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しんのすけ「アローラ地方を冒険するゾ」

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Part12
198 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/03(土) 20:54:49.83 ID:jmaz9O8d0
ヨワシの群れの中
しんのすけ「モゴモゴ」ダイジョブ?
モクロー「コクコク」b
モクロー(どこだー?)キョロキョロ
しんのすけ(カザマくん、カザマくん)チョイチョイ
モクロー(?)
しんのすけ(潜水するインドぞうさん!)ブーラブーラ
モクロー(ふざけてる場合かよ、このバカ!)ゴボボボボッ
モクロー(……いた! あのヨワシを狙えばいいんだな!)ザバッ!
ぬしヨワシ(単)「ギョッ!?」ピュッ
モクロー(逃がさないぞ!)バッ
ガッシ!
しんのすけ(お尻でゲット~)
ぬしヨワシ(単)「ギョギョッ……!」ジタバタジタバタ!
モクロー(あ、あんまり触りたくない……)

199 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/03(土) 20:55:41.83 ID:jmaz9O8d0
スイレン「……!」
ロトム図鑑「どうしたのだ? 線香の準備は出来ているぞ」
スイレン「ヨワシの群れが……散り散りになっていきます……!」
ロトム図鑑「そうか、とうとう骨の髄までーー」
スイレン「そうじゃないです! これは……」
ザバン!
モクロー『ヨワシ!』
しんのすけ「獲ったど~!!」
ぬしヨワシ「」
スイレン「……!」

200 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/03(土) 20:57:08.70 ID:jmaz9O8d0
スイレン「しんのすけさん、おみごとです!」
スイレン「私、今でもドキドキが止まりません! クリティカットを使って、群れを操ってるヨワシを探し当てて倒すなんて! 相当勇気と知恵と実力がなければできない事です!」
しんのすけ「いやぁ照れるなぁ」
ロトム図鑑「今回の戦いぶりは見事なものだった。バトルビデオに記録しておいた」
ロトム図鑑(ついでにポケチューブにアップして再生数&収益ゲットだぜ!)
しんのすけ「ぶりぶりざえもんもたまには役に立つんだね」
ロトム図鑑「たまにはとはなんだ、たまにはとは」
スイレン「私が丹念に育てたヨワシが倒されたのももちろん悔しいですが……しんのすけさん達の試練達成を、祝わずにはいられないのです」
スイレン「これを受け取ってください!」
しんのすけは ミズZを 手に入れた!
しんのすけ「正義は勝つ! ワッハッハッハッ!」
試 練 達 成 !

201 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/03(土) 20:58:16.75 ID:jmaz9O8d0
スイレン「よろしいですか!? みずのゼンリョクポーズは、こうしてこうして、こうするのでございます!」
バッ バッ ザバァ~ザバァ~ バァーン!
しんのすけ「フラフラダンスみたいですな。こう?」
バッ バッ プリッ プリィ~プリィ~ バァーン!
スイレン「おしりは出さなくても大丈夫ですよ」クスクス
スイレン「そして、さらにさらに、です。私が作った、スイレン印のつりざおをどうぞ」
しんのすけ「おー! とーちゃんの持ってるヤツよりかっこいー!」
スイレン「ちなみに、私、赤いギャラドスを釣ったこともあるんですね」ムフー
しんのすけ「あ、そ」
スイレン「」ズルッ
モクロー『う……うぅ』ブルブル
しんのすけ「カザマくん、どうしたの? 風邪ひいた?」
モクロー『ヨワシを倒した時から、なんか変なんだ。力が溢れるというか、どんどん自分が輝いていくというか……!』ピカー
しんのすけ「てゆーかホントに輝いてるよ、カザマくん!」
スイレン「……これは進化です! ぬしのヨワシを倒して経験値を得たことで、進化し始めたのです!」

202 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/03(土) 20:59:36.23 ID:jmaz9O8d0
しんのすけ「カザマくーん!?」
シュウウウ……
???『う、うぅ……ボクはどうなったんだ? あっ、羽が……!』
スイレン「おめでとうございます! モクローは、フクスローに進化なされたようです!」
フクスロー(カザマ)『わぁ! ホントに進化したんだ! あはは……』
しんのすけ「カザマくん……ちょっと太った?」
フクスロー『もっと他に見るべきところがあるだろっ!』
ロトム図鑑「フッ、チープな進化だ。私が進化すれば、伝説のポケモンなどへのかっぱだ」
フクスロー『お前進化しないだろ!』
スイレン「しんのすけさん、お疲れになられましたよね? ポケモンセンターまでお送りしましょうか?」
しんのすけ「オラいーや、これでマサオくん探したいから」つ釣竿
フクスロー『そうだ、試練ですっかり忘れてた! ボクたち水ポケモンを探しに来たんだ』
スイレン「釣りをなさりたい気持ち……スイレンにはよーくわかります! せっかくですし、私もご一緒しますね」


203 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/03(土) 21:04:31.18 ID:jmaz9O8d0
せせらぎの丘
スイレン「しんのすけさんには本当に驚かされっぱなしです。普通、ヨワシは攻撃して群れを散らせて倒すのがベターなのですよ」
しんのすけ「弱点をそのまま突けば楽に倒せると思いましてー」
スイレン「……今回は無事だったのでよかったのですが、次からはああいう危険なことはしないように、お願いしますね。さっきは本当に、命を落としかねないほど危ないことをしていたのですから」
しんのすけ「ほーい」
スイレン「ところでさっきから気になっていたのですが、マサオくん、とはなんですか?」
しんのすけ「んっとねー、オラの友達で、オニギリ頭で泣き虫なの」
スイレン「まぁ……そんな方が、水の中にいたのですか?」
しんのすけ「んーちょっと違うかも」
フクスロー『しんのすけ、ひょっとしてボクと同じように言葉が分かるポケモンを見つけたってことか?』
しんのすけ「そーそー」
スイレン(さっきから独り言が多い子ですが……まるでフクスローと会話しているみたいです)
ウッ……ウウッ
しんのすけ&フクスロー「!」

204 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/03(土) 21:06:16.01 ID:jmaz9O8d0
フクスロー『今の泣き声がそうなのか?』
しんのすけ「うん」ヒュッ!
ポチャ
スイレン「ここは……しんのすけさんが泳いで水しぶきの調査をしていただいたところですね」
しんのすけ「こいこーいオニギリ頭くーん……こいこーいオニギリ頭くーん」
フクスロー『そんな言い方して普通来るかよ。もっと興味を引くようなこと言わなきゃ……』
ピクッ!
スイレン「あっ、かかりました!」
フクスロー『はやっ!』
しんのすけ「よっしゃー!」グイグイ!
スイレン(浮きの沈み方と食いつきからして、あれはヨワシでしょうか?)
しんのすけ「秘技! ケツだけ釣り!」グイッ
ザバッ!
???『うわぁぁぁ!』
しんのすけ「おおっ、マサオくんビンゴ!」

205 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/03(土) 21:07:20.15 ID:jmaz9O8d0
フクスロー『あのヨワシが泣き声の正体か!』
スイレン(あっ、あのヨワシは……)
ヨワシ(マサオ)『う、うう……ここ、どこ?』
しんのすけ「よっ、マサオくん!」
ヨワシ『え? 君、さっきの人間? 僕の言葉が分かるの?』
フクスロー『そう、こいつ……しんのすけは、僕や君のように一部だけど、ポケモンと話すことが出来るんだ』
ヨワシ『そうなんだ……それで、僕に何の用なの?』
フクスロー『単刀直入に言うと、僕らは君をスカウトしに来たんだ。僕らと一緒に、島巡りをしないか?』
ヨワシ『島巡り? ……あぁ、他のみんなが言っていた、スイレンさんのような試練を他の島で受けるっていうあれ?』
フクスロー『そうそう』
ヨワシ『ううん……いいよ。だって僕、他の仲間からいじめられて……さっき、ぬし様の仲間からも「人間に負けたのはお前のせいだ」って言われて……』グスン
しんのすけ「ほーほーいじめられてたのかーますますマサオくんっぽい」
スイレン「!」
フクスロー『じゃあ、君をいじめる奴らに対して目に物を見せてやろうよ! 君だって、ひょっとしたら群れを率いるヨワシになれるかもしれないだろ』
ヨワシ『外に出たって、怖い目に遭うだけだよ』

206 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/03(土) 21:08:25.78 ID:jmaz9O8d0
フクスロー『でも、君にしか出来ないことがあるんだ! 僕はくさタイプでほのおタイプに弱いけど、君はみずタイプだから、僕の弱点を補えるんだ。僕らには、君が必要なんだ! な、しんのすけ?』
しんのすけ「うんうん、アローラ版のカスカベ防衛隊を作るには、マサオくんは必要おケツですからな」
フクスロー『それを言うなら、必要不可欠、だろ』
ヨワシ『……本当に? 本当にこんな僕でも戦えるのかな?』
しんのすけ「もろちんです!」
ヨワシ『……わかった。でも、僕をいじめたりしないでね』
フクスロー『大丈夫! それどころか僕たちと一緒に強くなって、ここにいるヨワシたちに見返してやろうよ!』
ヨワシ『うんっ!』
しんのすけ「よっしゃー! マサオくんも仲間入りですな! イェーイ!」
ヨワシ『マサオ……って僕のこと? なんかパッとしない名前だね……』
フクスロー『まぁ、僕も似たようなものだから……。ちなみに僕は、フクスローのカザマ。よろしくね!』
しんのすけ「オラ、野原しんのすけ五歳! よろちくびー」
ヨワシ(マサオ)『うん……よろしく!』

207 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/03(土) 21:09:16.69 ID:jmaz9O8d0
しんのすけ「じゃあさっそく!」スッ
しんのすけは モンスターボールを 投げた!
ポンッ! コロコロコロ……カチッ
やったー! ヨワシを ゲットした!
ロトム図鑑「二番目の仲間、だな」
スイレン「はい、ヨワシをゲット、ですね! ヨワシが群れを率いるためには、相応の修羅場と経験を積ませる必要があります。辛抱強く育てていけば、きっと心強い味方になりますよ!」
しんのすけ「だいじょーぶ! マサオくんはいざとなるとスゴいことになるから!」
スイレン「まぁ、それなら心配はいりませんね」
しんのすけ「じゃ、オラ次の試練に行くから」
スイレン「次はカキの試練……ヴェラ火山公園ですね。オハナ牧場からせせらぎの丘に向かってきた時と反対へ歩くと、ロイヤルアベニューという建物が見えますので、その建物のすぐ近くに公園があります。ロトム図鑑のタウンマップを参考に進むといいですよ」
しんのすけ「ほーい! じゃ、そゆことでー!」フリフリ
スイレン「しんのすけさんの島巡り、応援しますね」フリフリ

208 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/03(土) 21:11:00.31 ID:jmaz9O8d0
ーーしんのすけたちが立ち去った後
スイレン(あの子……ずっと前から仲間のヨワシにいじめられていた子でしたね。そのせいで周りと馴染めず、いつも一人ぼっちでした)
スイレン(でも、その事は一言も説明していないのに、しんのすけさんはピタリと当ててびっくりしました)
スイレン(しんのすけさんはひょっとしたら、ポケモンと会話して心を通わせることができるのでしょうか。まったく、不思議な子です)
スイレン(ふふっ、ポケモンと心を通じ合わせるしんのすけさんとあの子が、島巡りを達成した後どう成長するのか、私とっても楽しみです)
スイレン(しんのすけさん、あの子……マサオさんのこと、よろしくお願いします)

209 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/03(土) 21:17:01.30 ID:jmaz9O8d0
6番道路
しんのすけ「おなかーがすいたーはらへったー♪」
少女「そこのポケモントレーナー。ちと手を貸してくれぬか?」
しんのすけ「まんじゅうにようかん、アイスにサブレ、マサラダ~♪」
少女「コラ! 無視するでない!」
バンバドロ「ムヒイウン!」
しんのすけ「お?」
少女「娘っ子と、か弱いポケモンが1人と2匹、男ふたりに囲まれておるのじゃ。なにか思うところはあるじゃろうに」
ロトム図鑑「なんだ、子供じゃあ張り合いがなぁ……」
しんのすけ「若いのに大変だねぇ」
少女「そうじゃなくてだな……」
したっぱB「ヨヨヨー! ケツむけんなよーって、ユー! メレメレのじゃがいも頭じゃないスカ!」
少女「こやつらポケモン泥棒だが、おぬし知り合いか?」
しんのすけ「あっ、スケスケおパンツ団の人たちか! お久しぶりぶりー」

210 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/03(土) 21:18:53.67 ID:jmaz9O8d0
したっぱB「だから違うって言ってるじゃないスカ!」
したっぱA「ス カ ル 団 !」
少女「……都会は面白いのう。堂々とポケモン泥棒が歩いているどころか、更に下着ドロだったとは。世も末じゃな」
フワンテ「……ふわわん」
したっぱA「これ、ひょっとして間違いが広まっちゃうパターンっスカ?」
少女(む? この少年、島巡りの証を下げておる。なるほど、こやつが噂の……)
少女「……ふむう、こやつらはお主一人に任せるかの」
しんのすけ「えぇー? めんどくさ」
少女「レディと弱きものを守るのが、男の仕事じゃろう?」
ロトム図鑑「レディというには背丈と年齢に無理がある気が……」
少女「バンバドロ、こいつを踏みつけてやれ! スクラップにするのじゃ!」
バンバドロ「ムヒヒーン!」
ロトム図鑑「わーっ! やめろやめろ! 来るな!」
しんのすけ「仕方ないなぁ」
したっぱB「メレメレでしくじってアーカラに飛ばされて……もう負けるもんでスカ!」

211 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/03(土) 21:22:32.60 ID:jmaz9O8d0
スカル団の したっぱが
勝負を しかけてきた!
したっぱB「更に強くなったズバットの恐ろしさ、見せてやるッスカ!」ヒョイッ
ポンッ
ズバット「ズバ-ッ!」
しんのすけ「それじゃーマサオくん! レッツラゴー!」ヒョイッ
ポンッ
ヨワシ(マサオ)『ひぃぃ~っ! いきなり?』ビクビク
少女(お手並み拝見かの)
したっぱB「新顔ッスカ? よーし、ならズバット、おどろかすッスカ!」
ズバット「ズバッ!」バサッ!
ヨワシ『えっ? えっ? どこ行ったの?』キョロキョロ
チョイチョイ
ヨワシ『えっ?』クルッ
ズバット「ズ゙ババッ!」バッ!
ヨワシ『ひっ!』ビクゥッ!

212 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/03(土) 21:24:29.37 ID:jmaz9O8d0
したっぱB「ズバット、お決まりのかみつくッスカ!」
ズバット「ズバッ!」
ガプッ
ヨワシ『いやああ! いたいよぉぉ~放してぇぇ!』ジタバタ!
しんのすけ「あ~んマサオくーん」
ヨワシ『ひーっ……!』ビクビク
したっぱB「スーッカスカスカスカ! 戦意喪失しているっぽいッスカ?」
しんのすけ「やっぱりカスカベのマサオくんみたい。仕方ない、戻っていいよー」シュンッ!
少女(ふむう……まだ捕まえてばかりというところかの。ヨワシは群れを従えるまで根気強く育てる必要があるが……今後に期待するかの)
しんのすけ「カザマくん! レッツラゴー!」ヒョイッ
ポンッ
フクスロー『またスカル団か! 性懲りもない奴らだな!』バサバサッ
したっぱB「ヨヨヨー! そいつひょっとしてフクローが進化した姿ッスカ?!」
しんのすけ「いや、ちょっと太っただけです」
フクスロー『太ったわけじゃないよ! 進化したんだよ!』

213 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/03(土) 21:25:39.34 ID:jmaz9O8d0
したっぱB「たかが一回進化した程度で負けるもんでスカ! ズバット、エアカッターッスカ!」
ズバット「ズババッ!」バサバサッ!
ズバットが高速で翼をはためかせると、風の刃がカザマを襲う!
フクスロー『おっと!』スカッ!
フクスロー(進化して身体が軽くなった気がする! これなら負ける気がしないぞ!)
フクスロー『行くぞっ! はっぱカッター!』バサバサッ!
ズバット「ズバッ?!」
ズバットは葉っぱの刃を避けようとするが、葉っぱの数の多さの前に回避しきれず傷を負ってしまう。そして更に、カザマが急接近する!
フクスロー『そして、みだれづきだ!』
ドドドドドド!
ズバット「ズ、ズバ-ッ……!」フラッ
ドサッ……ピクピク
したっぱB「マジっすか!? 強すぎじゃないッスカ!」

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