しんのすけ「アローラ地方を冒険するゾ」
Part36
Part1<<
Part32
Part33
Part34
Part35
Part36
Part37
Part38
Part39
Part40
>>Part81
評価する!(813)
クレしんSS集一覧に戻る
評価する!(813)
クレしんSS集一覧に戻る
641 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/08(木) 21:16:57.37 ID:gKH7a9Ln0
職員B「そこのボート! 止まれ! 止まらんと……!」
ヨワシ『ひ ゃ っ ほ う !』ザバァッ
職員の真下からマサオが現れ、大ジャンプした! その勢いに巻き込まれて、ボートが転覆し、職員も海に放り出される!
職員C「侵入者だ! ポケモンで応戦しろ!」
ライチュウ「ラーイッ……チュウウッ!」バチチチッ!
職員D「ぎゃあああ! しびれびれーっ!」
職員E「おのれ! よくも!」スッ
ヒューッ ドスッ!
職員E「イタッ! これは矢か!?」
ジュナイパー『ポケモンは出させないぞ!』スッ
ポンッポンッポンッ!
ジュナイパー『……!』
ペリッパー「グアッグアッ!」
フワライド「フワワー」
レディアン「レディー!」
642 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/08(木) 21:17:41.64 ID:gKH7a9Ln0
ジュナイパー『僕が相手だ! 来いっ!』ギリリッ
ザバン!
ヨワシ『吹っ飛ばしてやるぜ!』ブシャアアアアッ!!
ペリッパー「グアッ!?」
フワライド「フワワー?」
レディアン「レディッ?!」
ジュナイパー『うわわっ!』バサッ
ドドドドド!
ジュナイパー『マサオくん! 少し抑えろ!』ポタポタ
643 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/08(木) 21:19:04.52 ID:gKH7a9Ln0
ハウ「いくよーライチュウ!」
バッ バッ ブゥンブゥン ビリリッ!
ピカッ! ゴウッ!!
ライチュウは Zパワーを 身体に まとった!
ライチュウが 解き放つ
全力の Zワザ!
ラ イ ト ニ ン グ サ ー フ ラ イ ド !
ライチュウ「ライラーイッ!」ゴウッ!
ライチュウは電気をまといながら夜空へ飛翔すると、ハウが職員たちの出したポケモンを指さした。
ハウ「ライチュウ! ゴーゴー!」
ライチュウ「ラーイッ!」
ライチュウはそれらのポケモンたちに狙いを定めると、急降下し突撃。すると、雷の柱が周囲に発生し、ポケモンと職員たちのボートを巻き込むと同時に颯爽とライチュウが通り抜けていった!
バリバリバリ!!
職員たち「うわぁぁぁぁっ!」
644 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/08(木) 21:20:00.08 ID:gKH7a9Ln0
職員F「くそっ! 追え追えーっ!」
財団職員たちの運転するボートが、次々としんのすけたちの後ろから追いかけてくる!
しんのすけ「おー、ネコバス運転してたときを思い出しますなぁ」
しんのすけ「ううっ、思い出しちゃったらおしっこしたくなっちゃった……」ブルブル
ハウ「しんのすけー! どこ行くのー?」
しんのすけ「おトイレー」
ハウ「えー?」
トテトテ
職員F「エーテルパラダイスに入れるもんかーーん?」
エーテルパラダイスに入ろうとするスカル団のマークが目印の一艘の小型船。その上に、しんのすけがこちらに向けて立った。いぶかる職員F。
そしてあろうことか、ズボンを下ろし始めたではないか!
しんのすけ「うーん、月が綺麗~」
職員F「えっ? ちょっとまって、まさかーー」
ジョボボボボボ!
645 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/08(木) 21:20:36.04 ID:gKH7a9Ln0
職員F「うわーっ! きたねきたね! バックしろバック!」
しんのすけ「おおう、出る出るー」
グラジオ「なんだ? 職員たちの船がオレたちを避けている? よくわからんが、チャンスだ! ハウ、しんのすけ、ポケモンをボールに戻せ!」
ハウ「わかったー! ありがとーライチュウ!」バシュッ
しんのすけ「ふースッキリした。カザマくん、マサオくんごくろーさん」バシュッ
グラジオ「一気に進むぞ……!」
646 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/08(木) 21:21:23.44 ID:gKH7a9Ln0
エーテルパラダイス 船着場
職員G「あの下品なお子様たちどこに行った?」ドタドタ
職員H「しらみつぶしに探せ!」ドタドタ
ハウ「うう……! で、どうするのー?」
しんのすけ「職員さんに聞いてみたら?」
グラジオ「……とりあえずエレベータに向かうか」サッ
ハウ「とりあえず、っていったよー! この人ノープランだよー!」
しんのすけ「ふつうのー人なんかにゃなりーたくないー♪」テクテク
ロトム図鑑「やきゅうせーんしゅになってーパイロォーットになってー♪」テクテク
ハウ「そっちじゃない……って、おいてかないでよー!」
スタスタ
647 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/08(木) 21:23:06.00 ID:gKH7a9Ln0
グラジオ「……やはり、エレベーターには見張りがいるか」
しんのすけ「じゃあワイロでも渡しますか」
ロトム図鑑「このZクリスタルを渡せば見逃してくれるかな」
ハウ「そんなことしちゃダメだよー。でも、なんで職員さんたち、おれたちを襲ってきたんだろー。前来た時は優しかったのに……」
グラジオ「そんなことを考えても仕方ない。出番だ、ヌル」ヒョイッ
ヌル「オオオオーッ!」ポンッ
グラジオ「あの見張りにでんじはだ」
ヌル「オオオォッ!」ダッ
職員J「ん? なんだ?」
ヌル「オオオッ!」バチチッ
職員J「ーーおがッ!」ビリビリッ
ドサッ
しんのすけ&ハウ「おおーっ」パチパチパチ
グラジオ「フッ、感心してる場合じゃない。エレベーターに乗るぞ」
648 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/08(木) 21:25:51.10 ID:gKH7a9Ln0
タッタッ
グラジオ「…………」ピコピコカチカチ
ハウ「あれー? 動かないのー?」
グラジオ「まっ、そうだろうな。動かせるのは関係者のみか。地下にも降りられんとは、わかっていたが……かなりクルもんだな」
ロトム図鑑「私の出番のようだな」ズイッ
しんのすけ「おーぶりぶりざえもん」
グラジオ「……図鑑ごときに何ができるんだ?」
ロトム図鑑「私は国際警察のハッカー兼サイバーテロ対策部隊に所属していたポケモンだ。ここのサーバーにハッキングしてセキュリティを解除し、エレベーターを動かしてやる」
ハウ「そんな部隊あるのー?」
グラジオ「なるほど……ロトムはもともと電化製品の中に入り込む性質を持つポケモンだったな。ならば、うまく応用すればハッキングすることも不可能ではない……か」
ロトム図鑑「ゴーストタイプだから、やろうと思えば人間の頭の中にでも入れるからな」
ハウ「科学とポケモンの力ってすげー」
ロトム図鑑「そういうことだ。ふむふむ……」
ロトム図鑑「……これは!」
ハウ「なにかわかったのー?」
649 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/08(木) 21:26:44.58 ID:gKH7a9Ln0
ロトム図鑑「このエレベーターはシルフカンパニー製だな」
グラジオ「そんなことどうでもいいだろ……! 認証を解除しろと言ってる!」イラッ
ロトム図鑑「慌てるな、こわっぱども。どこか接続できるプラグの差し込み口的なモノがあるはずだ」
ハウ「なんか不安になってきたー……」
ロトム図鑑「あった! さて、接続するぞ」スルスル カチッ
しんのすけ「どう?」
ロトム図鑑「黙れ、今ハッキングしている最中だ」ピコピコ
ロトム図鑑「ふむ……厄介なことになった」
グラジオ「まさか、探知されたのか?」
ロトム図鑑「いや、世界中のネットワークを通してハッキングしているから短時間は逆探知される心配はない。だが、最後のセキュリティを破るためには2つの選択肢のうち、1つを選ばないといけないようだ」
ハウ「なになにー?」
650 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/08(木) 21:27:57.86 ID:gKH7a9Ln0
ロトム図鑑「単純なモノだ。赤か緑、どちらかのウォールを破ればセキュリティーが解除されるが、もう一方はトラップになっている」
しんのすけ「クジラくん、どっちにしたらいいの?」
グラジオ「……赤か緑か」ムムム
ハウ「ねぇ、聞こえてるー?」
グラジオ「……」
ハウ「グラジオってさー黙ってればかっこいいと思ってるところあるよね」ボソッ
しんのすけ「いやですわ~あれが今時の若い子のスタイルなのかしら~」ボソッ
グラジオ「……聞こえてるぞ!」
651 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/08(木) 21:29:02.73 ID:gKH7a9Ln0
ロトム図鑑「思い出した! 確かこういうとき、赤を選ぶのが正解だった」
ハウ「じゃあ早く破ろー!」
ロトム図鑑「よーし……」
しんのすけ「と言いつつ緑だったり」
ブチッ
ピーッ
ハウ「あ」
ロトム図鑑「バカ! なんということを!」
・・・
ハウ「……あれー?」
しんのすけ「何も起きないじゃん」
ロトム図鑑「……ふう! 私の的確な判断がセキュリティーを解いたようだな」
グラジオ「どこが的確だ! このブタ!」ガシッ
ロトム図鑑「待て! まだ安全に接続をーーあ゛っ」ブチッ
652 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/08(木) 21:29:46.77 ID:gKH7a9Ln0
アナウンス『ビーッ!ビーッ! 船着場から不審な反応あり! 至急財団職員は侵入者の確保へ向かわれたし! 繰り返す……』
ドカドカ!
イタゾー!
しんのすけ「あららー」
ハウ「うわわー!結局バレてるじゃん!」
グラジオ「こんな奴を信じたオレがバカだった……」
ロトム図鑑「お前が勝手に私をいじるからだ! バカ!」
コツコツ
ザオボー「エーテル財団の支部長といえば、世界にただ一人……このザオボーだけで、ございます」
ザオボー「おやおや、招いていないのにまたいらしたのですか?」ニヤァ
しんのすけ「よ! 課長!」
ザオボー「支部長です!」
653 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/08(木) 21:30:27.42 ID:gKH7a9Ln0
グラジオ「……言わなくとも、用件はわかっているよな? ザオボーともあろうお人なら」
ザオボー「ヒヒヒ……! グラジオさま、世間にもまれたようですね。ですが教えられません! あなたともあろうお方なら、この状況で言える立場なのか、わかっていますよね」
財団職員たち「…………!」スッ
グラジオ「……クッ」
ロトム図鑑「おねげえしますだ、こいつらのポケモンは渡しますから命だけはお助けくだせえ」
ハウ「こいつー!」
ザオボー「ほうほうほう、面白いことを言う図鑑ですね。わざわざハッキングしていたのはあなたでしたか。いいでしょう」
職員K「では私が彼らのポケモンと身柄を拘束します」
ザオボー「ではロトム図鑑、あなたの身柄はこの支部長のザオボーが保証いたしますよ」
ロトム図鑑「へへーん、悔しかったらかかってこい」ブリブリ
しんのすけ「裏切り者ーっ!」
グラジオ「このブタ……覚えてろ」
ザオボー「彼らは地下1階の空いているラボにでも閉じ込めておきなさい!」
654 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/08(木) 21:31:33.84 ID:gKH7a9Ln0
エーテルパラダイス 地下1階 とあるラボ(空き部屋)
グラジオ「くっ……」
しんのすけ「ぬーっ! オラの青春返せーっ!」
ハウ「そこはポケモンじゃないのー?」
職員K「安心しろ、後でお前たちをエーテルパラダイスから追い出した時にポケモンを返してやる」
職員K「もっとも、グラジオ様が持ち出したタイプ:ヌルは返してもらいますが」
グラジオ「貴様……!」ギロッ
ハウ「持ち出したー? どういうことー?」
しんのすけ「もしかして禁断の恋ってやつ?」
職員K「それを君たちが知る必要はない。そこでおとなしくしているんだな」
ウィーン
655 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/08(木) 21:32:45.48 ID:gKH7a9Ln0
ハウ「ねえグラジオー。ヌルってどんなポケモンなの?」
しんのすけ「クジラくんの元カノ?」
グラジオ「…………」
グラジオ「……ヌルは、ウルトラビーストに対抗するために創られた、人工のポケモンだ」
しんのすけ「!」ピクッ
ハウ「創られたポケモンー!? それってポリゴンみたいなヤツってことー?」
グラジオ「……そうだ。だが、プログラムで創られたポリゴンと違うのはヌル自体、シンオウ地方に伝わる伝説のポケモンをモデルに、バイオテクノロジーでありとあらゆるタイプのポケモンの力を組み合わせて創られたポケモンだ」
656 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/08(木) 21:33:55.50 ID:gKH7a9Ln0
グラジオ「……元々はARシステムと呼ばれるプログラムを組み込むことで、あらゆるタイプになり、あらゆる技を使いこなすように設計された。だが……起動テストを行った結果……成功するどころかヌルは暴走してしまった。それを制御するためにあの兜を被せられたんだ」
ハウ「なんでグラジオはーヌルと一緒にいるのー?」
グラジオ「……オレとヌルは似てるんだ」
しんのすけ「えーっ! あの兜がパックリ割れると、クジラくんそっくりの顔が出てくるの?!」
グラジオ「そういう意味の似てるじゃない……!」
グラジオ「作られた存在なんだ……。オレは母の飾りとして、いつも選ばれた服で、言われたとおりに振る舞い……ヌルはビーストと戦う。そのためだけに、準備された」
グラジオ「ビーストを倒すためだけに存在しているヌルを放っておくことはできなかった……自分を見ているみたいでな。それで2年前、オレはヌルを連れてここを出て行った」
ハウ「それじゃーグラジオってここの人だったのー?」
グラジオ「……そうだ」
ウゴッ! ウグァァァァッ!
3人「!?」
ハウ「今度はなにー?」
657 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/08(木) 21:35:26.77 ID:gKH7a9Ln0
今日はここまで。
次回の更新は明後日の夜。つまり明日はお休みです。
じゃ、そゆことで~
658 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/08(木) 21:37:16.16 ID:b/JbfWkY0
乙
ついにやりやがったな豚・・・
ひろしはルザミーネ側かビッケ側なのか・・・
659 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/08(木) 21:37:47.80 ID:gKH7a9Ln0
【おまけ】
ハウ「あのさー気になってることがあるんだー」
しんのすけ「なに?」
ハウ「グラジオってポケモン勝負中、いつも左腕震わせてるよねー。あれなんだろーね?」
しんのすけ「血圧測ってるんじゃない?」
ハウ「違うと思うー。もっとこう、日頃の癖というかそんな感じがするんだよねー」
しんのすけ「お! わかった、手相を見てるとか?」
ハウ「Zポーズのイメトレ?」
しんのすけ「バイブ機能が付いてるとか」
ロトム図鑑「ラーメンの湯切りの練習だろ」
しんのすけ「あ、それだ!」
ハウ「ポケモン勝負してる最中にラーメン作る練習なんてへんなのー」
しんのすけ&ハウ&ロトム図鑑「あはははー!!」
グラジオ「ンなわけあるか! お前らオレをなんだと思っているんだ……!!」ビキッ
660 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/08(木) 21:48:12.73 ID:U4IeB3R10
乙
グラジオラーメンのGifすき
職員B「そこのボート! 止まれ! 止まらんと……!」
ヨワシ『ひ ゃ っ ほ う !』ザバァッ
職員の真下からマサオが現れ、大ジャンプした! その勢いに巻き込まれて、ボートが転覆し、職員も海に放り出される!
職員C「侵入者だ! ポケモンで応戦しろ!」
ライチュウ「ラーイッ……チュウウッ!」バチチチッ!
職員D「ぎゃあああ! しびれびれーっ!」
職員E「おのれ! よくも!」スッ
ヒューッ ドスッ!
職員E「イタッ! これは矢か!?」
ジュナイパー『ポケモンは出させないぞ!』スッ
ポンッポンッポンッ!
ジュナイパー『……!』
ペリッパー「グアッグアッ!」
フワライド「フワワー」
レディアン「レディー!」
642 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/08(木) 21:17:41.64 ID:gKH7a9Ln0
ジュナイパー『僕が相手だ! 来いっ!』ギリリッ
ザバン!
ヨワシ『吹っ飛ばしてやるぜ!』ブシャアアアアッ!!
ペリッパー「グアッ!?」
フワライド「フワワー?」
レディアン「レディッ?!」
ジュナイパー『うわわっ!』バサッ
ドドドドド!
ジュナイパー『マサオくん! 少し抑えろ!』ポタポタ
643 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/08(木) 21:19:04.52 ID:gKH7a9Ln0
ハウ「いくよーライチュウ!」
バッ バッ ブゥンブゥン ビリリッ!
ピカッ! ゴウッ!!
ライチュウは Zパワーを 身体に まとった!
ライチュウが 解き放つ
全力の Zワザ!
ラ イ ト ニ ン グ サ ー フ ラ イ ド !
ライチュウ「ライラーイッ!」ゴウッ!
ライチュウは電気をまといながら夜空へ飛翔すると、ハウが職員たちの出したポケモンを指さした。
ハウ「ライチュウ! ゴーゴー!」
ライチュウ「ラーイッ!」
ライチュウはそれらのポケモンたちに狙いを定めると、急降下し突撃。すると、雷の柱が周囲に発生し、ポケモンと職員たちのボートを巻き込むと同時に颯爽とライチュウが通り抜けていった!
バリバリバリ!!
職員たち「うわぁぁぁぁっ!」
644 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/08(木) 21:20:00.08 ID:gKH7a9Ln0
職員F「くそっ! 追え追えーっ!」
財団職員たちの運転するボートが、次々としんのすけたちの後ろから追いかけてくる!
しんのすけ「おー、ネコバス運転してたときを思い出しますなぁ」
しんのすけ「ううっ、思い出しちゃったらおしっこしたくなっちゃった……」ブルブル
ハウ「しんのすけー! どこ行くのー?」
しんのすけ「おトイレー」
ハウ「えー?」
トテトテ
職員F「エーテルパラダイスに入れるもんかーーん?」
エーテルパラダイスに入ろうとするスカル団のマークが目印の一艘の小型船。その上に、しんのすけがこちらに向けて立った。いぶかる職員F。
そしてあろうことか、ズボンを下ろし始めたではないか!
しんのすけ「うーん、月が綺麗~」
職員F「えっ? ちょっとまって、まさかーー」
ジョボボボボボ!
645 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/08(木) 21:20:36.04 ID:gKH7a9Ln0
職員F「うわーっ! きたねきたね! バックしろバック!」
しんのすけ「おおう、出る出るー」
グラジオ「なんだ? 職員たちの船がオレたちを避けている? よくわからんが、チャンスだ! ハウ、しんのすけ、ポケモンをボールに戻せ!」
ハウ「わかったー! ありがとーライチュウ!」バシュッ
しんのすけ「ふースッキリした。カザマくん、マサオくんごくろーさん」バシュッ
グラジオ「一気に進むぞ……!」
エーテルパラダイス 船着場
職員G「あの下品なお子様たちどこに行った?」ドタドタ
職員H「しらみつぶしに探せ!」ドタドタ
ハウ「うう……! で、どうするのー?」
しんのすけ「職員さんに聞いてみたら?」
グラジオ「……とりあえずエレベータに向かうか」サッ
ハウ「とりあえず、っていったよー! この人ノープランだよー!」
しんのすけ「ふつうのー人なんかにゃなりーたくないー♪」テクテク
ロトム図鑑「やきゅうせーんしゅになってーパイロォーットになってー♪」テクテク
ハウ「そっちじゃない……って、おいてかないでよー!」
スタスタ
647 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/08(木) 21:23:06.00 ID:gKH7a9Ln0
グラジオ「……やはり、エレベーターには見張りがいるか」
しんのすけ「じゃあワイロでも渡しますか」
ロトム図鑑「このZクリスタルを渡せば見逃してくれるかな」
ハウ「そんなことしちゃダメだよー。でも、なんで職員さんたち、おれたちを襲ってきたんだろー。前来た時は優しかったのに……」
グラジオ「そんなことを考えても仕方ない。出番だ、ヌル」ヒョイッ
ヌル「オオオオーッ!」ポンッ
グラジオ「あの見張りにでんじはだ」
ヌル「オオオォッ!」ダッ
職員J「ん? なんだ?」
ヌル「オオオッ!」バチチッ
職員J「ーーおがッ!」ビリビリッ
ドサッ
しんのすけ&ハウ「おおーっ」パチパチパチ
グラジオ「フッ、感心してる場合じゃない。エレベーターに乗るぞ」
648 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/08(木) 21:25:51.10 ID:gKH7a9Ln0
タッタッ
グラジオ「…………」ピコピコカチカチ
ハウ「あれー? 動かないのー?」
グラジオ「まっ、そうだろうな。動かせるのは関係者のみか。地下にも降りられんとは、わかっていたが……かなりクルもんだな」
ロトム図鑑「私の出番のようだな」ズイッ
しんのすけ「おーぶりぶりざえもん」
グラジオ「……図鑑ごときに何ができるんだ?」
ロトム図鑑「私は国際警察のハッカー兼サイバーテロ対策部隊に所属していたポケモンだ。ここのサーバーにハッキングしてセキュリティを解除し、エレベーターを動かしてやる」
ハウ「そんな部隊あるのー?」
グラジオ「なるほど……ロトムはもともと電化製品の中に入り込む性質を持つポケモンだったな。ならば、うまく応用すればハッキングすることも不可能ではない……か」
ロトム図鑑「ゴーストタイプだから、やろうと思えば人間の頭の中にでも入れるからな」
ハウ「科学とポケモンの力ってすげー」
ロトム図鑑「そういうことだ。ふむふむ……」
ロトム図鑑「……これは!」
ハウ「なにかわかったのー?」
649 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/08(木) 21:26:44.58 ID:gKH7a9Ln0
ロトム図鑑「このエレベーターはシルフカンパニー製だな」
グラジオ「そんなことどうでもいいだろ……! 認証を解除しろと言ってる!」イラッ
ロトム図鑑「慌てるな、こわっぱども。どこか接続できるプラグの差し込み口的なモノがあるはずだ」
ハウ「なんか不安になってきたー……」
ロトム図鑑「あった! さて、接続するぞ」スルスル カチッ
しんのすけ「どう?」
ロトム図鑑「黙れ、今ハッキングしている最中だ」ピコピコ
ロトム図鑑「ふむ……厄介なことになった」
グラジオ「まさか、探知されたのか?」
ロトム図鑑「いや、世界中のネットワークを通してハッキングしているから短時間は逆探知される心配はない。だが、最後のセキュリティを破るためには2つの選択肢のうち、1つを選ばないといけないようだ」
ハウ「なになにー?」
650 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/08(木) 21:27:57.86 ID:gKH7a9Ln0
ロトム図鑑「単純なモノだ。赤か緑、どちらかのウォールを破ればセキュリティーが解除されるが、もう一方はトラップになっている」
しんのすけ「クジラくん、どっちにしたらいいの?」
グラジオ「……赤か緑か」ムムム
ハウ「ねぇ、聞こえてるー?」
グラジオ「……」
ハウ「グラジオってさー黙ってればかっこいいと思ってるところあるよね」ボソッ
しんのすけ「いやですわ~あれが今時の若い子のスタイルなのかしら~」ボソッ
グラジオ「……聞こえてるぞ!」
651 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/08(木) 21:29:02.73 ID:gKH7a9Ln0
ロトム図鑑「思い出した! 確かこういうとき、赤を選ぶのが正解だった」
ハウ「じゃあ早く破ろー!」
ロトム図鑑「よーし……」
しんのすけ「と言いつつ緑だったり」
ブチッ
ピーッ
ハウ「あ」
ロトム図鑑「バカ! なんということを!」
・・・
ハウ「……あれー?」
しんのすけ「何も起きないじゃん」
ロトム図鑑「……ふう! 私の的確な判断がセキュリティーを解いたようだな」
グラジオ「どこが的確だ! このブタ!」ガシッ
ロトム図鑑「待て! まだ安全に接続をーーあ゛っ」ブチッ
652 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/08(木) 21:29:46.77 ID:gKH7a9Ln0
アナウンス『ビーッ!ビーッ! 船着場から不審な反応あり! 至急財団職員は侵入者の確保へ向かわれたし! 繰り返す……』
ドカドカ!
イタゾー!
しんのすけ「あららー」
ハウ「うわわー!結局バレてるじゃん!」
グラジオ「こんな奴を信じたオレがバカだった……」
ロトム図鑑「お前が勝手に私をいじるからだ! バカ!」
コツコツ
ザオボー「エーテル財団の支部長といえば、世界にただ一人……このザオボーだけで、ございます」
ザオボー「おやおや、招いていないのにまたいらしたのですか?」ニヤァ
しんのすけ「よ! 課長!」
ザオボー「支部長です!」
653 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/08(木) 21:30:27.42 ID:gKH7a9Ln0
グラジオ「……言わなくとも、用件はわかっているよな? ザオボーともあろうお人なら」
ザオボー「ヒヒヒ……! グラジオさま、世間にもまれたようですね。ですが教えられません! あなたともあろうお方なら、この状況で言える立場なのか、わかっていますよね」
財団職員たち「…………!」スッ
グラジオ「……クッ」
ロトム図鑑「おねげえしますだ、こいつらのポケモンは渡しますから命だけはお助けくだせえ」
ハウ「こいつー!」
ザオボー「ほうほうほう、面白いことを言う図鑑ですね。わざわざハッキングしていたのはあなたでしたか。いいでしょう」
職員K「では私が彼らのポケモンと身柄を拘束します」
ザオボー「ではロトム図鑑、あなたの身柄はこの支部長のザオボーが保証いたしますよ」
ロトム図鑑「へへーん、悔しかったらかかってこい」ブリブリ
しんのすけ「裏切り者ーっ!」
グラジオ「このブタ……覚えてろ」
ザオボー「彼らは地下1階の空いているラボにでも閉じ込めておきなさい!」
654 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/08(木) 21:31:33.84 ID:gKH7a9Ln0
エーテルパラダイス 地下1階 とあるラボ(空き部屋)
グラジオ「くっ……」
しんのすけ「ぬーっ! オラの青春返せーっ!」
ハウ「そこはポケモンじゃないのー?」
職員K「安心しろ、後でお前たちをエーテルパラダイスから追い出した時にポケモンを返してやる」
職員K「もっとも、グラジオ様が持ち出したタイプ:ヌルは返してもらいますが」
グラジオ「貴様……!」ギロッ
ハウ「持ち出したー? どういうことー?」
しんのすけ「もしかして禁断の恋ってやつ?」
職員K「それを君たちが知る必要はない。そこでおとなしくしているんだな」
ウィーン
655 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/08(木) 21:32:45.48 ID:gKH7a9Ln0
ハウ「ねえグラジオー。ヌルってどんなポケモンなの?」
しんのすけ「クジラくんの元カノ?」
グラジオ「…………」
グラジオ「……ヌルは、ウルトラビーストに対抗するために創られた、人工のポケモンだ」
しんのすけ「!」ピクッ
ハウ「創られたポケモンー!? それってポリゴンみたいなヤツってことー?」
グラジオ「……そうだ。だが、プログラムで創られたポリゴンと違うのはヌル自体、シンオウ地方に伝わる伝説のポケモンをモデルに、バイオテクノロジーでありとあらゆるタイプのポケモンの力を組み合わせて創られたポケモンだ」
656 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/08(木) 21:33:55.50 ID:gKH7a9Ln0
グラジオ「……元々はARシステムと呼ばれるプログラムを組み込むことで、あらゆるタイプになり、あらゆる技を使いこなすように設計された。だが……起動テストを行った結果……成功するどころかヌルは暴走してしまった。それを制御するためにあの兜を被せられたんだ」
ハウ「なんでグラジオはーヌルと一緒にいるのー?」
グラジオ「……オレとヌルは似てるんだ」
しんのすけ「えーっ! あの兜がパックリ割れると、クジラくんそっくりの顔が出てくるの?!」
グラジオ「そういう意味の似てるじゃない……!」
グラジオ「作られた存在なんだ……。オレは母の飾りとして、いつも選ばれた服で、言われたとおりに振る舞い……ヌルはビーストと戦う。そのためだけに、準備された」
グラジオ「ビーストを倒すためだけに存在しているヌルを放っておくことはできなかった……自分を見ているみたいでな。それで2年前、オレはヌルを連れてここを出て行った」
ハウ「それじゃーグラジオってここの人だったのー?」
グラジオ「……そうだ」
ウゴッ! ウグァァァァッ!
3人「!?」
ハウ「今度はなにー?」
657 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/08(木) 21:35:26.77 ID:gKH7a9Ln0
今日はここまで。
次回の更新は明後日の夜。つまり明日はお休みです。
じゃ、そゆことで~
658 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/08(木) 21:37:16.16 ID:b/JbfWkY0
乙
ついにやりやがったな豚・・・
ひろしはルザミーネ側かビッケ側なのか・・・
659 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/08(木) 21:37:47.80 ID:gKH7a9Ln0
【おまけ】
ハウ「あのさー気になってることがあるんだー」
しんのすけ「なに?」
ハウ「グラジオってポケモン勝負中、いつも左腕震わせてるよねー。あれなんだろーね?」
しんのすけ「血圧測ってるんじゃない?」
ハウ「違うと思うー。もっとこう、日頃の癖というかそんな感じがするんだよねー」
しんのすけ「お! わかった、手相を見てるとか?」
ハウ「Zポーズのイメトレ?」
しんのすけ「バイブ機能が付いてるとか」
ロトム図鑑「ラーメンの湯切りの練習だろ」
しんのすけ「あ、それだ!」
ハウ「ポケモン勝負してる最中にラーメン作る練習なんてへんなのー」
しんのすけ&ハウ&ロトム図鑑「あはははー!!」
グラジオ「ンなわけあるか! お前らオレをなんだと思っているんだ……!!」ビキッ
660 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/08(木) 21:48:12.73 ID:U4IeB3R10
乙
グラジオラーメンのGifすき
しんのすけ「アローラ地方を冒険するゾ」
Part1<< Part32 Part33 Part34 Part35 Part36 Part37 Part38 Part39 Part40 >>Part81
評価する!(813)
クレしんSS集一覧に戻る
ショートストーリーの人気記事
神様「神様だっ!」 神使「神力ゼロですが・・・」
神様の秘密とは?神様が叶えたかったこととは?笑いあり、涙ありの神ss。日常系アニメが好きな方におすすめ!
→記事を読む
女「ハローハロー。誰かいませんか?どうぞ」
→記事を読む
キモオタ「我輩がおとぎ話の世界に行くですとwww」ティンカーベル「そう」
→記事を読む
魔王「世界の半分はやらぬが、淫魔の国をくれてやろう」
→記事を読む
男「少し不思議な話をしようか」女「いいよ」
→記事を読む
同僚女「おーい、おとこ。起きろ、起きろー」
→記事を読む
妹「マニュアルで恋します!」
→記事を読む
きのこの山「最後通牒だと……?」たけのこの里「……」
→記事を読む
月「で……であ…でぁー…TH…であのて……?」
→記事を読む
彡(゚)(゚)「お、居酒屋やんけ。入ったろ」
→記事を読む