しんのすけ「アローラ地方を冒険するゾ」
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587 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/07(水) 22:21:47.40 ID:QIuy7ebG0
天井裏
ジュナイパー(ボール)『結局、あの部屋にヤンちゃんはいなかったね』
ヨワシ(ボール)『この建物じゃなくて別の場所に連れ去ったとか?』
ミミッキュ(ボール)『ボスがお待ちかね、って言ってたから、たぶんスカル団のボスのところの部屋にいると思う』
ジュナイパー(ボール)『スカル団のボス……あのむしタイプ使いの人か』
しんのすけ「……」
ゴソゴソ
しんのすけ(お、いた!)
ジュナイパー(ボール)『ボーちゃんの予測通りだったね』
しんのすけは開いている穴から下を覗くと、連れ去られたヤングースを見つけた。
しかし同時に、マリエ庭園で戦っていたグズマがすぐそばで椅子に座ってふんぞり返っており、したっぱも一人控えている。
ヤングース「きゅう……」
グズマ「…………」
したっぱH「…………」
588 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/07(水) 22:26:37.88 ID:QIuy7ebG0
ヌイコグマ(ボール)『みんなヤンちゃんから背中を向けているからいいけど、結構距離近いわよ? 大丈夫?』
ジュナイパー(ボール)『しんのすけ、物音を立てずにゆっくり降りながらヤンちゃんを助け出すんだ』
しんのすけ「ほい」
しんのすけ「ボーちゃん、レッツラゴー」
ミミッキュ『ボ……』スッ
しんのすけボーちゃんの鼻水状の影を腰に巻くと、静かにグズマたちのいる部屋へ下り始めた……。
しんのすけ「…………」スルスルスル
ヤングース「きゅ?」
しんのすけ「…………」ヨッ
しんのすけ「…………」サ、オラノウデニオノリ
ヤングース「きゅう」タッ
グズマ「……おい」
589 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/07(水) 22:27:21.62 ID:QIuy7ebG0
しんのすけ&ヤングース「!!」ビクッ
グズマ「新しいエネココア取ってこい。今すぐだ」
したっぱH「へ、へいっ」ダッ
グズマ「…………」
しんのすけ&ヤングース「……ホッ」
ロトム図鑑(あの宝石はZクリスタルか? ひとつくすねちゃお)ソロソロ
カチャッ
コロコロ
グズマ「ん!?」ガタッ
ロトム図鑑「あ」
しんのすけ「い!」
グズマ「うぉ、お前らは……!」
590 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/07(水) 22:28:30.70 ID:QIuy7ebG0
ロトム図鑑「ち、ちわー、宅配便ですぅハンコーお願いしますぅ」
グズマ「あ? なんも頼んでねーぞ」
しんのすけ「オラたち、幸せを運ぶ宅急便なんで……」
グズマ「はっ、スカしてるなあ。そのヤングースが目当てかよ」
ヤングース「きゅうぅ……」
しんのすけ「ぬーバレたか! オラはアローラ防衛隊の隊長として、ヤンちゃんをお助けしに来たんだゾ! しんみょーにお縄につけ! スケスケおパンツ団のくさや!」
グズマ「グズマだっつってんだろーが!」
グズマ「で、そんなことのために、わざわざ乗りこんできたのかよ」
しんのすけ「そーそー!」
グズマ「はっ、大事なのはてめえのポケモンだけでいいじゃねーか!」
しんのすけ「防衛隊ルールその1! 困ってる人とポケモンがいたらお助けすること!」
グズマ「くだらねぇよ、んなもん。あんな奴ら、助ける価値もねぇよ」ギロリ
しんのすけ「ううっ……そんな目で見ないで」
グズマ「……てめーよ、目の前にブッ壊れたテレビとかがあったらどうするよ?」
591 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/07(水) 22:29:47.34 ID:QIuy7ebG0
しんのすけ「……叩く?」
グズマ「だろ? とりあえずブッ叩くよな! 少なくともオレはそうする。まあ、大抵はよ、跡形もなく壊れちまうけどな」
グズマ「おまえも、ガキにしちゃ相当ブッ壊れているな。バカっぽく振舞っちゃいるが、オレの目は誤魔化せねぇ。分かるぜ、おまえそこらの奴らと比べ物にならないくらい修羅場を乗り越えてやがるな。そこらのガキがする目つきじゃねえ」
しんのすけ「くさやのおじさんは目のクマがすごいけどね。寝不足?」
グズマ「んな言葉でごまかしてるんじゃねーよ。おまえ、直してやらあ!」
しんのすけ「悪いけどオラ、お腹すいてるからおじさんに構ってるヒマないの」スッ
しんのすけ「マサオくん! レッツラゴー!」ヒョイッ
ポンッ
ヨワシ(群)『よっしゃー! 派手にブチかますぜ!』ガパッ
群れたマサオの巨大な口は、グズマに向けられていた。どこからともなく、何かが押し寄せるような音が聞こえてくる。
グズマ「はーー?」
ブッシャァァァァァァァ!!
グズマ「なっ、おおおっ?!」
マサオの口から発射されたハイドロポンプが、グズマを勢いよく部屋の外へ、そしてそのまま屋敷の外へと押し出していく!
592 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/07(水) 22:30:46.53 ID:QIuy7ebG0
~いかがわしき屋敷 外~
スカりん「スッチー!」
スッチー「スカりん!」
ドラコ「あいつら、まだやってるのか……」
マミ「ウザイというか、なんというか……」
バリン!
ドドドドドド!!
おキン「!?」
ドラコ「なんだ!?」
マミ「屋敷から大量の水が!」
グズマ「ゴホッ! ペッ! ペッ!」
ドラコ「グズマさん!」
593 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/07(水) 22:31:44.75 ID:QIuy7ebG0
ザワザワ
ヤシキガ!
グズマサン、ダイジョウブッスカ?
グズマ「…………」ポタポタ
グズマは天を仰ぐと、カザマに掴まって空からポータウンを脱出するしんのすけとヤングース(と、こっそりムシZを手に入れたぶりぶりざえもん)が……。
しんのすけ「…………!」フリフリ
ドラコ「あのじゃがいも小僧、いつの間に……」
マミ「急いで追ってきやす!」
グズマ「グズマァ!! なにやってるんだああ!!」ガクガクッ
マミ「ヒッ!」ビクッ
グズマ「……あのじゃがいも小僧。おまえはブッ壊す! あいつらの力を使ってもな!」ワナワナ
594 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/07(水) 22:32:52.45 ID:QIuy7ebG0
17番道路
バサッバサッ
しんのすけ「ほっほーい!」フリフリ
アセロラ「あ、帰ってきた!」
スタッ
しんのすけ「あー疲れた」
ヤングース「きゅう!」ピョン
アセロラ「おーよしよし、怖かったねー」ナデナデ
アセロラ「しんちゃんありがとう! ホント、すごいんだ! 尊敬だよ!!」
しんのすけ「いやいやーアローラ防衛隊としてとーぜんのことをしたまでですからー。カザマくんもごくろーさん」
ジュナイパー『まったく、ぶりぶりざえもんが勝手なことしなきゃ穏便に済んだのに』
ロトム図鑑「魔が差しただけだ、まいったか」
ジュナイパー『威張るなって』
クチナシ「急にスカル団が騒がしくなったと思ったら、お前さんたちか」
アセロラ「あー! クチナシのおじさん!」
595 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/07(水) 22:33:36.90 ID:QIuy7ebG0
アセロラ「おじさん! 腕利きのおまわりさんだよね? ちゃんとスカル団をみておいてよ! なんのため、ここにいるんだよ!」
クチナシ「安いんだよ、家賃が」ヤレヤレ
クチナシ「スカル団の近くにいるなんて、酔狂者だからよ」
アセロラ「スカル団にキズつけられたポケモンなら、エーテル財団に預ければいいのに。自分で世話してるからでしょ?」
アセロラ「しんちゃん! ヤングース! エーテルハウスに帰ろ!」
しんのすけ「ほーい!」
ヤングース「きゅう!」
アセロラ「あ、おじさん、また来るね!」フリフリ
しんのすけ「達者で暮らせよー」フリフリ
クチナシ「静かに暮らしたいんだがな」
タッタッタッ
クチナシ(それにしてもスカル団の連中、なんだか少ねえな。まあ、屋敷が吹っ飛んだら逃げ出すやつもいるよな)
クチナシ「ボールの中のポケモン、街の中のスカル団……どっちが幸せなんだか」
596 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/07(水) 22:39:26.21 ID:QIuy7ebG0
今日はここまで。
次回の更新は明日の夜。
ポケモン勝負での文体ミスが多くてすみませんでした。せっかくのボーちゃんの初陣なのにドラゴンクローとシャドークローを間違えたり、のろいとおきみやげを勘違いするよう書いてしまって……。
じゃ、そゆことで~!
余談ですが……最初にスイレンを見たとき、どこかで見覚えが有るなと思ったら、黄金のスパイ大作戦のレモンちゃんに似てると思いました。
597 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/07(水) 23:00:33.27 ID:SZUPVQzTo
家族と一緒に宇宙に行った後、妹を助ける為に地球から体と心がバラバラになりかけながらも他の星へ移動したり、
過去へ飛んだり未来へ飛んだりしながら世界や異世界を何度も救ったり、
父親と死に別れたり何度挫折しかけそうになっても絶対に諦めない、
修羅場乗り越えてるなんてレベルじゃねーカプも認める救いのヒーローだからなしんちゃんは
598 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/07(水) 23:08:33.04 ID:HyuVlqqt0
相手が美女でも「悪い奴」とみなせばちゃんと敵対できるからなしんちゃんは
ルザミーネ戦が楽しみだ
599 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/08(木) 10:57:59.11 ID:P5dGCijZO
さりげなく出番が消えたギーマさん
600 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/08(木) 19:26:28.73 ID:gKH7a9Ln0
エーテルハウス
しんのすけ「おっかえりー!」
アセロラ「ただいま! ヤングースも帰ってきたよ!」
ヤングース「きゃうきゃう!」ダッ
男の子「○×□△※★!!」ギャーギャー
女の子「○△※×□△!!」ピーピー
ハウ「…………」ガックリ
アセロラ「エー!? どういう感じなの? これ?」
しんのすけ「あれ? リーリエちゃんは?」
ハウ「しんのすけ……ごめん!! おれ、ちっとも楽しくないよ……」
アセロラ「だから、どういうことなの?」
ハウ「リーリエ、いなくなっちゃったー」
601 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/08(木) 19:28:46.30 ID:gKH7a9Ln0
~数時間前~
リーリエ「なんて人たち……」
プルメリ「今日は消えないんだねえ。聞いてた話と違うじゃないか」
リーリエ「あのときは……このコも絶体絶命のピンチでした……。ですから、能力を使ってわたしを……」
リーリエ「わたしにはなにもできませんが、能力だけは使わせない……そう決めたのです。ですから……わたしが頑張るのです……!」
したっぱB「今もピンチじゃないスカ? お花畑なお嬢さまスカ」クネクネ
プルメリ「いいさ、これ以上あんたから奪えるモンなんてないし」
プルメリ「それに……あんたをポケモン泥棒と言っていいのか、わからないところもあるからね」
リーリエ「あなたたちについていきます。ですから、他のみなさんには、手を出さないでください……!」
602 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/08(木) 19:29:51.37 ID:gKH7a9Ln0
ハウ「アセロラがいなくなったあと、プルメリっての戻ってきてー」
アセロラ「えー!?」
ハウ「おれ、トレーナーなのにー!」キッ
ハウ「トレーナーじゃないリーリエに守ってもらったんだ……」ガックリ
しんのすけ「んもー今度はリーリエちゃん? オラがいないとすぐどっか行っちゃうんだから」ヤレヤレ
ウィーン
みんな「!!」
グラジオ「……コスモッグと一緒にいたのが、まさかリーリエだったとは!」
ハウ「わー!! リーリエ知ってるのー?」
しんのすけ「ほーほー、リーリエちゃんはクジラの一種だったのかー」
ハウ「そーじゃないってー!」
グラジオ「オマエらが頼りないから、コスモッグも! リーリエも! ……オレの怒り、ぶちまける!」ギロッ
グラジオ「まずはしんのすけ、お前からだ!」スッ
しんのすけ「いやん、オラってモテモテー」
ハウ「違うと思う……」
603 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/08(木) 19:31:26.94 ID:gKH7a9Ln0
スカル団の グラジオが
勝負を しかけてきた!
グラジオ「……オレの怒りと重ね合わせ、無力な者どもに制裁を! 行け、ヌル!」ヒョイッ
ポンッ
タイプ:ヌル「オォォォォッ!」
しんのすけ「カザマくんっ、レッツラゴー!」ヒョイッ
ポンッ
ジュナイパー『あのポケモン……! 今度は勝つぞ!』
ハウ「うわわー! 始まっちゃった!」
グラジオ「ヌル! シザークロス!」
ヌル「オォォォッ!」ブンッ
ジュナイパー『今までの僕と一味違うところを見せてやるっ!』バサッ
カザマはヌルのシザークロスをかわしつつ、天井近くまで大きく羽ばたくと、矢羽根によるはっぱカッターを放った!
ヌル「オオッ!?」ドスッ
604 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/08(木) 19:33:18.32 ID:gKH7a9Ln0
グラジオ「ヌル……! ブレイククロー!」
ヌル「ウォォッ!」ドドドド!
ズパッ!!
ジュナイパー『うわっ……と。あれ?』キョロキョロ
グラジオ「なぜ、効かない!?」
ロトム図鑑「ブレイククローはノーマルタイプの技のようだな」
しんのすけ「クジラくん、オラのカザマくんはゴーストタイプ。ジョーシキだゾ」
グラジオ(しまった。ヤツのモクローは進化して、ゴーストタイプになったのか。うかつだった……!)
ジュナイパー『お返しだ!』
矢を放たず、ジュナイパーは翼を広げると、ヌルに向かって突っ込んだ!
ジュナイパー『えいっ!』ブンッ
ザンザンザンッ!!
ヌル「オオオッ?!」ズパッ!
605 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/08(木) 19:34:37.29 ID:gKH7a9Ln0
グラジオ「チッ、ヌル! おいうちだ!」
ヌル「ウォォォッ!」ダッ
シュルシュルシュル
ガッ!
ヌル「?!!」フラッ ドタッ
グラジオ「なっ……くさむすびか!」
しんのすけ「よーしカザマくん! このままZワザ行っちゃいますか!」
ジュナイパー『うん、頼む!』
バッ バッ ブリッ ブリッ パァァッ バァーン!
ピカッ! ゴウッ!!
カザマは Zパワーを 身体に まとった!
カザマが 解き放つ
全力の Zワザ!
ブ ル ー ム シ ャ イ ン エ ク ス ト ラ !
天井裏
ジュナイパー(ボール)『結局、あの部屋にヤンちゃんはいなかったね』
ヨワシ(ボール)『この建物じゃなくて別の場所に連れ去ったとか?』
ミミッキュ(ボール)『ボスがお待ちかね、って言ってたから、たぶんスカル団のボスのところの部屋にいると思う』
ジュナイパー(ボール)『スカル団のボス……あのむしタイプ使いの人か』
しんのすけ「……」
ゴソゴソ
しんのすけ(お、いた!)
ジュナイパー(ボール)『ボーちゃんの予測通りだったね』
しんのすけは開いている穴から下を覗くと、連れ去られたヤングースを見つけた。
しかし同時に、マリエ庭園で戦っていたグズマがすぐそばで椅子に座ってふんぞり返っており、したっぱも一人控えている。
ヤングース「きゅう……」
グズマ「…………」
したっぱH「…………」
588 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/07(水) 22:26:37.88 ID:QIuy7ebG0
ヌイコグマ(ボール)『みんなヤンちゃんから背中を向けているからいいけど、結構距離近いわよ? 大丈夫?』
ジュナイパー(ボール)『しんのすけ、物音を立てずにゆっくり降りながらヤンちゃんを助け出すんだ』
しんのすけ「ほい」
しんのすけ「ボーちゃん、レッツラゴー」
ミミッキュ『ボ……』スッ
しんのすけボーちゃんの鼻水状の影を腰に巻くと、静かにグズマたちのいる部屋へ下り始めた……。
しんのすけ「…………」スルスルスル
ヤングース「きゅ?」
しんのすけ「…………」ヨッ
しんのすけ「…………」サ、オラノウデニオノリ
ヤングース「きゅう」タッ
グズマ「……おい」
589 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/07(水) 22:27:21.62 ID:QIuy7ebG0
しんのすけ&ヤングース「!!」ビクッ
グズマ「新しいエネココア取ってこい。今すぐだ」
したっぱH「へ、へいっ」ダッ
グズマ「…………」
しんのすけ&ヤングース「……ホッ」
ロトム図鑑(あの宝石はZクリスタルか? ひとつくすねちゃお)ソロソロ
カチャッ
コロコロ
グズマ「ん!?」ガタッ
ロトム図鑑「あ」
しんのすけ「い!」
グズマ「うぉ、お前らは……!」
590 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/07(水) 22:28:30.70 ID:QIuy7ebG0
ロトム図鑑「ち、ちわー、宅配便ですぅハンコーお願いしますぅ」
グズマ「あ? なんも頼んでねーぞ」
しんのすけ「オラたち、幸せを運ぶ宅急便なんで……」
グズマ「はっ、スカしてるなあ。そのヤングースが目当てかよ」
ヤングース「きゅうぅ……」
しんのすけ「ぬーバレたか! オラはアローラ防衛隊の隊長として、ヤンちゃんをお助けしに来たんだゾ! しんみょーにお縄につけ! スケスケおパンツ団のくさや!」
グズマ「グズマだっつってんだろーが!」
グズマ「で、そんなことのために、わざわざ乗りこんできたのかよ」
しんのすけ「そーそー!」
グズマ「はっ、大事なのはてめえのポケモンだけでいいじゃねーか!」
しんのすけ「防衛隊ルールその1! 困ってる人とポケモンがいたらお助けすること!」
グズマ「くだらねぇよ、んなもん。あんな奴ら、助ける価値もねぇよ」ギロリ
しんのすけ「ううっ……そんな目で見ないで」
グズマ「……てめーよ、目の前にブッ壊れたテレビとかがあったらどうするよ?」
591 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/07(水) 22:29:47.34 ID:QIuy7ebG0
しんのすけ「……叩く?」
グズマ「だろ? とりあえずブッ叩くよな! 少なくともオレはそうする。まあ、大抵はよ、跡形もなく壊れちまうけどな」
グズマ「おまえも、ガキにしちゃ相当ブッ壊れているな。バカっぽく振舞っちゃいるが、オレの目は誤魔化せねぇ。分かるぜ、おまえそこらの奴らと比べ物にならないくらい修羅場を乗り越えてやがるな。そこらのガキがする目つきじゃねえ」
しんのすけ「くさやのおじさんは目のクマがすごいけどね。寝不足?」
グズマ「んな言葉でごまかしてるんじゃねーよ。おまえ、直してやらあ!」
しんのすけ「悪いけどオラ、お腹すいてるからおじさんに構ってるヒマないの」スッ
しんのすけ「マサオくん! レッツラゴー!」ヒョイッ
ポンッ
ヨワシ(群)『よっしゃー! 派手にブチかますぜ!』ガパッ
群れたマサオの巨大な口は、グズマに向けられていた。どこからともなく、何かが押し寄せるような音が聞こえてくる。
グズマ「はーー?」
ブッシャァァァァァァァ!!
グズマ「なっ、おおおっ?!」
マサオの口から発射されたハイドロポンプが、グズマを勢いよく部屋の外へ、そしてそのまま屋敷の外へと押し出していく!
~いかがわしき屋敷 外~
スカりん「スッチー!」
スッチー「スカりん!」
ドラコ「あいつら、まだやってるのか……」
マミ「ウザイというか、なんというか……」
バリン!
ドドドドドド!!
おキン「!?」
ドラコ「なんだ!?」
マミ「屋敷から大量の水が!」
グズマ「ゴホッ! ペッ! ペッ!」
ドラコ「グズマさん!」
593 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/07(水) 22:31:44.75 ID:QIuy7ebG0
ザワザワ
ヤシキガ!
グズマサン、ダイジョウブッスカ?
グズマ「…………」ポタポタ
グズマは天を仰ぐと、カザマに掴まって空からポータウンを脱出するしんのすけとヤングース(と、こっそりムシZを手に入れたぶりぶりざえもん)が……。
しんのすけ「…………!」フリフリ
ドラコ「あのじゃがいも小僧、いつの間に……」
マミ「急いで追ってきやす!」
グズマ「グズマァ!! なにやってるんだああ!!」ガクガクッ
マミ「ヒッ!」ビクッ
グズマ「……あのじゃがいも小僧。おまえはブッ壊す! あいつらの力を使ってもな!」ワナワナ
594 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/07(水) 22:32:52.45 ID:QIuy7ebG0
17番道路
バサッバサッ
しんのすけ「ほっほーい!」フリフリ
アセロラ「あ、帰ってきた!」
スタッ
しんのすけ「あー疲れた」
ヤングース「きゅう!」ピョン
アセロラ「おーよしよし、怖かったねー」ナデナデ
アセロラ「しんちゃんありがとう! ホント、すごいんだ! 尊敬だよ!!」
しんのすけ「いやいやーアローラ防衛隊としてとーぜんのことをしたまでですからー。カザマくんもごくろーさん」
ジュナイパー『まったく、ぶりぶりざえもんが勝手なことしなきゃ穏便に済んだのに』
ロトム図鑑「魔が差しただけだ、まいったか」
ジュナイパー『威張るなって』
クチナシ「急にスカル団が騒がしくなったと思ったら、お前さんたちか」
アセロラ「あー! クチナシのおじさん!」
595 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/07(水) 22:33:36.90 ID:QIuy7ebG0
アセロラ「おじさん! 腕利きのおまわりさんだよね? ちゃんとスカル団をみておいてよ! なんのため、ここにいるんだよ!」
クチナシ「安いんだよ、家賃が」ヤレヤレ
クチナシ「スカル団の近くにいるなんて、酔狂者だからよ」
アセロラ「スカル団にキズつけられたポケモンなら、エーテル財団に預ければいいのに。自分で世話してるからでしょ?」
アセロラ「しんちゃん! ヤングース! エーテルハウスに帰ろ!」
しんのすけ「ほーい!」
ヤングース「きゅう!」
アセロラ「あ、おじさん、また来るね!」フリフリ
しんのすけ「達者で暮らせよー」フリフリ
クチナシ「静かに暮らしたいんだがな」
タッタッタッ
クチナシ(それにしてもスカル団の連中、なんだか少ねえな。まあ、屋敷が吹っ飛んだら逃げ出すやつもいるよな)
クチナシ「ボールの中のポケモン、街の中のスカル団……どっちが幸せなんだか」
596 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/07(水) 22:39:26.21 ID:QIuy7ebG0
今日はここまで。
次回の更新は明日の夜。
ポケモン勝負での文体ミスが多くてすみませんでした。せっかくのボーちゃんの初陣なのにドラゴンクローとシャドークローを間違えたり、のろいとおきみやげを勘違いするよう書いてしまって……。
じゃ、そゆことで~!
余談ですが……最初にスイレンを見たとき、どこかで見覚えが有るなと思ったら、黄金のスパイ大作戦のレモンちゃんに似てると思いました。
597 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/07(水) 23:00:33.27 ID:SZUPVQzTo
家族と一緒に宇宙に行った後、妹を助ける為に地球から体と心がバラバラになりかけながらも他の星へ移動したり、
過去へ飛んだり未来へ飛んだりしながら世界や異世界を何度も救ったり、
父親と死に別れたり何度挫折しかけそうになっても絶対に諦めない、
修羅場乗り越えてるなんてレベルじゃねーカプも認める救いのヒーローだからなしんちゃんは
598 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/07(水) 23:08:33.04 ID:HyuVlqqt0
相手が美女でも「悪い奴」とみなせばちゃんと敵対できるからなしんちゃんは
ルザミーネ戦が楽しみだ
599 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/08(木) 10:57:59.11 ID:P5dGCijZO
さりげなく出番が消えたギーマさん
600 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/08(木) 19:26:28.73 ID:gKH7a9Ln0
エーテルハウス
しんのすけ「おっかえりー!」
アセロラ「ただいま! ヤングースも帰ってきたよ!」
ヤングース「きゃうきゃう!」ダッ
男の子「○×□△※★!!」ギャーギャー
女の子「○△※×□△!!」ピーピー
ハウ「…………」ガックリ
アセロラ「エー!? どういう感じなの? これ?」
しんのすけ「あれ? リーリエちゃんは?」
ハウ「しんのすけ……ごめん!! おれ、ちっとも楽しくないよ……」
アセロラ「だから、どういうことなの?」
ハウ「リーリエ、いなくなっちゃったー」
601 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/08(木) 19:28:46.30 ID:gKH7a9Ln0
~数時間前~
リーリエ「なんて人たち……」
プルメリ「今日は消えないんだねえ。聞いてた話と違うじゃないか」
リーリエ「あのときは……このコも絶体絶命のピンチでした……。ですから、能力を使ってわたしを……」
リーリエ「わたしにはなにもできませんが、能力だけは使わせない……そう決めたのです。ですから……わたしが頑張るのです……!」
したっぱB「今もピンチじゃないスカ? お花畑なお嬢さまスカ」クネクネ
プルメリ「いいさ、これ以上あんたから奪えるモンなんてないし」
プルメリ「それに……あんたをポケモン泥棒と言っていいのか、わからないところもあるからね」
リーリエ「あなたたちについていきます。ですから、他のみなさんには、手を出さないでください……!」
602 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/08(木) 19:29:51.37 ID:gKH7a9Ln0
ハウ「アセロラがいなくなったあと、プルメリっての戻ってきてー」
アセロラ「えー!?」
ハウ「おれ、トレーナーなのにー!」キッ
ハウ「トレーナーじゃないリーリエに守ってもらったんだ……」ガックリ
しんのすけ「んもー今度はリーリエちゃん? オラがいないとすぐどっか行っちゃうんだから」ヤレヤレ
ウィーン
みんな「!!」
グラジオ「……コスモッグと一緒にいたのが、まさかリーリエだったとは!」
ハウ「わー!! リーリエ知ってるのー?」
しんのすけ「ほーほー、リーリエちゃんはクジラの一種だったのかー」
ハウ「そーじゃないってー!」
グラジオ「オマエらが頼りないから、コスモッグも! リーリエも! ……オレの怒り、ぶちまける!」ギロッ
グラジオ「まずはしんのすけ、お前からだ!」スッ
しんのすけ「いやん、オラってモテモテー」
ハウ「違うと思う……」
603 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/08(木) 19:31:26.94 ID:gKH7a9Ln0
スカル団の グラジオが
勝負を しかけてきた!
グラジオ「……オレの怒りと重ね合わせ、無力な者どもに制裁を! 行け、ヌル!」ヒョイッ
ポンッ
タイプ:ヌル「オォォォォッ!」
しんのすけ「カザマくんっ、レッツラゴー!」ヒョイッ
ポンッ
ジュナイパー『あのポケモン……! 今度は勝つぞ!』
ハウ「うわわー! 始まっちゃった!」
グラジオ「ヌル! シザークロス!」
ヌル「オォォォッ!」ブンッ
ジュナイパー『今までの僕と一味違うところを見せてやるっ!』バサッ
カザマはヌルのシザークロスをかわしつつ、天井近くまで大きく羽ばたくと、矢羽根によるはっぱカッターを放った!
ヌル「オオッ!?」ドスッ
604 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/08(木) 19:33:18.32 ID:gKH7a9Ln0
グラジオ「ヌル……! ブレイククロー!」
ヌル「ウォォッ!」ドドドド!
ズパッ!!
ジュナイパー『うわっ……と。あれ?』キョロキョロ
グラジオ「なぜ、効かない!?」
ロトム図鑑「ブレイククローはノーマルタイプの技のようだな」
しんのすけ「クジラくん、オラのカザマくんはゴーストタイプ。ジョーシキだゾ」
グラジオ(しまった。ヤツのモクローは進化して、ゴーストタイプになったのか。うかつだった……!)
ジュナイパー『お返しだ!』
矢を放たず、ジュナイパーは翼を広げると、ヌルに向かって突っ込んだ!
ジュナイパー『えいっ!』ブンッ
ザンザンザンッ!!
ヌル「オオオッ?!」ズパッ!
605 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/08(木) 19:34:37.29 ID:gKH7a9Ln0
グラジオ「チッ、ヌル! おいうちだ!」
ヌル「ウォォォッ!」ダッ
シュルシュルシュル
ガッ!
ヌル「?!!」フラッ ドタッ
グラジオ「なっ……くさむすびか!」
しんのすけ「よーしカザマくん! このままZワザ行っちゃいますか!」
ジュナイパー『うん、頼む!』
バッ バッ ブリッ ブリッ パァァッ バァーン!
ピカッ! ゴウッ!!
カザマは Zパワーを 身体に まとった!
カザマが 解き放つ
全力の Zワザ!
ブ ル ー ム シ ャ イ ン エ ク ス ト ラ !
しんのすけ「アローラ地方を冒険するゾ」
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