」
ヲタ女「はよ言うてみせぇい」
不良「織田やめろし」
19:給食のお兄さん ◆Urqp1Wlb82:10/10/5 21:06 ID:sUS/2ooAt2
不良「ちゃっと言うとBSR目的だろ」
ヲタ女「なぜバレたし」
不良「ほらな!ほらな!」
20:龍 ◆RYU....FU.:10/10/8 04:26 ID:hjc/Ivj4uw
鉛筆のはホラー系かと思って読んでたら終わってしまったw
もうちょい続きが見たかったw
21:給食のお兄さん ◆Urqp1Wlb82:10/10/9 21:09 ID:C0ntHMr.8Y
ヲタ女「うわばばば」
不良「どうした」
ヲタ女「龍さんから書き込みがあったのだよ!」
不良「誰」
ヲタ女「んー、私がここの掲示板で小説書いてたの。その管理人さん」
不良「そうか」
ヲタ女「それでな!続編希望的な!」
不良「そこまでは聞いてないな」
ヲタ女「なんとでも言うがいい。えーと…『今書いているss書き終わったら、小話を書くつもりですo(^-^)o』」
不良「お前が顔文字使うの初めて見たわ」
ヲタ女「えらく突っかかってくるな、チミは」
不良「……気のせい」
22:給食のお兄さん ◆Urqp1Wlb82:10/10/9 21:32 ID:Cqwybl4PBQ
ヲタ女「さぁ、返信もしたし」
不良「言っとくと、今日は泊まれんからな」
ヲタ女「何故じゃー!」
不良「連れが今日泊まりに来んの」
ヲタ女「む…なら仕方がない」
23:給食のお兄さん ◆Urqp1Wlb82:10/10/9 22:35 ID:C0ntHMr.8Y
ヲタ女「やい、不良!」
不良「聞こえてる」
ヲタ女「家に着くまでしりとりをしようぞ!」
不良「像」
ヲタ女「いきなりか」
不良「貝」
ヲタ女「イルカ!」
不良「亀」
ヲタ女「目、目がぁー!」
不良「アホか、何でムスカが出んだよ」
ヲタ女「予告しなければならないのか?」
不良「カッ、別にいいけどよ」
ヲタ女「よく繋いだな」
不良「なんてことねぇ」
ヲタ女「えー、見栄はってんじゃないよー。俺様分かってんだからね」
不良「無ぇし、絶対分かってねぇし」
ヲタ女「あ゙ー!なんでそうも思い付くんさ!」
不良「ざまーみろ」
24:給食のお兄さん ◆Urqp1Wlb82:10/10/9 22:45 ID:kmV.oNxA/.
ヲタ女「む、そういえば」
不良「なんだ」
ヲタ女「今日ごみ捨て当番だったんだけどな」
不良「へー」
ヲタ女「なんかお前を探してたぞ」
不良「誰が」
ヲタ女「隣町の高校生が」
不良「そーかい。ほかっとけ」
ヲタ女「チミも気を付けたらどうだい?」
不良「なんだ、喧嘩でも売られたか」
ヲタ女「ふふん!斬滅してやった!」
不良「案外お前強いよな」
25:給食のお兄さん ◆Urqp1Wlb82:10/10/9 22:53 ID:Cqwybl4PBQ
ヲタ女「なめてもらっちゃ困るってもんよー!」
不良「まぁ、怪我だけはすんなよ」
ヲタ女「珍しいな、卿が心配事かね」
不良「やかましい」
26:給食のお兄さん ◆Urqp1Wlb82:10/10/9 23:03 ID:bFwuzzEMgM
ヲタ女「おー!なんやかんや話しているうちに着いたわ、じゃーね!」
不良「んー、じゃあな」
27:給食のお兄さん ◆Urqp1Wlb82:10/10/12 22:59 ID:9ISNRBciGY
ヲタ女「………まさか心配されるとは」
不良「……何であいつの心配なんかしたんだ?」
28:給食のお兄さん ◆Urqp1Wlb82:10/10/14 18:06 ID:Cqwybl4PBQ
ヲタ女「ただいまー」
「おかえりー」
ヲタ女「暇だし…。よし、バイオハザード!待っとれアシュリー!」
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