エレン「新宿の巨人」ミカサ「東口」
Part2
28 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/20(土) 21:38:34 til6RS5.
エレン「で、まず目的地はどっちだ?」
アルミン「えっと…あっちだ!あそこ、新宿通りを新宿三丁目方面へ進む、はずだ!」
エレン「その紙は?」
アルミン「駅で取ってきた周辺地図さ。でも方角が分かりづらくて難解だよ」
テクテク
エレン「それにしても本当にすげえ街だな…建物の巨人に囲まれてる気分だ」
ミカサ「空がせまい」
エレン「でもよ、こんなに高い建物の中を立体機動で飛び回ったら、すげえ気持ちいいだろうな!」
ミカサ「だめ」
エレン「やんねえよ」
アルミン「ついた、ここだよ!」
29 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/20(土) 21:42:28 til6RS5.
ーー新宿通り 紀伊國屋書店本店前
エレン「この建物全部本屋だって言うのか?」
アルミン「そうなんだ!こんなに大きな書店、きっとシーナにもないよ!」
アルミン「ここが本店で、奥が別館だ。別館は小さいから先に見よう」
エレン「どきどきしてきた!」タタッ
アルミン「ちょエレン急ぎすぎ!」
ミカサ「子どもみたい」クスッ
アルミン「ねえミカサ」
ミカサ「?」
アルミン「今日は羽を伸ばして、楽しもう。エレンともっと近づけるといいね」ニコ
ミカサ「……うん/// しかしアルミン。あなたも同じ。気負ってはいけない」
アルミン「わかってるさ」ニコッ
エレン「超大型巨人だあああああ!!」
30 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/20(土) 22:18:00 til6RS5.
ミカサアルミン「!?」
アルミン「別館からエレンの声が!」
ミカサ「一体何!?」ダダダ
アルミン「巨人ってどういう……!」
エレン「こいつを見ろ!超大型巨人だ!!」
ミカサアルミン「!」
エレン「戦闘準備!」ジャキン
アルミン「え……ちょ!」
ミカサ「アルミンは下がって!」サッ
エレン「うおおおお!」ダッ
アルミン「待つんだエレン!」
エレン「何いってんだアルミン!? 今ここで駆逐しねえと…!」
アルミン「よく見てくれ! こいつは偽物だ!」
エレンミカサ「!?」
アルミン「……店の大きなガラスに……超大型巨人の顔の絵が書いてあるだけだ」
31 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/20(土) 22:19:41 til6RS5.
エレンミカサ「」
エレン「……ほ本当だ……動かねえと、思ったら……」
ミカサ「……」
アルミン「……」
アルミン「……プッ いや。エレン……無事でよかっt……」クスクス
エレン「笑うなよ!///」カァッ
ミカサ「……///」フルフル
エレン「お前も! こらえてんじゃねえ! ///」
ミカサ「笑っていない……プッ」
アルミン「ミカサだって焦ってたじゃないか! あはは! 涙でてきたよ!」ケラケラ
エレン「ちくしょう……恥ずかしすぎんだろ///」グズッ
エレン(……ミカサ、楽しそうだな)
32 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/20(土) 22:22:49 til6RS5.
アルミン「クスクス…… それにしても……なぜこんなところに」
ミカサアルミン「!」ハッ
ミカサ「エレン!」
エレン ビクッ
ミカサ「ブレードを収めて……。人だかりが……できている」ジリッ
エレン「……!」
エレン(やべえ迂闊だった……。街中で大声出して刃物振るっちまった)
エレン(ここの人間の恐怖を煽ったに違いない。この場を切り抜けないと!)
エレミカアル「!」
エレン(まずい、若者2人組が近づいてくる!アルミン!ミカサ……!)
エレン「え?“それはコスプレですか”?」
33 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/20(土) 22:23:56 til6RS5.
アルミン「ふう……危機は去ったようだね」
エレン「あいつら俺達の写真っつーの撮ってたが、何の意味があるんだ?」
アルミン「こっちの世界の情報知ってるみたいだったし、調べる必要がありそうだ」
アルミン「ということで僕はこの書店をじっくり見ていくから別行動にするね」チラッ
エレン(! ここからもう別行動か……)
エレン「……おう」
ミカサ「?」
ミカサ「せっかくの異世界。3人で一緒に探検するべき。何より1人は危険」
アルミン「大丈夫、恐らくここの人間に敵対心はない」
アルミン「それに僕は団長からの任務があるから……」
ミカサ「3人でやれば早く終わる。手伝おうエレン」
34 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/20(土) 22:27:28 til6RS5.
ちなみに今はどうかわかりませんが、数日前には
紀伊國屋書店新宿別館の外ガラスに、超大型巨人の絵がでっかく描かれていました。
35 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/20(土) 22:28:01 til6RS5.
エレン「……」
エレン(俺だって3人が一緒がいい……でも今日はアルミンと約束したんだ!)
ミカサ「エレン?」
アルミン「ええっと! 気持ちは嬉しいよミカサ。ただちょっと話せない任務なんだ」
アルミン「だから2人で他を探検して、あとで僕に教えてくれたら嬉しいな」
エレン「……」
ミカサ「では……夕食は、一緒に」
アルミン「……」
エレン「そうしようアルミン」
アルミン「ありがとう。じゃあ5時に帰りの集合場所にもなってる世界時計前……あ」
エレン「どうした?」
36 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/20(土) 22:29:06 til6RS5.
アルミン「皆と流れ解散しちゃったけど、夕方に一度点呼を取りたいな」
アルミン「皆適当だから……9時に本当に集まれるか不安だし」
アルミン「もし他の皆に会えた場合は、5時に僕らと一緒に一度集まってくれって言ってくれないか?」
エレン「わかった。JR新宿ダンジョン西口改札、世界時計前だな!」
アルミン「あと夕食後には少し付き合ってほしい場所があるから、よろしくね」
エレン「もちろんだ」
ミカサ「アルミン。何かあったらすぐ駆けつける。呼んで」
アルミン「うん。ありがとう」ニコ
エレン「じゃあとりあえず俺らも書店一回り見てから行くか」
ミカサ コクッ
アルミン「エレン、頑張ってね。ただいつもより少し正直でいればいいのさ」ヒソヒソ
エレン「……努力するよ」
37 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/20(土) 22:30:21 UIJtNuyo
おもしろいしえん
38 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/20(土) 22:31:28 til6RS5.
1140ーー東口 新宿通り 紀伊國屋書店本店前
エレン「ふー!本屋ハイテクだったな。本の検索が機械でできるなんて」
ミカサ「卓上画面にさわることができた」
エレン「12時前だな、先飯食っとくか?」
ミカサ「そうしよう」
エレン「食うのはやっぱり貴重な肉だよな!」キラキラ
ミカサ(可愛いエレン///)
39 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/20(土) 22:33:28 til6RS5.
ミカサ「エレン」
エレン「ん」
ミカサ「人が多い」
エレン「だな」
ミカサ「そこで提案」
ミカサ「手を」スッ
エレン「つなぐのか?」
ミカサ「そう///」
エレン「もうガキじゃないんだぞ」
ミカサ「しかしここは迷宮。離れてしまったらもう会えないかもしれない……」シュン
エレン「ったく」ギュッ
ミカサ ///
エレン(あれ、ガキん頃やってきたことなのになんか緊張……?)
エレン(いや家族に緊張してどうするんだよ)
40 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/20(土) 22:34:41 til6RS5.
エレン チラッ
ミカサ /// テレテレ
エレン(ミカサ……照れてる?こともない、のか? 顔に出ないから全然わからんな)
ミカサ「どうしたのエレン」
エレン「なんでも」
ミカサ「よそ見して歩いたらつまずいてしまう」
エレン(でたよ子ども扱い)
ミカサ「…そこ、エレンにぴったりのお店を見つけた」
エレン「ん?ランチタイム焼肉食い放題!?さすがだミカサ!」
ミカサ「朝飯前。私はエレンの、家族だから///」テレテレ
エレン「昼飯前だけどな」
エレン(家族か……むずかゆいな)
42 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/20(土) 22:37:29 til6RS5.
ーー新宿通り 焼肉屋
イラッシャイマセー ガヤガヤ
??「あっ!エレーン!ミカサ!」
エレン「!」ドキッ
バッ
エレン(やべえ手え振りほどいちまった)
ミカサ シュン
エレン「ど、どっからか声がするぞ」
ミカサ「見て。そこのテーブル、サシャが手を振っている」
エレン「一緒にいるのはコニーとジャンか。……ん?」
ジャン「エレンてめぇええ!うらやましいぁぁぁあ!」ダダダ
エレンジャン ドカドカポカポカ
・
サシャ「すすすみません!一緒のテーブルで食べてもらちゃって」
ミカサ(サシャをあとで問いつめよう)ゴゴゴ
43 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/20(土) 22:38:07 til6RS5.
サシャ「ほ本当に……」アセ
エレン「別に構わねえよ」
エレン(飯は2人がよかったかもな……まあいいか)
ジャン「死に急ぎ野郎がいるのが玉にきずだな!」
エレン「そんなに不服なら別行動すればいいだろ」
ジャン「お前がな!」
エレン「なんだよ!」
ジャン(エレンは癪だが……ミカサと飯!///)ドキドキ
エレン(ジャン嬉しそうだな)
44 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/20(土) 23:22:49 til6RS5.
エレン「お前らは何をしていたんだ」
サシャ「私たちは、ダンジョンの東南口という出口から出たみたいなんです」
コニー「んでこいつの馬鹿食いにひたすら付き合わされて、この店に、だ。もう腹がもたねえ」ウプッ
サシャ「うえへへへェ……ここは天国です!!」ヨダレ
オマタセシマシター
サシャ「あっ!お肉が来ましたよ!」
エレン「おおおおおお焼肉だ!」キラキラ
ミカサ「素晴らしい」キラキラ
サシャ「制限時間内食べ放題ですよ!」
ジャン「もう腹いっぱい食ったじゃねえか…ウプッ」
サシャ「エレン勝負です!」
エレン「は?」
45 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/20(土) 23:24:01 til6RS5.
サシャ「多くお肉を食べたほうが勝ち! 優勝のあかつきには」
サシャ「敗者からプレゼントを貰える権利を贈呈します! いかがでしょう」
コニー「ん!?」
エレン「でもサシャもう食いまくってんだろ? 勝負は見えてるな」ニヤッ
サシャ「ふふん、侮ってもらっちゃあ困りますよ」ニヤッ
コニー「ずりい!俺も参加!参…ウプッ」
サシャ「コニー!これは真剣勝負なんです! エレン、ミカサに手伝ってもらったら反則ですからね」
エレン「わかってるよ」
コニー「お、おい!」ウプッ
サシャ「よーい…どん!」
エレサシャ ガツガツモグモグ!
コニー「無視かよ!」ウプッ
46 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/20(土) 23:38:41 L4msuRLY
このエレミカは良いな
47 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/20(土) 23:53:28 eksag7pk
おもしろい
完結がんばれ
48 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/21(日) 00:05:30 dUiEX6q2
面白い
49 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/21(日) 00:13:27 olZ1tEeg
ミカサ(サシャにエレンをとられてしまった)モグモグ
ジャン(隣にミカサが座っている/// 席が狭くて合法的にたまに触れている!///)
ジャン(エレンは向かい側で勝負に夢中だし、チャンス!)
ジャン「ミ、ミカサ……午前中は何をしていたんだ?」
ミカサ「エレンとアルミンとダンジョンの西口から出て、紀伊國屋という本屋にいって本を買った」
ミカサ「アルミンは今別行動中」
ジャン「どんな本を買ったんだ?」
ミカサ「良妻賢母の筋力トレーニング厳選100」
ジャン「それはつまり……何だ?」
ミカサ「? 上級編」
ジャン「そうか……。それにしてもエレンとアルミンとは本当にいつも一緒だな」
ミカサ「ふたりが仲良しなのを、見ているのが好き、なので」
51 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/21(日) 00:24:50 olZ1tEeg
ジャン「び、美人のミカサが側にいるんだ。死に急ぎ野郎は毎日どきどきしてたまんねえだろうな」チラッ
ミカサ「……エレンにとって私は家族。ので、どきどきしたりはしないと思う」
ジャン「だ、だよな!……はは!」チラッ
ミカサ シュン
ジャン(!)
ジャン(くそ……悲しそうな顔しやがって。たっく、何表情窺ってんだ俺は……みじめだ)
ジャン「そっそういえばさっきコニーがパチンコ屋ってところに入ったら追い出されて云々……」
エレン(さっきからジャンとミカサがずっと喋ってるな。気になる……)ガツガツ
ジャン「つまりこう、平和だな!巨人がいない世界だし、今日は訓練も巨人の話も必要ねえ」
ミカサ「……平和ではない。ダウンしているコニーの頭が炙られている」
コニー「」ジュー
52 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/21(日) 00:27:36 olZ1tEeg
1250ーー新宿通り 焼肉屋前
アリガトウゴザイマシター
ミカサ「サシャ。さっきのはどういうつもり」ゴゴゴ
サシャ「すすすみません! エレンとの時間に水をさしてしまって」ヒソヒソ
サシャ「ですけど……なんかジャンを見ていたら」
サシャ「見てもらえない、報われないって悲しなって……チャンスあげたくなってしまって」
ミカサ「……だからエレンと勝負したの? 私とジャンを会話させるために」
サシャ「……反省しています」
ミカサ「わかった。謝る必要はない。しかし、コニーがかわいそうだった。気をつけて」
サシャ「? はい」
53 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/21(日) 00:28:24 olZ1tEeg
エレン「食った食った!宝の山だったな!」ウットリ
ジャン「もう食いもんみたくもねえ」ウプッ
コニー「」チーン
エレン「コニー災難だな。サシャからのプレゼントもらえる権利お前にやっといたから元気だせよ」
コニー「まじかよ!エレンお前天才かよ!」
エレン「立ち直り早えな」
ジャン「……おい」
エレン「なんだ」
ジャン「ミカサは、その、何色が好きなんだ?」ヒソヒソ
エレン「で、まず目的地はどっちだ?」
アルミン「えっと…あっちだ!あそこ、新宿通りを新宿三丁目方面へ進む、はずだ!」
エレン「その紙は?」
アルミン「駅で取ってきた周辺地図さ。でも方角が分かりづらくて難解だよ」
テクテク
エレン「それにしても本当にすげえ街だな…建物の巨人に囲まれてる気分だ」
ミカサ「空がせまい」
エレン「でもよ、こんなに高い建物の中を立体機動で飛び回ったら、すげえ気持ちいいだろうな!」
ミカサ「だめ」
エレン「やんねえよ」
アルミン「ついた、ここだよ!」
29 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/20(土) 21:42:28 til6RS5.
ーー新宿通り 紀伊國屋書店本店前
エレン「この建物全部本屋だって言うのか?」
アルミン「そうなんだ!こんなに大きな書店、きっとシーナにもないよ!」
アルミン「ここが本店で、奥が別館だ。別館は小さいから先に見よう」
エレン「どきどきしてきた!」タタッ
アルミン「ちょエレン急ぎすぎ!」
ミカサ「子どもみたい」クスッ
アルミン「ねえミカサ」
ミカサ「?」
アルミン「今日は羽を伸ばして、楽しもう。エレンともっと近づけるといいね」ニコ
ミカサ「……うん/// しかしアルミン。あなたも同じ。気負ってはいけない」
アルミン「わかってるさ」ニコッ
エレン「超大型巨人だあああああ!!」
30 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/20(土) 22:18:00 til6RS5.
ミカサアルミン「!?」
アルミン「別館からエレンの声が!」
ミカサ「一体何!?」ダダダ
アルミン「巨人ってどういう……!」
エレン「こいつを見ろ!超大型巨人だ!!」
ミカサアルミン「!」
エレン「戦闘準備!」ジャキン
アルミン「え……ちょ!」
ミカサ「アルミンは下がって!」サッ
エレン「うおおおお!」ダッ
アルミン「待つんだエレン!」
エレン「何いってんだアルミン!? 今ここで駆逐しねえと…!」
アルミン「よく見てくれ! こいつは偽物だ!」
エレンミカサ「!?」
アルミン「……店の大きなガラスに……超大型巨人の顔の絵が書いてあるだけだ」
31 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/20(土) 22:19:41 til6RS5.
エレンミカサ「」
エレン「……ほ本当だ……動かねえと、思ったら……」
ミカサ「……」
アルミン「……」
アルミン「……プッ いや。エレン……無事でよかっt……」クスクス
エレン「笑うなよ!///」カァッ
ミカサ「……///」フルフル
エレン「お前も! こらえてんじゃねえ! ///」
ミカサ「笑っていない……プッ」
アルミン「ミカサだって焦ってたじゃないか! あはは! 涙でてきたよ!」ケラケラ
エレン「ちくしょう……恥ずかしすぎんだろ///」グズッ
エレン(……ミカサ、楽しそうだな)
32 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/20(土) 22:22:49 til6RS5.
アルミン「クスクス…… それにしても……なぜこんなところに」
ミカサアルミン「!」ハッ
ミカサ「エレン!」
エレン ビクッ
ミカサ「ブレードを収めて……。人だかりが……できている」ジリッ
エレン「……!」
エレン(やべえ迂闊だった……。街中で大声出して刃物振るっちまった)
エレン(ここの人間の恐怖を煽ったに違いない。この場を切り抜けないと!)
エレミカアル「!」
エレン(まずい、若者2人組が近づいてくる!アルミン!ミカサ……!)
エレン「え?“それはコスプレですか”?」
アルミン「ふう……危機は去ったようだね」
エレン「あいつら俺達の写真っつーの撮ってたが、何の意味があるんだ?」
アルミン「こっちの世界の情報知ってるみたいだったし、調べる必要がありそうだ」
アルミン「ということで僕はこの書店をじっくり見ていくから別行動にするね」チラッ
エレン(! ここからもう別行動か……)
エレン「……おう」
ミカサ「?」
ミカサ「せっかくの異世界。3人で一緒に探検するべき。何より1人は危険」
アルミン「大丈夫、恐らくここの人間に敵対心はない」
アルミン「それに僕は団長からの任務があるから……」
ミカサ「3人でやれば早く終わる。手伝おうエレン」
34 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/20(土) 22:27:28 til6RS5.
ちなみに今はどうかわかりませんが、数日前には
紀伊國屋書店新宿別館の外ガラスに、超大型巨人の絵がでっかく描かれていました。
35 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/20(土) 22:28:01 til6RS5.
エレン「……」
エレン(俺だって3人が一緒がいい……でも今日はアルミンと約束したんだ!)
ミカサ「エレン?」
アルミン「ええっと! 気持ちは嬉しいよミカサ。ただちょっと話せない任務なんだ」
アルミン「だから2人で他を探検して、あとで僕に教えてくれたら嬉しいな」
エレン「……」
ミカサ「では……夕食は、一緒に」
アルミン「……」
エレン「そうしようアルミン」
アルミン「ありがとう。じゃあ5時に帰りの集合場所にもなってる世界時計前……あ」
エレン「どうした?」
36 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/20(土) 22:29:06 til6RS5.
アルミン「皆と流れ解散しちゃったけど、夕方に一度点呼を取りたいな」
アルミン「皆適当だから……9時に本当に集まれるか不安だし」
アルミン「もし他の皆に会えた場合は、5時に僕らと一緒に一度集まってくれって言ってくれないか?」
エレン「わかった。JR新宿ダンジョン西口改札、世界時計前だな!」
アルミン「あと夕食後には少し付き合ってほしい場所があるから、よろしくね」
エレン「もちろんだ」
ミカサ「アルミン。何かあったらすぐ駆けつける。呼んで」
アルミン「うん。ありがとう」ニコ
エレン「じゃあとりあえず俺らも書店一回り見てから行くか」
ミカサ コクッ
アルミン「エレン、頑張ってね。ただいつもより少し正直でいればいいのさ」ヒソヒソ
エレン「……努力するよ」
37 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/20(土) 22:30:21 UIJtNuyo
おもしろいしえん
38 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/20(土) 22:31:28 til6RS5.
1140ーー東口 新宿通り 紀伊國屋書店本店前
エレン「ふー!本屋ハイテクだったな。本の検索が機械でできるなんて」
ミカサ「卓上画面にさわることができた」
エレン「12時前だな、先飯食っとくか?」
ミカサ「そうしよう」
エレン「食うのはやっぱり貴重な肉だよな!」キラキラ
ミカサ(可愛いエレン///)
39 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/20(土) 22:33:28 til6RS5.
ミカサ「エレン」
エレン「ん」
ミカサ「人が多い」
エレン「だな」
ミカサ「そこで提案」
ミカサ「手を」スッ
エレン「つなぐのか?」
ミカサ「そう///」
エレン「もうガキじゃないんだぞ」
ミカサ「しかしここは迷宮。離れてしまったらもう会えないかもしれない……」シュン
エレン「ったく」ギュッ
ミカサ ///
エレン(あれ、ガキん頃やってきたことなのになんか緊張……?)
エレン(いや家族に緊張してどうするんだよ)
40 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/20(土) 22:34:41 til6RS5.
エレン チラッ
ミカサ /// テレテレ
エレン(ミカサ……照れてる?こともない、のか? 顔に出ないから全然わからんな)
ミカサ「どうしたのエレン」
エレン「なんでも」
ミカサ「よそ見して歩いたらつまずいてしまう」
エレン(でたよ子ども扱い)
ミカサ「…そこ、エレンにぴったりのお店を見つけた」
エレン「ん?ランチタイム焼肉食い放題!?さすがだミカサ!」
ミカサ「朝飯前。私はエレンの、家族だから///」テレテレ
エレン「昼飯前だけどな」
エレン(家族か……むずかゆいな)
42 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/20(土) 22:37:29 til6RS5.
ーー新宿通り 焼肉屋
イラッシャイマセー ガヤガヤ
??「あっ!エレーン!ミカサ!」
エレン「!」ドキッ
バッ
エレン(やべえ手え振りほどいちまった)
ミカサ シュン
エレン「ど、どっからか声がするぞ」
ミカサ「見て。そこのテーブル、サシャが手を振っている」
エレン「一緒にいるのはコニーとジャンか。……ん?」
ジャン「エレンてめぇええ!うらやましいぁぁぁあ!」ダダダ
エレンジャン ドカドカポカポカ
・
サシャ「すすすみません!一緒のテーブルで食べてもらちゃって」
ミカサ(サシャをあとで問いつめよう)ゴゴゴ
43 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/20(土) 22:38:07 til6RS5.
サシャ「ほ本当に……」アセ
エレン「別に構わねえよ」
エレン(飯は2人がよかったかもな……まあいいか)
ジャン「死に急ぎ野郎がいるのが玉にきずだな!」
エレン「そんなに不服なら別行動すればいいだろ」
ジャン「お前がな!」
エレン「なんだよ!」
ジャン(エレンは癪だが……ミカサと飯!///)ドキドキ
エレン(ジャン嬉しそうだな)
44 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/20(土) 23:22:49 til6RS5.
エレン「お前らは何をしていたんだ」
サシャ「私たちは、ダンジョンの東南口という出口から出たみたいなんです」
コニー「んでこいつの馬鹿食いにひたすら付き合わされて、この店に、だ。もう腹がもたねえ」ウプッ
サシャ「うえへへへェ……ここは天国です!!」ヨダレ
オマタセシマシター
サシャ「あっ!お肉が来ましたよ!」
エレン「おおおおおお焼肉だ!」キラキラ
ミカサ「素晴らしい」キラキラ
サシャ「制限時間内食べ放題ですよ!」
ジャン「もう腹いっぱい食ったじゃねえか…ウプッ」
サシャ「エレン勝負です!」
エレン「は?」
45 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/20(土) 23:24:01 til6RS5.
サシャ「多くお肉を食べたほうが勝ち! 優勝のあかつきには」
サシャ「敗者からプレゼントを貰える権利を贈呈します! いかがでしょう」
コニー「ん!?」
エレン「でもサシャもう食いまくってんだろ? 勝負は見えてるな」ニヤッ
サシャ「ふふん、侮ってもらっちゃあ困りますよ」ニヤッ
コニー「ずりい!俺も参加!参…ウプッ」
サシャ「コニー!これは真剣勝負なんです! エレン、ミカサに手伝ってもらったら反則ですからね」
エレン「わかってるよ」
コニー「お、おい!」ウプッ
サシャ「よーい…どん!」
エレサシャ ガツガツモグモグ!
コニー「無視かよ!」ウプッ
46 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/20(土) 23:38:41 L4msuRLY
このエレミカは良いな
47 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/20(土) 23:53:28 eksag7pk
おもしろい
完結がんばれ
48 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/21(日) 00:05:30 dUiEX6q2
面白い
ミカサ(サシャにエレンをとられてしまった)モグモグ
ジャン(隣にミカサが座っている/// 席が狭くて合法的にたまに触れている!///)
ジャン(エレンは向かい側で勝負に夢中だし、チャンス!)
ジャン「ミ、ミカサ……午前中は何をしていたんだ?」
ミカサ「エレンとアルミンとダンジョンの西口から出て、紀伊國屋という本屋にいって本を買った」
ミカサ「アルミンは今別行動中」
ジャン「どんな本を買ったんだ?」
ミカサ「良妻賢母の筋力トレーニング厳選100」
ジャン「それはつまり……何だ?」
ミカサ「? 上級編」
ジャン「そうか……。それにしてもエレンとアルミンとは本当にいつも一緒だな」
ミカサ「ふたりが仲良しなのを、見ているのが好き、なので」
51 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/21(日) 00:24:50 olZ1tEeg
ジャン「び、美人のミカサが側にいるんだ。死に急ぎ野郎は毎日どきどきしてたまんねえだろうな」チラッ
ミカサ「……エレンにとって私は家族。ので、どきどきしたりはしないと思う」
ジャン「だ、だよな!……はは!」チラッ
ミカサ シュン
ジャン(!)
ジャン(くそ……悲しそうな顔しやがって。たっく、何表情窺ってんだ俺は……みじめだ)
ジャン「そっそういえばさっきコニーがパチンコ屋ってところに入ったら追い出されて云々……」
エレン(さっきからジャンとミカサがずっと喋ってるな。気になる……)ガツガツ
ジャン「つまりこう、平和だな!巨人がいない世界だし、今日は訓練も巨人の話も必要ねえ」
ミカサ「……平和ではない。ダウンしているコニーの頭が炙られている」
コニー「」ジュー
52 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/21(日) 00:27:36 olZ1tEeg
1250ーー新宿通り 焼肉屋前
アリガトウゴザイマシター
ミカサ「サシャ。さっきのはどういうつもり」ゴゴゴ
サシャ「すすすみません! エレンとの時間に水をさしてしまって」ヒソヒソ
サシャ「ですけど……なんかジャンを見ていたら」
サシャ「見てもらえない、報われないって悲しなって……チャンスあげたくなってしまって」
ミカサ「……だからエレンと勝負したの? 私とジャンを会話させるために」
サシャ「……反省しています」
ミカサ「わかった。謝る必要はない。しかし、コニーがかわいそうだった。気をつけて」
サシャ「? はい」
53 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/21(日) 00:28:24 olZ1tEeg
エレン「食った食った!宝の山だったな!」ウットリ
ジャン「もう食いもんみたくもねえ」ウプッ
コニー「」チーン
エレン「コニー災難だな。サシャからのプレゼントもらえる権利お前にやっといたから元気だせよ」
コニー「まじかよ!エレンお前天才かよ!」
エレン「立ち直り早えな」
ジャン「……おい」
エレン「なんだ」
ジャン「ミカサは、その、何色が好きなんだ?」ヒソヒソ
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