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幼馴染「久しぶり」 男「え……」

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Part2
19 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/02/25(火) 22:40:53 ID:866x5Hwc
幼馴染「はい。これが出来たものです」
男「料理番組みたいだな……でも普通にいい匂いだ」
幼馴染「そりゃ、私の愛が入ってるから?」
男「俺も手伝ってるんだけど」
幼馴染「じゃあ二人分の愛が入った……愛の結晶だね」
男「寒っ」
幼馴染「いいから食べよ。愛が冷めるのはよくないし」
男「その設定続けるのかよ」

20 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/02/25(火) 22:41:26 ID:866x5Hwc
幼馴染「いいじゃんいいじゃん。それじゃ、いただきます」
男「いただきます」
幼馴染「うん、美味しい」
男「懐かしい味だ。最近食ってなかったからなぁ」
幼馴染「じゃあまた一緒につくろうか?」
男「そのうちな」
幼馴染「そのうちなんて言わないで毎日でも」
男「それはこっちの身がもたない」
幼馴染「前は毎日でも一緒にいたのに」
男「昔と今じゃ違うだろ。それにお前は女で、俺は男だ。わからないわけないだろ」
幼馴染「だから、私は女であなたは男。じゃあわかるでしょ?どうするかくらい」
男「…………やっぱずるいわ、お前」
幼馴染「やっと気付いた?私はずるいよ」

21 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/02/25(火) 22:42:09 ID:866x5Hwc
男「でも」
幼馴染「あーあーあーあー」
男「言わせろよ」
幼馴染「否定の言葉は受け付けてませーん」
男「いいから聞けって」
幼馴染「聞くけど、泣かせたら許さない」
男「自分のことだろ……で、な。今日お前にまた会えてよかったよ。やっぱり懐かしいし、あんまり変わってなくてホッとした」
幼馴染「あ、これダメだ。振られるやつじゃない」
男「もう気付いたか。いいだろ、一回くらい俺にフらせろ」
幼馴染「え?」

22 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/02/25(火) 22:42:42 ID:866x5Hwc
男「いや、なんでも。それで、やっぱりお前とはいい友達でいたい」
幼馴染「やっぱり。まあダメ元だったけどさぁ」
男「別に俺なんて大したことないだろ。ちょっと変わりもんだけど友のほうがずっといい男だ」
幼馴染「男がよかったの。あーあ……ちょっとトイレ」グスッ
男「上を向いて?」
幼馴染「うっさい。見ら、れたもんじゃない、顔にな、るし」
男「泣き顔なんて何回も見てるだろ。いまさら気にしない」
幼馴染「私が、気にする……じゃあ、ね」
タッタッタッ
男「…………はぁ」

23 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/02/25(火) 22:43:25 ID:866x5Hwc
幼馴染「な、なんかごめんね。こういう雰囲気にするつもりじゃなかったんだけど」
男「おれも。そんなに俺を思ってくれてたとは思わなかった」
幼馴染「もういいじゃん、それは……」
男「はは、さて、泣き止んだことだしそろそろ帰るわ」
幼馴染「なんか今日は泣かされただけになっちゃったなぁ。なんか釈然としない」
男「一緒に飯作って食ったろ」
幼馴染「それはそうだけど……あ、そうだ。私の部屋に来ない?そろそろ教室締めるし」


24 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/02/25(火) 22:44:21 ID:vyvNoBdM
見てる
支援

25 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/02/25(火) 22:44:20 ID:866x5Hwc
男「いや、帰る……」
幼馴染「ちょっとだけでいいから」
男「帰るって。教室締めるんならもう消灯だろ」
幼馴染「じゃあ私が男の家に行く」
男「ダメだって……お前ってそんなに聞き分け悪かったっけ?」
幼馴染「いいじゃん、ちょっとだけだから」
男「わかったって。ちょっとだけな」
幼馴染「やった!じゃあ早く行こう」
男「なんかさっきから流されてばっかりな気がするぞ……」

26 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/02/25(火) 22:45:11 ID:866x5Hwc
幼馴染の部屋
男「元教室って言ってたけど意外とちゃんとしてるんだな」
幼馴染「一応寮として使えるくらいには改装してるから。ってそれよりせっかく女の子の部屋に来たのに第一声がそれ?」
男「お前がまだシルバニアファミリーで遊んでるとは思わなかった」
幼馴染「あ、違、これは……」
男「しかも、これ、俺が作ったやつじゃね?この木の人形」
幼馴染「あはは……流石に捨てられなくてここまで持ってきちゃった」
男「物持ちがいいって言ってやろう」
幼馴染「このサボテンも男と一緒に育ててたやつだよ」
男「まだ生きてたのかこいつ……なんか膨らんでるな。つぼみ?」
幼馴染「うん。もうそろそろ咲きそうなんだけど」
男「…………で」
幼馴染「……ん?」
男「どういうつもりでさっき振られた相手を部屋に招いたんだ?」

27 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/02/25(火) 22:45:51 ID:866x5Hwc
幼馴染「心変わりがあるかなと思って。なかったら……そうだね。環境的には据え膳ってやつ?」
男「心変わりもないし、襲うつもりもない」
幼馴染「でも、もう出られなくなるよ?そろそろ時間だ」
ピンポンパンポン
男「なんだこのチャイム……」
幼馴染「消灯のチャイム。これで寮の施錠がされて朝までは出られないよ」
男「あ、な……そこまでするか?」
幼馴染「私は本気だから」
男「はぁ……先生に言えば出してもらえるだろ」
幼馴染「ここ、女子寮だし不審者扱いだと思うよ?よくて停学じゃないかな」
男「じゃあ……」
幼馴染「もうわかったでしょ?今日は泊まっていきなよ」

28 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/02/25(火) 22:46:29 ID:866x5Hwc
男「そうするしかないか……」
幼馴染「そうそう。それじゃ、男はベッド使っていいから」
男「そういうわけにも……」
幼馴染「無理やり泊めさせてるんだから気を遣うことないと思うけど?」
男「でもだな……」
幼馴染「はいはい、消灯しちゃったからシャワー室も使えないけど一日くらいお風呂入らなくても大丈夫だよね?」
男「それは大丈夫だけど」
幼馴染「それじゃ、ちょっと着替えるから向こうむいてて」
男「お、おう」
幼馴染「あ、別に見てもいいけど」
男「見ねえよ!」
幼馴染「あはは、声抑えて抑えて。ほかの子もいるんだから」
男「ぐっ……」

29 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/02/25(火) 22:47:01 ID:866x5Hwc
幼馴染「はい、着替え終わったよ」
男「はぁ……それじゃ、もうねるわ。朝早く出てけば大丈夫だろ」
幼馴染「そだね。じゃあ寝ようか。はいはい、詰めて詰めて」
男「ちょっと、おい!なんでベッドに入ってきてるんだ!」
幼馴染「ん?別に男がベッドって言ったけど私がどこで寝るかは言ってないよね?そういうことだから、おやすみ」
男「ぐっ、流石に……」
幼馴染「ふふ、分かる?私成長してるでしょ?どことは言わないけど」
男「そ、そりゃな」
幼馴染「そういえば、こうやって寝るのも久しぶり。幼稚園のころはよく一緒に寝てたよね」
男「ああ。つーか小学生まで一緒に寝てただろ。お泊まり会したときは勝手に俺の布団に入ってきてたし」
幼馴染「え、あ、気付いてた……?恥ずかしいなぁ」
男「今更赤くなっても遅い。もっと恥ずかしいことしてるくせに」

30 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/02/25(火) 22:47:37 ID:866x5Hwc
幼馴染「……ねえ、どうして私と付き合えないの?」
男「今訊くのか?」
幼馴染「うん……やっと覚悟決めたから」
男「そっか……じゃあ言うぞ」
幼馴染「うん」
男「俺はまだ失恋を引きずってる」
幼馴染「え、うん?そうなの?」
男「まあな……恥ずかしい話だけど。それなのに、お前は俺にモーションかけてきて、あの時俺を振った幼馴染と今のお前の姿が噛み合わなくて」
幼馴染「いいよ、続けて」
男「なんだか、混乱してる。それが理由」
幼馴染「え?それだけ?」
男「まあ……そうだな、また振られるのが怖いだけかもしれない」
幼馴染「私だって怖いよ。大好きなのに伝わってないんじゃないかって」
男「ごめんな……俺、弱くて」
幼馴染「そうだったね。男はいつも私より泣いてた」

31 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/02/25(火) 22:48:14 ID:866x5Hwc
男「今はお前の方が泣き虫だ」
幼馴染「あはは、そうかも。今ちょっと、見せられない顔してる」ギュッ
男「どれどれ」
幼馴染「あっ」
男「いや、いつも通り、可愛い幼馴染だ」
幼馴染「あ、ありがとう……」
男「なんかおかしいよな」
幼馴染「え?」
男「お互い好きなのにすれ違ってる」
幼馴染「……うん。変わってると思う」
男「話してみて気付いた。やっぱり俺、幼馴染が好きだ」
幼馴染「グスッ、今更?私も大好き……」
男「さっきはああいって突き放しちゃったけど、俺とやり直してもらえないか?」
幼馴染「やだ」
男「えっ?」

32 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/02/25(火) 22:49:28 ID:866x5Hwc
幼馴染「……なんて嘘。うそうそ。さっき泣かされた仕返し」
男「ここまでやってドッキリだったら俺もうダメかもしれない」
幼馴染「嘘だから安心してよ。私もここで男を離したら……実家に帰ってニートになる」
男「じゃあちゃんと付き合わないとな」
幼馴染「あは、男の顔真っ赤だ。照れちゃった?」
男「うるさいな……お前こそ……」
幼馴染「そりゃ、好きな子と一緒に布団に入ってるんだし、緊張するし……」
男「なあ、ちょっとこっち向いてくれ」
幼馴染「え?あっ……んちゅ」
男「ぷはっ、あはは、生姜焼きの匂いがする」
幼馴染「もう……デリカシーないなぁ」
男「そういうのわかって付き合ってくれるんだろ」
幼馴染「まあ、ね。ねえ、私からもキスしていい?」
男「聞かなくていい。ほら、こっち来て……」

33 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/02/25(火) 22:50:06 ID:866x5Hwc

男「なんか唇が腫れぼったい」
幼馴染「調子に乗ってキスしすぎたかな?もー、純情カップルだね、私たち」
男「純情ってステップ踏み外してるとおもうけどな」
幼馴染「でも、私は結ばれたかったなぁ」
男「ぶっ、いや……流石に寮では……」
幼馴染「寮じゃなかったら?」
男「……まあ、俺も男だしな」
幼馴染「それじゃ、楽しみにしてるね」
男「さ、さて、学校行くか」

34 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/02/25(火) 22:50:45 ID:866x5Hwc
幼馴染「あ、ちょっと!」
男「なに?」
幼馴染「ほら、サボテン。花を付けてる」
男「サボテンの花って意外と綺麗だな」
幼馴染「でも、サボテンばっかりじゃなくて」
チュッ
幼馴染「こっちも向いてね」
男「もちろんだ。それじゃ、学校いくか」
幼馴染「ふふ、見せ付けてやろうか」
男「いいぞ。手でも繋ぐか」
幼馴染「あ、うん……本当にやるとは思わなかった……」
男「そりゃな、初恋から失恋して二度目の初恋がかなったんだ。誰かに見せつけたいよ」
幼馴染「それじゃ、いこっか」ギュッ
男「おう」ギュッ

35 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/02/25(火) 22:51:26 ID:866x5Hwc
終わりです。
お目汚し失礼しました

36 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/02/25(火) 22:54:13 ID:kdgV7YTw
おつ

37 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/02/25(火) 23:03:13 ID:q/yMsgvE
おつ

38 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/02/25(火) 23:03:11 ID:PoLE61zY
幼馴染は何で一度振ったんだ?
男が引っ越しちゃうから?


39 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/02/25(火) 23:10:15 ID:Z7Cl4cs6

なんだか寂しいなぁ…
別れた理由は確かに気になる

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