キモオタ「我輩がおとぎ話の世界に行くですとwww」ティンカーベル「そう」 『作者』編
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812 :◆oBwZbn5S8kKC :2016/09/19(月)00:57:25 ID:HPk
試験中
チャールズ「で、ここで幼女と幼女が幼女でトリプル幼女で…ロリロリロリロリ…」カリカリカリカリ
アンデルセン「……」ジッ
雪の女王「おい、アンデルセン…お前正気か?」
アンデルセン「なんだい突然?私はいたって正気だよ、いついかなるときでもね」フフッ
雪の女王「…珍しいと思ってな、お前がこんな試験をするなんて初めてだ。いつもはどんな相手でも断って終わりじゃないか」
アンデルセン「偶然、そしておかしな出会いではあったがこれも縁。それに彼の幼い少女に対する想いは知っているからね、それがどうおとぎ話に映し出されるか興味がある」
アンデルセン「一見すると異常者のような彼の思考も…その根底にあるのは子供を愛する心。それは童話作家にとって必要不可欠な要素だ」
雪の女王「そう言えば聞こえが良いが…危うさの方が買っていると私は思う」
アンデルセン「まぁ童話にしろ何にしろ、少々変わり者の方が素晴らしい作品を作れるものさ。変わり者という一点において彼は他の追随を許さないだろう?」
雪の女王「変わり者でまとめて良い範疇なのか?まぁいい…それにお前もかなりの変わり者だからそういう意味では説得力がある話だ」
アンデルセン「その理屈だと君も随分と良い童話を書きそうだな、君も随分な変わり者だ」クスクス
雪の女王「…で、こいつが仮に素晴らしい作品を買いたとしたら本当に弟子として招き入れるのか?」
アンデルセン「そりゃあそうだ。試験をしておきながら採用する気がない、なんて酷いことはしない」
アンデルセン「素質とある程度の技術があると判断できればキチンと彼を迎え入れるよ。当然、厳しい判定にはなるがな」
813 :◆oBwZbn5S8kKC :2016/09/19(月)01:07:35 ID:HPk
今日はあえてここまで 『作者』編 次回へ続きます
次回更新は明日です!明足をつくろう
つづきを
814 :◆oBwZbn5S8kKC :2016/09/19(月)01:10:20 ID:HPk
>>813
途中送信してしまったすまん
今日はちょっと短めのぶん次回更新は明日です!チャールズの試験どうなる!?
お楽しみにー
815 :名無しさん@おーぷん :2016/09/19(月)01:13:14 ID:W3B
乙です!
ロリロリロリロリ……w
チャールズがいい感じにヤバいなw
816 :名無しさん@おーぷん :2016/09/19(月)05:26:45 ID:3uL
乙乙!チャールズのぶっ飛んだ感じがなんか好き
817 :名無しさん@おーぷん :2016/09/19(月)08:00:45 ID:lHo
この変態からアリスが生まれたと思うと涙出てくる
アリスが世界滅ぼそうとするのも納得ですわ
819 :名無しさん@おーぷん :2016/09/19(月)09:23:42 ID:2kw
>>817
えっ…
820 :名無しさん@おーぷん :2016/09/19(月)15:51:15 ID:yOE
>>819
まさか知らない人もいるとはねぇw
そうそう、アリスの作者ってたしかにペド野郎なんだよなぁ
あながち間違ってないのが良い意味で憎いところw
822 :名無しさん@おーぷん :2016/09/19(月)22:20:29 ID:gHZ
>>820
いやそういう事ではなくて
823 :◆oBwZbn5S8kKC :2016/09/20(火)00:03:29 ID:OJY
アンデルセンの自宅 応接室
アンデルセン「あと三十分だ、チャールズ」
チャールズ「はーい、了解しましたー」カリカリカリカリ
アンデルセン(元々構想が頭の中にあったのか、筆の進みが快調だ。突然の試験にも関わらず筆が止まることがない)
アンデルセン(限られた時間の中での執筆。構想があったとしても原稿に落とせる情報は限られている、しだいに余裕を失うだろうと思っていたが…)
アンデルセン(焦りは一切見られない。それだけ普段から物語を書き慣れているという事だろうか?どちらにせよ作品を完成させることはできそうだ。となると……)
アンデルセン「……先生、居ますか?」ヒソッ
男の声『あぁ、ここにいる』
アンデルセン「彼の作品はもうじき完成するでしょう。その評価をするのは私の役目ですが…出来ればあなたの意見も聞かせて頂きたい」
男の声『何故この私が素人が書いた小説の真似事など読まなければならないのだ…しかも童話なのだろう?気が乗らないな』
アンデルセン「そう仰らずに。どんな作家も初めは素人、もしかしたら未来の巨匠の作品が読めるかも知れません」
男の声『そう都合良くいく訳なかろう。作家を目指して夢を叶えられる者など一握り、それで名をあげる大作家となれば更に僅かな数だ』
男の声『私やお前のような成功者は非常に少ない至極稀な例だ。ほとんどの作家志望者は夢敗れていく、そんな輩を私は腐るほど見てきた』
アンデルセン「確かにそうですが…読んでみなければ物語の価値なんて計れないでしょう。読みもせず作品を評価する行為は我々作家が最も嫌う行為の一つ。そうではありませんか?」
男の声『まぁいい…視界に入った文章を批判するくらいはやってやろう。時間潰しにはなる』
824 :◆oBwZbn5S8kKC :2016/09/20(火)00:06:53 ID:OJY
アンデルセン「…時間のようだな。チャールズ、試験終了だ」スッ
チャールズ「よっし!なんとかギリ間に合いましたよ!あっ、これ完成した作品です。どーぞ確認してください!」バサッ
雪の女王「どうやら時間には間に合ったようだな。やるじゃないか、どうやらただのロリコンでは無いらしい」フフッ
チャールズ「違いますよ助手さん!『健全な』が抜けてますって!健全なロリコンでお願いします!まぁなんとか間に合いましたー!」アハハ
アンデルセン「まずは完成おめでとうと言っておこう。だが問題は内容だぞチャールズ?」バサッ
チャールズ「もちろん!内容も手を抜いてませんよ、ぶっちゃけかなり自信ありますから!」
雪の女王「すごい自信だな…アンデルセン、私にも読ませてくれるか?少し興味がある」
アンデルセン「勿論。それじゃあ読ませて貰おうか。さてと……」バサッ
チャールズ「見所は主人公の幼女です!彼女はデンマーク生まれで裕福とも貧しいとも言えない家に生まれました。ブロンドで口元のほくろがチャームポイントで好きな食べ物はブドウとパンケーキ!特技は利きジャムで好きな動物はジャッカルです!」ペラペラペラペラ
アンデルセン「チャールズ」
チャールズ「はいっ!なんですか?もしかして二人目の幼女の方が気になります?彼女は可愛いですよー!ボブカットでぱっちりしたまつげがチャームポイントで好きな食べ物は…」ペラペラペラペラ
アンデルセン「少し黙っていろ」
チャールズ「はい」
825 :◆oBwZbn5S8kKC :2016/09/20(火)00:09:23 ID:OJY
しばらく後…
・・・
雪の女王「……本当にこれを素人の学生が書いたのか?」ヒソッ
アンデルセン「…私も君と同じ感想だ。確かに拙い部分はある、無茶な展開もだ。だがそれを差し引いてもとても素人が書いたとは思えない完成度だ」
雪の女王「あぁ、事前に暗記していたプロの作品を書き記しただけでは……と疑いたくなるほどよく出来ている」
アンデルセン「確かに。だが正真正銘この作品は彼によるものだ」
雪の女王「…そうだろうな。最初から幼女を前面に押し出しておきながらも最後まで幼女たっぷり、こんな作品を書けるのはこいつくらいのものだ」
アンデルセン「少女だらけで話の展開は異質だが…物語としての面白さは本物だ。彼はどうやら作家としての才能を持つ逸材のようだ」
雪の女王「……ただのロリコンにも見えるがな。とにかく私の評価を言うならば『凄まじい幼女推しで胸焼けしそうだが、おとぎ話としては十分楽しめる作品』だな」
アンデルセン「解った。君の意見も参考にしよう」
雪の女王「最終的な決定をするのはお前だ、だが私はこいつの実力があれば弟子にしてもいいのではないかと思うぞ。弟子にしたらしたで苦労も多そうだがな」
アンデルセン「もう少し考えてみる。すまないが君は彼に茶を出してくれるか。書きっぱなしで疲れているだろうから」
雪の女王「いいだろう。こいつはロリコンでおかしな奴だが努力は認める、労ってやるとするか」スクッ
スタスタ
アンデルセン「さて…あなたはどう思いますか、先生?」
826 :◆oBwZbn5S8kKC :2016/09/20(火)00:12:38 ID:OJY
男の声『……この作品でまず目に付くのは幼女の多用だ』
アンデルセン「確かにそれは気になります。女王も言っていたように、あまりに幼女の出番が過剰で辟易する。なにしろ総勢8人の少女が出てきますからね」
男の声『このページ数でこの人数は明らかに過剰。作者の趣味があまりに前面に出過ぎている。しかし……』
男の声『これだけ幼女が登場していながら全ての幼女に個性があり差別化出来ている。人物の書き分けはほぼ完璧と言える』
男の声『物語の展開も申し分ない。キチンと山場があり結末もキチンと整っている。作品としての完成度の高さは認めざるをえないだろう』
アンデルセン「…そうですね。私も概ね同意見です」
男の声『奴は奇人だが作家としての才能は…凄まじいものを感じる。今はまだ未熟だが技術を身につけ経験を積めば必ず大作家になれるだろう』
男の声『いずれは私やお前、そしてシャルル・ペローやグリム兄弟といった有名作家と名を並べることも不可能ではない。いや…それすらも凌駕する才能を奴からは感じる』
アンデルセン「確かに…私が彼と同年代の頃ここまで書けた記憶ありませんから」
男の声『アンデルセン。奴を弟子に迎え入れろ、こいつにはそれだけの実力と才能がある』
アンデルセン「あなたも賛成というわけですか。フフッ、あれほど素人の作品は読みたくないと言っていたのに」クスクス
男の声『ここまでの実力があるとは思わなかっただけだ。だがこの作品を読んだ今なら解る』
男の声『こいつは本物だ。いずれ…世界の価値観を変える程の作品を生み出す。そんな気がしてならないのだ』
827 :◆oBwZbn5S8kKC :2016/09/20(火)00:18:31 ID:OJY
チャールズ「んーっ、この紅茶冷たくて香り良いですねー。でもどうやってこんなにキンキンに冷やしてるんですか?井戸水?」ゴクゴク
雪の女王「いいや、ただ氷で冷やしているだけだ。私は温かい紅茶は少々苦手なのでな」コトッ
チャールズ「氷ってそんな時期でも無いのに?あっ!もしや話に聞く氷を作る装置を持ってるんですか!?あんな一般的じゃないモノを持ってるとか流石は先生!」
雪の女王「…まぁそういう事にしておけばいい。と言うかお前はアンデルセンに夢を見すぎだ、あいつはただの中年だぞ」
チャールズ「そーですか?でもアンデルセン先生はすごいって思いますよ、俺」
雪の女王「童話作家としての地位を確立したからか?」
チャールズ「それもですけど、それってやっぱ先生が残した作品がすごいからだと俺は思うんです!」
チャールズ「どの作品も好きですけど俺は特に【マッチ売りの少女】が好きですね、確かに可哀想ですけど不幸な幼女もいるって世間に知らしめられたと思います!良作ですよあれは!」
チャールズ「あとはあれも好きです!【雪の女王】!あれ良い話ですよ!」
雪の女王「へぇ…そうか?【雪の女王】が好きか、どうせ主人公のゲルダが好きなだけだろう?」クスクス
チャールズ「ぶっちゃけそうです!いやー、ゲルダちゃん可愛いんですよ!性格の曲がっちゃったカイにボロクソに言われるのに彼を助けるために旅に出るんですよ!健気でしょ!?いやー、ゲルダちゃんマジ可愛い、マジ天使」
雪の女王「フフッ、確かにゲルダは健気で勇敢な少女だな」
チャールズ「ですよね!それに比べてあの雪の女王!ぶっちゃけ俺あいつ嫌いですよー、あいつがカイをさらわなきゃゲルダちゃんは辛い旅をしなくても済んだ訳ですからね!」アハハ
雪の女王「……まぁ、そうだな」
チャールズ「きっと雪の女王は性格悪いせいで婚期を逃して、それを理由にショタコン趣味に走ってる変態ババァですよ!あははh」
雪の女王「……」ドスッ
チャールズ「痛いっ!えっ!?なんで叩いたんですか今!?」
828 :◆oBwZbn5S8kKC :2016/09/20(火)00:23:46 ID:OJY
アンデルセン「楽しそうだな二人とも」フフッ
雪の女王「私は今、雪の女王を侮辱されて非常に気分が悪いがな」
チャールズ「うぅ…助手さん、女王のファンでしたか。…ていうか助手さん女性なのに結構力ありますよね…」ウゥゥ
雪の女王「それで、決まったのかアンデルセン?こいつを弟子にするか否か」
アンデルセン「あぁ、悩んだが私はチャールズを弟子として迎えることにしたよ」
チャールズ「マジですか!?本当ですか!?ガチですか!?やっぱなしとかダメですよ!助手さんが証人ですよ!?いいんですか!?」ガタッ
アンデルセン「落ち着けチャールズ。撤回したりしないさ、君はもう私の弟子だ」
チャールズ「よっしゃぁぁ!うわーっ!マジで夢みたいですよー!神様ありがとう!全世界の幼女ありがとう!」テッテレー
雪の女王「フフッ、大げさな奴だな。だが良かったじゃないか願いが叶って」
チャールズ「ですよー!じゃあ助手さんはもう先輩ですね!よろしく頼みますよ先輩!」ウキウキ
アンデルセン「そうと決まれば君に住む場所を与えなければな。二階の隅に使っていない部屋があるからそこを使いなさい。助手クン、案内してやってくれ」
雪の女王「それは構わないがあの部屋は埃っぽい。もう日も落ちたから掃除は明日にして今日はここで眠る方がいいんじゃあないか」
アンデルセン「確かにそうだな。私も今日は少々疲れた、詳しい話と弟子としての活動は明日からにして今日はもう休みなさい」
チャールズ「わかりました!じゃあ明日からよろしくお願いしますね師匠!」
アンデルセン「師匠はやめてくれ。先生の方が呼ばれ慣れていてしっくりくる。今後も先生と呼ぶようにしてくれるか?」
チャールズ「わかりました!アンデルセン先生!」ニッ
829 :◆oBwZbn5S8kKC :2016/09/20(火)00:25:19 ID:OJY
翌日 昼頃
アンデルセンの自宅 アンデルセンの書斎
アンデルセン「さて、部屋の掃除と当面の生活用品の手配は済んだかい?」
チャールズ「はい!お借りした部屋も掃除できました、窓なんかもう幼女の瞳のように澄み切るまで磨きましたよ!」
雪の女王「私が付き添って買い出しも済ませてある。当面の生活はなんら問題ないだろう」
チャールズ「いやー、やっぱ先輩は女性なだけあって細かいところ気が付きますよね!おかげで買い忘れなくて助かりましたよー」
雪の女王「私は疲れたがな。どこかの弟子が少女を見かける度に足を止めてしまうせいで」
チャールズ「あはは、だって幼女可愛いから仕方ないですってー」ハハハ
アンデルセン「フフッ、相変わらずだな君は。だが君は今後、周囲の人間から私の弟子として見られる。目に余るような行動は控えるように」
チャールズ「あー…そうですよね。俺に対するイメージがそのまま先生への評価にもなっちゃうのか。わかりました!気をつけます!」
アンデルセン「そうして貰えると助かる。だが萎縮する必要は無いし無理に自分を作る必要もない、程度を守って普段通りにしてなさい」
チャールズ「わかりました!じゃあ幼女好きも隠さなくてオッケーですね!」
アンデルセン「…常識的な範囲内でな」
チャールズ「わかりました!まっかせてください!先生の顔に泥を塗ったりしませんよ!」
831 :◆oBwZbn5S8kKC :2016/09/20(火)00:33:17 ID:OJY
アンデルセン「それと…君がここに滞在するのは休学期間中だけ。つまり君が復学するまでが私の弟子としての活動期間だ」
チャールズ「でもそれじゃ今からざっと半年ですよ?せっかく先生の弟子になれたのに半年間だけとか寂しいですよー!」
アンデルセン「学校は卒業しておいたほうがいい。将来的に作家にならないという選択肢を残しておくためにも」
チャールズ「…確かに、そうですよね。作家にならないって選択肢も…残しておきたいです、俺」
雪の女王(何だ?少し元気がないように見えたが…?)
アンデルセン「勿論、卒業後にやはり作家になると決意したのなら戻ってきても構わない」
アンデルセン「だが君はまだ若い、作家を目指すのは結構なことだがそれに固執しない方がいい。私の弟子としての活動期間中にも様々なことに挑戦してみることを勧める。何事も経験だ」
チャールズ「なるほど!例えばバイトしてみたりとか史跡を見て回ったりとか職人とか学者にいろんな話を聞いてみたりとかですね!」
アンデルセン「そんなところだ。どんなに優れた作家も知らない事を書き記すことは出来ない。作家になろうが別の職につこうが経験は君の力になる」
チャールズ「じゃああんまり先生の助手になった意味がないんじゃ…?ねぇ先輩?」
雪の女王「私に話を振るな。君の師がそう言うのならば君は従うべきだろう」
アンデルセン「問題無い、私に教えられることは少ないがまったく指導しないつもりはないよ。私が持つ技術と知識は出来るだけ指南する、その時間もキチンととるさ」
チャールズ「おぉ!ちゃんと指導もして貰えるんですね!よっし!」
アンデルセン「あぁ、だがそうなると何か目標が欲しい。という事で、君に一つの課題を与える」ガタッ
チャールズ「課題…ですか?えっ、何するんですか?またおとぎ話書くんですか?」
アンデルセン「あぁ、君にはもう一本おとぎ話を書いて貰う。だがその作品を評価するのは私じゃあない。この手紙の差出人だ」スッ
832 :◆oBwZbn5S8kKC :2016/09/20(火)00:38:35 ID:OJY
アンデルセン「この手紙は今朝私のもとに届いたものだ」スッ
アンデルセン「どうやら珍しくにまとまった休みが取れたため、久しぶりに食事でもどうかという誘いだ」
チャールズ「先生のお知り合いからですよね?その人に読んで貰う童話を俺が書くんですか?」
アンデルセン「そうだな。君が昨日書いた作品は素晴らしかった、だがまだ拙い部分や未熟な部分も目立った。この客人が訪れるのは二ヶ月後だ、それまでに更に腕を磨いて…」
アンデルセン「彼等が唸るほどの素晴らしいおとぎ話を読ませてやろう。それが当面の君の目標だ」
チャールズ「なるほど!いろんな経験して、先生の教えを受けて、その結果を新作おとぎ話にぶつけてその人達に読んで貰うと!そういう事ですね!」
アンデルセン「そういう事だな。だが彼等はなかなか厳しいぞ?私や助手クンよりおとぎ話に関してはずっと厳しい」
チャールズ「大丈夫です!バッチリ修行してすんごい童話書いて見せますよ!」ハハハ
雪の女王「お前の同業というと童話作家か…まさかとは思うが、その相手は…」
アンデルセン「フフッ、ほらチャールズ。手紙の差出人の名前、確認しておくといい」ピラッ
チャールズ「ですね!えっと…この手紙の差出人は……」ピラッ
差出人 ヴィルヘルム・カール・グリム
チャールズ「えぇぇ……先生これ……マジですか?」
アンデルセン「マジだとも。君は二ヶ月後までに彼が唸るような素晴らしい童話を書き上げなければいけない」
アンデルセン「童話作家としての私の大先輩、グリム童話の作者の一人であるヴィルヘルムさんを唸らせるような童話をね」
833 :◆oBwZbn5S8kKC :2016/09/20(火)00:40:43 ID:OJY
チャールズ「ちょ、初っぱなからハードル高くないですか!?それにもし俺がしょぼいおとぎ話なんか書いたりしたら…」
アンデルセン「大丈夫さ、ヴィルヘルムさんは温厚だから情けない童話を見せても君を怒鳴りつけたりしないさ」
アンデルセン「だが私の評価は下がるだろうな。『作者としてはそこそこだが弟子をとるような器じゃないな。正直ガッカリ』などと思われるかも知れない」
チャールズ「ちょ、それはむしろ困りますよ!俺のせいで先生の面目丸潰れとか嫌ですって!」
アンデルセン「だが弟子が育たなければそれは師匠の責任だ。あと君の先輩である助手クンも残念な目で見られるだろう」
雪の女王「それは勘弁願いたい所だ。君のせいで私まで劣ってみられるのは…なぁチャールズ?」クスクス
チャールズ「ちょ、責任重大じゃないですか…!」
アンデルセン「だからいいんじゃないか、壁が高いほど人は本気になれる。君の場合は半年しか時間がないんだから高すぎる壁に挑戦するくらいが丁度いい」
チャールズ「そりゃあ理屈は解りますけど…」
アンデルセン「フフッ、ひとまず私からの話は以上だ。今日は夕飯までは君の自由時間としよう。夕飯の後、私の書斎に来なさい。昨日の作品の反省点をあげて分析をしよう」
チャールズ「解りましたけど…えぇぇ…あのグリム童話の…えぇぇ…大丈夫かな、俺」
アンデルセン「ほらほら、二ヶ月なんてあっという間だぞ?時間は有限、ぼさっとしていてはヴィルヘルムさんに何を言われるか解らないぞ?」クスクス
チャールズ「うぉぉ…なんか俺、いきなりどえらい課題に挑戦することになっちゃってますね…いやっ!でも俺、頑張りますよ!」
チャールズ「バッチリ完成度の高いおとぎ話書いて見せますよ!先生や先輩の為にも、世界中の幼女の為にも俺、本気で修行頑張りますよ!」
834 :◆oBwZbn5S8kKC :2016/09/20(火)00:51:35 ID:OJY
今日はここまで 『作者』編 次回へ続きます
ゲルダちゃんマジ健気
あとチャールズとアンデルセンの関係はフィクションです
次回
アンデルセンの弟子となったチャールズ
その教えに従って様々な経験を詰もうとする彼ですが気がかりなこともあるようで…
果たしてヴィルヘルムにダメ出しされずにすむのか!?お楽しみに!
835 :名無しさん@おーぷん :2016/09/20(火)01:00:14 ID:L3Y
乙!
チャールズさんの幼女祭り童話読みたいなあ
ご丁寧にありがとです
836 :名無しさん@おーぷん :2016/09/20(火)01:01:38 ID:zN0
乙
このロリに対する執着で何か出来そう
837 :名無しさん@おーぷん :2016/09/20(火)08:32:19 ID:kzb
乙!
幼女てんこ盛りの童話が気になってしょうがない
838 :名無しさん@おーぷん :2016/09/20(火)12:51:45 ID:Z59
その点チャールズの童話ってすごいよな、最後まで幼女たっぷりだもん
851 :◆oBwZbn5S8kKC :2016/09/27(火)00:13:55 ID:cMN
チャールズの弟子入りからしばらく後
デンマーク アンデルセンの住む街
八百屋「らっしゃい!らっしゃい!新鮮な野菜がどれもお値打ちだよー!おっと、そこのお姉さん!今日はイモが安いよ!激安だよ!」ラッシャイ
雪の女王(お買い物スタイル)「どれどれ、これは確かに安い。しかし芋は火を通さなければいけないからな…。店主、生で食べられる野菜はないのか?」
八百屋「サラダ用ですかい?だったらこの辺のレタスやらがオススメ!新鮮だから塩で食うと特にうまいよ!」
雪の女王「確かに瑞々しくて美味しそうだ。それを2つ貰おう」チャリーン
八百屋「へい!じゃあこれ品物ね、毎度どうもー!」
雪の女王「さて、食料品の買い出しはこんな所だな。他の用事は済ませているし、あとはパンを買って帰るだけか」
雪の女王「しかしこう店が多いとどの店で買ったものか…迷ってしまうな」キョロキョロ
出版業者「…あれっ?助手さん?助手さんですよね?」
雪の女王「ん…?あぁ誰かと思えば君か。外で会うとは珍しいな」フフッ
出版業者「こんな所で奇遇ですねー。助手さんは先生のお買い物ですか?」
雪の女王「あぁ、食料品の買い出しに。君もかい?」
出版業者「いやー、私は遅めの昼飯ですよ。打ち合わせが長引いてしまって昼飯食べる時間も取れなくてですねー、参りましたよ」ハハハ
雪の女王「フフッ、それは災難だったな。お疲れ様」
出版業者「まったくですよ…あっ、それよりどうですか?先生の弟子についたっていう青年、確かチャールズ君だったかな?彼、まだ続いてます?」
雪の女王「あぁ、彼が弟子入りしてからもう二週間が経つが弱音一つ吐かず、毎日頑張っているよ」
852 :◆oBwZbn5S8kKC :2016/09/27(火)00:17:33 ID:cMN
出版業者「そうですか!それはなによりです、なにしろ先生今まで弟子なんかとったこと無いでしょう?それに手加減とかしなそうですし…」
出版業者「作家に憧れる若者は多いですけど、実は結構ハードですからね。他の作家さんのところで弟子入りしたはいいけどすぐ挫折しちゃったって子も何人か見てるんで気になってたんです」
雪の女王「うちの場合は心配無さそうだ、アンデルセン…先生とも私ともうまくやってる。毎日が楽しそうで羨ましいくらいだよ」
出版業者「楽しんでやるっていうのは一番大切ですからね、その分なら安心ですかね。良かった良かった」ハハハ
雪の女王「先生だけでなく弟子のチャールズにまで気を回さなければいけないとは、君の仕事もなかなか大変だな」
出版業者「いやいや、半分趣味ですい。私は先生の担当でありファンですからね、巨匠アンデルセンが育てた弟子の作品!興味あるに決まってますよ!」
雪の女王「ファン心理としてはそうなるか…だがそれは当分先だな」
出版業者「そうですかー…なかなか見込みがあるって先生は言ってましたけど、まだ世間に出すほどのレベルじゃないって事ですかねー」
雪の女王「そうだな。昨日も新作を見せに来たが驚愕の14ロリだったからな…あれじゃあ万人受けは無理だな」
出版業者「えっ?ロリって…何がです?」
雪の女王「…いや、何でもない。忘れてくれ」
出版業者「はぁ…まぁいいですけど」
試験中
チャールズ「で、ここで幼女と幼女が幼女でトリプル幼女で…ロリロリロリロリ…」カリカリカリカリ
アンデルセン「……」ジッ
雪の女王「おい、アンデルセン…お前正気か?」
アンデルセン「なんだい突然?私はいたって正気だよ、いついかなるときでもね」フフッ
雪の女王「…珍しいと思ってな、お前がこんな試験をするなんて初めてだ。いつもはどんな相手でも断って終わりじゃないか」
アンデルセン「偶然、そしておかしな出会いではあったがこれも縁。それに彼の幼い少女に対する想いは知っているからね、それがどうおとぎ話に映し出されるか興味がある」
アンデルセン「一見すると異常者のような彼の思考も…その根底にあるのは子供を愛する心。それは童話作家にとって必要不可欠な要素だ」
雪の女王「そう言えば聞こえが良いが…危うさの方が買っていると私は思う」
アンデルセン「まぁ童話にしろ何にしろ、少々変わり者の方が素晴らしい作品を作れるものさ。変わり者という一点において彼は他の追随を許さないだろう?」
雪の女王「変わり者でまとめて良い範疇なのか?まぁいい…それにお前もかなりの変わり者だからそういう意味では説得力がある話だ」
アンデルセン「その理屈だと君も随分と良い童話を書きそうだな、君も随分な変わり者だ」クスクス
雪の女王「…で、こいつが仮に素晴らしい作品を買いたとしたら本当に弟子として招き入れるのか?」
アンデルセン「そりゃあそうだ。試験をしておきながら採用する気がない、なんて酷いことはしない」
アンデルセン「素質とある程度の技術があると判断できればキチンと彼を迎え入れるよ。当然、厳しい判定にはなるがな」
813 :◆oBwZbn5S8kKC :2016/09/19(月)01:07:35 ID:HPk
今日はあえてここまで 『作者』編 次回へ続きます
次回更新は明日です!明足をつくろう
つづきを
814 :◆oBwZbn5S8kKC :2016/09/19(月)01:10:20 ID:HPk
>>813
途中送信してしまったすまん
今日はちょっと短めのぶん次回更新は明日です!チャールズの試験どうなる!?
お楽しみにー
815 :名無しさん@おーぷん :2016/09/19(月)01:13:14 ID:W3B
乙です!
ロリロリロリロリ……w
チャールズがいい感じにヤバいなw
816 :名無しさん@おーぷん :2016/09/19(月)05:26:45 ID:3uL
乙乙!チャールズのぶっ飛んだ感じがなんか好き
この変態からアリスが生まれたと思うと涙出てくる
アリスが世界滅ぼそうとするのも納得ですわ
819 :名無しさん@おーぷん :2016/09/19(月)09:23:42 ID:2kw
>>817
えっ…
820 :名無しさん@おーぷん :2016/09/19(月)15:51:15 ID:yOE
>>819
まさか知らない人もいるとはねぇw
そうそう、アリスの作者ってたしかにペド野郎なんだよなぁ
あながち間違ってないのが良い意味で憎いところw
822 :名無しさん@おーぷん :2016/09/19(月)22:20:29 ID:gHZ
>>820
いやそういう事ではなくて
823 :◆oBwZbn5S8kKC :2016/09/20(火)00:03:29 ID:OJY
アンデルセンの自宅 応接室
アンデルセン「あと三十分だ、チャールズ」
チャールズ「はーい、了解しましたー」カリカリカリカリ
アンデルセン(元々構想が頭の中にあったのか、筆の進みが快調だ。突然の試験にも関わらず筆が止まることがない)
アンデルセン(限られた時間の中での執筆。構想があったとしても原稿に落とせる情報は限られている、しだいに余裕を失うだろうと思っていたが…)
アンデルセン(焦りは一切見られない。それだけ普段から物語を書き慣れているという事だろうか?どちらにせよ作品を完成させることはできそうだ。となると……)
アンデルセン「……先生、居ますか?」ヒソッ
男の声『あぁ、ここにいる』
アンデルセン「彼の作品はもうじき完成するでしょう。その評価をするのは私の役目ですが…出来ればあなたの意見も聞かせて頂きたい」
男の声『何故この私が素人が書いた小説の真似事など読まなければならないのだ…しかも童話なのだろう?気が乗らないな』
アンデルセン「そう仰らずに。どんな作家も初めは素人、もしかしたら未来の巨匠の作品が読めるかも知れません」
男の声『そう都合良くいく訳なかろう。作家を目指して夢を叶えられる者など一握り、それで名をあげる大作家となれば更に僅かな数だ』
男の声『私やお前のような成功者は非常に少ない至極稀な例だ。ほとんどの作家志望者は夢敗れていく、そんな輩を私は腐るほど見てきた』
アンデルセン「確かにそうですが…読んでみなければ物語の価値なんて計れないでしょう。読みもせず作品を評価する行為は我々作家が最も嫌う行為の一つ。そうではありませんか?」
男の声『まぁいい…視界に入った文章を批判するくらいはやってやろう。時間潰しにはなる』
824 :◆oBwZbn5S8kKC :2016/09/20(火)00:06:53 ID:OJY
アンデルセン「…時間のようだな。チャールズ、試験終了だ」スッ
チャールズ「よっし!なんとかギリ間に合いましたよ!あっ、これ完成した作品です。どーぞ確認してください!」バサッ
雪の女王「どうやら時間には間に合ったようだな。やるじゃないか、どうやらただのロリコンでは無いらしい」フフッ
チャールズ「違いますよ助手さん!『健全な』が抜けてますって!健全なロリコンでお願いします!まぁなんとか間に合いましたー!」アハハ
アンデルセン「まずは完成おめでとうと言っておこう。だが問題は内容だぞチャールズ?」バサッ
チャールズ「もちろん!内容も手を抜いてませんよ、ぶっちゃけかなり自信ありますから!」
雪の女王「すごい自信だな…アンデルセン、私にも読ませてくれるか?少し興味がある」
アンデルセン「勿論。それじゃあ読ませて貰おうか。さてと……」バサッ
チャールズ「見所は主人公の幼女です!彼女はデンマーク生まれで裕福とも貧しいとも言えない家に生まれました。ブロンドで口元のほくろがチャームポイントで好きな食べ物はブドウとパンケーキ!特技は利きジャムで好きな動物はジャッカルです!」ペラペラペラペラ
アンデルセン「チャールズ」
チャールズ「はいっ!なんですか?もしかして二人目の幼女の方が気になります?彼女は可愛いですよー!ボブカットでぱっちりしたまつげがチャームポイントで好きな食べ物は…」ペラペラペラペラ
アンデルセン「少し黙っていろ」
チャールズ「はい」
825 :◆oBwZbn5S8kKC :2016/09/20(火)00:09:23 ID:OJY
しばらく後…
・・・
雪の女王「……本当にこれを素人の学生が書いたのか?」ヒソッ
アンデルセン「…私も君と同じ感想だ。確かに拙い部分はある、無茶な展開もだ。だがそれを差し引いてもとても素人が書いたとは思えない完成度だ」
雪の女王「あぁ、事前に暗記していたプロの作品を書き記しただけでは……と疑いたくなるほどよく出来ている」
アンデルセン「確かに。だが正真正銘この作品は彼によるものだ」
雪の女王「…そうだろうな。最初から幼女を前面に押し出しておきながらも最後まで幼女たっぷり、こんな作品を書けるのはこいつくらいのものだ」
アンデルセン「少女だらけで話の展開は異質だが…物語としての面白さは本物だ。彼はどうやら作家としての才能を持つ逸材のようだ」
雪の女王「……ただのロリコンにも見えるがな。とにかく私の評価を言うならば『凄まじい幼女推しで胸焼けしそうだが、おとぎ話としては十分楽しめる作品』だな」
アンデルセン「解った。君の意見も参考にしよう」
雪の女王「最終的な決定をするのはお前だ、だが私はこいつの実力があれば弟子にしてもいいのではないかと思うぞ。弟子にしたらしたで苦労も多そうだがな」
アンデルセン「もう少し考えてみる。すまないが君は彼に茶を出してくれるか。書きっぱなしで疲れているだろうから」
雪の女王「いいだろう。こいつはロリコンでおかしな奴だが努力は認める、労ってやるとするか」スクッ
スタスタ
アンデルセン「さて…あなたはどう思いますか、先生?」
826 :◆oBwZbn5S8kKC :2016/09/20(火)00:12:38 ID:OJY
男の声『……この作品でまず目に付くのは幼女の多用だ』
アンデルセン「確かにそれは気になります。女王も言っていたように、あまりに幼女の出番が過剰で辟易する。なにしろ総勢8人の少女が出てきますからね」
男の声『このページ数でこの人数は明らかに過剰。作者の趣味があまりに前面に出過ぎている。しかし……』
男の声『これだけ幼女が登場していながら全ての幼女に個性があり差別化出来ている。人物の書き分けはほぼ完璧と言える』
男の声『物語の展開も申し分ない。キチンと山場があり結末もキチンと整っている。作品としての完成度の高さは認めざるをえないだろう』
アンデルセン「…そうですね。私も概ね同意見です」
男の声『奴は奇人だが作家としての才能は…凄まじいものを感じる。今はまだ未熟だが技術を身につけ経験を積めば必ず大作家になれるだろう』
男の声『いずれは私やお前、そしてシャルル・ペローやグリム兄弟といった有名作家と名を並べることも不可能ではない。いや…それすらも凌駕する才能を奴からは感じる』
アンデルセン「確かに…私が彼と同年代の頃ここまで書けた記憶ありませんから」
男の声『アンデルセン。奴を弟子に迎え入れろ、こいつにはそれだけの実力と才能がある』
アンデルセン「あなたも賛成というわけですか。フフッ、あれほど素人の作品は読みたくないと言っていたのに」クスクス
男の声『ここまでの実力があるとは思わなかっただけだ。だがこの作品を読んだ今なら解る』
男の声『こいつは本物だ。いずれ…世界の価値観を変える程の作品を生み出す。そんな気がしてならないのだ』
827 :◆oBwZbn5S8kKC :2016/09/20(火)00:18:31 ID:OJY
チャールズ「んーっ、この紅茶冷たくて香り良いですねー。でもどうやってこんなにキンキンに冷やしてるんですか?井戸水?」ゴクゴク
雪の女王「いいや、ただ氷で冷やしているだけだ。私は温かい紅茶は少々苦手なのでな」コトッ
チャールズ「氷ってそんな時期でも無いのに?あっ!もしや話に聞く氷を作る装置を持ってるんですか!?あんな一般的じゃないモノを持ってるとか流石は先生!」
雪の女王「…まぁそういう事にしておけばいい。と言うかお前はアンデルセンに夢を見すぎだ、あいつはただの中年だぞ」
チャールズ「そーですか?でもアンデルセン先生はすごいって思いますよ、俺」
雪の女王「童話作家としての地位を確立したからか?」
チャールズ「それもですけど、それってやっぱ先生が残した作品がすごいからだと俺は思うんです!」
チャールズ「どの作品も好きですけど俺は特に【マッチ売りの少女】が好きですね、確かに可哀想ですけど不幸な幼女もいるって世間に知らしめられたと思います!良作ですよあれは!」
チャールズ「あとはあれも好きです!【雪の女王】!あれ良い話ですよ!」
雪の女王「へぇ…そうか?【雪の女王】が好きか、どうせ主人公のゲルダが好きなだけだろう?」クスクス
チャールズ「ぶっちゃけそうです!いやー、ゲルダちゃん可愛いんですよ!性格の曲がっちゃったカイにボロクソに言われるのに彼を助けるために旅に出るんですよ!健気でしょ!?いやー、ゲルダちゃんマジ可愛い、マジ天使」
雪の女王「フフッ、確かにゲルダは健気で勇敢な少女だな」
チャールズ「ですよね!それに比べてあの雪の女王!ぶっちゃけ俺あいつ嫌いですよー、あいつがカイをさらわなきゃゲルダちゃんは辛い旅をしなくても済んだ訳ですからね!」アハハ
雪の女王「……まぁ、そうだな」
チャールズ「きっと雪の女王は性格悪いせいで婚期を逃して、それを理由にショタコン趣味に走ってる変態ババァですよ!あははh」
雪の女王「……」ドスッ
チャールズ「痛いっ!えっ!?なんで叩いたんですか今!?」
828 :◆oBwZbn5S8kKC :2016/09/20(火)00:23:46 ID:OJY
アンデルセン「楽しそうだな二人とも」フフッ
雪の女王「私は今、雪の女王を侮辱されて非常に気分が悪いがな」
チャールズ「うぅ…助手さん、女王のファンでしたか。…ていうか助手さん女性なのに結構力ありますよね…」ウゥゥ
雪の女王「それで、決まったのかアンデルセン?こいつを弟子にするか否か」
アンデルセン「あぁ、悩んだが私はチャールズを弟子として迎えることにしたよ」
チャールズ「マジですか!?本当ですか!?ガチですか!?やっぱなしとかダメですよ!助手さんが証人ですよ!?いいんですか!?」ガタッ
アンデルセン「落ち着けチャールズ。撤回したりしないさ、君はもう私の弟子だ」
チャールズ「よっしゃぁぁ!うわーっ!マジで夢みたいですよー!神様ありがとう!全世界の幼女ありがとう!」テッテレー
雪の女王「フフッ、大げさな奴だな。だが良かったじゃないか願いが叶って」
チャールズ「ですよー!じゃあ助手さんはもう先輩ですね!よろしく頼みますよ先輩!」ウキウキ
アンデルセン「そうと決まれば君に住む場所を与えなければな。二階の隅に使っていない部屋があるからそこを使いなさい。助手クン、案内してやってくれ」
雪の女王「それは構わないがあの部屋は埃っぽい。もう日も落ちたから掃除は明日にして今日はここで眠る方がいいんじゃあないか」
アンデルセン「確かにそうだな。私も今日は少々疲れた、詳しい話と弟子としての活動は明日からにして今日はもう休みなさい」
チャールズ「わかりました!じゃあ明日からよろしくお願いしますね師匠!」
アンデルセン「師匠はやめてくれ。先生の方が呼ばれ慣れていてしっくりくる。今後も先生と呼ぶようにしてくれるか?」
チャールズ「わかりました!アンデルセン先生!」ニッ
829 :◆oBwZbn5S8kKC :2016/09/20(火)00:25:19 ID:OJY
翌日 昼頃
アンデルセンの自宅 アンデルセンの書斎
アンデルセン「さて、部屋の掃除と当面の生活用品の手配は済んだかい?」
チャールズ「はい!お借りした部屋も掃除できました、窓なんかもう幼女の瞳のように澄み切るまで磨きましたよ!」
雪の女王「私が付き添って買い出しも済ませてある。当面の生活はなんら問題ないだろう」
チャールズ「いやー、やっぱ先輩は女性なだけあって細かいところ気が付きますよね!おかげで買い忘れなくて助かりましたよー」
雪の女王「私は疲れたがな。どこかの弟子が少女を見かける度に足を止めてしまうせいで」
チャールズ「あはは、だって幼女可愛いから仕方ないですってー」ハハハ
アンデルセン「フフッ、相変わらずだな君は。だが君は今後、周囲の人間から私の弟子として見られる。目に余るような行動は控えるように」
チャールズ「あー…そうですよね。俺に対するイメージがそのまま先生への評価にもなっちゃうのか。わかりました!気をつけます!」
アンデルセン「そうして貰えると助かる。だが萎縮する必要は無いし無理に自分を作る必要もない、程度を守って普段通りにしてなさい」
チャールズ「わかりました!じゃあ幼女好きも隠さなくてオッケーですね!」
アンデルセン「…常識的な範囲内でな」
チャールズ「わかりました!まっかせてください!先生の顔に泥を塗ったりしませんよ!」
831 :◆oBwZbn5S8kKC :2016/09/20(火)00:33:17 ID:OJY
アンデルセン「それと…君がここに滞在するのは休学期間中だけ。つまり君が復学するまでが私の弟子としての活動期間だ」
チャールズ「でもそれじゃ今からざっと半年ですよ?せっかく先生の弟子になれたのに半年間だけとか寂しいですよー!」
アンデルセン「学校は卒業しておいたほうがいい。将来的に作家にならないという選択肢を残しておくためにも」
チャールズ「…確かに、そうですよね。作家にならないって選択肢も…残しておきたいです、俺」
雪の女王(何だ?少し元気がないように見えたが…?)
アンデルセン「勿論、卒業後にやはり作家になると決意したのなら戻ってきても構わない」
アンデルセン「だが君はまだ若い、作家を目指すのは結構なことだがそれに固執しない方がいい。私の弟子としての活動期間中にも様々なことに挑戦してみることを勧める。何事も経験だ」
チャールズ「なるほど!例えばバイトしてみたりとか史跡を見て回ったりとか職人とか学者にいろんな話を聞いてみたりとかですね!」
アンデルセン「そんなところだ。どんなに優れた作家も知らない事を書き記すことは出来ない。作家になろうが別の職につこうが経験は君の力になる」
チャールズ「じゃああんまり先生の助手になった意味がないんじゃ…?ねぇ先輩?」
雪の女王「私に話を振るな。君の師がそう言うのならば君は従うべきだろう」
アンデルセン「問題無い、私に教えられることは少ないがまったく指導しないつもりはないよ。私が持つ技術と知識は出来るだけ指南する、その時間もキチンととるさ」
チャールズ「おぉ!ちゃんと指導もして貰えるんですね!よっし!」
アンデルセン「あぁ、だがそうなると何か目標が欲しい。という事で、君に一つの課題を与える」ガタッ
チャールズ「課題…ですか?えっ、何するんですか?またおとぎ話書くんですか?」
アンデルセン「あぁ、君にはもう一本おとぎ話を書いて貰う。だがその作品を評価するのは私じゃあない。この手紙の差出人だ」スッ
832 :◆oBwZbn5S8kKC :2016/09/20(火)00:38:35 ID:OJY
アンデルセン「この手紙は今朝私のもとに届いたものだ」スッ
アンデルセン「どうやら珍しくにまとまった休みが取れたため、久しぶりに食事でもどうかという誘いだ」
チャールズ「先生のお知り合いからですよね?その人に読んで貰う童話を俺が書くんですか?」
アンデルセン「そうだな。君が昨日書いた作品は素晴らしかった、だがまだ拙い部分や未熟な部分も目立った。この客人が訪れるのは二ヶ月後だ、それまでに更に腕を磨いて…」
アンデルセン「彼等が唸るほどの素晴らしいおとぎ話を読ませてやろう。それが当面の君の目標だ」
チャールズ「なるほど!いろんな経験して、先生の教えを受けて、その結果を新作おとぎ話にぶつけてその人達に読んで貰うと!そういう事ですね!」
アンデルセン「そういう事だな。だが彼等はなかなか厳しいぞ?私や助手クンよりおとぎ話に関してはずっと厳しい」
チャールズ「大丈夫です!バッチリ修行してすんごい童話書いて見せますよ!」ハハハ
雪の女王「お前の同業というと童話作家か…まさかとは思うが、その相手は…」
アンデルセン「フフッ、ほらチャールズ。手紙の差出人の名前、確認しておくといい」ピラッ
チャールズ「ですね!えっと…この手紙の差出人は……」ピラッ
差出人 ヴィルヘルム・カール・グリム
チャールズ「えぇぇ……先生これ……マジですか?」
アンデルセン「マジだとも。君は二ヶ月後までに彼が唸るような素晴らしい童話を書き上げなければいけない」
アンデルセン「童話作家としての私の大先輩、グリム童話の作者の一人であるヴィルヘルムさんを唸らせるような童話をね」
833 :◆oBwZbn5S8kKC :2016/09/20(火)00:40:43 ID:OJY
チャールズ「ちょ、初っぱなからハードル高くないですか!?それにもし俺がしょぼいおとぎ話なんか書いたりしたら…」
アンデルセン「大丈夫さ、ヴィルヘルムさんは温厚だから情けない童話を見せても君を怒鳴りつけたりしないさ」
アンデルセン「だが私の評価は下がるだろうな。『作者としてはそこそこだが弟子をとるような器じゃないな。正直ガッカリ』などと思われるかも知れない」
チャールズ「ちょ、それはむしろ困りますよ!俺のせいで先生の面目丸潰れとか嫌ですって!」
アンデルセン「だが弟子が育たなければそれは師匠の責任だ。あと君の先輩である助手クンも残念な目で見られるだろう」
雪の女王「それは勘弁願いたい所だ。君のせいで私まで劣ってみられるのは…なぁチャールズ?」クスクス
チャールズ「ちょ、責任重大じゃないですか…!」
アンデルセン「だからいいんじゃないか、壁が高いほど人は本気になれる。君の場合は半年しか時間がないんだから高すぎる壁に挑戦するくらいが丁度いい」
チャールズ「そりゃあ理屈は解りますけど…」
アンデルセン「フフッ、ひとまず私からの話は以上だ。今日は夕飯までは君の自由時間としよう。夕飯の後、私の書斎に来なさい。昨日の作品の反省点をあげて分析をしよう」
チャールズ「解りましたけど…えぇぇ…あのグリム童話の…えぇぇ…大丈夫かな、俺」
アンデルセン「ほらほら、二ヶ月なんてあっという間だぞ?時間は有限、ぼさっとしていてはヴィルヘルムさんに何を言われるか解らないぞ?」クスクス
チャールズ「うぉぉ…なんか俺、いきなりどえらい課題に挑戦することになっちゃってますね…いやっ!でも俺、頑張りますよ!」
チャールズ「バッチリ完成度の高いおとぎ話書いて見せますよ!先生や先輩の為にも、世界中の幼女の為にも俺、本気で修行頑張りますよ!」
834 :◆oBwZbn5S8kKC :2016/09/20(火)00:51:35 ID:OJY
今日はここまで 『作者』編 次回へ続きます
ゲルダちゃんマジ健気
あとチャールズとアンデルセンの関係はフィクションです
次回
アンデルセンの弟子となったチャールズ
その教えに従って様々な経験を詰もうとする彼ですが気がかりなこともあるようで…
果たしてヴィルヘルムにダメ出しされずにすむのか!?お楽しみに!
乙!
チャールズさんの幼女祭り童話読みたいなあ
ご丁寧にありがとです
836 :名無しさん@おーぷん :2016/09/20(火)01:01:38 ID:zN0
乙
このロリに対する執着で何か出来そう
837 :名無しさん@おーぷん :2016/09/20(火)08:32:19 ID:kzb
乙!
幼女てんこ盛りの童話が気になってしょうがない
838 :名無しさん@おーぷん :2016/09/20(火)12:51:45 ID:Z59
その点チャールズの童話ってすごいよな、最後まで幼女たっぷりだもん
851 :◆oBwZbn5S8kKC :2016/09/27(火)00:13:55 ID:cMN
チャールズの弟子入りからしばらく後
デンマーク アンデルセンの住む街
八百屋「らっしゃい!らっしゃい!新鮮な野菜がどれもお値打ちだよー!おっと、そこのお姉さん!今日はイモが安いよ!激安だよ!」ラッシャイ
雪の女王(お買い物スタイル)「どれどれ、これは確かに安い。しかし芋は火を通さなければいけないからな…。店主、生で食べられる野菜はないのか?」
八百屋「サラダ用ですかい?だったらこの辺のレタスやらがオススメ!新鮮だから塩で食うと特にうまいよ!」
雪の女王「確かに瑞々しくて美味しそうだ。それを2つ貰おう」チャリーン
八百屋「へい!じゃあこれ品物ね、毎度どうもー!」
雪の女王「さて、食料品の買い出しはこんな所だな。他の用事は済ませているし、あとはパンを買って帰るだけか」
雪の女王「しかしこう店が多いとどの店で買ったものか…迷ってしまうな」キョロキョロ
出版業者「…あれっ?助手さん?助手さんですよね?」
雪の女王「ん…?あぁ誰かと思えば君か。外で会うとは珍しいな」フフッ
出版業者「こんな所で奇遇ですねー。助手さんは先生のお買い物ですか?」
雪の女王「あぁ、食料品の買い出しに。君もかい?」
出版業者「いやー、私は遅めの昼飯ですよ。打ち合わせが長引いてしまって昼飯食べる時間も取れなくてですねー、参りましたよ」ハハハ
雪の女王「フフッ、それは災難だったな。お疲れ様」
出版業者「まったくですよ…あっ、それよりどうですか?先生の弟子についたっていう青年、確かチャールズ君だったかな?彼、まだ続いてます?」
雪の女王「あぁ、彼が弟子入りしてからもう二週間が経つが弱音一つ吐かず、毎日頑張っているよ」
852 :◆oBwZbn5S8kKC :2016/09/27(火)00:17:33 ID:cMN
出版業者「そうですか!それはなによりです、なにしろ先生今まで弟子なんかとったこと無いでしょう?それに手加減とかしなそうですし…」
出版業者「作家に憧れる若者は多いですけど、実は結構ハードですからね。他の作家さんのところで弟子入りしたはいいけどすぐ挫折しちゃったって子も何人か見てるんで気になってたんです」
雪の女王「うちの場合は心配無さそうだ、アンデルセン…先生とも私ともうまくやってる。毎日が楽しそうで羨ましいくらいだよ」
出版業者「楽しんでやるっていうのは一番大切ですからね、その分なら安心ですかね。良かった良かった」ハハハ
雪の女王「先生だけでなく弟子のチャールズにまで気を回さなければいけないとは、君の仕事もなかなか大変だな」
出版業者「いやいや、半分趣味ですい。私は先生の担当でありファンですからね、巨匠アンデルセンが育てた弟子の作品!興味あるに決まってますよ!」
雪の女王「ファン心理としてはそうなるか…だがそれは当分先だな」
出版業者「そうですかー…なかなか見込みがあるって先生は言ってましたけど、まだ世間に出すほどのレベルじゃないって事ですかねー」
雪の女王「そうだな。昨日も新作を見せに来たが驚愕の14ロリだったからな…あれじゃあ万人受けは無理だな」
出版業者「えっ?ロリって…何がです?」
雪の女王「…いや、何でもない。忘れてくれ」
出版業者「はぁ…まぁいいですけど」
キモオタ「我輩がおとぎ話の世界に行くですとwww」ティンカーベル「そう」 『作者』編
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