同僚女「うちから、ウォリアー取っちゃダメだよ」
前回の記事 同僚女「やっぱり二人っきりになっちゃったね」
Part2
74 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/21(火) 12:36:34.86 ID:ZyrkDBLnP
――5/18、土曜 12:00 神楽坂作業室
女「えへへ~」
男「なにが『えへへー』ですか、先輩」
女「いやぁ。男と休日お昼ご飯だし、
おごりを要求しようかと」
男「何がおごりですか。そんな顔色で」
女「えへへ~」へろっ
男「っ!」
女「おお。よろけた。ごめん、ごめん」
男「帰りましょうよ。先輩」
女「水島ぁ一緒に日本に帰ろう~」
男「なんでビルマの竪琴の物まねなんですか」
女「なんかこう……敗残兵気分を盛り上げるため?」
男「やですよ。敗残兵なんて。縁起でもないっ」
女「まぁまぁ。ちょっとさ」
男「?」
女「たんま」
男「どうして?」
女「胸が高鳴っちゃってさ」
男「どんな乙女ですか」
75 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/21(火) 12:41:45.72 ID:ZyrkDBLnP
女「ただの動悸だって」
男「……」
女「もう平気。でも、お昼ご飯はいいや。もうちょい後で」
男「なんでですか」
女「18番ファイルだけ、処理しちゃいたい」
男「もう……」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカ
女「……」
男「……」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカ
女「――おし。もちょい」
男「……」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカ
女「――」
男「……。……っ」
77 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/21(火) 12:45:32.19 ID:ZyrkDBLnP
――5/18、土曜 13:00 神楽坂作業室
女「おっし、仕上げたよ」
男「はい、お疲れ様です」
女「まぁね、うち偉いからね」
男「――」
女「ほ? どした?」
男「偉いです、女先輩」
女「変な顔して。またまた」
男「……いえ」
女「んじゃ、ご飯にしようか」
男「俺買ってくるんで。女先輩は休憩で」
女「おー。レディなんとかのサービス?」
男「いえ、年長者を敬うようなサービスで」
女「……」
男「……」
女「うち、いま突っ込む気力無いから無理にぼけなくても良いよ?」
男「いや、ぼけじゃないんですけど」
女「なぬ!?」
78 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/21(火) 12:51:15.95 ID:lUbUVC+k0
男がレベルアップしたのか
女がさがってるのか・・・・怖いわ
支援
79 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/21(火) 12:51:43.46 ID:ZyrkDBLnP
男「とにかく。行ってきますから。コンビニで良いですよね?」
女「うちプリン~。出来ればカボチャプリン」
男「はいはい」
女「あと、おにぎり。シーチキン」
男「了解」
がちゃん。たっ、たっ。
女「……ふはぁ」
女「うー。ちょっとつらいかなぁ。目が、きついや」
女「アイマスク、あったっけかな。
ロッカーに入れといたような……。目薬もか」
女「ま、いっか……。取りに行かないでも」とさっ
女「ちょっとくたびれちったな。
座り仕事なのに、息が、きれるとはね。あはは~」
女「休憩しよ」かたん
女「男が帰ってくるまで、ちこっとだけ」
女「まだまだ、こんなもんじゃないかんね。うちは」
――5/18、土曜 13:20 神楽坂作業室
男「ただいまぁ、買ってきましたよ」
女「ご苦労! おとこ! 輜重部隊の任務は重要である」
男「女先輩の分は、シーチキンと、おかかと、カボチャプリンと
煮物と野菜ジュース。それからジャスミン茶で」
女「あんがと!」にこっ
男「で、こっちは俺の分っと」
女「ふむ」じーっ
男「なんですか?」
女「男のおにぎり、なんなの?」
男「俺のは昆布と高菜ですよ。それからおひたし」
女「なんか、男は」
男「へ?」
女「お総菜のこの身が、下町のおばさんみたい」
男「っ!?」
女「世話好きの献立というか」
男「なんかショックなんすけど」
女「別にけなしてないってば」
84 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/21(火) 13:09:59.34 ID:ZyrkDBLnP
――コンビニ食事
男「なんか納得行かないすな」
女「まぁまぁ。シーチキン美味いしもぐ、もぐ……」
男「……」
女「ん? どしたん?」
男「やっぱ、体調つらそうですね。食べるペース、落ちてる」
女「そ、そんなことないよ? うちだって女じゃない?
ほらね。やっぱ、小さな口で小鳥みたいにね。
ちょこっとずつ食べる訳ですよ」
男「『カーネルの首は私が取る』って両手にチキンドラム
装備して交互に食ってたじゃないですか」
女「それは、ほら。宴会芸ですよ!
うちのサービス精神って云うかっ」
男「……」じーっ
女「えへへ。あはは~」
男「先輩、飯食ったら帰ってくださいね」
85 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/21(火) 13:15:01.21 ID:ZyrkDBLnP
女「やだ」
男「ヤダじゃないでしょ」
女「やだもん」
男「『もん』とかつけたって可愛くなりませんよ」
女「うがっ!!??」
男「口を四角く開けてると、ロボみたいですよ」
女「ギギ……うち、イヤだぽん。拒否スル」
男「どんなロボですか」
女「コレジャナイロボ?」
男「訳判りませんよ。だいたいっ」
女「――」
男「ぼけたってダメですよ。息粗いじゃないですか。
運動なんてちっともしてないのに。
動悸してるじゃないですか。
それ、心因性過呼吸ですから」
女「真・淫世過去級」
男「へんな読み替えしたってちっとも解決しないですから」
女「あはは~」
86 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/21(火) 13:19:44.54 ID:ZyrkDBLnP
男「笑ってる場合じゃないですよ」
女「笑ってる場合なんだって」
男「いつも冗談ばっか」
ぽむんっ
男「先輩?」
女「おし、止まった」
男「止まりもしますよっ。いきなりっ!!」
女「いいやん。得したやん。うちの胸ぎゅむっ! って」
男「損しました」
女「酷っ!」
男「萎えます」
女「無残だっ!」
男「萎えてしまいます」
女「あははは~。汗臭いしなぁ……。ま、おとこもさ。ほら」
男「?」
87 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/21(火) 13:24:34.12 ID:ZyrkDBLnP
女「仕事席ついて」
女:カタカタカタカタカタカ
男「――そんな話を」
女「ごまかす気なんて、無いってば」
女:カタカタカタカタカタカ
女「ちょっとでも、手元を遊ばせていたくないんだってば」
男「――」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカ
女「そうそう。こうやってるとさ」
男「――」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカ
女「なんだか、ずーっと昔からデスマーチしてる気分だね♪」
男「うっわ、最悪の返しだ!」
89 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/21(火) 13:27:30.83 ID:xrp5CsRLO
なんかもう死亡フラグ立ちすぎて怖い
できることならこの手で勃起簿記に折ってやりたいぜ
90 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/21(火) 13:28:06.67 ID:ZyrkDBLnP
女「まぁまぁ。お話を聞かなきゃ、男」
男「まぁ、聞きますけど」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカ
女「仕事が忙しくなると」
男「……」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカ
女「何もかんも、煩わしくなるでしょ。最初は、会議とか
打ち合わせとか、電話とか」
男「――」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカ
女「で、携帯が煩わしくなって、メール見るのも面倒になって。
食事が面倒になって……。
そのうち、周りから質問されるのも煩わしくなる」
男「――」
92 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/21(火) 13:31:32.13 ID:ZyrkDBLnP
女「休憩の暇も痛いくらいに仕事がぎっちり詰まってるとさ」
男「――」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカ
女「話すのも、笑うのも煩わしくなるでしょ」
男「――」
男:カタ――
女:カタカタカタカタカタカタカタカタ
男「――」
女「それじゃ、だめなんだってば」
女:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女「人間、仕事がきつくて身体はこわしたとしてもさ
気持ちはそう簡単に折れたりしないんよ。笑えてれば」
女:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女「でも、笑えなくなったら、デスマは
本当にデスマになっちゃうよ」
93 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/21(火) 13:36:32.86 ID:ZyrkDBLnP
男「――」
女「だから、笑い事なんだよ。笑い事じゃなきゃダメなんだよ」
女:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女「笑ってないと、みんなで笑ってないと。
誰も欠けないで笑ってないと、本当にブラックになっちゃうよ」
男「……」
女「ほら、男も、手を動かすのだ」
男:カタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカカタ
男「なんか俺、先輩にいろいろ言われてばっかりな気がします」
女「ま、うちはウォリアーやしね! 先輩やしっ」
男:カタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカカタ
男「へこむって云ったら信じます?」
女「信じない」
男「うわ、信用無いなぁ」
女「信用なんかしてないんやってば」
男:カタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカカタ
94 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/21(火) 13:40:00.19 ID:ZyrkDBLnP
女「大丈夫。男は、センスあるから」
男「――」
男:カタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカカタ
女「男の引くスケジュールは、センスあるもん。
男の戦力把握はうちよりずっと正確だし、
男の読みはうちよりずっと遠くまで見えてる。
――見えすぎて責任感で身動きできないときもあるくらい」
男:カタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカカタ
女「うち、男のこと、信頼してるって。
うわ、めっちゃ恥ずいやん? 信頼って。えへへ」
男「そりゃ、もう」
男:カタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカカタ
女「?」
男「救われちゃってます。悔しいことに」
女「ん。偉いぞ。――あとは、勝つだけやん」
95 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/21(火) 13:45:49.39 ID:vFJ5zAUfO
深いな
良スレ
97 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/21(火) 13:53:08.76 ID:ZyrkDBLnP
――5/19、日曜 7:00 神楽坂作業室
がちゃり
C男「捨てよう」
男「あー。おはよ。朝から不法投棄か-?」
C男 こくり
男:カタカタカタカタカタカタカタ
男「どしたんだ? こんな日曜の朝早くから事務所来て。
私生活が寂しいヤツみたいに見えちゃうぞ」
C男「自己批判を捨てよう」
男:カタカタカタカタカタカタカタ
男「まったくだ」
C男「俺もやる」
男:カタカタカタカタカタカタカタ
C男:カタカタカタカタカタ
男「立ち上がりも、手際も早くなったね」
C男 こくり
98 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/21(火) 13:56:22.46 ID:ZyrkDBLnP
男:カタカタカタカタカタカタカタ
C男:カタカタカタカタカタ
C男「先輩は?」
男「女先輩?」
男:カタカタカタカタカタカタカタ
C男:カタカタカタカタカタ
C男 こくり
男「会議室で爆眠」
C男「観てくる」
男「んー。おい、あれでも一応女性だし」
かちゃ
男「まぁ、いいか」
男:カタカタカタカタカタカタカタ
102 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/21(火) 14:01:56.46 ID:ZyrkDBLnP
――会議室
女「すぅ……。くぅ……」
C男「……」
女「くふぅ……。すぅ……」くてん
C男「……」
女「と、……ちょい……。くふぅ……」
C男「――」
C男「ぼろぼろだ」
C男「ミントコンディションにはほど遠い」
C男「要メーカー修理」
C男「……やっぱり。足りて、無い」
103 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/21(火) 14:03:32.58 ID:B8mzFnknO
C男……
――作業室
かちゃり
男「寝てたでしょ?」
C男 こくり
男:カタカタカタカタカタカタカタ
C男:カタカタカタカタカタ
C男「ぼろぼろ」
男「先輩?」
C男「うん」
男:カタカタカタカタカタカタカタ
C男:カタカタカタカタカタ
男「だね」
C男「捨てよう」
男「いやいや、捨てちゃダメだろ。先輩だし」
C男「足手まとい」
男「んなこといってもなぁ」
男:カタカタカタカタカタカタカタ
C男:カタカタカタカタカタ
105 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/21(火) 14:08:44.24 ID:xrp5CsRLO
女を捨てるのは許さんぜ、C男
106 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/21(火) 14:09:56.96 ID:ZyrkDBLnP
男「そんなこと云ってもさ。ボロってきても
先輩の戦闘力って頭1つ抜けてるんだよな。
俺としても悔しい訳なんだけどさ」
男:カタカタカタカタカタカタカタ
C男:カタカタカタカタカタ
C男「捨てよう」
男「だからさ」
男:カタカタカタカタカタカタカタ
C男:カタカタカタカタカタガガガガ
C男「あんなポンコツ女は、すぐに廃棄すべき」
男「お!」
男:カタカタカタカタカタカタカタ
C男:カタカタカタカタカタガガガガ
C男「捨てても、問題ない」
男「なんだなんだ。化けたな」
C男「ふふんっ」
C男:カタカタカタカタカタガガガガ
男「風俗パワーか?」
C男「っ!?」
107 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/21(火) 14:12:19.03 ID:B8mzFnknO
C男wwwwww
108 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/21(火) 14:16:19.46 ID:ZyrkDBLnP
男:カタカタカタカタカタカタカタ
C男:カタカタカタカタカタガガガガ
男「すげぇな、予想以上だ。鶯谷とかか?」
C男「その妄想を捨てろ」
男:カタカタカタカタカタカタカタ
C男:カタカタカタカタカタガガガガ
男「ペースあがってるわ。いつの間にか育つもんだな」
C男「鍛えた」
男「そっか」
男:カタカタカタカタカタカタカタ
C男:カタカタカタカタカタガガガガ
C男「俺が作業持てる」
男「――」
男:カタカタカタカタカタカタカタ
C男:カタカタカタカタカタガガガガ
C男「先輩を捨てよう」
男「C男さ」
109 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/21(火) 14:17:14.43 ID:xrp5CsRLO
惚れてやがる
110 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/21(火) 14:17:50.96 ID:AM/yVah/O
C男も格好良くなったwwwwww
こんなチームで仕事してぇな…
111 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/21(火) 14:19:00.59 ID:i0ppE6NFO
支援っ
112 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/21(火) 14:19:12.23 ID:ZyrkDBLnP
男「気を遣ってるの?」
C男「違う」
男:カタカタカタカタカタカタカタ
C男:カタカタカタカタカタガガガガ
C男「俺も童貞捨てる」
男「ふむ。ソープはまだか」
男:カタカタカタカタカタカタカタ
C男:カタカタカタカタカタガガガガ
C男「俺もデスマに侵入って、童貞を、捨てる」
男「――」
男:カタカタカタカタカタカタカタ
C男:カタカタカタカタカタガガガガ
男「そか」
C男「ウォリアーに、なる」
女「風俗ウォリアーが、うちのことを
捨てる捨てるいうなーっ!」 ボカッ!!
C男「!?」
113 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/21(火) 14:22:16.60 ID:PegmSRdmO
C男・・・・
泣けるな
続きの記事 同僚女「信用したいって云うたら嫌いになる?」
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