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しんのすけ「アローラ地方を冒険するゾ」

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Part68
333 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/18(日) 19:57:08.66 ID:AhocT7pU0
ジュナイパー『……ああ、そうだね』
フェローチェ『しん様……やっぱりお優しい方』ウットリ
キテルグマ『なによこいつ、しんちゃんにすっごく馴れ馴れしくない?』
ひろし「じゃあみんな、帰ろうぜ! 全部終わったこと、パラダイスにいるみんなに伝えなくちゃな!」
「おーーーっ!!」
しんのすけ「……」クラッ
ドサッ
フェローチェ『し、しん様!?』
しんのすけ「へぇぇ……」
みさえ「ど、どうしたの?」
しんのすけ「お腹すいたし、なんか全身から力が抜けてオラのカラダはドボドボだゾ……」
ジュナイパー『ボロボロ、だろ。でも本当に大丈夫か?』
リーリエ「しんちゃん……3回も連続してZワザ、使って頑張ってましたから。ずっと飲まず食わずであっちの世界にいましたし……」
ハウ「さ、3回も連続でZワザ使ったのー!?」
リーリエ「使ったというか、そのうち2回は使わされたというか……」

334 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/18(日) 20:00:55.77 ID:AhocT7pU0
ハウ「Zワザってー、とっても体力を使うのにー……。3回もやっちゃったら死んじゃうって!」
ハプウ「ああ、よく生きてたのう……向こうでの戦いは壮絶なものだったようじゃな」
リーリエ「……」スッ
リーリエは、しんのすけを優しく抱き上げると、しんのすけの背中に手を回したまま階段を降り始めた。
しんのすけ「おー? いいの?」
みさえ「そんなことしなくても私がおぶっていけばーー」
リーリエ「いいんです。今は……こうしていたいんです」

335 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/18(日) 20:02:02.81 ID:AhocT7pU0
みさえ「……そう。じゃ、お願いね」ニコッ
しんのすけ「こりゃ楽でいいやー」
リーリエ「ふふっ……」
しんのすけは眠たげながらも満足した顔で、リーリエは取り戻せた大切な人の温もりを感じながら幸せそうな表情で、階段へと向かった。その後ろを、ルナアーラがついてくる。
ルナアーラ「マヒナぺーア!」
夜が明けて、空の彼方に現れる陽光を前に、しんのすけたちは長い階段を降りて月輪の祭壇を去った。
まだ、完全にアローラに蔓延っていた驚異がぬぐい去れたわけではない。ルザミーネによって解き放たれたウルトラビーストたちは、アローラの各地に多く残っている。
だけど、しんのすけたち活躍でアローラは大きな一歩を踏み出すことができた。そう遠くない未来で、彼らは、それを肌で感じることだろう。
★挿入歌 PURENESS★
【ウルトラスペース編 おしまい】

336 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/18(日) 20:03:35.60 ID:AhocT7pU0
今日はここまで。いつもより短くてすみません!
次回の更新は明日の夜です。
じゃ、そゆことで~

337 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/18(日) 20:04:40.00 ID:AhocT7pU0
【おまけ】
しんのすけ「なんで? オラ別にこのまんまでもいいんだけど」
リーリエ「履 い て く だ さ い ! 常 識 で す っ !」シャーッ!
しんのすけ「ほいほい」ハキハキ
しんのすけ「じゃ、いってきまーす」
タッタッタッ
プルメリ「ーーよし、それじゃあたいもハウとグラジオのように、ここを守るとしようか」
エンニュート「どくどく~!」
プルメリ「エンニュート、かえんほうーー」
ひろし「今度は俺も戦ってやる! おいビーストども! この足の臭いに、勝てると思うなよっ! おりゃぁあああ!」
靴を両手にそれぞれ握ってウツロイドの群れへと突進するひろし!
プルメリ「あ、ちょっと! おっさん危ないって!」
ツーーーン
ウツロイド「じぇるるる!!」ウエエ
カミツルギ「か、カミィィィ!」グエエッ


338 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/18(日) 20:05:17.44 ID:AhocT7pU0
プルメリ「く、靴のニオイで、ビーストを倒してるってのかい?」
ダッ!
フェローチェ「フェロォォッ!」グワッ!
アクジキング「モォォォォッ!」モグモグモグ
ひまわりとシロに向かって、フェローチェとアクジキングが襲いかかる!
プルメリ「危ないっ!」
ひまわり「たいっ! たたいやったい!」ビシッ
シロ「キャンッ!」ゴウッ
シロにまたがったひまわりが指示を送ると、シロの身体を中心にキラキラと輝く桃色の風が渦巻き始めた!
風を浴びたビーストたちが、その場で体勢を崩す!
フェローチェ「ロッ……?!」ググッ
アクジキング「ズモッ……!」ガクガクッ
プルメリ「これはーーようせいのかぜ?」

339 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/18(日) 20:06:01.76 ID:AhocT7pU0
突然、プルメリのすぐそばで爆風と衝撃波が襲い来る!
プルメリ&エンニュート「!」サッ
ドッゴォォォォッ!
みさえ「ビーストが何よ! もっとかかって来なさいよオラァアア!!」ドカッバキッグシャッ
ウツロイド「じぇるるっ!?」
デンジュモク「デンデンッ!」
襲い来るウツロイドとデンジュモクを触手で薙ぎはらうと、今度はマッシブーンが「俺が相手だ!」と言わんばかりに飛び出してきた!
マッシブーン「ブンブーンッ!」グワッ!
しかし、みさえは臆せずマッシブーンに突進すると、触手のラッシュをかけた!
マッシブーンは両腕で触手をガードするが、みさえの怒涛の連撃の前に手も足も出せず、後退していくばかりだ。
みさえ「そんなでかい図体してるんなら私を止めて見せなさいよ!!」ドドドドド!!
マッシブーン「ブゥゥゥン!」ドッ!
マッシブーンが拳を振り上げ、みさえに右ストレートを繰り出す!
しかし、みさえはそれを躱すと、マッシブーンの下顎にアッパーを繰り出し、腹に抉るようなボディブローを放った! マッシブーンの身体が一直線に岩壁に叩きつけられる!
ドッゴォォォッ!!
みさえ「これでおしまいよっ!」

340 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/18(日) 20:06:44.39 ID:AhocT7pU0
ゴウッ!
バチチチチッ!!
みさえは Zパワーを 身体に まとった!
みさえが 解き放つ
全力の Zワザ!
オ ー ジ リ ・ ヒ ッ プ ・ バ ー ン !
赤いオーラをまとったみさえは天高く飛翔すると、上空で一回転し、座るような姿勢になると、尻を地面に向けて急降下した!
みさえ「おりゃあああああああっ!!」
ドッゴォォォォッ!!
ビキビキビキッ!!
真紅の隕石と見紛うそれは破壊的な威力を持つヒップドロップとなり、地面に激突した瞬間、みさえを中心に地割れが起き、周囲にいた哀れなビーストを巻き込んだ大爆発が発生した!
プルメリ「うわっ!」
エンニュート「どくっ!?」
プルメリたちはなんとかその場にあった岩に掴んで飛ばされないようにするしかなかった。

341 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/18(日) 20:07:21.19 ID:AhocT7pU0
みさえ「はぁ……はぁ……」
マッシブーン「」
テッカグヤ「」
アクジキング「」
ウツロイド「じ、じぇるるっぷ……」フラフラ
爆発が収まると、瀕死になったビーストたちが横たわる死屍累々の光景と、身の危険を感じたウツロイドがみさえから離れて逃げ出していた。
プルメリ「」ポカン
プルメリ「……なんというか、しんのすけもそうだったけど、普通の家族じゃないよね」
エンニュート「どくどく……」
ロトム図鑑「ハッハッハッ、どうだビーストども、次は私の番だ! 食らえあくうせつだん!」ダッ
ブンブゥゥゥン!
ドカバキグシャ!
ギャアアアア!
プルメリ「……アンタはそーなると思ってたよ」

342 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/18(日) 20:15:29.94 ID:NsWyHzc/0

次はリーグ戦かな
しんのすけ達への後遺症は大丈夫そうだな
そもそもしんのすけのメンタルなら操られないと思うけど

343 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/18(日) 21:08:25.40 ID:NVcQEL4B0
ブタのヒヅメのEDもいいけど、俺の脳内では「夢のENDはいつも目覚まし!」が流れたゾ

344 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/18(日) 21:27:16.78 ID:oOLb01Sc0

差し当って今後の一番の課題と言えばリーリエショックぐらいなもんだけど
こればっかりはルザミーネの予後とあとはモーンさん次第かねぇ

345 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/19(月) 11:35:07.64 ID:LERRLYJSO
遅くなりましたが乙です。
スーパーマサラ人もびっくりなハイスペックですね……

346 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/19(月) 20:35:34.73 ID:FDGs4cRn0
更新前に修正。
・>>327
冒頭に以下の文追加
ルナアーラ「マヒナペーア!」
・あと、マザービーストの触手の数が8本だったり10本だったりになってますが頭の中で勝手に8本に置き換えてください。

347 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/19(月) 20:37:31.30 ID:FDGs4cRn0
【大大試練編】
ウルトラビースト大量出現事件から1ヶ月後……。
ウルトラビーストの襲撃によって、荒涼とした街並みと化してしまったハウオリシティでは人々はポケモンと供に壊された建物や道路の修復といった地道な復興作業を行ったおかげで、以前の街並みを取り戻しつつあった。
ビーストも一部を除いてこの世界に順応してきたのか、ホールが開かれた当初と比べて獰猛さはなりを潜めていた。それでも、キャプテンやしまキングたちはビーストの動向に目を光らせている。
ハウ「じーちゃーん! 頼まれた角材持ってきたよー」
ハラ「うむ、ではそちらに積んでおいてくれますかな」
ハウ「うんーガオガエン、おねがいー」
ガオガエン「ガオッ」ドスンッ
グズマ「グソクムシャ! そこのガレキにアクアブレイクだ」
グソクムシャ「オオオッ!」ブンッ!
ドゴッ!!
パラパラパラ
ハラ「むおっ!?」
ハラ「これ、グズマ! 壊すにしても加減がありましょうぞ! 破片が周りに当たると危険ですぞ」

348 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/19(月) 20:39:26.14 ID:FDGs4cRn0
グズマ「るせーよ! 手ぬるくブッ壊すのはオレさまの性に合わないんでな」
グズマ「そら、今度はそっちの柱、ブッ壊しな!」
グソクムシャ「ズモォォッ!」ブンッ!
ドゴッ!!
ハラ「こ、これっ……調子に乗っていると自分が痛い目に……」
ヒュウウウ……
ゴンッ!
グズマ「おおっ……! おおおおお!!」ジタバタジタバタ!
したっぱB「グズマさん! 大丈夫ッスカ!?」
ハラ「言わんこっちゃありませんな」
ドラコ「ああ、でかいコブが……」
スッチー「まぁ、大きいコブ。写真に撮ってPoketterに投稿しましょ、スカりん」
スカりん「そうだねスッチー。僕たちも写ろうよ!」
グズマ「オメーらイチャイチャしてねぇで手伝えや!」

349 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/19(月) 20:40:09.67 ID:FDGs4cRn0
ロトム図鑑「ふん、ありきたりの展開だな」
しんのすけ「ほっほーい!」
グズマ「あ? じゃがいも小僧……」
ハウ「おーしんのすけー!」フリフリ
しんのすけ「よ、師匠!」
ドラコ「師匠じゃねぇって言ってるだろ!」
ハラ「しんのすけにみさえさん、体調はいかがですかな?」
みさえ「ええ、エーテル財団の方々のおかげでなんとか」
ハラ「それはなによりですな」
みさえ「差し入れ持ってきたので、よかったらどうぞ」つマラサダ
ハラ「おお! それはありがたいですな。ではハウ、グズマ、休憩にしますかな」
ハウ「わーい! いっしょに食べよーよー」
しんのすけ「やれやれ、付き合ってあげますか」
グズマ「フン……」

350 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/19(月) 20:42:14.78 ID:FDGs4cRn0
ハウ「いやーひと仕事終えたあとのマラサダはサイコーだねー!」モグモグ
ガオガエン「ガオ~」ムシャムシャ
グソクムシャ「ズモォ……」ムシャムシャグソクムシャ
ハラ「人とポケモンが力を合わせ、街を復興させる……。うむ、よき流れですな」
しんのすけ「てゆーか、なんでくさやのおじさんはハラのおじさんと一緒にいるの?」
グズマ「グズマだ! わざと言ってるだろ……」
ハラ「グズマはなにを隠そう、昔このハラの弟子でしてな」
ハウ「ふーん、元スカル団のボスがじーちゃんの弟子……」
ハウ「って、ええーっ! 初耳だよー!」
しんのすけ「なんで弟子やめちゃったの?」
ロトム図鑑「スケスケの下着ドロボーしたからだよ」
グズマ「んなわけねぇだろ! ブタ! 島巡りだとかキャプテンだとかくだらねぇ風習にいちいち拘るのが面倒だったからだよ」

351 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/19(月) 20:42:59.63 ID:FDGs4cRn0
ハウ「なんでー? 島巡りしてたくさんの人とポケモンと出会うのって、楽しいと思うけどなー」
しんのすけ「人生損してますなぁ。人と出会うのは自分を高める経験になりますぞ」
みさえ「偉そうに……。あんたの場合、お姉さん目当てでしょ」
ハラ「グズマ! 相手の良さを認め、さらに上をいくようにせい! 人に!ポケモンにもまれ! 己の赤心みつめるのだ」
ハラ「さっきのガレキの破片がわかりやすいだろう。壊すことばかりに集中し、ガレキの破片がどこへ飛び散るかもわからないままだから、痛い目を見るのだ」
グズマ「なんと言われようと、ブッ壊すのがオレさまのやりかたよぉ!いまだに師匠のつもりかよ? オレ様があんたを見限ったんだ」
しんのすけ「うーん、そんなに壊すのが好きなら解体業でも始めたらいいのに」
みさえ「いいわねぇ。たくさん人に頼られるかもしれないわよ?」
グズマ「るせーよオバサン! 気安くオレさまに指図するんじゃねぇ!」
みさえ「誰がオバサンよ! あ゛あ゛? もういっぺん言うてみい!」グリグリグリ!!
グズマ「いだだだだ! やめろやめろ!!」

352 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/19(月) 20:43:37.14 ID:FDGs4cRn0
ハラ「しんのすけよ、このばか……いやさこのおおばか、預からせてくれぬか」
ハラ「しまキングの名において、この街の復興を手伝わせ、一人前のトレーナーにする! それをもってスカル団の罪を償わせる証とさせてくれ」
しんのすけ「ふつつかものですが、どうぞ」ペコリ
グズマ「お前が勝手に決めてんじゃねーよ……」イテテ
ハラ「わはは。2人ともいろんなところに行くのですな! ポケモンや人に出会うことで、人生は面白くなりますぞ!」
グズマ「クッ……」
グズマ(ーー師匠)
ハラ「……それにしても、あれから1ヶ月も経つのですな」
みさえ「そうですね。なんだかあっという間な気がしますね。みんな大変な思いをしたというのに」
ハウ「ルザミーネさんの具合はどうなのー?」
みさえ「まだ、なんとも言えないわ……眠っているみたい」
ロトム図鑑「むしろあの毒を喰らって1ヶ月で復帰したしんのすけとお前が異質な気もするぞ」
みさえ「どーゆー意味よ! えっ?」
ハウ「リーリエも大変だろうなーおれも時間ができたら、ルザミーネさんのお見舞いに行こっかなー」

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