キモオタ「我輩がおとぎ話の世界に行くですとwww」ティンカーベル「そう」 裸の王様編
Part4
369 :名無しさん@おーぷん :2014/10/24(金)20:11:41 ID:1gKrsaJxn
キモオタ「ロバの耳というとwwwあの動物のロバでござるかwww」
裸王「その通り。私の父上・・・国王は人間だったが、ロバの耳を持っていた。私が生まれる前、呪いをかけられたと言っていたな」
ティンカーベル「でも王様がそんな特殊な外見じゃ目立って仕方ないよね?」
裸王「王はロバの耳のことを国民に隠していた。それが悲劇を生んだのだ」
・・・
二十年ほど前
王様「むむむ・・・・・・」
若き日の裸王「父上!難しい顔をしてどうしたんだ!?」
王様「王子か、実はそろそろ髪を切らねばと思っているのだ」
若き日の裸王「それはいい、父上髪の毛伸びすぎだ!」
王様「うむ、しかし・・・おまえも知っての通り私はこの耳だからな・・・」ピョコン
370 :名無しさん@おーぷん :2014/10/24(金)20:19:18 ID:1gKrsaJxn
若き日の裸王「あー、いつもは帽子で隠してるよな、そのロバ耳」
王様「左様。一国の王がロバの耳などと国民に知られるわけにはいかん!だからこそ常に人前では帽子をかぶっていたが・・・髪の毛が伸びすぎて隠すのも難しくなった」
若き日の裸王「散髪の時は帽子を脱がなきゃなんないもんなー」
王様「以前は口の利けない理容師を雇っていたが、その者が亡くなってしまってな・・・町の理容師を呼ぶしかあるまい」
若き日の裸王「でもさぁ父上気にしすぎじゃないか?ロバの耳だってバレても問題ないんじゃないか?」
王様「お前は政治の勉強せずに鍛錬ばかり・・・・・・だからそのような甘い考えになるのだ!国王とは威厳が第一、国民に笑われるようでは失格なのだ!」
若き日の裸王「そういうもんかねぇー」
王様「とにかく私は街の理容師を呼んで髪を切ってもらう。お前はきちんと勉強をしておくように」
若き日の裸王「へーい」
371 :名無しさん@おーぷん :2014/10/24(金)20:21:40 ID:LVadFewgZ
来たか!
372 :名無しさん@おーぷん :2014/10/24(金)20:25:33 ID:1gKrsaJxn
城内 一室
床屋「この度は私のような床屋に声をかけていただいてありがとうございます」ヘヘー
王様「うむ、お前は街で一番の床屋と聞く」
床屋「ありがたいお言葉!どのような髪型でもお任せください!」
王様「うむ、短めにしてくれればそれでよい。それともう一つ、これからお前が見たことは誰にも言ってはならぬぞ」
床屋「・・・? へ、へぇもちろん・・・・・・ではお帽子を失礼して・・・ひっ」
ピョコン
床屋「お、王様のこのお耳は・・・一体・・・」
王様「ロバの耳だ。いいな?この事は他言してはならぬ、もしも漏らすようなことがあればおまえの首を跳ねるぞ!」
床屋「ひ、ひぃ!大丈夫でございます!決して誰にも言いません!」ビクビク
373 :名無しさん@おーぷん :2014/10/24(金)20:32:20 ID:1gKrsaJxn
チョキチョキ
床屋(ロバの耳の人間なんているんだな・・・)
チョキチョキ
チョキチョキ
床屋「・・・・・・王様!このようになりましたが、いかがでしょう?」
王様「・・・うむ!思ったより立派に仕上がったではないか」
床屋「ありがとうございます!」
王様「褒美は後ほどお前の店に届けさせよう。・・・いいか?くれぐれも私の耳のことは誰にも言うでないぞ?もし口にすれば・・・・・・」
床屋「大丈夫でございます!決して誰にも王様の耳がロバの耳だなんて言いません!」
王様「・・・ならばよい。城門まで送らせよう。おい!この者を城門まで送るのだ!」
兵士「ハッ!」
床屋(王様のwww耳はwwwロwwwバwwwのwww耳www)
374 :名無しさん@おーぷん :2014/10/24(金)20:41:58 ID:1gKrsaJxn
床屋(ヤバイ、超言いたい!)
床屋(誰かとこのネタで思い切り笑いたい騒ぎたい)
床屋(なんならこの場で大声で叫びたい!)
床屋「でも打ち首はこえぇよなぁ」
男「オッス!床屋!聞いたぞ、お前国王様の散髪を任されたんだってな!さぞかし褒美が出たろう?一杯奢ってくれよ」ヘラヘラ
床屋「それがな!実は王様の耳は」ガバッ
床屋(やべぇーっ!やべぇ、つい言いたくなるぞこれ!)
男「耳がどうかしたのか?」
床屋「耳が・・・素敵だった!流石は王族の耳だった!王の貫禄だった!じゃあその余韻に浸りたいから俺は帰る!」ダッシュ
男「お、おう・・・」
床屋「ヤバイ!やばいやばい!我慢できねぇ!」ダダダッ
375 :名無しさん@おーぷん :2014/10/24(金)20:49:32 ID:1gKrsaJxn
「よぉ床屋!いい酒が入ってるぞ」
「あら床屋さん。なにか面白い話ないかしら?」
「床屋!見てくれ、新しくロバを買ったんだ!」
床屋「俺をほっておいてくれ!打ち首にしたいのか!俺を!」
床屋(言いたい言いたい言いたい言いたい)
床屋(王様の耳はロバの耳王様の耳はロバの耳王様の耳はロバの耳)
床屋「ダメだ!とにかく叫びたい・・・!」
床屋「そうだ・・・」
床屋「うちの裏にある井戸に向かって大声で叫ぼう!」
床屋「うん!このままじゃ気が狂う!井戸の中に向かって叫べば外には聞こえない、よし!そうするか!」ダダダッ
床屋「よし、誰も見てないな」キョロキョロ
スゥゥー
床屋「王様の耳はロバの耳イイイイィィィィーーー!!!」
ロバノミミィィィー
ミミィィー
ィィー
床屋「ふぅ・・・」
376 :名無しさん@おーぷん :2014/10/24(金)20:56:11 ID:1gKrsaJxn
城内
若き日の裸王「お!父上散髪終わったのか、男前じゃん!」ムキムキ
王様「じゃろ?・・・いや、そんな場合ではない、王子!また勉強をサボって走り込みをしていたと聞いたぞ!」
若き日の裸王「俺はあれだよ、筋肉で国を治める!」
王様「馬鹿を言うでない!国を治めるのは王の威厳と政治の手腕!鍛錬などは兵士に任せて王族たるお前は国を治める手段を身につけるのだ!」
若き日の裸王「そうはいうけど父上、鍛錬は・・・筋肉は俺を裏切らない、必ず国を盛り立てる」
王様「なにを言っておるのだお前は!お前は私の一人息子!そんなことでは!」
若き日の裸王「うわ・・・始まった・・・」
王様「そもそも王族とはだな・・・」
378 :名無しさん@おーぷん :2014/10/24(金)21:02:56 ID:1gKrsaJxn
王様「だからして・・・」ベラベラ
王様「王族たるお前がすべきは・・・」ベラベラ
王様「・・・と言うことだ、分かったか?」ゼェゼェ
若き日の裸王「わ、わかったよ父上!説教で息切れしてるじゃねぇか・・・」
王様「お前のせいじゃ!お前の!・・・しかし、喉が乾いた・・・水飲んでくる」
・・・
王様「おい!誰か水を持て!誰もいないのか!」
シーン
王様「まったく・・・どいつもこいつもなにをやっている!やむを得ん、井戸から汲むか・・・」
王様「国王に井戸水を汲ませるとは何事だ、まったく・・・」ブツブツ
王様「よいしょっと・・・」グイッ
ィィー
ミミィィー
王様「ん?井戸から何か聞こえるな・・・」
井戸「王様の耳はロバの耳イイイイィィィィーーー!!!」
王様「!?」
379 :名無しさん@おーぷん :2014/10/24(金)21:10:32 ID:1gKrsaJxn
宿屋の井戸「王様の耳はロバの耳イイイイィィィィーーー!!!」
民家の井戸「王様の耳はロバの耳イイイイィィィィーーー!!!」
広場の井戸「王様の耳はロバの耳イイイイィィィィーーー!!!」
「なんだこれは!」
「王様の耳はロバの耳だってよ!」
「ちょwwwなんwwwでwww」
・・・
兵士「お、王様!国中の井戸から叫び声が!」
兵士「国民達が騒ぎ出しております!王様の耳は本当にロバの耳なのかと!」
兵士「城の周辺はすごい人です!もうこれ以上食い止めることは・・・!」
王様「・・・あの床屋か・・・!あの床屋がバラしたんだな・・・!」ワナワナ
若き日の裸王「父上・・・・・・」
王様「誰でも構わん!あの床屋を連れてこい!準備が整い次第私が国民に説明にいく!」
兵士「ハッ!」
381 :名無しさん@おーぷん :2014/10/24(金)21:20:57 ID:1gKrsaJxn
若き日の裸王「ど、どうするつもりだよ父上・・・いや親父!」
王様「・・・・・・」
若き日の裸王「まさかその床屋を処刑にでもするのか!?いくらなんでもそれはやりすぎだぜ!親父の気持ちも解るけどよ・・・」
王様「・・・・・・ふふっお前にそのようなことを言われるとはな」
若き日の裸王「お、親父?」
王様「見くびるな、王子よ。確かに腹は立っているが・・・大勢の民衆に知れ渡った今、誰が悪いかなどと責任を追及しても仕方あるまい。この際だ、私はこの耳のことをありのまま国民に伝えよう。ただし騒ぎを起こしたことの罰としてあの床屋には私と一緒に謝罪をさせる」
若き日の裸王「親父・・・見直したぜ!威厳威厳言ってるからてっきり床屋を処刑すると思ってたぜ!」
王様「私は暴君か!あんなものただの脅しだ!もう知れ渡ったものは仕方あるまい、それに処刑などしては逆に信用をなくすからな。私は演説の支度をする・・・しばらく部屋にこもるがお前はおとなしくしておれ!」
若き日の裸王「へーい」
382 :名無しさん@おーぷん :2014/10/24(金)21:26:40 ID:1gKrsaJxn
・・・
キモオタ「ちょwww裸王殿の若き日www口悪くありませんかなwww」
ティンカーベル「キモオタ!そこ今どうだっていいよ!」
キモオタ「しかし床屋も国王も災難ですなwww」コポォ
ティンカーベル「でもでも!国王様は怒らなかったんでしょ!みんなにはロバの耳だってばれたけど、ちゃんと説明すれば誰も笑ったりしないよ!ね?」
裸王「私もその時はそう思っていた。いや、父のその言葉は疑うことなく本心だったと思う。諦めたのか観念したのか、父は自らの耳のことを国民に告白するつもりだった」
キモオタ「その口振りだとなにか起きたんですなwww」
裸王「あぁ・・・演説の支度を済ませた国王は民衆の前に姿を見せたが・・・明らかに、数分前の父では無かった」
・・・
383 :名無しさん@おーぷん :2014/10/24(金)21:31:59 ID:1gKrsaJxn
ゴゴゴゴゴ
王様「・・・・・・」ブツブツ
若き日の裸王(なんか・・・親父の様子おかしいよな・・・)
ワーワー ワーワー
「王様!王様!あの話は本当なんですか!?」
「耳!耳を見せてくださいよ王様!」
「王様の耳はロバの耳イイイイィィィィーーー!!!」
王様「・・・・・・クソが」ボソッ
若き日の裸王「えっ・・・」
兵士「王様!床屋を連れて参りました!」
床屋「申し訳ありません申し訳ありません!私は井戸に叫んだだけなんです!みんなにバラすつもりはなかったんです!」ガクガクブルブル
王様「どうだって構わん・・・・・・さぁ、始めるぞ」
384 :名無しさん@おーぷん :2014/10/24(金)21:44:15 ID:1gKrsaJxn
王様「・・・・・・見たければ見せてやろう」スッ
ピョコン
「あっ!王様だ!王様!」
「本当だ!本当にロバの耳だ!」
「あれは本当だったんだな!」
王様「みての通り私の耳はロバの耳だ。床屋が散髪の際に見たことを井戸に叫んだためこの様な事態になったようだ」
「そうだったのか・・・なるほどなぁ!」
「でも潔いぞ王様!堂々と出てくるとは見直したぜ」
「王様!俺達は王様の耳がロバの耳でもついて行くぜ!」
ワァー ワァー
若き日の裸王「あいつら・・・!よかったな親父!真実を知っても親父を慕ってくれるいい国民ばかりだった!」
ワァー ワァー
王様「だから甘いというのだお前は・・・私は見たのだ、演説の支度の途中・・・突然現れた光を!光の中にはなにが見えたと思う?私を騙し蔑み嘲り笑う国民の姿だ!これは神が私に与えた天啓だ!」
若き日の裸王「な、何を言って・・・!」
王様「私は王だ。民衆などに騙されぬ。私に仇なす者は殺す」シャキン
バシュッ
床屋「ぐ、ぐあぁ・・・!」ベタッ
若き日の裸王「お、親父っ!」
385 :名無しさん@おーぷん :2014/10/24(金)21:56:12 ID:1gKrsaJxn
若き日の裸王(突然現れた光?天啓?なにをいってるんだ親父!)
王様「兵士共、民衆を皆殺しにしろ」
兵士「で、ですが王様!それは余りにも!」
王様「・・・ほう、ならば私の手で貴様等を皆殺しにし、それから民衆を手に掛けるとしようか?」
兵士「・・・・・・申し訳ありません、任務・・・了解しました」ギリッ
王様「手間をとらせるな屑が・・・」
ギャー グアー タスケテ
・・・
ティンカーベル「そんな・・・!じゃあ王様は、自分が見たっていうよくわからない天啓を信じてみんなを殺しちゃったの!?」
裸王「そうだ・・・」
キモオタ「・・・そんな数分の出来事でそこまで豹変するとは・・・」
裸王「あとはもう地獄のようだった。苦悶を浮かべ民衆に切りかかる兵士、怯える女子供、無残に斬られる民衆。きっと国王を信じてくれていた者も多かったはずなのに、私はなにもできずにただ逃げまどうだけだった」ガンッ
大臣「裸王、あまり自分を責めないように」
裸王「・・・逃げ惑うさなか、ふと振り向くと国王は刺されていたよ。理不尽な命令に耐えきれなくなった兵士にな」
ティンカーベル「・・・・・・悲惨だね」グスン
裸王「床屋、多くの民衆に、国王・・・多くの命が消え混乱している街に更に異変が起きた」
386 :名無しさん@おーぷん :2014/10/24(金)22:03:29 ID:1gKrsaJxn
裸王「空は濁り、まるで典が崩れてくるようだった。建物は崩れていき、大地はパンクズのようにボロボロと崩れていった。世界の終わりかのようにな」
ティンカーベル「それって!!・・・同じだ。私の時と・・・」ボソッ
キモオタ「ティンカーベル殿・・・?」ボソッ
ティンカーベル「私を瓶に詰めて逃がしてくれた後、ピーターパンは刺されて死んじゃったんだ。そして裸王が言ったのと同じように世界は崩れていったんだよ・・・ぼんやりとしか見えなかったけど多分おんなじ」ヒソヒソ
キモオタ「それは・・・つまり・・・」
裸王「それでも私は必死に走り、走り・・・がむしゃらに走るうちに足を取られて、崖から海へ転落した」
大臣「・・・・・・」
裸王「それからの記憶ははっきりとしていない、だが目が覚めたときには見知らぬ海岸に打ち上げられていた」
387 :名無しさん@おーぷん :2014/10/24(金)22:22:35 ID:1gKrsaJxn
裸王「目を覚ました時、奥の茂みから独りの男が現れた、随分と立派な洋服だったが薄汚れていた、それがこの国の本物の王子だったというわけだ」
キモオタ「そこで裸王殿と王子殿は入れ替わったと・・・?」
裸王「その通りだ、王子は歩くのもやっとのほどの怪我で、聞けば追われているとのことだった」
ティンカーベル「この国はこの国で大変だったのかな・・・?」
裸王「王子の話だと・・・・・・国王が亡くなり自分は王位継承する事になったが、その隙をねらった隣国に一人の時に襲われて逃げていたとのことだった・・・不思議なことに二人とも背丈も顔も似ていた。私のほうが筋肉はあったがな?」
大臣「裸王、続きを」
裸王「うむ。王子は死を覚悟し、同じ顔の私にこう言った「私が死んでは国が滅ぶ。君に頼むのは筋違いかもしれないが私の代わりにこの国を守ってくれ」とな」
キモオタ「その王子も必死だったんでござるな」
裸王「私は迷うことなく首を縦に振った・・・狙われている王子と入れ替わるなど危険きわまりないが、私は当時思ったのだ」
裸王「私には義務がある。無念にうちに亡くなった王子の代わりに民衆を守る義務が・・・いや、それは建前だな」
裸王「私はただ民衆を信じれず国を失った父のようになりたくなかった・・・故に王として国を治めることができるこのチャンスを逃したくなかっただけかもしれんな・・・」
388 :名無しさん@おーぷん :2014/10/24(金)22:24:13 ID:1gKrsaJxn
今日はここまでです
裸王の過去重たい上に長くなってしまった、話しすすまねぇ
裸の王様編 次回に続きます
389 :名無しさん@おーぷん :2014/10/24(金)23:41:51 ID:KpMRMHNYL
続き楽しみです。
390 :名無しさん@おーぷん :2014/10/24(金)23:45:11 ID:YZtu8jmHQ
乙!
思いがけずも重苦しい背景がありましたか
しかし、裸王は若いときから筋肉信奉者だったんだなあw
391 :名無しさん@おーぷん :2014/10/25(土)14:09:38 ID:Fls8LhLyw
おつ!
楽しみにしてるよ!
392 :名無しさん@おーぷん :2014/10/25(土)14:20:44 ID:pX0kQE1at
楽しみにしてますのでええええ!!!!!!
395 :名無しさん@おーぷん :2014/10/27(月)20:36:36 ID:TsLsOSguj
裸王「王子と入れ替わって城に行ったが、誰も入れ替わりに気がつかなかった。今の大臣を除いてな」
大臣「流石に当時は驚きましたが、ね」
キモオタ「それから裸王殿は政治手腕を振るってこの国を大きくしたのですなwww」
裸王「違うな。私は自分にできることをしただけだ、この国が大きくなれたのは皆のおかげだ」
ティンカーベル「そんな謙遜しなくてもいいじゃんー」
裸王「ふむ・・・・・・しかし私は当時から政治の知識などなかったからな!己の筋肉と直感に頼るしかなかった」
396 :名無しさん@おーぷん :2014/10/27(月)20:53:19 ID:TsLsOSguj
裸王「城には服やよけいな装飾品が多かったからそれを売り払った」
裸王「その金を鉱山に設備投資に回した。鉱山の作業には自ら参加した、それはすぐに結果を出し、経済が潤いはじめた」
裸王「それからも様々な方面の作業へ自ら赴いた。やがて国外から旅人が多くやってくるようになった、王が自ら労働を行って潤った国があると噂になった」
裸王「観光向けの設備を作って城も解放した、最初は悪人が寄ってきた時もあったが自らの筋肉で追い返した」
裸王「やがて国民が慕ってくれるようになり、謁見が間に合わなくなったためパレードを開いた。これが好評だった」
裸王「そして国民等が裸王クッキーなどを作り売ってくれた、観光客からの収入は増えてここまで豊かになった、そして今に至るわけだ」
キモオタ「んんwww裸王殿が自ら観光資源となった形ですなwww」
ティンカーベル「裸王は誇ってもいいと思うけど、国のみんなのおかげでもあるけど裸王がひっぱってくれてるからじゃん」
裸王「・・・・・・そう言ってくれると誇らしい」
397 :名無しさん@おーぷん :2014/10/27(月)21:00:55 ID:ZA2tsNels
なんという名君www
キモオタ「ロバの耳というとwwwあの動物のロバでござるかwww」
裸王「その通り。私の父上・・・国王は人間だったが、ロバの耳を持っていた。私が生まれる前、呪いをかけられたと言っていたな」
ティンカーベル「でも王様がそんな特殊な外見じゃ目立って仕方ないよね?」
裸王「王はロバの耳のことを国民に隠していた。それが悲劇を生んだのだ」
・・・
二十年ほど前
王様「むむむ・・・・・・」
若き日の裸王「父上!難しい顔をしてどうしたんだ!?」
王様「王子か、実はそろそろ髪を切らねばと思っているのだ」
若き日の裸王「それはいい、父上髪の毛伸びすぎだ!」
王様「うむ、しかし・・・おまえも知っての通り私はこの耳だからな・・・」ピョコン
370 :名無しさん@おーぷん :2014/10/24(金)20:19:18 ID:1gKrsaJxn
若き日の裸王「あー、いつもは帽子で隠してるよな、そのロバ耳」
王様「左様。一国の王がロバの耳などと国民に知られるわけにはいかん!だからこそ常に人前では帽子をかぶっていたが・・・髪の毛が伸びすぎて隠すのも難しくなった」
若き日の裸王「散髪の時は帽子を脱がなきゃなんないもんなー」
王様「以前は口の利けない理容師を雇っていたが、その者が亡くなってしまってな・・・町の理容師を呼ぶしかあるまい」
若き日の裸王「でもさぁ父上気にしすぎじゃないか?ロバの耳だってバレても問題ないんじゃないか?」
王様「お前は政治の勉強せずに鍛錬ばかり・・・・・・だからそのような甘い考えになるのだ!国王とは威厳が第一、国民に笑われるようでは失格なのだ!」
若き日の裸王「そういうもんかねぇー」
王様「とにかく私は街の理容師を呼んで髪を切ってもらう。お前はきちんと勉強をしておくように」
若き日の裸王「へーい」
371 :名無しさん@おーぷん :2014/10/24(金)20:21:40 ID:LVadFewgZ
来たか!
372 :名無しさん@おーぷん :2014/10/24(金)20:25:33 ID:1gKrsaJxn
城内 一室
床屋「この度は私のような床屋に声をかけていただいてありがとうございます」ヘヘー
王様「うむ、お前は街で一番の床屋と聞く」
床屋「ありがたいお言葉!どのような髪型でもお任せください!」
王様「うむ、短めにしてくれればそれでよい。それともう一つ、これからお前が見たことは誰にも言ってはならぬぞ」
床屋「・・・? へ、へぇもちろん・・・・・・ではお帽子を失礼して・・・ひっ」
ピョコン
床屋「お、王様のこのお耳は・・・一体・・・」
王様「ロバの耳だ。いいな?この事は他言してはならぬ、もしも漏らすようなことがあればおまえの首を跳ねるぞ!」
床屋「ひ、ひぃ!大丈夫でございます!決して誰にも言いません!」ビクビク
373 :名無しさん@おーぷん :2014/10/24(金)20:32:20 ID:1gKrsaJxn
チョキチョキ
床屋(ロバの耳の人間なんているんだな・・・)
チョキチョキ
チョキチョキ
床屋「・・・・・・王様!このようになりましたが、いかがでしょう?」
王様「・・・うむ!思ったより立派に仕上がったではないか」
床屋「ありがとうございます!」
王様「褒美は後ほどお前の店に届けさせよう。・・・いいか?くれぐれも私の耳のことは誰にも言うでないぞ?もし口にすれば・・・・・・」
床屋「大丈夫でございます!決して誰にも王様の耳がロバの耳だなんて言いません!」
王様「・・・ならばよい。城門まで送らせよう。おい!この者を城門まで送るのだ!」
兵士「ハッ!」
床屋(王様のwww耳はwwwロwwwバwwwのwww耳www)
床屋(ヤバイ、超言いたい!)
床屋(誰かとこのネタで思い切り笑いたい騒ぎたい)
床屋(なんならこの場で大声で叫びたい!)
床屋「でも打ち首はこえぇよなぁ」
男「オッス!床屋!聞いたぞ、お前国王様の散髪を任されたんだってな!さぞかし褒美が出たろう?一杯奢ってくれよ」ヘラヘラ
床屋「それがな!実は王様の耳は」ガバッ
床屋(やべぇーっ!やべぇ、つい言いたくなるぞこれ!)
男「耳がどうかしたのか?」
床屋「耳が・・・素敵だった!流石は王族の耳だった!王の貫禄だった!じゃあその余韻に浸りたいから俺は帰る!」ダッシュ
男「お、おう・・・」
床屋「ヤバイ!やばいやばい!我慢できねぇ!」ダダダッ
375 :名無しさん@おーぷん :2014/10/24(金)20:49:32 ID:1gKrsaJxn
「よぉ床屋!いい酒が入ってるぞ」
「あら床屋さん。なにか面白い話ないかしら?」
「床屋!見てくれ、新しくロバを買ったんだ!」
床屋「俺をほっておいてくれ!打ち首にしたいのか!俺を!」
床屋(言いたい言いたい言いたい言いたい)
床屋(王様の耳はロバの耳王様の耳はロバの耳王様の耳はロバの耳)
床屋「ダメだ!とにかく叫びたい・・・!」
床屋「そうだ・・・」
床屋「うちの裏にある井戸に向かって大声で叫ぼう!」
床屋「うん!このままじゃ気が狂う!井戸の中に向かって叫べば外には聞こえない、よし!そうするか!」ダダダッ
床屋「よし、誰も見てないな」キョロキョロ
スゥゥー
床屋「王様の耳はロバの耳イイイイィィィィーーー!!!」
ロバノミミィィィー
ミミィィー
ィィー
床屋「ふぅ・・・」
376 :名無しさん@おーぷん :2014/10/24(金)20:56:11 ID:1gKrsaJxn
城内
若き日の裸王「お!父上散髪終わったのか、男前じゃん!」ムキムキ
王様「じゃろ?・・・いや、そんな場合ではない、王子!また勉強をサボって走り込みをしていたと聞いたぞ!」
若き日の裸王「俺はあれだよ、筋肉で国を治める!」
王様「馬鹿を言うでない!国を治めるのは王の威厳と政治の手腕!鍛錬などは兵士に任せて王族たるお前は国を治める手段を身につけるのだ!」
若き日の裸王「そうはいうけど父上、鍛錬は・・・筋肉は俺を裏切らない、必ず国を盛り立てる」
王様「なにを言っておるのだお前は!お前は私の一人息子!そんなことでは!」
若き日の裸王「うわ・・・始まった・・・」
王様「そもそも王族とはだな・・・」
378 :名無しさん@おーぷん :2014/10/24(金)21:02:56 ID:1gKrsaJxn
王様「だからして・・・」ベラベラ
王様「王族たるお前がすべきは・・・」ベラベラ
王様「・・・と言うことだ、分かったか?」ゼェゼェ
若き日の裸王「わ、わかったよ父上!説教で息切れしてるじゃねぇか・・・」
王様「お前のせいじゃ!お前の!・・・しかし、喉が乾いた・・・水飲んでくる」
・・・
王様「おい!誰か水を持て!誰もいないのか!」
シーン
王様「まったく・・・どいつもこいつもなにをやっている!やむを得ん、井戸から汲むか・・・」
王様「国王に井戸水を汲ませるとは何事だ、まったく・・・」ブツブツ
王様「よいしょっと・・・」グイッ
ィィー
ミミィィー
王様「ん?井戸から何か聞こえるな・・・」
井戸「王様の耳はロバの耳イイイイィィィィーーー!!!」
王様「!?」
379 :名無しさん@おーぷん :2014/10/24(金)21:10:32 ID:1gKrsaJxn
宿屋の井戸「王様の耳はロバの耳イイイイィィィィーーー!!!」
民家の井戸「王様の耳はロバの耳イイイイィィィィーーー!!!」
広場の井戸「王様の耳はロバの耳イイイイィィィィーーー!!!」
「なんだこれは!」
「王様の耳はロバの耳だってよ!」
「ちょwwwなんwwwでwww」
・・・
兵士「お、王様!国中の井戸から叫び声が!」
兵士「国民達が騒ぎ出しております!王様の耳は本当にロバの耳なのかと!」
兵士「城の周辺はすごい人です!もうこれ以上食い止めることは・・・!」
王様「・・・あの床屋か・・・!あの床屋がバラしたんだな・・・!」ワナワナ
若き日の裸王「父上・・・・・・」
王様「誰でも構わん!あの床屋を連れてこい!準備が整い次第私が国民に説明にいく!」
兵士「ハッ!」
381 :名無しさん@おーぷん :2014/10/24(金)21:20:57 ID:1gKrsaJxn
若き日の裸王「ど、どうするつもりだよ父上・・・いや親父!」
王様「・・・・・・」
若き日の裸王「まさかその床屋を処刑にでもするのか!?いくらなんでもそれはやりすぎだぜ!親父の気持ちも解るけどよ・・・」
王様「・・・・・・ふふっお前にそのようなことを言われるとはな」
若き日の裸王「お、親父?」
王様「見くびるな、王子よ。確かに腹は立っているが・・・大勢の民衆に知れ渡った今、誰が悪いかなどと責任を追及しても仕方あるまい。この際だ、私はこの耳のことをありのまま国民に伝えよう。ただし騒ぎを起こしたことの罰としてあの床屋には私と一緒に謝罪をさせる」
若き日の裸王「親父・・・見直したぜ!威厳威厳言ってるからてっきり床屋を処刑すると思ってたぜ!」
王様「私は暴君か!あんなものただの脅しだ!もう知れ渡ったものは仕方あるまい、それに処刑などしては逆に信用をなくすからな。私は演説の支度をする・・・しばらく部屋にこもるがお前はおとなしくしておれ!」
若き日の裸王「へーい」
382 :名無しさん@おーぷん :2014/10/24(金)21:26:40 ID:1gKrsaJxn
・・・
キモオタ「ちょwww裸王殿の若き日www口悪くありませんかなwww」
ティンカーベル「キモオタ!そこ今どうだっていいよ!」
キモオタ「しかし床屋も国王も災難ですなwww」コポォ
ティンカーベル「でもでも!国王様は怒らなかったんでしょ!みんなにはロバの耳だってばれたけど、ちゃんと説明すれば誰も笑ったりしないよ!ね?」
裸王「私もその時はそう思っていた。いや、父のその言葉は疑うことなく本心だったと思う。諦めたのか観念したのか、父は自らの耳のことを国民に告白するつもりだった」
キモオタ「その口振りだとなにか起きたんですなwww」
裸王「あぁ・・・演説の支度を済ませた国王は民衆の前に姿を見せたが・・・明らかに、数分前の父では無かった」
・・・
383 :名無しさん@おーぷん :2014/10/24(金)21:31:59 ID:1gKrsaJxn
ゴゴゴゴゴ
王様「・・・・・・」ブツブツ
若き日の裸王(なんか・・・親父の様子おかしいよな・・・)
ワーワー ワーワー
「王様!王様!あの話は本当なんですか!?」
「耳!耳を見せてくださいよ王様!」
「王様の耳はロバの耳イイイイィィィィーーー!!!」
王様「・・・・・・クソが」ボソッ
若き日の裸王「えっ・・・」
兵士「王様!床屋を連れて参りました!」
床屋「申し訳ありません申し訳ありません!私は井戸に叫んだだけなんです!みんなにバラすつもりはなかったんです!」ガクガクブルブル
王様「どうだって構わん・・・・・・さぁ、始めるぞ」
384 :名無しさん@おーぷん :2014/10/24(金)21:44:15 ID:1gKrsaJxn
王様「・・・・・・見たければ見せてやろう」スッ
ピョコン
「あっ!王様だ!王様!」
「本当だ!本当にロバの耳だ!」
「あれは本当だったんだな!」
王様「みての通り私の耳はロバの耳だ。床屋が散髪の際に見たことを井戸に叫んだためこの様な事態になったようだ」
「そうだったのか・・・なるほどなぁ!」
「でも潔いぞ王様!堂々と出てくるとは見直したぜ」
「王様!俺達は王様の耳がロバの耳でもついて行くぜ!」
ワァー ワァー
若き日の裸王「あいつら・・・!よかったな親父!真実を知っても親父を慕ってくれるいい国民ばかりだった!」
ワァー ワァー
王様「だから甘いというのだお前は・・・私は見たのだ、演説の支度の途中・・・突然現れた光を!光の中にはなにが見えたと思う?私を騙し蔑み嘲り笑う国民の姿だ!これは神が私に与えた天啓だ!」
若き日の裸王「な、何を言って・・・!」
王様「私は王だ。民衆などに騙されぬ。私に仇なす者は殺す」シャキン
バシュッ
床屋「ぐ、ぐあぁ・・・!」ベタッ
若き日の裸王「お、親父っ!」
385 :名無しさん@おーぷん :2014/10/24(金)21:56:12 ID:1gKrsaJxn
若き日の裸王(突然現れた光?天啓?なにをいってるんだ親父!)
王様「兵士共、民衆を皆殺しにしろ」
兵士「で、ですが王様!それは余りにも!」
王様「・・・ほう、ならば私の手で貴様等を皆殺しにし、それから民衆を手に掛けるとしようか?」
兵士「・・・・・・申し訳ありません、任務・・・了解しました」ギリッ
王様「手間をとらせるな屑が・・・」
ギャー グアー タスケテ
・・・
ティンカーベル「そんな・・・!じゃあ王様は、自分が見たっていうよくわからない天啓を信じてみんなを殺しちゃったの!?」
裸王「そうだ・・・」
キモオタ「・・・そんな数分の出来事でそこまで豹変するとは・・・」
裸王「あとはもう地獄のようだった。苦悶を浮かべ民衆に切りかかる兵士、怯える女子供、無残に斬られる民衆。きっと国王を信じてくれていた者も多かったはずなのに、私はなにもできずにただ逃げまどうだけだった」ガンッ
大臣「裸王、あまり自分を責めないように」
裸王「・・・逃げ惑うさなか、ふと振り向くと国王は刺されていたよ。理不尽な命令に耐えきれなくなった兵士にな」
ティンカーベル「・・・・・・悲惨だね」グスン
裸王「床屋、多くの民衆に、国王・・・多くの命が消え混乱している街に更に異変が起きた」
386 :名無しさん@おーぷん :2014/10/24(金)22:03:29 ID:1gKrsaJxn
裸王「空は濁り、まるで典が崩れてくるようだった。建物は崩れていき、大地はパンクズのようにボロボロと崩れていった。世界の終わりかのようにな」
ティンカーベル「それって!!・・・同じだ。私の時と・・・」ボソッ
キモオタ「ティンカーベル殿・・・?」ボソッ
ティンカーベル「私を瓶に詰めて逃がしてくれた後、ピーターパンは刺されて死んじゃったんだ。そして裸王が言ったのと同じように世界は崩れていったんだよ・・・ぼんやりとしか見えなかったけど多分おんなじ」ヒソヒソ
キモオタ「それは・・・つまり・・・」
裸王「それでも私は必死に走り、走り・・・がむしゃらに走るうちに足を取られて、崖から海へ転落した」
大臣「・・・・・・」
裸王「それからの記憶ははっきりとしていない、だが目が覚めたときには見知らぬ海岸に打ち上げられていた」
387 :名無しさん@おーぷん :2014/10/24(金)22:22:35 ID:1gKrsaJxn
裸王「目を覚ました時、奥の茂みから独りの男が現れた、随分と立派な洋服だったが薄汚れていた、それがこの国の本物の王子だったというわけだ」
キモオタ「そこで裸王殿と王子殿は入れ替わったと・・・?」
裸王「その通りだ、王子は歩くのもやっとのほどの怪我で、聞けば追われているとのことだった」
ティンカーベル「この国はこの国で大変だったのかな・・・?」
裸王「王子の話だと・・・・・・国王が亡くなり自分は王位継承する事になったが、その隙をねらった隣国に一人の時に襲われて逃げていたとのことだった・・・不思議なことに二人とも背丈も顔も似ていた。私のほうが筋肉はあったがな?」
大臣「裸王、続きを」
裸王「うむ。王子は死を覚悟し、同じ顔の私にこう言った「私が死んでは国が滅ぶ。君に頼むのは筋違いかもしれないが私の代わりにこの国を守ってくれ」とな」
キモオタ「その王子も必死だったんでござるな」
裸王「私は迷うことなく首を縦に振った・・・狙われている王子と入れ替わるなど危険きわまりないが、私は当時思ったのだ」
裸王「私には義務がある。無念にうちに亡くなった王子の代わりに民衆を守る義務が・・・いや、それは建前だな」
裸王「私はただ民衆を信じれず国を失った父のようになりたくなかった・・・故に王として国を治めることができるこのチャンスを逃したくなかっただけかもしれんな・・・」
388 :名無しさん@おーぷん :2014/10/24(金)22:24:13 ID:1gKrsaJxn
今日はここまでです
裸王の過去重たい上に長くなってしまった、話しすすまねぇ
裸の王様編 次回に続きます
389 :名無しさん@おーぷん :2014/10/24(金)23:41:51 ID:KpMRMHNYL
続き楽しみです。
390 :名無しさん@おーぷん :2014/10/24(金)23:45:11 ID:YZtu8jmHQ
乙!
思いがけずも重苦しい背景がありましたか
しかし、裸王は若いときから筋肉信奉者だったんだなあw
おつ!
楽しみにしてるよ!
392 :名無しさん@おーぷん :2014/10/25(土)14:20:44 ID:pX0kQE1at
楽しみにしてますのでええええ!!!!!!
395 :名無しさん@おーぷん :2014/10/27(月)20:36:36 ID:TsLsOSguj
裸王「王子と入れ替わって城に行ったが、誰も入れ替わりに気がつかなかった。今の大臣を除いてな」
大臣「流石に当時は驚きましたが、ね」
キモオタ「それから裸王殿は政治手腕を振るってこの国を大きくしたのですなwww」
裸王「違うな。私は自分にできることをしただけだ、この国が大きくなれたのは皆のおかげだ」
ティンカーベル「そんな謙遜しなくてもいいじゃんー」
裸王「ふむ・・・・・・しかし私は当時から政治の知識などなかったからな!己の筋肉と直感に頼るしかなかった」
396 :名無しさん@おーぷん :2014/10/27(月)20:53:19 ID:TsLsOSguj
裸王「城には服やよけいな装飾品が多かったからそれを売り払った」
裸王「その金を鉱山に設備投資に回した。鉱山の作業には自ら参加した、それはすぐに結果を出し、経済が潤いはじめた」
裸王「それからも様々な方面の作業へ自ら赴いた。やがて国外から旅人が多くやってくるようになった、王が自ら労働を行って潤った国があると噂になった」
裸王「観光向けの設備を作って城も解放した、最初は悪人が寄ってきた時もあったが自らの筋肉で追い返した」
裸王「やがて国民が慕ってくれるようになり、謁見が間に合わなくなったためパレードを開いた。これが好評だった」
裸王「そして国民等が裸王クッキーなどを作り売ってくれた、観光客からの収入は増えてここまで豊かになった、そして今に至るわけだ」
キモオタ「んんwww裸王殿が自ら観光資源となった形ですなwww」
ティンカーベル「裸王は誇ってもいいと思うけど、国のみんなのおかげでもあるけど裸王がひっぱってくれてるからじゃん」
裸王「・・・・・・そう言ってくれると誇らしい」
397 :名無しさん@おーぷん :2014/10/27(月)21:00:55 ID:ZA2tsNels
なんという名君www
キモオタ「我輩がおとぎ話の世界に行くですとwww」ティンカーベル「そう」 裸の王様編
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