団長の手刀を見逃さなかった人「ハンター試験……?」
Part2
32 以下、名無しが深夜にお送りします2014/07/05(土) 01:08:04 FQxXvd.Y
─ トリックタワー ─
<頂上>
団長の手刀を見逃さなかった人「ボウズども、あのジイさんとのゲームはどうだった?」
キルア「負けてやったよ。ゲームで本気になるのもバカらしいしさ」
ゴン「オレは勝ったよ! ネテロさんに右手を使わせたんだから!」
キルア「それって主旨変わってねー?」
キルア「そういえば、オッサンの名前は?」
団長の手刀を見逃さなかった人「ああ、オレの名は──」
ビーンズ「これより第三次試験を開始します!」
ビーンズ「これは試験官からの伝言ですが」
ビーンズ「三次試験の内容は、このトリックタワーを生きて下まで降りること!」
ビーンズ「制限時間は72時間!」
ビーンズ「皆さん、頑張って下さいね!」
33 以下、名無しが深夜にお送りします2014/07/05(土) 01:11:13 FQxXvd.Y
レオリオ「なんか……どんどん人数が減ってねーか?」
クラピカ「床にはなにもないように見えるが、下に通じる隠し扉があるのだろう」
団長の手刀を見逃さなかった人「ん……?」コトッ…
団長の手刀を見逃さなかった人(わずかに床がへこんだ)
団長の手刀を見逃さなかった人(恐ろしく分かりにくい扉、オレでなきゃ見逃しちゃうね)
団長の手刀を見逃さなかった人「お二人、お先に失礼するよ」スッ…
ガコンッ!
レオリオ「!」
レオリオ「よっしゃオレたちも続くか──って入れねェ!?」グイグイ
クラピカ「どうやら一つの扉につき、入れるのは一人のようだ」
レオリオ「よぉし、なんとしても扉を見つけなきゃな!」
ゴン「オレも手伝うよ!」
キルア「んじゃ、手分けして探そうぜ」
34 以下、名無しが深夜にお送りします2014/07/05(土) 01:14:40 FQxXvd.Y
<内部>
団長の手刀を見逃さなかった人「……結局、この五人で一緒になっちまったな」
ゴン「よろしくね!」
団長の手刀を見逃さなかった人「チームを組むのは趣味じゃないが、まぁいいだろう」
クラピカ「しかし、この五人でいったい何をしろと──」
『どうやら五人揃ったようだね』
五人「!」
『その道は多数決の道!』
『互いの協力が絶対必要条件となる難コースである!』
『諸君の検討を祈る!』
団長の手刀を見逃さなかった人「この五人で多数決を取りながら進むコースってわけか」
団長の手刀を見逃さなかった人「ふうん……血が騒ぐぜ」
35 以下、名無しが深夜にお送りします2014/07/05(土) 01:18:34 FQxXvd.Y
クラピカ「幸いにもこの五人は、他の受験生同士に比べ、気心が知れている」
クラピカ「だれかリーダーを決めた方が多数決もスムーズにいくだろう」
レオリオ「それもそうだな! じゃあクラピカ、お前やれよ!」
クラピカ「いや……私よりも適任がいるではないか」チラッ
団長の手刀を見逃さなかった人「オレかい?」
ゴン「うん、それいい! おじさんがこの中で一番年上だろうしね!」
キルア「そうだな、オレもオッサンが向いてると思う」
クラピカ「むろん、強制はしないが……」
団長の手刀を見逃さなかった人(やれやれ、こんなことになっちまうとは)
団長の手刀を見逃さなかった人(だが……悪い気はしないね)
団長の手刀を見逃さなかった人「分かった、オレがリーダーをやろう」
36 以下、名無しが深夜にお送りします2014/07/05(土) 01:21:44 FQxXvd.Y
団長の手刀を見逃さなかった人「いきなり……右なら○、左なら×、か」
レオリオ「おい、どっちにすんだよ?」
団長の手刀を見逃さなかった人「…………」
団長の手刀を見逃さなかった人(右から匂いがするねえ……オレの好きな匂いだ)
団長の手刀を見逃さなかった人「右だ」
○5 ×0
クラピカ(この男、“左の法則”を知っていたのだろうか?)
クラピカ(そういえば、まだ私はこの男の名前を知らなかったな)
クラピカ(機会があれば聞いてみるか……)
37 以下、名無しが深夜にお送りします2014/07/05(土) 01:25:58 FQxXvd.Y
団長の手刀を見逃さなかった人「おっと、行き止まりだな」
クラピカ「ところで聞いておきたかったのだが……名前はなんというんだ?」
団長の手刀を見逃さなかった人「オレか? オレの名は──」
キルア「おい見ろよ、変な奴らがいるぜ」
ベンドット「我々は“試練官”である!」
ベンドット「お前たちがここを通過するには、我々から三勝しなければならない!」
ベンドット「さぁ、受けるなら○、受けないのなら×を押されよ!」
レオリオ「へっ、こんなのリーダーの指示を仰ぐまでもねえよな?」
団長の手刀を見逃さなかった人「恐ろしい二択、オレでなきゃ×を押しちゃうね」
レオリオ「押さねーよ!」
○5 ×0
38 以下、名無しが深夜にお送りします2014/07/05(土) 01:28:42 FQxXvd.Y
【第一試合】
ベンドット「一番手はオレだ! さぁ、そちらは誰が来る!?」
団長の手刀を見逃さなかった人「オレが行こう」ズイッ
団長の手刀を見逃さなかった人(奴もそれなりの殺人者の匂いがする……)クンクン
団長の手刀を見逃さなかった人(少しは楽しめそうだ)ニィ…
ベンドット「ぬ……!」
団長の手刀を見逃さなかった人「勝負方法は自由らしいが、オレは面倒なのは嫌いでね」
団長の手刀を見逃さなかった人「戦闘でケリをつけたいが、どうだい?」
ベンドット「よ、よかろう……」
団長の手刀を見逃さなかった人「んじゃ、一対一(サシ)で始めようかい」ズズ…
39 以下、名無しが深夜にお送りします2014/07/05(土) 01:32:28 FQxXvd.Y
ベンドット「ま……参ったァ!」ガバッ
ベンドット「!」ハッ
ベンドット(くっ、こいつの殺気で反射的に降参しちまった……!)
団長の手刀を見逃さなかった人「これはオレの勝ち、ってことでいいよねぇ」
団長の手刀を見逃さなかった人(たっぷりいたぶってやろうと思ってたが……)
団長の手刀を見逃さなかった人(殺気とともにオーラを出したのがマズかったな)
団長の手刀を見逃さなかった人 ○ ─ × ベンドット
ゴン「やったぁ!」
レオリオ「なんでえ、ただの見かけ倒しだったのかよ」
クラピカ「いや……おそらく相手が実力差を悟ったのだろう」
キルア(今、あのオッサンから“得体の知れない力”を感じた……)
キルア(たまに親父や兄貴から感じるような……)
40 以下、名無しが深夜にお送りします2014/07/05(土) 01:35:25 FQxXvd.Y
【第二試合】
セドカン「ゲームをしよう」スッ…
セドカン「この二本のローソクを一本ずつ手に持って」
セドカン「先に火が消えた方が負けだ」
ゴン「うん、いいよ!」
セドカン「さぁ、長いローソクと短いローソク、どっちにする?」
セドカン「多数決で決めてくれ」
ゴン「う~ん……」
団長の手刀を見逃さなかった人「待ちなよ」
セドカン「!」ギクッ
41 以下、名無しが深夜にお送りします2014/07/05(土) 01:38:32 FQxXvd.Y
団長の手刀を見逃さなかった人「どうせローソクは“四本”あるんでしょ?」
団長の手刀を見逃さなかった人「なんならゴンにボディチェックさせてもいいんだ」
セドカン「ぐ、ぐぐ……っ!」ススッ
ゴン「あ、ホントに四本持ってた!」
団長の手刀を見逃さなかった人「もちろん、ゴンが持つのは──」
団長の手刀を見逃さなかった人「“細工されてない長いローソク”だ」
団長の手刀を見逃さなかった人「あんたは残りの三本から、好きなのにしな」
セドカン「く、くそぉっ……!」ガクッ…
団長の手刀を見逃さなかった人「“不自由な二択”に隠されたイカサマ──」
団長の手刀を見逃さなかった人「オレでなきゃ見逃しちゃうね」
ゴン ○ ─ × セドカン
42 以下、名無しが深夜にお送りします2014/07/05(土) 01:42:53 FQxXvd.Y
【第三試合】
マジタニ(やべえ……あんなに洞察力がある奴がいるのかよ!)
マジタニ(んじゃあオレが見かけ倒しってのも、すぐバレちまうんじゃねーか!?)
マジタニ(ど、どうしよ……)ゴクッ…
クラピカ「始めようか」バサッ
マジタニ(くそぉ、やるしかねえ! だが一応、保険はかけておくか……)
マジタニ「勝負方法は……デスマッチを提案する!」
マジタニ「決着方法は敵のノックダウンか、ギブアップのみ!」
マジタニ「ただし、相手を殺したら負けってのはどうだ?」
クラピカ「それはデスマッチではないと思うが……それでいい」
マジタニ「んじゃあいくぜっ! ──ひゃおっ!」ダダダッ
バシィッ!
マジタニ「ほげっ!」ドサッ…
クラピカ(だいぶ手加減して殴ったつもりだが、これでも強かったようだ)
クラピカ ○ ─ × マジタニ
43 以下、名無しが深夜にお送りします2014/07/05(土) 01:47:14 FQxXvd.Y
団長の手刀を見逃さなかった人「え~と、これでこっちの三勝だよね?」
団長の手刀を見逃さなかった人「道を譲ってもらおうか」
ジョネス「せっかくのシャバの肉をつかむチャンスを無にしやがって……」
ジョネス「手は使えなくても、足は使えるんだ」
ジョネス「せめて、この足でお前たちの肉を砕いてやる……」ズイッ
レルート「ひっ……! あ、あんた、なにするつもりよ!」
ヒュオッ!
サクッ……!
ジョネス「あ、が……っ!」ドサッ…
団長の手刀を見逃さなかった人「八つ当たりで仲間を攻撃しようとする輩……」
団長の手刀を見逃さなかった人「オレでなくとも見逃せないね」
レオリオ(あの距離の相手に、ナイフを当てやがった!)
キルア(ふうん……やるじゃん)
44 以下、名無しが深夜にお送りします2014/07/05(土) 01:50:50 FQxXvd.Y
試験は進み──
<最後の多数決地点>
レオリオ「色々な罠があったが、あんたのおかげですんなりここまで来ちまったな」
レオリオ「残り時間がすげえ余ってるぜ」
団長の手刀を見逃さなかった人「仕事柄、罠に対する勘には長けているからな」
レオリオ「そういやまだ聞いてなかったし、あんたの名前を教えてくれよ」
団長の手刀を見逃さなかった人「ああ、オレは──」
『扉を選んで下さい』
『五人で行けるが長く困難な道、三人で行けるが短く簡単な道』
『長く困難な道なら○、短く簡単な道なら×、を選んで下さい』
団長の手刀を見逃さなかった人「まだ時間はたっぷりあるし……○にしちゃおうかい」
ゴン「うん! そっちの方が面白そうだしね!」
キルア「面白そうって……しょうがねーなー」
45 以下、名無しが深夜にお送りします2014/07/05(土) 01:53:45 FQxXvd.Y
<出口>
団長の手刀を見逃さなかった人「結構ギリギリになっちゃったね」
レオリオ「だが、五人全員でクリアできたぜ!」
ゴン「こっちの道のがよかったよ! 難しかったけど楽しかったし!」
クラピカ「あっさりクリアしてしまうよりも、いい鍛錬になったともいえるな」
キルア「今までの試験よりは、少しは歯応えあったかな」
ヒソカ(五人とも来た、か……)
『タイムアップゥ~!』
『これで第三次試験を終了いたします!』
46 以下、名無しが深夜にお送りします2014/07/05(土) 01:56:38 FQxXvd.Y
リッポー「諸君、タワー脱出おめでとう」
リッポー「さてさっそくだが、これから君たちにはクジを引いてもらう」
リッポー「“狩る者と狩られる者”を決めるためにね」
……
……
……
リッポー「全員ひき終わったようだね」
リッポー「では説明しよう。今ひいた番号の受験生が、君たちのターゲットだ」
リッポー「自分のターゲットである受験生のナンバープレートは3点」
リッポー「自分のナンバープレートも3点、それ以外は1点」
リッポー「最終試験に進むために必要な点数は6点」
リッポー「ゼビル島で滞在する一週間で、6点分のナンバープレートを集めること」
リッポー「これが第四次試験の内容だ」
47 以下、名無しが深夜にお送りします2014/07/05(土) 02:01:01 FQxXvd.Y
<船上>
団長の手刀を見逃さなかった人「よう」
ゴン「!」ギクッ
ゴン「おじさん……!」
団長の手刀を見逃さなかった人「元気がないみたいだが、どうした?」
ゴン「あの……」
団長の手刀を見逃さなかった人「三次試験では手を組むことになったが──」
団長の手刀を見逃さなかった人「ここからはまたライバル同士だ」
団長の手刀を見逃さなかった人「手加減はしないから、そのつもりでいてくれよ」
ゴン「う、うん……」
団長の手刀を見逃さなかった人(といっても、オレのターゲットはゴンじゃないがね)
カラ「まもなく島に到着しま~す」
─ トリックタワー ─
<頂上>
団長の手刀を見逃さなかった人「ボウズども、あのジイさんとのゲームはどうだった?」
キルア「負けてやったよ。ゲームで本気になるのもバカらしいしさ」
ゴン「オレは勝ったよ! ネテロさんに右手を使わせたんだから!」
キルア「それって主旨変わってねー?」
キルア「そういえば、オッサンの名前は?」
団長の手刀を見逃さなかった人「ああ、オレの名は──」
ビーンズ「これより第三次試験を開始します!」
ビーンズ「これは試験官からの伝言ですが」
ビーンズ「三次試験の内容は、このトリックタワーを生きて下まで降りること!」
ビーンズ「制限時間は72時間!」
ビーンズ「皆さん、頑張って下さいね!」
33 以下、名無しが深夜にお送りします2014/07/05(土) 01:11:13 FQxXvd.Y
レオリオ「なんか……どんどん人数が減ってねーか?」
クラピカ「床にはなにもないように見えるが、下に通じる隠し扉があるのだろう」
団長の手刀を見逃さなかった人「ん……?」コトッ…
団長の手刀を見逃さなかった人(わずかに床がへこんだ)
団長の手刀を見逃さなかった人(恐ろしく分かりにくい扉、オレでなきゃ見逃しちゃうね)
団長の手刀を見逃さなかった人「お二人、お先に失礼するよ」スッ…
ガコンッ!
レオリオ「!」
レオリオ「よっしゃオレたちも続くか──って入れねェ!?」グイグイ
クラピカ「どうやら一つの扉につき、入れるのは一人のようだ」
レオリオ「よぉし、なんとしても扉を見つけなきゃな!」
ゴン「オレも手伝うよ!」
キルア「んじゃ、手分けして探そうぜ」
34 以下、名無しが深夜にお送りします2014/07/05(土) 01:14:40 FQxXvd.Y
<内部>
団長の手刀を見逃さなかった人「……結局、この五人で一緒になっちまったな」
ゴン「よろしくね!」
団長の手刀を見逃さなかった人「チームを組むのは趣味じゃないが、まぁいいだろう」
クラピカ「しかし、この五人でいったい何をしろと──」
『どうやら五人揃ったようだね』
五人「!」
『その道は多数決の道!』
『互いの協力が絶対必要条件となる難コースである!』
『諸君の検討を祈る!』
団長の手刀を見逃さなかった人「この五人で多数決を取りながら進むコースってわけか」
団長の手刀を見逃さなかった人「ふうん……血が騒ぐぜ」
35 以下、名無しが深夜にお送りします2014/07/05(土) 01:18:34 FQxXvd.Y
クラピカ「幸いにもこの五人は、他の受験生同士に比べ、気心が知れている」
クラピカ「だれかリーダーを決めた方が多数決もスムーズにいくだろう」
レオリオ「それもそうだな! じゃあクラピカ、お前やれよ!」
クラピカ「いや……私よりも適任がいるではないか」チラッ
団長の手刀を見逃さなかった人「オレかい?」
ゴン「うん、それいい! おじさんがこの中で一番年上だろうしね!」
キルア「そうだな、オレもオッサンが向いてると思う」
クラピカ「むろん、強制はしないが……」
団長の手刀を見逃さなかった人(やれやれ、こんなことになっちまうとは)
団長の手刀を見逃さなかった人(だが……悪い気はしないね)
団長の手刀を見逃さなかった人「分かった、オレがリーダーをやろう」
36 以下、名無しが深夜にお送りします2014/07/05(土) 01:21:44 FQxXvd.Y
団長の手刀を見逃さなかった人「いきなり……右なら○、左なら×、か」
レオリオ「おい、どっちにすんだよ?」
団長の手刀を見逃さなかった人「…………」
団長の手刀を見逃さなかった人(右から匂いがするねえ……オレの好きな匂いだ)
団長の手刀を見逃さなかった人「右だ」
○5 ×0
クラピカ(この男、“左の法則”を知っていたのだろうか?)
クラピカ(そういえば、まだ私はこの男の名前を知らなかったな)
クラピカ(機会があれば聞いてみるか……)
37 以下、名無しが深夜にお送りします2014/07/05(土) 01:25:58 FQxXvd.Y
団長の手刀を見逃さなかった人「おっと、行き止まりだな」
クラピカ「ところで聞いておきたかったのだが……名前はなんというんだ?」
団長の手刀を見逃さなかった人「オレか? オレの名は──」
キルア「おい見ろよ、変な奴らがいるぜ」
ベンドット「我々は“試練官”である!」
ベンドット「お前たちがここを通過するには、我々から三勝しなければならない!」
ベンドット「さぁ、受けるなら○、受けないのなら×を押されよ!」
レオリオ「へっ、こんなのリーダーの指示を仰ぐまでもねえよな?」
団長の手刀を見逃さなかった人「恐ろしい二択、オレでなきゃ×を押しちゃうね」
レオリオ「押さねーよ!」
○5 ×0
38 以下、名無しが深夜にお送りします2014/07/05(土) 01:28:42 FQxXvd.Y
【第一試合】
ベンドット「一番手はオレだ! さぁ、そちらは誰が来る!?」
団長の手刀を見逃さなかった人「オレが行こう」ズイッ
団長の手刀を見逃さなかった人(奴もそれなりの殺人者の匂いがする……)クンクン
団長の手刀を見逃さなかった人(少しは楽しめそうだ)ニィ…
ベンドット「ぬ……!」
団長の手刀を見逃さなかった人「勝負方法は自由らしいが、オレは面倒なのは嫌いでね」
団長の手刀を見逃さなかった人「戦闘でケリをつけたいが、どうだい?」
ベンドット「よ、よかろう……」
団長の手刀を見逃さなかった人「んじゃ、一対一(サシ)で始めようかい」ズズ…
39 以下、名無しが深夜にお送りします2014/07/05(土) 01:32:28 FQxXvd.Y
ベンドット「ま……参ったァ!」ガバッ
ベンドット「!」ハッ
ベンドット(くっ、こいつの殺気で反射的に降参しちまった……!)
団長の手刀を見逃さなかった人「これはオレの勝ち、ってことでいいよねぇ」
団長の手刀を見逃さなかった人(たっぷりいたぶってやろうと思ってたが……)
団長の手刀を見逃さなかった人(殺気とともにオーラを出したのがマズかったな)
団長の手刀を見逃さなかった人 ○ ─ × ベンドット
ゴン「やったぁ!」
レオリオ「なんでえ、ただの見かけ倒しだったのかよ」
クラピカ「いや……おそらく相手が実力差を悟ったのだろう」
キルア(今、あのオッサンから“得体の知れない力”を感じた……)
キルア(たまに親父や兄貴から感じるような……)
40 以下、名無しが深夜にお送りします2014/07/05(土) 01:35:25 FQxXvd.Y
【第二試合】
セドカン「ゲームをしよう」スッ…
セドカン「この二本のローソクを一本ずつ手に持って」
セドカン「先に火が消えた方が負けだ」
ゴン「うん、いいよ!」
セドカン「さぁ、長いローソクと短いローソク、どっちにする?」
セドカン「多数決で決めてくれ」
ゴン「う~ん……」
団長の手刀を見逃さなかった人「待ちなよ」
セドカン「!」ギクッ
41 以下、名無しが深夜にお送りします2014/07/05(土) 01:38:32 FQxXvd.Y
団長の手刀を見逃さなかった人「どうせローソクは“四本”あるんでしょ?」
団長の手刀を見逃さなかった人「なんならゴンにボディチェックさせてもいいんだ」
セドカン「ぐ、ぐぐ……っ!」ススッ
ゴン「あ、ホントに四本持ってた!」
団長の手刀を見逃さなかった人「もちろん、ゴンが持つのは──」
団長の手刀を見逃さなかった人「“細工されてない長いローソク”だ」
団長の手刀を見逃さなかった人「あんたは残りの三本から、好きなのにしな」
セドカン「く、くそぉっ……!」ガクッ…
団長の手刀を見逃さなかった人「“不自由な二択”に隠されたイカサマ──」
団長の手刀を見逃さなかった人「オレでなきゃ見逃しちゃうね」
ゴン ○ ─ × セドカン
42 以下、名無しが深夜にお送りします2014/07/05(土) 01:42:53 FQxXvd.Y
【第三試合】
マジタニ(やべえ……あんなに洞察力がある奴がいるのかよ!)
マジタニ(んじゃあオレが見かけ倒しってのも、すぐバレちまうんじゃねーか!?)
マジタニ(ど、どうしよ……)ゴクッ…
クラピカ「始めようか」バサッ
マジタニ(くそぉ、やるしかねえ! だが一応、保険はかけておくか……)
マジタニ「勝負方法は……デスマッチを提案する!」
マジタニ「決着方法は敵のノックダウンか、ギブアップのみ!」
マジタニ「ただし、相手を殺したら負けってのはどうだ?」
クラピカ「それはデスマッチではないと思うが……それでいい」
マジタニ「んじゃあいくぜっ! ──ひゃおっ!」ダダダッ
バシィッ!
マジタニ「ほげっ!」ドサッ…
クラピカ(だいぶ手加減して殴ったつもりだが、これでも強かったようだ)
クラピカ ○ ─ × マジタニ
43 以下、名無しが深夜にお送りします2014/07/05(土) 01:47:14 FQxXvd.Y
団長の手刀を見逃さなかった人「え~と、これでこっちの三勝だよね?」
団長の手刀を見逃さなかった人「道を譲ってもらおうか」
ジョネス「せっかくのシャバの肉をつかむチャンスを無にしやがって……」
ジョネス「手は使えなくても、足は使えるんだ」
ジョネス「せめて、この足でお前たちの肉を砕いてやる……」ズイッ
レルート「ひっ……! あ、あんた、なにするつもりよ!」
ヒュオッ!
サクッ……!
ジョネス「あ、が……っ!」ドサッ…
団長の手刀を見逃さなかった人「八つ当たりで仲間を攻撃しようとする輩……」
団長の手刀を見逃さなかった人「オレでなくとも見逃せないね」
レオリオ(あの距離の相手に、ナイフを当てやがった!)
キルア(ふうん……やるじゃん)
44 以下、名無しが深夜にお送りします2014/07/05(土) 01:50:50 FQxXvd.Y
試験は進み──
<最後の多数決地点>
レオリオ「色々な罠があったが、あんたのおかげですんなりここまで来ちまったな」
レオリオ「残り時間がすげえ余ってるぜ」
団長の手刀を見逃さなかった人「仕事柄、罠に対する勘には長けているからな」
レオリオ「そういやまだ聞いてなかったし、あんたの名前を教えてくれよ」
団長の手刀を見逃さなかった人「ああ、オレは──」
『扉を選んで下さい』
『五人で行けるが長く困難な道、三人で行けるが短く簡単な道』
『長く困難な道なら○、短く簡単な道なら×、を選んで下さい』
団長の手刀を見逃さなかった人「まだ時間はたっぷりあるし……○にしちゃおうかい」
ゴン「うん! そっちの方が面白そうだしね!」
キルア「面白そうって……しょうがねーなー」
45 以下、名無しが深夜にお送りします2014/07/05(土) 01:53:45 FQxXvd.Y
<出口>
団長の手刀を見逃さなかった人「結構ギリギリになっちゃったね」
レオリオ「だが、五人全員でクリアできたぜ!」
ゴン「こっちの道のがよかったよ! 難しかったけど楽しかったし!」
クラピカ「あっさりクリアしてしまうよりも、いい鍛錬になったともいえるな」
キルア「今までの試験よりは、少しは歯応えあったかな」
ヒソカ(五人とも来た、か……)
『タイムアップゥ~!』
『これで第三次試験を終了いたします!』
46 以下、名無しが深夜にお送りします2014/07/05(土) 01:56:38 FQxXvd.Y
リッポー「諸君、タワー脱出おめでとう」
リッポー「さてさっそくだが、これから君たちにはクジを引いてもらう」
リッポー「“狩る者と狩られる者”を決めるためにね」
……
……
……
リッポー「全員ひき終わったようだね」
リッポー「では説明しよう。今ひいた番号の受験生が、君たちのターゲットだ」
リッポー「自分のターゲットである受験生のナンバープレートは3点」
リッポー「自分のナンバープレートも3点、それ以外は1点」
リッポー「最終試験に進むために必要な点数は6点」
リッポー「ゼビル島で滞在する一週間で、6点分のナンバープレートを集めること」
リッポー「これが第四次試験の内容だ」
47 以下、名無しが深夜にお送りします2014/07/05(土) 02:01:01 FQxXvd.Y
<船上>
団長の手刀を見逃さなかった人「よう」
ゴン「!」ギクッ
ゴン「おじさん……!」
団長の手刀を見逃さなかった人「元気がないみたいだが、どうした?」
ゴン「あの……」
団長の手刀を見逃さなかった人「三次試験では手を組むことになったが──」
団長の手刀を見逃さなかった人「ここからはまたライバル同士だ」
団長の手刀を見逃さなかった人「手加減はしないから、そのつもりでいてくれよ」
ゴン「う、うん……」
団長の手刀を見逃さなかった人(といっても、オレのターゲットはゴンじゃないがね)
カラ「まもなく島に到着しま~す」
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