しんのすけ「アローラ地方を冒険するゾ」
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70 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/13(火) 20:52:20.13 ID:31e3ztue0
ハウ「ほんとー? しんのすけの群れたマサオのアクアテールも受け止められたのにー?」
ひろし「だったら、早いとこ倒しちまった方がーー」
ハプウ「いや、手を出す必要はなかろう。なにせ、あやつはこっち側が仕掛けなければ、攻撃してこないからの。放っておけば大人しくて可愛げのあるやつじゃ」
ハウ「そうなのー? おれ、ビーストってみんな凶暴なものって思ってたからー」
ハプウ「わしもこやつを見るまで同じことを思った。だが、あのビーストのように決して人間と敵対したり破壊活動をするような輩ばかりではないと認識を改めたのじゃ」
ひろし「住む世界が違っても、いろんなビーストがいるーービーストはそこらのポケモンと変わらないってところか。結局こいつらも、ルザミーネに利用されてるってことだな」
ハウ「おれ……ずっとポケモンって人に使われて変わるものって思ってたー。いい人ならいいポケモンになって、悪い人なら悪いポケモンになるってー……。だけど、ビーストが街を壊しているのを見て、ポケモンってなんなのかわからなくってー……」
ハプウ「その考えも間違っておらん。だが、ポケモンにもビーストにも、人間と同じようにそれぞれ意志があり、性格もあるのじゃ。だからこそ、この世界は成り立ってると言えよう」
ひろし「もしかしたら、ビーストだって、街を壊したいヤツがいるかもしれないし、ただ単にこっちに来て、どうすればいいのか分からないまま慌てているヤツがいるかもしれない」
ハウ「そうかなー? うー……」
71 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/13(火) 20:54:57.99 ID:31e3ztue0
ハプウ「ま、どちらにせよ、ビーストは別世界のポケモンだからか、ボールがポケモンと認識してくれないみたいだがの。今は普通のポケモンのように捕まえて意思疎通を図る、というやり方は出来ん」
ひろし「だけどアイツは……」
ハプウ「……うむ、ルザミーネはウツロイドを捕獲しておった。だから近い未来、ビーストとポケモンの境界線が無くなる時が来るかもしれんな」
ハウ「ビーストとも仲良くなれるかなー?」
ひろし「ハウくん自身もビーストと仲良くなれるって思いながら動けば、ひょっとすれば、その心がビーストに届くかもな。あいつらもポケモンなんだからな」
ハウ「……そうだねー! よーし、それじゃあかがやく石を貰って、しんのすけを助けたらビーストたちと友達になってみよー!」
ハプウ「その勢いじゃぞ、ハウ!」
72 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/13(火) 20:55:44.89 ID:31e3ztue0
彼岸の遺跡前
ひろしとハウはハプウに連れられて彼岸の遺跡前にやってくると、「まずはそなたらが話したことを、カプ・レヒレに伝えてくる」とハプウ一人だけが遺跡の中へと入っていった。
そして、ハプウが遺跡に入って30分が過ぎた頃、ハプウが遺跡から出てきた。
ハプウ「戻ったぞ」
ハウ「どうだったー?」
ハプウ「案の定というべきか……試練を受けてそれを乗り越えられたら、かがやく石を渡そうとカプ・レヒレは仰っていた」
ハウ「じゃあおれが行くよー! ガオガエンたちと島巡りでたくさん試練をこなしてたから、きっと達成できるってー!」
ハプウ「いやーー行くのはお主ではない」
ひろしじゃ、とハプウは指さした。それでもひろしは動じず、むしろ表情に真摯さが出てくる。
ハウ「おじさんがー?」
ひろし「俺が行けばいいんだな?」
ハプウ「カプ・レヒレは、おぬしが試練を達成できたとき、かがやく石を手渡すそうじゃ」
ひろし「試練の内容は?」
ハプウ「遺跡の中を散歩してくればそれでよい。時間で言うなら、10分前後というところかの。そのあいだに、カプ・レヒレはおぬしに石を渡すべきか否か見るそうじゃ」
ハウ「ポケモンとか飛び出してきたりはしないよねー? おじさん、トレーナーじゃないんだよー」
73 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/13(火) 20:58:14.74 ID:31e3ztue0
ハプウ「カプの遺跡に野生のポケモンが入るということはないな。その心配は無用じゃ」
ハプウ「ひろしよ、カプ・レヒレがおぬしに課す試練は、霧と幻惑の試練じゃ」
ひろし「霧と幻惑?」
ハプウ「カプ・レヒレは霧を作って幻を作り、相手を自滅させるという戦い方をするのじゃ。その能力を、人を試すためにも使っておるそうじゃ。つまり、どれだけひろしがカプ・レヒレの幻に囚われないか、これが試練の要となるじゃろう」
ひろし「上等だ! 試練を達成して、必ずしんのすけを取り戻してやる!」
ハプウ「では、遺跡の中に入るがよい。一歩足を踏み入れた時点から試練開始じゃ」
ハウ「おじさんー頑張ってー! かがやく石を手に入れて、しんのすけを助けに行こうよー!」
ひろし「ああ、すぐに終わらせてくるぜ!」
74 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/13(火) 20:58:54.47 ID:31e3ztue0
彼岸の遺跡
ハプウの言った通り、遺跡の中に一歩足を踏み入れると、奥から青白い霧が立ち込めていた。かろうじて背後にある出入り口に光が差し込んであるのが見えるくらいだ。
遺跡の中は不気味な静寂に包まれており、ハウが不安視していた野生のポケモンが出てくる気配なんて微塵もない。
ひろし「はは……これが試練か。これならお化け屋敷を歩くほうが、よっぽど試練になるぜ」
ひろしは強気な言葉を口に出して不安を紛らわせ、靴が石の床を踏む音を耳にしながらひとまず奥へと進んでいった。
すると、霧の中に、ぼんやりとたくさんの人たちがひろしの前に現れた。
ひろし「こ、これは……?!」
霧が晴れると、ひろしはハウオリシティの砂浜に立っていた。そしてひろしの目の前に立っていた人たちの正体はーー。
ビキニのおねえさんA「ひろしさんようこそ、アローラ地方へ!」
ビキニのおねえさんB「お仕事、お疲れでしょう?」
ビキニのおねえさんC「アローラの海、ゆっくり楽しんでいってね!」
「「「アローラー!!!」」」
ひろし「ふおおおおーっ!??」
75 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/13(火) 20:59:52.04 ID:31e3ztue0
ひろし「な、な、どうなってんだ? 夢でも見ているのか?!」
ビキニのおねえさんD「さぁさぁ、ひろしさん、そんな暑苦しそうな服なんて脱ぎ捨てて!」
ビキニのおねえさんE「海に入って私たちと遊びましょ」
ひろし「き、君たち、やめなさい」デレーッ
ビキニのおねえさんF「なあにデレデレしちゃって、かわいー!」
ひろし「うひひひ! じゃあ脱いじゃおっかなー!」
ひろし「……ハッ!」ピクッ
ひろし(いかんいかん、これはカプ・レヒレの見せている幻なんだ! こんなものに囚われちゃいかん! できるならずっと囚われたいけど)
76 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/13(火) 21:00:36.20 ID:31e3ztue0
ひろし「いや、遠慮しておくよ。私は先を急いでいるんで、それじゃ!」
ビキニのおねえさんA「え? ひろしさん、待ってよぉ」
ビキニのおねえさんB「私たちと一緒に遊んでいこうよ!」
ひろし「くぅ~カプ・レヒレめ……結構エグいことするんだな……」
ひろしは目をつぶってビキニのおねえさん達を振り切って歩き出すと、今度は大勢の人たちが練り歩く足音が聞こえた。目を開けると、今度は普段着から背広姿で繁華街に立っていた。
川口「先輩」
後ろから声をかけてきたのは、ひろしが転勤前、フタバカンパニーに勤めていた後輩の川口だった。
ひろし「川口? お前、なんでこんなところに?」
川口「えぇ? なに言ってるんスか。先輩が誘ってきたんでしょう?」
ひろし「え? そうだっけか?」
川口「さ、早く行きましょう。取引先の人、もう先に入ってますよ」
ひろし「先に入ってる……?」
77 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/13(火) 21:01:38.32 ID:31e3ztue0
ひろしが顔を上げると、目の前にはかつて取引先と行き慣れたキャバクラの看板が。先に川口が歩き出して、ひろしに手招きする。
川口「先輩、急ぎましょうよ。遅刻すると取引先にも女の子にも怒られちゃいますよ」
ひろし「あ、あぁ」
ひろし(そうだなぁ……ここでうまくいけば、今後もフタバカンパニーとの関係が良くなるし、業績もアップする。それに、この店のマチコちゃんも可愛いんだよなぁ……)デレーッ
ひろし「……ハッ!」ピクッ
ひろし「……いや、俺はいい」
川口「え?」
ひろし「今は取引先とか、女とかに構っている暇がないんだ。お前にもな」ダッ
川口「えっ? ちょっと先輩! せんぱーい!」
川口の呼び声にも一切無視して、道行く人たちをかき分けるように、繁華街のど真ん中を走っていく。
ひろし(こんな下らない幻を見せて俺を試しているっていうのか! こんなものを見せたって俺の気持ちは変わんねぇ! ルザミーネからしんのすけを取り返して、家族を元通りにしなくちゃいけねぇんだ!)
ひろし「いい加減にしーーッ!?」
気が付くと、ひろしは繁華街から見慣れた住宅街へと移動していた。鞄を握った背広姿も変わっていない。繁華街のけたたましさも消えており、時折夜行性のポケモンの鳴き声が聞こえるのみだ。
ひろし「ここは……カスカベ地方か?」
78 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/13(火) 21:03:41.36 ID:31e3ztue0
ひろしは鞄を手に、懐かしいアクションタウンの住宅街を歩き出すと、すぐ近くに懐かしささえ感じる、赤い色の屋根と白い壁の一軒家がひろしの前に現れた。
表札には、ひろし以下、家族の名前が書かれている。
ひろし「……!」
1階の家の窓には明かりがついている。中で聴き慣れた楽しげな声が聞こえてくる。ひろしは無視して通り過ぎようとした。
だけど足は、自然と玄関へと向けていた。チャイムを押すと、すぐに玄関に明かりがついて、足音が聞こえる。
そして、鍵が開く音がすると、ドアが開かれた。
みさえ「おかえりなさい、あなた」
ひろし「みさえ……」
79 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/13(火) 21:04:26.76 ID:31e3ztue0
みさえ「どうしたの? そんなところでぼーっとつっ立っちゃって。早く入りなさいよ」
ひろし「あ、あぁ」
みさえに促されるまま、家の中へ入るひろし。
ひろし(嘘だ。これは幻だ。俺たちの家は今、アローラのメレメレ島に……それももう燃えちまってるはずだ)
ひまわり「た!」
ひろし「ひまわり……」
ひろしのスーツを引っ張って、抱っこするようせがんでいる。ひろしはひまわりを優しく抱きかかえると、確かにひまわりに触れているような感触がした。
ひまわり「きゃきゃ~い♪」
みさえ「あなた、晩ご飯の準備できてるわよ。早く洗濯機に入れて、みんなでご飯にしましょ」
ひろし「みんなで……?」
みさえ「ところでしんのすけー! パパにおかえり言ったー?」
ひろし「……しんのすけ?!」
すると家の奥から、まだあれから半日と少し過ぎただけなのに、もう長いあいだ聞いていない気さえする声が聞こえてきた。
「あとでねー」
ひろし「ーー!」
80 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/13(火) 21:05:17.02 ID:31e3ztue0
みさえ「今おかえり言いなさい! ひょっとしたら、おみやげがあるかも……」
「えっ? ホントホント!?」
ドタドタドタと聞こえてくる足音、そして廊下にあらわれたのは、
しんのすけ「とーちゃん! おみやげあるってホント?」
ひろし「しんのすけ!」
ひまわりとカバンを下ろすと、なりふり構わずしんのすけに駆け寄って、両肩を掴んだ。
ひろし「大丈夫か? 怪我は? ルザミーネとビーストになにかされなかったか?」
しんのすけ「ルミザーネ? ビースト? なにそれ?」キョトン
ひろし「え……?」
みさえ「やだ、あなたったら。いきなりごっこ遊びしようとしても、しんのすけだってびっくりしちゃうわよ」
しんのすけ「おおっ! アクション仮面LMS! メガルカリオとセットだ! とーちゃんありがとー!」
みさえ「こらっ! パパのカバン勝手に開けちゃダメでしょ!」
しんのすけ「ワッハハハハ! アクション仮面&ルカリオ参上! とおっ!」ドタドタドタ
81 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/13(火) 21:06:13.30 ID:31e3ztue0
みさえ「……ったくもう、高かったでしょ?」
ひろし「あ、あぁ……」
みさえ「さ、あなた。服、洗濯機に入れてきて。その間にご飯並べちゃうから」
ひろし「……」
ひろしは言われるがまま、着ていた背広とワイシャツを洗濯機に入れて普段着に着替えると、居間へと向かった。
居間の真ん中にあるテーブルには、みさえの作った肉じゃがや野菜炒めといったオカズ、ひろしの座る位置にはビールと枝豆が置いてあった。
ひろし(そういえば、最近こうやって家族とテーブルを囲んで、飯食ってなかった気がするなぁ)
ひろしがいつも晩御飯を食べるときに座っている位置に腰を下ろすと、しんのすけが顔を紅潮させながら近寄ってきた。
しんのすけ「とーちゃん、お礼に肩揉んだげる」
ひろし「おっ、いいのか?」
しんのすけ「うん、アクション仮面買ってくれたお礼」
ひろし「じゃあ頼むよ」
しんのすけ「うん……」
82 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/13(火) 21:06:51.67 ID:31e3ztue0
モミモミ
ひろし「おおっ、こりゃいい……ってどこ揉んでるんだ!」
しんのすけ「男の人はここ揉むと気持ちいいってとーちゃんの本読んで……」
ひろし「ば、バカっ! そんな本お前が読むな!」
げ ん
こ つ
しんのすけ&ひろし「」
みさえ「パパの本勝手に見ちゃダメでしょ! あなたもしんのすけの手が届くようなところにふしだらな本を置かないで!」
ひろし「は、はい……」ピクピクッ
ひろし(……この痛みも、幻なのか?)
83 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/13(火) 21:07:52.45 ID:31e3ztue0
みさえのげんこつを受けながらも、晩御飯を囲むひろしたち。みさえは今日も家事が忙しかったことと、しんのすけが化粧品で落書きしたことを話していく。
みさえ「まったく、どうしていつもママの化粧品にいたずらするの?」
しんのすけ「だって面白いんだもーん」
ひろし「ダメじゃないか、勝手にかーちゃんのものをいたずらに使っちゃ」
ひまわり「たーい」
何気なく続いていく、家族たちの会話。
ひろし(そうだ……俺は……ここで)
ひろし(これで良いんだ……家族がみんな揃って……これで……)
84 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/13(火) 21:08:43.09 ID:31e3ztue0
今日はここまで。
次回の更新はいつものように明日の夜です。
じゃ、そゆことで~
85 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/13(火) 21:09:31.59 ID:pHeRlmR6O
気になるとこで区切りますなぁ…おつ
86 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/13(火) 21:11:22.20 ID:31e3ztue0
【おまけ】
~もしもしんのすけがマツリカと出会ったら~
しんのすけ「みーてみたいーなーチラ見するチラーミィー♪」
マツリカ「おー、ナイスモチーフ!」
しんのすけ「ほほー?」
マツリカ「絵に描くとしたら、ポニの小さな旅人、ですねー!」
しんのすけ「おねいさん、誰?」
マツリカ「あーあたし、マツリカ。キャプテンやってます!」
しんのすけ「それはそれは、ご苦労さんですなぁ。その顔の刺青を見る限りカタギの人ではありませんな」
マツリカ「刺青じゃないですよ。ただのペイントですよー」
しんのすけ「てゆうか、キャプテンなら試練とかやるの?」
マツリカ「あー……今は絵を描くため、フラフラしててあたしの試練はないんだよね……」
しんのすけ「ほうほう、ニートですな」
マツリカ「うわぁーっ! マツリカ小さな子供にグサリと刺さるようなこと言われたー!」
87 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/13(火) 21:12:29.25 ID:31e3ztue0
しんのすけ「あはあはあは、面白いおねいさんだね」
マツリカ「君はしんのすけくん、ですよねー? イリマくんから聞いてますよー。カスカベ地方から来たんですよね?」
マツリカ「アローラってとっても開放的でワンダーですよね! 特にポニの大峡谷って一層そう思うのですよね」
しんのすけ「おねいさんはとってもヘンダーな人だけどね」
マツリカ「うまいこと言うねーキミ」
マツリカ「あ、そうでしたそうでした! お近づきの印に、フェアリーZ、あげちゃいますね!」
しんのすけは フェアリーZを 手に入れた!
しんのすけ「え? 貰っちゃっていいの? なんかあっさりー」
88 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/13(火) 21:12:50.80 ID:0QhIDrqT0
おつ
大人帝国的な精神攻撃だな
89 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/13(火) 21:13:34.11 ID:31e3ztue0
マツリカ「フェアリーのZワザは、こうしてこうすればいいですからねー」
バッ! バッ! キューン ピカー!
しんのすけ「ほうほう、こうすればいいのですな」
バッ! バッ! プリプリ ピカー!
マツリカ「……!」ピクッ
しんのすけ「……おねいさん?」
マツリカ「おおっ、これは最高にナイスなモチーフ! 絵に描くとしたらポニのダブルマウンテンってところですね! 観察させてもらいますねー」カキカキサラサラ
しんのすけ「い、いやああああん! オラのおしり描かないでえっちい!! けだもの~!!」ダッ!
マツリカ「わっ、ちょっとストップ! そのお尻のラインだけでもスケッチさせてよー!」ダダダ
90 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/13(火) 21:23:32.57 ID:hGEiMga00
乙
ハプゥの出会ったカミツルギはおまたのおじさんの生まれ変わりかな
91 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/13(火) 21:44:23.98 ID:2Q2pESf60
>>90
畑でぼんやり青空を見上げていたら、もしかしたら…。
ハウ「ほんとー? しんのすけの群れたマサオのアクアテールも受け止められたのにー?」
ひろし「だったら、早いとこ倒しちまった方がーー」
ハプウ「いや、手を出す必要はなかろう。なにせ、あやつはこっち側が仕掛けなければ、攻撃してこないからの。放っておけば大人しくて可愛げのあるやつじゃ」
ハウ「そうなのー? おれ、ビーストってみんな凶暴なものって思ってたからー」
ハプウ「わしもこやつを見るまで同じことを思った。だが、あのビーストのように決して人間と敵対したり破壊活動をするような輩ばかりではないと認識を改めたのじゃ」
ひろし「住む世界が違っても、いろんなビーストがいるーービーストはそこらのポケモンと変わらないってところか。結局こいつらも、ルザミーネに利用されてるってことだな」
ハウ「おれ……ずっとポケモンって人に使われて変わるものって思ってたー。いい人ならいいポケモンになって、悪い人なら悪いポケモンになるってー……。だけど、ビーストが街を壊しているのを見て、ポケモンってなんなのかわからなくってー……」
ハプウ「その考えも間違っておらん。だが、ポケモンにもビーストにも、人間と同じようにそれぞれ意志があり、性格もあるのじゃ。だからこそ、この世界は成り立ってると言えよう」
ひろし「もしかしたら、ビーストだって、街を壊したいヤツがいるかもしれないし、ただ単にこっちに来て、どうすればいいのか分からないまま慌てているヤツがいるかもしれない」
ハウ「そうかなー? うー……」
71 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/13(火) 20:54:57.99 ID:31e3ztue0
ハプウ「ま、どちらにせよ、ビーストは別世界のポケモンだからか、ボールがポケモンと認識してくれないみたいだがの。今は普通のポケモンのように捕まえて意思疎通を図る、というやり方は出来ん」
ひろし「だけどアイツは……」
ハプウ「……うむ、ルザミーネはウツロイドを捕獲しておった。だから近い未来、ビーストとポケモンの境界線が無くなる時が来るかもしれんな」
ハウ「ビーストとも仲良くなれるかなー?」
ひろし「ハウくん自身もビーストと仲良くなれるって思いながら動けば、ひょっとすれば、その心がビーストに届くかもな。あいつらもポケモンなんだからな」
ハウ「……そうだねー! よーし、それじゃあかがやく石を貰って、しんのすけを助けたらビーストたちと友達になってみよー!」
ハプウ「その勢いじゃぞ、ハウ!」
72 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/13(火) 20:55:44.89 ID:31e3ztue0
彼岸の遺跡前
ひろしとハウはハプウに連れられて彼岸の遺跡前にやってくると、「まずはそなたらが話したことを、カプ・レヒレに伝えてくる」とハプウ一人だけが遺跡の中へと入っていった。
そして、ハプウが遺跡に入って30分が過ぎた頃、ハプウが遺跡から出てきた。
ハプウ「戻ったぞ」
ハウ「どうだったー?」
ハプウ「案の定というべきか……試練を受けてそれを乗り越えられたら、かがやく石を渡そうとカプ・レヒレは仰っていた」
ハウ「じゃあおれが行くよー! ガオガエンたちと島巡りでたくさん試練をこなしてたから、きっと達成できるってー!」
ハプウ「いやーー行くのはお主ではない」
ひろしじゃ、とハプウは指さした。それでもひろしは動じず、むしろ表情に真摯さが出てくる。
ハウ「おじさんがー?」
ひろし「俺が行けばいいんだな?」
ハプウ「カプ・レヒレは、おぬしが試練を達成できたとき、かがやく石を手渡すそうじゃ」
ひろし「試練の内容は?」
ハプウ「遺跡の中を散歩してくればそれでよい。時間で言うなら、10分前後というところかの。そのあいだに、カプ・レヒレはおぬしに石を渡すべきか否か見るそうじゃ」
ハウ「ポケモンとか飛び出してきたりはしないよねー? おじさん、トレーナーじゃないんだよー」
73 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/13(火) 20:58:14.74 ID:31e3ztue0
ハプウ「カプの遺跡に野生のポケモンが入るということはないな。その心配は無用じゃ」
ハプウ「ひろしよ、カプ・レヒレがおぬしに課す試練は、霧と幻惑の試練じゃ」
ひろし「霧と幻惑?」
ハプウ「カプ・レヒレは霧を作って幻を作り、相手を自滅させるという戦い方をするのじゃ。その能力を、人を試すためにも使っておるそうじゃ。つまり、どれだけひろしがカプ・レヒレの幻に囚われないか、これが試練の要となるじゃろう」
ひろし「上等だ! 試練を達成して、必ずしんのすけを取り戻してやる!」
ハプウ「では、遺跡の中に入るがよい。一歩足を踏み入れた時点から試練開始じゃ」
ハウ「おじさんー頑張ってー! かがやく石を手に入れて、しんのすけを助けに行こうよー!」
ひろし「ああ、すぐに終わらせてくるぜ!」
74 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/13(火) 20:58:54.47 ID:31e3ztue0
彼岸の遺跡
ハプウの言った通り、遺跡の中に一歩足を踏み入れると、奥から青白い霧が立ち込めていた。かろうじて背後にある出入り口に光が差し込んであるのが見えるくらいだ。
遺跡の中は不気味な静寂に包まれており、ハウが不安視していた野生のポケモンが出てくる気配なんて微塵もない。
ひろし「はは……これが試練か。これならお化け屋敷を歩くほうが、よっぽど試練になるぜ」
ひろしは強気な言葉を口に出して不安を紛らわせ、靴が石の床を踏む音を耳にしながらひとまず奥へと進んでいった。
すると、霧の中に、ぼんやりとたくさんの人たちがひろしの前に現れた。
ひろし「こ、これは……?!」
霧が晴れると、ひろしはハウオリシティの砂浜に立っていた。そしてひろしの目の前に立っていた人たちの正体はーー。
ビキニのおねえさんA「ひろしさんようこそ、アローラ地方へ!」
ビキニのおねえさんB「お仕事、お疲れでしょう?」
ビキニのおねえさんC「アローラの海、ゆっくり楽しんでいってね!」
「「「アローラー!!!」」」
ひろし「ふおおおおーっ!??」
ひろし「な、な、どうなってんだ? 夢でも見ているのか?!」
ビキニのおねえさんD「さぁさぁ、ひろしさん、そんな暑苦しそうな服なんて脱ぎ捨てて!」
ビキニのおねえさんE「海に入って私たちと遊びましょ」
ひろし「き、君たち、やめなさい」デレーッ
ビキニのおねえさんF「なあにデレデレしちゃって、かわいー!」
ひろし「うひひひ! じゃあ脱いじゃおっかなー!」
ひろし「……ハッ!」ピクッ
ひろし(いかんいかん、これはカプ・レヒレの見せている幻なんだ! こんなものに囚われちゃいかん! できるならずっと囚われたいけど)
76 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/13(火) 21:00:36.20 ID:31e3ztue0
ひろし「いや、遠慮しておくよ。私は先を急いでいるんで、それじゃ!」
ビキニのおねえさんA「え? ひろしさん、待ってよぉ」
ビキニのおねえさんB「私たちと一緒に遊んでいこうよ!」
ひろし「くぅ~カプ・レヒレめ……結構エグいことするんだな……」
ひろしは目をつぶってビキニのおねえさん達を振り切って歩き出すと、今度は大勢の人たちが練り歩く足音が聞こえた。目を開けると、今度は普段着から背広姿で繁華街に立っていた。
川口「先輩」
後ろから声をかけてきたのは、ひろしが転勤前、フタバカンパニーに勤めていた後輩の川口だった。
ひろし「川口? お前、なんでこんなところに?」
川口「えぇ? なに言ってるんスか。先輩が誘ってきたんでしょう?」
ひろし「え? そうだっけか?」
川口「さ、早く行きましょう。取引先の人、もう先に入ってますよ」
ひろし「先に入ってる……?」
77 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/13(火) 21:01:38.32 ID:31e3ztue0
ひろしが顔を上げると、目の前にはかつて取引先と行き慣れたキャバクラの看板が。先に川口が歩き出して、ひろしに手招きする。
川口「先輩、急ぎましょうよ。遅刻すると取引先にも女の子にも怒られちゃいますよ」
ひろし「あ、あぁ」
ひろし(そうだなぁ……ここでうまくいけば、今後もフタバカンパニーとの関係が良くなるし、業績もアップする。それに、この店のマチコちゃんも可愛いんだよなぁ……)デレーッ
ひろし「……ハッ!」ピクッ
ひろし「……いや、俺はいい」
川口「え?」
ひろし「今は取引先とか、女とかに構っている暇がないんだ。お前にもな」ダッ
川口「えっ? ちょっと先輩! せんぱーい!」
川口の呼び声にも一切無視して、道行く人たちをかき分けるように、繁華街のど真ん中を走っていく。
ひろし(こんな下らない幻を見せて俺を試しているっていうのか! こんなものを見せたって俺の気持ちは変わんねぇ! ルザミーネからしんのすけを取り返して、家族を元通りにしなくちゃいけねぇんだ!)
ひろし「いい加減にしーーッ!?」
気が付くと、ひろしは繁華街から見慣れた住宅街へと移動していた。鞄を握った背広姿も変わっていない。繁華街のけたたましさも消えており、時折夜行性のポケモンの鳴き声が聞こえるのみだ。
ひろし「ここは……カスカベ地方か?」
78 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/13(火) 21:03:41.36 ID:31e3ztue0
ひろしは鞄を手に、懐かしいアクションタウンの住宅街を歩き出すと、すぐ近くに懐かしささえ感じる、赤い色の屋根と白い壁の一軒家がひろしの前に現れた。
表札には、ひろし以下、家族の名前が書かれている。
ひろし「……!」
1階の家の窓には明かりがついている。中で聴き慣れた楽しげな声が聞こえてくる。ひろしは無視して通り過ぎようとした。
だけど足は、自然と玄関へと向けていた。チャイムを押すと、すぐに玄関に明かりがついて、足音が聞こえる。
そして、鍵が開く音がすると、ドアが開かれた。
みさえ「おかえりなさい、あなた」
ひろし「みさえ……」
79 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/13(火) 21:04:26.76 ID:31e3ztue0
みさえ「どうしたの? そんなところでぼーっとつっ立っちゃって。早く入りなさいよ」
ひろし「あ、あぁ」
みさえに促されるまま、家の中へ入るひろし。
ひろし(嘘だ。これは幻だ。俺たちの家は今、アローラのメレメレ島に……それももう燃えちまってるはずだ)
ひまわり「た!」
ひろし「ひまわり……」
ひろしのスーツを引っ張って、抱っこするようせがんでいる。ひろしはひまわりを優しく抱きかかえると、確かにひまわりに触れているような感触がした。
ひまわり「きゃきゃ~い♪」
みさえ「あなた、晩ご飯の準備できてるわよ。早く洗濯機に入れて、みんなでご飯にしましょ」
ひろし「みんなで……?」
みさえ「ところでしんのすけー! パパにおかえり言ったー?」
ひろし「……しんのすけ?!」
すると家の奥から、まだあれから半日と少し過ぎただけなのに、もう長いあいだ聞いていない気さえする声が聞こえてきた。
「あとでねー」
ひろし「ーー!」
80 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/13(火) 21:05:17.02 ID:31e3ztue0
みさえ「今おかえり言いなさい! ひょっとしたら、おみやげがあるかも……」
「えっ? ホントホント!?」
ドタドタドタと聞こえてくる足音、そして廊下にあらわれたのは、
しんのすけ「とーちゃん! おみやげあるってホント?」
ひろし「しんのすけ!」
ひまわりとカバンを下ろすと、なりふり構わずしんのすけに駆け寄って、両肩を掴んだ。
ひろし「大丈夫か? 怪我は? ルザミーネとビーストになにかされなかったか?」
しんのすけ「ルミザーネ? ビースト? なにそれ?」キョトン
ひろし「え……?」
みさえ「やだ、あなたったら。いきなりごっこ遊びしようとしても、しんのすけだってびっくりしちゃうわよ」
しんのすけ「おおっ! アクション仮面LMS! メガルカリオとセットだ! とーちゃんありがとー!」
みさえ「こらっ! パパのカバン勝手に開けちゃダメでしょ!」
しんのすけ「ワッハハハハ! アクション仮面&ルカリオ参上! とおっ!」ドタドタドタ
81 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/13(火) 21:06:13.30 ID:31e3ztue0
みさえ「……ったくもう、高かったでしょ?」
ひろし「あ、あぁ……」
みさえ「さ、あなた。服、洗濯機に入れてきて。その間にご飯並べちゃうから」
ひろし「……」
ひろしは言われるがまま、着ていた背広とワイシャツを洗濯機に入れて普段着に着替えると、居間へと向かった。
居間の真ん中にあるテーブルには、みさえの作った肉じゃがや野菜炒めといったオカズ、ひろしの座る位置にはビールと枝豆が置いてあった。
ひろし(そういえば、最近こうやって家族とテーブルを囲んで、飯食ってなかった気がするなぁ)
ひろしがいつも晩御飯を食べるときに座っている位置に腰を下ろすと、しんのすけが顔を紅潮させながら近寄ってきた。
しんのすけ「とーちゃん、お礼に肩揉んだげる」
ひろし「おっ、いいのか?」
しんのすけ「うん、アクション仮面買ってくれたお礼」
ひろし「じゃあ頼むよ」
しんのすけ「うん……」
82 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/13(火) 21:06:51.67 ID:31e3ztue0
モミモミ
ひろし「おおっ、こりゃいい……ってどこ揉んでるんだ!」
しんのすけ「男の人はここ揉むと気持ちいいってとーちゃんの本読んで……」
ひろし「ば、バカっ! そんな本お前が読むな!」
げ ん
こ つ
しんのすけ&ひろし「」
みさえ「パパの本勝手に見ちゃダメでしょ! あなたもしんのすけの手が届くようなところにふしだらな本を置かないで!」
ひろし「は、はい……」ピクピクッ
ひろし(……この痛みも、幻なのか?)
83 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/13(火) 21:07:52.45 ID:31e3ztue0
みさえのげんこつを受けながらも、晩御飯を囲むひろしたち。みさえは今日も家事が忙しかったことと、しんのすけが化粧品で落書きしたことを話していく。
みさえ「まったく、どうしていつもママの化粧品にいたずらするの?」
しんのすけ「だって面白いんだもーん」
ひろし「ダメじゃないか、勝手にかーちゃんのものをいたずらに使っちゃ」
ひまわり「たーい」
何気なく続いていく、家族たちの会話。
ひろし(そうだ……俺は……ここで)
ひろし(これで良いんだ……家族がみんな揃って……これで……)
84 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/13(火) 21:08:43.09 ID:31e3ztue0
今日はここまで。
次回の更新はいつものように明日の夜です。
じゃ、そゆことで~
85 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/13(火) 21:09:31.59 ID:pHeRlmR6O
気になるとこで区切りますなぁ…おつ
86 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/13(火) 21:11:22.20 ID:31e3ztue0
【おまけ】
~もしもしんのすけがマツリカと出会ったら~
しんのすけ「みーてみたいーなーチラ見するチラーミィー♪」
マツリカ「おー、ナイスモチーフ!」
しんのすけ「ほほー?」
マツリカ「絵に描くとしたら、ポニの小さな旅人、ですねー!」
しんのすけ「おねいさん、誰?」
マツリカ「あーあたし、マツリカ。キャプテンやってます!」
しんのすけ「それはそれは、ご苦労さんですなぁ。その顔の刺青を見る限りカタギの人ではありませんな」
マツリカ「刺青じゃないですよ。ただのペイントですよー」
しんのすけ「てゆうか、キャプテンなら試練とかやるの?」
マツリカ「あー……今は絵を描くため、フラフラしててあたしの試練はないんだよね……」
しんのすけ「ほうほう、ニートですな」
マツリカ「うわぁーっ! マツリカ小さな子供にグサリと刺さるようなこと言われたー!」
87 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/13(火) 21:12:29.25 ID:31e3ztue0
しんのすけ「あはあはあは、面白いおねいさんだね」
マツリカ「君はしんのすけくん、ですよねー? イリマくんから聞いてますよー。カスカベ地方から来たんですよね?」
マツリカ「アローラってとっても開放的でワンダーですよね! 特にポニの大峡谷って一層そう思うのですよね」
しんのすけ「おねいさんはとってもヘンダーな人だけどね」
マツリカ「うまいこと言うねーキミ」
マツリカ「あ、そうでしたそうでした! お近づきの印に、フェアリーZ、あげちゃいますね!」
しんのすけは フェアリーZを 手に入れた!
しんのすけ「え? 貰っちゃっていいの? なんかあっさりー」
88 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/13(火) 21:12:50.80 ID:0QhIDrqT0
おつ
大人帝国的な精神攻撃だな
89 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/13(火) 21:13:34.11 ID:31e3ztue0
マツリカ「フェアリーのZワザは、こうしてこうすればいいですからねー」
バッ! バッ! キューン ピカー!
しんのすけ「ほうほう、こうすればいいのですな」
バッ! バッ! プリプリ ピカー!
マツリカ「……!」ピクッ
しんのすけ「……おねいさん?」
マツリカ「おおっ、これは最高にナイスなモチーフ! 絵に描くとしたらポニのダブルマウンテンってところですね! 観察させてもらいますねー」カキカキサラサラ
しんのすけ「い、いやああああん! オラのおしり描かないでえっちい!! けだもの~!!」ダッ!
マツリカ「わっ、ちょっとストップ! そのお尻のラインだけでもスケッチさせてよー!」ダダダ
乙
ハプゥの出会ったカミツルギはおまたのおじさんの生まれ変わりかな
91 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/13(火) 21:44:23.98 ID:2Q2pESf60
>>90
畑でぼんやり青空を見上げていたら、もしかしたら…。
しんのすけ「アローラ地方を冒険するゾ」
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