しんのすけ「アローラ地方を冒険するゾ」
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551 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/07(水) 21:13:17.65 ID:QIuy7ebG0
キンキンキンッ!
ゴルバット「ゴル?!」
しかし、空気の刃が途中で弾かれて、空中で消滅した!
プルメリ「エアカッターが見えない何かに阻まれた……?」
ミミッキュ『ボッ!』メラッ
ボーちゃんの周りに青白い炎が出現すると、一斉にゴルバットへと襲いかかった!
ボウウッ
ゴルバット「ゴルルッ?!」メラメラ
プルメリ「チッ、おにびかい!」
ゴルバット「ゴルル……」シュウウ
更に、やけどを負っているゴルバットの背後に、影の手が素早く現れる!
ミミッキュ『えい!』
ザクッ!
ゴルバット「ゴッゴルル!?」フラッ
552 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/07(水) 21:14:17.34 ID:QIuy7ebG0
プルメリ「怯むんじゃないよ! もう一度、エアカッターだよ!」
ゴルバット「ゴルッ!」バサバサッ!
再びゴルバットは翼をはためかせて、空気の刃をボーちゃんに向けて飛ばした!
しかし、またもやエアカッターは透明の壁に阻まれてしまった。
プルメリ「……やっぱりね、そいつは光の壁を張っているのか。しかもその様子じゃ、混乱してないみたいだね」
しんのすけ「オオタヒカルの壁?」
ジュナイパー(ボール)『光の壁! 相手の特殊攻撃を守るバリアーみたいな技さ』
プルメリ「ならーーどくどくのキバだよ!」
ゴルバット「ゴルルルッ!」バサッ
ガプッ!
ミミッキュ『ボ……!』カクッ
しかし、ボーちゃんにどくどくのキバのダメージは入らず、被っているピカチュウの布の頭部が、コテンと傾いただけだった。
しんのすけ「あれ? ボーちゃん傷ついてない?」
アセロラ「ミミッキュはね、1回だけどんな攻撃も防ぐことができる、ばけのかわって言う強力な特性を持っているの。ただばれた姿になったら、普通に攻撃が通っちゃうから気を付けて!」
ジュナイパー(ボール)『そうだったのか、だからぬしポケモンのミミッキュにマサオくんのハイドロポンプが効かなかったんだな!』
553 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/07(水) 21:16:02.83 ID:QIuy7ebG0
ミミッキュ『せい、やーっ!』ブンッ
ボーちゃんが空中に飛び出し、鼻水型の影を伸ばして、ゴルバットを切り裂く!
ザクッ!!
ゴルバット『ゴルッ!』
ドサッ
しんのすけ「おー、さすがボーちゃん!」
ミミッキュ『ボ』b
プルメリ「……チッ、厄介なポケモン持ってるね。だけどここからが本番さ」スッ
プルメリ「行きな、エンニュート!」
エンニュート「キーククククッ!!」
しんのすけ「どっかで見たぬしポケモンだ! ボーちゃん、イケる?」
ミミッキュ『任せて』グッ
プルメリ「エンニュート、どくどくだよ!」
エンニュート「どくどく~!」バシャッ!
ミミッキュ『ーーボ!』サッ
554 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/07(水) 21:18:11.35 ID:QIuy7ebG0
プルメリ「そのままドラゴンクローだよ!」
エンニュート「キークッ!」ブンッ
回避直後を狙ってエンニュートが素早く飛び出し、ボーちゃんに向けて鋭い爪を立てて一閃する!
ミミッキュ『ボっ?!』ザクッ!
しんのすけ「あーっ! ボーちゃん!」
ミミッキュ『……ボ!』ギンッ
ボーちゃんの目が妖しく光った瞬間、エンニュートの全身に寒気立つような恐ろしい感覚が襲いかかった!
エンニュート「!」ビクゥ
フラフラ
ミミッキュ『……しんちゃん、ごめん。他の誰かと変わって欲しい』
しんのすけ「えっ? もう?」
プルメリ「はんっ、一発もらっただけでおしまいかい」
ミミッキュ『大丈夫、しんちゃんたちが有利になれるように『置き土産』しておいたから』
555 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/07(水) 21:19:55.26 ID:QIuy7ebG0
しんのすけ「おみやげ? なになに? カンタムロボ基地セットとか?」
ミミッキュ『そういう意味のおみやげ、じゃないよ』
しんのすけ「えーそうなの? ま、いいや、マサオくん、レッツラゴー!」ヒョイッ
ポンッ!
ヨワシ『おうっ! このままぶっ倒してやるぜ!』
プルメリ「あの時のヨワシか。メンドーなヤツに育っちまったね」
プルメリ「まぁいいさ、エンニュート! メロメロにしちまいな!」
しんのすけ「メロメロン?」
エンニュート「ウッフゥーン」クネッ
しんのすけ「……え?」
エンニュートが取ったセクシーなポーズに、しんのすけは目が点になった。
しかし、マサオには……。
ヨワシ「」ズッキューン
556 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/07(水) 21:25:00.57 ID:QIuy7ebG0
>>554 修正
プルメリ「そのままシャドークローだよ!」
エンニュート「キークッ!」ブンッ
回避直後を狙ってエンニュートが素早く飛び出し、ボーちゃんに向けて影に染まった鋭い爪を立てて一閃する!
ミミッキュ『ボっ?!』ザクッ!
しんのすけ「あーっ! ボーちゃん!」
ミミッキュ『……ボ!』ギンッ
ボーちゃんの目が妖しく光った瞬間、エンニュートの全身に寒気立つような恐ろしい感覚が襲いかかった!
エンニュート「!」ビクゥ
フラフラ
ミミッキュ『……しんちゃん、ごめん。他の誰かと変わって欲しい』
しんのすけ「えっ? もう?」
プルメリ「はんっ、一発もらっただけでおしまいかい」
ミミッキュ『大丈夫、しんちゃんたちが有利になれるように『置き土産』しておいたから』
557 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/07(水) 21:26:32.33 ID:QIuy7ebG0
プルメリ「そして、もう一度どくどく!」
エンニュート「どくどく~!」バシャッ!
ヨワシ「」ビシャッ!
しんのすけ「あーんマサオくん、なんで避けないの!」
ヨワシ『あ、あはは……天使が見えるよ』
しんのすけ「はぁ? いいから早く攻撃してよー!」
プルメリ「無理だね、そいつはエンニュートに夢中になっちまってるのさ。きっとオスだろうとアタリを付けてたよ」
しんのすけ「どゆことー?」
ロトム図鑑「恋の虜だ」
しんのすけ「片栗粉?」
ハウ「つまりマサオはー、エンニュートのメロメロで好きになって攻撃しにくくなっちゃったんだよー! しんのすけがおねいさんに攻撃できないのと一緒!」
しんのすけ「マサオくん……趣味悪っ」
558 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/07(水) 21:26:48.57 ID:HyuVlqqt0
ドラゴンクローはそもそも効かないからな
559 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/07(水) 21:27:38.93 ID:QIuy7ebG0
プルメリ「さて、反撃と行こうか。ドラゴンクロー!」
エンニュート「キークククッ」ゼェゼェ
ブンッ
ヨワシ『い、いたいって、じゃれつかないで~』ザクッ
ヌイコグマ(ボール)『あぁもう、なにやってるのよあのバカッ!』
プルメリ「もう一度やりな! ぶっ倒れるまで続けるんだ」
エンニュート「キクーッ!」ハァハァ
ブンッ
ヨワシ『もうっ、エン子ちゃんったら~マイスイートハニー』ザクッ デレデレ
しんのすけ「だめだこりゃ」
ヌイコグマ(ボール)『しんちゃん! あたしを出して! あいつの根性叩き直してやる!』
ジュナイパー(ボール)『待って、なんか様子が変だぞ?』
560 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/07(水) 21:28:29.86 ID:QIuy7ebG0
しんのすけ「マサオくんならとっくに変じゃん」
ジュナイパー(ボール)『そっちじゃない! エンニュートの方だよ』
エンニュート「ハァッ! ハァッ!」ドクンドクン
カザマの言うとおり、エンニュートは明らかに様子がおかしかった。さっきと比べて全身から汗が吹き出て、顔色も悪くなり、左胸を抑えている。
プルメリ「どうした? エンニュート」
プルメリ(毒? いや、しんのすけが出してきたポケモンの中に、『ふしょく』の特性を持ってるヤツはいなかった。でも、今エンニュートは弱ってるのはどういうことかね?)
しんのすけ「風邪でも引いたのかな?」
ジュナイパー(ボール)『わからないけど、今がチャンスだ! マサオくんを引っ込めて別のポケモンを出すんだ』
しんのすけ「ほいほい、じゃあマサオくんとネネちゃんチェンジねー」ヒョイッ
ポンッ
ヌイコグマ『マサオくん、後で覚えておきなさいよ!』ダッ
プルメリ「エンニュート! はじけるほのおで迎撃だよ!」
561 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/07(水) 21:30:11.18 ID:QIuy7ebG0
ヌイコグマ『しゃらくさいわよ!』ブンッ
はじけるほのおを打たせる前にネネが先制してアームハンマーを放つ!
エンニュート「ぎギッ!」ドズムッ
ヌイコグマ『あんたみたいにぶりっこしてるポケモンが一番ムカつくのよ!』
エンニュート「キキ……クククッ」ボッ
ヌイコグマ『キャッ!』メラメラ
プルメリ「そのままドラゴンクローで返り討ちにしな!」
エンニュート「キ……ク」ユラリ
姿勢を崩したヌイコグマに、エンニュートが爪を立てながら近づく。
ヌイコグマ『う……!』
562 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/07(水) 21:31:25.16 ID:pc+VUX//O
おきみやげ、おにび、ひかりのかべ…サポート特化?
563 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/07(水) 21:31:43.39 ID:QIuy7ebG0
ピタッ
プルメリ「!?」
ヌイコグマ『え?』
エンニュート「キ、キ……」ブクブクブク
ドサッ!
エンニュートは攻撃する直前、眼球が上を向いて口から泡を吹くと、そのまま力尽きて倒れてしまった。
ヌイコグマ『なんで? なんか急に泡吹いて倒れちゃった……』
エンニュート「」ビクビクッ
プルメリ「気を失ってる……何が起きた?」
アセロラ(あれってひょっとして……のろい?)
しんのすけ「……あ!」
ーー大丈夫、しんちゃんたちが有利になれるように『置き土産』しておいたから
しんのすけ「ボーちゃん、なんかやった?」
ミミッキュ(ボール)『……ボ』b
しんのすけ「おお、にひる」
564 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/07(水) 21:33:50.86 ID:QIuy7ebG0
プルメリ「……ハンっ、こんな子供に、得体の知れないやられ方で負ける自分がイヤになるね! 大したもんだよ。ま、子供相手に手間取るのもわかる強さか」
プルメリ「ただ、ポケモンを返してほしければ、あんた一人で来るんだ」
しんのすけ「オラひとりで? いやーん、おデートのお約束?」
プルメリ「ハァ……ある種うらやましくなるね、その能天気さ」
アセロラ「ちょっと! ポケモンを返すってどういうこと!?」
プルメリ「あの家ン中見てみりゃわかるよ」
プルメリ「さて、しんのすけ。あんたはボスがお待ちかねなんだ。ポータウンの、あたいらのアジトで! せいぜい覚悟しておくんだね」
ザッザッ
しんのすけ「顔を洗って待ってろよー!」
アセロラ「首を洗って、でしょ!」
ハウ「うう……負けちゃいけない勝負は楽しくないよー」ガックリ
しんのすけ「みんなそれだけ必死ってことだゾ、ハウくん。トイレ駆け込む時だっていちいち楽しんでらんないでしょ」
ハウ「それって、正しい喩えって言えるのー?」
アセロラ「そんなことより、みんな大丈夫なの?!」ダッ
565 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/07(水) 21:34:59.35 ID:QIuy7ebG0
エーテルハウス
アセロラ「ねぇ、みんな大丈夫?!」
リーリエ「は、はい。この子達は大丈夫です。ですがスカル団の方が……」
男の子「ふええ~ん! ヤンちゃんが! ヤンちゃんが!」
女の子「ヤンちゃん……グスッグスッ」
リーリエ「この子達のヤングースさんが、スカル団の人たちに取り上げられたのです……」
アセロラ「……許せないっ! ていうか、スカル団のわりに頭いいことしちゃって!!」
しんのすけ「盗むのはスケスケおパンツだけじゃなかったのね」
ハウ「ポケモンを返してほしければ、しんのすけ一人でポータウンのスカル団のアジトに来いって、あいつら言っていたよね……」
リーリエ「そんな……! しんちゃん一人で来てって、とても危険です。スカル団になにをされるか……」
ほしぐもちゃん「ピュイ……」
しんのすけ「じゃあ、お助けに行ってきますか」
566 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/07(水) 21:36:24.81 ID:QIuy7ebG0
リーリエ&ハウ「えっ!?」
アセロラ「ちょっと、リーリエちゃんの話聞いてたの?」
しんのすけ「うん、ヤンちゃんがさらわれたからオラがお助けに行けばいいんでしょ?」
リーリエ「あの……そうじゃなくて、みんなしんちゃん一人で行かせるっていうのが危険ってことを話してたんです」
しんのすけ「へーきへーき! カスカベ防衛隊隊長のオラがいて良かったですな。あ、今はアローラ防衛隊の隊長かー」
アセロラ「おバカなこと言わないで! ヒーローごっこしてる場合じゃないんだよ!」
アセロラ「みんなしんちゃんの事が心配なの! しんちゃん一人危ない目に合わせられないでしょ!」
しんのすけ「ほーほー、じゃあなにすんの? ここでじっと考えてスケスケおパンツ団のところからヤンちゃんが帰ってくるの待ってるの? 助け呼んでる間にヤンちゃんあんなこととかこんなこと、されちゃうかも」
アセロラ「……っ、それは」
しんのすけ「ひょっとしたら、あっはんでうっふんなことされて、ヤンちゃんスケスケおパンツ団に夢中になっちゃうかも」
アセロラ「ヤンちゃんにそんなスケベなことするわけないでしょ! さすがに!」
567 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/07(水) 21:37:46.82 ID:QIuy7ebG0
しんのすけ「やれやれ、ここでそれどれ言っててもしょーがないし、向こうがオラをお呼びならお助けに行かなくちゃ」
ハウ「それどれじゃなくて、あれこれでしょー」
しんのすけ「そうともゆー」
アセロラ「…………」
しんのすけ「というわけで君たち、アローラ防衛隊隊長のオラがヤンちゃんをお助けに行ってくるから、泥船に乗った気持ちで待っててね。だから泣かないの」
男の子「う、うん……」グスッ
女の子「これ……あげる」つマラサダ
女の子「だから……ヤンちゃんのこと……お願い」
しんのすけ「おうっ、オラにまっかせなさいっ!」ドンッ
しんのすけ「じゃ、そゆことでー!」ダッ
リーリエ「あっ! しんちゃん! ダメですっ、戻ってください!!」
ハウ「危ないよー! ホントに行っちゃうのー?!」
アセロラ「……しんちゃん」
568 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/07(水) 21:39:23.17 ID:QIuy7ebG0
15番水道 浜辺
しんのすけ「……あれ? そういえばスケスケおパンツ団のアジトってどこにあるんだっけ?」
ロトム図鑑「私は面倒だから行かないぞ」
しんのすけ「ぶりぶりざえもんも来るの! ぶりぶりざえもんだってアローラ防衛隊の一人なんだから」
アセロラ「しんちゃん!」タタタッ
しんのすけ「お?」
アセロラ「よかった、まだ遠くに行ってなかったんだね」
しんのすけ「どしたの?」
アセロラ「……スカル団たちのいるポータウンの近くまで連れて行ってあげる。一人じゃどう行けばわからないでしょ?」
ロトム図鑑「猛反対してたのにか?」
アセロラ「さっきは怒鳴ったりしてごめんね。アセロラ、しんちゃんのこと心配だったから」
キンキンキンッ!
ゴルバット「ゴル?!」
しかし、空気の刃が途中で弾かれて、空中で消滅した!
プルメリ「エアカッターが見えない何かに阻まれた……?」
ミミッキュ『ボッ!』メラッ
ボーちゃんの周りに青白い炎が出現すると、一斉にゴルバットへと襲いかかった!
ボウウッ
ゴルバット「ゴルルッ?!」メラメラ
プルメリ「チッ、おにびかい!」
ゴルバット「ゴルル……」シュウウ
更に、やけどを負っているゴルバットの背後に、影の手が素早く現れる!
ミミッキュ『えい!』
ザクッ!
ゴルバット「ゴッゴルル!?」フラッ
552 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/07(水) 21:14:17.34 ID:QIuy7ebG0
プルメリ「怯むんじゃないよ! もう一度、エアカッターだよ!」
ゴルバット「ゴルッ!」バサバサッ!
再びゴルバットは翼をはためかせて、空気の刃をボーちゃんに向けて飛ばした!
しかし、またもやエアカッターは透明の壁に阻まれてしまった。
プルメリ「……やっぱりね、そいつは光の壁を張っているのか。しかもその様子じゃ、混乱してないみたいだね」
しんのすけ「オオタヒカルの壁?」
ジュナイパー(ボール)『光の壁! 相手の特殊攻撃を守るバリアーみたいな技さ』
プルメリ「ならーーどくどくのキバだよ!」
ゴルバット「ゴルルルッ!」バサッ
ガプッ!
ミミッキュ『ボ……!』カクッ
しかし、ボーちゃんにどくどくのキバのダメージは入らず、被っているピカチュウの布の頭部が、コテンと傾いただけだった。
しんのすけ「あれ? ボーちゃん傷ついてない?」
アセロラ「ミミッキュはね、1回だけどんな攻撃も防ぐことができる、ばけのかわって言う強力な特性を持っているの。ただばれた姿になったら、普通に攻撃が通っちゃうから気を付けて!」
ジュナイパー(ボール)『そうだったのか、だからぬしポケモンのミミッキュにマサオくんのハイドロポンプが効かなかったんだな!』
553 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/07(水) 21:16:02.83 ID:QIuy7ebG0
ミミッキュ『せい、やーっ!』ブンッ
ボーちゃんが空中に飛び出し、鼻水型の影を伸ばして、ゴルバットを切り裂く!
ザクッ!!
ゴルバット『ゴルッ!』
ドサッ
しんのすけ「おー、さすがボーちゃん!」
ミミッキュ『ボ』b
プルメリ「……チッ、厄介なポケモン持ってるね。だけどここからが本番さ」スッ
プルメリ「行きな、エンニュート!」
エンニュート「キーククククッ!!」
しんのすけ「どっかで見たぬしポケモンだ! ボーちゃん、イケる?」
ミミッキュ『任せて』グッ
プルメリ「エンニュート、どくどくだよ!」
エンニュート「どくどく~!」バシャッ!
ミミッキュ『ーーボ!』サッ
554 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/07(水) 21:18:11.35 ID:QIuy7ebG0
プルメリ「そのままドラゴンクローだよ!」
エンニュート「キークッ!」ブンッ
回避直後を狙ってエンニュートが素早く飛び出し、ボーちゃんに向けて鋭い爪を立てて一閃する!
ミミッキュ『ボっ?!』ザクッ!
しんのすけ「あーっ! ボーちゃん!」
ミミッキュ『……ボ!』ギンッ
ボーちゃんの目が妖しく光った瞬間、エンニュートの全身に寒気立つような恐ろしい感覚が襲いかかった!
エンニュート「!」ビクゥ
フラフラ
ミミッキュ『……しんちゃん、ごめん。他の誰かと変わって欲しい』
しんのすけ「えっ? もう?」
プルメリ「はんっ、一発もらっただけでおしまいかい」
ミミッキュ『大丈夫、しんちゃんたちが有利になれるように『置き土産』しておいたから』
555 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/07(水) 21:19:55.26 ID:QIuy7ebG0
しんのすけ「おみやげ? なになに? カンタムロボ基地セットとか?」
ミミッキュ『そういう意味のおみやげ、じゃないよ』
しんのすけ「えーそうなの? ま、いいや、マサオくん、レッツラゴー!」ヒョイッ
ポンッ!
ヨワシ『おうっ! このままぶっ倒してやるぜ!』
プルメリ「あの時のヨワシか。メンドーなヤツに育っちまったね」
プルメリ「まぁいいさ、エンニュート! メロメロにしちまいな!」
しんのすけ「メロメロン?」
エンニュート「ウッフゥーン」クネッ
しんのすけ「……え?」
エンニュートが取ったセクシーなポーズに、しんのすけは目が点になった。
しかし、マサオには……。
ヨワシ「」ズッキューン
>>554 修正
プルメリ「そのままシャドークローだよ!」
エンニュート「キークッ!」ブンッ
回避直後を狙ってエンニュートが素早く飛び出し、ボーちゃんに向けて影に染まった鋭い爪を立てて一閃する!
ミミッキュ『ボっ?!』ザクッ!
しんのすけ「あーっ! ボーちゃん!」
ミミッキュ『……ボ!』ギンッ
ボーちゃんの目が妖しく光った瞬間、エンニュートの全身に寒気立つような恐ろしい感覚が襲いかかった!
エンニュート「!」ビクゥ
フラフラ
ミミッキュ『……しんちゃん、ごめん。他の誰かと変わって欲しい』
しんのすけ「えっ? もう?」
プルメリ「はんっ、一発もらっただけでおしまいかい」
ミミッキュ『大丈夫、しんちゃんたちが有利になれるように『置き土産』しておいたから』
557 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/07(水) 21:26:32.33 ID:QIuy7ebG0
プルメリ「そして、もう一度どくどく!」
エンニュート「どくどく~!」バシャッ!
ヨワシ「」ビシャッ!
しんのすけ「あーんマサオくん、なんで避けないの!」
ヨワシ『あ、あはは……天使が見えるよ』
しんのすけ「はぁ? いいから早く攻撃してよー!」
プルメリ「無理だね、そいつはエンニュートに夢中になっちまってるのさ。きっとオスだろうとアタリを付けてたよ」
しんのすけ「どゆことー?」
ロトム図鑑「恋の虜だ」
しんのすけ「片栗粉?」
ハウ「つまりマサオはー、エンニュートのメロメロで好きになって攻撃しにくくなっちゃったんだよー! しんのすけがおねいさんに攻撃できないのと一緒!」
しんのすけ「マサオくん……趣味悪っ」
558 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/07(水) 21:26:48.57 ID:HyuVlqqt0
ドラゴンクローはそもそも効かないからな
559 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/07(水) 21:27:38.93 ID:QIuy7ebG0
プルメリ「さて、反撃と行こうか。ドラゴンクロー!」
エンニュート「キークククッ」ゼェゼェ
ブンッ
ヨワシ『い、いたいって、じゃれつかないで~』ザクッ
ヌイコグマ(ボール)『あぁもう、なにやってるのよあのバカッ!』
プルメリ「もう一度やりな! ぶっ倒れるまで続けるんだ」
エンニュート「キクーッ!」ハァハァ
ブンッ
ヨワシ『もうっ、エン子ちゃんったら~マイスイートハニー』ザクッ デレデレ
しんのすけ「だめだこりゃ」
ヌイコグマ(ボール)『しんちゃん! あたしを出して! あいつの根性叩き直してやる!』
ジュナイパー(ボール)『待って、なんか様子が変だぞ?』
560 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/07(水) 21:28:29.86 ID:QIuy7ebG0
しんのすけ「マサオくんならとっくに変じゃん」
ジュナイパー(ボール)『そっちじゃない! エンニュートの方だよ』
エンニュート「ハァッ! ハァッ!」ドクンドクン
カザマの言うとおり、エンニュートは明らかに様子がおかしかった。さっきと比べて全身から汗が吹き出て、顔色も悪くなり、左胸を抑えている。
プルメリ「どうした? エンニュート」
プルメリ(毒? いや、しんのすけが出してきたポケモンの中に、『ふしょく』の特性を持ってるヤツはいなかった。でも、今エンニュートは弱ってるのはどういうことかね?)
しんのすけ「風邪でも引いたのかな?」
ジュナイパー(ボール)『わからないけど、今がチャンスだ! マサオくんを引っ込めて別のポケモンを出すんだ』
しんのすけ「ほいほい、じゃあマサオくんとネネちゃんチェンジねー」ヒョイッ
ポンッ
ヌイコグマ『マサオくん、後で覚えておきなさいよ!』ダッ
プルメリ「エンニュート! はじけるほのおで迎撃だよ!」
561 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/07(水) 21:30:11.18 ID:QIuy7ebG0
ヌイコグマ『しゃらくさいわよ!』ブンッ
はじけるほのおを打たせる前にネネが先制してアームハンマーを放つ!
エンニュート「ぎギッ!」ドズムッ
ヌイコグマ『あんたみたいにぶりっこしてるポケモンが一番ムカつくのよ!』
エンニュート「キキ……クククッ」ボッ
ヌイコグマ『キャッ!』メラメラ
プルメリ「そのままドラゴンクローで返り討ちにしな!」
エンニュート「キ……ク」ユラリ
姿勢を崩したヌイコグマに、エンニュートが爪を立てながら近づく。
ヌイコグマ『う……!』
562 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/07(水) 21:31:25.16 ID:pc+VUX//O
おきみやげ、おにび、ひかりのかべ…サポート特化?
563 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/07(水) 21:31:43.39 ID:QIuy7ebG0
ピタッ
プルメリ「!?」
ヌイコグマ『え?』
エンニュート「キ、キ……」ブクブクブク
ドサッ!
エンニュートは攻撃する直前、眼球が上を向いて口から泡を吹くと、そのまま力尽きて倒れてしまった。
ヌイコグマ『なんで? なんか急に泡吹いて倒れちゃった……』
エンニュート「」ビクビクッ
プルメリ「気を失ってる……何が起きた?」
アセロラ(あれってひょっとして……のろい?)
しんのすけ「……あ!」
ーー大丈夫、しんちゃんたちが有利になれるように『置き土産』しておいたから
しんのすけ「ボーちゃん、なんかやった?」
ミミッキュ(ボール)『……ボ』b
しんのすけ「おお、にひる」
564 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/07(水) 21:33:50.86 ID:QIuy7ebG0
プルメリ「……ハンっ、こんな子供に、得体の知れないやられ方で負ける自分がイヤになるね! 大したもんだよ。ま、子供相手に手間取るのもわかる強さか」
プルメリ「ただ、ポケモンを返してほしければ、あんた一人で来るんだ」
しんのすけ「オラひとりで? いやーん、おデートのお約束?」
プルメリ「ハァ……ある種うらやましくなるね、その能天気さ」
アセロラ「ちょっと! ポケモンを返すってどういうこと!?」
プルメリ「あの家ン中見てみりゃわかるよ」
プルメリ「さて、しんのすけ。あんたはボスがお待ちかねなんだ。ポータウンの、あたいらのアジトで! せいぜい覚悟しておくんだね」
ザッザッ
しんのすけ「顔を洗って待ってろよー!」
アセロラ「首を洗って、でしょ!」
ハウ「うう……負けちゃいけない勝負は楽しくないよー」ガックリ
しんのすけ「みんなそれだけ必死ってことだゾ、ハウくん。トイレ駆け込む時だっていちいち楽しんでらんないでしょ」
ハウ「それって、正しい喩えって言えるのー?」
アセロラ「そんなことより、みんな大丈夫なの?!」ダッ
565 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/07(水) 21:34:59.35 ID:QIuy7ebG0
エーテルハウス
アセロラ「ねぇ、みんな大丈夫?!」
リーリエ「は、はい。この子達は大丈夫です。ですがスカル団の方が……」
男の子「ふええ~ん! ヤンちゃんが! ヤンちゃんが!」
女の子「ヤンちゃん……グスッグスッ」
リーリエ「この子達のヤングースさんが、スカル団の人たちに取り上げられたのです……」
アセロラ「……許せないっ! ていうか、スカル団のわりに頭いいことしちゃって!!」
しんのすけ「盗むのはスケスケおパンツだけじゃなかったのね」
ハウ「ポケモンを返してほしければ、しんのすけ一人でポータウンのスカル団のアジトに来いって、あいつら言っていたよね……」
リーリエ「そんな……! しんちゃん一人で来てって、とても危険です。スカル団になにをされるか……」
ほしぐもちゃん「ピュイ……」
しんのすけ「じゃあ、お助けに行ってきますか」
566 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/07(水) 21:36:24.81 ID:QIuy7ebG0
リーリエ&ハウ「えっ!?」
アセロラ「ちょっと、リーリエちゃんの話聞いてたの?」
しんのすけ「うん、ヤンちゃんがさらわれたからオラがお助けに行けばいいんでしょ?」
リーリエ「あの……そうじゃなくて、みんなしんちゃん一人で行かせるっていうのが危険ってことを話してたんです」
しんのすけ「へーきへーき! カスカベ防衛隊隊長のオラがいて良かったですな。あ、今はアローラ防衛隊の隊長かー」
アセロラ「おバカなこと言わないで! ヒーローごっこしてる場合じゃないんだよ!」
アセロラ「みんなしんちゃんの事が心配なの! しんちゃん一人危ない目に合わせられないでしょ!」
しんのすけ「ほーほー、じゃあなにすんの? ここでじっと考えてスケスケおパンツ団のところからヤンちゃんが帰ってくるの待ってるの? 助け呼んでる間にヤンちゃんあんなこととかこんなこと、されちゃうかも」
アセロラ「……っ、それは」
しんのすけ「ひょっとしたら、あっはんでうっふんなことされて、ヤンちゃんスケスケおパンツ団に夢中になっちゃうかも」
アセロラ「ヤンちゃんにそんなスケベなことするわけないでしょ! さすがに!」
567 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/07(水) 21:37:46.82 ID:QIuy7ebG0
しんのすけ「やれやれ、ここでそれどれ言っててもしょーがないし、向こうがオラをお呼びならお助けに行かなくちゃ」
ハウ「それどれじゃなくて、あれこれでしょー」
しんのすけ「そうともゆー」
アセロラ「…………」
しんのすけ「というわけで君たち、アローラ防衛隊隊長のオラがヤンちゃんをお助けに行ってくるから、泥船に乗った気持ちで待っててね。だから泣かないの」
男の子「う、うん……」グスッ
女の子「これ……あげる」つマラサダ
女の子「だから……ヤンちゃんのこと……お願い」
しんのすけ「おうっ、オラにまっかせなさいっ!」ドンッ
しんのすけ「じゃ、そゆことでー!」ダッ
リーリエ「あっ! しんちゃん! ダメですっ、戻ってください!!」
ハウ「危ないよー! ホントに行っちゃうのー?!」
アセロラ「……しんちゃん」
568 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/07(水) 21:39:23.17 ID:QIuy7ebG0
15番水道 浜辺
しんのすけ「……あれ? そういえばスケスケおパンツ団のアジトってどこにあるんだっけ?」
ロトム図鑑「私は面倒だから行かないぞ」
しんのすけ「ぶりぶりざえもんも来るの! ぶりぶりざえもんだってアローラ防衛隊の一人なんだから」
アセロラ「しんちゃん!」タタタッ
しんのすけ「お?」
アセロラ「よかった、まだ遠くに行ってなかったんだね」
しんのすけ「どしたの?」
アセロラ「……スカル団たちのいるポータウンの近くまで連れて行ってあげる。一人じゃどう行けばわからないでしょ?」
ロトム図鑑「猛反対してたのにか?」
アセロラ「さっきは怒鳴ったりしてごめんね。アセロラ、しんちゃんのこと心配だったから」
しんのすけ「アローラ地方を冒険するゾ」
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