アニ「ここは?」アルミン「地下牢とだけ言っておこう」
Part5
133 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/05(土) 02:40:14.74 ID:BiFWEM5V0
アルミン「それでさ、コニーがキース教官の部屋から調査兵団時代のヅラを奪取する役を買って出た時、いたんだもん!後ろに教官本人が!」
アニ「あはは、おっかしーwwww」
アルミン「!…アニって…そんなふうに笑えるんだね」
アニ「…なあに、悪い?あっはは…兵士になろうと決めてここに来たあたりからかな…記憶が曖昧で…その時から心に壁を作って…なぜだろう…」
アニ「無駄にクールぶって、人と距離をおいて…見下してすらいた。こんな開放的な気分になったの久しぶり…あんたのおかげだよ、アルミン」
アルミン「どういたしまして、アニ。そう言ってくれるとうれしいよ…幸せだ」
アニ「アタシも幸せだ…本当にアルミンのおかげ。あんたがあの時地下道の入口でアタシの仮面を剥いでくれなかったら今頃アタシは戦士でも人間でもない…あ」
アルミン「…え?」
アニ「あ…何だろう…あれ?おかしいな…今…幸せだったよね?あたし…あれ?な、何これ…!…う!うえええええ(びちゃびちゃ)」
アルミン「アニ!発作だね!大丈夫ほら、おぶってあげるよ!今医務室へ…」
アニ「ああ…ごめん、アルミン、また迷惑を…あ…お父さん…どうして…」
アルミン(兵士人格はまだ不安定なのか…早くしないと、そろそろハンジさんもこういった自由を許してくれなくなるだろう…)
134 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/05(土) 02:40:53.19 ID:BiFWEM5V0
その夜
アルミン「好きな人どうしで抱き合うって、こんなに幸せな気分になるものなんだね、アニ」
アニ「ああ…とても気持ちがいいよ…すごく安心する…なにか…懐かしい…(お父さんみたい?バカみたい…体格全然違うのに)アルミンって、いい匂いだね」
アルミン「ア二…脱がしていい?」
アニ「…///…自分で脱ぐよ(うわこれは…照れるなぁ…もっと冷静にできると思ってたのに)」ス…シュル…
アルミン「そのフード付きの…いつも着てるよね?思い入れが?」
アニ「うん。子供の頃父さんがくれたんだ。兵士になるためこっちに来た時も着てて…丈が合わなくなっても仕立て直してさ。もうフードはさすがに小さいけど…」
アルミン「………ふーん…………あ…アニも腹筋、うっすら割れてるね、セクシーだ」
アニ「ばっ/////恥ずかしいこと言わないでよ…気にしてるんだ…それと、『も』って…あんたあの猛獣思い浮かべただろ?あんなのでも他の女だし…馴染みなんだろ?」
アニ「……乙女の扱いがわかってないねぇ…二人きりなんだし、あたしのことだけ…考えて欲しいな…(なんて)(ギュ)っ!」
アルミン「アニ、本当に可愛いよ…ごめんね、今も、ずっと未来も僕にはアニだけだよ」
アニ「ああ…アルミン…あんた少年みたいな体格の割に筋肉もあってしっかりしてて…なんだか本当に…フゥ…変な気分になってきたよ…」
アルミン「アニ…真っ白な体が照れて赤く染まって…美しい」チュっ
アニ「アルミン…アルミン…ああっ(ちゅ…)好きにしていいからぁ…ああ…」ぎゅう!
アルミン「下着も脱がすよ。僕も脱ぐから…」すっ
136 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/05(土) 02:41:42.83 ID:BiFWEM5V0
アニ「あ…い、今更だけど、結構恥ずかしいね、お互い裸になるのって…///ロウソクの明かりだけだから…まだシラフでも大丈夫だけど…」
アニ「細身だけど、あんただって脱いだら結構がっちりしてるじゃない。まあ男だからそうなんだろうけど」
アルミン「アニ…」ぎゅっ
アニ「あ…ばか、いきなり…」
アルミン「好きだよアニ…(ちゅ)君の首筋…君の肩(ちゅ…)君のう…」スリ…
アニ「あぁ…あんた、結構積極的。手馴れてるみたい。意外だなぁ…」
アルミン「アハハ、まさか。いや……今も…結構、いっぱいいっぱい、です」
アニ「ふふ…あんたもかわいいね…ぁ…裸で擦り合うって…きもちい…」ぎゅっ
アルミン「……はぁ……はぁ」す…さす…
アニ「……はぁ……はぁ」ぎゅうう…
アニ「アハ、なんか一緒に息してる。一つになってるんだね…あたしとあんた…」
アルミン「ああ…君と一つになれるなんて、夢のようだよ(ちゅ)愛してるよ。アニ」
アニ「あたしも。あんたがいなかったらあたし…死んじゃうよぉ…」ぎゅ
アルミン「(ぎゅっ!)大丈夫。死なせやしないよ。君のことだけは絶対に。何が何でも守るよ」
140 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/05(土) 02:45:38.08 ID:BiFWEM5V0
アニ「あ…(スッ…トサ…)…きて、アルミン。あ…そんな見ちゃあ…恥ずかしいよ////」
アルミン「恥ずかしがることなんかないさ。こうしてベッドに横たわる君を眺めていると…誰かに自慢したくなるくらいだ。君の裸体は見られたくないけどね」
アルミン「アニ…また、体を重ねるね…(トサ…)はああ…完全にぴったり体がくっついたよ…ひとつに…」
アニ「ああ……アルミン…幸せ…こんなに他人と濃密に触れ合ったことなんてないよ…新鮮な幸せ…」
アルミン「…ねえ、アニ…腋…なめていい?」
アニ「はぁ!?な、何言ってるんだよ///へ…へんたい!」
アルミン「アニのそこ…どうしても舐めたかったんだ。ねえ、お願い」
アニ「………//////し…仕方ないなぁ…ちょっとだけだよ…?////////」
アルミン「ありがとう…(ス~~~~ッ)…っはあぁぁぁ………アニの匂い、キツイ…でもイイね」
アニ「~~~~~~~~~っ!///////////////////////」ばしっ!ばしっ!
アルミン「あはは、ごめんごめん、そんな、枕で叩かないでよ、怒らないで。褒めたんだから」
アニ「に…匂いの話はやめてよっ//////」
アルミン「あっはは、かわいいなぁ…ところで…アニのお腹…理想的だ。深く走る腹直筋の作る縦線…傍にうっすら浮き出た横線…」つつ…
アニ「あ…いやぁ…そこも…コンプレックスで…あんた…そういうところばっかり…」
アルミン「君のこころの奥の方に触れたいんだ。これがコンプレックスに思うものなもんか。誰よりも魅力的だよ、アニ」
142 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/05(土) 02:47:14.97 ID:BiFWEM5V0
アニ「アルミン…」ポロポロ…
アルミン「どうしたの?アニ。泣いてるの?」
アニ「…うん、あたし、お父さん以外の人にこんなに自分を肯定されたの初めて。うれしい…なんだか敵に囲まれてたような気がするから」
アルミン「………………僕が守るよ。そう言ったじゃないか」
アニ「うん、うん、ありがとう、アルミン。本当に…本当に…ありがとう。あんたがあたしを生かしてくれたんだ…あんたになら」
アニ「その…この先もするんだろう?だったら…いいよ、あんたなら…いや、あんたと…本当にひとつになりたい。アルミンじゃなきゃ嫌だ…!」
アルミン「アニ…頑張っちゃて。愛おしい(ちゅ!)」モニュ…ちゅ…
アニ「あ!いきなり…胸…そんな……ぁあ…す…吸うなんて…案外グイグイ来るんだね…すごい…自分のじゃないみたいに気持ちいい…」
アルミン「(そりゃーあんだけやっとけば開発されてるだろうな。きっと下の感度も…)アニ…ここ、さわっていい?下の…綺麗な金色の毛の中の…」
アニ「あ…そ…そこは…………実はあたし…ろくに自分のがどう感じるかもわからなくて…もちろん洗うときはちゃんとやるんだけど…なんか…怖いな。痛いんじゃないかって」
アルミン「大丈夫。心配しなくても大丈夫だよ、アニ。僕がちゃんと君の反応確かめながらするから」さす…
アニ「はぁぁ!?ああ~~…っ!な…こ、こんな…自分で触ってもこんなに…ならない…あ…すごいぃ…」
アルミン「ごめんごめん、いきなり感じさせちゃったね。アニってきっと好きな人とだとすごい感じやすくなるタイプなんだよきっと。嬉しいよ、僕で感じてくれて」
アニ「ああぁぁ…好きな人と、こうするのが…こんなに気持ちいいなんて…知らなかった…あぁ…すごい…もうあんたと…(離れられないかも…)」
アルミン「(ちゅ)アニ…大好きな…真っ白な肌のお姫様……アニ…ひとつになろう」
145 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/05(土) 02:48:57.14 ID:BiFWEM5V0
アルミン「ここかな…?(Eさんのやってたとこ…)」クチ…クチュ…
アニ「んんっ!?ああ!(ピク!ピク!)な…なに…こ、これ…あっ!あっ、あっ…(ゾクゾク…ブルル…)ち、ちょ、待っ…あっ!!」
アルミン「ふふ…初めてなのにこんなに感じちゃって…アニは悪い子だ。僕がいなければきっと淫乱な尻軽になってたかも」コリ…コリ
アニ「ばっ…か!そ…そんなわけ…ああ!(確かに…こ…これは…一度覚えたら…もう…あああっ!!)」ピクピクゾクゾク!
アルミン「ごめん、ごめん。思ってもないこと言ったよ。アニはいい子だ…お父さんの言うことを聞くいい子…そうだろ…?」
アニ「う…うん…あ…たしは…いい…子…人殺しなんて…ぜ…ったい…しないよぉ…お父…さん…っ!(あ…た…ま…おかし…く、ああ…)」
アルミン「………………………………」クチュクチュクチュクチュ!
アニ「あああああ!やめ、おかしくなるぅ~~ああっ!!くううう…(ビクビク!)っんぁ……ハァ…ハァ…」
アルミン「アニ…」
アニ「ァ…アルミンン…あぁ…ハァ…ハァ…来て…(ズブ…)は!?ああっ…ああん!あああ…」
アルミン「出すときは…中にするね…愛してるよ、アニ。やっと…身もココロもひとつに…」
アニ「あああ、いい、ああ、いいよ…あんたとなら…一緒に…ああっ!あんたの子供…産みたい…(あ…何?あたし…え?)」
アルミン(あはははははははははははははははははははははあはははははははははははははははははははははははははは)
146 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/05(土) 02:49:36.05 ID:BiFWEM5V0
アルミン「やあ、ベルトルト。元気?」
ベルトルト「っく…悪魔の末裔め…また僕の手足を切って持っていくのか…!!」
アルミン「うん、情報を吐いてもらえない以上タンパク質工場になってもらうほうがまだマシかなってハンジさんが」
アルミン「肉は貴重だからね。兵団のみんな、美味しいって言ってるよ?良かったね。君の肉だとは知らせてないけど。そもそも家畜の肉だと思ってるし」
ベルトルト「悪魔め…!!よもや本性はここまでの鬼畜外道の魔物だとは!!」
アルミン「あ、そうそう、ライナーだけどね」
ベルトルト「!」
アルミン「僕の拷問中のことさ…自決しちゃったんだ。舌を噛み切って…巨人でも自決できるんだね。」
ベルトルト「あ、あ……うわあああああああああああああああああああ!!!!あいつを!!!!あのライナーをよくもおおおおおおおおお!!!」
アルミン「舌を噛むっていうのは噛み切られた舌根が下がって気道を塞ぐから死ねるんだけど彼は君たちが窒息で死ねるって情報を僕らにくれたことになるね」
ベルトルト「あいつは!!!一番苦しんで!!!この任務だって内心とても苦しんでたんだ!!!!僕らの中で一番…君ら思いで…!!!それを、それもよくもお!!!!」
アルミン「そういう言い方はひどいなぁ…彼は自決したんだよ?君等がこだわってる戦士の生き方としては立派だと思うけどなぁ」
ベルトルト「殺してやる!!殺してやるからなあああああああ!!!!!…!?うがあああああああああ!!!!」(ザクザクザク、ギーコギーゴ)
アルミン「とりあえず仕事だよ。肉をもらうからね」ガリ!ゴリゴリ!ギガガガガ
ベルトルト「ぎゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!」
149 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/05(土) 02:50:21.33 ID:BiFWEM5V0
ハンジ(バァン!)「大変だ、アルミン!」
アルミン「どうしたんですか?ハンジさん…」
ハンジ「ユミルと壁教が全てを話した…クリスタのお陰でね。全く驚くべきことばかりだ…ライナーやベルトルト、アニの目的や故郷のこと、それ以上の秘密も」
アルミン「それじゃあ…!アニとベルトルトは…」
ハンジ「ああ、末端工作員にすぎない彼らの価値は失した。すぐにでも処刑に移れるよ。この仕事から開放されるんだよ?アルミン。どう思う?」
アルミン「…複雑ですね。僕とアニとの関係はもう知ってるんでしょ?でも情なんか移してませんよ。僕は彼女の理解者で…彼女の本当の望みを知ってる」
ハンジ「ああ、君がアニに入れ込んでるのは把握してるけど…え…?それってどういう…?」
アルミン「罰してもらうことですよ。アニは赦されることが無理で、故郷で心の傷を癒してもらうこともできなくなったということも知ってる。だから…」
アルミン「残る選択肢のなかで最も救済に近いものを与えてやる…断罪です」
ハンジ「………うーん…」
ハンジ「…一番接していた君がそういうのならそうなんだろう…まあ、わたしには理解できないことだけどね。さあ…移送の準備と、二人の最後の尋問をお願いするよ」
アルミン「了解です」
150 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/05(土) 02:50:51.69 ID:BiFWEM5V0
アニ「…スパイ?」
アルミン「そうだよアニ、僕ら104期の中に巨人のスパイがいたんだ!」
アニ「そんなバカな…っっ!!??あ、頭が…い、いたい…っ!!」
アルミン「アニ、大丈夫!?ほら、いつもの薬だよ!」(偽薬だけどね、プラシーボ効果の後押しでより不快な記憶を抑圧する)
アニ「はぁ、はぁ、ありがとうアルミン。あんたが的確にあたしの病状を伝えてくれたおかげだよ。一日の多くを自分でもわからない他の自分が過ごしてるなんて、自分じゃ気付け無い」
アルミン「うん…厄介な病気だよね、解離性障害って。でも大丈夫。僕がいるよ。僕と二人三脚ならきっと克服できるよ。僕は僕の人生を君にあげるんだ。それが嬉しくてたまらないよ」
アニ「ああ、アルミン…アルミン」ポロっ
アルミン「さあ、着いたよアニ。この監獄にいるのがスパイ…僕らと同じ104期…いや元104期であり巨人のスパイ、ベルトルト・フーバーだ」
アニ「べル…え?同期だっけ?」
ベルトルト「あ…ア………ニ?????君が捕まってひどい目にあってるからって……え????????」
アニ「思い出した、ベ…ベークライトだっけあ、あれ…べ、べ、る、、と、る、と…ああ、何だろう今なにか重要な事を…」
アルミン「アニ…ベルトルトは目立たないやつだったから…今そういう細かいのを思い出そうとしても無理だよね、連れてきてごめん」
ベルトルト「????????????????????????????????」
153 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/05(土) 02:52:34.91 ID:BiFWEM5V0
ベルトルト「アニ!一体どうしたんだい?アルミンか…ッ!その悪魔がいるから演技してるんだね!!??」
アニ「悪魔…?アルミンが?」
アルミン「密告したのは僕だからね。逆恨みされてるんだ。僕も辛かったよ、同期をこんな目に合わせるなんてね。でも、こいつは裏切り者、最初からぼくらを欺いてたんだ」
アニ「…」
ベルトルト「どうしたんだよアニ!!??一体何が起こってるんだ!!」
アニ「あ…アルミン?彼は本当にスパイなの…?何かの間違いかも…」
アルミン「これを見てよ」ザク!
ベルトルト「!?う、うわああああああ」ブシャアアアアアア!!!
アニ「っ!?アルミン!!首なんか切ったら!!」
アルミン「僕だってホントはこんなことしたくないさ。でも見てごらん、ホラ」
ベルトルト「ふう、ふう、うう…あ…ああ、そんな…そうか…君も…ライナーと…同じ」シュアアアアアア…
アニ「なお…ってる!?」
アルミン「そう。巨人の証拠さ。アニもやってみなよ。と、その前に」スッ
ベルトルト「むっ、ぐっ、ん~~~~~っ!」
アルミン「猿轡が必要だよね」
154 : 忍法帖【Lv=40,xxxPT】(1+0:15) :2013/10/05(土) 02:52:41.79 ID:PkkERCrp0
ベルベットさん…
156 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/05(土) 02:53:27.99 ID:Q+Y70Jvt0
ベルドレッドさん…
157 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/05(土) 02:53:40.57 ID:BiFWEM5V0
アニ「あたし…そんなこ」(ぎゅっ)「!」
ベルトルト「ん~~~~~!!ん~~~~~!!」
アルミン「大丈夫、君ならできるよ。これは必要なことさ、アニ。これで僕たちは兵士として一歩先へ進めるんだ」
アニ「アルミン…でも、できないよ……こんなことに意味があるとは思えない…!」(ぎゅ……)
アルミン「僕らは兵士…人類を脅かすあらゆる脅威から人類を守らなければならない。元は仲間だったからね。傷つけるのをためらうのは当然さ」
アルミン「僕らはやらなきゃいけないんだ…巨人に対する慈悲を最後の一片まで捨て去るんだ。捨てなければ…勝てない」
アルミン「兵団のみんな……もちろんアニを筆頭に…みんなの罪を僕が背負うよ。エルヴィン団長のように……」
アルミン「だから、安心して前を見て剣を振り続けるんだ。罪悪感の全部は消せないかもだけど、僕が君の分を背負ってあげられるんだということは忘れないで欲しい」
アニ「アルミン……あんた、!?」チュッ
アルミン「僕は君のためにこそすべてを捨てるんだ。みんなの分、とりわけ君の分を背負えることに、静かな満足感を感じるよ。悪魔と罵られたって構わないんだ。好きだよ、アニ」
アニ「…バカだなぁ、こんなところで語らってもまるでハンナとフランツみたいなバカップルだろう?ほら、彼がすごい目でこっちを見てる…泣いてる」
アニ「でも、嬉しいよ、アルミン。あなたが罪を背負うなら、あたしは代わりに手を血に染めよう。…大好き。この世で一番信頼しているよ、アルミン」
ベルトルト「おっっっっがああああああああああああああああ!!!!ああああああああ!!!」ガタガタガタ!ボロボロボロ…
158 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/05(土) 02:54:01.83 ID:Qy0C4Cj00
ベルナドットさん…
159 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/05(土) 02:54:39.34 ID:rQEIN5x50
ベストドレッサーコンテストさん…
160 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/05(土) 02:54:44.57 ID:BiFWEM5V0
アルミン「さあ…まずは足から傷つけてみようか。手を添えてあげるよ」
アニ「…怖いなぁ…そして可哀想…あたしはずっと巨人のことを殺す訓練と…何故か才能があった格闘と…それぐらいの女だよ?」
アニ「ちゃんとできるか…わからないなぁ」
アルミン「ふふ…ああ言っといて躊躇えるのは美しいことだよ、アニ。エレンもそうだった。人間らしいことなんだよ」
アニ「…人間…あたしも…人間」
アルミン「…お話終わり!兵士として…兵士として!責任をもって臨もう…私情はもうなしだ。巨人で訓練できるなんて機会ないんだよ!?」
アニ「いや…巨人?どう見ても…人間だろう?どうして巨人だなんて…」
アルミン「見た目なんか関係ない。奴らは人の皮をかぶった悪魔だ!根絶やしにすべきなんだよ!そう思うだろ!?」
アニ「………彼らにも…感情が…痛みが…たとえ決して交わらない道だとしても………そこは理解してあげなくちゃ、かわいそうだよ?」
ベルトルト「…………………!…ン~~~~~っ!!」バタバタ
アルミン「やるんだアニ…確かに僕も辛い。でも誰かがやらなければいけないことなんだ。誰かがやらなきゃいけないことをやる。それがボクら兵士の役目だ」
アルミン「さあナイフを持って。手を添えるから…こうやって突き刺す!!」
アニ「…あっ!」どす!
ベルトルト「もがああああああああああああ!!!!!!!」ドク、ドク…
アルミン「はは、よくやれたね、アニ。次はどんどん肉を削いでいこうか」
162 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/05(土) 02:55:33.08 ID:BiFWEM5V0
アルミン「さあ、削ぐんだ、君なら上手いだろ!さあ、訓練でやるみたいに!!」
アニ「できない……できないよ…同じ人間だろう?」
アルミン「やるんだよ!!そうしなきゃ生き残れない!!世界は残酷なんだ!!やれ!!アニ!!僕は君のことを信じてる!!でも他の奴らはどうかわからない!!」
アルミン「今やらなきゃ、やらなきゃいけないんだ!!アニ!!さあ、やるんだ!!」
アニ「……………ふざけるなああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!」からーーーん
アルミン「!?」
ベルトルト「!!」
アニ「そりゃ確かに私達はひどいことをしたよ!!殺されても仕方ない…本当にひどいことを!!でも、私達だって人間なんだ、罪悪感だって痛みだってあるんだ!!」
アニ「死ぬことも殺されることも仕方ない、受け入れるよ!でも、こんな、ここまでされるなんていくらなんでもひどいよおおおおお、あ~~~~~ん」ぽろぽろ
ベルトルト「うっ、うう…」ポロポロ
アルミン「アニ…いつから人格が統合…記憶は…?」
アニ「今だよ!今全部思い出したんだ…戦士としての使命も、兵士としての生活も、あと、ひどいことも…巨人になった時の高揚感にまかせてひどい殺し方をしたことも」
アニ「もちろんあんたに優しくされたこともね。あたしを罰して…ひどい人間だから。その覚悟はあるよ。でも、こんな…肉体も精神も踏みにじられて嬲られるなんてもう耐えられない…」
アニ「殺して…」
ベルトルト「……うっ、うっ」ぼろぼろ
163 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/05(土) 02:56:30.61 ID:BiFWEM5V0
アルミン「………………そっか。やはりそれが君の本当の心なんだね。逃げる気はないの?」
アニ「あるさ、もちろんね。(ズズッ)でも、あんたたちがどこまで私達を憎んでるか、もう十分わかった。(ズズッ)もういい………もういいんだ」
アニ「殺して。それがもう、私達の運命なんだ。本当は帰って、何もかも忘れてお父さんや、みんなと…静かに余生を過ごしたかったけど」
アニ「…もうわかったよ、それが願っちゃいけない望みだって」
アニ「…でも、虫が良すぎると思うけど、あんまり痛かったり、精神的にクルのは…お願い、やめて…もう十分やっただろう?ベルトルトと二人で、静かに逝かせて」
ベルトルト「……………」
アルミン「…」
アルミン「…」
アルミン「…あーあ、やってらんないね…っち、なんとか誘導してベルトルトとヤらせてあげようと思ったのに。まあそれははじめから無理か」
アニ「………文句をいう資格もないんだろうけど、どれだけ私達の人間性を否定すれば気が済むんだよ、もう………勘弁してよ」
アルミン「次でちゃんと死なせてあげるよ。それは約束する。ベルトルトと一緒だ。でも…」
アルミン「楽に死ねると思う?」
アニ「……………………………ああ…神様…死にたくな……」
アルミン「そっちも本心だよね。わかってるから安心して。…わかってるからここまでできるんだけどね」
アニ「ああああ…ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」 ベルトルト「ん~~~~!!ん~~~~!!(悪魔の末裔め!死ねえ!!)」
165 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/05(土) 02:57:31.48 ID:BiFWEM5V0
アルミン「彼らは…アニは、戦士としての任務を受けていながら自分の手が血に塗れることを恐れて結局投げだした。所詮それだけの奴らです。」
アルミン「最後の実験でそこがわかりました。彼らは弱い。弱すぎるくらいの心の持ち主です。哀れなくらいに。勝てますよ?僕らなら」
アルミン「もういつでも処刑に移れますよ?そうしましょうよ。もう用はないし。苦しめて死ぬさまをみんなに見てもらうくらいしか」
ハンジ「アルミン…わたしにはわからないよ。本当に彼らに必要以上の責め苦を与えて殺すことが正しいのか…わからなくなったのは巨人や彼らに対しての態度すべてだけど」
アルミン「ハンジさんにお悩みの相談を受けることがあるとは思いませんでした。でも気にしなくてもよいのでは?」
アルミン「今までのハンジさんならすすんで巨人を痛めつけましたよ…過剰な悲しみの表情を顔に貼り付けて…巨人への憎しみを愛情へと変換する」
アルミン「そのアクロバティックで業の深い精神性は尊敬してました。今さら何を躊躇するのです?ユミルと壁教の話で罪悪感を?」
ハンジ「ぶっちゃけるね…まあわたしも一回りも年下の君に相談したのが悪いんだけどさ。…うん、正直言うとそうだ。そのせいで憎しみがしぼんでしまってね」
ハンジ「虚しささえ感じるよ…僕達はみんな仲間同士地獄で終わりなき剣闘試合をさせられているような…ね」
アルミン「いやだなぁ…ハンジさんだってわかってるはずでしょ?ここが地獄だって。だったらせめて…亡者を責める鬼になりましょう?(ニコッ)」
ハンジ「…君を見ていると人類の命運を背負える、仲間の命を切り捨てられる男へと成長していったエルヴィンの姿が重なるよ…ただ」
ハンジ「君は邪悪の度が過ぎるよ…アルミン・マイヴェス」
アルミン「…さ、二人を迎えに行ってきます。僕は信頼してますよ?クレイジーな仮面をつけたハンジさんをね」
ハンジ「…仮面の下の涙と憤りを知ってくれている人間の下でなら…私は仮面をかぶり続けるよ、未来の団長」
166 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/05(土) 02:57:59.22 ID:t+HEeKG30
覚醒きたああああああ
167 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/05(土) 02:58:46.33 ID:BiFWEM5V0
アルミン「さあ、最後を迎えるのにふさわしい部屋についたよ。目隠しと猿ぐつわを取ってあげる」
アニ「…ふぅ…………あんたさぁ、ベルトルト。訓練所とかトロスト区とか勧誘式とかでさあ、あたしのことすごい見てただろ」
ベルトルト「え…ああ、そうだね、ライナーにも見過ぎとか言われちゃったよ…ははは…」
アニ「あたしの事好きなの?」
ベルトルト「……………う、うん……//////」
アニ「あっそ。ぶっちゃけ私の方はなんとも思ってなかったよ。意思がない奴が一番嫌いなんだ。あたしのタイプはその逆…」
ベルトルト「し…死ぬ時くらいもっと喜ぶようなこと言ってよ、アニ」
アニ「これから死ぬから本音を言っておきたいだけ。だいたいこんなときこそ頼り甲斐のある態度を見せるのが男でしょ?汗かいてんじゃないよ。黙って汗かくしか出来ないの?」
ベルトルト「ごめん…で、でも安心してよ、僕も最後まで一緒だから…」
アニ「はあ??これからこの世で最悪の死に方をするってのに今さら何が安心なの?」
ベルトルト「………ごめん。僕はライナーのようにすらなれないよ。だれにも頼りがいがあるって思ってもらえず…」
アニ「もうやめて。あんたと一緒に死ぬなんてホントに情けなくなってくるから」
アルミン「入りまーす」
168 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/05(土) 02:59:37.23 ID:BiFWEM5V0
アルミン「ここは秘密の処刑場だよ。ステージにゴテゴテ一杯付いた金属製の椅子があるよね?3つあるけどアニが真ん中でベルトルトが右ね」
ベルトルト「あれ…あの左にいるのは…!」
アルミン「ああ、ライナーだよ。死体だけどね。君たち死体も残るんだね。放置してたから臭いけど我慢してね」
ベルトルト「あ…あんなに痩せて…!!…あんまりだ…あんまりだよ…ぐううっ!!」ダッ!
アニ「!」
調査兵団員「こら!動くな!!」がし! ベルトルト「は、離せ!!」
アルミン「今さら逃げようったってダメだよ。ここには百戦錬磨の調査兵団お歴々がいるんだから。例えアニが暴れても大丈夫だろうね」
アルミン「巨人化してこの部屋の人間全員押しつぶして生き埋めになるってのもまあいいけどねー…まあ遺族が来たら…出来ないだろうね・君たちの性格なら」
アルミン「あ、男の方はそのまま引っ張っていって下さーい!さ、アニ。手、繋ごうか。一緒にステージに上ってあげるよ。椅子の機能の説明をしなきゃね」
アニ「あんたさぁ…何?人間?どうしてそんなふうでいられるの?拷問中も、薬まで使ってあたしの気を引いて…寝て…もうなんかどうでもいいからどうでもいいけど」
アルミン「え?僕…?僕は…自分が楽しみたいだけだよ」
ケイジ「マイヴェス!はやくしろ!どっかの分隊長みてぇに巨人とイチャイチャしてんじゃねぇ!」
アルミン「あ、はーい!…じゃあいこっか。地獄へ。僕もあとで行くから。60年くらい先を予定してるけど」
アニ(あたしの人生…何だったんだろ)
170 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/05(土) 03:00:23.01 ID:BiFWEM5V0
幕の降りたステージ。幕の内側には三人の巨人が機械仕掛けの椅子に固定されている。ステージの前には数十人の観客。
ハンジ「ようこそ!調査兵団・シガンシナ住民遺族の皆さん!巨人の公開処刑へ!本日司会を務める司会のハンジ・ゾエです!」
ハンジ「まあ話すこともないので早速行きます!!御開帳~~~~~~!!」ばっ
アニ「!」 ベルトルト「!」 ライナー「」
遺族A「なんだ、人間じゃねぇか」
遺族B「それも年端も行かねぇ子供…」
遺族C「ほんとに巨人になれるのか、こいつら。っつーか真ん中の娘、かわいいなあ。裸は面食らったけど」
ハンジ「処刑用椅子について説明します!この椅子はご覧のとおり頭部と腰部を固定し頭部が回転することで巨人人間体の弱点である脊椎をねじきり絶命させます!」
アルミン(ぼそっ)「頭部は作動する直前に固定だ。アニの頭部の回転方向とベルトルトの頭部の回転方向、見つめ合えるようにしてあげたからね。気が利くでしょ?」
アニ「もう黙ってな。あたしが言いたいこと言うタイミングを逃したくない」
ハンジ「みなさん!!なにかこいつらに言いたい事ありますか~?ありますよね~?じゃあ、どうぞ!言っちゃって下さい!!」
遺族たち「…」
アルミン(まあ、すぐには出てこないよね)
ペトラ父「(ガタッ)なあ、あんたら…本当に巨人なのか…?女型…真ん中の娘が俺の娘を殺した女型の巨人なのか?」
アルミン「それでさ、コニーがキース教官の部屋から調査兵団時代のヅラを奪取する役を買って出た時、いたんだもん!後ろに教官本人が!」
アニ「あはは、おっかしーwwww」
アルミン「!…アニって…そんなふうに笑えるんだね」
アニ「…なあに、悪い?あっはは…兵士になろうと決めてここに来たあたりからかな…記憶が曖昧で…その時から心に壁を作って…なぜだろう…」
アニ「無駄にクールぶって、人と距離をおいて…見下してすらいた。こんな開放的な気分になったの久しぶり…あんたのおかげだよ、アルミン」
アルミン「どういたしまして、アニ。そう言ってくれるとうれしいよ…幸せだ」
アニ「アタシも幸せだ…本当にアルミンのおかげ。あんたがあの時地下道の入口でアタシの仮面を剥いでくれなかったら今頃アタシは戦士でも人間でもない…あ」
アルミン「…え?」
アニ「あ…何だろう…あれ?おかしいな…今…幸せだったよね?あたし…あれ?な、何これ…!…う!うえええええ(びちゃびちゃ)」
アルミン「アニ!発作だね!大丈夫ほら、おぶってあげるよ!今医務室へ…」
アニ「ああ…ごめん、アルミン、また迷惑を…あ…お父さん…どうして…」
アルミン(兵士人格はまだ不安定なのか…早くしないと、そろそろハンジさんもこういった自由を許してくれなくなるだろう…)
134 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/05(土) 02:40:53.19 ID:BiFWEM5V0
その夜
アルミン「好きな人どうしで抱き合うって、こんなに幸せな気分になるものなんだね、アニ」
アニ「ああ…とても気持ちがいいよ…すごく安心する…なにか…懐かしい…(お父さんみたい?バカみたい…体格全然違うのに)アルミンって、いい匂いだね」
アルミン「ア二…脱がしていい?」
アニ「…///…自分で脱ぐよ(うわこれは…照れるなぁ…もっと冷静にできると思ってたのに)」ス…シュル…
アルミン「そのフード付きの…いつも着てるよね?思い入れが?」
アニ「うん。子供の頃父さんがくれたんだ。兵士になるためこっちに来た時も着てて…丈が合わなくなっても仕立て直してさ。もうフードはさすがに小さいけど…」
アルミン「………ふーん…………あ…アニも腹筋、うっすら割れてるね、セクシーだ」
アニ「ばっ/////恥ずかしいこと言わないでよ…気にしてるんだ…それと、『も』って…あんたあの猛獣思い浮かべただろ?あんなのでも他の女だし…馴染みなんだろ?」
アニ「……乙女の扱いがわかってないねぇ…二人きりなんだし、あたしのことだけ…考えて欲しいな…(なんて)(ギュ)っ!」
アルミン「アニ、本当に可愛いよ…ごめんね、今も、ずっと未来も僕にはアニだけだよ」
アニ「ああ…アルミン…あんた少年みたいな体格の割に筋肉もあってしっかりしてて…なんだか本当に…フゥ…変な気分になってきたよ…」
アルミン「アニ…真っ白な体が照れて赤く染まって…美しい」チュっ
アニ「アルミン…アルミン…ああっ(ちゅ…)好きにしていいからぁ…ああ…」ぎゅう!
アルミン「下着も脱がすよ。僕も脱ぐから…」すっ
136 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/05(土) 02:41:42.83 ID:BiFWEM5V0
アニ「あ…い、今更だけど、結構恥ずかしいね、お互い裸になるのって…///ロウソクの明かりだけだから…まだシラフでも大丈夫だけど…」
アニ「細身だけど、あんただって脱いだら結構がっちりしてるじゃない。まあ男だからそうなんだろうけど」
アルミン「アニ…」ぎゅっ
アニ「あ…ばか、いきなり…」
アルミン「好きだよアニ…(ちゅ)君の首筋…君の肩(ちゅ…)君のう…」スリ…
アニ「あぁ…あんた、結構積極的。手馴れてるみたい。意外だなぁ…」
アルミン「アハハ、まさか。いや……今も…結構、いっぱいいっぱい、です」
アニ「ふふ…あんたもかわいいね…ぁ…裸で擦り合うって…きもちい…」ぎゅっ
アルミン「……はぁ……はぁ」す…さす…
アニ「……はぁ……はぁ」ぎゅうう…
アニ「アハ、なんか一緒に息してる。一つになってるんだね…あたしとあんた…」
アルミン「ああ…君と一つになれるなんて、夢のようだよ(ちゅ)愛してるよ。アニ」
アニ「あたしも。あんたがいなかったらあたし…死んじゃうよぉ…」ぎゅ
アルミン「(ぎゅっ!)大丈夫。死なせやしないよ。君のことだけは絶対に。何が何でも守るよ」
140 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/05(土) 02:45:38.08 ID:BiFWEM5V0
アニ「あ…(スッ…トサ…)…きて、アルミン。あ…そんな見ちゃあ…恥ずかしいよ////」
アルミン「恥ずかしがることなんかないさ。こうしてベッドに横たわる君を眺めていると…誰かに自慢したくなるくらいだ。君の裸体は見られたくないけどね」
アルミン「アニ…また、体を重ねるね…(トサ…)はああ…完全にぴったり体がくっついたよ…ひとつに…」
アニ「ああ……アルミン…幸せ…こんなに他人と濃密に触れ合ったことなんてないよ…新鮮な幸せ…」
アルミン「…ねえ、アニ…腋…なめていい?」
アニ「はぁ!?な、何言ってるんだよ///へ…へんたい!」
アルミン「アニのそこ…どうしても舐めたかったんだ。ねえ、お願い」
アニ「………//////し…仕方ないなぁ…ちょっとだけだよ…?////////」
アルミン「ありがとう…(ス~~~~ッ)…っはあぁぁぁ………アニの匂い、キツイ…でもイイね」
アニ「~~~~~~~~~っ!///////////////////////」ばしっ!ばしっ!
アルミン「あはは、ごめんごめん、そんな、枕で叩かないでよ、怒らないで。褒めたんだから」
アニ「に…匂いの話はやめてよっ//////」
アルミン「あっはは、かわいいなぁ…ところで…アニのお腹…理想的だ。深く走る腹直筋の作る縦線…傍にうっすら浮き出た横線…」つつ…
アニ「あ…いやぁ…そこも…コンプレックスで…あんた…そういうところばっかり…」
アルミン「君のこころの奥の方に触れたいんだ。これがコンプレックスに思うものなもんか。誰よりも魅力的だよ、アニ」
142 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/05(土) 02:47:14.97 ID:BiFWEM5V0
アニ「アルミン…」ポロポロ…
アルミン「どうしたの?アニ。泣いてるの?」
アニ「…うん、あたし、お父さん以外の人にこんなに自分を肯定されたの初めて。うれしい…なんだか敵に囲まれてたような気がするから」
アルミン「………………僕が守るよ。そう言ったじゃないか」
アニ「うん、うん、ありがとう、アルミン。本当に…本当に…ありがとう。あんたがあたしを生かしてくれたんだ…あんたになら」
アニ「その…この先もするんだろう?だったら…いいよ、あんたなら…いや、あんたと…本当にひとつになりたい。アルミンじゃなきゃ嫌だ…!」
アルミン「アニ…頑張っちゃて。愛おしい(ちゅ!)」モニュ…ちゅ…
アニ「あ!いきなり…胸…そんな……ぁあ…す…吸うなんて…案外グイグイ来るんだね…すごい…自分のじゃないみたいに気持ちいい…」
アルミン「(そりゃーあんだけやっとけば開発されてるだろうな。きっと下の感度も…)アニ…ここ、さわっていい?下の…綺麗な金色の毛の中の…」
アニ「あ…そ…そこは…………実はあたし…ろくに自分のがどう感じるかもわからなくて…もちろん洗うときはちゃんとやるんだけど…なんか…怖いな。痛いんじゃないかって」
アルミン「大丈夫。心配しなくても大丈夫だよ、アニ。僕がちゃんと君の反応確かめながらするから」さす…
アニ「はぁぁ!?ああ~~…っ!な…こ、こんな…自分で触ってもこんなに…ならない…あ…すごいぃ…」
アルミン「ごめんごめん、いきなり感じさせちゃったね。アニってきっと好きな人とだとすごい感じやすくなるタイプなんだよきっと。嬉しいよ、僕で感じてくれて」
アニ「ああぁぁ…好きな人と、こうするのが…こんなに気持ちいいなんて…知らなかった…あぁ…すごい…もうあんたと…(離れられないかも…)」
アルミン「(ちゅ)アニ…大好きな…真っ白な肌のお姫様……アニ…ひとつになろう」
アルミン「ここかな…?(Eさんのやってたとこ…)」クチ…クチュ…
アニ「んんっ!?ああ!(ピク!ピク!)な…なに…こ、これ…あっ!あっ、あっ…(ゾクゾク…ブルル…)ち、ちょ、待っ…あっ!!」
アルミン「ふふ…初めてなのにこんなに感じちゃって…アニは悪い子だ。僕がいなければきっと淫乱な尻軽になってたかも」コリ…コリ
アニ「ばっ…か!そ…そんなわけ…ああ!(確かに…こ…これは…一度覚えたら…もう…あああっ!!)」ピクピクゾクゾク!
アルミン「ごめん、ごめん。思ってもないこと言ったよ。アニはいい子だ…お父さんの言うことを聞くいい子…そうだろ…?」
アニ「う…うん…あ…たしは…いい…子…人殺しなんて…ぜ…ったい…しないよぉ…お父…さん…っ!(あ…た…ま…おかし…く、ああ…)」
アルミン「………………………………」クチュクチュクチュクチュ!
アニ「あああああ!やめ、おかしくなるぅ~~ああっ!!くううう…(ビクビク!)っんぁ……ハァ…ハァ…」
アルミン「アニ…」
アニ「ァ…アルミンン…あぁ…ハァ…ハァ…来て…(ズブ…)は!?ああっ…ああん!あああ…」
アルミン「出すときは…中にするね…愛してるよ、アニ。やっと…身もココロもひとつに…」
アニ「あああ、いい、ああ、いいよ…あんたとなら…一緒に…ああっ!あんたの子供…産みたい…(あ…何?あたし…え?)」
アルミン(あはははははははははははははははははははははあはははははははははははははははははははははははははは)
146 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/05(土) 02:49:36.05 ID:BiFWEM5V0
アルミン「やあ、ベルトルト。元気?」
ベルトルト「っく…悪魔の末裔め…また僕の手足を切って持っていくのか…!!」
アルミン「うん、情報を吐いてもらえない以上タンパク質工場になってもらうほうがまだマシかなってハンジさんが」
アルミン「肉は貴重だからね。兵団のみんな、美味しいって言ってるよ?良かったね。君の肉だとは知らせてないけど。そもそも家畜の肉だと思ってるし」
ベルトルト「悪魔め…!!よもや本性はここまでの鬼畜外道の魔物だとは!!」
アルミン「あ、そうそう、ライナーだけどね」
ベルトルト「!」
アルミン「僕の拷問中のことさ…自決しちゃったんだ。舌を噛み切って…巨人でも自決できるんだね。」
ベルトルト「あ、あ……うわあああああああああああああああああああ!!!!あいつを!!!!あのライナーをよくもおおおおおおおおお!!!」
アルミン「舌を噛むっていうのは噛み切られた舌根が下がって気道を塞ぐから死ねるんだけど彼は君たちが窒息で死ねるって情報を僕らにくれたことになるね」
ベルトルト「あいつは!!!一番苦しんで!!!この任務だって内心とても苦しんでたんだ!!!!僕らの中で一番…君ら思いで…!!!それを、それもよくもお!!!!」
アルミン「そういう言い方はひどいなぁ…彼は自決したんだよ?君等がこだわってる戦士の生き方としては立派だと思うけどなぁ」
ベルトルト「殺してやる!!殺してやるからなあああああああ!!!!!…!?うがあああああああああ!!!!」(ザクザクザク、ギーコギーゴ)
アルミン「とりあえず仕事だよ。肉をもらうからね」ガリ!ゴリゴリ!ギガガガガ
ベルトルト「ぎゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!」
149 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/05(土) 02:50:21.33 ID:BiFWEM5V0
ハンジ(バァン!)「大変だ、アルミン!」
アルミン「どうしたんですか?ハンジさん…」
ハンジ「ユミルと壁教が全てを話した…クリスタのお陰でね。全く驚くべきことばかりだ…ライナーやベルトルト、アニの目的や故郷のこと、それ以上の秘密も」
アルミン「それじゃあ…!アニとベルトルトは…」
ハンジ「ああ、末端工作員にすぎない彼らの価値は失した。すぐにでも処刑に移れるよ。この仕事から開放されるんだよ?アルミン。どう思う?」
アルミン「…複雑ですね。僕とアニとの関係はもう知ってるんでしょ?でも情なんか移してませんよ。僕は彼女の理解者で…彼女の本当の望みを知ってる」
ハンジ「ああ、君がアニに入れ込んでるのは把握してるけど…え…?それってどういう…?」
アルミン「罰してもらうことですよ。アニは赦されることが無理で、故郷で心の傷を癒してもらうこともできなくなったということも知ってる。だから…」
アルミン「残る選択肢のなかで最も救済に近いものを与えてやる…断罪です」
ハンジ「………うーん…」
ハンジ「…一番接していた君がそういうのならそうなんだろう…まあ、わたしには理解できないことだけどね。さあ…移送の準備と、二人の最後の尋問をお願いするよ」
アルミン「了解です」
150 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/05(土) 02:50:51.69 ID:BiFWEM5V0
アニ「…スパイ?」
アルミン「そうだよアニ、僕ら104期の中に巨人のスパイがいたんだ!」
アニ「そんなバカな…っっ!!??あ、頭が…い、いたい…っ!!」
アルミン「アニ、大丈夫!?ほら、いつもの薬だよ!」(偽薬だけどね、プラシーボ効果の後押しでより不快な記憶を抑圧する)
アニ「はぁ、はぁ、ありがとうアルミン。あんたが的確にあたしの病状を伝えてくれたおかげだよ。一日の多くを自分でもわからない他の自分が過ごしてるなんて、自分じゃ気付け無い」
アルミン「うん…厄介な病気だよね、解離性障害って。でも大丈夫。僕がいるよ。僕と二人三脚ならきっと克服できるよ。僕は僕の人生を君にあげるんだ。それが嬉しくてたまらないよ」
アニ「ああ、アルミン…アルミン」ポロっ
アルミン「さあ、着いたよアニ。この監獄にいるのがスパイ…僕らと同じ104期…いや元104期であり巨人のスパイ、ベルトルト・フーバーだ」
アニ「べル…え?同期だっけ?」
ベルトルト「あ…ア………ニ?????君が捕まってひどい目にあってるからって……え????????」
アニ「思い出した、ベ…ベークライトだっけあ、あれ…べ、べ、る、、と、る、と…ああ、何だろう今なにか重要な事を…」
アルミン「アニ…ベルトルトは目立たないやつだったから…今そういう細かいのを思い出そうとしても無理だよね、連れてきてごめん」
ベルトルト「????????????????????????????????」
153 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/05(土) 02:52:34.91 ID:BiFWEM5V0
ベルトルト「アニ!一体どうしたんだい?アルミンか…ッ!その悪魔がいるから演技してるんだね!!??」
アニ「悪魔…?アルミンが?」
アルミン「密告したのは僕だからね。逆恨みされてるんだ。僕も辛かったよ、同期をこんな目に合わせるなんてね。でも、こいつは裏切り者、最初からぼくらを欺いてたんだ」
アニ「…」
ベルトルト「どうしたんだよアニ!!??一体何が起こってるんだ!!」
アニ「あ…アルミン?彼は本当にスパイなの…?何かの間違いかも…」
アルミン「これを見てよ」ザク!
ベルトルト「!?う、うわああああああ」ブシャアアアアアア!!!
アニ「っ!?アルミン!!首なんか切ったら!!」
アルミン「僕だってホントはこんなことしたくないさ。でも見てごらん、ホラ」
ベルトルト「ふう、ふう、うう…あ…ああ、そんな…そうか…君も…ライナーと…同じ」シュアアアアアア…
アニ「なお…ってる!?」
アルミン「そう。巨人の証拠さ。アニもやってみなよ。と、その前に」スッ
ベルトルト「むっ、ぐっ、ん~~~~~っ!」
アルミン「猿轡が必要だよね」
154 : 忍法帖【Lv=40,xxxPT】(1+0:15) :2013/10/05(土) 02:52:41.79 ID:PkkERCrp0
ベルベットさん…
156 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/05(土) 02:53:27.99 ID:Q+Y70Jvt0
ベルドレッドさん…
157 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/05(土) 02:53:40.57 ID:BiFWEM5V0
アニ「あたし…そんなこ」(ぎゅっ)「!」
ベルトルト「ん~~~~~!!ん~~~~~!!」
アルミン「大丈夫、君ならできるよ。これは必要なことさ、アニ。これで僕たちは兵士として一歩先へ進めるんだ」
アニ「アルミン…でも、できないよ……こんなことに意味があるとは思えない…!」(ぎゅ……)
アルミン「僕らは兵士…人類を脅かすあらゆる脅威から人類を守らなければならない。元は仲間だったからね。傷つけるのをためらうのは当然さ」
アルミン「僕らはやらなきゃいけないんだ…巨人に対する慈悲を最後の一片まで捨て去るんだ。捨てなければ…勝てない」
アルミン「兵団のみんな……もちろんアニを筆頭に…みんなの罪を僕が背負うよ。エルヴィン団長のように……」
アルミン「だから、安心して前を見て剣を振り続けるんだ。罪悪感の全部は消せないかもだけど、僕が君の分を背負ってあげられるんだということは忘れないで欲しい」
アニ「アルミン……あんた、!?」チュッ
アルミン「僕は君のためにこそすべてを捨てるんだ。みんなの分、とりわけ君の分を背負えることに、静かな満足感を感じるよ。悪魔と罵られたって構わないんだ。好きだよ、アニ」
アニ「…バカだなぁ、こんなところで語らってもまるでハンナとフランツみたいなバカップルだろう?ほら、彼がすごい目でこっちを見てる…泣いてる」
アニ「でも、嬉しいよ、アルミン。あなたが罪を背負うなら、あたしは代わりに手を血に染めよう。…大好き。この世で一番信頼しているよ、アルミン」
ベルトルト「おっっっっがああああああああああああああああ!!!!ああああああああ!!!」ガタガタガタ!ボロボロボロ…
158 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/05(土) 02:54:01.83 ID:Qy0C4Cj00
ベルナドットさん…
159 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/05(土) 02:54:39.34 ID:rQEIN5x50
ベストドレッサーコンテストさん…
160 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/05(土) 02:54:44.57 ID:BiFWEM5V0
アルミン「さあ…まずは足から傷つけてみようか。手を添えてあげるよ」
アニ「…怖いなぁ…そして可哀想…あたしはずっと巨人のことを殺す訓練と…何故か才能があった格闘と…それぐらいの女だよ?」
アニ「ちゃんとできるか…わからないなぁ」
アルミン「ふふ…ああ言っといて躊躇えるのは美しいことだよ、アニ。エレンもそうだった。人間らしいことなんだよ」
アニ「…人間…あたしも…人間」
アルミン「…お話終わり!兵士として…兵士として!責任をもって臨もう…私情はもうなしだ。巨人で訓練できるなんて機会ないんだよ!?」
アニ「いや…巨人?どう見ても…人間だろう?どうして巨人だなんて…」
アルミン「見た目なんか関係ない。奴らは人の皮をかぶった悪魔だ!根絶やしにすべきなんだよ!そう思うだろ!?」
アニ「………彼らにも…感情が…痛みが…たとえ決して交わらない道だとしても………そこは理解してあげなくちゃ、かわいそうだよ?」
ベルトルト「…………………!…ン~~~~~っ!!」バタバタ
アルミン「やるんだアニ…確かに僕も辛い。でも誰かがやらなければいけないことなんだ。誰かがやらなきゃいけないことをやる。それがボクら兵士の役目だ」
アルミン「さあナイフを持って。手を添えるから…こうやって突き刺す!!」
アニ「…あっ!」どす!
ベルトルト「もがああああああああああああ!!!!!!!」ドク、ドク…
アルミン「はは、よくやれたね、アニ。次はどんどん肉を削いでいこうか」
162 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/05(土) 02:55:33.08 ID:BiFWEM5V0
アルミン「さあ、削ぐんだ、君なら上手いだろ!さあ、訓練でやるみたいに!!」
アニ「できない……できないよ…同じ人間だろう?」
アルミン「やるんだよ!!そうしなきゃ生き残れない!!世界は残酷なんだ!!やれ!!アニ!!僕は君のことを信じてる!!でも他の奴らはどうかわからない!!」
アルミン「今やらなきゃ、やらなきゃいけないんだ!!アニ!!さあ、やるんだ!!」
アニ「……………ふざけるなああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!」からーーーん
アルミン「!?」
ベルトルト「!!」
アニ「そりゃ確かに私達はひどいことをしたよ!!殺されても仕方ない…本当にひどいことを!!でも、私達だって人間なんだ、罪悪感だって痛みだってあるんだ!!」
アニ「死ぬことも殺されることも仕方ない、受け入れるよ!でも、こんな、ここまでされるなんていくらなんでもひどいよおおおおお、あ~~~~~ん」ぽろぽろ
ベルトルト「うっ、うう…」ポロポロ
アルミン「アニ…いつから人格が統合…記憶は…?」
アニ「今だよ!今全部思い出したんだ…戦士としての使命も、兵士としての生活も、あと、ひどいことも…巨人になった時の高揚感にまかせてひどい殺し方をしたことも」
アニ「もちろんあんたに優しくされたこともね。あたしを罰して…ひどい人間だから。その覚悟はあるよ。でも、こんな…肉体も精神も踏みにじられて嬲られるなんてもう耐えられない…」
アニ「殺して…」
ベルトルト「……うっ、うっ」ぼろぼろ
163 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/05(土) 02:56:30.61 ID:BiFWEM5V0
アルミン「………………そっか。やはりそれが君の本当の心なんだね。逃げる気はないの?」
アニ「あるさ、もちろんね。(ズズッ)でも、あんたたちがどこまで私達を憎んでるか、もう十分わかった。(ズズッ)もういい………もういいんだ」
アニ「殺して。それがもう、私達の運命なんだ。本当は帰って、何もかも忘れてお父さんや、みんなと…静かに余生を過ごしたかったけど」
アニ「…もうわかったよ、それが願っちゃいけない望みだって」
アニ「…でも、虫が良すぎると思うけど、あんまり痛かったり、精神的にクルのは…お願い、やめて…もう十分やっただろう?ベルトルトと二人で、静かに逝かせて」
ベルトルト「……………」
アルミン「…」
アルミン「…」
アルミン「…あーあ、やってらんないね…っち、なんとか誘導してベルトルトとヤらせてあげようと思ったのに。まあそれははじめから無理か」
アニ「………文句をいう資格もないんだろうけど、どれだけ私達の人間性を否定すれば気が済むんだよ、もう………勘弁してよ」
アルミン「次でちゃんと死なせてあげるよ。それは約束する。ベルトルトと一緒だ。でも…」
アルミン「楽に死ねると思う?」
アニ「……………………………ああ…神様…死にたくな……」
アルミン「そっちも本心だよね。わかってるから安心して。…わかってるからここまでできるんだけどね」
アニ「ああああ…ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」 ベルトルト「ん~~~~!!ん~~~~!!(悪魔の末裔め!死ねえ!!)」
165 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/05(土) 02:57:31.48 ID:BiFWEM5V0
アルミン「彼らは…アニは、戦士としての任務を受けていながら自分の手が血に塗れることを恐れて結局投げだした。所詮それだけの奴らです。」
アルミン「最後の実験でそこがわかりました。彼らは弱い。弱すぎるくらいの心の持ち主です。哀れなくらいに。勝てますよ?僕らなら」
アルミン「もういつでも処刑に移れますよ?そうしましょうよ。もう用はないし。苦しめて死ぬさまをみんなに見てもらうくらいしか」
ハンジ「アルミン…わたしにはわからないよ。本当に彼らに必要以上の責め苦を与えて殺すことが正しいのか…わからなくなったのは巨人や彼らに対しての態度すべてだけど」
アルミン「ハンジさんにお悩みの相談を受けることがあるとは思いませんでした。でも気にしなくてもよいのでは?」
アルミン「今までのハンジさんならすすんで巨人を痛めつけましたよ…過剰な悲しみの表情を顔に貼り付けて…巨人への憎しみを愛情へと変換する」
アルミン「そのアクロバティックで業の深い精神性は尊敬してました。今さら何を躊躇するのです?ユミルと壁教の話で罪悪感を?」
ハンジ「ぶっちゃけるね…まあわたしも一回りも年下の君に相談したのが悪いんだけどさ。…うん、正直言うとそうだ。そのせいで憎しみがしぼんでしまってね」
ハンジ「虚しささえ感じるよ…僕達はみんな仲間同士地獄で終わりなき剣闘試合をさせられているような…ね」
アルミン「いやだなぁ…ハンジさんだってわかってるはずでしょ?ここが地獄だって。だったらせめて…亡者を責める鬼になりましょう?(ニコッ)」
ハンジ「…君を見ていると人類の命運を背負える、仲間の命を切り捨てられる男へと成長していったエルヴィンの姿が重なるよ…ただ」
ハンジ「君は邪悪の度が過ぎるよ…アルミン・マイヴェス」
アルミン「…さ、二人を迎えに行ってきます。僕は信頼してますよ?クレイジーな仮面をつけたハンジさんをね」
ハンジ「…仮面の下の涙と憤りを知ってくれている人間の下でなら…私は仮面をかぶり続けるよ、未来の団長」
166 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/05(土) 02:57:59.22 ID:t+HEeKG30
覚醒きたああああああ
アルミン「さあ、最後を迎えるのにふさわしい部屋についたよ。目隠しと猿ぐつわを取ってあげる」
アニ「…ふぅ…………あんたさぁ、ベルトルト。訓練所とかトロスト区とか勧誘式とかでさあ、あたしのことすごい見てただろ」
ベルトルト「え…ああ、そうだね、ライナーにも見過ぎとか言われちゃったよ…ははは…」
アニ「あたしの事好きなの?」
ベルトルト「……………う、うん……//////」
アニ「あっそ。ぶっちゃけ私の方はなんとも思ってなかったよ。意思がない奴が一番嫌いなんだ。あたしのタイプはその逆…」
ベルトルト「し…死ぬ時くらいもっと喜ぶようなこと言ってよ、アニ」
アニ「これから死ぬから本音を言っておきたいだけ。だいたいこんなときこそ頼り甲斐のある態度を見せるのが男でしょ?汗かいてんじゃないよ。黙って汗かくしか出来ないの?」
ベルトルト「ごめん…で、でも安心してよ、僕も最後まで一緒だから…」
アニ「はあ??これからこの世で最悪の死に方をするってのに今さら何が安心なの?」
ベルトルト「………ごめん。僕はライナーのようにすらなれないよ。だれにも頼りがいがあるって思ってもらえず…」
アニ「もうやめて。あんたと一緒に死ぬなんてホントに情けなくなってくるから」
アルミン「入りまーす」
168 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/05(土) 02:59:37.23 ID:BiFWEM5V0
アルミン「ここは秘密の処刑場だよ。ステージにゴテゴテ一杯付いた金属製の椅子があるよね?3つあるけどアニが真ん中でベルトルトが右ね」
ベルトルト「あれ…あの左にいるのは…!」
アルミン「ああ、ライナーだよ。死体だけどね。君たち死体も残るんだね。放置してたから臭いけど我慢してね」
ベルトルト「あ…あんなに痩せて…!!…あんまりだ…あんまりだよ…ぐううっ!!」ダッ!
アニ「!」
調査兵団員「こら!動くな!!」がし! ベルトルト「は、離せ!!」
アルミン「今さら逃げようったってダメだよ。ここには百戦錬磨の調査兵団お歴々がいるんだから。例えアニが暴れても大丈夫だろうね」
アルミン「巨人化してこの部屋の人間全員押しつぶして生き埋めになるってのもまあいいけどねー…まあ遺族が来たら…出来ないだろうね・君たちの性格なら」
アルミン「あ、男の方はそのまま引っ張っていって下さーい!さ、アニ。手、繋ごうか。一緒にステージに上ってあげるよ。椅子の機能の説明をしなきゃね」
アニ「あんたさぁ…何?人間?どうしてそんなふうでいられるの?拷問中も、薬まで使ってあたしの気を引いて…寝て…もうなんかどうでもいいからどうでもいいけど」
アルミン「え?僕…?僕は…自分が楽しみたいだけだよ」
ケイジ「マイヴェス!はやくしろ!どっかの分隊長みてぇに巨人とイチャイチャしてんじゃねぇ!」
アルミン「あ、はーい!…じゃあいこっか。地獄へ。僕もあとで行くから。60年くらい先を予定してるけど」
アニ(あたしの人生…何だったんだろ)
170 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/05(土) 03:00:23.01 ID:BiFWEM5V0
幕の降りたステージ。幕の内側には三人の巨人が機械仕掛けの椅子に固定されている。ステージの前には数十人の観客。
ハンジ「ようこそ!調査兵団・シガンシナ住民遺族の皆さん!巨人の公開処刑へ!本日司会を務める司会のハンジ・ゾエです!」
ハンジ「まあ話すこともないので早速行きます!!御開帳~~~~~~!!」ばっ
アニ「!」 ベルトルト「!」 ライナー「」
遺族A「なんだ、人間じゃねぇか」
遺族B「それも年端も行かねぇ子供…」
遺族C「ほんとに巨人になれるのか、こいつら。っつーか真ん中の娘、かわいいなあ。裸は面食らったけど」
ハンジ「処刑用椅子について説明します!この椅子はご覧のとおり頭部と腰部を固定し頭部が回転することで巨人人間体の弱点である脊椎をねじきり絶命させます!」
アルミン(ぼそっ)「頭部は作動する直前に固定だ。アニの頭部の回転方向とベルトルトの頭部の回転方向、見つめ合えるようにしてあげたからね。気が利くでしょ?」
アニ「もう黙ってな。あたしが言いたいこと言うタイミングを逃したくない」
ハンジ「みなさん!!なにかこいつらに言いたい事ありますか~?ありますよね~?じゃあ、どうぞ!言っちゃって下さい!!」
遺族たち「…」
アルミン(まあ、すぐには出てこないよね)
ペトラ父「(ガタッ)なあ、あんたら…本当に巨人なのか…?女型…真ん中の娘が俺の娘を殺した女型の巨人なのか?」
ショートストーリーの人気記事
神様「神様だっ!」 神使「神力ゼロですが・・・」
神様の秘密とは?神様が叶えたかったこととは?笑いあり、涙ありの神ss。日常系アニメが好きな方におすすめ!
→記事を読む
女「ハローハロー。誰かいませんか?どうぞ」
→記事を読む
キモオタ「我輩がおとぎ話の世界に行くですとwww」ティンカーベル「そう」
→記事を読む
魔王「世界の半分はやらぬが、淫魔の国をくれてやろう」
→記事を読む
男「少し不思議な話をしようか」女「いいよ」
→記事を読む
同僚女「おーい、おとこ。起きろ、起きろー」
→記事を読む
妹「マニュアルで恋します!」
→記事を読む
きのこの山「最後通牒だと……?」たけのこの里「……」
→記事を読む
月「で……であ…でぁー…TH…であのて……?」
→記事を読む
彡(゚)(゚)「お、居酒屋やんけ。入ったろ」
→記事を読む