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俺「街中に巨大クモたん」

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Part5
141 :以下、名無しが深夜にお送りします:2015/03/02(月) 01:23:05 ID:NJf1h.T.
救助隊員A「避難者の皆さん!ちゃんと列に並んで、順番にお乗り下さい!」
救助隊員B「一台目のヘリ埋まりました!」
救助隊員A「わかった!……皆さん!二台目はこちらです!列を乱さず……」
救助隊員C「お、おい、あんな所にまだ人がいるぞ」
救助隊員D「……ちっ、迷惑かけやがって」ダッ
救助隊員C「いやお前………くそっ!」ダッ

142 :以下、名無しが深夜にお送りします:2015/03/02(月) 01:29:32 ID:NJf1h.T.
救助隊員D「君達!早くヘリに乗るんだっ!」ガシィッ
俺「どわっ!?いやちょっと待てよっ!!」
救助隊員D「言い訳なら生還してからいくらでも聞いてやるっ!さあ来いっ!」ガシッ
俺(くっそ……力強すぎだろ……)ズルズル…
救助隊員D「お前も一緒だあっ!」ガシィッ
友「ですよねぇーーっ!?いてててて!!?」ズルズル…
救助隊員C「あー、ヘリ来てるんだけど………まあ乗ってもらわないと困るんだよね」
女「…………ヘリが飛びたつまでの間、頼んだわ、ジョロウグモさん」ボソッ
ジョロウグモ「あいよっ」

143 :以下、名無しが深夜にお送りします:2015/03/02(月) 01:37:28 ID:NJf1h.T.
ハエトリグモ「お、おいっ!あいつが……!」
アシダカグモ「おいおい、待てよ…」
ジョロウグモ「待つのはあんたらだね」ドンッ
ハエトリグモ「………どけよ」
アシダカグモ「おう。食われてえか?」
ジョロウグモ「……あんたらにこういう事は言いたくないんだけどねぇ………わたしらは蜘蛛であいつらは人間、住む世界が違う」
ハエトリグモ「………っ!」
ジョロウグモ「あいつらはアレで良かったのさ。人間には人間の事情があるのさ」
アシダカグモ「……」
ジョロウグモ「じゃあ、今、あたしらは何をすべきだい?……よーく考えな」ダッ
アシダカグモ「……ちっ」ダッ
ハエトリグモ「……くそっ」ダッ

144 :以下、名無しが深夜にお送りします:2015/03/02(月) 01:45:18 ID:NJf1h.T.
俺「くそがっ!ここから出しやがれっ!!」ジタバタ
友「お、おい……もう諦めようぜ」
女「………ええ、もう無理よ……………ごめんなさい、私のせいね」
俺「うん」
女「すいません、隊員さん。ロープ取ってもらえます?コイツしばきたおします」
救助隊員C「いやその理由はちょっと……」
救助隊員D「騒がしいぞお前ら………隊員C、何とかしろ」
救助隊員C「……俺らって同僚だよな?」
救助隊員D「ああ。それがどうした?」
救助隊員C「……」

145 :以下、名無しが深夜にお送りします:2015/03/02(月) 01:49:15 ID:NJf1h.T.
眠気やばくなってきたので今日はここまで
ちょいと遅れてしまったな。すまぬ
次の投下は未定……余裕がありそうな日があったら頑張って投下する


146 :以下、名無しが深夜にお送りします:2015/03/02(月) 03:32:47 ID:aJKqFJ9Y
ジョロウグモ姐さんかっこよす
救急隊員も微妙にキャラ濃ゆいなw
しかし短い逢瀬だった……今度はいつクモたんと再会できるのか
乙~

150 :以下、名無しが深夜にお送りします:2015/03/14(土) 21:23:49 ID:gadSeq5g
ーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーー
救助隊員C「ほい、到着っと…」
救助隊員D「何をしている、さっさと降りろ」
俺「………わかった」
友「うーっす」
女「はいはい……」
救助隊員C「さて、と……仕事も終わったしゆっくりするかぁ」
救助隊員D「そんな暇はない。さっさと次の場所に行くぞ」
救助隊員C「うげぇ……」

151 :以下、名無しが深夜にお送りします:2015/03/14(土) 21:33:16 ID:gadSeq5g
俺「んー、なかなか頑丈そうな建物だな」
友「そりゃ避難所だしな………てかここどこよ」
俺「さあ?」
友「………とりま知り合いいないか探してくるわ」
俺「おう」
俺「……」
女「あんたは行かなくていいの?」
俺「んー、知り合いつってもなあ……あー、両親と祖母くらいか」
女「………生きてるといいわね」
俺「あ、その件に関してはまったく心配してないんで大丈夫」

152 :以下、名無しが深夜にお送りします:2015/03/14(土) 21:45:13 ID:gadSeq5g
女「ふーん……じゃ私、友達のとこ行ってくるね」タタタッ
俺「おう」
俺「………さて、どうすっかな。一応確認しに行くか」スタスタ…
祖母「遅かったな、我が孫よ」
俺「うん知ってた」
祖母「何をだ?」
俺「いや、どーせ生きてんだろうなぁー…と」
祖母「何を言っている。我ごときでは一体倒すのが精一杯だったぞ」
俺「まずそこがおかしいんだよ………」
祖母「?」

153 :以下、名無しが深夜にお送りします:2015/03/14(土) 21:51:14 ID:gadSeq5g
祖母「まあ、いい。我は友人と雑談でもしてくる」
俺「ああ」
俺「さて……本格的にする事がねぇな………」
俺「……」
俺(あいつら、どうしてんのかねぇ………)

154 :以下、名無しが深夜にお送りします:2015/03/14(土) 22:00:22 ID:gadSeq5g
ーーーー数ヵ月後ーーーー
俺「一部の地域なら駆除が完了して、家に帰れる人もちらほら出てきたな……」
友「だな………はぁ、俺らのとこの駆除さっさと完了しねぇかなぁ……」
俺「駆除……ねえ」
友「………わりぃな」
俺「いや、気にすんな」
救助隊員D「ちょっと、来てもらえるか、そこの………二人」
俺「ん?」
友「あ、あんたはあの時の……」
救助隊員D「……ついてきてくれ」スタスタ
友「な、なんだよオイ………穏やかじゃねーな……」
俺「……」

155 :以下、名無しが深夜にお送りします:2015/03/14(土) 22:10:40 ID:gadSeq5g
救助隊員D「………この部屋なら大丈夫そうだな」ガチャ
友「あ、あの……」
救助隊員D「何をしている、さっさと入れ」
友「……うっす」
俺「……ああ」
ガチャ………バタン
救助隊員D「さて、と………ここまで呼び出しておいて何だが、今から俺が話す事を聞かないという事も出来る………どうする?」
友「……いや、聞くでしょ普通」
俺「……その話を聞くことによって、俺らに何か影響はあるのか?」
救助隊員D「……あると言えばあるが……」
俺「ふーん?国から監視がつくとかか?」
救助隊員D「いや、それはない。これは俺の独断……いや、自己満足のようなものだ」

156 :以下、名無しが深夜にお送りします:2015/03/14(土) 22:20:30 ID:gadSeq5g
友「え、ちょっと待てよそんなにやべー話なの?」
俺「もう既に決断を終えたお前は黙っとけ」
友「え?……え?マジで?俺聞く事決定なの?」
救助隊員D「………俺は、他の誰でもなく君達に聞いて欲しかった……………あんなに蜘蛛と仲良くしていた、君達にな」
俺「……そりゃ遠回しな脅しか?」
友「…どういう事だ?」
俺「あの状況下で蜘蛛と仲良くしてたなんて国の耳に入ってみろ……即犯人扱いだぞ」
友「……マジかよ」
救助隊員D「……いや、そういうつもりで言ったんじゃない」
俺「さあて、どうだかな」
救助隊員D「………やはり、聞いてはくれないのか」
俺「…………チッ……しゃーねーな、聞くよ……弱み握られてんのは事実だしな……」
救助隊員D「……すまん、本当にそういうつもりじゃ…」
俺「あぁー!もう!わかったからさっさと話せ!」

157 :以下、名無しが深夜にお送りします:2015/03/14(土) 22:31:26 ID:gadSeq5g
救助隊員D「そ、そうか…………さて、どこから話すか………一部地域の駆除が完了したというのは知っているな?」
俺「おう」
友(やべぇよ、なんか話しはじめちゃったよ………)
救助隊員D「実は、駆除は既に全地域で完了している」
俺「ほー……」
救助隊員D「………いや、駆除という言い方はおかしいか…………」
救助隊員D「蜘蛛達が、唐突に元のサイズに戻りはじめたんだ」
俺「………!」
友「へ?……おいおい何でそんな重要な情報を皆に知らせないんだよ!?」
救助隊員D「そうだな、『原因は結局わかりませんでしたが、蜘蛛が元のサイズに戻ったのでもう安全ですよー』………これで皆が納得するか?」
俺「……しないだろうな………原因がわからん限りまたいつか同じ事がおきるかもしれない………不安でしょうがないだろう」
友「……な、なるほど…」
救助隊員D「ああ…………だから国はこれを隠蔽する事に決めたんだ」

158 :以下、名無しが深夜にお送りします:2015/03/14(土) 22:37:17 ID:gadSeq5g
今日の投下はここまで
次は明日の夜投下します
……多分、次の投下で完結しますが、今回は投下が忙しくて遅くなったお詫びとして後日談的な物でも書こうかなと考え中です

159 :以下、名無しが深夜にお送りします:2015/03/14(土) 23:44:13 ID:Pkl/ZGow
おつ

160 :以下、名無しが深夜にお送りします:2015/03/15(日) 11:12:39 ID:Vfi51dK6
クモたんどうなったんだ……
後日談も楽しみにしてる乙

161 :以下、名無しが深夜にお送りします:2015/03/15(日) 22:05:03 ID:qQaO2MXQ
俺「………へぇ」
友(やべぇ事聞いちまったなオイ……)
救助隊員D「……以上が、俺がお前たちに話したかった事だ…………もう、戻ってもいいぞ」
俺「最後に一つ、質問良いか?」
救助隊員D「………いいだろう、何だ?」
俺「何であんたがそんな事を知っている?」
友「た、確かに……」

162 :以下、名無しが深夜にお送りします:2015/03/15(日) 22:15:24 ID:qQaO2MXQ
救助隊員D「………悪いがその質問には答えられない」
俺「…ほう、それなりの地位の人間っつー事か」
救助隊員D「………俺はただの救助隊員だ、ちょっと人より耳がいいだけの、な」
俺「………まさかとは思うが…盗み聞きしたのか?」
救助隊員D「さあ?どうだろうな」
俺「………ま、何でもいいさ。じゃ、戻るわ」スタスタ
友「ちょ、置いてくなよっ」スタスタ
ガチャ……バタン!
救助隊員D「………さ、切り替えて仕事仕事っと……」

163 :以下、名無しが深夜にお送りします:2015/03/15(日) 22:55:07 ID:qQaO2MXQ
ーー数週間後ーーー
救助隊員D「えー、○○地区の皆様!駆除が完了いたしました!」
「「「わぁーーー!!」」」
 「よっしゃあーー!」  「家に帰れるーー!!」
俺「……どういう心境で言ってんのかねぇ…」
友「…それは言っちゃ駄目だろ」
女「おっ、久しぶり」
友「!?………お、おう…」
俺「…」
女「……何その雑な反応」
俺「…すまん、で?何か用か?」


164 :以下、名無しが深夜にお送りします:2015/03/15(日) 23:00:33 ID:qQaO2MXQ
女「いや?特に無いけど…………あ!あんたら、何かやらかしてあの隊員に説教くらったって本当?」
俺「……そういう感じで伝わってたのか」ヒソヒソ
友「ああ。そうみたいだな」ヒソヒソ
女「何ヒソヒソやってんのよ………教えなさいよ私にも!」
友「あー、いやこっちにしか通じない話だから、さ」
女「………あっそ、じゃ現地でじっくり聞かせてもらうわ」スタスタ…
俺「……おいマズくねぇか?」
友「ああ……言い逃れ出来る気がしねえぞ……」

165 :以下、名無しが深夜にお送りします:2015/03/15(日) 23:06:17 ID:qQaO2MXQ
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ーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーー
俺「ただいまー……っと」
俺「…………はは、そりゃそうか」
ブイーン……  ガツンッ!
俺「いってぇ!?な、何だ……?」
ヒラタクワガタ「…」ジー
俺「おお、お前……よく生きてたな………餌もねぇのに」
ヒラタクワガタ「いや、餌はハエトリグモが巨大化してる間に開封してもらったゼリーを食ってたから大丈夫だったぞ」
俺「そうか、良かった良かった…………………………え?」

166 :以下、名無しが深夜にお送りします:2015/03/15(日) 23:12:54 ID:qQaO2MXQ
俺「ちょっと待て、今お前しゃべっt」
ヒラタ「おぉーい!皆ァ!!帰ってきたぞー!」ブイーン
俺「ちょ、待っ……」タタタッ
ガチャッ
ムカデ「おお!確かに我が主ですぞ!」
オオゲジ「良かった……無事だったんですね!」
アシダカグモ「ぶっちゃけ心配はしてなかったがな」
ハエトリグモ「ま、まあ俺も心配なんか……」
アシダカグモ「……」ジトッ
ハエトリグモ「う、うう……め、めちゃくちゃしてたよ!心配!急にどっか行くなよ!!さみし………大変だったんだぞ!!」
俺「……は、ハエトリグモたん?」
ハエトリグモ「な、何だよ?」ビクッ

167 :以下、名無しが深夜にお送りします:2015/03/15(日) 23:18:49 ID:qQaO2MXQ
俺「ハエトリグモたああああん!!!」ピョーン
ハエトリグモ「いやお前馬鹿じゃねーの!?俺今元のサイズに戻ってんだけど!?」ヒョイッ
俺「……はっ!あまりの可愛さに我を失いかけた……」
ハエトリグモ「終始失ってるようなもんだろ」
俺「…おお……いい」ビクンビクン
ハエトリグモ「何がだよ!……ったくアホらしい……さっさとカゴに戻ろっと」
俺「…………あ」
ハエトリグモ「どうした?」
俺「さっさとカゴに戻れお前ら」
俺「多分、今から祖母が来る」

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