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女騎士「くっ、殺せ!」「そこまでだ」

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Part2
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/05/14(木) 07:29:20.68 ID:/63Z4SUt0
つトロールの首
国王「女騎士よ、此度も見事な働きぶりであった!ドワーフの王も長きに渡る戦争を終わらせられたこと、いたく感謝しておったぞ!これで周辺の民達も安心して暮らせることじゃろう…すべてはそなたのおかげじゃ」
女騎士「もったいなきお言葉!」
国王「此度の功績により、そなたを王国軍小隊長に任ずる!期待しておるぞ」
女騎士「はっ!」

19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/05/14(木) 07:30:50.94 ID:/63Z4SUt0
女騎士「ここが最近、アンデットたちが出ると噂の廃洋館か…」
女騎士「最近有名になって、御前試合に出るのを断れなくなってきた…結果、陛下の目の前での負け続きで私の評価が危ない」
女騎士「陛下の覚えを回復するためにも、再び結果を残さなくては!」
女騎士「くっ、殺せ!」
ゾンビ「ヴァー…ヴァー…」
女騎士「おい聞いているのか!?縄目の恥辱を味わうくらいなら死んだ方がマシだと言っているのだ!」
ゾンビ「オ、マエ…ツヨ…イ……ゾンビ、ナカマ、ニスル…ジュンビ、シテル……」
女騎士「なっ!?わ、私をゾンビにだと!?ふざけるな!!ゾンビになるくらいなら今ここで舌を噛み切って自害する!」
ゾンビ「ム、ダ……シン、デモ…ナカ…マデキル…ツヨサ、オチル…ケド……」
女騎士「そ、そんな…」
ゾンビ「ヴァー…ヴァー…」
女騎士(くそっ、何とかしてこの牢屋から逃げ出さないと、本当にゾンビに…ん?)
御庭番「!」ザシュッ
ゾンビ「ッ!?な、なんだ貴様ッ、どこかrグハッ!!」バタッ
女騎士「えっ?あっ、あなたはあの上様と一緒にいる御付きの強い人!」
御庭番「しっ!今鍵を開けますから…さっ、こちらが出口です!」カチャ
女騎士「す、凄い…あっ、いや、私は逃げないぞ!」
御庭番「?」

20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/05/14(木) 07:32:45.44 ID:/63Z4SUt0
ネクロマンサー「ククク、これで準備は出来た…今回は中々の素体だからなぁ、強い上級アンデットが出来るだろうなぁ…クックックック」
スケルトン「ゴシュジンサマノヤボウニ、マタイッポチカヅキマスネ」
ネクロマンサー「クックック、この廃洋館の噂を聞きつけた馬鹿な冒険者を返り討ちにし、アンデットにして仲間にする…そうして出来た不死身のアンデット軍団によって天下を我が物にする…ククク、アーッハッハッハッ!!天下はもうじき我がものだ!!」
女騎士「うわぁ…予想以上にヤバい奴だ」
「死者の誇り穢す不届き者共、年貢を納める時が来たぞ」
スケルトン「何奴」バッ
ファファファー ファファファファッー
スケルトン「お前はいつぞやの浪人者!」
徳田新之助「ネクロマンサー、その方、罪なき冒険者、更には安らかに眠る死者の墓までをも暴きアンデットにしたばかりか、それを使役し天下を狙うとは…天をも恐れぬ不届きもの」
ネクロマンサー「えぇい、言わせておけば浪人の分際で無礼な!名を名乗れ!!」
爺「無礼なのはその方じゃ!」
ネクロマンサー「なにぃ?」
爺「控えぃ、ネクロマンサー!この方は畏れ多くも8代将軍徳川吉宗公なるぞ!!」
ネクロマンサー「なっ!?」
カーンッ! カーンッ!
爺「上様の御前であるぞ、頭が高いわ!」
ネクロマンサー・スケルトン「は、ははぁ!」
吉宗「ネクロマンサー…死者を冒涜し、いたずらに天下に仇名そうとするその所業…吉宗断じて許さぬぞ」
ネクロマンサー「クックック、何が8代将軍ぞ!元より上様にも死んでもらう予定…今ここでお命頂戴し、上様も我がアンデット軍団の一員にしてくれましょうぞ!者共、出会え!出会えー!」
爺「血迷うたかネクロマンサー!?」
ゾロゾロゾロゾロ
ネクロマンサー「こやつを殺せば褒美は思う侭ぞ!皆のも斬れ、斬って捨てい!!」
吉宗「愚か者めが…」スッ
チャキ デーンデーンデーン デデデデデデデーンデーンデーン

21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/05/14(木) 07:33:48.34 ID:/63Z4SUt0
ゾンビ一般兵「うがぁぁぁ…」バタッ
吉宗「!」カーンッ!
ネクロマンサー「ば、馬鹿な、何故ゾンビたちが蘇らない!?」
爺「愚か者め!これが上様の威光と知れ!」
スケルトン「おのれぇ!!」ブンッ
吉宗「!」キンッ
吉宗「成敗!」
御庭番「!」ザシュッ
御庭番「!」ボキッ
ネクロマンサー・スケルトン「ぐあああぁぁぁ!!」バタッ
吉宗「…」スッ
爺「いやはや、これにて一件落着。しかし今回の一件にはこの爺も寿命が縮む思いでしたぞ」
女騎士「…」
女騎士「上様凄い」

22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/05/14(木) 07:34:35.48 ID:/63Z4SUt0
つネクロマンサーの首
国王「女騎士よ、此度もあっぱれな働きぶりじゃ!そなたがいなければ、今頃は世界はネクロマンサー率いるアンデット軍団に滅ぼされていたやもしれぬ…感謝してもしきれぬぞ」
女騎士「ありがたきお言葉!」
国王「此度の功績により、そなたを王国軍師団長に任ずる!期待しておるぞ」
女騎士「は、はっ!」


23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/05/14(木) 07:36:08.72 ID:/63Z4SUt0
女騎士「ここがこのあたり一帯の海を荒らし、漁船や商船を襲う魔物がいると噂の洞窟か」
女騎士「しかしどうしよう、実質負けっぱなしで事実の報告しかしていなのに、一兵卒から師団の指揮官にまで大出世してしまった…」
女騎士「国民や兵士たちからは尊敬の眼差しで見られるが…正直心が痛い」
女騎士「よしっ、今度こそ、今度こそは私の実力で手柄を上げてみせるぞ!」
女騎士「くっ、殺せ!」
半漁人「ーーーー」
クラーケン「ーーーー」ウネウネ
マーマン「ーーーー」
女騎士「やばい、こいつらが何を言ってるのかが全く理解できない…うわっ!?」
クラーケン「ーーーー」ニュルニュル
女騎士「は、放せ!う、うわっ、ヌルヌルする!この触手ヌルヌルする!気持ちわrえっ?いやっ、よ、鎧がとけてる!!」
クラーケン「ーーーー」ニュルニュル
女騎士「やめっ、ちょっ、服も!服までとけてる!!いやっ、魔物に裸を見られるなんて嫌だ!!くっ、殺せー!!」

24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/05/14(木) 07:37:11.60 ID:/63Z4SUt0
\正義/ミ シュゥゥゥゥ カッ!
クラーケン「!?」パッ
女騎士「いたい!!」ドサッ
半漁人「何奴」バッ
ファファファー ファファファファッー
徳田新之助「俺は天下の風来坊、徳田新之助」
クラーケン「えぇい、ここを何処と心得る?海の王者、クラーケン様の屋敷なるぞ」
徳田新之助「愚か者が!余の顔を見忘れたか?」
クラーケン「余だと…ハッ!」
カーンッ! カーンッ!
クラーケン「う、上様!?上様じゃ!」
一同「ははぁ!」
吉宗「クラーケン、並びに半漁人にマーマン、その方ら海の秩序を守る要職にありながら、その権力を笠に着て商船や漁船を襲い私腹を肥し、世情を脅かしたるは重罪…その罪、断じて許しがたい」
クラーケン「くっ…」
吉宗「この期に及んでは、潔く法の裁きに服すがよい」
クラーケン「えぇい黙れ!例え上様とて、我が屋敷内で死ねばただの徳田新之助!お手向かい致しますぞ!」
半漁人「者共、出会えー!」
ゾロゾロゾロゾロ
クラーケン「こやつを生きて屋敷内から出すでないぞ!」
吉宗「…」スッ
チャキ デーンデーンデーン デデデデデデデーンデーンデーン

25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/05/14(木) 07:38:13.48 ID:/63Z4SUt0
半漁人「!」バタッ
吉宗「!」カーンッ!
クラーケン「ぐっ…」
マーマン「おい、止まれ!動けばこいつの命はないぞ!」
吉宗「なに?」
女騎士「しまった!」
クラーケン「ハッハッハッ!上様もここまでのようですな!」スッ
御庭番「!」バッ
シュゥゥゥゥン ザクッ
マーマン「なにっ!?グフッ!!」パッ
女騎士「た、助かった…」
吉宗「ふんっ!」
クラーケン「ガハッ…!」ヨロッ
吉宗「成敗ッ!!」
御庭番「!」ザシュッ
御庭番「!」ザシュッ
クラーケン・マーマン「ぐあああぁぁぁ!!」バタッ
吉宗「…」
女騎士「…」
女騎士「私、ついに邪魔しかしてないな」

26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/05/14(木) 07:38:50.40 ID:/63Z4SUt0
つクラーケンの握り
国王「女騎士よ、此度も見事な働きぶりであった!これで多くの民が、安心して航海を行えることであろう」
女騎士「もったいなきお言葉!」
国王「此度の功績により、そなたを王国軍団長に任ずる!期待しておるぞ」
女騎士「はっ!」

27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/05/14(木) 07:39:58.75 ID:WlXnvg2l0
このノリ好きだわ

28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/05/14(木) 07:40:32.95 ID:/63Z4SUt0
女騎士「ここが最近、女王が病弱なことから、跡継ぎ争いで黒い噂の絶えないダークエルフの城か」
女騎士「結局前回も私自身は何の成果もあげられなかった…それどころか途中人質になって足を引っ張っていた」
女騎士「それなのにまた出世、巷は私を英雄視…このままではいつか、私も上様に成敗されてしまうのではないだろうか…」
女騎士「いっそ部下を連れてくればいいのか…?いや、それで負けたらもう取り返しがつかないな」
女騎士「いやしかし!今回は陛下直々の勅命による偵察任務!必ず成功させてみせる!」
ダークエルフ姫騎士「くっ、殺せ!」
女騎士「あっ、それ私のセリフ!」
ダークエルフ家老「フンッ、まさか我が城に人間の密偵が忍び込むとは」
ダークエルフ側室「しかし密偵の癖に鎧姿で忍び込むとは、馬鹿な者よ」
女騎士「おのれ…貴様らの悪事は全て分かっているぞ!現女王の食事に少しづつ毒を盛り病死に見せかけ、さらには正室の娘である姫騎士様を殺害しようとしている事!そして跡継ぎには、あろうことか貴様らの娘を据え、ダークエルフの国を乗っ取ろうと企んでいる事だ!!」
ダークエルフ側室「そこまで知られていては生かしては置けぬな」
ダークエルフ家老「まぁまて、見ればこの女も中々の美形な上、処女の匂いがする。姫様共々、殺す前に楽しまなくては損だ」
女騎士・姫騎士「!?」
ダークエルフ側室「まったく、姫様はともかく人間までとは…相変わらず物好きなお方ですね」
ダークエルフ姫騎士「お、おのれダークエルフ家老!どこまで堕ちたのだ貴様!!」
ダークエルフ家老「なにをおっしゃいます姫様?我らはダークエルフ。元より堕ちた存在ですぞ?」スッ
姫騎士「ひっ、近づくな下郎が!手討にいたすぞ!!」
ダークエルフ家老「ハッハッハ、両手両足を縛られた状態で何をおっしゃいますか」

29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/05/14(木) 07:42:27.36 ID:/63Z4SUt0
「では代わりに、俺が天誅を下してやろう」
ダークエルフ家老「何奴」バッ
ファファファー ファファファファッー
徳田新之助「ダークエルフ国、ダークエルフ家老…余の顔を見忘れたか?」
ダークエルフ家老「なに、余だと?ハッ!!」
カーンッ! カーンッ!
ダークエルフ家老「う、上様!」
ダークエルフ側室「上様!?」
ダークエルフ姫騎士「新之助が、上様…?」
吉宗「ダークエルフ家老、その方、家老の重職に要職に在りながら主君を謀殺せんとし、更には邪魔となる姫をも殺害しお家の乗っ取りを企むとは上をも恐れぬ所業」
姫騎士「…ん?」
御庭番「…」ザクッ ザクッ
女騎士「毎回毎回助けてくれてありがとうございます…」
吉宗「事ここに至っては潔く罪に服すがよい!」
ダークエルフ家老「えぇい、かくなる上は上様を亡き者にし、ダークエルフの国が幕府相手に天下に一旗揚げてくれるわ!者共、出会え、出会えー!」
ゾロゾロゾロゾロ
ダークエルフ家老「こやつは城内に忍び込んだ賊ぞ!構わん、斬って捨てい!」
吉宗「…」スッ
チャキ デーンデーンデーン デデデデデデデーンデーンデーン

30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/05/14(木) 07:43:44.39 ID:/63Z4SUt0
ダークエルフ一般兵「グハッ!!」ドサッ
吉宗「!」カーンッ!
ダークエルフ家老「くっ…こうなれば仕方ない!城ごと消えてなくなれ…くらえ!ダークエルフ秘技、暗黒魔法!」
姫騎士「い、いけない!う、上様、あぶない!」
吉宗「!」カーンッ!
ダークエルフ家老「なっ…ま、魔法が打ち消されただと…?」
女騎士「でた、上様の威光」
吉宗「成敗ッ!!」
御庭番「!」ザシュッ
御庭番「!」ザシュッ
ダークエルフ家老「ガッ…」バタッ
吉宗「…」スッ
姫騎士「ふぅ…あ、あれ?そう言えばダークエルフ側室は…」
「あぐっ…」
吉宗「むっ」バッ
姫騎士「だ、ダークエルフ側室…その方…」
ダークエルフ側室「ぐっ…う、上様…姫、様……ど、どうか…私の命に、免じて…むすめのいのちだけは…どうか……ぅ…」
吉宗「権力に溺れなければ、良き母で有ったろうに…哀れな女よ。しかしその願い、しかと聞き届けたぞ」
女騎士「…」
女騎士「私は隠密の方が向いているのかもしれない…次は上様の御付きの人の服を真似よう」

31 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/05/14(木) 07:44:29.34 ID:/63Z4SUt0
国王「女騎士よ、此度の働きまこと天晴れであった!そなたのおかげでダークエルフの女王も快方に向かい、ダークエルフの国は平穏を取り戻したぞ!ダークエルフの姫もそなたに感謝しているとのことじゃ」
女騎士「勿体なきお言葉!」
国王「この度の功績により、そなたを王国軍将軍に任ずる!我が王国軍を頼むぞ!」
女騎士「は…はっ!」

32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/05/14(木) 07:45:40.76 ID:/63Z4SUt0
女騎士「ここが周辺諸国を荒らすドラゴンの城か」
女騎士「……どうしよう…気がついたら王国軍の将軍にまでなってしまった」
女騎士「私、何もしてないのに…ぜんぶ上様と御付きの人がやったことなのに…」
女騎士「最初はちょっと出世が出来れば良いと思っただけだったのに…」
女騎士「し、しかし!ここにいるドラゴンを倒せばすべてが帳消しだ!私の実力を思い知るがいい!!」
女騎士「くっ、殺せ!」
ドラゴン「グフフフ、人間の小娘が単身、よくぞここまで来れたものだ。それは褒めて遣わそう」
女騎士「えっ?わ、私、凄いのか?」
ドラゴン「この我に些かなりとも傷を付けたのだ。誇りに思うがよい」
女騎士「おぉ…!」
ドラゴン「しかし悲しい事だ。なまじ強いばかりに我に挑もうと思うとは…どれ、久しぶりの人間の牝だ、たっぷりと可愛がってくれよう」シュゥゥゥゥ
女騎士「に、人間になった!?」
ドラゴン「我にかかれば変態など造作もない事…フッフッフッ、しかし、ここはサイズダウンしておらぬぞ?」ボロンッ
女騎士「ひぃ!き、気持ち悪いものを出すな!」
ドラゴン「安心しろ。すぐにこれ無しでは生きていけない体になる」
女騎士「なぜ毎回この様な目にあうのだ!?私は誇りある騎士だ!一思いに殺せぇ!!」
ドラゴン「フッフッフッフッ」

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