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友「ちょっと戦争行ってくる。」

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Part1

1:緑メ:10/10/13 21:37 ID:AdvBgLuYrI

男「そんな散歩感覚で。」


●緑メ

2:雅www:10/10/20 23:17 ID:wFG/BPLy7E
タイトルで吹いたwww超支援

3:緑メ:10/11/1 19:42 ID:.F.3lH/78g


男「何読んでるの?」

友「君の質問に答えてる暇はない」

男「ああ、今日は春本なんですねわかります」

友「君、今日から僕の友達をやめてくれないか」

男「ごめん」


4:緑メ:10/11/1 19:43 ID:Ams6nMNmjg


男「今日も書類整理。」

友「下っ端は計算ばかりだな」

男「そっちよろしく」

友「ああ、…おい」

男「黙って計算間違う」

友「黙れもうそこ計算違う」

男「ごめん」


5:緑メ:10/11/1 19:44 ID:.F.3lH/78g
休日

友「やけにご機嫌じゃあないか?」

男「今日は女と出かけるのです。友は?」

友「僕は一人で読書」

男「寂しいね」

友「女共から逃げながら読書」

男「ご愁傷様です」


6:緑メ:10/11/1 20:27 ID:aFLpXIlUeE

男「出征です」

友「家族と女に挨拶はしてきたか?」

男「聞いて驚かれますな、帰ってきたら女とけっ」

友「黙れ」

男「なん…」

友「それ以上言うと死亡率が10割だ」

男「なん…だと…」


7:緑メ:10/11/1 20:29 ID:aFLpXIlUeE

上官「馬鹿者」

男「申し訳ありません」

上官「馬鹿者が」

友「申し訳ありません」

……………………

友「やってしまった」

男「だから褌は上官のっていったのに」

友「皆の前で誰のか聞いてしまうとは…」


8:緑メ:10/11/1 20:30 ID:aFLpXIlUeE
開戦中

男「最悪だ…」

友「男!無事だったか!」

男「!友…」

友「大分、やられたな」

男「第三小隊はほぼ潰滅…!」

友「くそ、酷い霧で周りが…離されたな…」


  上官「こちらだ馬鹿者共ォオ!!!」

男「!!」

友「…は!」


その鬨の声は笑みを孕んだ怒号とも。


9:緑メ:10/11/1 20:31 ID:AZN8vEPq8w
上官「大分死なせたな」

男「上官殿…」

友「私第三小隊長、これより第ニ中隊を預かります」

上官「男、お前は第三中隊長だ」

男「は」

……………

友「僕は敵軍遅滞へ」

男「俺は主隊と進軍」

友「ああ、それじゃあ、な。」

男「友」

友「ん」

男「死ぬなよ」

友「はは」

………

友「それは無理だろう、少しも考えずとも。」

10:緑メ:10/11/1 20:33 ID:AZN8vEPq8w

上官「おい」

男「は」

上官「何か落としたぞ」

男「あ、写真…」

上官「家族か?」

男「いえ、その…」

上官「顔を赤らめるな腹が立つ」

男「ひ、酷い!」


11:緑メ:10/11/1 20:34 ID:g/4JcTXXFc

上官「おい男、お前に話しがある。」

男「俺、そのような趣味は…」

上官「ふざけるな馬鹿者腹が立つ」

男「すみません」

上官「友の第二中隊の事だが」

男「ああ…知っております」

上官「は、たった今届いたばかりの話しだぞ」

男「いえ、友は死んだら夢枕で挨拶にくるような輩でしたので…いや、ですので。」

12:緑メ:10/11/1 20:36 ID:EKSJzxcqmM
友「おい、」

男「うわあ」

友「失礼な奴だ」

男「死んだか」

友「でもないと貴様の所になんか来たくもない」

男「男の含羞は女の子にモテる…と」

友「貴様、夢でさえその調子か」

男「いやあ、悲しいよ、君とまだ酒を呑んでない」

友「僕も悔いがある」

男「何?」

友「男と女の結婚式の仲人と、子供の名付け親にになれなかった」

男「俺、お前本当に好きだ。」

友「あとは、」

男「うん」

友「手紙。」

朝ですよ

男「おや、雨だ。」

13:緑メ:10/11/1 20:37 ID:EKSJzxcqmM
男「今日は夜襲作戦の日だぞう、第三中隊、集まれー」

下官「中隊長殿、」

男「ん」

下官「大、丈夫、でありますか?」

男「ああ、夜襲なら主力大隊の人数からして成功するだろうとの見込みで…」

下官「いえ、差し出がましいようですが、貴方が。」

男「ん、」

下官「……」

男「ああ、」

………………

男「大丈夫、これは戦争だから。」


14:緑メ:10/11/1 20:38 ID:EKSJzxcqmM

男「(夜襲作戦は、潜む間が大切なのだ。)」

男「(敵に気付かれては終い…)」

上官「へっくしょん」

男「(馬鹿野郎ォオ!!!)」

…………

男「上官殿、お風邪を召しているのならば、予行位置取りも休まれては」

上官「予行位置取りくらいはせめて…!」

男「へっくしょん」

上官「ごめん」


15:緑メ:10/11/1 20:40 ID:cSpAHp.McE

下官「何やら中隊長殿が落ち込んでいるような…」

上官「そりゃあそうだ、戦場だもの。」

下官「でも不思議と誰も不安に思わんのですよね…」

上官「そりゃあそうだ、奴も将校だ。」

下官「はあ…」

上官「君は幼年学校へは?」

下官「はい、行っておりませんで…」

上官「ならば、まだわかるまい。」

………………

上官「将校は、戦場で己の悲しみを持ってはならないのだよ。なあ。」

16:緑メ:10/11/1 20:41 ID:FM94wc4.O6
男「っ―――!!!」

下官「中隊長殿ォオ――!!!」

上官「おい、男!しっかりしろ…!!」

男「あ…く、俺…は…もう駄目です…!!」

上官「何を言っている…駄目だ!!」

下官「そうですよ…!!」

男「俺は…追いて、行っ…てくださ…う…」
上官「馬鹿者ォオ!!!!」

………………

高官「ほう…

兵糧が届かなくて戦場で死んだばかりの馬肉を焼いて食べ、半数が腹を下した…と…

厠がなかなか空かずに困った…と…

おい、北方の兵糧ルートを確保しろ。
これはマヌケすぎる。」

………………

上官「早く!!厠を!!空けろ!!」

17:緑メ:10/11/1 20:42 ID:cSpAHp.McE

北方鎮台本部に着いたようです

男「ふう…皆雪風凌げると安心しているようだね」

下官「中隊長殿はこれから会議で?」

男「ああ、会議室は嫌だね…フカフカの椅子に暖かい七輪がそこらに…」

下官「…それが嫌、とは?」

男「出ていくのが名残惜しい」

下官「ははは、私は馬の世話に行きますよ」

男「まあ、せいぜい俺も無い知恵搾ってくるさ」

18:緑メ:10/11/1 20:43 ID:FM94wc4.O6

男「食えるうちに食っとかないとね」

同期「第一中隊は食べ終わったぞ」

男「早いな」

同期「猛兵ばかりだからな。」

男「さすが肉食系男子」

同期「よく言うよ、草食系男子」

男「うちは騎兵ばかりだからな」



19:緑メ:10/11/1 20:44 ID:SFi0c66N7.
男「消滅した第二中隊の名前が繰り上がって、今日から俺達が第二中隊だ。」

下官「私がその中隊の中の小隊の一つである第六小隊長です。」

同期「第二中隊は第一中隊と組になるぞ」

上官「それら数個の中隊をいくつかまとめて一つの大隊、この組は第二大隊である。私が大隊長だ。」

上官「…よろしい。鎮台本部で人員の整頓は出来たようだな」


この国は日本に似た架空の国であります。
鎮台軍団師団旅団聯隊大隊中隊小隊


20:緑メ:10/11/1 20:49 ID:cSpAHp.McE
男「事態はどう考えても、」

上官「ああ、進軍を許している状況…」

男「また、友のような隊を出せと、上は云っている訳だ。」

上官「あくまで上は、敵の進軍を遅滞せよ…と。意味は変わらないがね。」

男「棄て駒」

上官「盟友を救った英雄という名目の、」

男「生きて帰れば生涯の保障…」

上官「99%帰らぬ者への約束なんて、いくらでも高く積んでくれるさ。」

男「上官殿、」

上官「ん」

男「戦争って、本当に下らんものですね。」

上官「…………もちろんだ。」


………………………

上官「第二大隊、これより北府中央にて遅滞を開始、鎮台主力の北府脱出を援護し…護国につとめます。」



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