エレン「新宿の巨人」ミカサ「東口」
Part5
114 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/22(月) 09:25:51 heImRvbM
ダダダダダダダ……!!
エレン「と、通りすぎてった……」
ミカサ「追おうエレン!」
エレン「ああ!」タタタ
エレン「サシャ!これはどういうことだ!?」ダダダ
サシャ「ひったくりです!」ダダダ
エレン(まさかミカサへの帽子……!?)
エレン「言えよ!捕まえたのに!」
エレン(つうかあのひったくり…速すぎないか?)
エレン(直線距離で俺たちが全く追いつけなかった!左に曲がっちまった!)
エレン(ここはもやしっ子しかいないんじゃなかったのかよハンジさん!)
115 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/22(月) 09:27:02 heImRvbM
エレン「ジャン!立体機動!」
サシャ「狭いし、人が多すぎます!」
ジャン「この死に急ぎ!俺は男だ!」
エレン「はあ?知ってるよ!」
ジャン「男だ!」
ジャン「お前なんかと違って!」
エレン「!?」
ジャン「お前には!わからねえ!!」
サシャ「お願いです!ミカサ、エレン!大丈夫ですから!」
サシャ「追って来ないでください!!」
エレンミカサ「!」
サシャ「ジャンがっ、やらないと!意味が……ないんですうううう!!」ダダダ
116 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/22(月) 09:28:06 heImRvbM
エレン「!!」
エレン「くそっ!!」
エレン「ミカサ止まれ!!」ザザッ
ミカサ(!?)ザザッ
ダダダダダ……
ミカサ(サシャたちが行ってしまった!)
エレン ハァハァ
ミカサ ハァハァ
ミカサ「エレン!?」ハァハァ
ミカサ「なぜ止まってしまったの!?サシャはああ言っていたけれど、やはり追うべき!」
ミカサ「あのひったくり、おかしい!走りも人混みを分けて進むのも、いくらなんでも速すぎる!」ハァハァ
エレン「……ハァハァ」
ミカサ「エレン!!」
117 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/22(月) 09:29:07 heImRvbM
エレン「ミカサ……ハァハァ……これでいいんだ」
ミカサ「……なぜ?」
エレン「……ジャンは、男だからな。なんとかするさ」
ミカサ「……?」
118 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/22(月) 09:30:03 heImRvbM
1555ーー副都心線 新宿三丁目駅 伊勢丹正面改札前
ガヤガヤ
エレン「……しらねえ改札と出口がいっぱいあるな。四方八方に別れてやがる」
ミカサ「……」
エレン「JR線の矢印が見つかんねえ……ここ、どこだ?」
ミカサ「わからない……ジャンたちが来た方向に戻れば、帰れる……はず」
エレン「……ど、どっちから、来た?」
ミカサ「副都心線改札を横切った……ので、あっち、かも」
エレン「……そうか」
ミカサ「……」
エレンミカサ トボトボ
エレン「……さっきは怒鳴って、ごめんな」
ミカサ「……平気」
119 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/22(月) 09:32:14 heImRvbM
エレン「俺すげえ焦って、いらいらしてた。全面的に俺が悪い」
ミカサ「……」
エレン「……歩きながらでいいから、話、聞いてくれるか」
ミカサ「……うん」
エレン「俺最近、お前が家族だっていうことが悔しくてたまらなくなってた」
ミカサ「……それは、あの…私を嫌いに」
エレン「言っとくがお前が嫌いになったからじゃないぞ。むしろその逆だ」
エレン「今日アルミンと他のやつらに気付かされたよ」
エレン「俺はミカサが好きだった。もちろん家族だと思ってるけど……同時に女子、としてだ」
ミカサ「……!」
エレン「でもお前って俺のこと家族としか思ってないだろ……だから悔しかったんだ」
エレン「お前ってすげえ美人だし、家事全般できるし、強いし」
エレン「俺は正直お前と一緒にいると、特別どきどきするし、むらむらもするんだ」
エレン「本当は胸だって尻だって色んなとこ見てる。布団をお前だと思ってぎゅーってしてる」
エレン「家族なのにな……すまん」
120 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/22(月) 09:33:25 heImRvbM
ミカサ「謝ることはない」フルフル
エレン「好きだって気づいた途端、ジャンがこわくなった」
エレン「ジャンはミカサに一途だからな。だから焦っちまった……。本当にすまんな」
121 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/22(月) 12:44:54 heImRvbM
ミカサ「……エレン」
エレン「……ん」
ミカサ「私はエレンのことが好き」
エレン「いやだからそれは家族だからだr」
ミカサ「ひとりの男性として好き」
エレン「え」
122 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/22(月) 12:45:35 heImRvbM
ミカサ「……ひとりの男性、として///」
エレン「え、うそだろ?」
ミカサ「本当。あなたはとても、鈍感///」テレテレ
エレン「……」
エレン「そっそうか!えっと……それは、なんか」
エレン「えと……ありがとな///」テレテレ
ミカサ「どういたしまして///」テレテレ
エレン「……」
エレン「いや待て!嬉しいが待て!落ち着けミカサ!そうじゃなくてだな」
ミカサ「違うの?」
エレン「なんつうか、俺はズル野郎なんだ」
ミカサ「?」
エレン「……ミカサ。ジャンは男だ。かっけえ男だ。ミカサにとって」
エレン「でも俺は男じゃない」
ミカサ「どういうこと?」
123 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/22(月) 12:46:34 heImRvbM
エレン「ミカサを女子として好きでいるくせに」
エレン「都合のいいときだけ家族って言って、ミカサの優しさもらってる中途半端なズル野郎だ」
ミカサ「そんなことない」
エレン「……お前って、家族ってのを大事にしすぎて、盲目的なとこあるだろ」
エレン「いつも家族だって言って、俺のためなら何でもしてくれちまうだろ」
エレン「今日だって、手をつないで、アイスクリーム食べっこしてさ」
エレン「……でもさ、ちゃんと周りを見ろ。いっぱい見ろ。俺以外にも男っているんだぞ」
エレン「家族とか恩とか……わかるけど、俺に固執しすぎるな」
124 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/22(月) 12:47:21 heImRvbM
ミカサ「……エレン。言っていることが支離滅裂」
ミカサ「私はわからない。告白されているのか、振られているのか……」
エレン「ばか振るもんか」
エレン「んと、つまりだな」
エレン「周りの奴らをちゃんと見て、それから俺を選ぶなら選んでほしい」
エレン「元々俺一択じゃだめなんだ。正々堂々選ばれたい」
エレン「俺は、それまで家族でいるから。大切な家族だ、いくらでも我慢してやるよ」
ミカサ「エレン……わかった」
ミカサ「ジャンとゆっくり、話してみようと思う」
エレン「そうしてくれ」ニコ
ミカサ「……」
エレン「……」
125 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/22(月) 12:50:46 heImRvbM
ミカサ「……ふふ」ポロポロ
エレン「ったく笑いながら泣くなよ」フキフキ
ミカサ「嬉しくて///」ポロポロ
エレン「俺が泣かせたみたいだろ」
ミカサ「エレンが泣かせたんじゃない」
エレン「正直ぎゅーっとしてちゅーっとしたい」
ミカサ「ズルはだめ///」
エレン「そこで提案だ。手を」
ミカサ「それは許そう。家族は離れてはいけない///」
ギュッ
エレン「にしてもこの地下道」
エレン「なんでタカシマヤに着いたんだ……」
エレンミカサ「……」
エレン「戻るか」
ミカサ「うん」
126 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/22(月) 13:05:01 Lz5lyzpY
話しながら歩いてるといつの間にかわけわからん所に出てしまう
都会の地下街あるあるだな
127 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/22(月) 16:34:59 pW5Q4q.c
テクテク
ミカサ「つまりエレンがアルミンに冷たく見えたのは」
エレン「ジャンのことで焦ってたからだ」
ミカサ「エレン、ごめんなさい。私は誤解していた」
ミカサ「アルミンを大切にしないエレンになってしまったら、私は許さないところだった」
エレン「そんなわけないだろ」
ミカサ「私の幸せは、エレンとアルミンが一緒楽しそうでいるのを側で見ていること」
ミカサ「私はそれだけで」
エレン「いいとか言うなよ」
エレン「お前は、俺とアルミンに気を使いすぎだ」
ミカサ「でもアルミンもおそらく……私とエレンに気を使いすぎている。今日だってそう」
ミカサ「ので、そう思ったら、むきになってしまっていた」
エレン「ばかだな、お前ら。逆に俺がばかみたいじゃねえか」
エレン「絶対に3人で一緒だ。この先俺たちがどんな関係になってもな」
ミカサ「うん」
128 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/22(月) 16:38:05 pW5Q4q.c
エレン「……さっき帽子を買ってやるっていたが、あれは反故だ」
エレン「帽子以外だったら買ってやるから、言えよ」
ミカサ「なぜ?」
エレン「男はな、小賢しい手は使わないんだ」
ミカサ「? そう」
ミカサ「あと」
エレン「アルミンになんか買っていくか」
ミカサ「うん」
エレン「なんて報告しようかな」
エレン「で」
エレン「ここはどこだ」
ミカサ「迷宮……」
エレンミカサ ゾッ
129 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/22(月) 16:39:23 pW5Q4q.c
ーーーーーー
その後、当然俺達は迷子になり、5時に世界時計前の約束を守れなかった。
結局、地下通路でベソかいてた俺たちを、ベルトルトが見つけてくれた。
アルミンとクリスタがさらわれたことを知ったのはその時。
西口の駅から離れた先で、ふたりは見つかった。
アルミンは『神様と戦ったんだ。いい訓練になったよ』って言ってた。頭打ったか?
ジャンはミカサにプレゼントを渡したが、何故かミカサに殴られたらしい。
男だと思ってたのに、何やってんだ。
コニーはいろんな奴から怒られてたけど、にやけてた。あとガム食ってた。
サシャはそんなコニーにおんぶされて寝てた。でもガム食ってた。
ライナーは警察に捕まった。いや、ちゃんと無事だぞ。兄貴だからな。
あと、晩飯にクリスタが俺たちをカラオケって飯屋に連れてってくれたんだが、
ベルトルトとユミルがなんかすげえ複雑そうな顔してたな。なんでだろ。
130 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/22(月) 16:40:05 pW5Q4q.c
最後には皆で展望台にのぼったぞ!やっぱすげな!
いちいち建物がデカかったけど、星も全然見えなかったけど
明かりがずっと遠くまで広がって、海ってきっとこんな感じなんだろうな!
そんな感じだ。
131 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/22(月) 16:41:17 pW5Q4q.c
2155ーーJR新宿駅 西口 世界時計前
ガヤガヤ
エレン「今日が終わるな」
ミカサ「うん」
エレン「楽しかったか」
ミカサ「つらかった」
エレン「だよな」
ミカサ「でもそれ以上に」
ミカサ「幸せだった」
エレン「俺もだ」
ミカサ「今日は素晴らしい夢を見た」
エレン「ああ」
エレン「こんな夢を見たら、もう死ねないな」
ミカサ「うん」
エレン「元々死ぬ気はないけどな」
132 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/22(月) 16:41:59 pW5Q4q.c
エレン「……」キョロキョロ
ミカサ「?」
エレン「ミカサ、雨具のフードかぶれ」
ミカサ「なぜ?雨は降って」
エレン「ないけどかぶれ早く」
ミカサ「……こう?」パサ
エレン「もっと深く」グイッ
ミカサ「?エレ…」
チュ
ミカサ「!」
ミカサ(フードごしの、おでこに……///)
エレン「……///」
ミカサ「夢見心地///」
エレン「夢なんだろ」
133 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/22(月) 16:42:36 pW5Q4q.c
ミカサ「エレン」
エレン「ん」
ミカサ「あなたは悪い人。さっそくズルをした///」
エレン「ズルじゃない。これは元々俺の雨具だ。自分の雨具にちゅーしたくなっただけだぞ」
ミカサ「おかしなエレン」クスクス
エレン「思春期をなめるなよ」
ミカサ「次ズルをしたら買ってもらったワンピース着ない」
エレン「ごめんなさい」
ミカサ「ミカサジョーク」
エレン「お、荷台が来たみたいだ」
エレン「帰ろうぜ」
ミカサ「うん」
134 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/22(月) 16:56:52 pW5Q4q.c
エレン(笑って怒って迷子になった。でもやっぱり楽しかったな)
エレン(いつか俺たちもこんなふうに、探検するんだ)
エレン(壁の外を、おもいっきり)
エレン「新宿の巨人」
ミカサ「東口」
終
135 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/22(月) 17:00:41 5DIJQ64I
乙
136 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/22(月) 17:19:49 ihc7G/T6
乙乙
ミカサかわいい
137 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/22(月) 17:30:40 qAR4iqRE
エレンとミカサの話だけでブチッと切りました。
他の皆の動きを考えながら描いたので、わかり辛く、意味不明の箇所が多々あったと思います。
次はこの一日について別ルート
サザンテラス口(アルミンとクリスタ)
西口(ベルトルトとユミル)
南口(クリスタとライナーとコニー?)
東南口(サシャとジャンとコニー?)
どれかを描こうかと。ちゃんとリンクする、はず…。
次はもっと面白くできるよう頑張る。ありがとうございました。
138 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/22(月) 17:32:53 IQ10oNpw
ユミル好きだから西口を見たい
140 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/22(月) 17:43:42 BaDgPtMQ
おつです
二人ともかわいいな
どのルートも気になるから書けそうなのからお願いします~
143 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/22(月) 18:49:46 4pA6pLR2
乙!現代に溶け込みすぎてワロタ
複雑そうな顔が気になるので西口に期待です
ダダダダダダダ……!!
エレン「と、通りすぎてった……」
ミカサ「追おうエレン!」
エレン「ああ!」タタタ
エレン「サシャ!これはどういうことだ!?」ダダダ
サシャ「ひったくりです!」ダダダ
エレン(まさかミカサへの帽子……!?)
エレン「言えよ!捕まえたのに!」
エレン(つうかあのひったくり…速すぎないか?)
エレン(直線距離で俺たちが全く追いつけなかった!左に曲がっちまった!)
エレン(ここはもやしっ子しかいないんじゃなかったのかよハンジさん!)
115 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/22(月) 09:27:02 heImRvbM
エレン「ジャン!立体機動!」
サシャ「狭いし、人が多すぎます!」
ジャン「この死に急ぎ!俺は男だ!」
エレン「はあ?知ってるよ!」
ジャン「男だ!」
ジャン「お前なんかと違って!」
エレン「!?」
ジャン「お前には!わからねえ!!」
サシャ「お願いです!ミカサ、エレン!大丈夫ですから!」
サシャ「追って来ないでください!!」
エレンミカサ「!」
サシャ「ジャンがっ、やらないと!意味が……ないんですうううう!!」ダダダ
116 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/22(月) 09:28:06 heImRvbM
エレン「!!」
エレン「くそっ!!」
エレン「ミカサ止まれ!!」ザザッ
ミカサ(!?)ザザッ
ダダダダダ……
ミカサ(サシャたちが行ってしまった!)
エレン ハァハァ
ミカサ ハァハァ
ミカサ「エレン!?」ハァハァ
ミカサ「なぜ止まってしまったの!?サシャはああ言っていたけれど、やはり追うべき!」
ミカサ「あのひったくり、おかしい!走りも人混みを分けて進むのも、いくらなんでも速すぎる!」ハァハァ
エレン「……ハァハァ」
ミカサ「エレン!!」
117 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/22(月) 09:29:07 heImRvbM
エレン「ミカサ……ハァハァ……これでいいんだ」
ミカサ「……なぜ?」
エレン「……ジャンは、男だからな。なんとかするさ」
ミカサ「……?」
118 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/22(月) 09:30:03 heImRvbM
1555ーー副都心線 新宿三丁目駅 伊勢丹正面改札前
ガヤガヤ
エレン「……しらねえ改札と出口がいっぱいあるな。四方八方に別れてやがる」
ミカサ「……」
エレン「JR線の矢印が見つかんねえ……ここ、どこだ?」
ミカサ「わからない……ジャンたちが来た方向に戻れば、帰れる……はず」
エレン「……ど、どっちから、来た?」
ミカサ「副都心線改札を横切った……ので、あっち、かも」
エレン「……そうか」
ミカサ「……」
エレンミカサ トボトボ
エレン「……さっきは怒鳴って、ごめんな」
ミカサ「……平気」
エレン「俺すげえ焦って、いらいらしてた。全面的に俺が悪い」
ミカサ「……」
エレン「……歩きながらでいいから、話、聞いてくれるか」
ミカサ「……うん」
エレン「俺最近、お前が家族だっていうことが悔しくてたまらなくなってた」
ミカサ「……それは、あの…私を嫌いに」
エレン「言っとくがお前が嫌いになったからじゃないぞ。むしろその逆だ」
エレン「今日アルミンと他のやつらに気付かされたよ」
エレン「俺はミカサが好きだった。もちろん家族だと思ってるけど……同時に女子、としてだ」
ミカサ「……!」
エレン「でもお前って俺のこと家族としか思ってないだろ……だから悔しかったんだ」
エレン「お前ってすげえ美人だし、家事全般できるし、強いし」
エレン「俺は正直お前と一緒にいると、特別どきどきするし、むらむらもするんだ」
エレン「本当は胸だって尻だって色んなとこ見てる。布団をお前だと思ってぎゅーってしてる」
エレン「家族なのにな……すまん」
120 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/22(月) 09:33:25 heImRvbM
ミカサ「謝ることはない」フルフル
エレン「好きだって気づいた途端、ジャンがこわくなった」
エレン「ジャンはミカサに一途だからな。だから焦っちまった……。本当にすまんな」
121 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/22(月) 12:44:54 heImRvbM
ミカサ「……エレン」
エレン「……ん」
ミカサ「私はエレンのことが好き」
エレン「いやだからそれは家族だからだr」
ミカサ「ひとりの男性として好き」
エレン「え」
122 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/22(月) 12:45:35 heImRvbM
ミカサ「……ひとりの男性、として///」
エレン「え、うそだろ?」
ミカサ「本当。あなたはとても、鈍感///」テレテレ
エレン「……」
エレン「そっそうか!えっと……それは、なんか」
エレン「えと……ありがとな///」テレテレ
ミカサ「どういたしまして///」テレテレ
エレン「……」
エレン「いや待て!嬉しいが待て!落ち着けミカサ!そうじゃなくてだな」
ミカサ「違うの?」
エレン「なんつうか、俺はズル野郎なんだ」
ミカサ「?」
エレン「……ミカサ。ジャンは男だ。かっけえ男だ。ミカサにとって」
エレン「でも俺は男じゃない」
ミカサ「どういうこと?」
123 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/22(月) 12:46:34 heImRvbM
エレン「ミカサを女子として好きでいるくせに」
エレン「都合のいいときだけ家族って言って、ミカサの優しさもらってる中途半端なズル野郎だ」
ミカサ「そんなことない」
エレン「……お前って、家族ってのを大事にしすぎて、盲目的なとこあるだろ」
エレン「いつも家族だって言って、俺のためなら何でもしてくれちまうだろ」
エレン「今日だって、手をつないで、アイスクリーム食べっこしてさ」
エレン「……でもさ、ちゃんと周りを見ろ。いっぱい見ろ。俺以外にも男っているんだぞ」
エレン「家族とか恩とか……わかるけど、俺に固執しすぎるな」
124 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/22(月) 12:47:21 heImRvbM
ミカサ「……エレン。言っていることが支離滅裂」
ミカサ「私はわからない。告白されているのか、振られているのか……」
エレン「ばか振るもんか」
エレン「んと、つまりだな」
エレン「周りの奴らをちゃんと見て、それから俺を選ぶなら選んでほしい」
エレン「元々俺一択じゃだめなんだ。正々堂々選ばれたい」
エレン「俺は、それまで家族でいるから。大切な家族だ、いくらでも我慢してやるよ」
ミカサ「エレン……わかった」
ミカサ「ジャンとゆっくり、話してみようと思う」
エレン「そうしてくれ」ニコ
ミカサ「……」
エレン「……」
125 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/22(月) 12:50:46 heImRvbM
ミカサ「……ふふ」ポロポロ
エレン「ったく笑いながら泣くなよ」フキフキ
ミカサ「嬉しくて///」ポロポロ
エレン「俺が泣かせたみたいだろ」
ミカサ「エレンが泣かせたんじゃない」
エレン「正直ぎゅーっとしてちゅーっとしたい」
ミカサ「ズルはだめ///」
エレン「そこで提案だ。手を」
ミカサ「それは許そう。家族は離れてはいけない///」
ギュッ
エレン「にしてもこの地下道」
エレン「なんでタカシマヤに着いたんだ……」
エレンミカサ「……」
エレン「戻るか」
ミカサ「うん」
126 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/22(月) 13:05:01 Lz5lyzpY
話しながら歩いてるといつの間にかわけわからん所に出てしまう
都会の地下街あるあるだな
127 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/22(月) 16:34:59 pW5Q4q.c
テクテク
ミカサ「つまりエレンがアルミンに冷たく見えたのは」
エレン「ジャンのことで焦ってたからだ」
ミカサ「エレン、ごめんなさい。私は誤解していた」
ミカサ「アルミンを大切にしないエレンになってしまったら、私は許さないところだった」
エレン「そんなわけないだろ」
ミカサ「私の幸せは、エレンとアルミンが一緒楽しそうでいるのを側で見ていること」
ミカサ「私はそれだけで」
エレン「いいとか言うなよ」
エレン「お前は、俺とアルミンに気を使いすぎだ」
ミカサ「でもアルミンもおそらく……私とエレンに気を使いすぎている。今日だってそう」
ミカサ「ので、そう思ったら、むきになってしまっていた」
エレン「ばかだな、お前ら。逆に俺がばかみたいじゃねえか」
エレン「絶対に3人で一緒だ。この先俺たちがどんな関係になってもな」
ミカサ「うん」
128 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/22(月) 16:38:05 pW5Q4q.c
エレン「……さっき帽子を買ってやるっていたが、あれは反故だ」
エレン「帽子以外だったら買ってやるから、言えよ」
ミカサ「なぜ?」
エレン「男はな、小賢しい手は使わないんだ」
ミカサ「? そう」
ミカサ「あと」
エレン「アルミンになんか買っていくか」
ミカサ「うん」
エレン「なんて報告しようかな」
エレン「で」
エレン「ここはどこだ」
ミカサ「迷宮……」
エレンミカサ ゾッ
129 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/22(月) 16:39:23 pW5Q4q.c
ーーーーーー
その後、当然俺達は迷子になり、5時に世界時計前の約束を守れなかった。
結局、地下通路でベソかいてた俺たちを、ベルトルトが見つけてくれた。
アルミンとクリスタがさらわれたことを知ったのはその時。
西口の駅から離れた先で、ふたりは見つかった。
アルミンは『神様と戦ったんだ。いい訓練になったよ』って言ってた。頭打ったか?
ジャンはミカサにプレゼントを渡したが、何故かミカサに殴られたらしい。
男だと思ってたのに、何やってんだ。
コニーはいろんな奴から怒られてたけど、にやけてた。あとガム食ってた。
サシャはそんなコニーにおんぶされて寝てた。でもガム食ってた。
ライナーは警察に捕まった。いや、ちゃんと無事だぞ。兄貴だからな。
あと、晩飯にクリスタが俺たちをカラオケって飯屋に連れてってくれたんだが、
ベルトルトとユミルがなんかすげえ複雑そうな顔してたな。なんでだろ。
130 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/22(月) 16:40:05 pW5Q4q.c
最後には皆で展望台にのぼったぞ!やっぱすげな!
いちいち建物がデカかったけど、星も全然見えなかったけど
明かりがずっと遠くまで広がって、海ってきっとこんな感じなんだろうな!
そんな感じだ。
131 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/22(月) 16:41:17 pW5Q4q.c
2155ーーJR新宿駅 西口 世界時計前
ガヤガヤ
エレン「今日が終わるな」
ミカサ「うん」
エレン「楽しかったか」
ミカサ「つらかった」
エレン「だよな」
ミカサ「でもそれ以上に」
ミカサ「幸せだった」
エレン「俺もだ」
ミカサ「今日は素晴らしい夢を見た」
エレン「ああ」
エレン「こんな夢を見たら、もう死ねないな」
ミカサ「うん」
エレン「元々死ぬ気はないけどな」
132 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/22(月) 16:41:59 pW5Q4q.c
エレン「……」キョロキョロ
ミカサ「?」
エレン「ミカサ、雨具のフードかぶれ」
ミカサ「なぜ?雨は降って」
エレン「ないけどかぶれ早く」
ミカサ「……こう?」パサ
エレン「もっと深く」グイッ
ミカサ「?エレ…」
チュ
ミカサ「!」
ミカサ(フードごしの、おでこに……///)
エレン「……///」
ミカサ「夢見心地///」
エレン「夢なんだろ」
133 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/22(月) 16:42:36 pW5Q4q.c
ミカサ「エレン」
エレン「ん」
ミカサ「あなたは悪い人。さっそくズルをした///」
エレン「ズルじゃない。これは元々俺の雨具だ。自分の雨具にちゅーしたくなっただけだぞ」
ミカサ「おかしなエレン」クスクス
エレン「思春期をなめるなよ」
ミカサ「次ズルをしたら買ってもらったワンピース着ない」
エレン「ごめんなさい」
ミカサ「ミカサジョーク」
エレン「お、荷台が来たみたいだ」
エレン「帰ろうぜ」
ミカサ「うん」
エレン(笑って怒って迷子になった。でもやっぱり楽しかったな)
エレン(いつか俺たちもこんなふうに、探検するんだ)
エレン(壁の外を、おもいっきり)
エレン「新宿の巨人」
ミカサ「東口」
終
135 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/22(月) 17:00:41 5DIJQ64I
乙
136 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/22(月) 17:19:49 ihc7G/T6
乙乙
ミカサかわいい
137 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/22(月) 17:30:40 qAR4iqRE
エレンとミカサの話だけでブチッと切りました。
他の皆の動きを考えながら描いたので、わかり辛く、意味不明の箇所が多々あったと思います。
次はこの一日について別ルート
サザンテラス口(アルミンとクリスタ)
西口(ベルトルトとユミル)
南口(クリスタとライナーとコニー?)
東南口(サシャとジャンとコニー?)
どれかを描こうかと。ちゃんとリンクする、はず…。
次はもっと面白くできるよう頑張る。ありがとうございました。
138 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/22(月) 17:32:53 IQ10oNpw
ユミル好きだから西口を見たい
140 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/22(月) 17:43:42 BaDgPtMQ
おつです
二人ともかわいいな
どのルートも気になるから書けそうなのからお願いします~
143 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/22(月) 18:49:46 4pA6pLR2
乙!現代に溶け込みすぎてワロタ
複雑そうな顔が気になるので西口に期待です
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