エレン「絶対に笑ってはいけない調査兵団・抗?」
Part1
1 :以下、新鯖からお送りいたします :2013/09/02(月) 19:43:02.18 ID:HWiWi72k0
エレン「今日は調査兵団の合同訓練だな。頑張ろうぜ」
アルミン「……」
ジャン「……」
ベル「……」
エレン「どうしたんだお前ら。まさかビビってるのか? 思い出せよ。俺らが血ヘドを吐いた3年間を!」
ライナー「おかしいと思わねぇのか?」
エレン「……何がだよ」
ネタバレ多数、原作設定崩壊有り。
巻末オマケ予告のノリでお願いします。
※ 前作のネタも使用しています。
2 :以下、新鯖からお送りいたします :2013/09/02(月) 19:44:43.35 ID:HWiWi72k0
ライナー「合同訓練だっていうのに、他の部隊の姿形もねぇ。俺等5人だけ集合していて、その上、班長がハンジ分隊長になってるんだぞ」
エレン「あ……? そういえば他に誰もいないな」
ライナー「暢気にはしゃいでるのはお前だけだぞ。皆、訳が分からず戸惑ってる……いや」
アルミン「もう、予想は出来ているよね」
ジャン「見ろよ。この看板……『ここで待て』だぞ」
ベル「そして、あれを見てみなよエレン。気づいてないのかい?」
3 :以下、新鯖からお送りいたします :2013/09/02(月) 19:45:50.38 ID:HWiWi72k0
エレン「は……!? あれって、まさか!」
ジャン「あの更衣室が悪夢の始まりだっただろ」
ベル「……」
ライナー「まだ前回の痔が治ってねぇんだよ俺は……」
アルミン「(胃が痛い……)」
エレン「嘘だろッ!? もうソニーとビーンの添寝係は懲り懲りだ……!」
ベル「エレン最下位だったもんね」
アルミン「僕だってトップだったのに、結局、推薦止まりだよ! 兵長に却下されちゃったんだよ!」
4 :以下、新鯖からお送りいたします :2013/09/02(月) 19:46:54.04 ID:HWiWi72k0
ハンジ「おー皆ちゃんと揃ってるねー」
ライナー「ああ、もう駄目だ。この流れか」
ジャン「は、ハンジ分隊長。他の団員は何処に居るんですか?」
ハンジ「いやぁ。実は今回も君たちだけの試運転なんだ。ちょっと資料が取りたくて、君たちにはある制限を設けた上で訓練に挑んでもらうよ」
アルミン「ある……制限?」
ハンジ「そう、最高に滾るやつだよ!」
5 :以下、新鯖からお送りいたします :2013/09/02(月) 19:47:57.01 ID:HWiWi72k0
エレン「ちょっと待ってくださいよ! また前みたいにおかしな訓練を……!? いや! 訓練ですらないですよ、あんなの!」
ハンジ「日々の疲れを忘れる位に充実した時間になるよ!
何といっても今回は、前回の問題点を踏まえた上で、企画の練り直しをしたんだからね!」
ジャン「また問答無用の進行だぞ」
エレン「くそッ! どうして俺達を無視して話を進めるんだ……」
ライナー「奇行種だ。考えても無駄だ」
6 :以下、新鯖からお送りいたします :2013/09/02(月) 19:50:07.83 ID:HWiWi72k0
アルミン「ハンジ分隊長……もう既に予測は出来ています。
しかし、我々の士気をどうやって上げるつもりですか? 前回の同じ手には乗りませんよ?」
エレン「そうですよ! アルミンは分隊長になれなかった上に、俺はしっかり罰を受けているんですよ!
これじゃあ真面目に参加しろっていうのが無理です」
ハンジ「巨人のお世話のどこが罰だッ! ご褒美だろう!」
ハンジ「……まぁ、前回の報酬の件では君たちには悪い事をした。その事は謝ろう」
ジャン「何だろうな。素直なのが逆に不気味だぜ」
7 :以下、新鯖からお送りいたします :2013/09/02(月) 19:50:48.91 ID:HWiWi72k0
ハンジ「そんなわけで、今回は君たちの期待を煽るため、私じゃない人に事の説明をしてもらうよ」
ベル「自分がどういう人なのか、一応は理解しているんだね」
ライナー「期待を煽るってなんだよ。報酬は確定させろよ……」
ハンジ「それじゃあ、後の事はお願いします。エルヴィン団長!」
エレン「エルヴィン団長ッ!?」
アルミン「こんな馬鹿げたことに団長を……」
エルヴィン「……」スッ
8 :以下、新鯖からお送りいたします :2013/09/02(月) 19:52:49.81 ID:HWiWi72k0
エルヴィン「私は王より調査兵団の指揮を任せられている立場にある、エルヴィン・スミスだ」
エレン「いや、知ってるけど……」
エルヴィン「君たちをこの場に呼んだのは、今回の企画募集に他ならない」
ジャン「他にやる事あるだろうよ……」
エルヴィン「この企画では参加者が慢性的に不足している故、常に人員を募っているのだ」
ライナー「誰も好き好んで参加しないだろうからな……」
エルヴィン「前回の企画訓練の実施では、5人の英霊が半日で計100を超えるシバきを受けた――半日で100回だ」
アルミン「1人平均25回だったからね……というか英霊って」
エルヴィン「君たち5人に行ってもらう企画訓練では、少なく見積もってもひとり頭平均30を超えるシバきを受ける――現実的ではない数字だ」
ベル「…………」 ← 体育座り+俯き+冷や汗
9 :以下、新鯖からお送りいたします :2013/09/02(月) 19:57:07.90 ID:HWiWi72k0
エルヴィン「この惨状を知って、それでも参加を表明する者だけ、この場に残ってくれ」
エレン「え、帰っていいんですか?」
エルヴィン「ただ、前回……君たちには事の後の報酬について、期待を裏切ることをしてしまった。
それを鑑み、今回について成績最優秀の者は、訓練終了後、その場で分隊長の資格を与える!」
ジャン「本当ですか!?」
ライナー「待て、どこまで信用していいものか……」
エルヴィン「君たちは今までにそれだけの働きをした! 今回はその選別と言えよう」
エルヴィン「なお、この訓練に不参加の者は、今後設立予定の『壁工事団』へ異動を決する」
アルミン「結局、強制参加じゃないですか!」
エルヴィン「以上だ。壁工事団への異動を希望する者は、解散したまえ」
ベル「…………」
10 :以下、新鯖からお送りいたします :2013/09/02(月) 19:57:53.17 ID:HWiWi72k0
――――
――
エルヴィン「――君たちは……笑えと言われたら笑うのか?」
5人「…………」
ハンジ「……笑いたくありませんっ」
エルヴィン「――そうか。皆、良い表情だ……」
エルヴィン「それでは、この時を持って、24時間笑う事を禁ずるッ! 心臓を捧げよ!」
5人「はッ!」
ハンジ「がんばれよ」
ジャン「ちゃっかり敬礼してねぇぞこのメガネ」
ベル「やっぱり参加は僕たちだけなんだね」
11 :以下、新鯖からお送りいたします :2013/09/02(月) 19:59:01.76 ID:HWiWi72k0
エルヴィン「君たちを心より尊敬する」
アルミン「はぁ……胃が痛い。現実逃避したくなるよ」
エルヴィン「頭皮……?」 ← 頭を抑える
ハンジ「どうしたんですか団長! もっと新兵を励ましてあげてください」
エルヴィン「……はげ増して?」
ライナー「おぶふッwwwwww」
アルミン「んふwwwwww」
デデーン、ライナー、アルミン、アウトー
12 :以下、新鯖からお送りいたします :2013/09/02(月) 20:00:14.28 ID:HWiWi72k0
ハンジ「はーい。ライナー、アルミン、アウトだよ」
ライナー「くっそッ! もうカウントしてんのかよ!」
アルミン「まだだと思った! 油断した!」
ハンジ「おいでませ黒子ー」
黒子「……」ヒュンヒュン
ライナー「うおおお、来やがったぁあぐっおッ!」バシーン!
アルミン「あぐッ」バシーン!
13 :以下、新鯖からお送りいたします :2013/09/02(月) 20:00:53.04 ID:HWiWi72k0
黒子「……」バシュ、ヒュン
エレン「今回も笑ったら、立体機動装置のワイヤーでケツ叩かれんのか」
ジャン「つーかリヴァイ兵長だろあれ」
ベル「前回は着替えてからだったのに、今回はもう始まっている……」
ライナー「畜生……さっそく稼いでしまった」
ハンジ「あ、ちなみに今回も、笑いの感知はザカリアスで、それを知らせるのは.だから」
14 :以下、新鯖からお送りいたします :2013/09/02(月) 20:01:33.62 ID:HWiWi72k0
ジャン「なんだ……? .って……」
アルミン「……ドット、じゃないかな?」
エレン「どっとwwwwwwww」
ベル「んんwwwwwwww」
ジャン「.ピクシスwwwwwwww」
デデーン、エレン、ベルトルト、ジャン、アウトー
15 :以下、新鯖からお送りいたします :2013/09/02(月) 20:04:34.57 ID:HWiWi72k0
エレン「こんな小ネタで……くっそッ!」バシーン!
ベル「んッ!」バシーン!
ジャン「言葉にする分には同じなのに! いいッつ!」バシーン!
ハンジ「文面にすると違和感が凄いんだよ」
エレン「じゃあ何でわざわざそんな事言うんですか……」
アルミン「笑わせる為に決まってるじゃないか」
16 :以下、新鯖からお送りいたします :2013/09/02(月) 20:05:12.64 ID:HWiWi72k0
ハンジ「それじゃあ、みんな仲良くカウント1になったところで、着替えに行こうか。今回も戦闘服と立体機動装置を支給するからね。上手く役に立ててくれ」
ハンジ「前回と同じだね。右からエレン、ライナー、ジャン、ベルトルト、アルミンの順番になってるから、自分の個室に入って着替えて」
ライナー「もう、絶対に何か仕込まれてるな」
アルミン「どうして僕が1番最後なんだ……」
エレン「またアルミンはGANTZスーツか?」
17 :以下、新鯖からお送りいたします :2013/09/02(月) 20:06:06.91 ID:HWiWi72k0
ハンジ「よっし。皆着替え終わったかな。じゃあ、順番に出て来てもらおうか。ッエェーレンッ!」
エレン「はっ!」
ハンジ「良い感じにあの日の少年だね。その調子で獲物を屠ってくれ。次、ライナー」
ライナー「はっ!」
ハンジ「わーお、やっぱり屈強な体格と精神だねー。今すぐ隊長って訳にはいかないけど、君なら近い将来、きっとそうなるさ。次、ジャンー」
ジャン「はっ!」
ハンジ「相変わらず馬面じゃん?」
ライナー「ぐッwwwwwwww」
エレン「ぶふッひゃはははwwwwwwwwはっはwwww」
デデーン、ライナー、エレン、アウトー!
18 :以下、新鯖からお送りいたします :2013/09/02(月) 20:06:43.26 ID:HWiWi72k0
ジャン「エレンてめぇッ! 笑い過ぎだクソ野郎!」
エレン「馬面じゃん?wwwwww馬面ジャンッwwwwww」バシーン!
ライナー「ぐっぁッ」バシーン!
ライナー「……服装関係なく、ハンジ分隊長の言葉だけでこれかよ……」
19 :以下、新鯖からお送りいたします :2013/09/02(月) 20:07:30.24 ID:HWiWi72k0
ハンジ「次いくよー、トルトルベー」
ベル「……は」
エレン「――ッ……危ねぇ」
ライナー「違和感ねぇな」
ジャン「語感の良さが……」
ハンジ「せっかくカッコいいんだから、隅っこで体育座りばっかりしてちゃ駄目だぞ。はいじゃあ、最後。アルミーン」
エレン「うわ。来るぞ」
ライナー「何の戦闘服だか」
ベル「変な衣装は、序盤の破壊力が異常だよ……」
20 :以下、新鯖からお送りいたします :2013/09/02(月) 20:09:31.43 ID:HWiWi72k0
アルミン「はっ!」
エレン「……ふふっwwww」
ライナー「……んふっふww」
ベル「……んんwwwwww」
デデーン、エレン、ライナー、ベルトルト、アウトー
アルミン「どうして皆笑うのさ……」
ジャン「普通の戦闘服じゃねーか!」
21 :以下、新鯖からお送りいたします :2013/09/02(月) 20:10:07.19 ID:HWiWi72k0
アルミン「何もおかしくないじゃないか!」
ライナー「いや、予想が外れると沸点が急激に下がるんだよ……ぐむッ!」バシーン!
エレン「いッづ!」バシーン!
ベル「んッ!」バシーン!
ハンジ「あっはっは! アルミンが普通の戦闘服だと逆に違和感だねぇ」
22 :以下、新鯖からお送りいたします :2013/09/02(月) 20:11:22.40 ID:HWiWi72k0
ハンジ「お。護送用の荷馬車が到着したよ。
それじゃあ、会場もとい旧調査兵団本部へ移動するから皆乗り込んでくれ」
エルヴィン「それでは皆、健闘を祈る! また後で会おう!」
アルミン「あ、団長。まだいらしたんですk――!?」
エレン「ッ!?」
エルヴィン「心臓を捧げよッ!」 ← ずれてる
ライナー「 」
ベル「 」
ジャン「 」
エルヴィン「どうした皆。敬礼だ! 心臓を捧げよ!」 ← 豪快にずれる
ハンジ「あ、団長。これ良いですね。紫外線対策ですか? お洒落ですね」 ヒョイ
ヅラヴィン「……それは帽子じゃない。返すんだ」
デデーン 全員、アウトー
23 :以下、新鯖からお送りいたします :2013/09/02(月) 20:17:21.35 ID:HWiWi72k0
――荷馬車内
ライナー「開始早々、既に4回だ。先が不安過ぎる……」
アルミン「ライナーだけ頭ひとつ抜けているのかな?」
エレン「いや俺も4回だ」
ベル「でも……前回から鑑みれば、序盤の誤差は結果にあまり関係ないと思う」
ジャン「キツイのは後半からだからな――特に誰かさんの蹴りとかよ」
エレン「……まぁそうだな。あれは正直キツイ」
ライナー「あれは絶対に、猛獣にも通用する技だぞ。巨人にも効くと思うな」
ジャン「あんなん1発喰らっただけで戦意喪失だぜ」
アルミン「結構優しいんだけどね。見掛けただけで、反射的にお尻を防御しちゃいそうだよ……」
エレン「んなことしたら、降参なんかしてないで学習しろって余計にシバかれるな」
ベル「うん……」
24 :以下、新鯖からお送りいたします :2013/09/02(月) 20:17:57.60 ID:HWiWi72k0
ハンジ「あ、荷馬車護衛班。あそこで一旦止めてー」
アルミン「!?」
エレン「え? 誰も笑っていないですよ!」
ハンジ「違う違う、停留所だ。あそこで人を乗せるんだよ」
ジャン「は!?」
ライナー「停留所って何だ……直通にしてくださいよ」
ベル「人数の割には馬車が広いと思ったよ……刺客が乗ってくるんだね」
25 :以下、新鯖からお送りいたします :2013/09/02(月) 20:18:41.12 ID:HWiWi72k0
ガララ ← 荷馬車の扉が開く音
ミーナ「はー、やっと馬車が来たよ。待っている間は長く感じるね」
エレン「あ、ミーナか……」
アルミン「いや、強力な刺客じゃないか」
アニ「……」スッ
ジャン「……」 ← 座り直す
ライナー「……」 ← 顔を外に向ける
ベル「……」 ← 体育座りで俯く
26 :以下、新鯖からお送りいたします :2013/09/02(月) 20:20:01.77 ID:HWiWi72k0
ミーナ「荷馬車はやっぱりのどかで良いねー」
アニ「訓練でいっつも馬に乗っているだろ」
ミーナ「馬術訓練とか、いつ振り落とされるか解らないから、物凄く緊張しちゃうよ」
アニ「ふーん。あんたは馬と特別に仲良しじゃないのかい?」
ミーナ「ん? 何で?」
アニ「ほら、馬小屋とあんたの出身地って結構近くに建てられている事が多いだろう?」
アルミン「――んふッwwwwww」
ジャン「ふっwwwwふww」
デデーン、アルミン、ジャン、アウトー
27 :以下、新鯖からお送りいたします :2013/09/02(月) 20:21:38.67 ID:HWiWi72k0
ハンジ「はーい。荷馬車止めてくれー」
ジャン「あああ! くっそ! ……ぐッお!」バシーン!
アルミン「あ、キックじゃないんだね……ひッぐ!」バシーン!
エレン「良く見りゃ、黒子が馬で荷馬車と並走してるぞ」
ライナー「大変だな黒子……いや、兵長も」
28 :以下、新鯖からお送りいたします :2013/09/02(月) 20:22:14.90 ID:HWiWi72k0
ミーナ「やっだなーアニ。確かに私の出身地にも馬小屋はあったけど、
子供の頃から慣れ親しんでいるわけじゃなかったよ」
アニ「ああ、そうなのか。いや、場所によっては馬小屋と併設されている所もあるからさ」
ミーナ「んー、私の実家には馬は居なかったから」
アニ「土地が減ってから、家畜は少なくなったからね……」
ライナー「会話が噛み合っているようで、微妙にずれているな」
ベル「このネタでどこまで引っ張るんだろう……」
29 :以下、新鯖からお送りいたします :2013/09/02(月) 20:23:02.30 ID:HWiWi72k0
ミーナ「そういう、動物と仲良しと言えばサシャじゃないかな」
アニ「ああ、そう言えばね。アイツこの前、憲兵団の食糧庫に盗みに入ってさ。良い肉を盗ってたから、見逃してやる代わりに戦利品を分けて貰ったよ」
ミーナ「んふふ、アニはやっぱり優しいなぁ」
アニ「いや……私はただ、自分が肉を食いたいだけだよ。ほら、これ。今日の昼飯さ」
ミーナ「わ、私も食べるんだから、取っておいてよ!」
アニ「え……? これ、豚肉だけど、良いのか?」
エレン「wwwwふっwwwwww」
ベル「んんwwwwwwん」
ジャン「ぬふッwwwwww」
デデーン、エレン、ベルトルト、ジャン、アウトー
エレン「今日は調査兵団の合同訓練だな。頑張ろうぜ」
アルミン「……」
ジャン「……」
ベル「……」
エレン「どうしたんだお前ら。まさかビビってるのか? 思い出せよ。俺らが血ヘドを吐いた3年間を!」
ライナー「おかしいと思わねぇのか?」
エレン「……何がだよ」
ネタバレ多数、原作設定崩壊有り。
巻末オマケ予告のノリでお願いします。
※ 前作のネタも使用しています。
2 :以下、新鯖からお送りいたします :2013/09/02(月) 19:44:43.35 ID:HWiWi72k0
ライナー「合同訓練だっていうのに、他の部隊の姿形もねぇ。俺等5人だけ集合していて、その上、班長がハンジ分隊長になってるんだぞ」
エレン「あ……? そういえば他に誰もいないな」
ライナー「暢気にはしゃいでるのはお前だけだぞ。皆、訳が分からず戸惑ってる……いや」
アルミン「もう、予想は出来ているよね」
ジャン「見ろよ。この看板……『ここで待て』だぞ」
ベル「そして、あれを見てみなよエレン。気づいてないのかい?」
3 :以下、新鯖からお送りいたします :2013/09/02(月) 19:45:50.38 ID:HWiWi72k0
エレン「は……!? あれって、まさか!」
ジャン「あの更衣室が悪夢の始まりだっただろ」
ベル「……」
ライナー「まだ前回の痔が治ってねぇんだよ俺は……」
アルミン「(胃が痛い……)」
エレン「嘘だろッ!? もうソニーとビーンの添寝係は懲り懲りだ……!」
ベル「エレン最下位だったもんね」
アルミン「僕だってトップだったのに、結局、推薦止まりだよ! 兵長に却下されちゃったんだよ!」
4 :以下、新鯖からお送りいたします :2013/09/02(月) 19:46:54.04 ID:HWiWi72k0
ハンジ「おー皆ちゃんと揃ってるねー」
ライナー「ああ、もう駄目だ。この流れか」
ジャン「は、ハンジ分隊長。他の団員は何処に居るんですか?」
ハンジ「いやぁ。実は今回も君たちだけの試運転なんだ。ちょっと資料が取りたくて、君たちにはある制限を設けた上で訓練に挑んでもらうよ」
アルミン「ある……制限?」
ハンジ「そう、最高に滾るやつだよ!」
5 :以下、新鯖からお送りいたします :2013/09/02(月) 19:47:57.01 ID:HWiWi72k0
エレン「ちょっと待ってくださいよ! また前みたいにおかしな訓練を……!? いや! 訓練ですらないですよ、あんなの!」
ハンジ「日々の疲れを忘れる位に充実した時間になるよ!
何といっても今回は、前回の問題点を踏まえた上で、企画の練り直しをしたんだからね!」
ジャン「また問答無用の進行だぞ」
エレン「くそッ! どうして俺達を無視して話を進めるんだ……」
ライナー「奇行種だ。考えても無駄だ」
アルミン「ハンジ分隊長……もう既に予測は出来ています。
しかし、我々の士気をどうやって上げるつもりですか? 前回の同じ手には乗りませんよ?」
エレン「そうですよ! アルミンは分隊長になれなかった上に、俺はしっかり罰を受けているんですよ!
これじゃあ真面目に参加しろっていうのが無理です」
ハンジ「巨人のお世話のどこが罰だッ! ご褒美だろう!」
ハンジ「……まぁ、前回の報酬の件では君たちには悪い事をした。その事は謝ろう」
ジャン「何だろうな。素直なのが逆に不気味だぜ」
7 :以下、新鯖からお送りいたします :2013/09/02(月) 19:50:48.91 ID:HWiWi72k0
ハンジ「そんなわけで、今回は君たちの期待を煽るため、私じゃない人に事の説明をしてもらうよ」
ベル「自分がどういう人なのか、一応は理解しているんだね」
ライナー「期待を煽るってなんだよ。報酬は確定させろよ……」
ハンジ「それじゃあ、後の事はお願いします。エルヴィン団長!」
エレン「エルヴィン団長ッ!?」
アルミン「こんな馬鹿げたことに団長を……」
エルヴィン「……」スッ
8 :以下、新鯖からお送りいたします :2013/09/02(月) 19:52:49.81 ID:HWiWi72k0
エルヴィン「私は王より調査兵団の指揮を任せられている立場にある、エルヴィン・スミスだ」
エレン「いや、知ってるけど……」
エルヴィン「君たちをこの場に呼んだのは、今回の企画募集に他ならない」
ジャン「他にやる事あるだろうよ……」
エルヴィン「この企画では参加者が慢性的に不足している故、常に人員を募っているのだ」
ライナー「誰も好き好んで参加しないだろうからな……」
エルヴィン「前回の企画訓練の実施では、5人の英霊が半日で計100を超えるシバきを受けた――半日で100回だ」
アルミン「1人平均25回だったからね……というか英霊って」
エルヴィン「君たち5人に行ってもらう企画訓練では、少なく見積もってもひとり頭平均30を超えるシバきを受ける――現実的ではない数字だ」
ベル「…………」 ← 体育座り+俯き+冷や汗
9 :以下、新鯖からお送りいたします :2013/09/02(月) 19:57:07.90 ID:HWiWi72k0
エルヴィン「この惨状を知って、それでも参加を表明する者だけ、この場に残ってくれ」
エレン「え、帰っていいんですか?」
エルヴィン「ただ、前回……君たちには事の後の報酬について、期待を裏切ることをしてしまった。
それを鑑み、今回について成績最優秀の者は、訓練終了後、その場で分隊長の資格を与える!」
ジャン「本当ですか!?」
ライナー「待て、どこまで信用していいものか……」
エルヴィン「君たちは今までにそれだけの働きをした! 今回はその選別と言えよう」
エルヴィン「なお、この訓練に不参加の者は、今後設立予定の『壁工事団』へ異動を決する」
アルミン「結局、強制参加じゃないですか!」
エルヴィン「以上だ。壁工事団への異動を希望する者は、解散したまえ」
ベル「…………」
10 :以下、新鯖からお送りいたします :2013/09/02(月) 19:57:53.17 ID:HWiWi72k0
――――
――
エルヴィン「――君たちは……笑えと言われたら笑うのか?」
5人「…………」
ハンジ「……笑いたくありませんっ」
エルヴィン「――そうか。皆、良い表情だ……」
エルヴィン「それでは、この時を持って、24時間笑う事を禁ずるッ! 心臓を捧げよ!」
5人「はッ!」
ハンジ「がんばれよ」
ジャン「ちゃっかり敬礼してねぇぞこのメガネ」
ベル「やっぱり参加は僕たちだけなんだね」
11 :以下、新鯖からお送りいたします :2013/09/02(月) 19:59:01.76 ID:HWiWi72k0
エルヴィン「君たちを心より尊敬する」
アルミン「はぁ……胃が痛い。現実逃避したくなるよ」
エルヴィン「頭皮……?」 ← 頭を抑える
ハンジ「どうしたんですか団長! もっと新兵を励ましてあげてください」
エルヴィン「……はげ増して?」
ライナー「おぶふッwwwwww」
アルミン「んふwwwwww」
デデーン、ライナー、アルミン、アウトー
12 :以下、新鯖からお送りいたします :2013/09/02(月) 20:00:14.28 ID:HWiWi72k0
ハンジ「はーい。ライナー、アルミン、アウトだよ」
ライナー「くっそッ! もうカウントしてんのかよ!」
アルミン「まだだと思った! 油断した!」
ハンジ「おいでませ黒子ー」
黒子「……」ヒュンヒュン
ライナー「うおおお、来やがったぁあぐっおッ!」バシーン!
アルミン「あぐッ」バシーン!
13 :以下、新鯖からお送りいたします :2013/09/02(月) 20:00:53.04 ID:HWiWi72k0
黒子「……」バシュ、ヒュン
エレン「今回も笑ったら、立体機動装置のワイヤーでケツ叩かれんのか」
ジャン「つーかリヴァイ兵長だろあれ」
ベル「前回は着替えてからだったのに、今回はもう始まっている……」
ライナー「畜生……さっそく稼いでしまった」
ハンジ「あ、ちなみに今回も、笑いの感知はザカリアスで、それを知らせるのは.だから」
14 :以下、新鯖からお送りいたします :2013/09/02(月) 20:01:33.62 ID:HWiWi72k0
ジャン「なんだ……? .って……」
アルミン「……ドット、じゃないかな?」
エレン「どっとwwwwwwww」
ベル「んんwwwwwwww」
ジャン「.ピクシスwwwwwwww」
デデーン、エレン、ベルトルト、ジャン、アウトー
15 :以下、新鯖からお送りいたします :2013/09/02(月) 20:04:34.57 ID:HWiWi72k0
エレン「こんな小ネタで……くっそッ!」バシーン!
ベル「んッ!」バシーン!
ジャン「言葉にする分には同じなのに! いいッつ!」バシーン!
ハンジ「文面にすると違和感が凄いんだよ」
エレン「じゃあ何でわざわざそんな事言うんですか……」
アルミン「笑わせる為に決まってるじゃないか」
16 :以下、新鯖からお送りいたします :2013/09/02(月) 20:05:12.64 ID:HWiWi72k0
ハンジ「それじゃあ、みんな仲良くカウント1になったところで、着替えに行こうか。今回も戦闘服と立体機動装置を支給するからね。上手く役に立ててくれ」
ハンジ「前回と同じだね。右からエレン、ライナー、ジャン、ベルトルト、アルミンの順番になってるから、自分の個室に入って着替えて」
ライナー「もう、絶対に何か仕込まれてるな」
アルミン「どうして僕が1番最後なんだ……」
エレン「またアルミンはGANTZスーツか?」
17 :以下、新鯖からお送りいたします :2013/09/02(月) 20:06:06.91 ID:HWiWi72k0
ハンジ「よっし。皆着替え終わったかな。じゃあ、順番に出て来てもらおうか。ッエェーレンッ!」
エレン「はっ!」
ハンジ「良い感じにあの日の少年だね。その調子で獲物を屠ってくれ。次、ライナー」
ライナー「はっ!」
ハンジ「わーお、やっぱり屈強な体格と精神だねー。今すぐ隊長って訳にはいかないけど、君なら近い将来、きっとそうなるさ。次、ジャンー」
ジャン「はっ!」
ハンジ「相変わらず馬面じゃん?」
ライナー「ぐッwwwwwwww」
エレン「ぶふッひゃはははwwwwwwwwはっはwwww」
デデーン、ライナー、エレン、アウトー!
18 :以下、新鯖からお送りいたします :2013/09/02(月) 20:06:43.26 ID:HWiWi72k0
ジャン「エレンてめぇッ! 笑い過ぎだクソ野郎!」
エレン「馬面じゃん?wwwwww馬面ジャンッwwwwww」バシーン!
ライナー「ぐっぁッ」バシーン!
ライナー「……服装関係なく、ハンジ分隊長の言葉だけでこれかよ……」
19 :以下、新鯖からお送りいたします :2013/09/02(月) 20:07:30.24 ID:HWiWi72k0
ハンジ「次いくよー、トルトルベー」
ベル「……は」
エレン「――ッ……危ねぇ」
ライナー「違和感ねぇな」
ジャン「語感の良さが……」
ハンジ「せっかくカッコいいんだから、隅っこで体育座りばっかりしてちゃ駄目だぞ。はいじゃあ、最後。アルミーン」
エレン「うわ。来るぞ」
ライナー「何の戦闘服だか」
ベル「変な衣装は、序盤の破壊力が異常だよ……」
20 :以下、新鯖からお送りいたします :2013/09/02(月) 20:09:31.43 ID:HWiWi72k0
アルミン「はっ!」
エレン「……ふふっwwww」
ライナー「……んふっふww」
ベル「……んんwwwwww」
デデーン、エレン、ライナー、ベルトルト、アウトー
アルミン「どうして皆笑うのさ……」
ジャン「普通の戦闘服じゃねーか!」
アルミン「何もおかしくないじゃないか!」
ライナー「いや、予想が外れると沸点が急激に下がるんだよ……ぐむッ!」バシーン!
エレン「いッづ!」バシーン!
ベル「んッ!」バシーン!
ハンジ「あっはっは! アルミンが普通の戦闘服だと逆に違和感だねぇ」
22 :以下、新鯖からお送りいたします :2013/09/02(月) 20:11:22.40 ID:HWiWi72k0
ハンジ「お。護送用の荷馬車が到着したよ。
それじゃあ、会場もとい旧調査兵団本部へ移動するから皆乗り込んでくれ」
エルヴィン「それでは皆、健闘を祈る! また後で会おう!」
アルミン「あ、団長。まだいらしたんですk――!?」
エレン「ッ!?」
エルヴィン「心臓を捧げよッ!」 ← ずれてる
ライナー「 」
ベル「 」
ジャン「 」
エルヴィン「どうした皆。敬礼だ! 心臓を捧げよ!」 ← 豪快にずれる
ハンジ「あ、団長。これ良いですね。紫外線対策ですか? お洒落ですね」 ヒョイ
ヅラヴィン「……それは帽子じゃない。返すんだ」
デデーン 全員、アウトー
23 :以下、新鯖からお送りいたします :2013/09/02(月) 20:17:21.35 ID:HWiWi72k0
――荷馬車内
ライナー「開始早々、既に4回だ。先が不安過ぎる……」
アルミン「ライナーだけ頭ひとつ抜けているのかな?」
エレン「いや俺も4回だ」
ベル「でも……前回から鑑みれば、序盤の誤差は結果にあまり関係ないと思う」
ジャン「キツイのは後半からだからな――特に誰かさんの蹴りとかよ」
エレン「……まぁそうだな。あれは正直キツイ」
ライナー「あれは絶対に、猛獣にも通用する技だぞ。巨人にも効くと思うな」
ジャン「あんなん1発喰らっただけで戦意喪失だぜ」
アルミン「結構優しいんだけどね。見掛けただけで、反射的にお尻を防御しちゃいそうだよ……」
エレン「んなことしたら、降参なんかしてないで学習しろって余計にシバかれるな」
ベル「うん……」
24 :以下、新鯖からお送りいたします :2013/09/02(月) 20:17:57.60 ID:HWiWi72k0
ハンジ「あ、荷馬車護衛班。あそこで一旦止めてー」
アルミン「!?」
エレン「え? 誰も笑っていないですよ!」
ハンジ「違う違う、停留所だ。あそこで人を乗せるんだよ」
ジャン「は!?」
ライナー「停留所って何だ……直通にしてくださいよ」
ベル「人数の割には馬車が広いと思ったよ……刺客が乗ってくるんだね」
25 :以下、新鯖からお送りいたします :2013/09/02(月) 20:18:41.12 ID:HWiWi72k0
ガララ ← 荷馬車の扉が開く音
ミーナ「はー、やっと馬車が来たよ。待っている間は長く感じるね」
エレン「あ、ミーナか……」
アルミン「いや、強力な刺客じゃないか」
アニ「……」スッ
ジャン「……」 ← 座り直す
ライナー「……」 ← 顔を外に向ける
ベル「……」 ← 体育座りで俯く
26 :以下、新鯖からお送りいたします :2013/09/02(月) 20:20:01.77 ID:HWiWi72k0
ミーナ「荷馬車はやっぱりのどかで良いねー」
アニ「訓練でいっつも馬に乗っているだろ」
ミーナ「馬術訓練とか、いつ振り落とされるか解らないから、物凄く緊張しちゃうよ」
アニ「ふーん。あんたは馬と特別に仲良しじゃないのかい?」
ミーナ「ん? 何で?」
アニ「ほら、馬小屋とあんたの出身地って結構近くに建てられている事が多いだろう?」
アルミン「――んふッwwwwww」
ジャン「ふっwwwwふww」
デデーン、アルミン、ジャン、アウトー
27 :以下、新鯖からお送りいたします :2013/09/02(月) 20:21:38.67 ID:HWiWi72k0
ハンジ「はーい。荷馬車止めてくれー」
ジャン「あああ! くっそ! ……ぐッお!」バシーン!
アルミン「あ、キックじゃないんだね……ひッぐ!」バシーン!
エレン「良く見りゃ、黒子が馬で荷馬車と並走してるぞ」
ライナー「大変だな黒子……いや、兵長も」
28 :以下、新鯖からお送りいたします :2013/09/02(月) 20:22:14.90 ID:HWiWi72k0
ミーナ「やっだなーアニ。確かに私の出身地にも馬小屋はあったけど、
子供の頃から慣れ親しんでいるわけじゃなかったよ」
アニ「ああ、そうなのか。いや、場所によっては馬小屋と併設されている所もあるからさ」
ミーナ「んー、私の実家には馬は居なかったから」
アニ「土地が減ってから、家畜は少なくなったからね……」
ライナー「会話が噛み合っているようで、微妙にずれているな」
ベル「このネタでどこまで引っ張るんだろう……」
29 :以下、新鯖からお送りいたします :2013/09/02(月) 20:23:02.30 ID:HWiWi72k0
ミーナ「そういう、動物と仲良しと言えばサシャじゃないかな」
アニ「ああ、そう言えばね。アイツこの前、憲兵団の食糧庫に盗みに入ってさ。良い肉を盗ってたから、見逃してやる代わりに戦利品を分けて貰ったよ」
ミーナ「んふふ、アニはやっぱり優しいなぁ」
アニ「いや……私はただ、自分が肉を食いたいだけだよ。ほら、これ。今日の昼飯さ」
ミーナ「わ、私も食べるんだから、取っておいてよ!」
アニ「え……? これ、豚肉だけど、良いのか?」
エレン「wwwwふっwwwwww」
ベル「んんwwwwwwん」
ジャン「ぬふッwwwwww」
デデーン、エレン、ベルトルト、ジャン、アウトー
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