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花京院「その騎士道精神に敬意を表してE・スプラッシュッ!!」

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Part1
1 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/05/11(日) 12:55:18 gQZk8guE
【香港】
 
 ーー飛行機が不時着したのは、香港沖35キロ地点!
 
 承太郎達は、香港への上陸を余儀なくされた!!
 
 香港! ホンコン島! クゥロン島! コンペイ糖! 新界!
 
 周辺に浮かぶ、235余りの島々を擁し
 
 その夜景は昔から、100万ドルの夜景wwと言われている!
 
 
ーー
 
 
  ジョセフ「……そうだ。それでいい。乗客は我々と船員のみにしてくれ」
 
  ジョセフ「そうだ、これ以上(わしらの攻撃の)巻き添えを増やす訳にはいかんからな……」
 
承太郎「……」
 
おかゆ「そこのデカい兄ちゃん!」
 
承太郎「あ?」
 
おかゆ「アンタら観光客かい? どうだいおかゆ! おかゆゆゆゆ! かゆいうま!!」
 
承太郎「オルァッ!」   おかゆ「びゃあ゛ぁ゛゛ぁうまひぃ゛ぃぃ゛ぃ゛」

2 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/05/11(日) 12:57:07 gQZk8guE
 
花京院「おかゆか……悪くない。知っているか、ジョジョ」
 
承太郎「ん」
 
花京院「日本と違って確か香港では、のどを通る食べ物はおかゆしかないんだ」
 
アヴドゥル「そうなのか!?」
 
花京院「じゃ、おかゆの中でも最もポピュラーな、おかゆをもらおうかな」
 
おかゆ「毎度!」
 
  ジョセフ「おおーい!」ザッザッ
ジョセフ「お前ら何を食おうとしてるんじゃ。これからわしの馴染みの店に行こうというのに」
 
おかゆ「おっ、そこのダンディーな旦那! 香港名物、ホットおかゆはいかがですかな!」
 
ジョセフ「んなもん名物でもなんでもないわ!」
 
承太郎「じじい、どこに電話してたんだ」
 
ジョセフ「んん? あー、詳しいことは店に行ってから説明するが……」
 
ジョセフ「この先、安全かつ最短でエジプトに辿り着くためには、色々と策を講じなければならんということだ」
 
花京院「策……ですか。あっおかゆおいしい」
 
承太郎「買ってんじゃねえオラ!」ゴシカァン

3 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/05/11(日) 12:57:47 gQZk8guE
 
【翠園・水宝酒家】
 
ジョセフ「ーー確かに、我々はもう飛行機でエジプトへ行くのは不可能になった」
ジョセフ「また、あのようなスタンド使いに飛行機内で出会ったなら……」
花京院「またしてもハイエロファントの出番という!」ガタッ
承太郎「てめえはすっこんでろ」
ジョセフ「結局、陸路か海路を取ってエジプトへ入るしかない」
 
アヴドゥル「しかし……50日以内にディオに出会わなければ……」
 
ジョセフ「……うむ……」
花京院「あの飛行機なら、今ごろカイロに着いているものを!」
承太郎「てめえが暴れ回って墜としたんだろうがオラッ!」
花京院「エフメガ!」
ジョセフ「……だが案ずるのはまだ早い」
 
ジョセフ「100年前のジュール・ヴェルヌの小説ではうんぬんかんぬん」
ジョセフ「そこでルートだが、わしは海路で行くのを提案する」
 
花京院「? カイロ……で行く……??」

4 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/05/11(日) 12:59:11 gQZk8guE
 
ジョセフ「適当な大きさの船をチャーターし、マレー半島を回ってインド洋を突っ切る」
ジョセフ「いわば、海のシルクロードを行くのだ。海のシルクロードを!」ドヤ
 
アヴドゥル「わたしもそれがいいと思う。陸は国境が面倒だしーー」
アヴドゥル「ヒマラヤ山脈や砂漠があって、もしToLoveったら足止めを食らう」
花京院「わたしはそんなところ両方とも行ったことがないので、行きたい」
承太郎「おれはじじいとアヴドゥルの意見でいい」
 
ジョセフ「決まりだな」
花京院「えっ」
ジョセフ「だが、一番の危険は、ディオが差し向けてくるスタンド使いだ」
ジョセフ「いかにして見つからずに、エジプトに潜り込むか……」
 
 
 
 
 
 ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ 
 
              ?レフ「……」ニヤッ

5 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/05/11(日) 12:59:52 gQZk8guE
  
花京院「……」カチャ…
承太郎「ん?」
花京院「ふふ。これは『お茶のおかわりは結構』のサインだよ」
花京院「香港ではこうしておくと、食器を片付けてくれるんだ」
  チャイナ娘「」スタ スタ スタ
 
チャイナ娘「」コポコポコポ
 
花京院「えっ嘘。ちょっとちょっと」トン トン
 
チャイナ娘「^^」  スタ スタ スタ
 
承太郎「……」
花京院「…………あっ」
花京院「ちょうどいい承太郎、君の空っぽの茶碗を貸してくれ。注ぎ足そう!」ジョボジョボ
花京院「まぁ、これを飲みながら話でもしようや」
 
花京院「それともヌルイから飲むのはいやか?」
 
承太郎「オルァァッ!!」ドゴッ
花京院「アバチャ!」


6 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/05/11(日) 13:00:39 gQZk8guE
 
ポルナレフ頭の男「すみませぇん、ちょっといいですかー?」
 
ポルナレフ頭の男「私はフランスから来た旅行者なんですが……」
 
アヴドゥル(おっ、ポルナレフヘアーだ)
 
花京院(ポルヘアだ)
 
ポルヘア「どうも漢字が難しくて、メニューが分かりませぇん。助けて欲しいのですがー」
 
承太郎「てめぇ漢字使ってんじゃねえか」
ポルヘア「えっ? 何ですって?」
 
承太郎「『何』って使えてんじゃねえか。向こうへ行け」
 
ジョセフ「おいおい承太郎、そういうメタ発言は控えんか」
ジョセフ「わしは何度も香港に来とるから、メニューぐらいの漢字は大体分かる」
 
ポルヘア「おお!」
 
ジョセフ「で、何を注文したい?」ペラペラ
ジョセフ「生肉、にが虫、強走剤、こやし玉、ペイントボール、大タル爆弾……」
 
ジョセフ「これとこれとこれ。あと、これももらおうかな。そうだ、それも」
 
 レ ス ト ラ ン で   一 狩 り 行 こ う ぜ !

7 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/05/11(日) 13:02:20 gQZk8guE
 
 ドジャアーン!
 
【漢字三文字】【漢字三文字】【五文字】【六文字】
 
アヴドゥル「何だかえらく手抜きされた料理にみえますが……」
 
承太郎「金は払わねえ」
 
花京院「うまそうだな!」
ポルヘア「Oh……」ショボーン
 
ジョセフ「ハッハッハッハッハッハ。ま、いいじゃないか! わしの奢りだ!」
ジョセフ「さあ、モリモリ食べて、ビシバシ働こう!」
 い た だ き ま す
 
アヴドゥル「ん……んんっ」ニコッ
 
花京院「何だこれッ!? ンマイなぁぁあぁぁーーッ」ブッチュウ
 
承太郎「……」モソモソ
 
ジョセフ「どうじゃ? 美味いもんだろう!」
 
ポルヘア「おおっ、これは。手間ひまかけてこさえてありま」
花京院「ンマイなぁぁあぁぁーーーーーーーーーッ!!」

8 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/05/11(日) 13:03:47 gQZk8guE
 
ポルヘア「ほら。このニンジンの形。『スター』の形……何か見覚えあるなぁ」
 
花京院「これのことか!」ガタッ  ポロッ
 
ポルヘア「うおっ」ポロッ
 
 
 皿! こぼれ落ちたふたつの星が!
 スープと かゆの水面 吸い込まれてゆく!
 引き合うように 重なる波紋!!
 
承太郎「きたねえんだよ!」ドゴッ
花京院「ジョジョ!」
 
ポルヘア「ーーそうそう、私の知り合いは」
 
ポルヘア「首筋にこれと同じ形のあざを……持っていたなァ……」
 
ジ・承・ア「!?」
 
 ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
 
花京院「キサマ……新手の……ッ」
花京院「新手の……ッ!!」
 
花京院「…………」
 
ポルヘア「ゆっくりと食事を再開するんじゃあないッ!!」

9 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/05/11(日) 13:06:13 gQZk8guE
 
 ジ ャ ギ ィ ィ ン !!
 
ジョセフ「!?」
 
 突如おかゆから突き上がるレイピア! ダメになるおかゆ!!
 
アヴドゥル「ジョースターさん、危ないッ!」
 
ジョセフ「スタンドだーッ!」
 ガ シ ャ ア ン
 
花京院「能力はちゃぶ台返しか!」
ジョセフ「さっきの星は巨人の星にかかっていたのか!」
アヴドゥル「マジシャンズレッド!!」
 
魔術師の赤『ケェー』 ボボボー
 
ポルナレフ「フン」
 
  銀の戦車『 』シュパッ ヒュンヒュンヒュンッ
 
アヴドゥル「何ィ!」
 
  銀の戦車『 』バァァン
 
アヴドゥル「新たな……スタンド使い……!」カコイイィ

10 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/05/11(日) 13:07:49 gQZk8guE
 
 ヒュンッ   ボッ!
 
花京院「うっ……何という剣さばき!」
花京院「マジシャンズレッドが飛ばした炎を絡めとり、倒れたテーブルに火時計を作った!」
  銀の戦車『 』キィン
 
ポルナレフ「おれのスタンドは戦車のカードをもつ『シルバー・チャリオッツ』!」
 
ポルナレフ「モハメド・アヴドゥル……始末して欲しいのは貴様からのようだな……」
 
ポルナレフ「そのテーブルに火時計を作った。火が12時を燃やすまでにオレァクサムヲムッコロス!」
 
アヴドゥル「テーブルの炎が12を燃やすまでにこの私を倒すだと……!?」
 
アヴドゥル「相当うぬぼれが過ぎないか? ああっと……ポルナレフヘアーの男」
ポルナレフ「ポルナレフ。名乗らせてもらおう、ジャン・ピエール・ポルナレフ!」
アヴドゥル「自己紹介、恐縮のいたり。しかしムッシュ・ポルヘアー」
 
魔術師の赤『ケェー』 ボボー
 
  承太郎「!」
  花京院「火時計の火が……消えたーっ!!」
  ジョセフ「引っ張ったフラグを堂々と破壊しおった!」
 
アヴドゥル「わたしは炎を自在に扱えるからこそ、マジシャンズレッドと呼ばれている!」デェ~ン

11 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/05/11(日) 13:09:22 gQZk8guE
アヴドゥル「しかし私をムッコロスとは、改めてうぬぼれが過ぎないか? ポルなんとかナレフ」
 
ポルナレフ「うぬぼれというのか? このわたしの剣さばきがーー」
ポルナレフ「うぬぼれだと!?」 バッ
花京院「コインを投げた! 奴の本当の能力は、弾丸のようにコインを射出する能力!」
 銀の戦車『違うよ!』 ヒュバッ
 
ジョセフ「おお! コイン五枚をたったの一突き! 重なり合った一瞬を貫いた!」
 
承太郎「いや……よーく見てみろ」
アヴドゥル「あ、あれは……コインとコインの間に……」
花京院「天ぷら! さんまの干物! トウモロコシ!!」
 ハンバーグ! ドーナッツ! フライドチキン! にわとりーッ!!
 
ジョセフ「わ……わしも食いたい!」
 
承太郎「バーベキューにゃこと欠かねえな」
 
ポルナレフ「ふっ、これがどういう意味を持つか分かったようだな。いやBBQのことじゃない」
 
ポルナレフ「『銀の戦車』はお前に引けを取らぬほど、自由自在な剣さばきを扱えるということだ」
ポルナレフ「お前ら聞いているのか!? よだれを拭きやがれ!!」

12 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/05/11(日) 13:10:46 IE6ODuR6
前のより混沌としてきたな

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