同僚女「うちから、ウォリアー取っちゃダメだよ」
前回の記事 同僚女「やっぱり二人っきりになっちゃったね」
Part4
418 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/22(水) 12:17:22.75 ID:RSslweiZP
――5/23、木曜日 黎明
(暖かいなぁ……)
(すごいなぁ。これ。もしかしてこれが噂の
ヘブン状態なんではないだろうか)
(うちの身体、ふわふわで、ぽにぽにで。
間接がじわーっと甘くてさー。これなんだろ……。
はちみつっぽいな……)
(はちみつ……だぁ……)
(まさにヘブン状態だぁ……癖になる、これ)
(あ。浮かびそう)
(浮かんでいきそう……)
421 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/22(水) 12:21:59.69 ID:RSslweiZP
ん……
(なんだろ……これ……)
こつん
(なんか、あったかくて、よいものだ……)
すりすり……
(まぁいいや……もうちょい、はちみつ……)
(ヘブンだぁ……)
くてんっ
(暖かいなぁ……)
“ちくん”
(あれ……)
424 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/22(水) 12:28:09.03 ID:RSslweiZP
(……そか)
(ダメかぁ……)
“ちくん”
(ん。しゃぁない……。これ、うちのものじゃないもんね)
(今日はちょっと借りてただけ……)
(そろそろ……戻らなきゃね……)
男「すぴぃ……。んぅ……」
女「……」“ちくん”
男「んぅ。……すんっ。すんっ」
女(鼻すすり上げたりしてる。ぷくく)
429 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/22(水) 12:44:46.14 ID:RSslweiZP
女(……ん)
女(起きよかっ)
もそもそ
女「……そーっと、そーっと」
男「んぅ……。くふぅ……」ぱたぱた
女「?」
男「……」ぱた
女(なんか探してるのかな? マクラ押しつけとこ)
男「んっ。すぅ……。すぅ……」
女「よし、ちゃちゃっと洗顔して身繕いをしよー」
女(元気、少し出たなぁ)
441 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/22(水) 12:55:06.36 ID:RSslweiZP
――5/23、木曜日 07:00 パン屋
女「もうちょっとゆっくり寝てても良かったのに。
8時半に間に合えば良いんだからさ」
男「いや、起きちゃうと気が焦る」
女「まぁ、気持ちは判るけどね~」
男「女先輩、何買うの?」
女「うち、コーンブレッドと焼きそばパンと
メロンパンと唐揚げロールふたつ」
男「なんか、えらい買い込むね」
女「あ。お昼ご飯も。買い出し面倒だし」
男「そっか。それいいな。俺もそうしよう」
女「うんうん。うち賢いなぁ」
男「唐揚げ2つってちょっと馬鹿っぽいけど」
女「なぬ? 唐揚げを愚弄するのか!?」
男「しません」
女「よし」
――5/23、木曜日 07:10 神楽坂の路上
女「暖かいね~」
男「初夏だね、これは」
女「やー。これは本当に、電車じゃなくて良かったよ」
男「その点だけは全く同意だ」
女 けふっ
男「ん? どした?」
女「花粉症?」
男「しゃっきりしてな。女先輩。多少疲れとれたでしょ?」
女「おお。もう、ばっちり!」
男「今日はなんかこざっぱりしてるもんね」
女「まぁね! ちゃんと身支度したしね! 睡眠足りてるしっ」
男「今日は社会人みたいに見えるよね」
女「普段は?」
男「幽霊船みたいな感じ?」
女「あははは」べきっ
男「すんませんしたっ」
493 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/22(水) 14:20:43.12 ID:RSslweiZP
――5/23、木曜日 08:20 神楽坂作業室
C男「今日も捨てに来た」
女「おはよー」
男「おはよう」
新人女「おはようございますっ」
女「新人女ちゃんもおはようー」
男「おはよー。今日もよろしくねー」
新人女「わ。ちゃんと帰れたみたいですね」
女「?」
新人女「いえ、昨日もあんな感じでしたから、
会社泊まりになっちゃったかと」
C男「そう言えば、今日はまとも」
女「失敬だなぁ。キミたちはいつもうちをどうゆう
目線で見てたのかね」
新人女「いえ、それは。……うぉりあ」ぼそっ
C男「妖怪人間カイシャセンジュウミンゾク」
女「あははは」べきっ
497 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/22(水) 14:27:10.01 ID:RSslweiZP
男「ほいほい。そろそろ時間だ。本日分を始めよう」
新人女「はい」
C男「く。理不尽な暴力を捨てよう」
女「なんか云った?」ぎろっ
C男「ううう」
男「それぞれ昨日の続きでお願いします。俺は午後は
池袋いかなきゃならんので。多分2、3時間だと思うけど」
新人女「B男さん?」
女「なんぞ救援でも出ておるん?」
男「んー。いや、クライアントと会う」
女「そっか」
男「その間は、まぁなんもないと思うけど。
先輩おねがいします」
女「ほーい」
男「んじゃがんばろー」
新人女「はーい」
499 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/22(水) 14:30:38.77 ID:RSslweiZP
――5/23、木曜日 15:00 池袋/ドーナツ屋
B男「旨いでござるなぁ。フレンチクルーラーは
バカ旨でござるなぁ。もしゃもしゃ」
男「ホントに忍者なのか?」
B男「!? ほ、ほんとでござるよっ!
拙者これでも脱いだらACは-4達成でござるよ。
う、疑うならすぐさま脱ぐでござるよっ」
男「ごめんなさい。疑いません」
B男「それでいいでござるよ-。拙者も変態の汚名を
着たくはないでござる」
男「なんか理不尽な感じだなぁ」
B男「まぁまぁ。男氏も食べるでござるよ」
男「食うけどさ」
B男「そうでござるよ。もしゃもしゃ」
男「――どんな感じかな」
505 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/22(水) 14:41:32.07 ID:RSslweiZP
B男「ん~。M野は、まぁ、一日半分くらいはいるでござるね」
男「何やってるの?」
B男「あちこち電話したり。マインスイーパーしたり?」
男「上手いの?」
B男「天才チンパンジーのアイちゃんクラスでござるね」
男「――まぁ、どうでも良いか」
B男「どうでも良いでござるよ」
男「仕事の方は、どう?」
B男「きつくないでござるよ。というか、楽勝でござるね。
なんといっても、ほとんど全部の仕事、神楽坂班に
行ってる訳でござるから」
男「そりゃそうだ。交通整理が終わったら」
B男「戻すでござるか?」
男「いやー。戻すのも面倒でしょ。なんせM野が上で
ガチャガチャやって仕事の流れふってるんだから。
それをメンテして戻したところでね」
B男「ふむ」
男「べつに、M野とケンカしても実務が減る訳じゃないし」
506 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/22(水) 14:47:05.95 ID:RSslweiZP
B男「ちょっと臆病に聞こえるでござる」
男「そうじゃない、とは思うけど」
B男「拙者もそう思うでござるよ」
男「んじゃま、それは当面後回しで」
B男「了解でござる」
男「で、もう一人の女の人、様子は?」
B男「ちょっと落ち着いたでござるね」
男「M野のちょっかいは?」
B男「M野はご存じの通り、顔だけで選んだみたいで
ござって。でもまぁ、手を出す順番としてその人
――眼鏡女氏と呼んでおきますが、彼女は後回しに
したみたいなんでござるよ。地味だから」
男「ふむ」
B男「ま、そんな流れで手を出すつもりは、
当面はなさそうでござる」
男「その人にも悪いことしてるな-。このごたごたで」
B男「結構タフな人でござるよ」
男「ほー」
B男「修羅場くぐってきたん匂いがするでござる。
生活保護とか云ってましたし」
510 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/22(水) 14:55:08.94 ID:RSslweiZP
男「あー。そうゆう人は、強いよね」
B男「同意でござる」
男「仕事の方はどう?」
B男「こっちの業界はド素人でござるね。エディタと
Exelと……まぁ、つまり入力くらいはここ数日で」
男「さきゆきは、どうかな」
B男「……?」
男「腕は、あがりそう? それ以前に生き抜けそう?」
B男「それは男氏の判断領域ではござらんか?」
男「時間がないから、ここはB男を信じる」
B男「いけると思うでござるよ」
男「即答か」
B男「推挙を考えてござった」
男「了解。――女所帯だね」
B男「仕方ないでござるよ。あるもので戦わないと」
512 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/22(水) 15:00:22.59 ID:RSslweiZP
男「状況把握。んじゃ、今日からでもこっちの仕事回す」
B男「ふむ。こっそりで?」
男「もちろん。さすがにB男いないときついんだ」
B男「拙者の活躍が認められてきたでござるね」
男「ぬるい池袋でなまってないか?」
B男「ぎくっ」
男「うわ。眼鏡っ娘とナニしてなまってるのかー!?」
B男「そんなことはないでござる」
男「ま。いいや。ファイル送るよ」
B男「了解。単純作業は、眼鏡女氏にも
振っていいでござるか?」
男「うん。積極的にそうしてあげて」
B男「――で、マネジ氏。拙者の方の案件は?」
男「難所は通した」
B男「ではっ」ぎらっ
男「ん。今週末、必要な書類。送っておくよ」
B男「ありがたいでござる」
男「こっちこそだ」
515 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/22(水) 15:06:59.45 ID:RSslweiZP
――5/24、金曜日 15:00 神楽坂作業室
女「うー」ぽきっ
男「女先輩、進んだ?」
女「めたくた進んでますよ。うち」
C男「悪魔のような素早さだ」
女「ふはははは。ドクター・ヘルのポーズ」
男「……もはやコメント不能領域だ」
新人女「負けてられません」
新人女:カタカタカタ
C男「――捨てる」
C男:カタカタカタカタカタ
女「みんなやるなぁ。けふんっ」
男「女先輩、なんかその咳。変に可愛くてヤダ」
新人女「ヤダって云うなっ。うちだって花粉症になるの
初めてだからよくわかんないのだ」
518 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/22(水) 15:12:02.79 ID:RSslweiZP
新人女「マスクつけて生姜湯が良いと云いますよ?」
女「ディケイドか……。あれもなぁ」
男「いま、確実に違うマスクを想像したでしょ」
女「通りすがりやから、うち」
男「良いから仕事しましょう」
女「くしゅんっ」
男「鼻水ふいて」
女「うちは鼻たれたりしないもんっ。
そんな乙女にあるまじき真似ですよ。
男こそ鼻すんすんしてたくせに」ずびしっ
新人女「?」 男「へ?」 C男「捨てよう」
男「俺は花粉症じゃないですが」
女「いや、そうじゃなくて、こう……。
ぱたぱた枕を探しちゃったりしてっ」
新人女「??」
男「女先輩壊れたんですか?」
519 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/22(水) 15:14:06.21 ID:Y+flP+eZO
まさかの自爆www
520 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/22(水) 15:17:23.27 ID:RSslweiZP
女「そうじゃなくて男のなっ。寝す」
男「?」 新人女「?」 C男:カタカタカタカタカタ
女「ね、ねす……ネス……」
男「あ」
女「PKサンダーっ」
C男「ムーンサイドッ!?」がくがくがく
女「……」ちらっ
男「?」
新人女「――」
男「まぁ、いいや。とにかく、やっぱりちょっと遅れ気味。
それもこれも仕事が多すぎるせいで申し訳ないけど。
ともあれ納期は絶対なんで」
女「納期は絶対」じゃきーん
男「期限は厳守ですからね」
新人女「はい」
C男「納期も期限も捨て去る」
女「捨てるなっ」べしっ
526 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/22(水) 15:31:19.39 ID:wC+oFRjxO
女先輩、自爆しかけたwwwwwwwwwww
こういうベタな展開を押さえてくるから堪らないwwww
541 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/22(水) 16:52:02.59 ID:RSslweiZP
――5/24、金曜日 19:00 神楽坂作業室
女「……よし。うち、今日の分終わった!」
男「お、すごい」
女「褒めても良いよ?」
男「女先輩、えらい。スゴイ!」
女「ふふーん。ふふふーん」
男「えいっ」ベキッ
女「何をしますかっ!?」
男「いや、鼻高々になっていたので、折っておいた」
女「これは丁寧に、すいません」
男「いえいえ。どういたしまして」
女「……」
男「……」
C男「神楽坂小芝居劇場を捨てよう」
女「うち、コンビニいってくるけど」
男「あ、ご飯?」
女「一緒に来る人ー? 何か頼む人-?」
547 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/22(水) 16:58:56.10 ID:RSslweiZP
C男「む……。じゃアクエリアス・カボス味を」
女「そんなのあるかーっ。C男はうちと一緒に来るの」
C男「へ?」
女「うちの子分でしょ。ほら」
C男「な、なぜ?」
女「うちのことポンコツ女とか捨てるとかゆったでしょ。
荷物持たせてあげるから。ほら、行くよ。」
新人女「えと、お願いして良いですか?」
女「いいよ、いいよ。なんでもゆって」
新人女「タマゴサンドと何か紅茶を」
女「おっけー。おとこは?」
男「おにぎり。……高菜と昆布。あと日本茶。それから
カロリーメイト」
女「フルーツ味ね」
男「おねがいします」
C男「ううう」
女「ほら、いくよっ。C男」
C男「人間の尊厳が捨てられた」
――5/24、金曜日 19:10 神楽坂作業室
男:カタカタカタカタカタカタ
新人女:カタカタカタ
男「……」
新人女「……。えと、こう……。ん」ちらっ
男:カタカタカタカタカタカタ
新人女:カタカタカタ
新人女「あの……」
男「……」
男:カタカタカタカタカタカタ
新人女:カタカタカタ
新人女「男さん? すいません」
男「……はい? ごめん、聞こえてなかった」
新人女「いえ。はい。……あの、明日なのですが」
男「うん。土曜だよ。ちゃんと休んでね」
新人女「男さんはいらっしゃいますよね?」
555 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/22(水) 17:17:14.06 ID:RSslweiZP
男「うん? ……んー。まぁ、そうなる、かな?」
新人女「あの」そーっ
男:カタカタカタカタカタカタ
男「ん? どしました?」
新人女「私も、出たいです」
男:カタカタカタカタカタカタ
男「スケジュールとか仕事量は気にしないで良いよ。
――週休二日の条件でここに来たのでしょ?」
新人女「それは、はい。……出ては、ダメですか?」
男「理由は?」
男:カタカタカタカタカタカタ
新人女「……はい。えっと」
男:カタカタカタカタカタカタ
557 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/22(水) 17:22:16.87 ID:RSslweiZP
男「……」
男:カタカタカタカタカタカタ
男「……」
新人女「…………。男さん」
男:カタ
男「ん」くるっ
新人女「私、いま伸びてると思うんです」
男「うん、保証する」
新人女「……」
男「大丈夫、伸びてるよ」
新人女「だから、いま頼ってもらえれば
わたし『何か』になれる気がするんです」
男「何か」
560 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/22(水) 17:27:33.37 ID:RSslweiZP
新人女「ウォリアー……は、わたしよく判らないんですけど。
でも、いつまでもお豆さんって云うか、
女の子扱いっていうか。そうじゃない何かに。
――ちがう、何かになりたいんです。
すみません、訳の判らないこと云って」
男「……」
新人女「だから使ってください。一緒にいたいんです」
男「はい?」
新人女「あ……」かぁっ
男「えーっと」
新人女「この職場、楽しいんです。いつまでも新人扱いは
肩身が狭いです。お願いします。使ってください」
男「……」
新人女「まだ力不足ですか?」
565 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/22(水) 17:33:39.59 ID:RSslweiZP
(あの子が根性見せたら、残業許可出してあげて)
男「……」
(見せたら、で良いから。覚えておいて。
一応うち先輩だし。先輩のコメントって事で)
男「いや、力なんかじゃないよね。根性、かな」
新人女「?」
男「ありがたい。戦力が欲しかったのは本当だ。
新人女さんは、うちの戦力だよ」
新人女「はいっ!」 ぱぁっ
男「――うん」
新人女「はい?」
男「いや、そういう表情するんだな、って。
びっくりした。
新人女さんのこと始めてちゃんと見たような気がする。
マネージャーなのにいろいろ気を遣わせて、ごめんね」
新人女「いえいえっ。こちらこそ不出来で済みません」
567 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/22(水) 17:39:45.20 ID:RSslweiZP
――5/24、金曜日 19:30 神楽坂作業室
がちゃん
女「アイス買ってきたでー!」
C男「カロリーメイト捨てよう」
男「初っぱなから捨てるな」
女「きょうはうちの奢りだ。遠慮せずに食べてくれ!」
男「……スーパーカップじゃん」
新人女「バニラですね。これ好きです」
女「やっぱね。判る娘にはわかるんだよ」
男「もらえるものはもらうけど」
新人女「頂きます」ぱくっ
C男「……はぁ。後悔を捨てよう」
女「文句ある?」
男「ぜんぜん無い」
新人女「美味しいですよ?」
569 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/22(水) 17:46:06.09 ID:RSslweiZP
女「美味いよね~」にこっ
新人女「はいっ」
C男「うう。結界発生」
男「いいからメシにしようぜ。俺たちは」
新人女「あの、女さん……」
女「なに? もきゅもきゅ」
新人女「明日、私も来ます」
女「へ? ああ。土曜出勤? 根性見せるね!」
新人女「はいっ」
C男「ふっ。昆布など過去の遺物。捨てよう」
男「王道ってのは正しいから王道なんだ」
女「新人女ちゃんも、ウォリアになってきたかな」
新人女「いえ。ウォリアは判らないんですけど」
男「お。これ何? 美味いじゃん」
C男「わさび漬けおにぎりだ」
新人女「女先輩は、あの。
その……」
女「うちは根っからのウォリアーだよ?」
571 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/22(水) 17:52:06.07 ID:RSslweiZP
新人女「男さんの、ウォリアーですか?」ぽそり
女「――」
新人女「……ですか?」じ、じぃっ
女「新人女ちゃん。びっくりしたよ、うち。
新人女ちゃんも、ウォリアやん」
新人女「自分が一番びっくりしてます。
なんでこんな事口走ってるんだろうって思ってます。
緊張しすぎで心臓壊れそうです」じ、じぃっ
女「そっか。えへへ」
新人女「……」
女「うちはー……。違うかな。男のウォリアじゃ、ないよ」
新人女「……」
女「そういうんや、ないよ。うちは。……うちらは」
新人女「……でも」
女「男のウォリアになりたいん?」
新人女「……判らない、です」
574 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/22(水) 17:59:30.30 ID:QwMUQGlEO
女あああああああ!
新人女ああああああ!
うおおおおおおおお!
576 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/22(水) 18:01:25.28 ID:RSslweiZP
新人女「けれど」
女「うん」
新人女「何かに。
……『そういうの』っていう用意されたお誕生日席じゃ
ないような、ちゃんとした『何か』に。
なれるかもしれないと。なり、たい……と。
……だいそれてるんですけど」
女「……」
新人女「望んで、得るような。何かに。
……。済みません。
日本語壊れてますよね。
ゆとりなんです、わたしっ。
日本人なのにまともに説明も出来ないでっ。
男さんの『何か』って、それがどんなものか
説明も出来ないんですけど、どんなものかも
判らないんですけど」おろおろ
女「ん」
新人女「シリメツレツなんです。お恥ずかしい」
女「それは、やっぱりさ」
584 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/22(水) 18:10:25.41 ID:RSslweiZP
C男「だから、おかかは貧乏人のおにぎり」
男「ちょっと表出ろ」
C男「その無駄な国粋プライドを捨てよう」
男「お か か な め る な ッ !!!」
女「じゃかしい、キミらっ!!」だむんっ!
C男&男 びくっ!!
女「君らがカラケヨメ星人だって事は判った。
そこでうちが特別にエアリードの技能講習をしたげる」
C男&男 ぶるぶる
女「安心していいって。うちのは、
ハンニバル・レクター直伝の高速学習だからっ
もちろん、テキストはバインダー式っ」わきわきっ
C男&男 がくがくっ!!
女「楽しい講義の時間だ、諸君……ッ!」
男「ちょ、女先輩ったんまっ」 C男「現世を捨てよう」
新人女「……」
女「そこへ座んなさいっ」
続きの記事 同僚女「信用したいって云うたら嫌いになる?」
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