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緑谷「ヒーロー科A組女子人気投票?」

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Part1
1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/03/20(金) 18:35:54.39 ID:YpEAbb6s0
切島「体育が早めに終わったのはいいけどさ……」
飯田「男子は大事な話があるから急いで教室集合ってどういうことだ? 峰田くん、上鳴くん」
峰田「いいか、男子諸君。次の授業までには間があり、さらに女子は着替えと俺たちが押し付けた用具片付けでだいぶ時間がかかる」
緑谷「片付けはそうしろって君達が言うから……」
上鳴「つまり! しばらくの間、ここにはA組男子しかいないわけだ」
峰田「となると、やることは一つだろ?」
青山「……何かな。わかる?」
常闇「解せぬな……」
上鳴「やれやれ、わかってないなぁお前らは」
峰田「いいか、よく聞けよ」
上鳴「第一回ヒーロー科A組女子人気投票、開催けってーい!」
峰田「イエーーーーーーーーーーーー!」
緑谷「……は?」

2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/03/20(金) 18:40:03.00 ID:YpEAbb6s0
峰田「奇しくもこのクラスの6人の女子、可愛い子が揃っているだろ?」
瀬呂「うーん……まぁそう言えなくもないかもしれないが……」
上鳴「その中でも俺らの中で誰が一番人気なのか、決めようってことだ!」
飯田「きっ、君達はそんなことのためにわざわざ男子を集めたのか!?」
緑谷「そんなのダメだよ! 人に順位をつけようなんて」
切島「そうだぜ、そんなの男のすることじゃねえ!」
爆豪「くだらねー……」
轟「勝手にやってろ」
葉隠(ふーん、そういうことだったのね)

3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/03/20(金) 18:42:08.45 ID:YpEAbb6s0
葉隠(えーっと、聞こえますかー?)
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麗日「うん、バッチリ聞こえてるよ……」
蛙吹「私達に片付けを押し付けたりして、何か怪しいと思ったけど……」
耳郎「葉隠さんにマイク(八百万製)持たせて忍ばせて正解だったな」
八百万「本当に呆れた人達ですわ……」
芦戸「とっちめてやろうよ!」
葉隠(まぁまぁ、もうちょっと様子を見てみようよ。乗り気じゃない人の方が多そうだし)

4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/03/20(金) 18:44:11.28 ID:YpEAbb6s0

【ケース1:峰田実】
峰田「じゃあまずは俺からだ! 俺はもちろん八百万に一票!」
上鳴「大体予想つくけど、理由は?」
峰田「ヤオヨロッパイ最高、イエーーーーーーーーーーーー!」
上鳴「イエーーーーーーーーーーーー!」
峰田「ちなみにここだけの話、蛙吹も結構すごかったりするんだぜ」
瀬呂「えっ、蛙吹が?」
尾白「へー、意外だな」
青山「というか、何で知ってるんだい君は」
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葉隠(おお、まずは八百万さんが一歩リード!)
八百万「一歩リード、じゃありませんわ!」
蛙吹「完全に胸しか見てないわね、彼」
芦戸「でも実際、凄いよねー。何食べたらこんな風になるの?」
耳郎「発育の暴力……」
麗日「実は能力で増量してたりしてない?」
八百万「してるわけないでしょ……というか他の男子も興味持ち始めてません?」
蛙吹「男子ってホントどうしようもないわね」

5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/03/20(金) 18:45:38.28 ID:YpEAbb6s0

【ケース2:上鳴電気】
峰田「上鳴、お前もやっぱヤオヨロッパイか?」
上鳴「いやー、アイツは堅すぎるしな。もうちょっと気楽に付き合えそうな奴の方がいいわ」
常闇「ふむ……となると?」
上鳴「耳郎かな。女子では一番よく話すし、ヴィラン襲撃の時も世話になったしな」
青山「なるほど。確かに耳郎さんとは仲良さそうにしてるね」
上鳴「それに八百万って滅茶苦茶ガード堅そうじゃん。結婚まで貞操を守り抜く、とか言いそうだし」
峰田「あー、確かに耳郎ならオッパイくらいならすぐ触らせてくれそうな感じはするな」
上鳴「だろ?」
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耳郎「触らせるワケないでしょうがああああああああああああああ!」
麗日「ひどいよね! 耳郎さん触らせられるほど大きくないのに!」
蛙吹「いや、問題はそこじゃないわ」
八百万「私の扱いって一体……」
葉隠(まぁまぁ、あの二人はちょっと特殊だから。ここからが本番だよ)
芦戸「葉隠さん、ちょっと楽しんでない?」


6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/03/20(金) 18:47:24.29 ID:YpEAbb6s0

【ケース3:緑谷出久】
峰田「緑谷、お前は誰に投票するんだ?」
緑谷「いや、僕はそもそもそういうことをやること自体……」
飯田「その通りだ! いい加減にしないか君達!」
切島「そうだぜ、男のやることじゃねえ!」
峰田「ふっ……わかってないな、お前らは」
上鳴「これはな、立派なヒーローになるために必要なことなんだぜ」
切島「……ヒーローに?」
峰田「確かに女子の人気投票、良いことか悪いことかと言われれば、悪いこと……ヴィラン的行為かもしれない」
上鳴「だがな、悪いことをあえてやるってのもヒーローになるために必要なことなんだぜ」
飯田「……どういうことだ?」

7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/03/20(金) 18:48:40.99 ID:8QWSuaTDO
耳朗ちゃん一択

8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/03/20(金) 18:48:43.05 ID:YpEAbb6s0
上鳴「お前らはヴィランと戦う時、ヴィランのことを調べるだろ?」
峰田「そして、ヴィランの行動を予測し、それを上回る戦いをするはずだ」
切島「まぁ、プロになったらそんな感じになるかもしれないな」
飯田「それがどうしたんだ?」
峰田「ふっ……教えてやるよ」
上鳴「悪いことを一度もしたことない奴が、ヴィランの行動なんか考えられるわけねぇだろ!」
切島「なっ……!」
飯田「たっ、確かに!」
緑谷「えっちょっと二人とも」

9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/03/20(金) 18:49:47.21 ID:YpEAbb6s0
上鳴「特に飯田、お前は戦闘訓練でヴィラン役を務めた時も、堅すぎるとオールマイトに言われてたろ?」
飯田「まっ、まさかオールマイトはそこまで見越して……」
峰田「さすがはナンバーワンヒーローといったところだな」
緑谷「あの、もしもーし?」
上鳴「その上でこの人気投票……これにより、ヒーローに不可欠な仲間との結束力も高められる」
切島「なるほど……ヴィランの行動を学べ、結束力も高める一石二鳥の手というわけか」
緑谷「いや適当言ってるだけだと思うけど」
飯田「そういう意図があるならば、この飯田天哉、不本意ながらも参加させていただく!」
切島「俺もだ! 爆豪、お前も当然やるよな!」
爆豪「さっきからうるせーよ」
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芦戸「完全にやる流れだね」
耳郎「アホだろあいつら……」
八百万「はぁ……」

10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/03/20(金) 18:52:13.39 ID:YpEAbb6s0

【ケース4:切島鋭児郎】
切島「よっしゃ、じゃあ行かせてもらうぜ! 俺は耳郎に一票だ!」
峰田「おおっ、また耳郎か」
切島「ああ。なんたってあいつが一番男らしいからな!」
上鳴「いや、女子だろ?」
切島「女子だが、あいつからは熱い男気を感じるぜ。いいダチになれそうな気がする」
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蛙吹「耳郎ちゃん2本連取か。やるわね」
耳郎「男らしいって……切島……」
葉隠(私にも誰か投票してくれないかなー)
芦戸「私も0票は嫌だよー」
八百万「皆さん、なんだかんだで楽しんでらっしゃいますね」
麗日「あはは」

11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/03/20(金) 18:53:29.82 ID:YpEAbb6s0

【ケース5:爆豪勝己】
切島「爆豪、お前は誰なんだ?」
爆豪「はぁ? 知るかよそんなもん」
峰田「おいおい、ノリ悪ィな」
爆豪「そんなくだらねー投票、どうでもいい」
上鳴「……つまんねーな、入試1位っつってもしょせんその程度の男ってわけか」
爆豪「……あ?」
峰田「好みの女子を言うなんて、モブでも誰でも出来ることが出来ないそうですぜ、爆豪は」
上鳴「どうやら俺たちは、お前を過大評価していたみたいだ。ガッカリだぜ」
爆豪「テメェ喧嘩売ってんのか!」
切島「お、おい爆豪」
峰田「怖い怖い、すぐ暴力に訴えるなんて」
上鳴「俺らをボコボコにしたところで、誰でも出来ることをお前が出来なかったって事実は変わらないぜ」
爆豪「ぐ……」

12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/03/20(金) 18:57:12.07 ID:YpEAbb6s0
峰田「俺らを負かしたいなら、誰かに投票すること。それしかないだろ?」
爆豪「……上等だ。いいぜ、そのくらだねー人気投票に参加してやるよ!」
緑谷(かっちゃん、騙されてるよ……)
爆豪「つっても、正直誰一人覚えてねーしな」
切島「誰か一人くらい、印象に残ってる奴いるだろ」
爆豪「じゃあ、あの黒目でいいわ」
峰田「芦戸か。意外なところに来たな」
爆豪「騎馬戦の時に、多少は役に立ったからな。褒美だ」
上鳴「お前、何様だよ……」
爆豪「ところであいつ、名前なんだっけ?」
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芦戸「ひ、ひどい……嬉しくない……」
麗日「ば、爆豪くんは誰に対してもあんな感じだし……」
蛙吹「彼に期待してもムダよ」

14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/03/20(金) 19:01:34.24 ID:YpEAbb6s0

【ケース6:飯田天哉】
飯田「本来やってはならぬことだが、これも立派なヒーローになるため……」ブツブツ
峰田「決まったか、飯田」
飯田「いや……こういう話には疎いものでな。どうやって選べばいいのか……」
上鳴「そんな難しく考えるなよ。誰が可愛いなーとか、付き合いたいなーとか考えてみろ」
飯田「ふむ……つまり将来の伴侶として、誰が理想的かということか」
峰田「は?」
飯田「ぼ……俺はまだ未熟もいいところだが、一家の主となったつもりで考えてみるとしよう」
上鳴「スマン、ちょっとお前が何を言っているかがわからない」
瀬呂「前から思ってたが、飯田って頭いいけどバカだよな」
常闇「うむ」

15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/03/20(金) 19:04:26.72 ID:YpEAbb6s0
飯田「夫婦とはお互いが足りないところを支え合うもの」
飯田「俺は真面目すぎると言われるところがある。そうなると、やはり少々天然なところがある女子が望ましい」
緑谷「ちょ、ちょっと飯田くん」
峰田「止めるな緑谷。面白いからもう少し見てようぜ」
飯田「そして言うまでもなく、妻、そして母としての包容力と優しさを兼ね備えた人物」
飯田「…………決めた! 俺は麗日くんに投票する!」
飯田「彼女こそ、今までの全てを兼ね備えた、理想の妻となるだろう」
飯田「勿論、俺は麗日くんにも、他の五人にも、到底釣り合わぬ未熟者だ」
飯田「だからこそ、飯田家の人間として夫となるに足る能力を、この雄英で身に付けていかねばならないということか」
飯田「……ありがとう。君達のおかげで、また一つ学ぶことができた」
上鳴「え、えーっと、麗日に一票ってことでいいんだな。何言ってるのかサッパリわからなかったけど」
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葉隠(うわぁ、飯田くん情熱的だね)
八百万「重すぎますわ……」
芦戸「これってある意味プロポーズじゃん? ひゅーひゅー」
麗日「い、飯田くんのバカ……」プシュー
蛙吹「麗日ちゃん、あまり真面目に受け取らない方がいいわよ」
耳郎「ただの人気投票で将来設計まで考えるって、アイツとんでもないな……」

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