サシャ「……興味ないです」
Part2
23 : ◆H4iwFNXQsw:2013/07/11(木) 18:52:28 ID:D8EEnAIQ
ミカサ「エレーン!」スタッ ニンニーン
コニー「おお、噂をすればだな」
ジャン「ん……? なんだろうなマルコ、ミカサがいる気がする」メモトゴシゴシ
マルコ「ジャン、ジャン。あれはミカサだよ。もったいないからちゃんと見なよ」ユサユサ
ミカサ「エレン、エレン、お願いがある」クイクイ
エレン「もうそろそろ消灯だぞ? 帰れよー」ダラーン
ミカサ「後ろからギュッと抱きしめてほしい。そしたら帰る」クイクイ
ジャン「」
マルコ(……見せなきゃよかった)
24 : ◆H4iwFNXQsw:2013/07/11(木) 18:53:17 ID:D8EEnAIQ
ジャン(あ、ああ、あああああああああ、あすなろ抱きだとぉ……!?)ギリッ...
エレン「お前な、わがままを言うのも大概にーーいや待った、条件がある」ニヤッ
エレン「ミカサ。……俺のこと、『お兄ちゃん』って呼んでみろ」
ミカサ「!?」
ジャン「」
25 : ◆H4iwFNXQsw:2013/07/11(木) 18:54:09 ID:D8EEnAIQ
ミカサ「わ、私はエレンの姉みたいなもので……決して妹などでは……」オロオロ
エレン「じゃあやらねえ」プイッ
ミカサ「ぐぅ……っ!」ギリッ...
コニー(うわ、すっげー嫌そう……)
ライナー(ありゃもう女の目じゃないぞ……?)
ミカサ「わかった、背に腹は代えられない……やろう」プルプルプルプル
ベルトルト(やるのか……今、ここで……)
マルコ(いや、あれだけ嫌がってるんだからできないんじゃ……)
ミカサ「え……、えれ……っ!」プルプルプルプル
ミカサ「えれんっ、おにいちゃん……っ!///」ググググググ
ジャン「」
26 : ◆H4iwFNXQsw:2013/07/11(木) 18:54:54 ID:D8EEnAIQ
ベルトルト(あれは……あの表情に浮かんでいるのは羞恥心じゃない! ……ミカサは今、屈辱を感じているッ!)ズキュウウウン
マルコ(あの眼光! 『ここに来るまでに巨人を五、六体削いできました』って感じに見えるのに……)ズキュウウウン
ライナー(涙で潤んだ瞳と上気した頬が……まるでミカサが羞恥に耐えているような錯覚を抱かせる……!)ズキュウウウン
コニー(おおー……頼めばやってくれんのか、すげえなミカサ)
ジャン「」
27 : ◆H4iwFNXQsw:2013/07/11(木) 18:55:40 ID:D8EEnAIQ
エレン「よーしよし、よく言えたなー」ナデナデ
ミカサ「うぅ……///」グスッ...
エレン「ーーほら、なんてことないだろ? ジャン」ドヤァ
ジャン「……」ユラァ...
エレン「?」
ジャン「お前は……っ! お前はぁっ!! そんなに俺が憎いのか!? ああ!?」ユサユサユサユサ
エレン「はぁ!? なんでキレてんだよ意味わかんねえ! お前がやれって言ったんじゃねえか!」
28 : ◆H4iwFNXQsw:2013/07/11(木) 18:56:39 ID:D8EEnAIQ
エレン「! ーーああわかった、お前も呼んで欲しいんだな?」ポン
ジャン「はっ……!?」
ベルトルト「!? それだけはやめるんだエレン!」
ライナー「お前は平気でもジャンにとっては致死量だ!! 待て!!」
マルコ「ジャン! 今すぐ耳を塞げ!! 早く!!」
エレン「ーーミカサ、ジャンのこともお兄ちゃんって呼んでやれ。ついでに『うるさいから帰れ』って言っとけ」
ミカサ「わかった」スゥッ...
ミカサ「……ジャンおにいちゃん、うるさいからかえれ」ムスッ
ジャン「」
29 : ◆H4iwFNXQsw:2013/07/11(木) 18:57:27 ID:D8EEnAIQ
ジャン「…………」
ベルトルト「ジャン……大丈夫?」
ライナー「おい、気をしっかり持つんだ……!」
コニー「呼んでもらえてよかったな!」
ジャン「…………」フラッ...
マルコ「ジャン……? どこに……」
ジャン「…………」スタスタ...
ジャン「…………」ガチャッ
ジャン「ーー幸せでしたぁぁああぁぁあああっ!!」ダッシュ
マルコ「ジャーン! ジャーン!! どこに行くんだー!?」ガチャッ
ベルトルト(ミカサの呼び方、棒読みだったのにいいのかな……?)
ライナー(まあ、ジャンのことだから自力で立ち直るだろう……たぶん)
コニー「? 走って逃げるほど嬉しかったのか?」
エレン「さあなー。よくわかんねえよな、あいつ」
30 : ◆H4iwFNXQsw:2013/07/11(木) 18:58:33 ID:D8EEnAIQ
ミカサ「……エレン、エレン。約束」クイクイ
エレン「わかったよ。……ほら、これでいいか?」ギュッ
ミカサ「…………///」ホンワカ
ベルトルト(すごい嬉しそう……)
コニー「でもよー、結局兄貴呼びされても興奮はしなかったなー」
エレン「だよなー」
ベルトルト「殺気は感じたけどね……」ハァ
ライナー(ミカサを抱いたままコニーやベルトルトと話し始めやがった……エレンには羞恥心がないのか……?)
31 : ◆H4iwFNXQsw:2013/07/11(木) 18:59:23 ID:D8EEnAIQ
ライナー(まあ……取り敢えずはジャンに知られずに済んだし、これはこれでよしとするか……)ホッ
コニー「でもミカサだけじゃちょっとわかんねえよな……他の女子になんとか頼めねえかなぁ」
エレン「うーん……アニやユミルなら、答えるより先に蹴りや拳が飛んできそうだよなー」
ベルトルト「そうだね、それとクリスタにはユミルがついてるから無理だろうし……」
コニー「ーーそうだ! サシャなら頼めば呼んでくれそうじゃね?」
ライナー「」ピクッ
32 : ◆H4iwFNXQsw:2013/07/11(木) 19:00:26 ID:D8EEnAIQ
ライナー「……いや、それはないんじゃないか?」
コニー「パンやればやってくれるだろ? サシャなら」
ライナー「……そんなに安っぽい女じゃないだろう、あいつは」
エレン「でもこの前パン一つで掃除当番代わってくれたぞ?」
ライナー「……きっと暇だったんだろうな、その時は」
コニー「試す価値はあるよなー!」
ライナー「ないない。全然ないぞ」ハハハ
エレン「そんなのやってみないとわかんねえだろ?」
ライナー「いや、やらなくても結果は見えてるな」
コニー「ああもう面倒くせえなーーお前はサシャの保護者かよ!」
ライナー「そんなわけあるかぁっ!!」クワッ!!
エレン「!? なんだよ、必死になりすぎだろライナー……」
33 : ◆H4iwFNXQsw:2013/07/11(木) 19:01:18 ID:D8EEnAIQ
ミカサ「……エレン。そんなに気になるなら、明日サシャに頼んでみればいい」モフモフ
ライナー「!?」
エレン「そうだなー。聞くだけならタダだしな」
コニー「俺も頼んでみようっと」
ベルトルト「……ミカサはそれでいいの?」
ミカサ「たぶん、ベルトルトが思っている展開にはならない。ので、平気」チラッ
ライナー「…………」
ライナー(明日は早く起きないとな……)ゴゴゴゴゴゴゴゴ
アルミン「……ふぅ、面白かった」パタンッ
34 : ◆H4iwFNXQsw:2013/07/11(木) 19:02:01 ID:D8EEnAIQ
ーー 翌朝 食堂
サシャ「はぅぁ……今日もパァンがおいしいです……!」ウットリ
ユミル「ここのメシで喜んでるのはお前くらいのもんだよなー」モグモグ
クリスタ「……zzz」ウツラウツラ
ミーナ「クリスタ、起きてー。時間なくなっちゃうよー?」ユサユサ
アニ「ほっときなよ、そのうち起きるだろうから」モグモグ
ミーナ「ミカサも昨日帰ってきてから機嫌悪いし……」チラッ
ミカサ「…………」モグ...モグ...
35 : ◆H4iwFNXQsw:2013/07/11(木) 19:02:37 ID:D8EEnAIQ
エレン「よっ、サシャ。おはよ」ポン
コニー「よくもまあ、そんなに固ぇパンうまそうに食えるよなー」ポン
サシャ「? おはようございます。エレン、コニー……朝から珍しい組み合わせですね?」キョトン
エレン「まあなー。……ところでさ、俺たちのパンやるから少し頼みがあるんだけど、いいか?」
サシャ「! パァンですか!? なんでもやらせていただきます!!」パァッ
コニー「じゃあ、俺のことお兄ちゃんって呼んでくれねえ?」
エレン「ついでに俺も」
サシャ「? それくらいなら、別にいいですけど……」
36 : ◆H4iwFNXQsw:2013/07/11(木) 19:03:34 ID:D8EEnAIQ
ジャン「……何やってんだあいつらは」ジーッ...
ベルトルト「昨日ジャンが帰った後にね、同期の女の子で誰ならお兄さん呼びしてくれるかって話になって」
ジャン「それで芋女のところにか……」
マルコ「気になるなら混ざってくるか?」
ジャン「……見くびるなよマルコ。俺はああいうことをやるほど馬鹿じゃねえ」ケッ
マルコ(いい奴なんだけどなぁ……)アワレミ
ベルトルト(ミカサ一筋じゃなかったらなぁ……)アワレミ
ジャン「で、芋女の保護者はどこ行ったんだよ。全然見ねえけど」
ベルトルト「ライナーなら教官に呼ばれてさっき外に……あ、戻ってきた」
37 : ◆H4iwFNXQsw:2013/07/11(木) 19:04:54 ID:D8EEnAIQ
サシャ「二人とも変な要求するんですねえ……それで、どっちから先にお呼びしますか?」
エレン「じゃあ俺からで!」
コニー「あっ、ずりぃぞエレン!」
サシャ「わかりましたよ、それじゃあ……」スゥッ...
ライナー「ーーちょっと待ったぁっ!!」ギュムッ
サシャ「むぅっ?」モゴモゴ
ミーナ(な……!? 背後からの口塞ぎですって……!?)ガタッ
ユミル(あれは、かなりの高確率であすなろ抱きへと発展する体勢……!)ガタッ
クリスタ(もしかして、もしかしちゃうの……!?)ガタッ
アニ(おお……)ガタッ
38 : ◆H4iwFNXQsw:2013/07/11(木) 19:05:59 ID:D8EEnAIQ
サシャ「? むぅー……?」モゴモゴ
ライナー「……悪いなエレン、コニー。サシャは借りるぞ」ヒョイッ
エレン「なんだよ、急ぎの用事か? 俺たちの方が先にーー」
ライナー「文句あるか?」ギロッ
コニー「いや、そんなに睨まなくても別にねえけどよ……」タジタジ
ライナー「そうだ、二人とも。……今日の対人格闘訓練は俺とやろうな」ニッコリ
エレン「? 改めて言わなくてもいつもやってるだろ?」
コニー「ええー……手加減してくれよなー」
アルミン(エレンが危ない)
マルコ(コニーも危ない)
ジャン「……自業自得だろ」ケッ
39 : ◆H4iwFNXQsw:2013/07/11(木) 19:07:27 ID:D8EEnAIQ
\バタンッ/
ユミル「あの野郎、芋女を抱えたまま出て行きやがった……追うぞミーナ!」ダッ
ミーナ「わかった、行きましょう!」ダッ
\ヒュッ...ドスッ!!/
クリスタ「きゃっ! て、テーブルに、フォークが……」ビクッ
ミカサ「……食堂にいるみんなに言っておこう」
ミカサ「ーーあの二人を追ったら、削ぐ」ニッコリ
ユミル「」
ミーナ「」
クリスタ「」
アニ「……」シランプリ
40 : ◆H4iwFNXQsw:2013/07/11(木) 19:08:16 ID:D8EEnAIQ
ーー 兵舎裏手
ライナー「よし、ここまで来れば……」ゼエゼエ
サシャ「……」ジーッ
ライナー「……おい、何見てるんだ?」
サシャ「ライナーって手が大きいですよね。指がソーセージみたいです」ハムハム
ライナー「こら、食うんじゃない」ヒキハガシッ
サシャ「じゃあ舐めるだけでも! お願いしますお兄ちゃん!」ガシッ
ライナー「その呼び方はやめろ!」
サシャ「」ビクッ
41 : ◆H4iwFNXQsw:2013/07/11(木) 19:09:07 ID:D8EEnAIQ
サシャ「あ、その……嫌でしたか?」シュン...
ライナー「いや、その……そういうわけじゃないんだが……」
サシャ「……どっちですか? どうしたらいいのかわかりませんよ?」ムー...
ライナー「……」ジッ...
サシャ「?」キョトン
ライナー「あのな、パンが欲しいならいくらでもくれてやるから……」
ライナー「……他の奴に頼まれても、そうやって呼ぶな」ボソッ
サシャ「……」
42 : ◆H4iwFNXQsw:2013/07/11(木) 19:09:54 ID:D8EEnAIQ
サシャ「……わかりました。ライナーが嫌ならしません。……これで安心ですか?」ニッコリ
ライナー「……戻るぞ」プイッ
サシャ「はぁい、わかりました」トテトテ
ライナー「……わがまま言って悪いな」
サシャ「さて? 何のことでしょうかねー?」ニコニコ
ライナー「……」ムスッ
サシャ「……」チラッ
ライナー「? なんだ?」
サシャ「いいえ、なんでもありません」フイッ
サシャ「……そんなに心配しなくても、他の人には興味ないですよ」クスッ
おわり
43 : ◆H4iwFNXQsw:2013/07/11(木) 19:10:35 ID:D8EEnAIQ
終わりです。読んでくださった方、レスしてくださった方ありがとうございました!
あすなろ抱きについて真剣に考えてたらサシャ成分が少なくなってました、タイトル詐欺すみません……次回はちゃんと増量します!
44 : ◆H4iwFNXQsw:2013/07/11(木) 19:11:16 ID:D8EEnAIQ
それと、そろそろ夏イベントをいれていきます! まだまだ続くよ!&荒れるぜえええ止めてみなー!!
45 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/11(木) 19:21:13 ID:IoZ0oj5c
乙
次のにも期待しとるで
46 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/11(木) 19:33:53 ID:qlxQpkrM
乙乙
超期待
47 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/11(木) 20:46:57 ID:BMIrSiW2
いつもありがとう!!
ミカサ「エレーン!」スタッ ニンニーン
コニー「おお、噂をすればだな」
ジャン「ん……? なんだろうなマルコ、ミカサがいる気がする」メモトゴシゴシ
マルコ「ジャン、ジャン。あれはミカサだよ。もったいないからちゃんと見なよ」ユサユサ
ミカサ「エレン、エレン、お願いがある」クイクイ
エレン「もうそろそろ消灯だぞ? 帰れよー」ダラーン
ミカサ「後ろからギュッと抱きしめてほしい。そしたら帰る」クイクイ
ジャン「」
マルコ(……見せなきゃよかった)
24 : ◆H4iwFNXQsw:2013/07/11(木) 18:53:17 ID:D8EEnAIQ
ジャン(あ、ああ、あああああああああ、あすなろ抱きだとぉ……!?)ギリッ...
エレン「お前な、わがままを言うのも大概にーーいや待った、条件がある」ニヤッ
エレン「ミカサ。……俺のこと、『お兄ちゃん』って呼んでみろ」
ミカサ「!?」
ジャン「」
25 : ◆H4iwFNXQsw:2013/07/11(木) 18:54:09 ID:D8EEnAIQ
ミカサ「わ、私はエレンの姉みたいなもので……決して妹などでは……」オロオロ
エレン「じゃあやらねえ」プイッ
ミカサ「ぐぅ……っ!」ギリッ...
コニー(うわ、すっげー嫌そう……)
ライナー(ありゃもう女の目じゃないぞ……?)
ミカサ「わかった、背に腹は代えられない……やろう」プルプルプルプル
ベルトルト(やるのか……今、ここで……)
マルコ(いや、あれだけ嫌がってるんだからできないんじゃ……)
ミカサ「え……、えれ……っ!」プルプルプルプル
ミカサ「えれんっ、おにいちゃん……っ!///」ググググググ
ジャン「」
26 : ◆H4iwFNXQsw:2013/07/11(木) 18:54:54 ID:D8EEnAIQ
ベルトルト(あれは……あの表情に浮かんでいるのは羞恥心じゃない! ……ミカサは今、屈辱を感じているッ!)ズキュウウウン
マルコ(あの眼光! 『ここに来るまでに巨人を五、六体削いできました』って感じに見えるのに……)ズキュウウウン
ライナー(涙で潤んだ瞳と上気した頬が……まるでミカサが羞恥に耐えているような錯覚を抱かせる……!)ズキュウウウン
コニー(おおー……頼めばやってくれんのか、すげえなミカサ)
ジャン「」
27 : ◆H4iwFNXQsw:2013/07/11(木) 18:55:40 ID:D8EEnAIQ
エレン「よーしよし、よく言えたなー」ナデナデ
ミカサ「うぅ……///」グスッ...
エレン「ーーほら、なんてことないだろ? ジャン」ドヤァ
ジャン「……」ユラァ...
エレン「?」
ジャン「お前は……っ! お前はぁっ!! そんなに俺が憎いのか!? ああ!?」ユサユサユサユサ
エレン「はぁ!? なんでキレてんだよ意味わかんねえ! お前がやれって言ったんじゃねえか!」
エレン「! ーーああわかった、お前も呼んで欲しいんだな?」ポン
ジャン「はっ……!?」
ベルトルト「!? それだけはやめるんだエレン!」
ライナー「お前は平気でもジャンにとっては致死量だ!! 待て!!」
マルコ「ジャン! 今すぐ耳を塞げ!! 早く!!」
エレン「ーーミカサ、ジャンのこともお兄ちゃんって呼んでやれ。ついでに『うるさいから帰れ』って言っとけ」
ミカサ「わかった」スゥッ...
ミカサ「……ジャンおにいちゃん、うるさいからかえれ」ムスッ
ジャン「」
29 : ◆H4iwFNXQsw:2013/07/11(木) 18:57:27 ID:D8EEnAIQ
ジャン「…………」
ベルトルト「ジャン……大丈夫?」
ライナー「おい、気をしっかり持つんだ……!」
コニー「呼んでもらえてよかったな!」
ジャン「…………」フラッ...
マルコ「ジャン……? どこに……」
ジャン「…………」スタスタ...
ジャン「…………」ガチャッ
ジャン「ーー幸せでしたぁぁああぁぁあああっ!!」ダッシュ
マルコ「ジャーン! ジャーン!! どこに行くんだー!?」ガチャッ
ベルトルト(ミカサの呼び方、棒読みだったのにいいのかな……?)
ライナー(まあ、ジャンのことだから自力で立ち直るだろう……たぶん)
コニー「? 走って逃げるほど嬉しかったのか?」
エレン「さあなー。よくわかんねえよな、あいつ」
30 : ◆H4iwFNXQsw:2013/07/11(木) 18:58:33 ID:D8EEnAIQ
ミカサ「……エレン、エレン。約束」クイクイ
エレン「わかったよ。……ほら、これでいいか?」ギュッ
ミカサ「…………///」ホンワカ
ベルトルト(すごい嬉しそう……)
コニー「でもよー、結局兄貴呼びされても興奮はしなかったなー」
エレン「だよなー」
ベルトルト「殺気は感じたけどね……」ハァ
ライナー(ミカサを抱いたままコニーやベルトルトと話し始めやがった……エレンには羞恥心がないのか……?)
31 : ◆H4iwFNXQsw:2013/07/11(木) 18:59:23 ID:D8EEnAIQ
ライナー(まあ……取り敢えずはジャンに知られずに済んだし、これはこれでよしとするか……)ホッ
コニー「でもミカサだけじゃちょっとわかんねえよな……他の女子になんとか頼めねえかなぁ」
エレン「うーん……アニやユミルなら、答えるより先に蹴りや拳が飛んできそうだよなー」
ベルトルト「そうだね、それとクリスタにはユミルがついてるから無理だろうし……」
コニー「ーーそうだ! サシャなら頼めば呼んでくれそうじゃね?」
ライナー「」ピクッ
32 : ◆H4iwFNXQsw:2013/07/11(木) 19:00:26 ID:D8EEnAIQ
ライナー「……いや、それはないんじゃないか?」
コニー「パンやればやってくれるだろ? サシャなら」
ライナー「……そんなに安っぽい女じゃないだろう、あいつは」
エレン「でもこの前パン一つで掃除当番代わってくれたぞ?」
ライナー「……きっと暇だったんだろうな、その時は」
コニー「試す価値はあるよなー!」
ライナー「ないない。全然ないぞ」ハハハ
エレン「そんなのやってみないとわかんねえだろ?」
ライナー「いや、やらなくても結果は見えてるな」
コニー「ああもう面倒くせえなーーお前はサシャの保護者かよ!」
ライナー「そんなわけあるかぁっ!!」クワッ!!
エレン「!? なんだよ、必死になりすぎだろライナー……」
33 : ◆H4iwFNXQsw:2013/07/11(木) 19:01:18 ID:D8EEnAIQ
ミカサ「……エレン。そんなに気になるなら、明日サシャに頼んでみればいい」モフモフ
ライナー「!?」
エレン「そうだなー。聞くだけならタダだしな」
コニー「俺も頼んでみようっと」
ベルトルト「……ミカサはそれでいいの?」
ミカサ「たぶん、ベルトルトが思っている展開にはならない。ので、平気」チラッ
ライナー「…………」
ライナー(明日は早く起きないとな……)ゴゴゴゴゴゴゴゴ
アルミン「……ふぅ、面白かった」パタンッ
34 : ◆H4iwFNXQsw:2013/07/11(木) 19:02:01 ID:D8EEnAIQ
ーー 翌朝 食堂
サシャ「はぅぁ……今日もパァンがおいしいです……!」ウットリ
ユミル「ここのメシで喜んでるのはお前くらいのもんだよなー」モグモグ
クリスタ「……zzz」ウツラウツラ
ミーナ「クリスタ、起きてー。時間なくなっちゃうよー?」ユサユサ
アニ「ほっときなよ、そのうち起きるだろうから」モグモグ
ミーナ「ミカサも昨日帰ってきてから機嫌悪いし……」チラッ
ミカサ「…………」モグ...モグ...
35 : ◆H4iwFNXQsw:2013/07/11(木) 19:02:37 ID:D8EEnAIQ
エレン「よっ、サシャ。おはよ」ポン
コニー「よくもまあ、そんなに固ぇパンうまそうに食えるよなー」ポン
サシャ「? おはようございます。エレン、コニー……朝から珍しい組み合わせですね?」キョトン
エレン「まあなー。……ところでさ、俺たちのパンやるから少し頼みがあるんだけど、いいか?」
サシャ「! パァンですか!? なんでもやらせていただきます!!」パァッ
コニー「じゃあ、俺のことお兄ちゃんって呼んでくれねえ?」
エレン「ついでに俺も」
サシャ「? それくらいなら、別にいいですけど……」
36 : ◆H4iwFNXQsw:2013/07/11(木) 19:03:34 ID:D8EEnAIQ
ジャン「……何やってんだあいつらは」ジーッ...
ベルトルト「昨日ジャンが帰った後にね、同期の女の子で誰ならお兄さん呼びしてくれるかって話になって」
ジャン「それで芋女のところにか……」
マルコ「気になるなら混ざってくるか?」
ジャン「……見くびるなよマルコ。俺はああいうことをやるほど馬鹿じゃねえ」ケッ
マルコ(いい奴なんだけどなぁ……)アワレミ
ベルトルト(ミカサ一筋じゃなかったらなぁ……)アワレミ
ジャン「で、芋女の保護者はどこ行ったんだよ。全然見ねえけど」
ベルトルト「ライナーなら教官に呼ばれてさっき外に……あ、戻ってきた」
37 : ◆H4iwFNXQsw:2013/07/11(木) 19:04:54 ID:D8EEnAIQ
サシャ「二人とも変な要求するんですねえ……それで、どっちから先にお呼びしますか?」
エレン「じゃあ俺からで!」
コニー「あっ、ずりぃぞエレン!」
サシャ「わかりましたよ、それじゃあ……」スゥッ...
ライナー「ーーちょっと待ったぁっ!!」ギュムッ
サシャ「むぅっ?」モゴモゴ
ミーナ(な……!? 背後からの口塞ぎですって……!?)ガタッ
ユミル(あれは、かなりの高確率であすなろ抱きへと発展する体勢……!)ガタッ
クリスタ(もしかして、もしかしちゃうの……!?)ガタッ
アニ(おお……)ガタッ
38 : ◆H4iwFNXQsw:2013/07/11(木) 19:05:59 ID:D8EEnAIQ
サシャ「? むぅー……?」モゴモゴ
ライナー「……悪いなエレン、コニー。サシャは借りるぞ」ヒョイッ
エレン「なんだよ、急ぎの用事か? 俺たちの方が先にーー」
ライナー「文句あるか?」ギロッ
コニー「いや、そんなに睨まなくても別にねえけどよ……」タジタジ
ライナー「そうだ、二人とも。……今日の対人格闘訓練は俺とやろうな」ニッコリ
エレン「? 改めて言わなくてもいつもやってるだろ?」
コニー「ええー……手加減してくれよなー」
アルミン(エレンが危ない)
マルコ(コニーも危ない)
ジャン「……自業自得だろ」ケッ
39 : ◆H4iwFNXQsw:2013/07/11(木) 19:07:27 ID:D8EEnAIQ
\バタンッ/
ユミル「あの野郎、芋女を抱えたまま出て行きやがった……追うぞミーナ!」ダッ
ミーナ「わかった、行きましょう!」ダッ
\ヒュッ...ドスッ!!/
クリスタ「きゃっ! て、テーブルに、フォークが……」ビクッ
ミカサ「……食堂にいるみんなに言っておこう」
ミカサ「ーーあの二人を追ったら、削ぐ」ニッコリ
ユミル「」
ミーナ「」
クリスタ「」
アニ「……」シランプリ
40 : ◆H4iwFNXQsw:2013/07/11(木) 19:08:16 ID:D8EEnAIQ
ーー 兵舎裏手
ライナー「よし、ここまで来れば……」ゼエゼエ
サシャ「……」ジーッ
ライナー「……おい、何見てるんだ?」
サシャ「ライナーって手が大きいですよね。指がソーセージみたいです」ハムハム
ライナー「こら、食うんじゃない」ヒキハガシッ
サシャ「じゃあ舐めるだけでも! お願いしますお兄ちゃん!」ガシッ
ライナー「その呼び方はやめろ!」
サシャ「」ビクッ
41 : ◆H4iwFNXQsw:2013/07/11(木) 19:09:07 ID:D8EEnAIQ
サシャ「あ、その……嫌でしたか?」シュン...
ライナー「いや、その……そういうわけじゃないんだが……」
サシャ「……どっちですか? どうしたらいいのかわかりませんよ?」ムー...
ライナー「……」ジッ...
サシャ「?」キョトン
ライナー「あのな、パンが欲しいならいくらでもくれてやるから……」
ライナー「……他の奴に頼まれても、そうやって呼ぶな」ボソッ
サシャ「……」
42 : ◆H4iwFNXQsw:2013/07/11(木) 19:09:54 ID:D8EEnAIQ
サシャ「……わかりました。ライナーが嫌ならしません。……これで安心ですか?」ニッコリ
ライナー「……戻るぞ」プイッ
サシャ「はぁい、わかりました」トテトテ
ライナー「……わがまま言って悪いな」
サシャ「さて? 何のことでしょうかねー?」ニコニコ
ライナー「……」ムスッ
サシャ「……」チラッ
ライナー「? なんだ?」
サシャ「いいえ、なんでもありません」フイッ
サシャ「……そんなに心配しなくても、他の人には興味ないですよ」クスッ
おわり
終わりです。読んでくださった方、レスしてくださった方ありがとうございました!
あすなろ抱きについて真剣に考えてたらサシャ成分が少なくなってました、タイトル詐欺すみません……次回はちゃんと増量します!
44 : ◆H4iwFNXQsw:2013/07/11(木) 19:11:16 ID:D8EEnAIQ
それと、そろそろ夏イベントをいれていきます! まだまだ続くよ!&荒れるぜえええ止めてみなー!!
45 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/11(木) 19:21:13 ID:IoZ0oj5c
乙
次のにも期待しとるで
46 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/11(木) 19:33:53 ID:qlxQpkrM
乙乙
超期待
47 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/11(木) 20:46:57 ID:BMIrSiW2
いつもありがとう!!
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