カヤ「私、好きでもない人と結婚なんてしないから」アシタカ「」
Part3
54 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/11(月) 20:16:31 ID:UmqTzLlA
山犬「グルルルウルル」
アシタカ「っ!落ち着け!お前を助けたい!」
山犬「臭っ!!ど、どけ!鼻の前に立つな!」
村人「!??山犬だ!山犬が生きてるぞ!」
村人「だ、旦那何を・・・」
兵士「どけい!小僧!何をしている!」
アシタカ「この者に案内を頼むのだ!私がシシ神を殺しに行く!」
山犬「ぐおおおおくっせえええええええ!」
兵士「さては魔性のたぐいか!どけッ!」 プッ
村人「毒針だ!!」
アシタカ「シシ神の首とタタラ場どちらが大切なのだ!シシ神は私が殺す!」
山犬「くっさああああああ!分かった!俺の負けだ、案内するだからどけ!!」ゲボゲボゲボ
アシタカ「まってろよシシ神ぃいいいいいいい」
山犬「ひぎぃいい!!人間たち頼むもう殺さないからこいつどかしてくれ」ブクブク
村人「すげぇ・・・。旦那すげぇ・・・・」
55 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/11(月) 20:18:31 ID:UmqTzLlA
町人「でたぞー!」
山犬「ぜーぜー。助かった。礼を言おう。人間」
アシタカ「皆は沢を下って湖の近くに隠れていてくれ。私がエボシを呼び戻そう」
町人「へい。お気をつけて」
アシタカ「ヤックルを頼む。シシ神の所へ案内頼む!そこにサンとエボシも居る!」
たたたたたた
山犬「遅い!乗れ!出来るだけ後ろの方にだ!」
56 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/11(月) 20:23:01 ID:UmqTzLlA
兵士「山犬だー!!」
兵士「しかもなんかすげえ生臭いぞおおおおおおお」
アシタカ「エボシ!?くそっ!先に行け!」
アシタカ「エボシー!!話を聞け!」
エボシ「アシタカか!?」
アシタカ「タタラ場が侍に襲われている!すぐに戻れ!みなそなたの帰りを待っている!」
エボシ「シシ神殺しをやめて侍殺しをやれというのか!!」
アシタカ「シシ神を殺すのはこの私だ!!」
たたたた
じこ坊「あいつどっちの味方なのだ・・・」
兵士「エボシ様。戻りましょう」
エボシ「女たちにはできるだけの備えをさせてある。さぁ行くぞ!」
じこ坊「いよいよ正念場だ。油断するな」
ジバシリ「あのアシタカとやらは・・・」
じこ坊「神殺しには丁度良い。あいつにやってもらわにゃ」
57 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/11(月) 20:24:51 ID:UmqTzLlA
サン「がんばって!もうじきシシ神さまのお池だから・・・っ!?」
サン「なにかくる!乙事主さまようすがおかしいの…」
乙事主「ぜー・・・ぜー・・・ぜー・・・」
山犬「とてもいやなものがくる」
サン「なんだろう?牛乳と糞の腐った臭いで鼻が利かない」
ばらばらばらばら
サン「猩々達・・・」
猩々「お前たちのせいだ!お前たちのせいでこの森終わりだ!」
サン「何を言う!森のために戦った者へのこれが猩々の礼義か!」
猩々「おまえたち破滅つれてきた!とてつもなく臭い者つれてきた!」
サン「とてつもなく臭い者・・・?」
58 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/11(月) 20:29:48 ID:UmqTzLlA
猩々「きたー!森の終わりだ!」
サン「!!?」
ザッ
アシタカ「シシ神はどこだ」
サン「アシタカ・・・ってくっさあああああ!!」
山犬「ぐぅうう。この距離でもキツイ・・・」
乙事主「おぉおお。このみなぎる闘気・・・。まさしく戦士・・・」
サン・山犬「は?」
59 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/11(月) 20:31:38 ID:UmqTzLlA
乙事主「もどってきた!黄泉の国から戦士たちが帰ってきた!」
サン「乙事主さま落ち着いて!駄目だ!血で鼻が塞がっている!!」
サン「おまえは母さんにこのことを知らせて!アシタカの狙いはシシ神さまだ!」
サン「おいき!山犬の血をとだえさせてはだめ!いい子・・・」
サン「あっ!」
どどおおおおおおん
乙事主「ぜー・・・ぜー・・・・ぜー・・・」
アシタカ「何を寝ている乙事主!さっさとシシ神の所へ案内するんだ!」ゲシッ!
乙事主「ぴぎいいいいいいいいいいいいいいいいいい」
乙事主「あついぞ!体が火のようだ」
サン「あっ!ダメーッ!乙事主さまタタリ神なんかにならないで!乙事主さま…!アッ!」ずぶぶぶぶ
乙事主「さあ!!」
アシタカ「シシ神の元へ!」
60 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/11(月) 20:36:06 ID:UmqTzLlA
シシ神池
アシタカ「モロっ死んだのか・・・。どこだー!シシ神ー!」
乙事主「ぶひいいいいいいいいいいいいん」
アシタカ「乙事主!シシ神を呼び出してくれ!!」
乙事主「ぐるるるるるるるるる」
アシタカ「乙事主っ!!くそっ!正気が・・・。はっ!サン!どこだ!?もう君だけが頼りだ!!」
サン「か、母さん!」
アシタカ「サン!そこか!乙事主よ、しずまりたまえ!乙事主、山犬の姫をかえしてくれ!!」
兵士「くそっ!あのテンション高いガキを止めろ!騒ぐとシシ神が出てこないぞ!」
兵士「臭くて近づけねえ!石火矢もここじゃ使えんぞ!どうする!?」
モロ「アシタカどけ!お前が近くにいてはサンを助けられん。死にかけにその臭いはキツイ」
アシタカ「おおモロ、生きてたか!サンを!いや、生きてるならシシ神を!」
乙事主「ぶひひいいいいいいいいいいん」
モロ「良いからどけ!」
シシ神(なんだ、この騒ぎは)
61 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/11(月) 20:40:54 ID:UmqTzLlA
アシタカ「!?・・・シシ神・・・」
乙事主「!??・・・」でろでろでろ
アシタカ「シシ神ぃぃぃいいいいいい!」
エボシ「ふん!」どがあああああんん
シシ神「・・・」ぴちゅん
アシタカ「エボシ!撃つな!私の獲物だ!」
エボシ「首をとばさねばだめか…」
じこ坊「石火矢がきかぬ」
アシタカ「そなたの敵はほかにいるはずだ!」
サン「・・・ぅん・・・」でろでろぼてっ
モロ(今だ!)ぱくっザボン
62 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/11(月) 20:46:15 ID:UmqTzLlA
シシ神(カオス・・・もう全員殺そう)ずぬぬぬぬぬ
ジコ坊「いかん!デイタラボッチになるぞ!」
エボシ「皆良く見届けよ!怯えて遅れを取るな!」
アシタカ「エボシ!!やめろ!!打ち取るのはこの私だああああああ」ひゅん
シシ神「」どしゅううううう
兵士「おおおお!首をすっ飛ばした!」
シシ神ヘッド「」どてっ
ジコ坊「今だ!首桶持ってこい!」
アシタカ「させるかあああああああ」ダッ
エボシ「死ね!アシタカ!」どがあああああん
アシタカ「ふんっ!」ヒュオン!
エボシ「避けただと!?クソっ!渡さん!」ダッ
ジコ坊・エボシ・アシタカ「うおおおおおおおおおお」ガシッ
シシ神ヘッド「ふぎゃ!潰れる!」
63 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/11(月) 20:48:42 ID:UmqTzLlA
う・・・
シシ神ヘッド・エボシ・ジコ坊「くっせえええええええええええええええ」
エボシ「目!目にしみる!」バッ
じこ坊「こりゃたまらん!」バッ
シシ神ヘッド「ちょ!俺逃げられn」
アシタカ「はーっはっは!シシ神の首!打ち取ったりぃいいいい!」ギュ
シシ神ヘッド「胸に抱くなあああああああああ!!おええええ」ゲボゲボゲボ
シシ神胴体「」ふら・・・ふら・・・
じこ坊「なんちゅう臭さだ!とても近づけん!エボシ!石火矢は!?」
エボシ「水に濡れて撃てない!誰か!石火矢を撃てるものはおらんか!?」
64 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/11(月) 20:52:34 ID:UmqTzLlA
アシタカ「これで!これで俺は!」
シシ神ヘッド「分かった!分かった!ほら!痣直してやる!だから離せ!!」しゅわわわわ
アシタカ「そんな事には興味は無い!」
シシ神ヘッド「なんで!??お前の旅の目的は!!?」ゲロゲロゲロ
エボシ「お前のドスを貸せ!」
ゴンザ「あぁ!ワシ自慢の野太刀でばっちいもの触らないで!」
じこ坊「首桶でも喰らえ!」ぶんっ
アシタカ「シシ神ガード!」スッ
シシ神ヘッド「」ごいぃぃぃん
65 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/11(月) 20:54:20 ID:UmqTzLlA
サン「・・・母さん。人間、醜い」
モロ「そうだねぇ。あんなのとまともにやり合ってた私らが馬鹿みたいだ」
山犬1「あんな馬鹿連中、ほっといても自滅するだろ」
山犬2「早く帰って飯にしようぜ」
66 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/11(月) 20:56:06 ID:UmqTzLlA
シシ神ヘッド「も・・・ダメ・・・」ごぼぼぼぼ
シシ神胴体「」ふらぁ・・・
全員「!??」
ずどおおおおおおおおおおおおおおおおおおおん
ぶわあああああああああああああああああああああ
サン「凄い・・・。森が、山が蘇って行く・・・」
モロ「シシ神の生命力が全て解き放たれたんだろう・・・私の傷も完治してしまった。」
サン「でももうシシ神の森じゃない・・・。シシ神様は死んでしまった」
モロ「シシ神様は死にはしないよ。命そのものとして、私らの中にありつづけるんだ」
エボシ「・・・自然はこんなにも美しいものなのか・・・」
じこ坊「馬鹿にはかなわん」
67 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/11(月) 20:59:15 ID:UmqTzLlA
アシタカ「・・・私の臭いが・・・取れた?」
アシタカ「うおおおおおおおおおおお!これで!これで!」
アシタカ「おおおおおおい!皆!私は臭いから解き放たれた!もうこれでお前達t」
サン「死ねえええええええええええ」びゅん
アシタカ「うおっ!包丁!」ひゅひゅひゅどがっ
エボシ「供物にしてやる!」どがあああああん
アシタカ「ぎゃほっ!」ばきゃきゃきゃ
ジコ坊「追え!シシ神退治を妨害した逆賊を何としても殺せ!!」
兵士「うおおおおおおおおおおおおお」
森の動物達「あいつシシ神殺した。許さない」ざざざざざ
アシタカ「」ダダダダダダ
68 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/11(月) 21:02:28 ID:UmqTzLlA
アシタカ「な・・・何とか逃げ切れた・・・」ぜーはーぜーはー
アシタカ「ヤックル・・・。礼を言う」
ヤックル「・・・」ピコピコ
アシタカ「・・・また居場所が無くなってしまった」
ヤックル「・・・」ぱっこぱっこ
アシタカ「ヤックル?・・・。まぁ良い。お前とならどこへでも行ける。ヤックルの思うがままに旅をしようか」
ヤックル「・・・」ぱっこぱっこ
69 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/11(月) 21:04:25 ID:UmqTzLlA
アシタカ「ここは・・・私の村じゃないか・・・」
ヤックル「・・・」ピコピコ
アシタカ「・・・いや、私はもうここには帰れないよ。お前はここで仲間とすごせ」シュルシュル・・・
ヤックル「・・・」ダッ
アシタカ「・・・・・・本当に一人になってしまった。これからどうしよう」
アシタカ「・・・そういえばこの当たりに秘密の遊び場を作っていたっけ」
アシタカ「あの頃は皆と・・・カヤと仲良く遊んでいたな・・・。まだあるかな?」
70 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/11(月) 21:07:27 ID:UmqTzLlA
アシタカ「・・・おお。懐かしい。まだあったか。あの頃と全然変わっt」
カヤ「・・・・・・?」
アシタカ「っ・・・。カヤ、なぜここに」
71 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/11(月) 21:09:39 ID:UmqTzLlA
アシタカ「・・・・・・」
カヤ「お前、少し変わったな」
アシタカ「あぁ。色々・・・本当に色々あった・・・」
カヤ「・・・そうか」
アシタカ「ああ。・・・・」
カヤ「お前臭くないな。捨てたのか?」
アシタカ「ん?ああ、これか。捨てるわけが無い。シシ神の血で臭いが取れただけだ」
カヤ「シシ神?ってそれそのまま持ってたのか・・・」
アシタカ「そのまま・・・とは?こう言ってはなんだが、あれでは使いようも」
カヤ「・・・はぁー」
アシタカ「ん?」
カヤ「だからお前は空気読めないんだ」
アシタカ「」
72 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/11(月) 21:12:31 ID:UmqTzLlA
カヤ「ふん・・・。貸せ」ビリビリ
アシタカ「あ、何を・・・え?それは、玉の小刀じゃないか・・・」
カヤ「・・・私の小刀はお前を守ったか?」
アシタカ「あ、まぁ、その、効果があったかも・・・。呪い級に・・・」
カヤ「・・・そうか」
73 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/11(月) 21:15:46 ID:UmqTzLlA
カヤ「お前がすぐに気が付いて返しに来るものとばかり思ってた・・・。」
アシタカ「・・・」
カヤ「・・・玉の小刀は乙女に1振りだけ授けられるもの。これを無くした私はもう村に居場所が無い・・・」
ヤックル「・・・」ピコピコ
ヤックルワイフ「・・・」ピコピコ
カヤ「ふふふ。久しぶりだなヤックル。こいつも寂しがってたぞ」
アシタカ「ヤックル・・・」
カヤ「アシタカ。荷は此処に運び込んである。早くヤックルに乗せろ」
アシタカ「ま、待ってくれカヤ。お前は私の事を・・・」
カヤ「アシタカ」
カヤ「・・・お前昔から勘違いしてたけどな」
「私、好きでもない人と結婚なんてしないから」
おわり
74 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/11(月) 21:19:43 ID:N.amOAGo
えええええ!?
最後でいい話に持ってくのか乙
75 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/11(月) 21:25:28 ID:dMEhUFsU
乙だがあんなにイイ男なアシタカヒコが嫌われる理由がわからない
76 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/11(月) 21:39:09 ID:amIDV48o
乙!臭いが全てを終わらせたか
77 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/11(月) 21:39:59 ID:UmqTzLlA
唐突にカヤを思い出してしまって仕事中に書きあげてしまった・・・
何やってんだ・・・
アシタカが嫌われる理由は、村一番の良い女であるカヤの許嫁だからです。
カヤもカヤで村でハブられるのが嫌なので一緒に虐めてます。
その後の旅路では、基本メチャクチャ臭いから。牛乳+雑巾の威力、舐めちゃあかん。
そしてそんなものを携帯してるのでアシタカは常時吐きそうな顔してます。
カヤ今更素直になれず変な見送りになってしまったが、一緒に連れて行ってほしかったのです。
ってのを全力で妄想中。本編のカヤ、不憫すぎる・・・。
では、お疲れ。
78 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/11(月) 22:40:52 ID:I8ZjZ4ys
乙
山犬「グルルルウルル」
アシタカ「っ!落ち着け!お前を助けたい!」
山犬「臭っ!!ど、どけ!鼻の前に立つな!」
村人「!??山犬だ!山犬が生きてるぞ!」
村人「だ、旦那何を・・・」
兵士「どけい!小僧!何をしている!」
アシタカ「この者に案内を頼むのだ!私がシシ神を殺しに行く!」
山犬「ぐおおおおくっせえええええええ!」
兵士「さては魔性のたぐいか!どけッ!」 プッ
村人「毒針だ!!」
アシタカ「シシ神の首とタタラ場どちらが大切なのだ!シシ神は私が殺す!」
山犬「くっさああああああ!分かった!俺の負けだ、案内するだからどけ!!」ゲボゲボゲボ
アシタカ「まってろよシシ神ぃいいいいいいい」
山犬「ひぎぃいい!!人間たち頼むもう殺さないからこいつどかしてくれ」ブクブク
村人「すげぇ・・・。旦那すげぇ・・・・」
55 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/11(月) 20:18:31 ID:UmqTzLlA
町人「でたぞー!」
山犬「ぜーぜー。助かった。礼を言おう。人間」
アシタカ「皆は沢を下って湖の近くに隠れていてくれ。私がエボシを呼び戻そう」
町人「へい。お気をつけて」
アシタカ「ヤックルを頼む。シシ神の所へ案内頼む!そこにサンとエボシも居る!」
たたたたたた
山犬「遅い!乗れ!出来るだけ後ろの方にだ!」
56 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/11(月) 20:23:01 ID:UmqTzLlA
兵士「山犬だー!!」
兵士「しかもなんかすげえ生臭いぞおおおおおおお」
アシタカ「エボシ!?くそっ!先に行け!」
アシタカ「エボシー!!話を聞け!」
エボシ「アシタカか!?」
アシタカ「タタラ場が侍に襲われている!すぐに戻れ!みなそなたの帰りを待っている!」
エボシ「シシ神殺しをやめて侍殺しをやれというのか!!」
アシタカ「シシ神を殺すのはこの私だ!!」
たたたた
じこ坊「あいつどっちの味方なのだ・・・」
兵士「エボシ様。戻りましょう」
エボシ「女たちにはできるだけの備えをさせてある。さぁ行くぞ!」
じこ坊「いよいよ正念場だ。油断するな」
ジバシリ「あのアシタカとやらは・・・」
じこ坊「神殺しには丁度良い。あいつにやってもらわにゃ」
57 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/11(月) 20:24:51 ID:UmqTzLlA
サン「がんばって!もうじきシシ神さまのお池だから・・・っ!?」
サン「なにかくる!乙事主さまようすがおかしいの…」
乙事主「ぜー・・・ぜー・・・ぜー・・・」
山犬「とてもいやなものがくる」
サン「なんだろう?牛乳と糞の腐った臭いで鼻が利かない」
ばらばらばらばら
サン「猩々達・・・」
猩々「お前たちのせいだ!お前たちのせいでこの森終わりだ!」
サン「何を言う!森のために戦った者へのこれが猩々の礼義か!」
猩々「おまえたち破滅つれてきた!とてつもなく臭い者つれてきた!」
サン「とてつもなく臭い者・・・?」
58 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/11(月) 20:29:48 ID:UmqTzLlA
猩々「きたー!森の終わりだ!」
サン「!!?」
ザッ
アシタカ「シシ神はどこだ」
サン「アシタカ・・・ってくっさあああああ!!」
山犬「ぐぅうう。この距離でもキツイ・・・」
乙事主「おぉおお。このみなぎる闘気・・・。まさしく戦士・・・」
サン・山犬「は?」
乙事主「もどってきた!黄泉の国から戦士たちが帰ってきた!」
サン「乙事主さま落ち着いて!駄目だ!血で鼻が塞がっている!!」
サン「おまえは母さんにこのことを知らせて!アシタカの狙いはシシ神さまだ!」
サン「おいき!山犬の血をとだえさせてはだめ!いい子・・・」
サン「あっ!」
どどおおおおおおん
乙事主「ぜー・・・ぜー・・・・ぜー・・・」
アシタカ「何を寝ている乙事主!さっさとシシ神の所へ案内するんだ!」ゲシッ!
乙事主「ぴぎいいいいいいいいいいいいいいいいいい」
乙事主「あついぞ!体が火のようだ」
サン「あっ!ダメーッ!乙事主さまタタリ神なんかにならないで!乙事主さま…!アッ!」ずぶぶぶぶ
乙事主「さあ!!」
アシタカ「シシ神の元へ!」
60 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/11(月) 20:36:06 ID:UmqTzLlA
シシ神池
アシタカ「モロっ死んだのか・・・。どこだー!シシ神ー!」
乙事主「ぶひいいいいいいいいいいいいん」
アシタカ「乙事主!シシ神を呼び出してくれ!!」
乙事主「ぐるるるるるるるるる」
アシタカ「乙事主っ!!くそっ!正気が・・・。はっ!サン!どこだ!?もう君だけが頼りだ!!」
サン「か、母さん!」
アシタカ「サン!そこか!乙事主よ、しずまりたまえ!乙事主、山犬の姫をかえしてくれ!!」
兵士「くそっ!あのテンション高いガキを止めろ!騒ぐとシシ神が出てこないぞ!」
兵士「臭くて近づけねえ!石火矢もここじゃ使えんぞ!どうする!?」
モロ「アシタカどけ!お前が近くにいてはサンを助けられん。死にかけにその臭いはキツイ」
アシタカ「おおモロ、生きてたか!サンを!いや、生きてるならシシ神を!」
乙事主「ぶひひいいいいいいいいいいん」
モロ「良いからどけ!」
シシ神(なんだ、この騒ぎは)
61 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/11(月) 20:40:54 ID:UmqTzLlA
アシタカ「!?・・・シシ神・・・」
乙事主「!??・・・」でろでろでろ
アシタカ「シシ神ぃぃぃいいいいいい!」
エボシ「ふん!」どがあああああんん
シシ神「・・・」ぴちゅん
アシタカ「エボシ!撃つな!私の獲物だ!」
エボシ「首をとばさねばだめか…」
じこ坊「石火矢がきかぬ」
アシタカ「そなたの敵はほかにいるはずだ!」
サン「・・・ぅん・・・」でろでろぼてっ
モロ(今だ!)ぱくっザボン
62 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/11(月) 20:46:15 ID:UmqTzLlA
シシ神(カオス・・・もう全員殺そう)ずぬぬぬぬぬ
ジコ坊「いかん!デイタラボッチになるぞ!」
エボシ「皆良く見届けよ!怯えて遅れを取るな!」
アシタカ「エボシ!!やめろ!!打ち取るのはこの私だああああああ」ひゅん
シシ神「」どしゅううううう
兵士「おおおお!首をすっ飛ばした!」
シシ神ヘッド「」どてっ
ジコ坊「今だ!首桶持ってこい!」
アシタカ「させるかあああああああ」ダッ
エボシ「死ね!アシタカ!」どがあああああん
アシタカ「ふんっ!」ヒュオン!
エボシ「避けただと!?クソっ!渡さん!」ダッ
ジコ坊・エボシ・アシタカ「うおおおおおおおおおお」ガシッ
シシ神ヘッド「ふぎゃ!潰れる!」
63 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/11(月) 20:48:42 ID:UmqTzLlA
う・・・
シシ神ヘッド・エボシ・ジコ坊「くっせえええええええええええええええ」
エボシ「目!目にしみる!」バッ
じこ坊「こりゃたまらん!」バッ
シシ神ヘッド「ちょ!俺逃げられn」
アシタカ「はーっはっは!シシ神の首!打ち取ったりぃいいいい!」ギュ
シシ神ヘッド「胸に抱くなあああああああああ!!おええええ」ゲボゲボゲボ
シシ神胴体「」ふら・・・ふら・・・
じこ坊「なんちゅう臭さだ!とても近づけん!エボシ!石火矢は!?」
エボシ「水に濡れて撃てない!誰か!石火矢を撃てるものはおらんか!?」
64 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/11(月) 20:52:34 ID:UmqTzLlA
アシタカ「これで!これで俺は!」
シシ神ヘッド「分かった!分かった!ほら!痣直してやる!だから離せ!!」しゅわわわわ
アシタカ「そんな事には興味は無い!」
シシ神ヘッド「なんで!??お前の旅の目的は!!?」ゲロゲロゲロ
エボシ「お前のドスを貸せ!」
ゴンザ「あぁ!ワシ自慢の野太刀でばっちいもの触らないで!」
じこ坊「首桶でも喰らえ!」ぶんっ
アシタカ「シシ神ガード!」スッ
シシ神ヘッド「」ごいぃぃぃん
65 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/11(月) 20:54:20 ID:UmqTzLlA
サン「・・・母さん。人間、醜い」
モロ「そうだねぇ。あんなのとまともにやり合ってた私らが馬鹿みたいだ」
山犬1「あんな馬鹿連中、ほっといても自滅するだろ」
山犬2「早く帰って飯にしようぜ」
66 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/11(月) 20:56:06 ID:UmqTzLlA
シシ神ヘッド「も・・・ダメ・・・」ごぼぼぼぼ
シシ神胴体「」ふらぁ・・・
全員「!??」
ずどおおおおおおおおおおおおおおおおおおおん
ぶわあああああああああああああああああああああ
サン「凄い・・・。森が、山が蘇って行く・・・」
モロ「シシ神の生命力が全て解き放たれたんだろう・・・私の傷も完治してしまった。」
サン「でももうシシ神の森じゃない・・・。シシ神様は死んでしまった」
モロ「シシ神様は死にはしないよ。命そのものとして、私らの中にありつづけるんだ」
エボシ「・・・自然はこんなにも美しいものなのか・・・」
じこ坊「馬鹿にはかなわん」
67 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/11(月) 20:59:15 ID:UmqTzLlA
アシタカ「・・・私の臭いが・・・取れた?」
アシタカ「うおおおおおおおおおおお!これで!これで!」
アシタカ「おおおおおおい!皆!私は臭いから解き放たれた!もうこれでお前達t」
サン「死ねえええええええええええ」びゅん
アシタカ「うおっ!包丁!」ひゅひゅひゅどがっ
エボシ「供物にしてやる!」どがあああああん
アシタカ「ぎゃほっ!」ばきゃきゃきゃ
ジコ坊「追え!シシ神退治を妨害した逆賊を何としても殺せ!!」
兵士「うおおおおおおおおおおおおお」
森の動物達「あいつシシ神殺した。許さない」ざざざざざ
アシタカ「」ダダダダダダ
68 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/11(月) 21:02:28 ID:UmqTzLlA
アシタカ「な・・・何とか逃げ切れた・・・」ぜーはーぜーはー
アシタカ「ヤックル・・・。礼を言う」
ヤックル「・・・」ピコピコ
アシタカ「・・・また居場所が無くなってしまった」
ヤックル「・・・」ぱっこぱっこ
アシタカ「ヤックル?・・・。まぁ良い。お前とならどこへでも行ける。ヤックルの思うがままに旅をしようか」
ヤックル「・・・」ぱっこぱっこ
69 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/11(月) 21:04:25 ID:UmqTzLlA
アシタカ「ここは・・・私の村じゃないか・・・」
ヤックル「・・・」ピコピコ
アシタカ「・・・いや、私はもうここには帰れないよ。お前はここで仲間とすごせ」シュルシュル・・・
ヤックル「・・・」ダッ
アシタカ「・・・・・・本当に一人になってしまった。これからどうしよう」
アシタカ「・・・そういえばこの当たりに秘密の遊び場を作っていたっけ」
アシタカ「あの頃は皆と・・・カヤと仲良く遊んでいたな・・・。まだあるかな?」
70 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/11(月) 21:07:27 ID:UmqTzLlA
アシタカ「・・・おお。懐かしい。まだあったか。あの頃と全然変わっt」
カヤ「・・・・・・?」
アシタカ「っ・・・。カヤ、なぜここに」
71 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/11(月) 21:09:39 ID:UmqTzLlA
アシタカ「・・・・・・」
カヤ「お前、少し変わったな」
アシタカ「あぁ。色々・・・本当に色々あった・・・」
カヤ「・・・そうか」
アシタカ「ああ。・・・・」
カヤ「お前臭くないな。捨てたのか?」
アシタカ「ん?ああ、これか。捨てるわけが無い。シシ神の血で臭いが取れただけだ」
カヤ「シシ神?ってそれそのまま持ってたのか・・・」
アシタカ「そのまま・・・とは?こう言ってはなんだが、あれでは使いようも」
カヤ「・・・はぁー」
アシタカ「ん?」
カヤ「だからお前は空気読めないんだ」
アシタカ「」
72 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/11(月) 21:12:31 ID:UmqTzLlA
カヤ「ふん・・・。貸せ」ビリビリ
アシタカ「あ、何を・・・え?それは、玉の小刀じゃないか・・・」
カヤ「・・・私の小刀はお前を守ったか?」
アシタカ「あ、まぁ、その、効果があったかも・・・。呪い級に・・・」
カヤ「・・・そうか」
73 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/11(月) 21:15:46 ID:UmqTzLlA
カヤ「お前がすぐに気が付いて返しに来るものとばかり思ってた・・・。」
アシタカ「・・・」
カヤ「・・・玉の小刀は乙女に1振りだけ授けられるもの。これを無くした私はもう村に居場所が無い・・・」
ヤックル「・・・」ピコピコ
ヤックルワイフ「・・・」ピコピコ
カヤ「ふふふ。久しぶりだなヤックル。こいつも寂しがってたぞ」
アシタカ「ヤックル・・・」
カヤ「アシタカ。荷は此処に運び込んである。早くヤックルに乗せろ」
アシタカ「ま、待ってくれカヤ。お前は私の事を・・・」
カヤ「アシタカ」
カヤ「・・・お前昔から勘違いしてたけどな」
「私、好きでもない人と結婚なんてしないから」
おわり
えええええ!?
最後でいい話に持ってくのか乙
75 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/11(月) 21:25:28 ID:dMEhUFsU
乙だがあんなにイイ男なアシタカヒコが嫌われる理由がわからない
76 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/11(月) 21:39:09 ID:amIDV48o
乙!臭いが全てを終わらせたか
77 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/11(月) 21:39:59 ID:UmqTzLlA
唐突にカヤを思い出してしまって仕事中に書きあげてしまった・・・
何やってんだ・・・
アシタカが嫌われる理由は、村一番の良い女であるカヤの許嫁だからです。
カヤもカヤで村でハブられるのが嫌なので一緒に虐めてます。
その後の旅路では、基本メチャクチャ臭いから。牛乳+雑巾の威力、舐めちゃあかん。
そしてそんなものを携帯してるのでアシタカは常時吐きそうな顔してます。
カヤ今更素直になれず変な見送りになってしまったが、一緒に連れて行ってほしかったのです。
ってのを全力で妄想中。本編のカヤ、不憫すぎる・・・。
では、お疲れ。
78 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/11(月) 22:40:52 ID:I8ZjZ4ys
乙
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