孫悟空「笑ゥせぇるすまん?」
Part1
1 :以下、VIPがお送りします:2017/06/11(日) 10:46:13.47 ID:NhGQg5XEf
笑ゥせぇるすまんとドラゴンボール、その他のクロスオーバーです
いろいろな作品のキャラが出てきますが、知らなければただの戦闘好きだと
思っていただければ大丈夫かと。SSは久しぶりですのでお手柔らかに
お願いいたします。
2 :以下、VIPがお送りします:2017/06/11(日) 10:47:17.92 ID:NhGQg5XEf
私の名は喪黒福造。
ひとよんで、「笑ゥせぇるすまん」
ただのセールスマンじゃ御座いません。
私の取り扱う品物はココロ。
人間の心で御座います。
オーッホッホッホッホ!!!!!!!
3 :以下、VIPがお送りします:2017/06/11(日) 10:47:43.47 ID:NhGQg5XEf
この世は老いも若きも男も女も
心の淋しい人ばかり。
そんな皆様のココロのスキマを、お埋めします。
いいえ、お金は一銭も頂きません。
お客様が満足されたら
それが何よりの報酬で御座います。
さて、今日のお客様は・・・。
孫悟空(無職)
タイトル「バトルマニア」
オーッホッホッホ・・・
4 :以下、VIPがお送りします:2017/06/11(日) 10:48:12.57 ID:NhGQg5XEf
[地球某所の畑]
孫悟空はいつもの通り自宅近くの畑で野良作業をしていた。
悟空 「ふーっ、今日もトラクターで畑を耕すか・・・」
ガガガガガガガガガガ
悟空 「毎日畑耕してチチのおつかいこなして・・・暇な時に修行して・・・」
悟空 「平和なのはいいんだが最近刺激的なことがねえなあ」
悟空 「クリリンも仕事が忙しいみてえだし」
悟空 「ベジータも家族との付き合いが忙しいって全然修行に付き合わねえし・・・」
悟空 「あーっ、なんか楽しいことねえかなあ・・・」
ガンッ!
5 :以下、VIPがお送りします:2017/06/11(日) 10:48:37.01 ID:NhGQg5XEf
悟空がぼんやりとトラクターを運転していると、突如、車体の前方で鈍い音がした。
悟空は石にでもぶつかったと思い、トラクターから降りて確認することにした。
トラクターの前方に回ると、そこに黒ずくめの恰幅のいい男が倒れていた。
先ほどの音は男がトラクターに接触した音のようだった。
悟空 (やっべえ!ぼんやりしてたからぶっつけちまったんだ!)
悟空 「でぇじょぶかあ!」
?? 「ふーっ、ぼんやり歩いてたらトラクターにぶっかってしまいました」
悟空の心配とは裏腹に黒ずくめの男は何事もなかったように立ち上がった。
悟空 「すんません!」
?? 「いえ、お気になさらずに。私こそ知らないうちに農地に入ってしまっていたようです」
男は服や帽子についた土を払いながら悟空にこたえる。不思議とその体には傷一つなかった。
6 :以下、VIPがお送りします:2017/06/11(日) 10:48:58.42 ID:NhGQg5XEf
悟空 「怪我がねえ様で何よりだよ・・・あんたけっこうタフなんだなあ」
?? 「ホホホホ・・・こう見えて体には自信があるのです」
悟空 「いつもはこんなポカしねえのに・・・」
悟空 「オラってばちょっとぼんやり考え事をしてたもんだから・・・」
?? 「ほう、何かお悩みなのですか?私、実はこういうものなのですが・・・」
黒ずくめの男は懐から名刺を刺しだした。
悟空 「心のスキマお埋めします・・・喪黒福造」
喪黒 「まあ、ボランティアで人々の悩みを解決しているのです」
喪黒 「私でよかったら相談に乗りますよ・・・孫悟空さん」
悟空 「な、なんでオラの名前を・・・」
喪黒 「ホホホ・・・天下一武道会常連のあなたは相当な有名人ですよ」
喪黒 「知らない方がおかしいというものです」
7 :以下、VIPがお送りします:2017/06/11(日) 10:49:21.50 ID:NhGQg5XEf
悟空 「オラそんな有名なのか・・・」
喪黒 「戦いが相当お好きなようで・・・このような野良仕事をなさっているあたり・・・」
喪黒 「最近は退屈なさっているのではないですか」
悟空 「そ、そうなんだよ!オラ、戦いがすごく好きなんだけどさあ・・・」
悟空 「最近つぇえ奴と戦えなくてウズウズしてんだ」
悟空 「もう暴れたくって暴れたくって仕方ねーんだ!」
喪黒 「バトルマニアというやつですね」
喪黒 「よろしい、ここで出会ったのも何かの縁です」
喪黒 「それではあなたを今夜素晴らしいところにお連れしましょう」
喪黒 「今夜の12時ごろにこの地図の場所にいらしてください」
悟空 「おもしろいとこなのか?」
悟空 「でも夜に抜け出すとチチがうるせぇんだ」
喪黒 「ホホホ・・・絶対に後悔はさせませんよ」
悟空 「わかったよ・・・なんとか抜け出してみるよ」
喪黒 「お待ちしておりますよ・・・」
8 :以下、VIPがお送りします:2017/06/11(日) 10:49:42.98 ID:NhGQg5XEf
[夜・魔の巣前]
悟空は喪黒との約束通り、指定の時間にバー魔の巣の前にたどり着く。
悟空 「魔の巣・・・場所はここでいいみてぇだな・・・」
喪黒 「おまちしておりました、孫さん」ヌッ
悟空 「うわあっ!いきなり出てきたらビビるじゃねえか!」
突如として物陰から現れた喪黒に悟空は驚きを隠せなかった。
喪黒 「それでは中に入りましょう・・・私についてきてください」
悟空 「あ、ああ・・・」
悟空 (全然気配を感じなかったぞ・・・このおっさんただ者じゃねえな)
9 :以下、VIPがお送りします:2017/06/11(日) 10:50:12.63 ID:NhGQg5XEf
[魔の巣]
悟空は喪黒の案内で魔の巣へと入った。内装はどこにでもある普通のバーで
カウンターの向こうには初老のマスターが一人立っていた。
悟空 「おっす、オラ悟空ってんだ」
マスター 「・・・・・・」
悟空 「なんだよ、愛想のねえ奴だなあ」
喪黒 「ホホホホ・・・こういう方なんですよ」
悟空 「そんでよぉ、おもしれえとこってのはここなんかよ」
悟空 「オラ酒はあんまり好きじゃねんだけども・・・」
喪黒 「いえいえ、目的の場所はあちらです」
喪黒が店の隅っこを指さす。そこに地下へと続く階段があった。
喪黒 「あの先にとても素敵な場所があるのです」
喪黒 「さあ、参りましょう」
喪黒はそういうと、さっさと階段を下りて行ってしまう。悟空は少し怪しいと思いながらも
後に続くのだった。二人は薄暗い階段を無言で下っていく。どれくらい階段を下っただろう。
怪談は終わり、突如目の前が開けた。
10 :以下、VIPがお送りします:2017/06/11(日) 10:50:49.28 ID:NhGQg5XEf
[地下闘技場]
ワーワーワー
悟空 「な、なんだここは・・・」
喪黒 「はい、ご覧のとおり地下闘技場です」
悟空の視線の先には奇妙な熱気で満ちた広大な空間が広がっていた。そこには天下一武道会で
使われるような白い武舞台がいくつも並んでいる。その上では現在進行形でバトルが
行われているようだった。そしてその周囲を広大な観客席が囲んでいた。
悟空 「すげえなあ・・・天下一武道会みてぇだ」
喪黒 「いいえ武術大会ではありません」
喪黒 「こちらはあなたのように純粋に戦いを楽しみたいバトルマニアのための施設なのです」
喪黒 「バトルをなさりたい方、バトルをご覧になりたい方」
喪黒 「時空や時間を越え、いろいろな方たちがお集まりになります」
悟空 「へえ~、何かよくわかんねえけど楽しそうなとこだなあ・・・」
???? 「おや、喪黒・・・おまえが顔を出すなど珍しいな」
悟空と喪黒の目の前に突如白い軍服をまとった女性が現れる。
11 :以下、VIPがお送りします:2017/06/11(日) 10:51:28.74 ID:NhGQg5XEf
喪黒 「おや、エスデスさん・・・楽しんでいただけてますか?」
エスデス 「ああ、このような場所を紹介してもらって非常に感謝している」
エスデス 「それで、そこの男は?新入りか?」
悟空 「あっ、オラ孫悟空っていうんだ。よろしくな、姉ちゃん」
喪黒 「なかなかの猛者ですよ。エスデスさんも気に入っていただけるかと」
エスデス 「ふむ、イモ臭い感じはするがなかなかの覇気を感じる」
エスデス 「おまえとはいい戦いができそうだ」
喪黒 「ホホホホ・・・さっそく一戦交えますか?」
エスデス 「いや、あいにく仕事の時間が来たのでな」
エスデス 「北の異民族が強力な帝具を手に入れたらしい」
エスデス 「悟空よ、今度ゆっくり楽しもう」
エスデスは一通り話し終わると、足早に去っていく。
12 :以下、VIPがお送りします:2017/06/11(日) 10:52:05.22 ID:NhGQg5XEf
悟空 「なあ、いみんぞくとかてぇぐってなんだ?」
喪黒 「ホホホホ・・・みなさんいろいろな事情を抱えていらっしゃるのですよ」
?????「もぐろおおお・・・久しぶりだなあ」
エスデスが去ったのもつかの間、二人の前の前に銀髪の大男が現れる。右手には巨大な
禍々しい意匠の斧を持っている。
悟空 「おお、なんかいかついやつが出てきたぞ!声がセルみてえだ」
喪黒 「おや、バルバトスさん」
バルバトス「そいつは新入りか?」
喪黒 「はい、バルバトスさんもきっと満足していただけるかと」
バルバトス「そうか、相手がいなくて退屈していたところだ・・・やろうぜ」
悟空 「話がはええなあ!いいぜ!」
バルバトス「さあ、来いよ!微塵切りにしてやるぜ!」
喪黒 「ホホホホ・・・お待ちください。悟空さん、こちらの会員証をお受け取りください」
喪黒は悟空に一枚のカードを刺しだした。
13 :以下、VIPがお送りします:2017/06/11(日) 10:53:02.25 ID:NhGQg5XEf
喪黒 「これがあればいつ何時でもこちらに出入りして心行くまで戦いをお楽しみいただけます」
悟空 「おう、サンキュー!」
喪黒 「それと、こちらで戦っていただくには一つルールがございます」
喪黒 「戦いに興じるのは結構ですが、絶対に相手を殺めるようなことがあってはいけません」
悟空 「まあ、ほどほどにしろってことだな」
バルバトス「さあ、御託は終わりか・・・やろうぜ?」
悟空 「おう、楽しもうぜ!」
喪黒 「ホホホホ・・・それではお楽しみください」
悟空とバルバトスは空いているリングに上がる。その瞬間、二人の闘気が爆発する。
悟空 「かめはめ波アアアアアアア!!」
バルバトス「ジェノサイドブレイバアアアアアアアアア!!」
14 :以下、VIPがお送りします:2017/06/11(日) 10:53:33.97 ID:NhGQg5XEf
そして数時間後・・・
悟空 「はあはあ・・・あんた強えなあ・・・」
バルバトス「貴様もなかなかやるな・・・」
喪黒 「悟空さん、そろそろ夜が明けますよ」
悟空 「やっべえ!チチが起きちまう!内緒で抜け出してたんだ」
悟空 「わりぃな、バルバトス!この勝負はお預けだ!」
バルバトス「フン、まあいいだろう・・・俺もそろそろエルレインのもとに戻らねばな」
そして悟空は地下闘技場を飛び出すと、朝闇の空を飛び自宅へと戻る。その顔は生き生きしていた。
こうして悟空は毎晩のように家を抜け出しては地下闘技場へと通うのであった。
笑ゥせぇるすまんとドラゴンボール、その他のクロスオーバーです
いろいろな作品のキャラが出てきますが、知らなければただの戦闘好きだと
思っていただければ大丈夫かと。SSは久しぶりですのでお手柔らかに
お願いいたします。
2 :以下、VIPがお送りします:2017/06/11(日) 10:47:17.92 ID:NhGQg5XEf
私の名は喪黒福造。
ひとよんで、「笑ゥせぇるすまん」
ただのセールスマンじゃ御座いません。
私の取り扱う品物はココロ。
人間の心で御座います。
オーッホッホッホッホ!!!!!!!
3 :以下、VIPがお送りします:2017/06/11(日) 10:47:43.47 ID:NhGQg5XEf
この世は老いも若きも男も女も
心の淋しい人ばかり。
そんな皆様のココロのスキマを、お埋めします。
いいえ、お金は一銭も頂きません。
お客様が満足されたら
それが何よりの報酬で御座います。
さて、今日のお客様は・・・。
孫悟空(無職)
タイトル「バトルマニア」
オーッホッホッホ・・・
4 :以下、VIPがお送りします:2017/06/11(日) 10:48:12.57 ID:NhGQg5XEf
[地球某所の畑]
孫悟空はいつもの通り自宅近くの畑で野良作業をしていた。
悟空 「ふーっ、今日もトラクターで畑を耕すか・・・」
ガガガガガガガガガガ
悟空 「毎日畑耕してチチのおつかいこなして・・・暇な時に修行して・・・」
悟空 「平和なのはいいんだが最近刺激的なことがねえなあ」
悟空 「クリリンも仕事が忙しいみてえだし」
悟空 「ベジータも家族との付き合いが忙しいって全然修行に付き合わねえし・・・」
悟空 「あーっ、なんか楽しいことねえかなあ・・・」
ガンッ!
5 :以下、VIPがお送りします:2017/06/11(日) 10:48:37.01 ID:NhGQg5XEf
悟空がぼんやりとトラクターを運転していると、突如、車体の前方で鈍い音がした。
悟空は石にでもぶつかったと思い、トラクターから降りて確認することにした。
トラクターの前方に回ると、そこに黒ずくめの恰幅のいい男が倒れていた。
先ほどの音は男がトラクターに接触した音のようだった。
悟空 (やっべえ!ぼんやりしてたからぶっつけちまったんだ!)
悟空 「でぇじょぶかあ!」
?? 「ふーっ、ぼんやり歩いてたらトラクターにぶっかってしまいました」
悟空の心配とは裏腹に黒ずくめの男は何事もなかったように立ち上がった。
悟空 「すんません!」
?? 「いえ、お気になさらずに。私こそ知らないうちに農地に入ってしまっていたようです」
男は服や帽子についた土を払いながら悟空にこたえる。不思議とその体には傷一つなかった。
悟空 「怪我がねえ様で何よりだよ・・・あんたけっこうタフなんだなあ」
?? 「ホホホホ・・・こう見えて体には自信があるのです」
悟空 「いつもはこんなポカしねえのに・・・」
悟空 「オラってばちょっとぼんやり考え事をしてたもんだから・・・」
?? 「ほう、何かお悩みなのですか?私、実はこういうものなのですが・・・」
黒ずくめの男は懐から名刺を刺しだした。
悟空 「心のスキマお埋めします・・・喪黒福造」
喪黒 「まあ、ボランティアで人々の悩みを解決しているのです」
喪黒 「私でよかったら相談に乗りますよ・・・孫悟空さん」
悟空 「な、なんでオラの名前を・・・」
喪黒 「ホホホ・・・天下一武道会常連のあなたは相当な有名人ですよ」
喪黒 「知らない方がおかしいというものです」
7 :以下、VIPがお送りします:2017/06/11(日) 10:49:21.50 ID:NhGQg5XEf
悟空 「オラそんな有名なのか・・・」
喪黒 「戦いが相当お好きなようで・・・このような野良仕事をなさっているあたり・・・」
喪黒 「最近は退屈なさっているのではないですか」
悟空 「そ、そうなんだよ!オラ、戦いがすごく好きなんだけどさあ・・・」
悟空 「最近つぇえ奴と戦えなくてウズウズしてんだ」
悟空 「もう暴れたくって暴れたくって仕方ねーんだ!」
喪黒 「バトルマニアというやつですね」
喪黒 「よろしい、ここで出会ったのも何かの縁です」
喪黒 「それではあなたを今夜素晴らしいところにお連れしましょう」
喪黒 「今夜の12時ごろにこの地図の場所にいらしてください」
悟空 「おもしろいとこなのか?」
悟空 「でも夜に抜け出すとチチがうるせぇんだ」
喪黒 「ホホホ・・・絶対に後悔はさせませんよ」
悟空 「わかったよ・・・なんとか抜け出してみるよ」
喪黒 「お待ちしておりますよ・・・」
8 :以下、VIPがお送りします:2017/06/11(日) 10:49:42.98 ID:NhGQg5XEf
[夜・魔の巣前]
悟空は喪黒との約束通り、指定の時間にバー魔の巣の前にたどり着く。
悟空 「魔の巣・・・場所はここでいいみてぇだな・・・」
喪黒 「おまちしておりました、孫さん」ヌッ
悟空 「うわあっ!いきなり出てきたらビビるじゃねえか!」
突如として物陰から現れた喪黒に悟空は驚きを隠せなかった。
喪黒 「それでは中に入りましょう・・・私についてきてください」
悟空 「あ、ああ・・・」
悟空 (全然気配を感じなかったぞ・・・このおっさんただ者じゃねえな)
9 :以下、VIPがお送りします:2017/06/11(日) 10:50:12.63 ID:NhGQg5XEf
[魔の巣]
悟空は喪黒の案内で魔の巣へと入った。内装はどこにでもある普通のバーで
カウンターの向こうには初老のマスターが一人立っていた。
悟空 「おっす、オラ悟空ってんだ」
マスター 「・・・・・・」
悟空 「なんだよ、愛想のねえ奴だなあ」
喪黒 「ホホホホ・・・こういう方なんですよ」
悟空 「そんでよぉ、おもしれえとこってのはここなんかよ」
悟空 「オラ酒はあんまり好きじゃねんだけども・・・」
喪黒 「いえいえ、目的の場所はあちらです」
喪黒が店の隅っこを指さす。そこに地下へと続く階段があった。
喪黒 「あの先にとても素敵な場所があるのです」
喪黒 「さあ、参りましょう」
喪黒はそういうと、さっさと階段を下りて行ってしまう。悟空は少し怪しいと思いながらも
後に続くのだった。二人は薄暗い階段を無言で下っていく。どれくらい階段を下っただろう。
怪談は終わり、突如目の前が開けた。
10 :以下、VIPがお送りします:2017/06/11(日) 10:50:49.28 ID:NhGQg5XEf
[地下闘技場]
ワーワーワー
悟空 「な、なんだここは・・・」
喪黒 「はい、ご覧のとおり地下闘技場です」
悟空の視線の先には奇妙な熱気で満ちた広大な空間が広がっていた。そこには天下一武道会で
使われるような白い武舞台がいくつも並んでいる。その上では現在進行形でバトルが
行われているようだった。そしてその周囲を広大な観客席が囲んでいた。
悟空 「すげえなあ・・・天下一武道会みてぇだ」
喪黒 「いいえ武術大会ではありません」
喪黒 「こちらはあなたのように純粋に戦いを楽しみたいバトルマニアのための施設なのです」
喪黒 「バトルをなさりたい方、バトルをご覧になりたい方」
喪黒 「時空や時間を越え、いろいろな方たちがお集まりになります」
悟空 「へえ~、何かよくわかんねえけど楽しそうなとこだなあ・・・」
???? 「おや、喪黒・・・おまえが顔を出すなど珍しいな」
悟空と喪黒の目の前に突如白い軍服をまとった女性が現れる。
11 :以下、VIPがお送りします:2017/06/11(日) 10:51:28.74 ID:NhGQg5XEf
喪黒 「おや、エスデスさん・・・楽しんでいただけてますか?」
エスデス 「ああ、このような場所を紹介してもらって非常に感謝している」
エスデス 「それで、そこの男は?新入りか?」
悟空 「あっ、オラ孫悟空っていうんだ。よろしくな、姉ちゃん」
喪黒 「なかなかの猛者ですよ。エスデスさんも気に入っていただけるかと」
エスデス 「ふむ、イモ臭い感じはするがなかなかの覇気を感じる」
エスデス 「おまえとはいい戦いができそうだ」
喪黒 「ホホホホ・・・さっそく一戦交えますか?」
エスデス 「いや、あいにく仕事の時間が来たのでな」
エスデス 「北の異民族が強力な帝具を手に入れたらしい」
エスデス 「悟空よ、今度ゆっくり楽しもう」
エスデスは一通り話し終わると、足早に去っていく。
12 :以下、VIPがお送りします:2017/06/11(日) 10:52:05.22 ID:NhGQg5XEf
悟空 「なあ、いみんぞくとかてぇぐってなんだ?」
喪黒 「ホホホホ・・・みなさんいろいろな事情を抱えていらっしゃるのですよ」
?????「もぐろおおお・・・久しぶりだなあ」
エスデスが去ったのもつかの間、二人の前の前に銀髪の大男が現れる。右手には巨大な
禍々しい意匠の斧を持っている。
悟空 「おお、なんかいかついやつが出てきたぞ!声がセルみてえだ」
喪黒 「おや、バルバトスさん」
バルバトス「そいつは新入りか?」
喪黒 「はい、バルバトスさんもきっと満足していただけるかと」
バルバトス「そうか、相手がいなくて退屈していたところだ・・・やろうぜ」
悟空 「話がはええなあ!いいぜ!」
バルバトス「さあ、来いよ!微塵切りにしてやるぜ!」
喪黒 「ホホホホ・・・お待ちください。悟空さん、こちらの会員証をお受け取りください」
喪黒は悟空に一枚のカードを刺しだした。
13 :以下、VIPがお送りします:2017/06/11(日) 10:53:02.25 ID:NhGQg5XEf
喪黒 「これがあればいつ何時でもこちらに出入りして心行くまで戦いをお楽しみいただけます」
悟空 「おう、サンキュー!」
喪黒 「それと、こちらで戦っていただくには一つルールがございます」
喪黒 「戦いに興じるのは結構ですが、絶対に相手を殺めるようなことがあってはいけません」
悟空 「まあ、ほどほどにしろってことだな」
バルバトス「さあ、御託は終わりか・・・やろうぜ?」
悟空 「おう、楽しもうぜ!」
喪黒 「ホホホホ・・・それではお楽しみください」
悟空とバルバトスは空いているリングに上がる。その瞬間、二人の闘気が爆発する。
悟空 「かめはめ波アアアアアアア!!」
バルバトス「ジェノサイドブレイバアアアアアアアアア!!」
14 :以下、VIPがお送りします:2017/06/11(日) 10:53:33.97 ID:NhGQg5XEf
そして数時間後・・・
悟空 「はあはあ・・・あんた強えなあ・・・」
バルバトス「貴様もなかなかやるな・・・」
喪黒 「悟空さん、そろそろ夜が明けますよ」
悟空 「やっべえ!チチが起きちまう!内緒で抜け出してたんだ」
悟空 「わりぃな、バルバトス!この勝負はお預けだ!」
バルバトス「フン、まあいいだろう・・・俺もそろそろエルレインのもとに戻らねばな」
そして悟空は地下闘技場を飛び出すと、朝闇の空を飛び自宅へと戻る。その顔は生き生きしていた。
こうして悟空は毎晩のように家を抜け出しては地下闘技場へと通うのであった。
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