同僚女「おーい、おとこ。起きろ、起きろー」
Part2
86:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2009/04/07(火) 21:59:05.59 ID:K/cjTthi0
――修羅場開始!
ピコローン♪
B男「メールが来たでござる」
女「読みたくないなー」
男「どこから?」
B男「クライアントのところの本部班から」
C男「捨てよう」
男「なんだってー?」
B男「1.0342bが動かないって」
C男「捨てよう」
男「動かないじゃ判らない。子供じゃないんだから
具体的な状況のレポート出さなきゃ話にならないってくらい
判れっての。仕事しろって。
なんで正社員のくせに仕事しねぇんだ」
C男「とりあえず捨てよう」
男「捨てちゃダメだろ!」
89:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2009/04/07(火) 22:02:12.60 ID:K/cjTthi0
――30分後
ピコローン♪
B男「またメールが来たでござる」
女「読みたくない」
男「返事でしょ、読んで」
B男「納品したファイルに欠損が発見されたそうでござる」
C男「捨てよう」
男「うちの分?」
B男「池袋チームの残務だって」
女「そんな気はしてた」
男「俺も」
女「どうしよか」
男「まいるね。……んー」
B男「勘弁するでござるよこの地獄のさなかに」
C男「この会社は俺たちをハンバーガーにしようとしているよ」
男「ミンチになりそうだね、これはこれは」
女「……ん~」
91:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2009/04/07(火) 22:07:15.65 ID:K/cjTthi0
ぽぴっ♪
女tell>>BもCもこれ以上は負荷大きいと思う
男tell>>それはその通り
女tell>>うちが行くよ
男tell>>しゃぁない
女tell>>相談通りでしょ。うち、今日はまだHPたりてるし
男tell>>それは俺も一緒なんだけどな
女tell>>マネジは動いちゃダメ
男tell>>わかった
男tell>>ごめんなさい
男tell>>じゃなくて、お願いします
女tell>>ん。偉いぞ
92:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2009/04/07(火) 22:10:40.18 ID:K/cjTthi0
男「ほいほい。んじゃね。女先輩が巣鴨へ今から移動ね。
Bもついてって。Bは現地で作業ひき次いでそのまま穴埋めね。
女先輩は事情把握して、問題なくてもこっちに
報告は定期的にあげて」
女「はーい」
B男「移動でござるか? こっちの作業も進捗なれてきたんで
ござるが、こっち平気でござるか?」
C男「この偽ニンジャも捨てよう」
男「エコを覚えろって。捨ててばっかりじゃ
環境に良くないだろ。
あーBの仕事はCに全部引き継ぎな」
C男「!?」
男「そろそろ界王拳覚えような、Cも」
C男「俺を捨てたい……」
女「準備できた。出られるよ」
男「悪いけれど、頼む。クライアント側からなんかあったら
直接俺のほうに回してもらって」
女「はいほい」
男「ほいじゃみんなでがんばろう~」
女「おー」
93:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2009/04/07(火) 22:13:44.01 ID:K/cjTthi0
――14時間経過 深夜04:00
女「ってなわけで、こっちはなんとか
遅延0.5人工くらいかなー」
男「思ったほどじゃないね」
女「うち有能だからねっ」
男「うん」
女「……そこは突っ込み欲しかったり」
男「突っ込みは体力消費上経理部から禁止されてる」
女「そっちは?」
男「BとCは潰れた。さっき仮眠室いった」
女「よくあんなくさいところで寝れるなぁ」
男「俺もダメだな」
女「タバコとカップラーメンで畳みどろどろだもん」
男「もっとダメなもんも染み付いてるような」
96:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2009/04/07(火) 22:16:51.58 ID:K/cjTthi0
女「こっちは全員返したよ。朝まで粘って、
09:00に引き継いでそっちに移動するよー」
男「了解。俺もそんな感じで。んでっと
例の女新人? は明日から池袋に回してもらえる
手はずになったから。新人でも以前の仕事の進み具合とか
多少は情報判ってるでしょ」
女「はーい」
男「信用して無い?」
女「うん」
男「ですよねー」
女「まぁ、その新人きたら仕切り直しかな」
男「と、いきたい」
女「どんな人?」
男「19とからしいよ。スキルシートでは有能そう」
女「へー」
男「おや無感動。セクハラ発言が足りて無いよ」
99:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2009/04/07(火) 22:20:48.24 ID:K/cjTthi0
女「じゃぁ揉むか」
男「揉むんですか」
女「部族ノ掟。揉ム、命カケテ」
男「命はいきすぎでしょ」
女「揉ム、暇ツブシデ。……何トナク」
男「それは嫌がらせでしょ」
女「まぁトラブらなきゃいいよね」
男「期待は出来ないけどね」
女「まぁね」
男「女はメンドクセ」
女「誰に言ってるのよ」
男「女先輩だけど?」
女「……」
男「あれれ」
女「キミは教育が必要のようですな」
107:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2009/04/07(火) 22:24:15.03 ID:K/cjTthi0
――25時間経過 朝05:00
ピピピピ。ピピピピピ。
男「うー……。んぅ……」
ピピピピ。ピピピピピ。
男「……。……むぅ」ポチっ
ピピ。……。
男「頭重いけど。起きないと……。ううう、身体痛い。
会議室はこれだからなぁ。へこむなぁ」
女「……んー。始める-?」
男「先輩、何で寝てるのっ」
女「……だって目覚まし一個しかないし。一緒の方が
便利だしさ」
男「そか」
女「……んー」
112:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2009/04/07(火) 22:28:09.03 ID:K/cjTthi0
女「……。んぅ……」
男「?」
女「ぅんー」
男「どうしたの?」
女「……脳が起動中デス」
男「寝起きダメだっけね」
女「すんませんすんません」
男「いやいいけど」
女「……」
男「なに見てんの?」
女「横に人間がいる目覚めって珍しい」
男「そうだね」
女「ぅんー」
男「顔洗ってきたら」
女「うん」 もそもそ
男(や、やべーっ。朝現象ばれずに済んだっ!)
114:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2009/04/07(火) 22:33:04.37 ID:K/cjTthi0
女「ぅー……」
男「気合い入ってきた?」
女「もう、はいった」
男「なんだかな」
女「いやいやいや。もうね。ばっちり。うちウォリアーだから」
男「自分でウォリアーいってるじゃん」
女「汗臭くて済んません」
男「お互い様だし。別にくさくないでしょ」
女「そうかなぁ」くんくん
男「トマトジュース飲む?」
女「うん」
男「どぞ」
女「ん……。んくっ……んくっ」
男 カタカタカタカタ
女「やー。美味っ。朝からおごってもらったし。
男の朝現象も見たしっ!」
115:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2009/04/07(火) 22:34:47.68 ID:yaW6EZ8b0
ばれとるやん!しえn
117:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2009/04/07(火) 22:37:06.53 ID:K/cjTthi0
男 カタカタカタカタ
女 ニヤニヤ
男 カタカタカタカタ
女 ニヤニヤ
男 カタカタカタカタ
男「ディスク変えてもらえます?」
女「……ぅお!? 冷静な反応」
男「先輩のセクハラには鍛えられたからね」
女「まね。仕事しないとねー」
男「そうそう」
男 カタカタカタカタ
女 カタカタカタカタ
女「うちの女の魅力の勝利?」
男「いやただ単に生理現象。この修羅場にそんな余裕無い」
女「ですよねー。お見苦しい物見せてすいません」
男「――いや結構お宝的な」ボソ
118:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2009/04/07(火) 22:41:26.26 ID:K/cjTthi0
女「?」
男「いやいやいや」
女「??」
男「気のせい。気の迷い。ここは戦場。戦場で死ぬのは
弱いヤツからじゃない。油断して警戒を怠ったヤツからだ」
女「むむ?」
男「そう。ここはジャングル。蒸し暑い熱帯雨林。地獄の
ジャングル。暗闇から現れるブロークンデータ。例外処理。
欠落した顧客情報。どこだ。原因はどこだっ」
女「ふむふむ」
男「良性のトラブルなどこの世には存在しない。どんなに軽い
トラブルでも俺たちを即死させる陰険トラップだと心得よっ」
女「おー!」
男「……」
女「落ち着いた?」
男「おけ」
女「んじゃ、今日もがんばって行きますか~」
男 カタカタカタカタ
女 カタカタカタカタ
122:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2009/04/07(火) 22:45:22.81 ID:K/cjTthi0
――34時間経過 14:00
男「生きてる?」
女「生きてる、動いてる」
男 カタカタカタカタ
女 カタカタカタカタ
C男「マネージャー。こっち終わったっす」
男「おけー。次……ん。いや、ちょい休憩しよう。
C男、悪いけどさ。コンビニでソフドリ買ってきて。
この金でさ」
C男「了解~。ふぁぁー」
ガチャン
女「気を遣うね」
男「マネジだからね」
女「今日は帰す?」
男「いや、だめ。まだ昼過ぎじゃん。休憩終わったら
17まで集中してデータの荒チェック。精査は俺に任せて
先輩とC男は池袋チームのB男のほうへ移動して
ん~。22時まで戦闘ね」
女「うわ。スパルタだ」
125:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2009/04/07(火) 22:48:57.30 ID:K/cjTthi0
男「何とでも言って」
女「鬼軍曹だ」
男「好きに言え」
女「このロリコン。歩く性犯罪者。最悪のペドフェリア。
アダルトショップ住み込みの呼吸する大人の玩具野郎。
こっち見ないで、妊娠しちゃうっ」
男「……」
女「好きに言ってみた」
男「いや、俺ロリじゃないし?」
女「知ってるよ?」
男 カタカタカタカタ
女 カタカタカタカタ
男「なんだかなぁ」
女「うへへ」
男「まぁ、いっかぁ」
女「うん。良いのだ」
126:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2009/04/07(火) 22:52:22.96 ID:K/cjTthi0
>>123
すまんー。えろえろーんは入れると
修羅場ぬるくなりそうかな、とか(>_<)
えろえろん苦手だけど、えろえろんがよければ↓こちとか
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1224960080/681-
今日は萎える女先輩を書きたい日。
129:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2009/04/07(火) 22:56:18.89 ID:K/cjTthi0
男 カタカタカタカタ
女 カタカタカタカタ
女「で、こっちは一人で戦線維持?」
男「うん」
女「いける?」
男「背に腹は代えられないし」
女「3-2のフォーメーションじゃダメなの?」
男「池袋の進捗報告書が気になる」
女「なんかあったの?」
男「なんもない」
女「ふーん」
男「強いて言えば違和感?」
女「どんな?」
男「判らない」
130:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2009/04/07(火) 23:00:12.76 ID:K/cjTthi0
女「了解」
男「およ。反対も聞き返しもしないんだ?」
男 カタカタカタカタ
女 カタカタカタカタ
女「だって信頼してる」
男「信用された」
女「信用は別だけど、信頼はしてる」
男「そか」
女「見てくれば良いんでしょ。男以外が全部向こうの状況の
方が精査も本部交渉もしやすいのもあるし」
男「そうね」
女「今のペースで行けば、ぎりぎり通るけれど。いっこでも
トラブル増えると全部破綻するね」
男「そうなんだよなー。そう言うときがさ」
女「うん」
男「勝ち目が少しだけあるときの方が、負け戦より
よほど神経使うよな」
131:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2009/04/07(火) 23:05:16.36 ID:K/cjTthi0
――40時間経過 20:00
女からの電話……。
女「結果から言うと、大規模なトラブルだね」
男「あー」
女「ちょっとまだ規模が読めないんだけど」
男「やっぱ新人女さん?」
女「うん。見えてたん?」
男「気配は」
女「んー。変換がねー。精査分は全部ダメだね。荒チェック
レベルの出来にしかなってない。っていうか、そもそも
スキル無いね。ディスクの入れ替えレベルの雑用しか
出来てない」
男「ふむ」
女「スキルシートは埋まってるよね?」
男「そんなに当てになったことがないから」
女「まぁね……」
134:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2009/04/07(火) 23:08:36.45 ID:K/cjTthi0
男「池袋の連中が教育しないで放棄したって事かな?」
女「いや、なんというか」
男「……」
女「あれは、性格。かな」
男「あー」
女「女の子扱いされなきゃ気分悪くなるって言うか。
仕事の面倒くさいところ、C男に甘えてなすりつけてたみたい。
壊滅した池袋チームでも同じ事やってたね、たぶん。
だから彼女の方の進捗報告上はペースが維持されてた」
男「なるほどね」
女「今日のところは過去分のチェックと調査回っておいたけど
がつんとシめておいたほうがよかった?」
男「いや、シめないで正解。修羅場中に人減らしても仕方ない」
女「……うん」
男「納得いかない気持ちは、マネジにつけておいて」
女「うち、自分で処理できる」
138:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2009/04/07(火) 23:18:28.27 ID:K/cjTthi0
男「おおむね状況は理解できました。で、先輩が見たところの
彼女の戦力評価はどんなもんです?」
女「半人工あれば上等だね」
男「あらあら」
女「あと、彼女が手をつけた仕事部分は、もう一回精査が
必要だと思う。毒が回ってるね。こちらの方が深刻かもしれない」
男「……ですね」
女「ちょっと、うち的にはかちんときてる」
男「検品前でよかったと思おう」
女「――うん」
男「で、明日からのフォーメーションですけど」
女「ん」
男「彼女は池袋から抜いてこっちに回します。先輩は明日は
池袋へ出勤。B男とC男はそのまま池袋の仕事、手をつけて
ない仕事を消化で。先輩は悪いけれど、新人女さんの手をつけた
仕事のチェックとドキュメント関連の整備をおねがいします」
女「まぁ、そうなるよねー」
140:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2009/04/07(火) 23:22:08.29 ID:K/cjTthi0
男「なんかあります?」
女「いえね」
男「?」
女「ちょっと、すごいから」
男「??」
女「や。こう、栗色って言うの? 髪の毛さらさらーで
肩よりちょっと長いくらいのストレートで、春物のカーディ
ガンかなんか着ちゃったりして、もうね。ほそっこいのよ!
ウェストが! ちょっと力を込めて抱き寄せると
腕にすっぽり収まる感じ?」
男「あー」
女「胸なんか、小降りで感度良さそうなのがつんっと
上向きで、顔なんかね。子犬見たいって言うの?
甘えるみたいな黒目がちの瞳がうるっとかしちゃったりして」
男「面倒くさいですね」
女「感動のないマネジだなぁ!」
男「トラブルの種にしか聞こえません」
女「……それはそうか」
141:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2009/04/07(火) 23:27:25.28 ID:K/cjTthi0
男「まぁ、とにかく。明日の朝一でその娘はこっちに
回してください。後の面倒はこっちでみますから」
女「しゃぶらせたり?」
男「先輩レッド」
女「ぅぇー!? 一発退場?」
男「ええ」
女「厳しいよぅ。あ、でも修羅場抜けられてラッキー?」
男「いえ、修羅場にはまだまだ参加です。退場するのは
乙女の常識や倫理観の世界からです」
女「ちぇっ。まぁいいや。うちそこの会員権もってないし」
男「ないんだ?」
女「ないよ? ブラック会社にいるひとは人権無いよ」
男「明るく酷いこと言った!?」
女「えへへへ」
142:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2009/04/07(火) 23:31:59.25 ID:K/cjTthi0
――53時間経過 09:00 会社作業室
新人女「あの、おはようございます」
男「おはようございます」
新人女「女さんが、こっちへ移動するようにって」
男「新人女さんだよね? 話は聞いています。本プロジェクトの
統括とマネージャーをやっています。男です。
よろしくお願いしますね」
新人女「はい、よろしくお願いします」ぺこり
男「……」
新人女「どうされました?」
男「いや、作業割り振りをね」
新人女「はい」
男「とりあえず、このディスクは判るよね? 池袋でやってた
物と同じだから」
新人女「はい。これを読み取らせて、顧客名簿と照合するんですね」
男「いや、それはいいから、こっちの段ボールから向こうの
ダンボールに詰め替えて。これがリストで、検品しながらね」
144:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2009/04/07(火) 23:35:21.76 ID:K/cjTthi0
――作業中
新人女「……」
男 カタカタカタカタ
新人女「……」せっせ
男 カタカタカタカタ
新人女「あの。先輩」
男「はい?」
新人女「お昼とか……」
男「ああ、もちろん。休憩とってください」
新人女「この辺は、どこで食べれば良いんでしょう?
なにかありますか? お勧めの店、とか」
男「んー」カタカタカタ
新人女「一緒に食べませんか?」
男「……了解。行こうか」
146:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2009/04/07(火) 23:39:27.03 ID:K/cjTthi0
――駅前のカフェ
新人女「はい、ですね。はい」にこにこ
男「……ん。新人女さんは、おうちはどこ?」
新人女「総武線ですよ~」
男「そか。近くて良いね」
新人女「千葉ですから、田舎ですよー。わたしも、
一人暮らししたいです」
男「いや。実家が楽だよ。いろいろサービス付きだし」
新人女「そうですか?」
男「多少は慣れた?」
新人女「はい」
男「んじゃ、午後からはパソコン使おうか」
新人女「はい」にこにこ
男「嬉しそうだね」
新人女「パソコンの方が手が荒れませんから」
男「ああ。そっか。了解」
150:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2009/04/07(火) 23:45:40.45 ID:K/cjTthi0
――午後
男 カタカタカタカタ
新人女 カタカ
新人女「あのぅ先輩」
男「なに?」
新人女「ここの操作なんですけれど」
男「あー。うん。……こう。で、正規表現で置換」
新人女「正規表現?」
男「えっとuni的な言い回しでワイルドカード」
新人女「ワイルドカード?」
男「ふむ」
新人女「難しいです。やって見せてもらって良いですか?」
男「見ててね」
男 カタカタカタカタ ガガガガガガガ タンッ!
男「こんな感じ」
新人女「はぁい」にっこぉ
154:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2009/04/07(火) 23:49:51.85 ID:K/cjTthi0
男 カタカタカタカタカタ
新人女 カタカ
新人女「……んっと」
男「……」
男 カタカタカタカタカタ
新人女 カタカ
新人女「……ぇーっと」
男 カタカタカタカタカタ
新人女 カタ
男「……」
男 カタカタカタカタカタ
男「……」
男 カタカタカタカタカタ
男 カタカタカタカタカタ
157:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2009/04/07(火) 23:53:00.17 ID:K/cjTthi0
男「どうしました?」
新人女「えっと、さっきのが」
男「正規表現?」
新人女「はい」
男「判らない?」
新人女「はい」
男「そか」
新人女「もう一度やってもらって良いですか?」
男「聖闘士は一度見た技を忘れない」ボソリ
新人女「え?」
男「いや。まぁ、一括置換ってのは手早く楽するための技なんだよ。
置換する条件は判る?」
新人女「日付と顧客グループと担当地域の組み合わせですよね」
男「うん、そう」
新人女「それは判ります」
男「じゃ、ファイル先頭から、手作業で打ち直していって」
新人女「!?」
161:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2009/04/07(火) 23:57:31.50 ID:K/cjTthi0
新人女「だって、ファイル14メガありますよ!?」
男「14メガのが1セットで12個。それが30セットでしょ?」
新人女「あ、はい……。でも、さっきのやってもらえれば、
1分くらいで」
男「大丈夫、まだまだ陽は高いから」
新人女「でも」
男「がんばろうね」にこっ
新人女「え。あの……」
男 カタカタカタカタカタ
新人女 カタカ
新人女「……」
男「……」
男 カタカタカタカタカタ
新人女 カタカ
男 カタカタカタカタカタ
新人女 カタカ
――修羅場開始!
ピコローン♪
B男「メールが来たでござる」
女「読みたくないなー」
男「どこから?」
B男「クライアントのところの本部班から」
C男「捨てよう」
男「なんだってー?」
B男「1.0342bが動かないって」
C男「捨てよう」
男「動かないじゃ判らない。子供じゃないんだから
具体的な状況のレポート出さなきゃ話にならないってくらい
判れっての。仕事しろって。
なんで正社員のくせに仕事しねぇんだ」
C男「とりあえず捨てよう」
男「捨てちゃダメだろ!」
89:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2009/04/07(火) 22:02:12.60 ID:K/cjTthi0
――30分後
ピコローン♪
B男「またメールが来たでござる」
女「読みたくない」
男「返事でしょ、読んで」
B男「納品したファイルに欠損が発見されたそうでござる」
C男「捨てよう」
男「うちの分?」
B男「池袋チームの残務だって」
女「そんな気はしてた」
男「俺も」
女「どうしよか」
男「まいるね。……んー」
B男「勘弁するでござるよこの地獄のさなかに」
C男「この会社は俺たちをハンバーガーにしようとしているよ」
男「ミンチになりそうだね、これはこれは」
女「……ん~」
91:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2009/04/07(火) 22:07:15.65 ID:K/cjTthi0
ぽぴっ♪
女tell>>BもCもこれ以上は負荷大きいと思う
男tell>>それはその通り
女tell>>うちが行くよ
男tell>>しゃぁない
女tell>>相談通りでしょ。うち、今日はまだHPたりてるし
男tell>>それは俺も一緒なんだけどな
女tell>>マネジは動いちゃダメ
男tell>>わかった
男tell>>ごめんなさい
男tell>>じゃなくて、お願いします
女tell>>ん。偉いぞ
92:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2009/04/07(火) 22:10:40.18 ID:K/cjTthi0
男「ほいほい。んじゃね。女先輩が巣鴨へ今から移動ね。
Bもついてって。Bは現地で作業ひき次いでそのまま穴埋めね。
女先輩は事情把握して、問題なくてもこっちに
報告は定期的にあげて」
女「はーい」
B男「移動でござるか? こっちの作業も進捗なれてきたんで
ござるが、こっち平気でござるか?」
C男「この偽ニンジャも捨てよう」
男「エコを覚えろって。捨ててばっかりじゃ
環境に良くないだろ。
あーBの仕事はCに全部引き継ぎな」
C男「!?」
男「そろそろ界王拳覚えような、Cも」
C男「俺を捨てたい……」
女「準備できた。出られるよ」
男「悪いけれど、頼む。クライアント側からなんかあったら
直接俺のほうに回してもらって」
女「はいほい」
男「ほいじゃみんなでがんばろう~」
女「おー」
93:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2009/04/07(火) 22:13:44.01 ID:K/cjTthi0
――14時間経過 深夜04:00
女「ってなわけで、こっちはなんとか
遅延0.5人工くらいかなー」
男「思ったほどじゃないね」
女「うち有能だからねっ」
男「うん」
女「……そこは突っ込み欲しかったり」
男「突っ込みは体力消費上経理部から禁止されてる」
女「そっちは?」
男「BとCは潰れた。さっき仮眠室いった」
女「よくあんなくさいところで寝れるなぁ」
男「俺もダメだな」
女「タバコとカップラーメンで畳みどろどろだもん」
男「もっとダメなもんも染み付いてるような」
女「こっちは全員返したよ。朝まで粘って、
09:00に引き継いでそっちに移動するよー」
男「了解。俺もそんな感じで。んでっと
例の女新人? は明日から池袋に回してもらえる
手はずになったから。新人でも以前の仕事の進み具合とか
多少は情報判ってるでしょ」
女「はーい」
男「信用して無い?」
女「うん」
男「ですよねー」
女「まぁ、その新人きたら仕切り直しかな」
男「と、いきたい」
女「どんな人?」
男「19とからしいよ。スキルシートでは有能そう」
女「へー」
男「おや無感動。セクハラ発言が足りて無いよ」
99:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2009/04/07(火) 22:20:48.24 ID:K/cjTthi0
女「じゃぁ揉むか」
男「揉むんですか」
女「部族ノ掟。揉ム、命カケテ」
男「命はいきすぎでしょ」
女「揉ム、暇ツブシデ。……何トナク」
男「それは嫌がらせでしょ」
女「まぁトラブらなきゃいいよね」
男「期待は出来ないけどね」
女「まぁね」
男「女はメンドクセ」
女「誰に言ってるのよ」
男「女先輩だけど?」
女「……」
男「あれれ」
女「キミは教育が必要のようですな」
107:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2009/04/07(火) 22:24:15.03 ID:K/cjTthi0
――25時間経過 朝05:00
ピピピピ。ピピピピピ。
男「うー……。んぅ……」
ピピピピ。ピピピピピ。
男「……。……むぅ」ポチっ
ピピ。……。
男「頭重いけど。起きないと……。ううう、身体痛い。
会議室はこれだからなぁ。へこむなぁ」
女「……んー。始める-?」
男「先輩、何で寝てるのっ」
女「……だって目覚まし一個しかないし。一緒の方が
便利だしさ」
男「そか」
女「……んー」
112:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2009/04/07(火) 22:28:09.03 ID:K/cjTthi0
女「……。んぅ……」
男「?」
女「ぅんー」
男「どうしたの?」
女「……脳が起動中デス」
男「寝起きダメだっけね」
女「すんませんすんません」
男「いやいいけど」
女「……」
男「なに見てんの?」
女「横に人間がいる目覚めって珍しい」
男「そうだね」
女「ぅんー」
男「顔洗ってきたら」
女「うん」 もそもそ
男(や、やべーっ。朝現象ばれずに済んだっ!)
114:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2009/04/07(火) 22:33:04.37 ID:K/cjTthi0
女「ぅー……」
男「気合い入ってきた?」
女「もう、はいった」
男「なんだかな」
女「いやいやいや。もうね。ばっちり。うちウォリアーだから」
男「自分でウォリアーいってるじゃん」
女「汗臭くて済んません」
男「お互い様だし。別にくさくないでしょ」
女「そうかなぁ」くんくん
男「トマトジュース飲む?」
女「うん」
男「どぞ」
女「ん……。んくっ……んくっ」
男 カタカタカタカタ
女「やー。美味っ。朝からおごってもらったし。
男の朝現象も見たしっ!」
115:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2009/04/07(火) 22:34:47.68 ID:yaW6EZ8b0
ばれとるやん!しえn
117:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2009/04/07(火) 22:37:06.53 ID:K/cjTthi0
男 カタカタカタカタ
女 ニヤニヤ
男 カタカタカタカタ
女 ニヤニヤ
男 カタカタカタカタ
男「ディスク変えてもらえます?」
女「……ぅお!? 冷静な反応」
男「先輩のセクハラには鍛えられたからね」
女「まね。仕事しないとねー」
男「そうそう」
男 カタカタカタカタ
女 カタカタカタカタ
女「うちの女の魅力の勝利?」
男「いやただ単に生理現象。この修羅場にそんな余裕無い」
女「ですよねー。お見苦しい物見せてすいません」
男「――いや結構お宝的な」ボソ
118:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2009/04/07(火) 22:41:26.26 ID:K/cjTthi0
女「?」
男「いやいやいや」
女「??」
男「気のせい。気の迷い。ここは戦場。戦場で死ぬのは
弱いヤツからじゃない。油断して警戒を怠ったヤツからだ」
女「むむ?」
男「そう。ここはジャングル。蒸し暑い熱帯雨林。地獄の
ジャングル。暗闇から現れるブロークンデータ。例外処理。
欠落した顧客情報。どこだ。原因はどこだっ」
女「ふむふむ」
男「良性のトラブルなどこの世には存在しない。どんなに軽い
トラブルでも俺たちを即死させる陰険トラップだと心得よっ」
女「おー!」
男「……」
女「落ち着いた?」
男「おけ」
女「んじゃ、今日もがんばって行きますか~」
男 カタカタカタカタ
女 カタカタカタカタ
122:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2009/04/07(火) 22:45:22.81 ID:K/cjTthi0
――34時間経過 14:00
男「生きてる?」
女「生きてる、動いてる」
男 カタカタカタカタ
女 カタカタカタカタ
C男「マネージャー。こっち終わったっす」
男「おけー。次……ん。いや、ちょい休憩しよう。
C男、悪いけどさ。コンビニでソフドリ買ってきて。
この金でさ」
C男「了解~。ふぁぁー」
ガチャン
女「気を遣うね」
男「マネジだからね」
女「今日は帰す?」
男「いや、だめ。まだ昼過ぎじゃん。休憩終わったら
17まで集中してデータの荒チェック。精査は俺に任せて
先輩とC男は池袋チームのB男のほうへ移動して
ん~。22時まで戦闘ね」
女「うわ。スパルタだ」
125:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2009/04/07(火) 22:48:57.30 ID:K/cjTthi0
男「何とでも言って」
女「鬼軍曹だ」
男「好きに言え」
女「このロリコン。歩く性犯罪者。最悪のペドフェリア。
アダルトショップ住み込みの呼吸する大人の玩具野郎。
こっち見ないで、妊娠しちゃうっ」
男「……」
女「好きに言ってみた」
男「いや、俺ロリじゃないし?」
女「知ってるよ?」
男 カタカタカタカタ
女 カタカタカタカタ
男「なんだかなぁ」
女「うへへ」
男「まぁ、いっかぁ」
女「うん。良いのだ」
126:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2009/04/07(火) 22:52:22.96 ID:K/cjTthi0
>>123
すまんー。えろえろーんは入れると
修羅場ぬるくなりそうかな、とか(>_<)
えろえろん苦手だけど、えろえろんがよければ↓こちとか
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1224960080/681-
今日は萎える女先輩を書きたい日。
129:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2009/04/07(火) 22:56:18.89 ID:K/cjTthi0
男 カタカタカタカタ
女 カタカタカタカタ
女「で、こっちは一人で戦線維持?」
男「うん」
女「いける?」
男「背に腹は代えられないし」
女「3-2のフォーメーションじゃダメなの?」
男「池袋の進捗報告書が気になる」
女「なんかあったの?」
男「なんもない」
女「ふーん」
男「強いて言えば違和感?」
女「どんな?」
男「判らない」
130:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2009/04/07(火) 23:00:12.76 ID:K/cjTthi0
女「了解」
男「およ。反対も聞き返しもしないんだ?」
男 カタカタカタカタ
女 カタカタカタカタ
女「だって信頼してる」
男「信用された」
女「信用は別だけど、信頼はしてる」
男「そか」
女「見てくれば良いんでしょ。男以外が全部向こうの状況の
方が精査も本部交渉もしやすいのもあるし」
男「そうね」
女「今のペースで行けば、ぎりぎり通るけれど。いっこでも
トラブル増えると全部破綻するね」
男「そうなんだよなー。そう言うときがさ」
女「うん」
男「勝ち目が少しだけあるときの方が、負け戦より
よほど神経使うよな」
131:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2009/04/07(火) 23:05:16.36 ID:K/cjTthi0
――40時間経過 20:00
女からの電話……。
女「結果から言うと、大規模なトラブルだね」
男「あー」
女「ちょっとまだ規模が読めないんだけど」
男「やっぱ新人女さん?」
女「うん。見えてたん?」
男「気配は」
女「んー。変換がねー。精査分は全部ダメだね。荒チェック
レベルの出来にしかなってない。っていうか、そもそも
スキル無いね。ディスクの入れ替えレベルの雑用しか
出来てない」
男「ふむ」
女「スキルシートは埋まってるよね?」
男「そんなに当てになったことがないから」
女「まぁね……」
134:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2009/04/07(火) 23:08:36.45 ID:K/cjTthi0
男「池袋の連中が教育しないで放棄したって事かな?」
女「いや、なんというか」
男「……」
女「あれは、性格。かな」
男「あー」
女「女の子扱いされなきゃ気分悪くなるって言うか。
仕事の面倒くさいところ、C男に甘えてなすりつけてたみたい。
壊滅した池袋チームでも同じ事やってたね、たぶん。
だから彼女の方の進捗報告上はペースが維持されてた」
男「なるほどね」
女「今日のところは過去分のチェックと調査回っておいたけど
がつんとシめておいたほうがよかった?」
男「いや、シめないで正解。修羅場中に人減らしても仕方ない」
女「……うん」
男「納得いかない気持ちは、マネジにつけておいて」
女「うち、自分で処理できる」
男「おおむね状況は理解できました。で、先輩が見たところの
彼女の戦力評価はどんなもんです?」
女「半人工あれば上等だね」
男「あらあら」
女「あと、彼女が手をつけた仕事部分は、もう一回精査が
必要だと思う。毒が回ってるね。こちらの方が深刻かもしれない」
男「……ですね」
女「ちょっと、うち的にはかちんときてる」
男「検品前でよかったと思おう」
女「――うん」
男「で、明日からのフォーメーションですけど」
女「ん」
男「彼女は池袋から抜いてこっちに回します。先輩は明日は
池袋へ出勤。B男とC男はそのまま池袋の仕事、手をつけて
ない仕事を消化で。先輩は悪いけれど、新人女さんの手をつけた
仕事のチェックとドキュメント関連の整備をおねがいします」
女「まぁ、そうなるよねー」
140:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2009/04/07(火) 23:22:08.29 ID:K/cjTthi0
男「なんかあります?」
女「いえね」
男「?」
女「ちょっと、すごいから」
男「??」
女「や。こう、栗色って言うの? 髪の毛さらさらーで
肩よりちょっと長いくらいのストレートで、春物のカーディ
ガンかなんか着ちゃったりして、もうね。ほそっこいのよ!
ウェストが! ちょっと力を込めて抱き寄せると
腕にすっぽり収まる感じ?」
男「あー」
女「胸なんか、小降りで感度良さそうなのがつんっと
上向きで、顔なんかね。子犬見たいって言うの?
甘えるみたいな黒目がちの瞳がうるっとかしちゃったりして」
男「面倒くさいですね」
女「感動のないマネジだなぁ!」
男「トラブルの種にしか聞こえません」
女「……それはそうか」
141:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2009/04/07(火) 23:27:25.28 ID:K/cjTthi0
男「まぁ、とにかく。明日の朝一でその娘はこっちに
回してください。後の面倒はこっちでみますから」
女「しゃぶらせたり?」
男「先輩レッド」
女「ぅぇー!? 一発退場?」
男「ええ」
女「厳しいよぅ。あ、でも修羅場抜けられてラッキー?」
男「いえ、修羅場にはまだまだ参加です。退場するのは
乙女の常識や倫理観の世界からです」
女「ちぇっ。まぁいいや。うちそこの会員権もってないし」
男「ないんだ?」
女「ないよ? ブラック会社にいるひとは人権無いよ」
男「明るく酷いこと言った!?」
女「えへへへ」
142:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2009/04/07(火) 23:31:59.25 ID:K/cjTthi0
――53時間経過 09:00 会社作業室
新人女「あの、おはようございます」
男「おはようございます」
新人女「女さんが、こっちへ移動するようにって」
男「新人女さんだよね? 話は聞いています。本プロジェクトの
統括とマネージャーをやっています。男です。
よろしくお願いしますね」
新人女「はい、よろしくお願いします」ぺこり
男「……」
新人女「どうされました?」
男「いや、作業割り振りをね」
新人女「はい」
男「とりあえず、このディスクは判るよね? 池袋でやってた
物と同じだから」
新人女「はい。これを読み取らせて、顧客名簿と照合するんですね」
男「いや、それはいいから、こっちの段ボールから向こうの
ダンボールに詰め替えて。これがリストで、検品しながらね」
144:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2009/04/07(火) 23:35:21.76 ID:K/cjTthi0
――作業中
新人女「……」
男 カタカタカタカタ
新人女「……」せっせ
男 カタカタカタカタ
新人女「あの。先輩」
男「はい?」
新人女「お昼とか……」
男「ああ、もちろん。休憩とってください」
新人女「この辺は、どこで食べれば良いんでしょう?
なにかありますか? お勧めの店、とか」
男「んー」カタカタカタ
新人女「一緒に食べませんか?」
男「……了解。行こうか」
146:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2009/04/07(火) 23:39:27.03 ID:K/cjTthi0
――駅前のカフェ
新人女「はい、ですね。はい」にこにこ
男「……ん。新人女さんは、おうちはどこ?」
新人女「総武線ですよ~」
男「そか。近くて良いね」
新人女「千葉ですから、田舎ですよー。わたしも、
一人暮らししたいです」
男「いや。実家が楽だよ。いろいろサービス付きだし」
新人女「そうですか?」
男「多少は慣れた?」
新人女「はい」
男「んじゃ、午後からはパソコン使おうか」
新人女「はい」にこにこ
男「嬉しそうだね」
新人女「パソコンの方が手が荒れませんから」
男「ああ。そっか。了解」
150:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2009/04/07(火) 23:45:40.45 ID:K/cjTthi0
――午後
男 カタカタカタカタ
新人女 カタカ
新人女「あのぅ先輩」
男「なに?」
新人女「ここの操作なんですけれど」
男「あー。うん。……こう。で、正規表現で置換」
新人女「正規表現?」
男「えっとuni的な言い回しでワイルドカード」
新人女「ワイルドカード?」
男「ふむ」
新人女「難しいです。やって見せてもらって良いですか?」
男「見ててね」
男 カタカタカタカタ ガガガガガガガ タンッ!
男「こんな感じ」
新人女「はぁい」にっこぉ
154:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2009/04/07(火) 23:49:51.85 ID:K/cjTthi0
男 カタカタカタカタカタ
新人女 カタカ
新人女「……んっと」
男「……」
男 カタカタカタカタカタ
新人女 カタカ
新人女「……ぇーっと」
男 カタカタカタカタカタ
新人女 カタ
男「……」
男 カタカタカタカタカタ
男「……」
男 カタカタカタカタカタ
男 カタカタカタカタカタ
157:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2009/04/07(火) 23:53:00.17 ID:K/cjTthi0
男「どうしました?」
新人女「えっと、さっきのが」
男「正規表現?」
新人女「はい」
男「判らない?」
新人女「はい」
男「そか」
新人女「もう一度やってもらって良いですか?」
男「聖闘士は一度見た技を忘れない」ボソリ
新人女「え?」
男「いや。まぁ、一括置換ってのは手早く楽するための技なんだよ。
置換する条件は判る?」
新人女「日付と顧客グループと担当地域の組み合わせですよね」
男「うん、そう」
新人女「それは判ります」
男「じゃ、ファイル先頭から、手作業で打ち直していって」
新人女「!?」
161:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2009/04/07(火) 23:57:31.50 ID:K/cjTthi0
新人女「だって、ファイル14メガありますよ!?」
男「14メガのが1セットで12個。それが30セットでしょ?」
新人女「あ、はい……。でも、さっきのやってもらえれば、
1分くらいで」
男「大丈夫、まだまだ陽は高いから」
新人女「でも」
男「がんばろうね」にこっ
新人女「え。あの……」
男 カタカタカタカタカタ
新人女 カタカ
新人女「……」
男「……」
男 カタカタカタカタカタ
新人女 カタカ
男 カタカタカタカタカタ
新人女 カタカ
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