サシャ「何ですか、それ?」
Part4
87 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/24(木) 21:41:31 ID:/P9wwJlU
エレン「zzz」
88 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/24(木) 21:42:03 ID:/P9wwJlU
ーーとある陽当たりのいい場所
アルミン「エレン…どこに行ったかと思ったら、こんなところで寝てるなんて」
ミカサ「今日は暖かい。そしてここは陽当たりがいい。眠ってしまうのも無理はない」
アルミン「そうかもしれないけど、外で寝るなんて風邪を引いちゃうよ」
ミカサ「ええ、アルミンの言う通り。…起こさないと」
アルミン「だね。おーい、エレン」
ミカサ「起きて」
エレン「zzz」
89 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/24(木) 21:42:47 ID:/P9wwJlU
アルミン「熟睡してるみたいだ。声を掛けるだけじゃ起きそうにないね」
ミカサ「肩を叩いてみよう。エレン」ポンポン
エレン「zzz」
アルミン「起きないね」
ミカサ「では、揺すってみる」ユサユサ
エレン「zzz」
アルミン「起きないねぇ」
90 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/24(木) 21:43:30 ID:/P9wwJlU
ミカサ「…アルミン」
アルミン「ん?」
ミカサ「ここは無理に起こすより、エレンが自然に目を覚ますのを待った方がいいかもしれない」
アルミン「え?けど、この様子じゃしばらく起きないと思うよ」
ミカサ「分かっている」
アルミン「風邪引いちゃうって」
ミカサ「引かせない」
アルミン「毛布でも取りに行くのかい?」
ミカサ「いいえ。そうしている間にエレンが冷えてしまう」
アルミン「じゃあ、どうするのさ」
エレン「zzz」
91 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/24(木) 21:44:08 ID:/P9wwJlU
ミカサ「簡単なこと」ストン
ミカサ「私がこうしてエレンに寄り添えば、問題ない。そうでしょう?アルミン」
アルミン「…確かに、人肌は暖かいっていうけど…」
ミカサ「ええ、とても暖かい」
アルミン「そっか…」
ミカサ「アルミン」ジー
アルミン「…」
ミカサ「…」ジー
エレン「zzz」
92 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/24(木) 21:44:40 ID:/P9wwJlU
アルミン「…分かったよ、僕もエレンに寄り添えってことだろ」ストン
ミカサ「さすが、アルミンはよく分かっている」
アルミン「もう…」
アルミン「あ、でも本当にポカポカしてて暖かいね」
ミカサ「でしょう?」
アルミン「これはエレンが寝てしまう気持ちも分かるなぁ」フフ
エレン「zzz」
93 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/24(木) 21:45:14 ID:/P9wwJlU
ミカサ「…私も少し眠くなってきた」ウトウト
アルミン「実は僕も…」ウトウト
ミカサ「…」ウトウト
アルミン「…」ウトウト
エレン「zzz」
ミカサ「…zzz」
アルミン「…zzz」
94 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/24(木) 21:45:58 ID:/P9wwJlU
ーーー
ーー
ジャン「…ったく、ついてねぇなぁ。こんな晴れた日に清掃当番なんてよ」
マルコ「まあまあ」
ジャン「さっさと終わらせちまおうぜ…ん?」
マルコ「どうした?」
ジャン「あれ、見てみろよ」ユビサシ
マルコ「あれ?…ああ」
マルコ「エレンにアルミンに、ミカサ?」
ジャン「寝てるみたいだな…」
マルコ「こんなにいい陽気だからね」
ジャン「…チッ。行くぞマルコ」スタスタ
マルコ「ジャン?」スタスタ
95 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/24(木) 21:46:52 ID:/P9wwJlU
マルコ「急にどうしたんだよ、まさかこの三人と一緒に寝たいとか?」
ジャン「んなわけあるか!…ミ、ミミカサはともかく…」
マルコ「じゃあ、起こすつもり?」
ジャン「ちげーよ。ただ、いくら暖かいとはいえこんなとこで寝てたら風邪引くだろ」
マルコ「ジャン…君って奴は…」フフ
ジャン「言っとくがミカサを心配してるだけだからな!」
マルコ「そういうことにしておくよ」フフ
96 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/24(木) 21:47:50 ID:/P9wwJlU
マルコ「けど、今から毛布を取りにいくとなると…」
ジャン「んな手間の掛かることしねぇよ」バッ
マルコ「あ、そうか、上着」
ジャン「俺はミミミミカサに掛けるから、マルコはアルミンにでも掛けてやれ」パサ
マルコ「はいはい…」バッ
マルコ「エレンは?」パサ
ジャン「あ?馬鹿は風邪引かないって言うだろ」
マルコ「…そういうところは本当に君らしいよ」
エレン「zzz」
ミカサ「zzz」
アルミン「zzz」
97 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/24(木) 21:48:45 ID:/P9wwJlU
ーーー
ーー
ライナー「今日はせっかくの休みなのに朝からすまなかったな、ベルトルト、アニ」
ベルトルト「いいや。いつも夜に集まっていたから、新鮮だったよ」
アニ「いつ誰に見付かるか気が気じゃなかったけどね」フン
ライナー「そうだな。次からはいつも通り夜に…ん?」
ベルトルト「どうしたの?…あ」
アニ「…」
98 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/24(木) 21:49:15 ID:/P9wwJlU
ライナー「こんなところで寝るとは…」
ベルトルト「気持ち良さそうに寝てるね」
アニ「仲良いね、こいつら…」
エレン「zzz」
ミカサ「zzz」
アルミン「zzz」
99 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/24(木) 21:49:52 ID:/P9wwJlU
ベルトルト「誰かが上着を掛けてあげたみたいだね」
ライナー「しかし、どうしてエレンにだけ上着が掛かってないんだ?」
ベルトルト「掛けたのが二人組だったんじゃない?」
アニ「馬鹿は風邪引かないって言うし、賢明な判断だね」
エレン「」ヘクチッ
アニ「」ビクッ
エレン「zzz」
アニ「…」
ライナー「このままではエレンが風邪を引いてしまうかもしれないな…仕方ない」バッ
ライナー「これで少しはましだろう」パサ
100 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/24(木) 21:50:58 ID:/P9wwJlU
ベルトルト「ライナー!君は…!」
ライナー「そんな怖い顔するな、ベルトルト。深い意味はない。ただ…」
ライナー「このまま放っておいて風邪を引かれたら寝覚めが悪い」
ベルトルト「…」
アニ「…それもそうだ」バッ
ベルトルト「アニ?」
アニ「こいつらが調子悪いと張り合いがないからね」パサ
ベルトルト「二人とも…」
ベルトルト「…」
ベルトルト「…」バッ
101 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/24(木) 21:51:46 ID:/P9wwJlU
ライアニ「!」
ベルトルト「君たち二人が上着を着てなくて僕だけが着てるなんて」パサ
ベルトルト「不自然だと思っただけ、それだけだよ」
ライナー「そうか」フフ
アニ「そうかもしれないね」フフ
ベルトルト「…、もう、早く行こうよ!誰かに見つかるかもしれない!」カァァ
ライナー「そうだな」フフ
アニ「そうだね」フフ
エレン「zzz」
ミカサ「zzz」
アルミン「zzz」
102 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/24(木) 21:52:43 ID:/P9wwJlU
ーーー
ーー
ミーナ「クリスタ、ユミル、ありがとう!立体機動装置の点検に付き合ってくれて」
クリスタ「ううん、気にしないで。私もそろそろしようと思ってたところだし」
ユミル「言っとくが、私はクリスタの手伝いをしたんだからな。お前はついでだ、ミーナ」
クリスタ「もう、ユミル!」
ミーナ「ふふ、それでもありがとう」
103 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/24(木) 21:53:45 ID:/P9wwJlU
ユミル「さて、クリスタ。これから暇だろ?出掛けようぜ」
クリスタ「うーん、どうしようかなぁ」
ミーナ「せっかくいい天気なんだし、行っておいでよ!」
ユミル「良いこと言うじゃねぇか、ミーナ」
クリスタ「あ、それならミーナも一緒にどう?」
ユミル「…」ジー
ミーナ「(う、ユミルの視線が痛い)えっと、私は…」アセ
ミーナ「…!あ、あれ!」ユビサシ
104 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/24(木) 21:54:34 ID:/P9wwJlU
クリスタ「え?」
ユミル「ああ、いつもの三人組じゃねぇか」
ミーナ「寝てるみたいだね」
クリスタ「大変、風邪引いちゃう」タタッ
ユミル「あ、待てよクリスタ!」タタッ
ミーナ(上手く話を逸らせて良かった)タタッ
105 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/24(木) 21:55:49 ID:/P9wwJlU
クリスタ「あれ?上着が掛けてある」
ユミル「誰かが先に見つけたんだろ。こんだけ掛けてありゃあ風邪引く心配もねぇな」
ミーナ「誰が掛けてあげたんだろ…五人分あるけど」
クリスタ「…」
クリスタ「…」バッ
ユミル「クリスタ?」
クリスタ「万が一ってこともあるじゃない」パサッ
ユミル「大丈夫だと思うがなぁ…」
クリスタ「ほら、ユミルも!」
ユミル「…へいへい。女神様の仰せのままに」ヌギヌギ パサ
106 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/24(木) 21:56:45 ID:/P9wwJlU
ミーナ(流れ的に私も掛けた方がいいよね)ヌギヌギ パサ
クリスタ「これでだいぶ暖かそう!」
ユミル「私らは寒いけどな」ブルルッ
クリスタ「じゃあ、出掛けるのはやめて部屋で暖かくしてようか」
ユミル「…ま、それも悪くねぇか」
クリスタ「ミーナはどうする?」
ユミル「…」ジー
ミーナ「わ、私は…そうだ!アニ!アニと約束してたんだ!」
ミーナ(してないけど)
107 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/24(木) 21:57:31 ID:/P9wwJlU
クリスタ「そっか、残念」
ユミル「先約があるなら仕方ねぇだろ。ふふふ、クリスタ。存分に可愛がってやるよ」
クリスタ「変な言い方はやめて!」
ミーナ(仲良いなぁ)
エレン「zzz」
ミカサ「zzz」
アルミン「zzz」
108 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/24(木) 21:58:06 ID:/P9wwJlU
ーーー
ーー
サシャ「お願いですコニー!このことは黙っていてください!」
コニー「だから、さっきから分かったって言ってんだろ!そんなに俺が信用できねぇのか!」
サシャ「はい!」
コニー「よし教官のとこ行ってくる」
サシャ「わー!嘘ですって!すみません!」
109 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/24(木) 21:59:02 ID:/P9wwJlU
コニー「つーか、そんなに焦るくらいなら食糧庫なんかに忍び込むなよな」ハァ…
コニー「今回、見たのが俺だったからよかったものを。他の奴だったらどうすんだ」
サシャ「その時はその時です」
コニー「分かった、お前馬鹿だろ」
サシャ「コニーにだけは言われたくない言葉ですね」
コニー「やっぱり教官に…」
サシャ「冗談ですってば!コニーは天才です、てーんさいっ!」
コニー「まあな」フフン
サシャ(ちょろい)
110 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/24(木) 21:59:45 ID:/P9wwJlU
コニー「にしても、せっかくの休みなのに食糧庫に忍び込む以外にすることはなかったのかよ」
サシャ「お腹がすいたんですよ」
コニー「お前はぶれねぇな」
サシャ「はぁ、本当にお腹がすきました…」グー
コニー「ちょっと我慢すりゃ昼飯だろ……ん?」
サシャ「どうしました、コニー!?まさか食料が!?」
コニー「ちげーよ!あれ!」ユビサシ!
111 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/24(木) 22:00:36 ID:/P9wwJlU
サシャ「…何だ、ミカサ達ですか」ガッカリ
コニー(本当にぶれねぇなこいつ)
コニー「寝てる」
サシャ「こんなにいい陽気ですからねぇ」
コニー「何でこんなに上着が掛けられてんだ?そういう決まりでもあんのか?」
サシャ「さあ」
コニー「よく分かんねぇけど一応俺も掛けとこ」ヌギヌギ パサ
サシャ「じゃあ、私も一応」ヌギヌギ パサ
112 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/24(木) 22:01:23 ID:/P9wwJlU
コニー「あー、なんか俺も腹減ってきたなぁ」
サシャ「それならぜひ食糧庫に!」
コニー「いや、行かねぇよ」
サシャ「チッ」
エレン「zzz」
ミカサ「zzz」
アルミン「zzz」
113 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/24(木) 22:02:09 ID:/P9wwJlU
ーーー
ーー
エレン「zzz」
エレン「zz…」ムニャ
エレン「うーん…」パチ
エレン「ここは…あー、寝ちまってたのか…」
エレン「だいぶ寝てたな。もう日が暮れそうだ」ムクッ
114 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/24(木) 22:03:05 ID:/P9wwJlU
エレン「けど、あんま寒くねぇな…って」
エレン「ミカサ、と、アルミン?こいつらいつの間に…。とりあえず起こすか」
エレン「おい、起きろよ二人とも」ユサユサ
ミカサ「…ん」ムニャ
アルミン「んんー」ムニャ
エレン「日が暮れちまうぞー」ユサユサ
ミカサ「…エレン?」パチ
アルミン「…あ、起きたんだ…」パチ
115 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/24(木) 22:03:44 ID:/P9wwJlU
アルミン「って、今何時!?」ガバッ
ミカサ「…」ムクッ
エレン「何時かは知らねぇけど、もう日が暮れそうだぞ」
アルミン「本当だ…うわぁ、だいぶ寝ちゃってたんだなぁ」
ミカサ「…」
ミカサ「二人とも」
エレン「ん?」
アルミン「何?」
116 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/24(木) 22:04:20 ID:/P9wwJlU
ミカサ「上着が掛けてある。たくさん」
アルミン「あ、本当だ…」
エレン「通りで寒くなかったわけだ」
ミカサ「一体誰が?」
アルミン「あ、いくつか見覚えがある。これはマルコの、そっちはコニーのだ」
エレン「そういやそうだな。こいつはライナーで…このでかいのはベルトルトか?」
ミカサ「…私もいくつか知っている」
117 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/24(木) 22:04:58 ID:/P9wwJlU
エレン「てことは」
アルミン「皆が掛けてくれたんだ」
ミカサ「そういうことになる」
エレン「マジかよ、起こしてくれても良かったのによ」
アルミン「気遣ってくれたのかもね、僕らがあまりにも熟睡してたから」
ミカサ「お陰でよく眠れた」
118 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/24(木) 22:05:50 ID:/P9wwJlU
エレン「…よしっ」スクッ
エレン「戻るか、上着も返さねぇといけないし」
アルミン「そうだね」スクッ
ミカサ「その前に洗わないと」スクッ
エレン「んじゃ、お礼だけでも言っとくか」
アルミン「大体、誰が掛けてくれたか予想つくしね」
ミカサ「…行きましょう。空気が冷たくなってきた」
アルミン「だね」
エレン「けど、何かあんまり寒いとは思わねぇんだよな」
ミカサ「私も」
アルミン「僕もだ」
119 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/24(木) 22:06:38 ID:/P9wwJlU
エレン(皆の上着と、お前らが傍にいるから寒くないのかもな、とは)
エレン(さすがに小恥ずかしくて言えなかった)
120 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/24(木) 22:07:12 ID:/P9wwJlU
終わり
エレン「zzz」
88 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/24(木) 21:42:03 ID:/P9wwJlU
ーーとある陽当たりのいい場所
アルミン「エレン…どこに行ったかと思ったら、こんなところで寝てるなんて」
ミカサ「今日は暖かい。そしてここは陽当たりがいい。眠ってしまうのも無理はない」
アルミン「そうかもしれないけど、外で寝るなんて風邪を引いちゃうよ」
ミカサ「ええ、アルミンの言う通り。…起こさないと」
アルミン「だね。おーい、エレン」
ミカサ「起きて」
エレン「zzz」
89 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/24(木) 21:42:47 ID:/P9wwJlU
アルミン「熟睡してるみたいだ。声を掛けるだけじゃ起きそうにないね」
ミカサ「肩を叩いてみよう。エレン」ポンポン
エレン「zzz」
アルミン「起きないね」
ミカサ「では、揺すってみる」ユサユサ
エレン「zzz」
アルミン「起きないねぇ」
90 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/24(木) 21:43:30 ID:/P9wwJlU
ミカサ「…アルミン」
アルミン「ん?」
ミカサ「ここは無理に起こすより、エレンが自然に目を覚ますのを待った方がいいかもしれない」
アルミン「え?けど、この様子じゃしばらく起きないと思うよ」
ミカサ「分かっている」
アルミン「風邪引いちゃうって」
ミカサ「引かせない」
アルミン「毛布でも取りに行くのかい?」
ミカサ「いいえ。そうしている間にエレンが冷えてしまう」
アルミン「じゃあ、どうするのさ」
エレン「zzz」
91 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/24(木) 21:44:08 ID:/P9wwJlU
ミカサ「簡単なこと」ストン
ミカサ「私がこうしてエレンに寄り添えば、問題ない。そうでしょう?アルミン」
アルミン「…確かに、人肌は暖かいっていうけど…」
ミカサ「ええ、とても暖かい」
アルミン「そっか…」
ミカサ「アルミン」ジー
アルミン「…」
ミカサ「…」ジー
エレン「zzz」
アルミン「…分かったよ、僕もエレンに寄り添えってことだろ」ストン
ミカサ「さすが、アルミンはよく分かっている」
アルミン「もう…」
アルミン「あ、でも本当にポカポカしてて暖かいね」
ミカサ「でしょう?」
アルミン「これはエレンが寝てしまう気持ちも分かるなぁ」フフ
エレン「zzz」
93 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/24(木) 21:45:14 ID:/P9wwJlU
ミカサ「…私も少し眠くなってきた」ウトウト
アルミン「実は僕も…」ウトウト
ミカサ「…」ウトウト
アルミン「…」ウトウト
エレン「zzz」
ミカサ「…zzz」
アルミン「…zzz」
94 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/24(木) 21:45:58 ID:/P9wwJlU
ーーー
ーー
ジャン「…ったく、ついてねぇなぁ。こんな晴れた日に清掃当番なんてよ」
マルコ「まあまあ」
ジャン「さっさと終わらせちまおうぜ…ん?」
マルコ「どうした?」
ジャン「あれ、見てみろよ」ユビサシ
マルコ「あれ?…ああ」
マルコ「エレンにアルミンに、ミカサ?」
ジャン「寝てるみたいだな…」
マルコ「こんなにいい陽気だからね」
ジャン「…チッ。行くぞマルコ」スタスタ
マルコ「ジャン?」スタスタ
95 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/24(木) 21:46:52 ID:/P9wwJlU
マルコ「急にどうしたんだよ、まさかこの三人と一緒に寝たいとか?」
ジャン「んなわけあるか!…ミ、ミミカサはともかく…」
マルコ「じゃあ、起こすつもり?」
ジャン「ちげーよ。ただ、いくら暖かいとはいえこんなとこで寝てたら風邪引くだろ」
マルコ「ジャン…君って奴は…」フフ
ジャン「言っとくがミカサを心配してるだけだからな!」
マルコ「そういうことにしておくよ」フフ
96 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/24(木) 21:47:50 ID:/P9wwJlU
マルコ「けど、今から毛布を取りにいくとなると…」
ジャン「んな手間の掛かることしねぇよ」バッ
マルコ「あ、そうか、上着」
ジャン「俺はミミミミカサに掛けるから、マルコはアルミンにでも掛けてやれ」パサ
マルコ「はいはい…」バッ
マルコ「エレンは?」パサ
ジャン「あ?馬鹿は風邪引かないって言うだろ」
マルコ「…そういうところは本当に君らしいよ」
エレン「zzz」
ミカサ「zzz」
アルミン「zzz」
97 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/24(木) 21:48:45 ID:/P9wwJlU
ーーー
ーー
ライナー「今日はせっかくの休みなのに朝からすまなかったな、ベルトルト、アニ」
ベルトルト「いいや。いつも夜に集まっていたから、新鮮だったよ」
アニ「いつ誰に見付かるか気が気じゃなかったけどね」フン
ライナー「そうだな。次からはいつも通り夜に…ん?」
ベルトルト「どうしたの?…あ」
アニ「…」
98 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/24(木) 21:49:15 ID:/P9wwJlU
ライナー「こんなところで寝るとは…」
ベルトルト「気持ち良さそうに寝てるね」
アニ「仲良いね、こいつら…」
エレン「zzz」
ミカサ「zzz」
アルミン「zzz」
99 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/24(木) 21:49:52 ID:/P9wwJlU
ベルトルト「誰かが上着を掛けてあげたみたいだね」
ライナー「しかし、どうしてエレンにだけ上着が掛かってないんだ?」
ベルトルト「掛けたのが二人組だったんじゃない?」
アニ「馬鹿は風邪引かないって言うし、賢明な判断だね」
エレン「」ヘクチッ
アニ「」ビクッ
エレン「zzz」
アニ「…」
ライナー「このままではエレンが風邪を引いてしまうかもしれないな…仕方ない」バッ
ライナー「これで少しはましだろう」パサ
100 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/24(木) 21:50:58 ID:/P9wwJlU
ベルトルト「ライナー!君は…!」
ライナー「そんな怖い顔するな、ベルトルト。深い意味はない。ただ…」
ライナー「このまま放っておいて風邪を引かれたら寝覚めが悪い」
ベルトルト「…」
アニ「…それもそうだ」バッ
ベルトルト「アニ?」
アニ「こいつらが調子悪いと張り合いがないからね」パサ
ベルトルト「二人とも…」
ベルトルト「…」
ベルトルト「…」バッ
101 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/24(木) 21:51:46 ID:/P9wwJlU
ライアニ「!」
ベルトルト「君たち二人が上着を着てなくて僕だけが着てるなんて」パサ
ベルトルト「不自然だと思っただけ、それだけだよ」
ライナー「そうか」フフ
アニ「そうかもしれないね」フフ
ベルトルト「…、もう、早く行こうよ!誰かに見つかるかもしれない!」カァァ
ライナー「そうだな」フフ
アニ「そうだね」フフ
エレン「zzz」
ミカサ「zzz」
アルミン「zzz」
102 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/24(木) 21:52:43 ID:/P9wwJlU
ーーー
ーー
ミーナ「クリスタ、ユミル、ありがとう!立体機動装置の点検に付き合ってくれて」
クリスタ「ううん、気にしないで。私もそろそろしようと思ってたところだし」
ユミル「言っとくが、私はクリスタの手伝いをしたんだからな。お前はついでだ、ミーナ」
クリスタ「もう、ユミル!」
ミーナ「ふふ、それでもありがとう」
103 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/24(木) 21:53:45 ID:/P9wwJlU
ユミル「さて、クリスタ。これから暇だろ?出掛けようぜ」
クリスタ「うーん、どうしようかなぁ」
ミーナ「せっかくいい天気なんだし、行っておいでよ!」
ユミル「良いこと言うじゃねぇか、ミーナ」
クリスタ「あ、それならミーナも一緒にどう?」
ユミル「…」ジー
ミーナ「(う、ユミルの視線が痛い)えっと、私は…」アセ
ミーナ「…!あ、あれ!」ユビサシ
104 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/24(木) 21:54:34 ID:/P9wwJlU
クリスタ「え?」
ユミル「ああ、いつもの三人組じゃねぇか」
ミーナ「寝てるみたいだね」
クリスタ「大変、風邪引いちゃう」タタッ
ユミル「あ、待てよクリスタ!」タタッ
ミーナ(上手く話を逸らせて良かった)タタッ
105 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/24(木) 21:55:49 ID:/P9wwJlU
クリスタ「あれ?上着が掛けてある」
ユミル「誰かが先に見つけたんだろ。こんだけ掛けてありゃあ風邪引く心配もねぇな」
ミーナ「誰が掛けてあげたんだろ…五人分あるけど」
クリスタ「…」
クリスタ「…」バッ
ユミル「クリスタ?」
クリスタ「万が一ってこともあるじゃない」パサッ
ユミル「大丈夫だと思うがなぁ…」
クリスタ「ほら、ユミルも!」
ユミル「…へいへい。女神様の仰せのままに」ヌギヌギ パサ
106 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/24(木) 21:56:45 ID:/P9wwJlU
ミーナ(流れ的に私も掛けた方がいいよね)ヌギヌギ パサ
クリスタ「これでだいぶ暖かそう!」
ユミル「私らは寒いけどな」ブルルッ
クリスタ「じゃあ、出掛けるのはやめて部屋で暖かくしてようか」
ユミル「…ま、それも悪くねぇか」
クリスタ「ミーナはどうする?」
ユミル「…」ジー
ミーナ「わ、私は…そうだ!アニ!アニと約束してたんだ!」
ミーナ(してないけど)
クリスタ「そっか、残念」
ユミル「先約があるなら仕方ねぇだろ。ふふふ、クリスタ。存分に可愛がってやるよ」
クリスタ「変な言い方はやめて!」
ミーナ(仲良いなぁ)
エレン「zzz」
ミカサ「zzz」
アルミン「zzz」
108 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/24(木) 21:58:06 ID:/P9wwJlU
ーーー
ーー
サシャ「お願いですコニー!このことは黙っていてください!」
コニー「だから、さっきから分かったって言ってんだろ!そんなに俺が信用できねぇのか!」
サシャ「はい!」
コニー「よし教官のとこ行ってくる」
サシャ「わー!嘘ですって!すみません!」
109 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/24(木) 21:59:02 ID:/P9wwJlU
コニー「つーか、そんなに焦るくらいなら食糧庫なんかに忍び込むなよな」ハァ…
コニー「今回、見たのが俺だったからよかったものを。他の奴だったらどうすんだ」
サシャ「その時はその時です」
コニー「分かった、お前馬鹿だろ」
サシャ「コニーにだけは言われたくない言葉ですね」
コニー「やっぱり教官に…」
サシャ「冗談ですってば!コニーは天才です、てーんさいっ!」
コニー「まあな」フフン
サシャ(ちょろい)
110 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/24(木) 21:59:45 ID:/P9wwJlU
コニー「にしても、せっかくの休みなのに食糧庫に忍び込む以外にすることはなかったのかよ」
サシャ「お腹がすいたんですよ」
コニー「お前はぶれねぇな」
サシャ「はぁ、本当にお腹がすきました…」グー
コニー「ちょっと我慢すりゃ昼飯だろ……ん?」
サシャ「どうしました、コニー!?まさか食料が!?」
コニー「ちげーよ!あれ!」ユビサシ!
111 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/24(木) 22:00:36 ID:/P9wwJlU
サシャ「…何だ、ミカサ達ですか」ガッカリ
コニー(本当にぶれねぇなこいつ)
コニー「寝てる」
サシャ「こんなにいい陽気ですからねぇ」
コニー「何でこんなに上着が掛けられてんだ?そういう決まりでもあんのか?」
サシャ「さあ」
コニー「よく分かんねぇけど一応俺も掛けとこ」ヌギヌギ パサ
サシャ「じゃあ、私も一応」ヌギヌギ パサ
112 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/24(木) 22:01:23 ID:/P9wwJlU
コニー「あー、なんか俺も腹減ってきたなぁ」
サシャ「それならぜひ食糧庫に!」
コニー「いや、行かねぇよ」
サシャ「チッ」
エレン「zzz」
ミカサ「zzz」
アルミン「zzz」
113 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/24(木) 22:02:09 ID:/P9wwJlU
ーーー
ーー
エレン「zzz」
エレン「zz…」ムニャ
エレン「うーん…」パチ
エレン「ここは…あー、寝ちまってたのか…」
エレン「だいぶ寝てたな。もう日が暮れそうだ」ムクッ
114 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/24(木) 22:03:05 ID:/P9wwJlU
エレン「けど、あんま寒くねぇな…って」
エレン「ミカサ、と、アルミン?こいつらいつの間に…。とりあえず起こすか」
エレン「おい、起きろよ二人とも」ユサユサ
ミカサ「…ん」ムニャ
アルミン「んんー」ムニャ
エレン「日が暮れちまうぞー」ユサユサ
ミカサ「…エレン?」パチ
アルミン「…あ、起きたんだ…」パチ
115 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/24(木) 22:03:44 ID:/P9wwJlU
アルミン「って、今何時!?」ガバッ
ミカサ「…」ムクッ
エレン「何時かは知らねぇけど、もう日が暮れそうだぞ」
アルミン「本当だ…うわぁ、だいぶ寝ちゃってたんだなぁ」
ミカサ「…」
ミカサ「二人とも」
エレン「ん?」
アルミン「何?」
116 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/24(木) 22:04:20 ID:/P9wwJlU
ミカサ「上着が掛けてある。たくさん」
アルミン「あ、本当だ…」
エレン「通りで寒くなかったわけだ」
ミカサ「一体誰が?」
アルミン「あ、いくつか見覚えがある。これはマルコの、そっちはコニーのだ」
エレン「そういやそうだな。こいつはライナーで…このでかいのはベルトルトか?」
ミカサ「…私もいくつか知っている」
117 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/24(木) 22:04:58 ID:/P9wwJlU
エレン「てことは」
アルミン「皆が掛けてくれたんだ」
ミカサ「そういうことになる」
エレン「マジかよ、起こしてくれても良かったのによ」
アルミン「気遣ってくれたのかもね、僕らがあまりにも熟睡してたから」
ミカサ「お陰でよく眠れた」
118 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/24(木) 22:05:50 ID:/P9wwJlU
エレン「…よしっ」スクッ
エレン「戻るか、上着も返さねぇといけないし」
アルミン「そうだね」スクッ
ミカサ「その前に洗わないと」スクッ
エレン「んじゃ、お礼だけでも言っとくか」
アルミン「大体、誰が掛けてくれたか予想つくしね」
ミカサ「…行きましょう。空気が冷たくなってきた」
アルミン「だね」
エレン「けど、何かあんまり寒いとは思わねぇんだよな」
ミカサ「私も」
アルミン「僕もだ」
119 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/24(木) 22:06:38 ID:/P9wwJlU
エレン(皆の上着と、お前らが傍にいるから寒くないのかもな、とは)
エレン(さすがに小恥ずかしくて言えなかった)
120 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/24(木) 22:07:12 ID:/P9wwJlU
終わり
ショートストーリーの人気記事
神様「神様だっ!」 神使「神力ゼロですが・・・」
神様の秘密とは?神様が叶えたかったこととは?笑いあり、涙ありの神ss。日常系アニメが好きな方におすすめ!
→記事を読む
女「ハローハロー。誰かいませんか?どうぞ」
→記事を読む
キモオタ「我輩がおとぎ話の世界に行くですとwww」ティンカーベル「そう」
→記事を読む
魔王「世界の半分はやらぬが、淫魔の国をくれてやろう」
→記事を読む
男「少し不思議な話をしようか」女「いいよ」
→記事を読む
同僚女「おーい、おとこ。起きろ、起きろー」
→記事を読む
妹「マニュアルで恋します!」
→記事を読む
きのこの山「最後通牒だと……?」たけのこの里「……」
→記事を読む
月「で……であ…でぁー…TH…であのて……?」
→記事を読む
彡(゚)(゚)「お、居酒屋やんけ。入ったろ」
→記事を読む