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千尋「お尻を触られた!」 ハク「ちゃいまんねん! ちゃいまんねん!」

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Part1
1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/05/18(日) 01:34:09.75 ID:Rqb2wMJZ0
リン「なんだって!」
釜爺「そりゃあ本当か?」
湯婆婆「正直に言いな!」
千尋「本当です! 流れるような手つきで触りました!」///
ハク「ちゃいまんねやぁ~!! 事故やねんて!」アタフタ

2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/05/18(日) 01:39:47.18 ID:Rqb2wMJZ0
千尋「事故じゃありません! 絶対わざとです!」///
ハク「千尋ちゃん、違うんやぁ! 全然触る気なかったんやぁ!」アタフタ
千尋「絶対許しません! 湯婆婆さま、どうか厳罰を!」
ハク「ゆ、ゆるしてぇな! たまたま手が当たっただけやねんて!」ポロポロ
釜爺「まぁ、お前ら。状況を説明しろ。どんな状況かも分からずに決断はできん」

3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2014/05/18(日) 01:46:13.73 ID:Rqb2wMJZ0
湯婆婆「千が妄言を言っているかもしれないしね!」
リン「千、正直に全部話してみろよ」
千尋「はい。話はアタシがこの世界にやってきた頃にさかのぼります」///
ハク「ち、千尋ちゃん、そない昔のことはええやん!」ポロポロ
千尋「全部話しますからね!」///
ハク「千尋ちゃぁん!」ポロポロ

4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/05/18(日) 02:01:41.79 ID:Rqb2wMJZ0
ーーーーーーーー
ーーーーーーー
ーーーーー
千尋(……油屋?)
千尋「……へんなの」
ガタンゴトンガタンゴトン
千尋「電車だ!」
ハク「ここへ来てはいけない! すぐ戻れ!」
千尋「え?」
ハク「じきに夜になる! その前に早く戻れ!」
ハク「!! …もう明かりが入った。急いで! 私が時間を稼ぐ。川の向こうへ走れ!!」
千尋(なによ、あいつ……)タッタッタ

5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/05/18(日) 02:08:28.84 ID:Rqb2wMJZ0
***
屋台
千尋「お父さん! お父さん!」
豚父「ぷぎぃっ?」
影「こら、お前、店のもんに手ぇだしたらアカン!」ピシッ
豚父「ぴぎぃっ! (すんまへん!)」ドドドーン
千尋「ひぃっ! お父さあああああん! お母さあああああああん! うわあああああ!」


7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/05/18(日) 02:21:55.11 ID:Rqb2wMJZ0
***
川岸
千尋「これは夢だ! これは夢だ! 覚めろ覚めろ覚めろ……」
千尋「皆消えろ、皆消えろ……」ブツブツ
ハク「やっと見つけたで」ハァハァ
千尋「ひっ!」
ハク「怖がるな。私はそなたの味方だ」
千尋「いやっ……やっ……」
ハク「口をあけて。これを早く。この世界のものを食べないとそなたは消えてしまう」
千尋「いやっ……」

8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2014/05/18(日) 02:31:56.26 ID:Rqb2wMJZ0
ハク「大丈夫。これを食べても豚にはならない(なんや、嫌がる女の子に無理矢理食わすんはなんかこうたまらんもんがあんな……)」
千尋「んぐっ! んー」
ハク「もう大丈夫。触ってごらん」
千尋「……さわれる……」ピトッ
ハク「ね? さ、おいで」
千尋「お父さんとお母さんはどこ? 豚になんかなってないよね?」オロオロ
ハク「今は無理だけど必ず会えるよ」サワサワ
千尋「ひっ! な、なにするの!?」///
ハク「うん、触れる。良きかな、良きかな」
千尋「」///

10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2014/05/18(日) 02:46:02.49 ID:Rqb2wMJZ0
ハク「!! 静かに!」
湯バード「」バッサバッサ
ハク「そなたを捜しているのだ。時間がない、走ろう!」
千尋「あ、立てない! どうしよう、力が入んない……」
ハク「落ち着いて。息を深く吸ってごらん。……そなたの内なる風と水の名において……解き放て……。立って!」サワサワ
千尋「ひっ! ちょ、いいかげんに!」/// スック
ハク「お、立てたようだね」
千尋「そういうことじゃなくて!」///
ハク「気にしない、気にしない! 走るよ!」グイッ
千尋「うわあああああ!!!」タッタッタ

11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2014/05/18(日) 02:59:24.61 ID:Rqb2wMJZ0
***

ハク「橋を渡る間、絶対に息をしてはいけないよ。息をしたら口臭で人間だとばれるかもしれない」
千尋「アタシ、そんなに口、臭くないよ!」///
ハク「とにかくちょっとでも息を吸ったり吐いたりしてはいけないよ」
千尋「怖い……」
ハク「心を鎮めて」サワサワ
千尋「ひっ! や、やめてってば!」///
ハク「そう、その調子でリラーックス」
千尋「……むうう」///

13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/05/18(日) 06:48:17.53 ID:azS+Q4Ujo
本筋は変わらないのにこれはwww

15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2014/05/18(日) 19:14:25.12 ID:Rqb2wMJZ0
ハク「深く吸って……」
千尋「すーっ!」
ハク「止めて!」
千尋「むぐっ」ピタッ
ハク「長くても3分くらいだからいけるよね?」スタスタ
千尋(いけるか!)スタスタ

16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2014/05/18(日) 19:18:51.96 ID:Rqb2wMJZ0
ハク「一歩、進んで前ならえ。一歩、進んで偉い人。ひっくり返って……」スタスタ
千尋(こんな時にアルゴリズム行進なんかやんないでよ!)ムググ スタスタ
ハク「しっかり、もう少し」スタスタ
千尋「」ムググ

18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2014/05/18(日) 20:52:34.39 ID:Rqb2wMJZ0
青蛙「ハク様~、どこへ行っておった~」ピョーン
千尋「!」ムグッ
千尋(せ、セーフ……)ホッ
ハク(ナイスガッツ!)サワサワ
千尋「ぶはっ! だからお尻に触んないでって何度も!」///
青蛙「ひ、人かっ!?」ビクッ
千尋「あ」
ハク「! 走れ!」ブゥンッ
蛙「グエッ!」
千尋「う、うん!」/// タッタッタ

19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/05/18(日) 20:58:36.11 ID:Rqb2wMJZ0
***
植え込み
従業員「人だ! 人が紛れこんだぞ!」ドタバタ
ハク「気づかれたな……」
千尋「……」ジトー
ハク「まったく、あれ程息をするなって言ったのに……」ハァー
千尋「ア・ン・タのせいでしょうが!」ミチミチ
ハク「痛たたた! お尻つままんといて! 川の主だってお尻つままれたら痛いから!」

20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/05/18(日) 21:06:54.30 ID:Rqb2wMJZ0
千尋「助けてくれるのは嬉しいけど、今度触ったら容赦しないからね」パッ
ハク「ああ。それよりこれからどうするか話すからよくお聞き。ここにいては必ず見つかる。私が行って誤魔化すからその隙に千尋は……」
千尋「いや! 行かないで! ここにいて! お願い!」ウルウル
ハク「この世界で生き延びるためにはそうするしかないんだ。ご両親を救うためにも……(アカン、そない上目づかいされたらもう辛抱たまらんで)」ビンビン
千尋「やっぱり豚になったの、夢じゃないんだ……」

21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/05/18(日) 21:12:42.93 ID:Rqb2wMJZ0
ハク「じっとして……」
***
千尋の頭のなか
ーーー騒ぎが収まったら、裏のくぐり戸から出られる。外の階段を一番下まで下りるんだ。そこにボイラー室の入口がある。火を焚くところだ。中に釜爺という人がいるから、釜爺に会うんだーーー
ーーー釜爺?ーーー
ーーーその人にここで働きたいと頼むんだ。断られても、粘るんだよ。ここでは仕事を持たない者は、湯婆婆に動物にされてしまうーーー
ーーー湯婆婆…って?ーーー
ーーー会えばすぐに分かる。ここを支配している魔女だ。嫌だとか、帰りたいとか言わせるように仕向けてくるけど、働きたいとだけ言うんだ。辛くても、耐えて機会を待つんだよ。そうすれば、湯婆婆には手は出せないーーー
ーーーうん……ーーー

22:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/05/18(日) 21:15:36.58 ID:Rqb2wMJZ0
ーーーそれにしてもめんこい嬢ちゃんやなぁ……。お尻がぷりっとしてたまらんでぇーーー
ーーー……ーーー
ーーーもう、どないしたろ? ホンマどないしたろ?ーーー
ーーー……ーーー

23:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/05/18(日) 21:18:31.32 ID:Rqb2wMJZ0
***
植え込み
千尋「……あの……」ジトー
ハク「い、今のは湯婆婆の魔術だ! くそぉ、湯婆婆め! なんて姑息な真似を!」/// エフンエフン
千尋「……」ジトー

24:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/05/18(日) 21:27:12.19 ID:Rqb2wMJZ0
青蛙「ハク様~! ハク様~! どちらにおいでですかぁ~!」ペタペタ
ハク「行かなきゃ。忘れないで、私は千尋の味方だからね」
千尋「どうしてアタシの名を知ってるの?」
ハク「さっきズボンの中を透視したらパンツに名前が書いてあった」
千尋「!」///////
ハク「さすがに5年生でプリキュアはどうかな……」プププ
千尋「!」////// カアアアアアアアア

25:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2014/05/18(日) 21:34:02.54 ID:Rqb2wMJZ0
ハク「私の名はハクだ。千尋のパンツのように純白のハクだ。プリキュアは印刷されてないけど」
千尋「しつこい! もう、いいからあっち行って!」/////
ハク「やれやれ、難しいお年頃だな……」
千尋「ふんっ!」//// プイッ


26:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/05/18(日) 21:37:29.55 ID:Rqb2wMJZ0
***
ハク「ハクはここにいるぞー! 千尋のパンツのように純白のハクだ!」
青蛙「あ、おいででしたか! 実は湯婆婆様が……っていうか千尋?」
ハク「わかっている。そのことで外にでていた」
***
千尋(しつけぇー!!)///

28:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2014/05/18(日) 21:51:08.87 ID:Rqb2wMJZ0
千尋(だいたいアタシは小4だっての! プリキュア履いてちゃ悪いか!)///

29:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2014/05/18(日) 22:04:10.30 ID:Rqb2wMJZ0
ーーーーー
ーーーーーー
ーーーーーーー
千尋「……とまあ、出会って早々こんな感じでした」
リン「うわ……」
釜爺「救いようがねぇな」
ハク「ちょ、ちょお待ってや! 確かにお尻に手がぶつかって不快な思いさせたかもしれん! せやかて工藤、工藤やない、千尋ちゃん! わしかて命懸けで千尋ちゃん守っとったんやないの! それくらいのお楽しみがあったって!」
千尋「助けてくれたのには感謝してるけど、人にはやっていいことと悪いことがあります!」///
ハク「そないなこと言ったって、わし川の主やもん……」シュン
釜爺「つうかお前、千が女の子じゃなかったら助けてたか?」
ハク「もちろんだ! って、うわ! 鼻が!」グイーン
湯婆婆「嘘ついたら鼻が伸びる魔法かけといたよ!」

30:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/05/18(日) 22:08:20.13 ID:Rqb2wMJZ0
千尋「湯婆婆様、流石!」
リン「お茶の水博士みたいになってんな」
釜爺「死ね、ロリコンめ!」
ハク「鼻が! 鼻が!」フガフガ

31:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/05/18(日) 22:18:33.42 ID:Rqb2wMJZ0
湯婆婆「それで、ハクのセクハラはまだあるのかい!?」
千尋「はい。思えばセクハラの毎日でした!」///
ハク「もうやめてやぁ! クビになってまう!」ポロポロ
湯婆婆「クビじゃなくて八つ裂きにしてやる!」
千尋「湯婆婆様から仕事をもらった直後でした……」

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