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同僚女「おーい、おとこ。起きろ、起きろー」

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Part4
221:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2009/04/08(水) 00:51:48.50 ID:vIdZBssS0
――修羅場74時間経過 7:30 会社作業室

新人女「おはようございますっ」
男「おはようございまーす」

新人女「早いですね。あ、もしかして泊まり、ですか?」
男「うん。あ。ごめんね、むさ苦しくて」
新人女「いえ、あの……すみません」

男「? ああ。違うよ。新人女さんのとは、別件だよ」
新人女「ほんとですか?」

男「うん、ほんとほんと。隠してもしょうがないから言うけれど、
 今、たまたま三つの現場が重なっちゃってるんだ。
 それでちょっと修羅場になってるの。だから新人女さんとは
 関係なく忙しいんだよ」

新人女「それって、あの。池袋のこともですか?」
男「池袋のチーム解散ね」
新人女「はい」

男「そだね。そっちの現場もあるからね」
新人女「……すみません」


222:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2009/04/08(水) 00:55:01.46 ID:vIdZBssS0
男「入ったばっかりだもん。関係ないって」
新人女「……」

男「それに、大丈夫だよ。新人女さんは、女性だし。
 今のこのキチガイ沙汰には巻き込まないようにするから、
 ちゃんと定時で上がってもらえるようにするよ」

新人女「あ、はい……。でも申し訳ないです」

男「いまは、得点をたたき出せるプレイよりも、
 自分のゾーン守れるディフェンスから身につけよう。
 基本が大事だよ。失点無ければ、B男とかC男とか、
 女先輩とか得点あげて、仕事減らしてくれるから」

新人女「はい……」

男「じゃ、今日もお願いします」
新人女「はい」

男「んじゃ、どうしようかな」
新人女「昨日の続きで良いですか?」

男「それいこか」
新人女「はい」

223:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2009/04/08(水) 00:59:08.66 ID:vIdZBssS0
男 カタカタカタカタカタ
新人女 カタカタ

新人女「……んっと」
男「……」

男 カタカタカタカタカタ
新人女 カタカタ

新人女「……32ページ」

男 カタカタカタカタカタ
新人女 カタカタ

男「……」

男 カタカタカタカタカタ
新人女 カタカタ

新人女「……」
男「……」

男 カタカタカタカタカタ
新人女 カタカタ


229:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2009/04/08(水) 01:02:56.66 ID:vIdZBssS0
新人女「あの……」
男「はい。どうしました?」
新人女「1セット、終わりました。見てください」

男「はい、了解」
新人女「……」

男 カタカタカタカタカタ

男「ん。良いみたい。引き続きどうぞ」
新人女「はい……」

男 カタカタカタカタカタ
新人女 カタカタ

男「……」
新人女「……」

男 カタカタカタカタカタ
新人女 カタカタ

男「……」
新人女「……」


232:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2009/04/08(水) 01:06:10.63 ID:vIdZBssS0
――お昼

新人女「あの、先輩」
男「はい?」

新人女「お昼――ですけど」
男「ああ」

新人女「どうしましょう?」
男「えーっと、そんなに緊張しなくて良いよ?
 話しかけても急に怒ったりはしないよ」

新人女「はい。それはそうですけど」
男「?」

新人女「お昼とか、どうされますか?」

男「んーっと(俺はカロリーメイトあっから昼食無しで
 いけるけど、これはもう一日くらいは
 付き合うべきなんだろうな。マネジとしては)」

男「了解。じゃ、サンドイッチ屋さんいこか。
 商店街にあるんだよ。ホットサンドが美味しいよ」

新人女「はい、ありがとうございますっ」
男「いえいえ、とんでもない」



236:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2009/04/08(水) 01:10:45.39 ID:vIdZBssS0
――お昼 サンドイッチ屋

男「どう?」
新人女「綺麗だし、美味しいですね」
男「割とリーズナブルだしねー」
新人女「はい」にこっ

男「食べれないものとか、あるのかな?」
新人女「ピクルスとか、納豆とか……なまことか?」

男「サンドイッチで危険性があるのは、ピクルスくらいかな」
新人女「そうですね。チーズのは美味しいですよ」

男「ここのはどれも美味しいよ。……桜舞ってるね」
新人女「綺麗ですね~」

男「昼間に外に出るのは久しぶりなんで、
 景色白くぼやけすぎだ」
新人女「忙しいのですね」

男「ぼちぼち」
新人女「……もぐもぐ」

男(食う速度、遅いな。つか、これが女性の通常速度か?)
新人女「……もぐ」

男「そういえば」

238:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2009/04/08(水) 01:15:05.41 ID:vIdZBssS0
新人女「はい?」

男「マニュアル、読んだみたいだね」

新人女「はいっ」ぱぁっ

男「仕事の速度、すごくあがったよ。午後もあのペースで
 行くと良いよ。今の作業は、慣れれば早くなるし」

新人女「はいっ」にこっ

男「……。やっぱり仕事中とか緊張してる?」
新人女「いえ、はい」
男「?」

新人女「その、先輩は、張り詰めた空気ですし。マネージャー
 ですし……。その……。仕事、ですし」

男「ああ……、別に怒ってる訳じゃないよ」

新人女「はい……」

男「学生時代バイト経験とかは?」
新人女「あ。それは結構あります」


242:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2009/04/08(水) 01:17:51.53 ID:vIdZBssS0
男「それでも緊張するもの?」

新人女「いろいろ親切にしてもらうことばっかりだった
 気がします。わたしも甘えてばかりで……」

男(まぁ、この娘の容姿だとそうもなるのかなぁ)

新人女「……」

男(あれ? ちやほやしろって暗に言われたのか?
 馬鹿いうな。ここは泣く子も気絶する地獄の
 ブラック企業Aチームだぞ。釘指すかっ)

男「じゃぁ、今度は自分の守備範囲は守れるように
 がんばろうね。仕事は出来るようになると楽しいよ」

新人女「はい、よろしくお願いしますっ」ぺこっ

男「あれ?」

新人女「??」

男「いや……。じゃぁ、午後は午前の続きで。」
新人女「はいっ。……あの、ペース、頑張ってあげますので」



245:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2009/04/08(水) 01:20:12.49 ID:U0WGHoROO
そろそろギブだ…
最後の支援

249:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2009/04/08(水) 01:22:18.38 ID:vIdZBssS0
おっし、おいらも書き貯め尽きた-。
書き書き休憩してきますー@40分。
皆様用のママレードサンドはここに置くよっ。
残ってたら続きー。落ちたらそのときは打ち切りー。


268:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2009/04/08(水) 01:34:32.66 ID:VNVKVeZ9O
こういうノリのSS好きだわ


支援

270:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2009/04/08(水) 01:35:10.90 ID:VOEGJAEl0
>>268
SSって何?

273:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2009/04/08(水) 01:38:17.07 ID:xLfU5Tq5O
>>270
お子様はねんねの時間だぜ?

ss=ショートストーリーな

275:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2009/04/08(水) 01:41:33.01 ID:vIdZBssS0
SS=ショタっ子小学校

292:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2009/04/08(水) 02:00:45.16 ID:vIdZBssS0
――修羅場81時間経過 17:00 会社作業室

男「はい……。40%ってとこです。はい、はい……。
 それはスケジュール的に無理です」

男「現状でチーム全体の残業時間が週平均200時間
 越えてるんですよ? ……ですから、200越えです。
 援軍を5人よこしてなんとかですよ。2チーム分の労働です。
 ――はい? それは営業の方で処理してください。
 これ以上は逆さに振っても無理です」

男「判りました。できあがってる分も届けるついでで。
 いえ、30分くらいでつきます。はい、はい。
 ――お願いします。出来れば営業の担当の方も」

男「伺いますので、よろしくお願いします」

ガチャン

新人女「……」
男「あー」
新人女 ビクッ
男「そう緊張しないで。ごめんね、予定変更になった。
 俺はこれからヘッドクォーターに報告と説明に行かなきゃ
 ならないから、今日は切り上げよか」

新人女「あ、いえ。その」
男「ん?」


301:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2009/04/08(水) 02:08:29.82 ID:vIdZBssS0
新人女「わたし、定時まで」
男「あぁ。切り上げてOKだよ。一人だと、
 判らないこともあるでしょ」

新人女「……あの。やっていきます。あとは、流れ作業ですし。
 今忙しいのは判りますから」

男「……」
新人女「……」

男(なんにせよ、メンバーのやる気をそぐのは愚策だよな……)

男「了解。18時だったらこの事務所の人、まだ残ってるはずだから。
 挨拶して、タイムカード押してあがれば平気だからね。
 ヘッドクォーターは短縮#1だから、何か起きたらそっちに
 電話かけて俺を呼び出してね」

新人女「わかりました」
男「では、よろしくお願いします」

新人女「はい」
男「いってきますねー」
新人女「いってらっしゃいませ」

ガチャン


305:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2009/04/08(水) 02:12:19.71 ID:vIdZBssS0
新人女「えっと……。がんばろ」

新人女「ファイル出して、マクロは32bで……」

新人女「……」

新人女 カタカタ

新人女「……」

新人女 カタカタ

新人女「……こう、かな」

新人女 カタカタ

新人女「……」

新人女 カタカタ

新人女「……出来た。もういっこ……」


308:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2009/04/08(水) 02:16:18.89 ID:vIdZBssS0
――修羅場82時間経過 18:00 会社作業室

新人女「時間、だけど……もう一個」

新人女 カタカタ

新人女「……もう一個」

ガチャ

女「やぁ、男くん! 元気に揉んでる? 吸ってる?
 ま、ま、まさかそれ以上のことまで!? きゃー」

新人女「えっ? あ」
女「あ」

新人女「……」
女「……」

新人女「お、お疲れ様です」
女「お疲れ様です……って。男くんは?」

新人女「ヘッドクォーターに報告と交渉だとかで。えっと
 電話がかかってきて」

女「……そか。了解。どう? こっちの仕事は慣れた?」
新人女「ちょっとだけ、はい」



316:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2009/04/08(水) 02:21:10.78 ID:vIdZBssS0
女「見て良いかな?」
新人女「はい、お願いします」

女 カタカタカタカタカタ

新人女「……早い」
女「?」

新人女「いえ、あの……。どうでしょう?」
女「このファイルを32bで処理してるんだよね?」
新人女「はい」

女「エラーは? 例外処理でよく止まるでしょう?」
新人女「判る分は、指示通りに処理をたいていは、元データの
 入力ミスですよね?」
女「だね。住所が抜けてるとか、郵便番号の不一致とか」

新人女「それは、直して。判らない部分は部分は、こっちに。
 データ番号控えて、処理待ちにしてます」

女「おけおけ」にこっ
新人女「はい?」

女「出来てるじゃん! さすが!」
新人女「良かった」にこっ

女(さすが男くんだな。……二日でここまで調教するのかぁ。
 うちも今度ばかりは見誤ってたよ~。いや、恐れ入るやん)


319:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2009/04/08(水) 02:26:42.83 ID:vIdZBssS0
新人女「緊張しましたー」
女「そう? バックアップとってあるよ。ファイル壊れても、
 ある程度は平気な状態で仕事してるでしょ?」

新人女「いえ……」
女「ん?」

新人女「マネージャーさんが」
女「男が?」
新人女「初日に、すごく冷たい顔で。……怖かったので」
女「えー!? 男が~?」

新人女「いえ。その……私が甘えていたりしたので。仕事も
 出来なくて。……足手まといなので当たり前なんですけど」
女「でもそれはねー」

新人女「……」
女「新人だから当たり前やん」
新人女「いえ、でも。今、忙しいそうですし。ちゃんと状況も
 説明してくれたし……それに」

女「?」

新人女「ちゃんと数えてくれたので……」

女「数?」



326:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2009/04/08(水) 02:30:21.36 ID:vIdZBssS0
新人女「一人前にはほど遠いんですけど、数のうちというか
 戦力として数えてくれたので……」

女(この修羅場だもの。そりゃ猫の手でも借りたいよなー。
 死にかけゾンビでもそこにいれば使いたおさないと)

新人女「結構バイトしてるはずなんですけれど、わたし。
 ちゃんと戦力として数えてもらったのは初めてというか。
 ……仕事できないの、こんなに恥ずかしいとは思わなくて」

女「うん」

新人女「なんか、格好悪さに落ち込んだというか。
 今までのバイト先でも、本当は笑われてたのかと思うと……。
 それで、本当に落ち込んで。今日はずっとぼろを出さないように
 緊張してしまって……」

女「そか」
新人女「……」

女「ん。時間だよ」

新人女「あの、はい」ちらっ
女「ん~。覚悟は判ったけれど、残業は許可できないな。
 それを許可できるのはマネジの男くんだけだしね」


328:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2009/04/08(水) 02:33:58.67 ID:vIdZBssS0
新人女「ですよね」

女「今日は、仰山仕事した?」
新人女「え? あ、はい。手がぱんぱんです」

女「じゃラーメン行こう」
新人女「?」

女「ラーメンだよ。食べに行くんだよ、夜ご飯」
新人女「えっと」

女「判んないかなぁ。一杯頑張って仕事をした人間は
 美味しいご飯を食べる権利があるんよ。
 働かざる者食うべかざるという言葉は、逆に言えば
 ちゃんと働いた子は、おなかいっぱい食べて良いって事なんよ」
新人女「は、はい?」

女「新人さんさ。女の子の同僚とご飯食べた経験少ないでしょ?」
新人女「はい……」

女「うちウォリアだからねっ。男くんの弟子を
 もてなすのになんの否やがあろうかっ」


333:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2009/04/08(水) 02:38:27.42 ID:vIdZBssS0
女「さ。いくよー」
新人女「はいっ」

女「マニュアルもらった?」
新人女「はい。あれがあって助かりました」

女「あれな」
新人女「?」

女「うちと男くん――マネジでつくったんよ」
新人女「……」

女「そのころ、男もうちもまだ中堅でさ。その時のマネジは
 なんかほんとーにどうしようもないヤツでさ。
 仕事もしないで、新人いじめばっかりしてさ。
 上に無理難題言われてるは判るけどさ。そのいらいらを下とか
 新人にぶつけてさ。
 それで、人が居着かないでどんどん辞めて行ってさ――」

新人女「……」
女「で、うちらが新人を守ろうって作ったマニュアルなんよ。
 だからちょっと古いんだけどね~。そこは勘弁してね」

新人女「いえ。大事なことが大事なこと順に書いてあって
 判りやすいです」

女「あははは。普通のマニュアルって、アルファベット順とか
 開発者の書きたい順だもんね~」



336:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2009/04/08(水) 02:42:02.76 ID:vIdZBssS0
―― 19:00 駅前ラーメン「柴犬」

女「ここだっ」
新人女「わー」

女「ごめんねー。汚いし狭いんだけどさ。
 ここらじゃね。ここのトンコツラーメンが一番美味いんよ」
新人女「はい」

女「豚骨焦がしネギ~。えーっと。一緒で良い?」
新人女「はい」
女「を、ふたつ」

親父「あいよ」ぼそっ

女「愛想もないけどね」
新人女「ですね」くすっ

女「ずっ……♪ んまー」
新人女「ず、ちゅ……」

女「どう?」
新人女「美味しいですよ?」

女「よし、合格」
新人女「?」


341:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2009/04/08(水) 02:45:25.78 ID:vIdZBssS0
―― 19:30 駅

女「んじゃ、お疲れ様!」
新人女「はい。……女さんは?」

女「あー。うちは会社にまだ用事残ってる」
新人女「はい」

女「では、また明日! 明日は池袋に出るんで
 あえるかどうかは判らないけれど」
新人女「はいっ」

女「今度、一段落したら飲み会やろー!
 歓迎会くらいはちゃんとするよ~」
新人女「ありがとうございます」ぱたぱた

女「……」

女「……」

女「男はあの娘と二人っきりなのかぁ……。なんかなぁ」

女「しかしっ! ウォリアはそう言うことを
 感じたり思ったりしないのだっ!!」

女「邪魔なファイルはゴミ箱に捨てて消去っと」



349:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2009/04/08(水) 02:50:16.15 ID:vIdZBssS0
みんな次々に落ちてくな。
かくいうおいらも寝ます。テキストが怪しくなってきた。
残ってればちゃんと続き書くよー。支援してくれた人、
ありがとね(´∇`)ママレードサンド、やる。
感想書いてくれたひと、超あんがとね。マーガリンサンドもやる。

あ、あと。よい子のみんなと約束だ!
普通の会社のSEやPGはここまで奴隷じゃないです!!
これはフィクションです。社会は良いところよ?
マジアンシンシテヘイキダヨ。タブン。

ではでは!



360:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2009/04/08(水) 02:59:06.56 ID:+WnRSQaf0
あぁ、支援は任せろ
寝たい奴寝ていいぞ。>>1以外。

466:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2009/04/08(水) 10:40:54.74 ID:vIdZBssS0
おはようございます。
みんな、あさごはんくいましたか。俺まだ眠いです。
保守ありがとうございます。
書き貯めないから、書き貯めしてくるお。

469:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2009/04/08(水) 10:53:19.25 ID:vIdZBssS0
暇つぶしに置いておくお。全く読まなくて良い解説(1)

出向先の会社:
 男達が派遣されている先の会社。業務用のアプリ開発や
データベースの作成を受注している。
 お茶の水に本社(司令部/ヘッドクォーター)、
 神楽坂(男+新人女がいる)と池袋(いまは、女+B+C)に
作業事務所あり。そのほか、クライアントの会社で作業をする
ことも。正直かなりブラック。
 統括部、営業部、開発部、データ管理部があるが、働いている
人間の半分以上は派遣社員。社長が二代目(つまり創業者の息子)
で、どんぶり勘定+ワンマン経営。

派遣会社A:
 男達が所属している会社。実はそんなにブラックじゃない。
男、女、新人女、B男、C男はここの所属。解散した池袋チーム
も他二名はここの所属だった。派遣先のブラック会社は
派遣の人件費を極端に値切っている。そのため、新人女のような
スキルの怪しい新兵を送ってごまかす対応をせざるを得なかった。

派遣会社B:
 本編では全く登場しないが、背景としては結構面白い位置の
派遣会社。池袋チームのマネジはここの人間だった。
 実はブラックの開発班(プログラマ)は、ほぼ全員B社の派遣。
PGに強い派遣会社なのだ。逆にデータ入力はあまりに派遣先が
派遣社員に酷い扱いをするので、人件費交渉で高い金額をふっか
けて、スタッフを引き上げた。派遣会社にも実は戦略がある。
 この作戦が(男達は知るよしもないが)今回の惨劇の原因の
一つとなってしまった。


471:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2009/04/08(水) 10:57:04.96 ID:vIdZBssS0
全く読まなくて良い解説(2)

男達の業務内容:
 業務用のデータベースを移行する際のデータ処理がメイン。
顧客情報をあるデータベースから別のデータ形式に変換して
再入力している。専門的な開発のスキルは必要ないけれど、
精神的タフネスが要求されるハードな仕事。

 変換マクロでさくっとうまくいけば良いけれどデータに欠落が
あったりするとトラブルが発生する。そしてトラブルはほぼ確実
に毎回起きている。一つのクライアントにつきだいたい十日ほど
作業に使っている(規模により様々)

 変換作業はチームで動いていて2チーム制だったが池袋チームが
つぶれたので、いまは男達のチームしか動いていない。
 以前は変換作業のマネジは正社員がやっていたが、正社員にも
(作業がつらくて)不評だったために、派遣に押しつけている。
 そんな事情もあって、男の立場は準正社員的に見られている。

 データベースの仕様はクライアントごとに違うために、
一回の受注ごとに最適手順は違う。
 そのため、営業部(クライアントから直接話を聞いてるはずで、
仕様に詳しいはず。はずってのも当てにならないけど)や
開発部(実際データベースやアプリをプログラムしている。
本当は変換マクロやツールも開発してくれるはず)と協力して
仕事を進めなくてはならない。
 だが実際には、営業部(正社員中心)と開発部(技術畑)の
発言力が強く、データ管理部にしわ寄せをあつめる現状になっている。


475:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2009/04/08(水) 11:20:27.00 ID:5RkigCm0O
そこまで考えて書いてるのか・・・!
かなわんな

マクロが全然使えないデータってどんなんだ?
(´・ω・`)

476:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2009/04/08(水) 11:29:18.84 ID:vIdZBssS0
>>475
そもそも顧客側の持ってるデータが紙媒体で
その入力(入力は在宅バイトが別経由で処理することが多い)に
不備があってぼろぼろだとか。
顧客側のデータベースが支店ごとに全部違う形式だったとか。
データ移行の際だから、顧客情報のチェックをしようとか
クライアントが言い出してダイレクトメールを顧客に出したら
3割くらい戻ってきたor変更があったとか。

いやそれ以前に開発側の作った新しいデータベースがうんこだとか。
データに問題がないのに1024件ごとに勝手にハングアップする
クソマクロを送ってよこしたとか。

この話において、男も女も開発ではないですが
簡単なマクロやツールなら書けます。
とはいえその技術は現場で独学で身につけた物。
サバイバルの産物。ユーザーインターフェースや仕様書という
意味ではダメなレベルです。
「目の前のトラブルを切り抜ける道具を自分で作る」仕事で
PGとしては非常にアンバランスなスキルを持ってるという設定。
もっとも開発班のPGは見栄えは良くても中の構造がうんこな
データベースを組み立てたりするのですが……。
本来は3倍の給料をもらっていてもおかしくない
現場の戦争豚である男と女の話です。


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