キモオタ「我輩がおとぎ話の世界に行くですとwww」ティンカーベル「そう」 泣いた赤鬼編
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110 :名無しさん@おーぷん :2014/11/09(日)22:58:35 ID:GcxGSBP22
ピーターパン→消滅
シンデレラ→完結 前スレ
裸の王様→完結 前スレ
王様の耳はロバの耳→消滅
こびとの靴屋→無事
泣いた赤鬼→消えそう いまここ
赤ずきん→消滅
出てきたタイトルまとめてみた
有名なの消えすぎワロタwww
111 :名無しさん@おーぷん :2014/11/09(日)23:00:35 ID:z4Str7UOB
>>110
覚えてないだけで実は消えてしまってるタイトルがたくさんあるのかもよ
124 :◆oBwZbn5S8kKC :2014/11/11(火)20:34:13 ID:R3EUNKpgS
少しだけ昔 とある国の小さな町
母親「赤ずきんー?ちょっとおいでー」
赤ずきん「はーい!なぁに?ママー」
母親「今日は赤ずきんにおつかいをお願いしちゃいます!どこにいくかわかるかなー?」フフッ
赤ずきん「おつかい!私ね、わかるよ!おばあちゃんのところでしょ!いつもおつかいはおばあちゃんのおうちへのお届け物だもん!」
母親「正解!じゃあこのバスケットにパンと葡萄酒、それと小さなつつみも入れておくからおばあちゃんにちゃんと届けてね?」
赤ずきん「はーい!ちゃんと届けるよ!任せて!」
母親「うん!いい返事!ごほうびに今日の夕飯は赤ずきんの大好物のシチューにするからあまり遅くならないうちに帰ってくるように!」
赤ずきん「本当!?わーい!赤ずきん、ママのこと大好きー!」
母親「あらあら、そんなこと言うとパパがっがりしちゃうぞー」フフッ
赤ずきん「パパも大好き!おばあちゃんも大好きー!赤ずきん、みんなのこと大好きー!」ニコニコ
125 :◆oBwZbn5S8kKC :2014/11/11(火)20:43:14 ID:R3EUNKpgS
・・・
キモオタ「ちょっといいですかなwww」
赤ずきん「なにかしら?なにか気になることでも?」
キモオタ「赤ずきん殿キャラ違いすぎませんかなwwwこの愛らしい娘が熊を撃ち殺した娘と同一人物には見えませんなwww」ドゥフコポォ
赤ずきん「・・・・・・話を進めていい?」
ティンカーベル「キモオタ!どうでもいいことで話の腰を折らないで!」プンプン
キモオタ「申し訳ないwwwどうにも気になったものでwww」コポォ
ティンカーベル「ごめんね、赤ずきん!続けて!」
赤ずきん「・・・・・・私はある町に住んでいた。両親との三人家族。ごく普通の一般家庭だったわ。それと町のはずれにある森の中におばあちゃんが住んでいたわ。私はよく届け物のおつかいを頼まれていた」
・・・
赤ずきん「ママー!いってきまーす!」
母親「はーい!寄り道しないようにねー!」
126 :◆oBwZbn5S8kKC :2014/11/11(火)20:56:14 ID:R3EUNKpgS
町外れの森 おばあちゃんの家
赤ずきん「到着ー!おばあちゃん!赤ずきんだよー!おつかいにきたよ!」コンコン
おばあちゃんの声「おや、赤ずきんかい。鍵は開いているから中にお入り」
ガチャッ
赤ずきん「おばあちゃん!」ムギュー
おばあちゃん「おやおや、赤ずきんはいつまでたっても甘えん坊さんだねぇ」ニコニコ
赤ずきん「赤ずきん、おばあちゃん大好きだもん!今日もねーひとりでおつかいにきたよ!これ!ママからのお届け物!」ズイッ
おばあちゃん「おやおや、帰ったらママにお礼を言っておいてねぇ。赤ずきんや、クッキーがあるよ。食べるかい?」
赤ずきん「食べる!それとね!また今日もたくさん外国のおとぎ話教えて!おばあちゃん、他の人が知らないお話たくさん教えてくれるから大好きー!」
おばあちゃん「おやおや、じゃあ今日は遠く離れた島国にお話をしようかねぇ・・・・・・」
赤ずきん「やったぁ!なんていうお話?」ワクワク
おばあちゃん「一寸法師というお話だよ。じゃあクッキーと紅茶の準備をしてお話をはじめようかねぇ」
赤ずきん「はーい!赤ずきんも手伝う!」
127 :◆oBwZbn5S8kKC :2014/11/11(火)21:03:43 ID:R3EUNKpgS
・・・
おばあちゃん「・・・・・・でしたとさ。めでたしめでたし」
赤ずきん「めでたし!めでたし!面白かった!今日もたくさんお話覚えたよ!」
おばあちゃん「一寸法師、かぐや姫、舌切り雀・・・今日はみっつも覚えたねぇ赤ずきんや」ナデナデ
赤ずきん「うん!もういーっぱい教えてもらったから100くらいお話できるよ!」フンス
おばあちゃん「おやおや、赤ずきんは賢いねぇ」ナデナデ
赤ずきん「本当!?赤ずきん賢い?」
おばあちゃん「賢いねぇ、もっともっとお話しを覚えないとねぇ」
赤ずきん「? うん、わかった!」
ドンドン
狩人の声「ご婦人!狩人だ、はいってもいいかい?」
128 :◆oBwZbn5S8kKC :2014/11/11(火)21:12:55 ID:R3EUNKpgS
おばあちゃん「どうぞ、鍵は開いてるからお入り」
狩人「邪魔するよ、おっ!赤ずきんちゃん!今日もおつかいかい?」
赤ずきん「こんにちわ狩人さん!今日もおみやげある?」
狩人「おうよ!赤ずきんちゃんがくる頃だと思ってな!ほら!シメたばっかりのウサギだ、母ちゃんにうまく料理して貰いな!」
赤ずきん「わーい!ありがとう!」
おばあちゃん「じゃあそろそろお帰り、あまり遅くなると危ないからねぇ」
赤ずきん「はぁい、もうちょっとお話ししたいけどなぁ、赤ずきん」
おばあちゃん「おやおや、大丈夫だよ、いつでも遊びにおいで。でも今日は遅くならないうちにお帰り、おばあちゃんとの約束だよ」
赤ずきん「うん、わかった!また来るね!おばあちゃん!狩人さん!」
おばあちゃん「気をつけてねぇ」
狩人「寄り道すんじゃねぇぞー!」
・・・
おばあちゃん「帰ったね。すまないね狩人さん、あれを取りに来たんだろう?」
狩人「もう出来てるかい?」
おばあちゃん「あぁもちろんさ、もう時間がないからねぇ・・・」
131 :◆oBwZbn5S8kKC :2014/11/11(火)21:24:20 ID:R3EUNKpgS
おばあちゃん「狼を一撃で倒す銀の魔弾。あまり数は作れなかった、すまないけれどこれで何とかしておくれ」
狩人「大丈夫さ、雑魚はご婦人に精製して貰ったマスケットで蹴散らす。大物にだけ銀の魔弾が使えれば十分だよ」
おばあちゃん「他の者には言えないからねぇ、私と狩人さんでなんとかするしかないねぇ」
狩人「しかし、今でも信じられない。この【赤ずきん】のおとぎ話に消滅が近づいているなんてな」
おばあちゃん「残念だが確実だ。それも時間がない、今回ばかりは自分の予知能力が恨めしいよ」
狩人「まぁそうおっしゃらず、ご婦人の魔力のおかげで消滅を事前に察知し、こうやって対策も立てられるんだ。うまくすれば消滅を回避することだってできるさ」
おばあちゃん「だといいんだけどねぇ・・・」
132 :◆oBwZbn5S8kKC :2014/11/11(火)21:40:08 ID:R3EUNKpgS
狩人「しかしおとぎ話の消滅ってのは現実世界の人間に忘れられると起きるもんだが・・・そこが腑に落ちない」
おばあちゃん「そうだねぇ、【赤ずきん】のおとぎ話は現実世界でも有名な部類に入っているはず何だがねぇ・・・」
狩人「にも関わらず、ご婦人はこのおとぎ話の消滅を予知夢で知ったということだったな」
おばあちゃん「そうだよ、私の予知夢じゃあもう一ヶ月もしないうちに狼がこの周辺にやってくる。それも元の話のように一匹じゃあない。両指でも利かない、20か30か・・・大規模な群をなして襲ってくる」
狩人「町の自警団がどれだけ機能するかだな・・・本当のことはいえないから、町には盗賊が近隣地域で暴れていると誤報は流した。多少は警備を強めてくれるだろうが」
おばあちゃん「もうあとはできるだけにことをするしかないね・・・」
狩人「あの娘には・・・?」
おばあちゃん「言えるわけないだろう。だけどもし、私か狩人さん、赤ずきんの誰かがやられればこのおとぎ話は消えるだろう。そうなったとき一番生きていてほしいのはあの娘だ」
133 :◆oBwZbn5S8kKC :2014/11/11(火)21:49:53 ID:R3EUNKpgS
おばあちゃん「もしもの時のためにあの子には他のおとぎ話を教えてあるもう大方教えられたはずだ。それとあのずきんには魔法がかけてある」
狩人「魔法?いったいどんな?」
おばあちゃん「私が死んだら効力がでるようにしてある。深くかぶれば別のおとぎ話へと移動できる魔法さ。魔女だろうとなんだろうとやっぱり孫は可愛いもんだ、あの子には生きていてほしい」
狩人「たとえこの世界が消滅してもあの子は生きていけるってことか、優しいおばあちゃんですね、ご婦人・・・いや魔女殿」
おばあちゃん「よしとくれよ。私は孫娘の命の危機にさえ満足な助けがしてやれない、ただの老婆だよ」
狩人「そう悲観なされるな、私も出来ることはします。もちろん、赤ずきんちゃんだって護ってみせる」
おばあちゃん「そうだねぇ、とにかくここが踏ん張りどころだねぇ」
狩人「ええ、なんとしても消滅を食い止めましょう」
134 :◆oBwZbn5S8kKC :2014/11/11(火)22:02:06 ID:R3EUNKpgS
同時刻 某所
狼「グルルゥ!まて!お前、食ってやるぞ!俺様の周りをうろちょろしやがって!」
???「無理だよ、君は僕を食べることができない。何故なら狼は空を飛べないからだ」
狼「畜生!降りてきやがれ!俺様は、腹が減ってるんだ!」
???「だろうねぇ、ここ数日君を見ていたけど全然獲物捕まえられてないじゃないか、一匹狼なんかやめて群をなしたらどうだい?」
狼「やかましい!群れると食える量が減るだろうが!」
???「馬鹿だな君は、やっぱり僕一人で十分だったよ」
狼「はぁ?なにいって・・・・・・」
???「君にお腹いっぱいになる作戦を教えてあげるよ」
狼「なにぃ?そんなもん信じられるか!お前のようなよそ者の言葉!」
???「そう言うと思ったよ。でも、自分で見たものなら信じられるかい?」
狼「はぁ?まぁ、そりゃあお前・・・この目で見たもんならなぁ・・・・・・」
???「じゃあ見せてあげるよ・・・・・・『君含む狼が群をなして町中の人間を食い殺す』そんな天啓を、ね」シュッ
ポワァ
狼「お、うおおぉ、おおお!?」
135 :◆oBwZbn5S8kKC :2014/11/11(火)22:10:47 ID:R3EUNKpgS
数日後
母親「・・・・・・うーん」
赤ずきん「ママー?どうしたの?」
母親「実はね、おばあちゃんにお届けものをお願いしようと思ったんだけど」
赤ずきん「おつかい!いくいく!赤ずきん頑張るよ!」
母親「でもねぇ、昨日の夜中に近くで狼の鳴き声を聞いたって人がたくさんいるの。もしかしたら近くに狼がいるかもしれないし、ちょっと頼めないなぁ・・・」
赤ずきん「狼?こわいの?」
母親「そりゃあこわいよー?赤ずきんなんかガブーッって食べられちゃうんだから!」ガブー
赤ずきん「本当!?それは怖い・・・でもおばあちゃんのとこ行きたいなぁ・・・」
母親「うーん、ママには他の用事があるし・・・昼間なら平気かなぁ・・・」
赤ずきん「きっと平気!赤ずきん泣かないから、おつかいいく!」
136 :◆oBwZbn5S8kKC :2014/11/11(火)22:18:22 ID:R3EUNKpgS
母親「まだお昼前だし、きっと少しは人通りもあるよね・・・じゃあ赤ずきんにおつかいをお願いします!でもママと約束すること!」
赤ずきん「やったぁ!おつかい!でも約束ってなぁに?」
母親「今日は特に絶対に寄り道しないこと!それと今日はいつもより早く帰ってくること!もしもどうしても遅くなりそうだったら狩人さんと一緒に帰ってくること!約束できる?」
赤ずきん「えっと、寄り道しない!早く帰る!遅くなるときは狩人さん!」
母親「うんうん、よろしい!じゃあバスケットに荷物入れておくからね」
赤ずきん「はーい!」
母親「うん、今日もいい返事だ!ご褒美に赤ずきんの大好物のハンバーグを作ってあげよう!だから早くかえっておいでね?」
赤ずきん「ハンバーグ!目玉焼き乗ってる!?」
母親「乗ってるよー!しかも今日はお花のかたちにしちゃう!」
赤ずきん「やったぁ!じゃあ赤ずきん、頑張っておつかいするね!」
母親「うん、じゃあよろしくね!約束、しっかり守るのよ?」
赤ずきん「うん!約束!」
赤ずきん「ママー!バイバーイ!いってきまーす!」
137 :◆oBwZbn5S8kKC :2014/11/11(火)22:19:17 ID:R3EUNKpgS
今日はここまで
赤ずきん編じゃないよ
泣いた赤鬼編 次回に続きます
138 :名無しさん@おーぷん :2014/11/11(火)23:09:10 ID:YpETtUlTV
やっと追いついだぜ
でもあれだな、言われてみると覚えてないおとぎ話も多いな…
赤い靴はまだちゃんと残ってるかな…
143 :名無しさん@おーぷん :2014/11/12(水)09:23:20 ID:injwJ9KbD
黒幕っぽいの登場!!
やべー続きが楽しみ過ぎるwww
149 :◆oBwZbn5S8kKC :2014/11/13(木)19:41:37 ID:BpB36lvb3
森の中の道
赤ずきん「いいお天気だなぁー」ワクワク
赤ずきん「でも狼がでるよって言われたし早くおばあちゃんのとこに行かなきゃ!」
パタパタパタッ
鳥「そこのお嬢さん!そんなに急いでどこに行くんだい?」
赤ずきん「鳥さんこんにちわ、森の奥のおばあちゃんの家までおつかいにいくの」
鳥「そうなんだ、だったらその先に道を右に曲がるといい。すてきなお花がたくさん咲いているよ」
赤ずきん「でも、狼がでるから寄り道しちゃいけないっていわれてるから・・・・・・」
鳥「少しなら大丈夫さ、おばあちゃんもお花は好きだろう?」
赤ずきん「うん、おばあちゃんお花好きだよ!摘んでいったら喜んでくれるかな?」
鳥「もちろん!たくさん誉めてくれるよ!」
150 :名無しさん@おーぷん :2014/11/13(木)19:44:11 ID:l6rwe3cBM
待ってました!
151 :◆oBwZbn5S8kKC :2014/11/13(木)19:48:42 ID:BpB36lvb3
赤ずきん「そっかぁ・・・・・・でも・・・・・・うー・・・・・・」
鳥「君が花畑に行ったことは誰にも言わないよ!それなら君のママにだってわかりやしないさ」
赤ずきん「お花摘みにいっても怒られない?」
鳥「大丈夫さ!怒られやしないさ、むしろおばあちゃんを喜ばせてあげたんだ、誉められるよ!」
赤ずきん「本当!?赤ずきん、誉められる?」
鳥「そうとも!僕が嘘をつく悪い鳥に見えるかい?」
赤ずきん「見えない!赤ずきん、お花摘みしてから行く!」
鳥「それがいい!気をつけていくんだよ」
赤ずきん「はーい!鳥さんバイバーイ!」フリフリ
鳥「・・・さぁ、時間稼ぎはこれでいいかな。あとはあの方にお願いしますかね」
152 :◆oBwZbn5S8kKC :2014/11/13(木)19:59:02 ID:BpB36lvb3
森の奥、赤ずきんのおばあちゃんの家
コオオォォォ
おばあちゃん「・・・・・・これでよし、と」
おばあちゃん(昨晩の狼の鳴き声・・・いやな予感がするねぇ。とりあえず狙われるのは私と狩人さんと赤ずきん)
おばあちゃん(狩人さんはともかく、赤ずきんが心配だ。家が壊されないように結界は張ったけど・・・町へ行ってみようかね)
ドンドン
おばあちゃん(・・・・・・おや?)
おばあちゃん「おやおや、誰だい?」
赤ずきん「おばあちゃん、赤ずきんだよ!おつかいにきたよ」
おばあちゃん(・・・・・・確かに赤ずきんの声だ、しかし・・・)
おばあちゃん「・・・・・・すまないが窓の方にきてくれるかい?赤ずきん」
赤ずきん「もぉ、どうしたのおばあちゃん?ほら!赤ずきんだよ!」ニコニコ
おばあちゃん「すまないね、赤ずきん。いますぐ鍵を開けるから玄関へおいで」
おばあちゃん(私の気にしすぎだったようだね・・・)
153 :◆oBwZbn5S8kKC :2014/11/13(木)20:05:56 ID:BpB36lvb3
ガチャッ
赤ずきん「おばあちゃん!赤ずきん、おつかいに来たよ!」
おばあちゃん「おやおや、大丈夫だったかい?悪い狼がいるかもしれないよ?」
赤ずきん「大丈夫だったよ!どうして今日は鍵が空いてなかったの?赤ずきん困っちゃった!」
おばあちゃん「すまないねぇ、今お茶を入れようねぇ」
赤ずきん「鍵閉めてたのって、狼さんが来ないようにだよね?」
おばあちゃん「そうだよ赤ずきんや、お家を壊されちゃうかも知れないからねぇ」
赤ずきん「でもね、おばあちゃん!せっかくお家に結界を貼っても」
グルルッ
おばあちゃん「・・・・・・っ!」
ザシュッ!
赤ずきん?「その狼を家の中に入れちまったら意味が無ぇぜ、おばあちゃん」グルルッ
154 :◆oBwZbn5S8kKC :2014/11/13(木)20:22:10 ID:BpB36lvb3
おばあちゃん「狼が赤ずきんに化けていたなんてねぇ・・・誰の差し金だい・・・?」
狼「気がつくのが遅かったなぁ。なぁ?本当にこのばぁさんを先に殺す必要があったのか?」
???「ええ、彼女はこう見えて強い魔力を持っています。後に回せば君たち狼の邪魔になる。今頃、本物の赤ずきんは私の友達にそそのかされて花でも摘んでいるよ」
おばあちゃん「あんたのその姿・・・!別のおとぎ話からやってきたようだが、何のためにきたんだい!どうやって狼に変化の能力を与えた!」
???「目的?それはあなた達の為。それとひとつ勘違いをしているね、私は狼に変化の能力を与えてなんかいない。私には魔力は使えないから。でも魔法具を使えば簡単。あなたに幻覚を見せる事くらい、こうやって・・・・・・」
シュッ ポワァ
???「マッチを一本擦ればいいだけなんだから」
おばあちゃん「・・・・・・っ!」
狼「何をしたんだ?ばぁさん、急に黙っちまったぜ?」
???「今頃、赤ずきんと楽しくお話ししている幻覚をみているよ。苦しまないうちに食べてやってはどうかな?」
狼「へっ、もう俺たちの邪魔は出来ねぇんだろ?だったらもっと若い肉を食いに町に行くぜ」グルルッ
???「どちらにしても狼の爪にやられているんだ、長くはないか・・・」
155 :◆oBwZbn5S8kKC :2014/11/13(木)20:30:46 ID:BpB36lvb3
十数分後
赤ずきん「ふんふんふーん♪おばあちゃん喜んでくれるかなー」
赤ずきん「・・・あれ?おばあちゃんの家の玄関が開いてる、いつもちゃんと閉めてるのに・・・」
ヒョイ
赤ずきん「おばあちゃん?赤ずきんだよ、開けっ放しで・・・」
おばあちゃん「おや、赤ずきん・・・無事かい・・・?」グッタリ
赤ずきん「おばあちゃん!」ダッ
赤ずきん「どうしたの?なんで傷だらけなの?たくさん血が出てる、お医者さんに行こう!もしかしてママがいってた狼が来たの!?」オロオロ
おばあちゃん「いいかい、落ち着いてよく聞くんだよ赤ずきん・・・」
おばあちゃん「不甲斐ないおばあちゃんですまないねぇ、でももうこのお話は助からない」
赤ずきん「お話?助からないってなぁに?どういうこと、おばあちゃん!」
156 :名無しさん@おーぷん :2014/11/13(木)20:36:59 ID:l6rwe3cBM
マッチ売り・・・そういうことか
ピーターパン→消滅
シンデレラ→完結 前スレ
裸の王様→完結 前スレ
王様の耳はロバの耳→消滅
こびとの靴屋→無事
泣いた赤鬼→消えそう いまここ
赤ずきん→消滅
出てきたタイトルまとめてみた
有名なの消えすぎワロタwww
111 :名無しさん@おーぷん :2014/11/09(日)23:00:35 ID:z4Str7UOB
>>110
覚えてないだけで実は消えてしまってるタイトルがたくさんあるのかもよ
124 :◆oBwZbn5S8kKC :2014/11/11(火)20:34:13 ID:R3EUNKpgS
少しだけ昔 とある国の小さな町
母親「赤ずきんー?ちょっとおいでー」
赤ずきん「はーい!なぁに?ママー」
母親「今日は赤ずきんにおつかいをお願いしちゃいます!どこにいくかわかるかなー?」フフッ
赤ずきん「おつかい!私ね、わかるよ!おばあちゃんのところでしょ!いつもおつかいはおばあちゃんのおうちへのお届け物だもん!」
母親「正解!じゃあこのバスケットにパンと葡萄酒、それと小さなつつみも入れておくからおばあちゃんにちゃんと届けてね?」
赤ずきん「はーい!ちゃんと届けるよ!任せて!」
母親「うん!いい返事!ごほうびに今日の夕飯は赤ずきんの大好物のシチューにするからあまり遅くならないうちに帰ってくるように!」
赤ずきん「本当!?わーい!赤ずきん、ママのこと大好きー!」
母親「あらあら、そんなこと言うとパパがっがりしちゃうぞー」フフッ
赤ずきん「パパも大好き!おばあちゃんも大好きー!赤ずきん、みんなのこと大好きー!」ニコニコ
125 :◆oBwZbn5S8kKC :2014/11/11(火)20:43:14 ID:R3EUNKpgS
・・・
キモオタ「ちょっといいですかなwww」
赤ずきん「なにかしら?なにか気になることでも?」
キモオタ「赤ずきん殿キャラ違いすぎませんかなwwwこの愛らしい娘が熊を撃ち殺した娘と同一人物には見えませんなwww」ドゥフコポォ
赤ずきん「・・・・・・話を進めていい?」
ティンカーベル「キモオタ!どうでもいいことで話の腰を折らないで!」プンプン
キモオタ「申し訳ないwwwどうにも気になったものでwww」コポォ
ティンカーベル「ごめんね、赤ずきん!続けて!」
赤ずきん「・・・・・・私はある町に住んでいた。両親との三人家族。ごく普通の一般家庭だったわ。それと町のはずれにある森の中におばあちゃんが住んでいたわ。私はよく届け物のおつかいを頼まれていた」
・・・
赤ずきん「ママー!いってきまーす!」
母親「はーい!寄り道しないようにねー!」
126 :◆oBwZbn5S8kKC :2014/11/11(火)20:56:14 ID:R3EUNKpgS
町外れの森 おばあちゃんの家
赤ずきん「到着ー!おばあちゃん!赤ずきんだよー!おつかいにきたよ!」コンコン
おばあちゃんの声「おや、赤ずきんかい。鍵は開いているから中にお入り」
ガチャッ
赤ずきん「おばあちゃん!」ムギュー
おばあちゃん「おやおや、赤ずきんはいつまでたっても甘えん坊さんだねぇ」ニコニコ
赤ずきん「赤ずきん、おばあちゃん大好きだもん!今日もねーひとりでおつかいにきたよ!これ!ママからのお届け物!」ズイッ
おばあちゃん「おやおや、帰ったらママにお礼を言っておいてねぇ。赤ずきんや、クッキーがあるよ。食べるかい?」
赤ずきん「食べる!それとね!また今日もたくさん外国のおとぎ話教えて!おばあちゃん、他の人が知らないお話たくさん教えてくれるから大好きー!」
おばあちゃん「おやおや、じゃあ今日は遠く離れた島国にお話をしようかねぇ・・・・・・」
赤ずきん「やったぁ!なんていうお話?」ワクワク
おばあちゃん「一寸法師というお話だよ。じゃあクッキーと紅茶の準備をしてお話をはじめようかねぇ」
赤ずきん「はーい!赤ずきんも手伝う!」
・・・
おばあちゃん「・・・・・・でしたとさ。めでたしめでたし」
赤ずきん「めでたし!めでたし!面白かった!今日もたくさんお話覚えたよ!」
おばあちゃん「一寸法師、かぐや姫、舌切り雀・・・今日はみっつも覚えたねぇ赤ずきんや」ナデナデ
赤ずきん「うん!もういーっぱい教えてもらったから100くらいお話できるよ!」フンス
おばあちゃん「おやおや、赤ずきんは賢いねぇ」ナデナデ
赤ずきん「本当!?赤ずきん賢い?」
おばあちゃん「賢いねぇ、もっともっとお話しを覚えないとねぇ」
赤ずきん「? うん、わかった!」
ドンドン
狩人の声「ご婦人!狩人だ、はいってもいいかい?」
128 :◆oBwZbn5S8kKC :2014/11/11(火)21:12:55 ID:R3EUNKpgS
おばあちゃん「どうぞ、鍵は開いてるからお入り」
狩人「邪魔するよ、おっ!赤ずきんちゃん!今日もおつかいかい?」
赤ずきん「こんにちわ狩人さん!今日もおみやげある?」
狩人「おうよ!赤ずきんちゃんがくる頃だと思ってな!ほら!シメたばっかりのウサギだ、母ちゃんにうまく料理して貰いな!」
赤ずきん「わーい!ありがとう!」
おばあちゃん「じゃあそろそろお帰り、あまり遅くなると危ないからねぇ」
赤ずきん「はぁい、もうちょっとお話ししたいけどなぁ、赤ずきん」
おばあちゃん「おやおや、大丈夫だよ、いつでも遊びにおいで。でも今日は遅くならないうちにお帰り、おばあちゃんとの約束だよ」
赤ずきん「うん、わかった!また来るね!おばあちゃん!狩人さん!」
おばあちゃん「気をつけてねぇ」
狩人「寄り道すんじゃねぇぞー!」
・・・
おばあちゃん「帰ったね。すまないね狩人さん、あれを取りに来たんだろう?」
狩人「もう出来てるかい?」
おばあちゃん「あぁもちろんさ、もう時間がないからねぇ・・・」
131 :◆oBwZbn5S8kKC :2014/11/11(火)21:24:20 ID:R3EUNKpgS
おばあちゃん「狼を一撃で倒す銀の魔弾。あまり数は作れなかった、すまないけれどこれで何とかしておくれ」
狩人「大丈夫さ、雑魚はご婦人に精製して貰ったマスケットで蹴散らす。大物にだけ銀の魔弾が使えれば十分だよ」
おばあちゃん「他の者には言えないからねぇ、私と狩人さんでなんとかするしかないねぇ」
狩人「しかし、今でも信じられない。この【赤ずきん】のおとぎ話に消滅が近づいているなんてな」
おばあちゃん「残念だが確実だ。それも時間がない、今回ばかりは自分の予知能力が恨めしいよ」
狩人「まぁそうおっしゃらず、ご婦人の魔力のおかげで消滅を事前に察知し、こうやって対策も立てられるんだ。うまくすれば消滅を回避することだってできるさ」
おばあちゃん「だといいんだけどねぇ・・・」
132 :◆oBwZbn5S8kKC :2014/11/11(火)21:40:08 ID:R3EUNKpgS
狩人「しかしおとぎ話の消滅ってのは現実世界の人間に忘れられると起きるもんだが・・・そこが腑に落ちない」
おばあちゃん「そうだねぇ、【赤ずきん】のおとぎ話は現実世界でも有名な部類に入っているはず何だがねぇ・・・」
狩人「にも関わらず、ご婦人はこのおとぎ話の消滅を予知夢で知ったということだったな」
おばあちゃん「そうだよ、私の予知夢じゃあもう一ヶ月もしないうちに狼がこの周辺にやってくる。それも元の話のように一匹じゃあない。両指でも利かない、20か30か・・・大規模な群をなして襲ってくる」
狩人「町の自警団がどれだけ機能するかだな・・・本当のことはいえないから、町には盗賊が近隣地域で暴れていると誤報は流した。多少は警備を強めてくれるだろうが」
おばあちゃん「もうあとはできるだけにことをするしかないね・・・」
狩人「あの娘には・・・?」
おばあちゃん「言えるわけないだろう。だけどもし、私か狩人さん、赤ずきんの誰かがやられればこのおとぎ話は消えるだろう。そうなったとき一番生きていてほしいのはあの娘だ」
133 :◆oBwZbn5S8kKC :2014/11/11(火)21:49:53 ID:R3EUNKpgS
おばあちゃん「もしもの時のためにあの子には他のおとぎ話を教えてあるもう大方教えられたはずだ。それとあのずきんには魔法がかけてある」
狩人「魔法?いったいどんな?」
おばあちゃん「私が死んだら効力がでるようにしてある。深くかぶれば別のおとぎ話へと移動できる魔法さ。魔女だろうとなんだろうとやっぱり孫は可愛いもんだ、あの子には生きていてほしい」
狩人「たとえこの世界が消滅してもあの子は生きていけるってことか、優しいおばあちゃんですね、ご婦人・・・いや魔女殿」
おばあちゃん「よしとくれよ。私は孫娘の命の危機にさえ満足な助けがしてやれない、ただの老婆だよ」
狩人「そう悲観なされるな、私も出来ることはします。もちろん、赤ずきんちゃんだって護ってみせる」
おばあちゃん「そうだねぇ、とにかくここが踏ん張りどころだねぇ」
狩人「ええ、なんとしても消滅を食い止めましょう」
134 :◆oBwZbn5S8kKC :2014/11/11(火)22:02:06 ID:R3EUNKpgS
同時刻 某所
狼「グルルゥ!まて!お前、食ってやるぞ!俺様の周りをうろちょろしやがって!」
???「無理だよ、君は僕を食べることができない。何故なら狼は空を飛べないからだ」
狼「畜生!降りてきやがれ!俺様は、腹が減ってるんだ!」
???「だろうねぇ、ここ数日君を見ていたけど全然獲物捕まえられてないじゃないか、一匹狼なんかやめて群をなしたらどうだい?」
狼「やかましい!群れると食える量が減るだろうが!」
???「馬鹿だな君は、やっぱり僕一人で十分だったよ」
狼「はぁ?なにいって・・・・・・」
???「君にお腹いっぱいになる作戦を教えてあげるよ」
狼「なにぃ?そんなもん信じられるか!お前のようなよそ者の言葉!」
???「そう言うと思ったよ。でも、自分で見たものなら信じられるかい?」
狼「はぁ?まぁ、そりゃあお前・・・この目で見たもんならなぁ・・・・・・」
???「じゃあ見せてあげるよ・・・・・・『君含む狼が群をなして町中の人間を食い殺す』そんな天啓を、ね」シュッ
ポワァ
狼「お、うおおぉ、おおお!?」
135 :◆oBwZbn5S8kKC :2014/11/11(火)22:10:47 ID:R3EUNKpgS
数日後
母親「・・・・・・うーん」
赤ずきん「ママー?どうしたの?」
母親「実はね、おばあちゃんにお届けものをお願いしようと思ったんだけど」
赤ずきん「おつかい!いくいく!赤ずきん頑張るよ!」
母親「でもねぇ、昨日の夜中に近くで狼の鳴き声を聞いたって人がたくさんいるの。もしかしたら近くに狼がいるかもしれないし、ちょっと頼めないなぁ・・・」
赤ずきん「狼?こわいの?」
母親「そりゃあこわいよー?赤ずきんなんかガブーッって食べられちゃうんだから!」ガブー
赤ずきん「本当!?それは怖い・・・でもおばあちゃんのとこ行きたいなぁ・・・」
母親「うーん、ママには他の用事があるし・・・昼間なら平気かなぁ・・・」
赤ずきん「きっと平気!赤ずきん泣かないから、おつかいいく!」
136 :◆oBwZbn5S8kKC :2014/11/11(火)22:18:22 ID:R3EUNKpgS
母親「まだお昼前だし、きっと少しは人通りもあるよね・・・じゃあ赤ずきんにおつかいをお願いします!でもママと約束すること!」
赤ずきん「やったぁ!おつかい!でも約束ってなぁに?」
母親「今日は特に絶対に寄り道しないこと!それと今日はいつもより早く帰ってくること!もしもどうしても遅くなりそうだったら狩人さんと一緒に帰ってくること!約束できる?」
赤ずきん「えっと、寄り道しない!早く帰る!遅くなるときは狩人さん!」
母親「うんうん、よろしい!じゃあバスケットに荷物入れておくからね」
赤ずきん「はーい!」
母親「うん、今日もいい返事だ!ご褒美に赤ずきんの大好物のハンバーグを作ってあげよう!だから早くかえっておいでね?」
赤ずきん「ハンバーグ!目玉焼き乗ってる!?」
母親「乗ってるよー!しかも今日はお花のかたちにしちゃう!」
赤ずきん「やったぁ!じゃあ赤ずきん、頑張っておつかいするね!」
母親「うん、じゃあよろしくね!約束、しっかり守るのよ?」
赤ずきん「うん!約束!」
赤ずきん「ママー!バイバーイ!いってきまーす!」
137 :◆oBwZbn5S8kKC :2014/11/11(火)22:19:17 ID:R3EUNKpgS
今日はここまで
赤ずきん編じゃないよ
泣いた赤鬼編 次回に続きます
138 :名無しさん@おーぷん :2014/11/11(火)23:09:10 ID:YpETtUlTV
やっと追いついだぜ
でもあれだな、言われてみると覚えてないおとぎ話も多いな…
赤い靴はまだちゃんと残ってるかな…
143 :名無しさん@おーぷん :2014/11/12(水)09:23:20 ID:injwJ9KbD
黒幕っぽいの登場!!
やべー続きが楽しみ過ぎるwww
149 :◆oBwZbn5S8kKC :2014/11/13(木)19:41:37 ID:BpB36lvb3
森の中の道
赤ずきん「いいお天気だなぁー」ワクワク
赤ずきん「でも狼がでるよって言われたし早くおばあちゃんのとこに行かなきゃ!」
パタパタパタッ
鳥「そこのお嬢さん!そんなに急いでどこに行くんだい?」
赤ずきん「鳥さんこんにちわ、森の奥のおばあちゃんの家までおつかいにいくの」
鳥「そうなんだ、だったらその先に道を右に曲がるといい。すてきなお花がたくさん咲いているよ」
赤ずきん「でも、狼がでるから寄り道しちゃいけないっていわれてるから・・・・・・」
鳥「少しなら大丈夫さ、おばあちゃんもお花は好きだろう?」
赤ずきん「うん、おばあちゃんお花好きだよ!摘んでいったら喜んでくれるかな?」
鳥「もちろん!たくさん誉めてくれるよ!」
150 :名無しさん@おーぷん :2014/11/13(木)19:44:11 ID:l6rwe3cBM
待ってました!
151 :◆oBwZbn5S8kKC :2014/11/13(木)19:48:42 ID:BpB36lvb3
赤ずきん「そっかぁ・・・・・・でも・・・・・・うー・・・・・・」
鳥「君が花畑に行ったことは誰にも言わないよ!それなら君のママにだってわかりやしないさ」
赤ずきん「お花摘みにいっても怒られない?」
鳥「大丈夫さ!怒られやしないさ、むしろおばあちゃんを喜ばせてあげたんだ、誉められるよ!」
赤ずきん「本当!?赤ずきん、誉められる?」
鳥「そうとも!僕が嘘をつく悪い鳥に見えるかい?」
赤ずきん「見えない!赤ずきん、お花摘みしてから行く!」
鳥「それがいい!気をつけていくんだよ」
赤ずきん「はーい!鳥さんバイバーイ!」フリフリ
鳥「・・・さぁ、時間稼ぎはこれでいいかな。あとはあの方にお願いしますかね」
152 :◆oBwZbn5S8kKC :2014/11/13(木)19:59:02 ID:BpB36lvb3
森の奥、赤ずきんのおばあちゃんの家
コオオォォォ
おばあちゃん「・・・・・・これでよし、と」
おばあちゃん(昨晩の狼の鳴き声・・・いやな予感がするねぇ。とりあえず狙われるのは私と狩人さんと赤ずきん)
おばあちゃん(狩人さんはともかく、赤ずきんが心配だ。家が壊されないように結界は張ったけど・・・町へ行ってみようかね)
ドンドン
おばあちゃん(・・・・・・おや?)
おばあちゃん「おやおや、誰だい?」
赤ずきん「おばあちゃん、赤ずきんだよ!おつかいにきたよ」
おばあちゃん(・・・・・・確かに赤ずきんの声だ、しかし・・・)
おばあちゃん「・・・・・・すまないが窓の方にきてくれるかい?赤ずきん」
赤ずきん「もぉ、どうしたのおばあちゃん?ほら!赤ずきんだよ!」ニコニコ
おばあちゃん「すまないね、赤ずきん。いますぐ鍵を開けるから玄関へおいで」
おばあちゃん(私の気にしすぎだったようだね・・・)
ガチャッ
赤ずきん「おばあちゃん!赤ずきん、おつかいに来たよ!」
おばあちゃん「おやおや、大丈夫だったかい?悪い狼がいるかもしれないよ?」
赤ずきん「大丈夫だったよ!どうして今日は鍵が空いてなかったの?赤ずきん困っちゃった!」
おばあちゃん「すまないねぇ、今お茶を入れようねぇ」
赤ずきん「鍵閉めてたのって、狼さんが来ないようにだよね?」
おばあちゃん「そうだよ赤ずきんや、お家を壊されちゃうかも知れないからねぇ」
赤ずきん「でもね、おばあちゃん!せっかくお家に結界を貼っても」
グルルッ
おばあちゃん「・・・・・・っ!」
ザシュッ!
赤ずきん?「その狼を家の中に入れちまったら意味が無ぇぜ、おばあちゃん」グルルッ
154 :◆oBwZbn5S8kKC :2014/11/13(木)20:22:10 ID:BpB36lvb3
おばあちゃん「狼が赤ずきんに化けていたなんてねぇ・・・誰の差し金だい・・・?」
狼「気がつくのが遅かったなぁ。なぁ?本当にこのばぁさんを先に殺す必要があったのか?」
???「ええ、彼女はこう見えて強い魔力を持っています。後に回せば君たち狼の邪魔になる。今頃、本物の赤ずきんは私の友達にそそのかされて花でも摘んでいるよ」
おばあちゃん「あんたのその姿・・・!別のおとぎ話からやってきたようだが、何のためにきたんだい!どうやって狼に変化の能力を与えた!」
???「目的?それはあなた達の為。それとひとつ勘違いをしているね、私は狼に変化の能力を与えてなんかいない。私には魔力は使えないから。でも魔法具を使えば簡単。あなたに幻覚を見せる事くらい、こうやって・・・・・・」
シュッ ポワァ
???「マッチを一本擦ればいいだけなんだから」
おばあちゃん「・・・・・・っ!」
狼「何をしたんだ?ばぁさん、急に黙っちまったぜ?」
???「今頃、赤ずきんと楽しくお話ししている幻覚をみているよ。苦しまないうちに食べてやってはどうかな?」
狼「へっ、もう俺たちの邪魔は出来ねぇんだろ?だったらもっと若い肉を食いに町に行くぜ」グルルッ
???「どちらにしても狼の爪にやられているんだ、長くはないか・・・」
155 :◆oBwZbn5S8kKC :2014/11/13(木)20:30:46 ID:BpB36lvb3
十数分後
赤ずきん「ふんふんふーん♪おばあちゃん喜んでくれるかなー」
赤ずきん「・・・あれ?おばあちゃんの家の玄関が開いてる、いつもちゃんと閉めてるのに・・・」
ヒョイ
赤ずきん「おばあちゃん?赤ずきんだよ、開けっ放しで・・・」
おばあちゃん「おや、赤ずきん・・・無事かい・・・?」グッタリ
赤ずきん「おばあちゃん!」ダッ
赤ずきん「どうしたの?なんで傷だらけなの?たくさん血が出てる、お医者さんに行こう!もしかしてママがいってた狼が来たの!?」オロオロ
おばあちゃん「いいかい、落ち着いてよく聞くんだよ赤ずきん・・・」
おばあちゃん「不甲斐ないおばあちゃんですまないねぇ、でももうこのお話は助からない」
赤ずきん「お話?助からないってなぁに?どういうこと、おばあちゃん!」
156 :名無しさん@おーぷん :2014/11/13(木)20:36:59 ID:l6rwe3cBM
マッチ売り・・・そういうことか
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