ルールルルルルルールルルルル… キルア「何だここは?」
1 :以下、VIPがお送りします:2015/12/20(日) 15:48:24.22 ID:4YEwpqkvA
徹子「本日のゲストはキルア・ゾルディックさんです」
パチパチパチ
キルア「!?!?」
2 :以下、VIPがお送りします:2015/12/20(日) 15:50:48.24 ID:4YEwpqkvA
キルア(な、何だこのババア、突然現れた…?しかもオレの名前を知っている!何者だ?)
徹子「ほら、早くソファにおかけになって」
キルア「あ、ああ、はい」ストン
キルア(しまった、体が勝手に…!)
3 :以下、VIPがお送りします:2015/12/20(日) 15:52:10.37 ID:4YEwpqkvA
徹子「キルアさんはあの有名な殺し屋一家のゾルディック家の三男坊、
11歳のときに家出をしてハンター試験をお受けになられたのよね」
キルア「ま、まあ…」
キルア(くそ、返事する気なんてないのに無意識に答えちまう…。これがこいつの念能力なのか?
にしても、どうしてここまでオレのことを知ってるんだ?!)
徹子「あら、でもこの時は試験に落ちちゃったのね。他のお友達はみんな合格だったのに」
キルア「そ、そうなんだよね、いろいろあってさ。一年後にちゃんと取ったよ」
キルア(うっわうぜえ)
4 :以下、VIPがお送りします:2015/12/20(日) 15:53:34.75 ID:4YEwpqkvA
徹子「ところであなたこの番組に出て大丈夫なのかしら?
お顔が全国に知れ渡ることになりますけれど」
キルア「別に。隠れて生活してるつもりはないし、顔が知られたって多少面倒臭いところはあるけど、仕事に支障はないよ。プロだし」
徹子「噂どおり尊大な口ぶりですわね」
キルア「一般人にはそういう風に聞こえるかもね。
悪いけどオレ、フツーの育ち方してないんで。感覚もフツーの人とは違うんだよね」
5 :以下、VIPがお送りします:2015/12/20(日) 15:57:16.35 ID:4YEwpqkvA
徹子「はいそうなんですか」
キルア(こいつ…さらっと流しやがった)イラッ
徹子「あなたの発言にはねえけっこう注目が集まっているようですね。
名言が数えられないくらいあるんだとか。少し紹介させてもらいましょうか」
キルア(何のことだよ?)
徹子「えーっとまずは…『あれ以上やってたらあの爺さん殺してでもボールとりたくなっちゃうもんな』」
キルア(!? なんでそんな独り言を知ってんだ…!)
6 :以下、VIPがお送りします:2015/12/20(日) 15:58:28.06 ID:4YEwpqkvA
徹子「あの爺さんってネテロ会長のことなんですって?
あの方とボールの取り合いの勝負をなさったあとの発言らしいわね」
キルア「…そうだけど」
キルア(何となくこのババアの言わんとしてることが分かって腹立つ…)
7 :以下、VIPがお送りします:2015/12/20(日) 16:07:05.94 ID:8CRDxFVQP
徹子「ふふ、今考えると、この言いぐさはご自分的にどうなのかしら?」
キルア「……何が?」
徹子「ふふふ、ネテロ会長を殺せたと思うのかしら?あなたの実力も考慮した上で」
キルア「…ま、まあ青かったとは思うよ。まだあの頃はガキだったし…自分を過信しすぎてたっつーのはある、かな」
8 :以下、VIPがお送りします:2015/12/20(日) 16:09:08.80 ID:8CRDxFVQP
徹子「それから『ああーなんかスゲースッキリした。
完全に目が覚めた。
…いや、解放されたって感じかな』
へえ〜そう。良かったですね」
キルア「……」
キルア(オレの回答は無視かよ!)
徹子「頭に刺さってた針を取ったあとの発言だそうですね。
そりゃあずっと刺さってた異物を取り除いたわけですからね、スッキリもしますわね」
キルア「それはそういう意味じゃ…」
9 :以下、VIPがお送りします:2015/12/20(日) 16:19:08.20 ID:8CRDxFVQP
徹子「最後はこれ!『クセなんだ、音殺して歩くの』」
キルア(くそ…!)
徹子「わたくしこれね、実際に見てみたいの!それではそこのスペースでやってみてくださる?」
キルア「い、いいけど」スッ
キルア(こいつ、何か馬鹿にしてねえか?ふざけやがって…!
けど、やんなかったらやんなかったで負けた気がしてムカつくんだよな…)
11 :以下、VIPがお送りします:2015/12/20(日) 18:13:22.39 ID:WO+y2vBZ3
キルア「じゃ、やるよ」
徹子「どうぞ」
しーん
キルア「……はい、これでいい?」
徹子「うーんよく分かりませんでした。近付いて耳を澄ませてみるから、もう一度お願いしてもよろしいかしら?」スタスタ
キルア(このクソババア…!)ブルブル
キルア「……」
しーん
キルア「ほら、これで分かったろ?」
12 :以下、VIPがお送りします:2015/12/20(日) 18:17:24.33 ID:WO+y2vBZ3
徹子「あら何だかあまり凄くないわね。わたくしムーンウォークの方がいいわ、ムーンウォークはできる?」
キルア(なんっっでムーンウォークが出てくるんだよ!関係ねえだろ!)
キルア「ほら、これで満足?」スーッ、スーッ
徹子「ムーンウォークのときはスーッて音がするのね。まあいいわ、ありがとうございました。
座ってください、次にまいりましょう」
キルア(…何つー気持ちのこもってない感謝だよ!)ストン
13 :以下、VIPがお送りします:2015/12/20(日) 18:19:02.95 ID:WO+y2vBZ3
徹子「はい、他にもキルアさんの素晴らしい名言はたくさんありますが、残念ながら時間があまりないので…。
ムーンウォーク以外にも二つほど特技を見せてもらいます」
キルア(やりたくねえ〜〜〜!でもこのババアをどうにかギャフンと言わせたい…!)
徹子「まずは…こちらからいきましょうか」スッ
14 :以下、VIPがお送りします:2015/12/20(日) 18:20:45.18 ID:WO+y2vBZ3
キルア「たまねぎ?」
徹子「ええ。あなたの指ナイフより鋭いんだとお聞きしました」
キルア「いや、まあそうだけど……」
徹子「包丁がわりに切って見せてくださいな。
わたくしの今日の夕食がカレーなのでね、このたまねぎは材料として使わせて頂きます」
キルア(あくまでも殺しの道具になるって話だよ!調理器具代わりにすんな!…あーくそ!)サクッサクッ
15 :以下、VIPがお送りします:2015/12/20(日) 18:21:50.10 ID:WO+y2vBZ3
キルア「ヒック……ヒク……」
キルア(目に染みる……)
徹子「あなた泣いてるの?たまねぎ切って。ふふっ、いやねぇもうごめんなさいねおかわいそうに」
キルア(〜〜〜〜!)ブルブル
徹子「それにしてもよく切れはするけど切り方が少し雑ですねえ。
あと爪にたまねぎのカスが挟まってるみたいなので、はい、ティッシュどうぞ」スッ
キルア(誰のせいだと思ってんだババア!!!)フキフキ
16 :以下、VIPがお送りします:2015/12/20(日) 18:22:33.69 ID:WO+y2vBZ3
徹子「はいでは次にいきます」スッ
キルア「……水?」
徹子「この飲み物に今から毒を入れますので、一気飲みしてもらえます?
ちなみに通常の10倍は濃いです」
キルア「何だそんなこと?毒の強さなんて関係ないね。
大体特技ってほどじゃないよ、ただの体質」ゴクゴクゴク… ブハァッーーー!!!
17 :以下、VIPがお送りします:2015/12/20(日) 18:23:15.09 ID:WO+y2vBZ3
徹子「あらっ」
キルア「おいこれサイダーじゃん!炭酸なら炭酸って言えよ!」
徹子「どうも今日は調子が悪いようで。じゃあ次はこれを」スッ
キルア「そうじゃない!毒は関係ないんだよ、アンタが言った通り一気飲みしようとして、炭酸だったから …」
徹子「いつもの10倍は濃いとお話ししましたよ」
キルア(炭酸の話かよ!言葉足らずにも程がある!)イライラ
18 :以下、VIPがお送りします:2015/12/20(日) 18:24:09.15 ID:WO+y2vBZ3
徹子「できるときとできないときがありますのかしら。
それだと胸を張って特技とは言えない気もしますけど」
キルア「だーかーらー……!」
キルア(もう我慢ならねえ!やってられるか!帰る!)サッ
徹子「あらどこへ行くの?あともう少し尺がありますけど」スタスタ
キルア「うるせえついてくんな!」ドアバン!
20 :以下、VIPがお送りします:2015/12/20(日) 18:25:18.45 ID:WO+y2vBZ3
キルア「!?!?」
ルールルルルルルールルルルル……
徹子「本日のゲストはキルア・ゾルディックさんです」
パチパチパチ
キルア「なん……だと……!?」
徹子「どうしたのかしら?早くお入りになって」
キルア「ふ…ざけんなっ!!電光石火(デンコウセッカ)!!」バチバチ
徹子「あらまあ」
キルア「からの、落雷(ナルカミ)!!!」ズドン!!
徹子「……」
22 :以下、VIPがお送りします:2015/12/20(日) 18:28:07.42 ID:WO+y2vBZ3
キルア(やったか……!?)
徹子「何と自己顕示欲の強い登場の仕方でございましょうか。
はいどうぞ、そちらにお座りになってください」シュウウ…
キルア「効いてない……!?どういうこと……ハッ!こいつ……!」
徹子「ちなみに今のは念という普通の人からしたら特殊能力のようなものですが…。
キルアさんは変化系に属するそうで、体にまとっているオーラを電気に変えているとのことです」ムクムクムク
23 :以下、VIPがお送りします:2015/12/20(日) 18:30:12.41 ID:WO+y2vBZ3
キルア(髪の毛がだんだん膨らんでいってる……!もしや髪の毛でダメージを吸収して、力を蓄えてやがるのか!?)
徹子「あ、あたくし良いこと思いつきました。
節電やらエコなんかが流行ってますから、何らかの形で応用できたら環境問題にもお役立てできるんじゃないかって」ムクムクムクムクムクムク
キルア「くっ……!なら、物理攻撃でどうだ!」サッ
キルア(心臓を抜き取ってやる……!!)スッ
24 :以下、VIPがお送りします:2015/12/20(日) 18:31:52.38 ID:WO+y2vBZ3
ガッ!!
キルア「……な!?腕を捕まれた!?!?」
徹子「あなたこれ爪伸びすぎじゃありませんかしら、ちゃんと切らなきゃ不潔に見えるから気をつけないと。
ほら、現にゴミみたいなのが詰まって……やだこれ、たまねぎじゃないの、ふふふ、切ってきたんですかお家で?」ムクムクムクムクムクムクムクムクムク
キルア(あ、ありえねえ……こいつ、一体……!!)
徹子「それはそれとしてね。はい座って、まずはキルアさんの生い立ちからご紹介していきます」ムクムク
ムクムクムクッムクムク……ムクムクムクムク……ッッッ!!!!!!!!!!!!!!
25 :以下、VIPがお送りします:2015/12/20(日) 18:32:25.56 ID:WO+y2vBZ3
キルア(やべえ、こいつの髪の毛に押し潰され……)
キルア「ぐ……ぁ…………」
ブチッ
26 :以下、VIPがお送りします:2015/12/20(日) 18:33:17.12 ID:WO+y2vBZ3
…………
………
……
──ちゃん、お兄ちゃん!
アルカ「もう、お兄ちゃんってば!!」
キルア「ハッ!?」バッ
アルカ「やっと起きた…もうお昼過ぎてるよ?」
キルア「ここは……?あれ、アルカ?あのババアはどこに……」
アルカ「ここはホテルだよ、旅の途中で寄ったんじゃない。寝惚けてるの?」
27 :以下、VIPがお送りします:2015/12/20(日) 18:34:17.50 ID:WO+y2vBZ3
キルア「あ、ああそっか…そうだったな、悪い」
アルカ「いいから、ご飯食べにいこう。お腹空いてるの我慢してお兄ちゃんが起きるのずっと待ってたんだよ」
キルア「……うん、ごめん。サンキューな、アルカ」
アルカ「もういいってば。ほら、寝癖ついてるよ?洗面所で直して、顔洗って、早く出掛けよう?」
キルア「そうだな、行ってくるよ」スッ
28 :以下、VIPがお送りします:2015/12/20(日) 18:34:47.37 ID:WO+y2vBZ3
キルア(にしても、変な夢だったな……)
ルールル ルルルルールル ルルル…
キルア(ん?何か聞き覚えのある音楽が…)ドアガチャッ
???「本日のゲストはキルア・ゾルディックさんです」パチパチパチ
29 :以下、VIPがお送りします:2015/12/20(日) 18:36:36.46 ID:WO+y2vBZ3
終わった
二年くらい前に書いてずっと下書き保存してたやつ
あれから何回か連載あったし矛盾点あったら脳内保管しといて
じゃあの
30 :以下、VIPがお送りします:2015/12/22(火) 15:43:16.28 ID:L+SKVcopY
お2
徹子「本日のゲストはキルア・ゾルディックさんです」
パチパチパチ
キルア「!?!?」
2 :以下、VIPがお送りします:2015/12/20(日) 15:50:48.24 ID:4YEwpqkvA
キルア(な、何だこのババア、突然現れた…?しかもオレの名前を知っている!何者だ?)
徹子「ほら、早くソファにおかけになって」
キルア「あ、ああ、はい」ストン
キルア(しまった、体が勝手に…!)
3 :以下、VIPがお送りします:2015/12/20(日) 15:52:10.37 ID:4YEwpqkvA
徹子「キルアさんはあの有名な殺し屋一家のゾルディック家の三男坊、
11歳のときに家出をしてハンター試験をお受けになられたのよね」
キルア「ま、まあ…」
キルア(くそ、返事する気なんてないのに無意識に答えちまう…。これがこいつの念能力なのか?
にしても、どうしてここまでオレのことを知ってるんだ?!)
徹子「あら、でもこの時は試験に落ちちゃったのね。他のお友達はみんな合格だったのに」
キルア「そ、そうなんだよね、いろいろあってさ。一年後にちゃんと取ったよ」
キルア(うっわうぜえ)
4 :以下、VIPがお送りします:2015/12/20(日) 15:53:34.75 ID:4YEwpqkvA
徹子「ところであなたこの番組に出て大丈夫なのかしら?
お顔が全国に知れ渡ることになりますけれど」
キルア「別に。隠れて生活してるつもりはないし、顔が知られたって多少面倒臭いところはあるけど、仕事に支障はないよ。プロだし」
徹子「噂どおり尊大な口ぶりですわね」
キルア「一般人にはそういう風に聞こえるかもね。
悪いけどオレ、フツーの育ち方してないんで。感覚もフツーの人とは違うんだよね」
5 :以下、VIPがお送りします:2015/12/20(日) 15:57:16.35 ID:4YEwpqkvA
徹子「はいそうなんですか」
キルア(こいつ…さらっと流しやがった)イラッ
徹子「あなたの発言にはねえけっこう注目が集まっているようですね。
名言が数えられないくらいあるんだとか。少し紹介させてもらいましょうか」
キルア(何のことだよ?)
徹子「えーっとまずは…『あれ以上やってたらあの爺さん殺してでもボールとりたくなっちゃうもんな』」
キルア(!? なんでそんな独り言を知ってんだ…!)
徹子「あの爺さんってネテロ会長のことなんですって?
あの方とボールの取り合いの勝負をなさったあとの発言らしいわね」
キルア「…そうだけど」
キルア(何となくこのババアの言わんとしてることが分かって腹立つ…)
7 :以下、VIPがお送りします:2015/12/20(日) 16:07:05.94 ID:8CRDxFVQP
徹子「ふふ、今考えると、この言いぐさはご自分的にどうなのかしら?」
キルア「……何が?」
徹子「ふふふ、ネテロ会長を殺せたと思うのかしら?あなたの実力も考慮した上で」
キルア「…ま、まあ青かったとは思うよ。まだあの頃はガキだったし…自分を過信しすぎてたっつーのはある、かな」
8 :以下、VIPがお送りします:2015/12/20(日) 16:09:08.80 ID:8CRDxFVQP
徹子「それから『ああーなんかスゲースッキリした。
完全に目が覚めた。
…いや、解放されたって感じかな』
へえ〜そう。良かったですね」
キルア「……」
キルア(オレの回答は無視かよ!)
徹子「頭に刺さってた針を取ったあとの発言だそうですね。
そりゃあずっと刺さってた異物を取り除いたわけですからね、スッキリもしますわね」
キルア「それはそういう意味じゃ…」
9 :以下、VIPがお送りします:2015/12/20(日) 16:19:08.20 ID:8CRDxFVQP
徹子「最後はこれ!『クセなんだ、音殺して歩くの』」
キルア(くそ…!)
徹子「わたくしこれね、実際に見てみたいの!それではそこのスペースでやってみてくださる?」
キルア「い、いいけど」スッ
キルア(こいつ、何か馬鹿にしてねえか?ふざけやがって…!
けど、やんなかったらやんなかったで負けた気がしてムカつくんだよな…)
11 :以下、VIPがお送りします:2015/12/20(日) 18:13:22.39 ID:WO+y2vBZ3
キルア「じゃ、やるよ」
徹子「どうぞ」
しーん
キルア「……はい、これでいい?」
徹子「うーんよく分かりませんでした。近付いて耳を澄ませてみるから、もう一度お願いしてもよろしいかしら?」スタスタ
キルア(このクソババア…!)ブルブル
キルア「……」
しーん
キルア「ほら、これで分かったろ?」
12 :以下、VIPがお送りします:2015/12/20(日) 18:17:24.33 ID:WO+y2vBZ3
徹子「あら何だかあまり凄くないわね。わたくしムーンウォークの方がいいわ、ムーンウォークはできる?」
キルア(なんっっでムーンウォークが出てくるんだよ!関係ねえだろ!)
キルア「ほら、これで満足?」スーッ、スーッ
徹子「ムーンウォークのときはスーッて音がするのね。まあいいわ、ありがとうございました。
座ってください、次にまいりましょう」
キルア(…何つー気持ちのこもってない感謝だよ!)ストン
13 :以下、VIPがお送りします:2015/12/20(日) 18:19:02.95 ID:WO+y2vBZ3
徹子「はい、他にもキルアさんの素晴らしい名言はたくさんありますが、残念ながら時間があまりないので…。
ムーンウォーク以外にも二つほど特技を見せてもらいます」
キルア(やりたくねえ〜〜〜!でもこのババアをどうにかギャフンと言わせたい…!)
徹子「まずは…こちらからいきましょうか」スッ
14 :以下、VIPがお送りします:2015/12/20(日) 18:20:45.18 ID:WO+y2vBZ3
キルア「たまねぎ?」
徹子「ええ。あなたの指ナイフより鋭いんだとお聞きしました」
キルア「いや、まあそうだけど……」
徹子「包丁がわりに切って見せてくださいな。
わたくしの今日の夕食がカレーなのでね、このたまねぎは材料として使わせて頂きます」
キルア(あくまでも殺しの道具になるって話だよ!調理器具代わりにすんな!…あーくそ!)サクッサクッ
15 :以下、VIPがお送りします:2015/12/20(日) 18:21:50.10 ID:WO+y2vBZ3
キルア「ヒック……ヒク……」
キルア(目に染みる……)
徹子「あなた泣いてるの?たまねぎ切って。ふふっ、いやねぇもうごめんなさいねおかわいそうに」
キルア(〜〜〜〜!)ブルブル
徹子「それにしてもよく切れはするけど切り方が少し雑ですねえ。
あと爪にたまねぎのカスが挟まってるみたいなので、はい、ティッシュどうぞ」スッ
キルア(誰のせいだと思ってんだババア!!!)フキフキ
16 :以下、VIPがお送りします:2015/12/20(日) 18:22:33.69 ID:WO+y2vBZ3
徹子「はいでは次にいきます」スッ
キルア「……水?」
徹子「この飲み物に今から毒を入れますので、一気飲みしてもらえます?
ちなみに通常の10倍は濃いです」
キルア「何だそんなこと?毒の強さなんて関係ないね。
大体特技ってほどじゃないよ、ただの体質」ゴクゴクゴク… ブハァッーーー!!!
17 :以下、VIPがお送りします:2015/12/20(日) 18:23:15.09 ID:WO+y2vBZ3
徹子「あらっ」
キルア「おいこれサイダーじゃん!炭酸なら炭酸って言えよ!」
徹子「どうも今日は調子が悪いようで。じゃあ次はこれを」スッ
キルア「そうじゃない!毒は関係ないんだよ、アンタが言った通り一気飲みしようとして、炭酸だったから …」
徹子「いつもの10倍は濃いとお話ししましたよ」
キルア(炭酸の話かよ!言葉足らずにも程がある!)イライラ
18 :以下、VIPがお送りします:2015/12/20(日) 18:24:09.15 ID:WO+y2vBZ3
徹子「できるときとできないときがありますのかしら。
それだと胸を張って特技とは言えない気もしますけど」
キルア「だーかーらー……!」
キルア(もう我慢ならねえ!やってられるか!帰る!)サッ
徹子「あらどこへ行くの?あともう少し尺がありますけど」スタスタ
キルア「うるせえついてくんな!」ドアバン!
20 :以下、VIPがお送りします:2015/12/20(日) 18:25:18.45 ID:WO+y2vBZ3
キルア「!?!?」
ルールルルルルルールルルルル……
徹子「本日のゲストはキルア・ゾルディックさんです」
パチパチパチ
キルア「なん……だと……!?」
徹子「どうしたのかしら?早くお入りになって」
キルア「ふ…ざけんなっ!!電光石火(デンコウセッカ)!!」バチバチ
徹子「あらまあ」
キルア「からの、落雷(ナルカミ)!!!」ズドン!!
徹子「……」
22 :以下、VIPがお送りします:2015/12/20(日) 18:28:07.42 ID:WO+y2vBZ3
キルア(やったか……!?)
徹子「何と自己顕示欲の強い登場の仕方でございましょうか。
はいどうぞ、そちらにお座りになってください」シュウウ…
キルア「効いてない……!?どういうこと……ハッ!こいつ……!」
徹子「ちなみに今のは念という普通の人からしたら特殊能力のようなものですが…。
キルアさんは変化系に属するそうで、体にまとっているオーラを電気に変えているとのことです」ムクムクムク
23 :以下、VIPがお送りします:2015/12/20(日) 18:30:12.41 ID:WO+y2vBZ3
キルア(髪の毛がだんだん膨らんでいってる……!もしや髪の毛でダメージを吸収して、力を蓄えてやがるのか!?)
徹子「あ、あたくし良いこと思いつきました。
節電やらエコなんかが流行ってますから、何らかの形で応用できたら環境問題にもお役立てできるんじゃないかって」ムクムクムクムクムクムク
キルア「くっ……!なら、物理攻撃でどうだ!」サッ
キルア(心臓を抜き取ってやる……!!)スッ
ガッ!!
キルア「……な!?腕を捕まれた!?!?」
徹子「あなたこれ爪伸びすぎじゃありませんかしら、ちゃんと切らなきゃ不潔に見えるから気をつけないと。
ほら、現にゴミみたいなのが詰まって……やだこれ、たまねぎじゃないの、ふふふ、切ってきたんですかお家で?」ムクムクムクムクムクムクムクムクムク
キルア(あ、ありえねえ……こいつ、一体……!!)
徹子「それはそれとしてね。はい座って、まずはキルアさんの生い立ちからご紹介していきます」ムクムク
ムクムクムクッムクムク……ムクムクムクムク……ッッッ!!!!!!!!!!!!!!
25 :以下、VIPがお送りします:2015/12/20(日) 18:32:25.56 ID:WO+y2vBZ3
キルア(やべえ、こいつの髪の毛に押し潰され……)
キルア「ぐ……ぁ…………」
ブチッ
26 :以下、VIPがお送りします:2015/12/20(日) 18:33:17.12 ID:WO+y2vBZ3
…………
………
……
──ちゃん、お兄ちゃん!
アルカ「もう、お兄ちゃんってば!!」
キルア「ハッ!?」バッ
アルカ「やっと起きた…もうお昼過ぎてるよ?」
キルア「ここは……?あれ、アルカ?あのババアはどこに……」
アルカ「ここはホテルだよ、旅の途中で寄ったんじゃない。寝惚けてるの?」
27 :以下、VIPがお送りします:2015/12/20(日) 18:34:17.50 ID:WO+y2vBZ3
キルア「あ、ああそっか…そうだったな、悪い」
アルカ「いいから、ご飯食べにいこう。お腹空いてるの我慢してお兄ちゃんが起きるのずっと待ってたんだよ」
キルア「……うん、ごめん。サンキューな、アルカ」
アルカ「もういいってば。ほら、寝癖ついてるよ?洗面所で直して、顔洗って、早く出掛けよう?」
キルア「そうだな、行ってくるよ」スッ
28 :以下、VIPがお送りします:2015/12/20(日) 18:34:47.37 ID:WO+y2vBZ3
キルア(にしても、変な夢だったな……)
ルールル ルルルルールル ルルル…
キルア(ん?何か聞き覚えのある音楽が…)ドアガチャッ
???「本日のゲストはキルア・ゾルディックさんです」パチパチパチ
29 :以下、VIPがお送りします:2015/12/20(日) 18:36:36.46 ID:WO+y2vBZ3
終わった
二年くらい前に書いてずっと下書き保存してたやつ
あれから何回か連載あったし矛盾点あったら脳内保管しといて
じゃあの
30 :以下、VIPがお送りします:2015/12/22(火) 15:43:16.28 ID:L+SKVcopY
お2
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