キモオタ「我輩がおとぎ話の世界に行くですとwww」ティンカーベル「そう」 不思議の国のアリス編
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757 :◆oBwZbn5S8kKC :2017/06/12(月)01:19:52 ID:Xwz
パァァッーー
司書「どう、ヘンゼル?効果はありそう?まだ傷は痛む?」
ヘンゼル「いいや、もう平気だよ。流石は【死神の名付け親】の薬草だ、たちまち痛みが引いたよ」
グレーテル「おばさん、この薬草もっとたくさん持ってたら良かったのに……。そしたらキモオタお兄ちゃんとか、みんなに分けられるのに……あと一回分しかない……」
小夜啼鳥「強力すぎる故に、奪われた場合のリスクを考えて極力持ち歩かなかったのでしょう」
ヘンゼル「こんな便利な薬草、大量に奪われたら大変だもんね」
グレーテル「そっか……確かにそうだね……」
司書「ハートの女王の荷物を調べさせてもらったけど、私達が見つけたのはそれくらいだよ。残念だけど、他には特に持ってなかったの」
ヘンゼル「そっか…。ごめんね銀貨の魔獣、君をそのタールから解放できるのはもう少し先になりそうだ……」
銀貨の魔獣「ガルルゥ」
ヘンゼル「気にするなって?魔獣だっていうのに、君は本当に優しいな」ハハハ
司書「ということは、白ウサギさんの荷物にも魔法を打ち消すような道具は……?」
小夜啼鳥「残念ながらありませんでした。元々、捕えた敵を解放する意味なんて彼等にはありませんからね……」
758 :◆oBwZbn5S8kKC :2017/06/12(月)01:25:34 ID:Xwz
司書「でもそうなると、身動きもとれず火打ち箱にも戻せないんじゃあ、魔獣さんはここで待っててもらう事になっちゃうかな……」
グレーテル「一人ぼっちでお留守番……ごめんね魔獣ちゃん、もうちょっと頑張ってね……。絶対に助けに来るからね……」
銀貨の魔獣「ガルルッ!」
ヘンゼル「……ねぇ、小夜啼鳥。なんとかならないかな?気丈に振る舞う魔獣見てるとなんだか、いたたまれない。元々、僕の不注意が原因だし」
小夜啼鳥「と、言われましても…。私の歌声では魔法を打ち消せませんし、結構ベッタリいっちゃってますからねぇ……力ずくじゃ難しいでしょうね」
ヘンゼル「やっぱり、魔法を打ち消す様な道具を探すしかないか。どこかに魔法具をまとめて保管してある場所とかがあるはず……」
???「この城のどこを探そうと無駄だ。そのタールを剥がす方法なんかあるもんか……」ザッ
司書「あなたは…っ!」バッ
グレーテル「……白ウサギさん?あれ……いつの間にか元に戻ってる……?」
白ウサギ「魔力が宿っていようと薬は薬、効果時間が切れれば元に戻るに決まってる。そもそもあんな化物の姿、長い時間維持出来るもんか」ヨロヨロ
ヘンゼル「……やっぱり元の姿に戻ったね、彼」
小夜啼鳥「ですね、私達が調べている頃には既に予兆はありましたし。それにしても相手が女王様じゃなくなった途端、態度を一変させるとは少し感じ悪いですね」
白ウサギ「勝手な事を言うなよ、主人と敵を同列に見る馬鹿がどこにいるっていうんだ」ヨロヨロ
759 :◆oBwZbn5S8kKC :2017/06/12(月)01:32:28 ID:Xwz
グレーテル「ねぇ白ウサギさん……さっき言ってた、このタールをとる方法なんか無いって本当……?ホントはどこかにあるんじゃないの……?」
司書「考えてみれば味方にタールが付着しちゃう事故が無いとも限らないし、緊急時用にタールをはがせる魔法具を用意してあってもおかしくないもんね」
白ウサギ「疑り深い子供だな。そもそも女王様がそんな事を気にするもんか」
白ウサギ「僕やトランプ兵がタールに絡め取られたとしても、女王様は決して顔色一つ変えはしない。むしろ愚か者と僕達を罵るだろうな」
小夜啼鳥「まぁ、確かにあの女王はそんな感じがしますね」
ヘンゼル「それを解っていて、それでも君はあの人に着き従うんだね」
白ウサギ「僕は女王様の従者だ、当然だろう」
ヘンゼル「その女王様は気を失っている。それに目覚めたとしてタールに自由を奪われていて身動きもとれない……今逃げだせば、この独裁者から君は解放されるんだよ?」
白ウサギ「……」
ヘンゼル「逃げればいいじゃないか。こいつは君の事をモノのように扱っていた、あんなの不本意だろう?」
白ウサギ「僕の荷物を漁りに来た時、小夜啼鳥に命じて中毒から解放させたのも同情からか?」
ヘンゼル「同情もするさ。君が中毒で倒れたときだって、こいつは君を連れて逃げようなんてしなかった、一人で逃げようとした。君はこいつに利用されているだけだ」
ヘンゼル「僕とグレーテルも…悪い魔女に利用された経験がある。だから、同じ目に会ってる者を見捨てられない、それが例え敵でもだ」
760 :◆oBwZbn5S8kKC :2017/06/12(月)01:40:10 ID:Xwz
グレーテル「ねぇねぇ白ウサギさん……さっきは無理やりチョコ食べさせてごめんね……?でも、もしも、白ウサギさんがそれでもいいなら……」
グレーテル「私たちと一緒に行こう……?そっち側にいたって……おばさんに利用されちゃうだけなんでしょ……だったら私たちの仲間になろう……?」
小夜啼鳥「グレーテルさん、それはあまりにも無茶な提案ですよ…ほらヘンゼルくんも何か言ってあげてください」
ヘンゼル「僕の考えはグレーテルのそれと同じだ。女王が目覚めればきっと君は酷く罵倒される、そんな事になるのならもういっそのことーー」
白ウサギ「……僕に女王様やアリスさんを裏切れって言うのか?」
司書「裏切りなんて、そんな事は言っていません。ヘンゼル達はただ、あなたの事を不憫に思って……」
白ウサギ「確かに僕は弱い、薬を使わなきゃ戦力になりゃしない。それは事実だ、それでも…」
ビチャ ビチャ
小夜啼鳥「ば、馬鹿な…。自らタールに足を踏み入れたですって…!?」
白ウサギ「これで僕も身動きが取れない。ハートの女王様と同じように。君達を殺す事も出来ないが、この場から逃げる事だってしない」ビチャビチャ
ヘンゼル「……」
白ウサギ「良く聞けヘンゼル。弱くても、役に立たなくても、女王様にどんなに罵倒されようと僕は白ウサギ……【不思議の国のアリス】の住人だ」
白ウサギ「この世界の住人である以上、他の場所に居場所なんか求めない。僕達にとってアリスさんが唯一の正義。そして何よりも大切な、存在だ」
白ウサギ「そう考えてるのは僕だけじゃない。この世界に住む全ての生物は、この世界とアリスさんを愛している。だから決してアリスさんを裏切らない…!」
761 :◆oBwZbn5S8kKC :2017/06/12(月)01:45:45 ID:Xwz
白ウサギ「これで解っただろう、もう二度と僕を…僕達を仲間に引き入れようなんて愚かな真似はしない事だ」
白ウサギ「この世界にはお前達の味方をするような馬鹿な輩は、一人としていない。同情なんか、クソ喰らえだ」
ヘンゼル「……」
小夜啼鳥「……ヘンゼル君。目的を見失ってはいけませんよ?あなたの目的はアリスを倒す事、そしておとぎ話の世界の奪還です」
小夜啼鳥「利用されるものの苦しみがわかるあなたには酷な話でしょうが……これ以上の説得は意味を持ちません」
ヘンゼル「わかったよ、柄にもないことするもんじゃないね」サッ
ヘンゼル「ハートの女王がここにタールを撒かせたって事はこの道の先を進めばアリスが待ち構えているだろう王座の間に行きつくはずだ。千代、グレーテル、小夜啼鳥、先を急ごう」
グレーテル「がってんしょうち……」トテトテ
司書「…うーん、ねぇヘンゼル。この先にはヘンゼルとグレーテル、それと小夜啼鳥さんだけで行ってくれないかな?」
ヘンゼル「ちょっと待ってよ。それって、お千代はここに残るっていう意味だよね?」
司書「うん、そうなるね」
グレーテル「えー……お千代ちゃんも一緒に行こうよ、一人だけで残ると危ないよ……?」
ヘンゼル「お千代、理由を聞かせて。何故一人で残るなんて言い出すんだ?」
762 :◆oBwZbn5S8kKC :2017/06/12(月)01:54:22 ID:Xwz
司書「理由って…そんな事聞かなくたってヘンゼルも本当は誰かがここに残るべきだって思っているんじゃない?」
ヘンゼル「それは……」
グレーテル「そうなの……?誰かが残ったほうがいいの……?」
小夜啼鳥「いくら身動きが取れないとはいえ、あそこまでアリスに忠誠心を持っている者をほったらかすのは少し怖いですね。それに白ウサギの言葉が全て真実とは限らない」
小夜啼鳥「仲間の誰かがタールを剥がす道具を持っていて、私達が去ったら援護を呼ぶ…という可能性もありますしね、そうなれば挟み撃ちです。どちらにしろ放置はマズイですね」
司書「言い方は悪いけど、監視役は必要だよ。それで誰かが一人残るなら、それは私が一番適任でしょう?」
司書「二人の魔法はアリスとの戦いでとても重要な意味を持つと思うの。でも二人のうちのどっちかが欠けても魔法は使えなくなる、小夜啼鳥さんがいないとグレーテルが危ない」
司書「そうなると残るのは消去法で私。むしろそうなるって解ってたから、ヘンゼルは言い出さなかったんでしょ?」ウフフ
ヘンゼル「……君を一人だけ残すなんて、できないじゃないか」
司書「大丈夫だよヘンゼル。魔獣さんもいるし、いざとなったらキモオタさんに通信することだってできるから。安心してここは任せて、二人は先に進んで?」
ヘンゼル「……わかった、君がそういうなら。でも危なくなったらすぐにキモオタお兄さんに連絡してね、そうすれば一番近くにいる誰か君を助けに来てくれるはずだ」
司書「うん、でもそんなに心配しないでヘンゼル。あなたやグレーテルを残して、先に死んじゃったりしないって約束するから」ウフフ
ヘンゼル「縁起でもない事を……」
グレーテル「ブラックジョークってやつだね……」
763 :◆oBwZbn5S8kKC :2017/06/12(月)01:55:46 ID:Xwz
司書「ほらほら、ぼやいてないで二人とも先を急ごう!私のことばっかり言ってるけど、二人とも十分に気をつけてね?」
ヘンゼル「解ってるよ。アリスを倒して全ての件に決着をつける、そして消えてしまった【雪の女王】の世界を取り返す」
グレーテル「うん……がんばろう……。ちゃんと取り戻せたら女王様きっと褒めてくれる……。カイお兄ちゃんは……読書の邪魔するなって言いそう……」
小夜啼鳥「いいそうですねぇ。彼は本の虫ですから」
司書「全部終わって落ち着いたら、皆で女王様の宮殿に里帰りしようね。おみやげと戦いのお話をいっぱい持って帰ろう、それから家族揃ってご飯を食べるの」
ヘンゼル「いいね、家族揃ってなんかしばらくぶりだから」
グレーテル「それじゃおみやげ買いに高島屋行かなきゃだね……あとカイお兄ちゃんには世界で一番おいしいお菓子ーー」
司書「スニッカーズでしょ?ちゃんと買いに行こうね」
グレーテル「わーい……一ダースね……」
司書「じゃあ決まりね。ヘンゼル、約束したからね?お互い、破らないようにしなきゃね?家族揃って、だよ?」ウフフ
ヘンゼル「だから無茶して怪我するなって言いたいんでしょ?最近気づいたけどさ、千代って自分の考えを通す時って結構強引だよね?」
司書「ふふっ、私は昔から結構強引だよ?」
ヘンゼル「どうだったかな、もっと大人しい妹だった気がするけど……でも、この約束は守るよ。絶対ね」
司書「うん。約束だからね、ヘンゼル」フフッ
764 :◆oBwZbn5S8kKC :2017/06/12(月)01:57:20 ID:Xwz
今日はここまでです 不思議の国のアリス編次回に続きます
玉龍「センパイセンパイ!次回は遂に玉龍ちゃんと悟空センパイの赤裸々な愛の軌跡にスポットライトが!」
悟空「当たらねぇよ!話の流れ考えろ!俺達ァ青い鳥との戦闘の真っ最中だろうが!」
玉龍「いや、そこは回想でなんとかするッスから!」
悟空「存在しねぇもん回想出来るわけねぇだろうが!」
玉龍「そこはねつ造してなんとかするッス!」
悟空「こいつ悪びれもせずねつ造とか言いやがった…!」
玉龍「次回!先輩のカッコイイ活躍に必見ッス!もちろん玉龍ちゃんも可愛くがんばるッスよー!……あー、あとなんか青い鳥がアリス側に着いた理由やるッス」
悟空「一番重要なところついでみてぇに言うんじゃねぇ!」ゴスッ
次回は水曜日に更新出来たらいいなぁ…!喉風邪が悪化しなかったら更新できると思います(逃げ道)
展開遅くなっちゃってるけど、次回もお付き合いください!
765 :名無しさん@おーぷん :2017/06/12(月)06:32:01 ID:4j3
格好いいこと言いながらタールに入る白兎想像して不覚にも笑ってしまった
766 :名無しさん@おーぷん :2017/06/12(月)10:38:05 ID:uq7
乙!
盛大に死亡フラグ立ててくスタイル
もちろん片っ端からブッ倒してくんだよね?
768 :◆oBwZbn5S8kKC :2017/06/14(水)23:49:42 ID:A5n
ハートの女王の城 タールの撒かれた通路
キモオタの声『なるほどなるほどwwwつまり戦闘の末に拘束した敵方二名を見張るべく、司書殿&魔獣殿はそこに留まりーー』
キモオタの声『ヘンゼル殿グレーテル殿&小夜啼鳥殿は別行動をとり、王座の間を目指して進んでいる……という事でござるな?』
司書「はい。それでですね、私の方は今のところ特に問題は無いんですけど……やはりヘンゼル達の事が少し心配で」
キモオタの声『そうでござろうな。なんだかんだ言っても二人とも子供でござるし、しかもここはアリス殿の本拠地でござるからなぁ……』
司書「はい…。ただヘンゼルも裸王様に鍛えていただいてますし、グレーテルも制限はありますが魔法を使えるのでトランプ兵が相手ならそこまで心配しなくていいと思ってます」
司書「ただ、城のどこかに待ち構えているはずの帽子屋さん、三月ウサギさん、チャシャ猫さん……そしてアリスさん。彼女達が相手となると、やはり不安です」
キモオタの声『確かに、手の内も完全に把握できているわけではないでござるし…』
司書「ただヘンゼルもそこまで無茶はしないと思うんですよ。グレーテルも居ますし小夜啼鳥さんも居ます、勝てる見込みの少ない相手に挑む程無謀じゃないと私は信じてます」
司書「とはいえ、逃げる事が出来ずにやむを得ず戦う事になる可能性が無いともいえません。なので、もしもヘンゼルやグレーテルから助けて欲しいと通信があった場合は……」
キモオタの声『もちろんwww我輩、最優先で手助けいたしますぞwwwおはなしウォッチの力で呼び出せば一瞬でエスケープもできますしなwww』コポォ
司書「ありがとうございます、キモオタさんが助けてくださるなら安心です」ウフフ
キモオタの声『お二人は我が友でござるし当然ですぞwwwおおっと、もちろん司書殿もピンチの際には一報をwwwマッハで手助けします故www』マッハッ
司書「はい、もしもの時はお願いしますね。私もお手伝いできる時はいくらでも知識をお貸ししますので。では私はこれで、キモオタさんも道中お気をつけてくださいね」
769 :◆oBwZbn5S8kKC :2017/06/14(水)23:55:43 ID:A5n
司書「さて、と……キモオタさんに状況の報告はしておいたし、あとはヘンゼルが無茶しない事を祈って待つだけ。かな?」フゥ
白ウサギ「……」スッ
銀貨の魔獣「ガルルゥ…!」
司書「魔獣さん?どうかしたの?」
銀貨の魔獣「ウーッ……ガルルッ」ギロリ
白ウサギ「……そんなに唸らなくてもいいだろう、ただの時計だ。それとも僕には時計を見る権利も無いのか?」キッ
司書「大丈夫よ、魔獣さん。あれは武器じゃない、彼は私を攻撃しようとしたんじゃないの。でも、ありがとうね」
銀貨の魔獣「……ガルゥ」
司書「ごめんなさいね、白ウサギさん。彼は私を守ろうとしてくれただけなの」
白ウサギ「……フンッ」カチャッ
司書「素敵な懐中時計ね」
白ウサギ「当然だ、そこらに溢れる安物とは比べ物にならない上等な逸品なんだ。僕が持つには勿体ないくらいにね」
司書「そんな、とても似合っていると思うよ?白ウサギさんに懐中時計といえば【不思議の国のアリス】の定番だもの。大切そうにしているけど……もしかしてアリスさんに貰ったもの?」
770 :◆oBwZbn5S8kKC :2017/06/14(水)23:58:30 ID:A5n
白ウサギ「いいや、違う。アリスさんでもルイスさんでもない。でも誰かに頂いたのは確かだ、でもそれが誰なのかはどうしても思いだせな……」ハッ
白ウサギ「それよりもお前は何故馴れ馴れしく話しかけてくるんだ。僕達は敵同士だ、これ以上の会話は必要無い。話しかけるな」フイッ
司書「私はもうあなたに危害を加えるつもりは無いし、あなたも私を攻撃できない。それならお話くらいしてもいいんじゃないかな?」
白ウサギ「お前はそれでいいかもしれないけど、そうすることで裏切り者だと思われたら僕は困るんだ」
司書「それは困るね。ごめんなさい、配慮が足らなかったね」
白ウサギ「……」
司書「……」
白ウサギ「……」
司書「ねぇ、白ウサギさん」
白ウサギ「僕は話しかけるなと言ったぞ」
司書「うん、そうなんだけどね。私、お水持ってるけど……飲む?」
白ウサギ「飲むわけないだろう!僕はお前達に食べさせられたチョコレートのせいでとんでもない目にあったんだぞ!?そんな提案をする神経が信じられない」ギロリ
司書「それ言われちゃうとその通りなんだけど…。でもあなたに危害を加えるつもりは無いって、さっきも言ったよ?」
司書「ただ、さっきまで中毒に苦しんでいたでしょ?だからお水が飲みたいんじゃないかなって思っただけだよ」
771 :◆oBwZbn5S8kKC :2017/06/15(木)00:00:10 ID:eRA
白ウサギ「敵の施しを受けるつもりは無い、放っておいてくれ」フイッ
司書「お水を受け取ったくらいでアリスさんはあなたが裏切ったなんて思わないと思うよ?むしろ我慢してあなたが苦しんでいる事の方を良く思わないんじゃないかな?」
白ウサギ「どうしてお前にそんな事が……」
司書「白ウサギさんが飲んだ魔法薬、アリスさんには内緒で作らせたものなんでしょう?さっき、ハートの女王様にそう言っていたもんね?」
白ウサギ「……」
司書「それって、報告したら止められるから内緒なんでしょ?あなた達が危険な目に会うのを、アリスさんは良く思わない。そうも言っていたよね、白ウサギさん」
白ウサギ「そうだ。アリスさんは僕達の事を本当に大切に思ってくれてる。【不思議の国のアリス】の登場人物に過ぎない僕達をだ」
白ウサギ「……城の前でお前達を囲んだ動物たちが居ただろう?」
司書「うん、あなたの召使いや従者もいたね。トカゲのビルさんとか……」
白ウサギ「連中は【不思議の国のアリス】ではワキ役も同然だ。それでも力になりたいと戦う意思を示した時、アリスさんは最初首を縦には振らなかった」
白ウサギ「わかるか?消えたとしても物語にさして影響の出ないような脇役さえ、アリスさんは大切にしてくれるんだ」
白ウサギ「結局連中の熱意に負けて、アリスさんは戦闘への参加を許可した。でもこれでわかっただろう?アリスさんはこの世界の住人をわけ隔てなく愛している」
白ウサギ「だから裏切らない、裏切れない。それはさっきも似たような事を言ったはずだぞ。だからお前の施しなんかうけない」
772 :◆oBwZbn5S8kKC :2017/06/15(木)00:02:24 ID:eRA
白ウサギ「解ったらもう僕に構うな」
司書「……最後に一つだけ、教えて貰ってもいいかな?」
白ウサギ「くどい奴だな…!敵に教えてやるような情報なんて…!」
司書「アリスさんの事がそんなに好きなら、あなた達はどうして彼女を止めなかったの?こんな事をすれば全ての世界から恨まれるって解りきっていたでしょ?」
白ウサギ「……」
司書「今更こんな事を言ってももう遅いかも知れない。でも、あなた達がアリスさんを止めていたらきっと彼女だってーー」
白ウサギ「本当に今更だ。大昔、散々アリスさんを蔑み糾弾し、そして苦しめたのはお前達が住む現実世界の社会じゃないか。それをさもアリスさんが悪いように言うんだな…!」
白ウサギ「最初に『お譲様』を拒絶したのは現実世界だ!現実世界の連中だ!社会だ!それを今になって被害者ヅラするなんて虫唾が走る…!」
司書「お譲様……それってアリスさんの事?」
白ウサギ「……何を言っているんだ?僕はそんな事言っていないぞ?」
司書「えっ、でも、今確かに……」
白ウサギ「今度は訳のわからない事を言って撹乱するつもりか?今度こそ終わりだ。僕はもうお前に声をかけられようと一切応じない」プイッ
司書「あっ……」
司書(お譲様…。確かにアリスさんはそう呼ばれてもおかしくない立場だけど……なんだろう、少し気になる…)
司書(単なる言い間違い?私にはそうは思えないけれど…)
・・・
773 :◆oBwZbn5S8kKC :2017/06/15(木)00:04:09 ID:eRA
ハートの女王の城 城前
ワーワー ワーワー ザシュッ
「ぐぬぅ…!無念……っ!」ドサッ
玉龍「んっふっふーっ、もっと本気でかかってこないとこの玉龍ちゃんには指一本触れる事は出来ないッスよ?」スタッ
「くっ…!小娘の姿をしてても龍は龍ってことか…!」
「孫悟空は無理でもこっちの小娘ならイケると思ったが、甘かったか」
「怯むな怯むな!まだまだ数ではこっちの方が有利なんだ、一斉に取り囲めばなんとかなる!今度こそ仕留めるぞ!」
ウォォォォォッ!!
玉龍「たはー!こんな大勢に一斉に襲い掛かられるなんて玉龍ちゃんモテモテッスねぇー!でーもっ、その熱い想いには応えてあげられないッスー!」
ヒュッ
「き、消えた…!龍の娘が消えたぞ!」
「警戒しろ!どこから攻撃がくるかわからねぇz…ぐあぁっ!」ドサッ
「くっ…!動きが素早過ぎて目で追う事ができn…ぬあぁっ!」ドサッ
ズバッ ザシュッ バシュッ
玉龍「残念ッスけど玉龍ちゃんは身も心も悟空センパイに捧げるって決めてるッスからね!他の男に触らせてやるわけにはいかないんッスよね〜」ニヒヒ
774 :◆oBwZbn5S8kKC :2017/06/15(木)00:07:05 ID:eRA
玉龍「センパイー!ウチの活躍見てくれたッスか〜?玉龍ちゃんの純潔はしっかり守ってるッスからね〜!約束通り先輩に捧げるッスよ〜!」
孫悟空「うるせぇ!いらねぇよ!馬鹿な事言ってねぇで俺がこいつの相手してる間に敵の数減らせ!!」ガキン ガキーン
青い鳥(巨大化中)「戦闘中に浮ついた話をするなんて…僕を舐めているのか孫悟空!そんなふしだらな奴に僕は絶対に負けない…!」ガッ ガッ
孫悟空「俺じゃねぇよ!あいつだあいつ!クソッ…兵隊どもの相手しながら怪鳥退治ってなると少しばかりキチィか…」
孫悟空「玉龍!さっさと兵隊や獣共の数減らしてくれ!そうでなけりゃ時間食っちまってしょうがねぇぜ!」
玉龍「了解ッスー!そのかわりうまく連中を殲滅出来たら熱い抱擁&キッスを約束しt」
孫悟空「いいからやれっつってんだろ!唇引きちぎるぞ!!」
玉龍「も〜っ先輩は恥ずかしがり屋ッスねぇ〜!そんな心にもない事をーー」
ビッ
玉龍「……っ!」ポタポタッ
メイド服のウサギ「色恋にうつつを抜かして油断ですか。龍という種族は、思ったよりも間抜けなのですね」スタッ
玉龍「……たはー、驚いたッスね。無駄口は叩いてたッスけど、油断はしてないつもりだったんスけどね。まさかウチに傷を付けられる猛者が居るとは思わなかったッスよ」スタッ
玉龍「それほどの相手ならあらためて名乗る必要ありッスか。ウチは【西遊記】の玉龍ッス。あんたの名も、ぜひ聞きたいッスね……」
メリーアン「メリーアン…。白ウサギの旦那様に仕えるメイドです、以後お見知りおきを」
775 :◆oBwZbn5S8kKC :2017/06/15(木)00:08:59 ID:eRA
玉龍「メイド…西洋のお手伝いさんだったッスか?随分と可愛い服装じゃないッスか。まーなんにしろ……」
メリーアン「あなたこそ随分と扇情的な衣装ですね、チャイナドレスというのでしたか。どちらにしても……」
玉龍&メリーアン「戦う気があるのかって感じッスけどね!」「戦う気があるのですか、という感じですけどね」バビュッ
ガキィンッ!! バッ キィンッ!!
・・・
孫悟空「驚いたな…。有象無象の集まりだとばかり思ったが、あのウサギ……ただ者じゃねぇ。大丈夫か玉龍の奴…っとぉ!」ヒョイッ
青い鳥「もういい加減に観念したらどうだ?流石の孫悟空でもこの数の差は覆せないだろう」
孫悟空「そうでもねぇぜ?こんくらいの劣勢は【西遊記】の世界じゃあしょっちゅうだからよ」ヘヘッ
青い鳥「フン…口では強がっていても僕はまだピンピンしてるぞ!」
孫悟空「そりゃあお互い様だろ?お前さん巨大化までしてよぉ、この数の差相手にしてるってぇのに…俺はまだまだ戦えるぜ?」
青い鳥「減らず口を叩くなァ!!」ビュバッ
ガキィン!!
孫悟空「なぁ、青い鳥よ。俺ァ一つわかんねぇ事があるんだけどよ。お前、なんでアリスの味方なんかしてんだ?」ヒュバッ
青い鳥「うるさい…!お前に教えてやる必要なんかないだろう!」
孫悟空「まっ、そうかもしれねぇけどよ。あいつはお前の【青い鳥】の世界を消したんだろ?俺だったらそんな奴に従うなんてできねぇなと思ってな」
青い鳥「お前みたいに恵まれた主人公にはわからないさ。僕が、青い鳥がどれだけあの世界に苦しめられたかなんか…!わかってたまるもんか!」
776 :◆oBwZbn5S8kKC :2017/06/15(木)00:09:53 ID:eRA
今日はここまでです 不思議の国のアリス編次回に続きます
予定より進まなかったけど、キリのいい所で更新
パァァッーー
司書「どう、ヘンゼル?効果はありそう?まだ傷は痛む?」
ヘンゼル「いいや、もう平気だよ。流石は【死神の名付け親】の薬草だ、たちまち痛みが引いたよ」
グレーテル「おばさん、この薬草もっとたくさん持ってたら良かったのに……。そしたらキモオタお兄ちゃんとか、みんなに分けられるのに……あと一回分しかない……」
小夜啼鳥「強力すぎる故に、奪われた場合のリスクを考えて極力持ち歩かなかったのでしょう」
ヘンゼル「こんな便利な薬草、大量に奪われたら大変だもんね」
グレーテル「そっか……確かにそうだね……」
司書「ハートの女王の荷物を調べさせてもらったけど、私達が見つけたのはそれくらいだよ。残念だけど、他には特に持ってなかったの」
ヘンゼル「そっか…。ごめんね銀貨の魔獣、君をそのタールから解放できるのはもう少し先になりそうだ……」
銀貨の魔獣「ガルルゥ」
ヘンゼル「気にするなって?魔獣だっていうのに、君は本当に優しいな」ハハハ
司書「ということは、白ウサギさんの荷物にも魔法を打ち消すような道具は……?」
小夜啼鳥「残念ながらありませんでした。元々、捕えた敵を解放する意味なんて彼等にはありませんからね……」
758 :◆oBwZbn5S8kKC :2017/06/12(月)01:25:34 ID:Xwz
司書「でもそうなると、身動きもとれず火打ち箱にも戻せないんじゃあ、魔獣さんはここで待っててもらう事になっちゃうかな……」
グレーテル「一人ぼっちでお留守番……ごめんね魔獣ちゃん、もうちょっと頑張ってね……。絶対に助けに来るからね……」
銀貨の魔獣「ガルルッ!」
ヘンゼル「……ねぇ、小夜啼鳥。なんとかならないかな?気丈に振る舞う魔獣見てるとなんだか、いたたまれない。元々、僕の不注意が原因だし」
小夜啼鳥「と、言われましても…。私の歌声では魔法を打ち消せませんし、結構ベッタリいっちゃってますからねぇ……力ずくじゃ難しいでしょうね」
ヘンゼル「やっぱり、魔法を打ち消す様な道具を探すしかないか。どこかに魔法具をまとめて保管してある場所とかがあるはず……」
???「この城のどこを探そうと無駄だ。そのタールを剥がす方法なんかあるもんか……」ザッ
司書「あなたは…っ!」バッ
グレーテル「……白ウサギさん?あれ……いつの間にか元に戻ってる……?」
白ウサギ「魔力が宿っていようと薬は薬、効果時間が切れれば元に戻るに決まってる。そもそもあんな化物の姿、長い時間維持出来るもんか」ヨロヨロ
ヘンゼル「……やっぱり元の姿に戻ったね、彼」
小夜啼鳥「ですね、私達が調べている頃には既に予兆はありましたし。それにしても相手が女王様じゃなくなった途端、態度を一変させるとは少し感じ悪いですね」
白ウサギ「勝手な事を言うなよ、主人と敵を同列に見る馬鹿がどこにいるっていうんだ」ヨロヨロ
759 :◆oBwZbn5S8kKC :2017/06/12(月)01:32:28 ID:Xwz
グレーテル「ねぇ白ウサギさん……さっき言ってた、このタールをとる方法なんか無いって本当……?ホントはどこかにあるんじゃないの……?」
司書「考えてみれば味方にタールが付着しちゃう事故が無いとも限らないし、緊急時用にタールをはがせる魔法具を用意してあってもおかしくないもんね」
白ウサギ「疑り深い子供だな。そもそも女王様がそんな事を気にするもんか」
白ウサギ「僕やトランプ兵がタールに絡め取られたとしても、女王様は決して顔色一つ変えはしない。むしろ愚か者と僕達を罵るだろうな」
小夜啼鳥「まぁ、確かにあの女王はそんな感じがしますね」
ヘンゼル「それを解っていて、それでも君はあの人に着き従うんだね」
白ウサギ「僕は女王様の従者だ、当然だろう」
ヘンゼル「その女王様は気を失っている。それに目覚めたとしてタールに自由を奪われていて身動きもとれない……今逃げだせば、この独裁者から君は解放されるんだよ?」
白ウサギ「……」
ヘンゼル「逃げればいいじゃないか。こいつは君の事をモノのように扱っていた、あんなの不本意だろう?」
白ウサギ「僕の荷物を漁りに来た時、小夜啼鳥に命じて中毒から解放させたのも同情からか?」
ヘンゼル「同情もするさ。君が中毒で倒れたときだって、こいつは君を連れて逃げようなんてしなかった、一人で逃げようとした。君はこいつに利用されているだけだ」
ヘンゼル「僕とグレーテルも…悪い魔女に利用された経験がある。だから、同じ目に会ってる者を見捨てられない、それが例え敵でもだ」
760 :◆oBwZbn5S8kKC :2017/06/12(月)01:40:10 ID:Xwz
グレーテル「ねぇねぇ白ウサギさん……さっきは無理やりチョコ食べさせてごめんね……?でも、もしも、白ウサギさんがそれでもいいなら……」
グレーテル「私たちと一緒に行こう……?そっち側にいたって……おばさんに利用されちゃうだけなんでしょ……だったら私たちの仲間になろう……?」
小夜啼鳥「グレーテルさん、それはあまりにも無茶な提案ですよ…ほらヘンゼルくんも何か言ってあげてください」
ヘンゼル「僕の考えはグレーテルのそれと同じだ。女王が目覚めればきっと君は酷く罵倒される、そんな事になるのならもういっそのことーー」
白ウサギ「……僕に女王様やアリスさんを裏切れって言うのか?」
司書「裏切りなんて、そんな事は言っていません。ヘンゼル達はただ、あなたの事を不憫に思って……」
白ウサギ「確かに僕は弱い、薬を使わなきゃ戦力になりゃしない。それは事実だ、それでも…」
ビチャ ビチャ
小夜啼鳥「ば、馬鹿な…。自らタールに足を踏み入れたですって…!?」
白ウサギ「これで僕も身動きが取れない。ハートの女王様と同じように。君達を殺す事も出来ないが、この場から逃げる事だってしない」ビチャビチャ
ヘンゼル「……」
白ウサギ「良く聞けヘンゼル。弱くても、役に立たなくても、女王様にどんなに罵倒されようと僕は白ウサギ……【不思議の国のアリス】の住人だ」
白ウサギ「この世界の住人である以上、他の場所に居場所なんか求めない。僕達にとってアリスさんが唯一の正義。そして何よりも大切な、存在だ」
白ウサギ「そう考えてるのは僕だけじゃない。この世界に住む全ての生物は、この世界とアリスさんを愛している。だから決してアリスさんを裏切らない…!」
761 :◆oBwZbn5S8kKC :2017/06/12(月)01:45:45 ID:Xwz
白ウサギ「これで解っただろう、もう二度と僕を…僕達を仲間に引き入れようなんて愚かな真似はしない事だ」
白ウサギ「この世界にはお前達の味方をするような馬鹿な輩は、一人としていない。同情なんか、クソ喰らえだ」
ヘンゼル「……」
小夜啼鳥「……ヘンゼル君。目的を見失ってはいけませんよ?あなたの目的はアリスを倒す事、そしておとぎ話の世界の奪還です」
小夜啼鳥「利用されるものの苦しみがわかるあなたには酷な話でしょうが……これ以上の説得は意味を持ちません」
ヘンゼル「わかったよ、柄にもないことするもんじゃないね」サッ
ヘンゼル「ハートの女王がここにタールを撒かせたって事はこの道の先を進めばアリスが待ち構えているだろう王座の間に行きつくはずだ。千代、グレーテル、小夜啼鳥、先を急ごう」
グレーテル「がってんしょうち……」トテトテ
司書「…うーん、ねぇヘンゼル。この先にはヘンゼルとグレーテル、それと小夜啼鳥さんだけで行ってくれないかな?」
ヘンゼル「ちょっと待ってよ。それって、お千代はここに残るっていう意味だよね?」
司書「うん、そうなるね」
グレーテル「えー……お千代ちゃんも一緒に行こうよ、一人だけで残ると危ないよ……?」
ヘンゼル「お千代、理由を聞かせて。何故一人で残るなんて言い出すんだ?」
司書「理由って…そんな事聞かなくたってヘンゼルも本当は誰かがここに残るべきだって思っているんじゃない?」
ヘンゼル「それは……」
グレーテル「そうなの……?誰かが残ったほうがいいの……?」
小夜啼鳥「いくら身動きが取れないとはいえ、あそこまでアリスに忠誠心を持っている者をほったらかすのは少し怖いですね。それに白ウサギの言葉が全て真実とは限らない」
小夜啼鳥「仲間の誰かがタールを剥がす道具を持っていて、私達が去ったら援護を呼ぶ…という可能性もありますしね、そうなれば挟み撃ちです。どちらにしろ放置はマズイですね」
司書「言い方は悪いけど、監視役は必要だよ。それで誰かが一人残るなら、それは私が一番適任でしょう?」
司書「二人の魔法はアリスとの戦いでとても重要な意味を持つと思うの。でも二人のうちのどっちかが欠けても魔法は使えなくなる、小夜啼鳥さんがいないとグレーテルが危ない」
司書「そうなると残るのは消去法で私。むしろそうなるって解ってたから、ヘンゼルは言い出さなかったんでしょ?」ウフフ
ヘンゼル「……君を一人だけ残すなんて、できないじゃないか」
司書「大丈夫だよヘンゼル。魔獣さんもいるし、いざとなったらキモオタさんに通信することだってできるから。安心してここは任せて、二人は先に進んで?」
ヘンゼル「……わかった、君がそういうなら。でも危なくなったらすぐにキモオタお兄さんに連絡してね、そうすれば一番近くにいる誰か君を助けに来てくれるはずだ」
司書「うん、でもそんなに心配しないでヘンゼル。あなたやグレーテルを残して、先に死んじゃったりしないって約束するから」ウフフ
ヘンゼル「縁起でもない事を……」
グレーテル「ブラックジョークってやつだね……」
763 :◆oBwZbn5S8kKC :2017/06/12(月)01:55:46 ID:Xwz
司書「ほらほら、ぼやいてないで二人とも先を急ごう!私のことばっかり言ってるけど、二人とも十分に気をつけてね?」
ヘンゼル「解ってるよ。アリスを倒して全ての件に決着をつける、そして消えてしまった【雪の女王】の世界を取り返す」
グレーテル「うん……がんばろう……。ちゃんと取り戻せたら女王様きっと褒めてくれる……。カイお兄ちゃんは……読書の邪魔するなって言いそう……」
小夜啼鳥「いいそうですねぇ。彼は本の虫ですから」
司書「全部終わって落ち着いたら、皆で女王様の宮殿に里帰りしようね。おみやげと戦いのお話をいっぱい持って帰ろう、それから家族揃ってご飯を食べるの」
ヘンゼル「いいね、家族揃ってなんかしばらくぶりだから」
グレーテル「それじゃおみやげ買いに高島屋行かなきゃだね……あとカイお兄ちゃんには世界で一番おいしいお菓子ーー」
司書「スニッカーズでしょ?ちゃんと買いに行こうね」
グレーテル「わーい……一ダースね……」
司書「じゃあ決まりね。ヘンゼル、約束したからね?お互い、破らないようにしなきゃね?家族揃って、だよ?」ウフフ
ヘンゼル「だから無茶して怪我するなって言いたいんでしょ?最近気づいたけどさ、千代って自分の考えを通す時って結構強引だよね?」
司書「ふふっ、私は昔から結構強引だよ?」
ヘンゼル「どうだったかな、もっと大人しい妹だった気がするけど……でも、この約束は守るよ。絶対ね」
司書「うん。約束だからね、ヘンゼル」フフッ
764 :◆oBwZbn5S8kKC :2017/06/12(月)01:57:20 ID:Xwz
今日はここまでです 不思議の国のアリス編次回に続きます
玉龍「センパイセンパイ!次回は遂に玉龍ちゃんと悟空センパイの赤裸々な愛の軌跡にスポットライトが!」
悟空「当たらねぇよ!話の流れ考えろ!俺達ァ青い鳥との戦闘の真っ最中だろうが!」
玉龍「いや、そこは回想でなんとかするッスから!」
悟空「存在しねぇもん回想出来るわけねぇだろうが!」
玉龍「そこはねつ造してなんとかするッス!」
悟空「こいつ悪びれもせずねつ造とか言いやがった…!」
玉龍「次回!先輩のカッコイイ活躍に必見ッス!もちろん玉龍ちゃんも可愛くがんばるッスよー!……あー、あとなんか青い鳥がアリス側に着いた理由やるッス」
悟空「一番重要なところついでみてぇに言うんじゃねぇ!」ゴスッ
次回は水曜日に更新出来たらいいなぁ…!喉風邪が悪化しなかったら更新できると思います(逃げ道)
展開遅くなっちゃってるけど、次回もお付き合いください!
765 :名無しさん@おーぷん :2017/06/12(月)06:32:01 ID:4j3
格好いいこと言いながらタールに入る白兎想像して不覚にも笑ってしまった
766 :名無しさん@おーぷん :2017/06/12(月)10:38:05 ID:uq7
乙!
盛大に死亡フラグ立ててくスタイル
もちろん片っ端からブッ倒してくんだよね?
768 :◆oBwZbn5S8kKC :2017/06/14(水)23:49:42 ID:A5n
ハートの女王の城 タールの撒かれた通路
キモオタの声『なるほどなるほどwwwつまり戦闘の末に拘束した敵方二名を見張るべく、司書殿&魔獣殿はそこに留まりーー』
キモオタの声『ヘンゼル殿グレーテル殿&小夜啼鳥殿は別行動をとり、王座の間を目指して進んでいる……という事でござるな?』
司書「はい。それでですね、私の方は今のところ特に問題は無いんですけど……やはりヘンゼル達の事が少し心配で」
キモオタの声『そうでござろうな。なんだかんだ言っても二人とも子供でござるし、しかもここはアリス殿の本拠地でござるからなぁ……』
司書「はい…。ただヘンゼルも裸王様に鍛えていただいてますし、グレーテルも制限はありますが魔法を使えるのでトランプ兵が相手ならそこまで心配しなくていいと思ってます」
司書「ただ、城のどこかに待ち構えているはずの帽子屋さん、三月ウサギさん、チャシャ猫さん……そしてアリスさん。彼女達が相手となると、やはり不安です」
キモオタの声『確かに、手の内も完全に把握できているわけではないでござるし…』
司書「ただヘンゼルもそこまで無茶はしないと思うんですよ。グレーテルも居ますし小夜啼鳥さんも居ます、勝てる見込みの少ない相手に挑む程無謀じゃないと私は信じてます」
司書「とはいえ、逃げる事が出来ずにやむを得ず戦う事になる可能性が無いともいえません。なので、もしもヘンゼルやグレーテルから助けて欲しいと通信があった場合は……」
キモオタの声『もちろんwww我輩、最優先で手助けいたしますぞwwwおはなしウォッチの力で呼び出せば一瞬でエスケープもできますしなwww』コポォ
司書「ありがとうございます、キモオタさんが助けてくださるなら安心です」ウフフ
キモオタの声『お二人は我が友でござるし当然ですぞwwwおおっと、もちろん司書殿もピンチの際には一報をwwwマッハで手助けします故www』マッハッ
司書「はい、もしもの時はお願いしますね。私もお手伝いできる時はいくらでも知識をお貸ししますので。では私はこれで、キモオタさんも道中お気をつけてくださいね」
769 :◆oBwZbn5S8kKC :2017/06/14(水)23:55:43 ID:A5n
司書「さて、と……キモオタさんに状況の報告はしておいたし、あとはヘンゼルが無茶しない事を祈って待つだけ。かな?」フゥ
白ウサギ「……」スッ
銀貨の魔獣「ガルルゥ…!」
司書「魔獣さん?どうかしたの?」
銀貨の魔獣「ウーッ……ガルルッ」ギロリ
白ウサギ「……そんなに唸らなくてもいいだろう、ただの時計だ。それとも僕には時計を見る権利も無いのか?」キッ
司書「大丈夫よ、魔獣さん。あれは武器じゃない、彼は私を攻撃しようとしたんじゃないの。でも、ありがとうね」
銀貨の魔獣「……ガルゥ」
司書「ごめんなさいね、白ウサギさん。彼は私を守ろうとしてくれただけなの」
白ウサギ「……フンッ」カチャッ
司書「素敵な懐中時計ね」
白ウサギ「当然だ、そこらに溢れる安物とは比べ物にならない上等な逸品なんだ。僕が持つには勿体ないくらいにね」
司書「そんな、とても似合っていると思うよ?白ウサギさんに懐中時計といえば【不思議の国のアリス】の定番だもの。大切そうにしているけど……もしかしてアリスさんに貰ったもの?」
770 :◆oBwZbn5S8kKC :2017/06/14(水)23:58:30 ID:A5n
白ウサギ「いいや、違う。アリスさんでもルイスさんでもない。でも誰かに頂いたのは確かだ、でもそれが誰なのかはどうしても思いだせな……」ハッ
白ウサギ「それよりもお前は何故馴れ馴れしく話しかけてくるんだ。僕達は敵同士だ、これ以上の会話は必要無い。話しかけるな」フイッ
司書「私はもうあなたに危害を加えるつもりは無いし、あなたも私を攻撃できない。それならお話くらいしてもいいんじゃないかな?」
白ウサギ「お前はそれでいいかもしれないけど、そうすることで裏切り者だと思われたら僕は困るんだ」
司書「それは困るね。ごめんなさい、配慮が足らなかったね」
白ウサギ「……」
司書「……」
白ウサギ「……」
司書「ねぇ、白ウサギさん」
白ウサギ「僕は話しかけるなと言ったぞ」
司書「うん、そうなんだけどね。私、お水持ってるけど……飲む?」
白ウサギ「飲むわけないだろう!僕はお前達に食べさせられたチョコレートのせいでとんでもない目にあったんだぞ!?そんな提案をする神経が信じられない」ギロリ
司書「それ言われちゃうとその通りなんだけど…。でもあなたに危害を加えるつもりは無いって、さっきも言ったよ?」
司書「ただ、さっきまで中毒に苦しんでいたでしょ?だからお水が飲みたいんじゃないかなって思っただけだよ」
771 :◆oBwZbn5S8kKC :2017/06/15(木)00:00:10 ID:eRA
白ウサギ「敵の施しを受けるつもりは無い、放っておいてくれ」フイッ
司書「お水を受け取ったくらいでアリスさんはあなたが裏切ったなんて思わないと思うよ?むしろ我慢してあなたが苦しんでいる事の方を良く思わないんじゃないかな?」
白ウサギ「どうしてお前にそんな事が……」
司書「白ウサギさんが飲んだ魔法薬、アリスさんには内緒で作らせたものなんでしょう?さっき、ハートの女王様にそう言っていたもんね?」
白ウサギ「……」
司書「それって、報告したら止められるから内緒なんでしょ?あなた達が危険な目に会うのを、アリスさんは良く思わない。そうも言っていたよね、白ウサギさん」
白ウサギ「そうだ。アリスさんは僕達の事を本当に大切に思ってくれてる。【不思議の国のアリス】の登場人物に過ぎない僕達をだ」
白ウサギ「……城の前でお前達を囲んだ動物たちが居ただろう?」
司書「うん、あなたの召使いや従者もいたね。トカゲのビルさんとか……」
白ウサギ「連中は【不思議の国のアリス】ではワキ役も同然だ。それでも力になりたいと戦う意思を示した時、アリスさんは最初首を縦には振らなかった」
白ウサギ「わかるか?消えたとしても物語にさして影響の出ないような脇役さえ、アリスさんは大切にしてくれるんだ」
白ウサギ「結局連中の熱意に負けて、アリスさんは戦闘への参加を許可した。でもこれでわかっただろう?アリスさんはこの世界の住人をわけ隔てなく愛している」
白ウサギ「だから裏切らない、裏切れない。それはさっきも似たような事を言ったはずだぞ。だからお前の施しなんかうけない」
772 :◆oBwZbn5S8kKC :2017/06/15(木)00:02:24 ID:eRA
白ウサギ「解ったらもう僕に構うな」
司書「……最後に一つだけ、教えて貰ってもいいかな?」
白ウサギ「くどい奴だな…!敵に教えてやるような情報なんて…!」
司書「アリスさんの事がそんなに好きなら、あなた達はどうして彼女を止めなかったの?こんな事をすれば全ての世界から恨まれるって解りきっていたでしょ?」
白ウサギ「……」
司書「今更こんな事を言ってももう遅いかも知れない。でも、あなた達がアリスさんを止めていたらきっと彼女だってーー」
白ウサギ「本当に今更だ。大昔、散々アリスさんを蔑み糾弾し、そして苦しめたのはお前達が住む現実世界の社会じゃないか。それをさもアリスさんが悪いように言うんだな…!」
白ウサギ「最初に『お譲様』を拒絶したのは現実世界だ!現実世界の連中だ!社会だ!それを今になって被害者ヅラするなんて虫唾が走る…!」
司書「お譲様……それってアリスさんの事?」
白ウサギ「……何を言っているんだ?僕はそんな事言っていないぞ?」
司書「えっ、でも、今確かに……」
白ウサギ「今度は訳のわからない事を言って撹乱するつもりか?今度こそ終わりだ。僕はもうお前に声をかけられようと一切応じない」プイッ
司書「あっ……」
司書(お譲様…。確かにアリスさんはそう呼ばれてもおかしくない立場だけど……なんだろう、少し気になる…)
司書(単なる言い間違い?私にはそうは思えないけれど…)
・・・
773 :◆oBwZbn5S8kKC :2017/06/15(木)00:04:09 ID:eRA
ハートの女王の城 城前
ワーワー ワーワー ザシュッ
「ぐぬぅ…!無念……っ!」ドサッ
玉龍「んっふっふーっ、もっと本気でかかってこないとこの玉龍ちゃんには指一本触れる事は出来ないッスよ?」スタッ
「くっ…!小娘の姿をしてても龍は龍ってことか…!」
「孫悟空は無理でもこっちの小娘ならイケると思ったが、甘かったか」
「怯むな怯むな!まだまだ数ではこっちの方が有利なんだ、一斉に取り囲めばなんとかなる!今度こそ仕留めるぞ!」
ウォォォォォッ!!
玉龍「たはー!こんな大勢に一斉に襲い掛かられるなんて玉龍ちゃんモテモテッスねぇー!でーもっ、その熱い想いには応えてあげられないッスー!」
ヒュッ
「き、消えた…!龍の娘が消えたぞ!」
「警戒しろ!どこから攻撃がくるかわからねぇz…ぐあぁっ!」ドサッ
「くっ…!動きが素早過ぎて目で追う事ができn…ぬあぁっ!」ドサッ
ズバッ ザシュッ バシュッ
玉龍「残念ッスけど玉龍ちゃんは身も心も悟空センパイに捧げるって決めてるッスからね!他の男に触らせてやるわけにはいかないんッスよね〜」ニヒヒ
774 :◆oBwZbn5S8kKC :2017/06/15(木)00:07:05 ID:eRA
玉龍「センパイー!ウチの活躍見てくれたッスか〜?玉龍ちゃんの純潔はしっかり守ってるッスからね〜!約束通り先輩に捧げるッスよ〜!」
孫悟空「うるせぇ!いらねぇよ!馬鹿な事言ってねぇで俺がこいつの相手してる間に敵の数減らせ!!」ガキン ガキーン
青い鳥(巨大化中)「戦闘中に浮ついた話をするなんて…僕を舐めているのか孫悟空!そんなふしだらな奴に僕は絶対に負けない…!」ガッ ガッ
孫悟空「俺じゃねぇよ!あいつだあいつ!クソッ…兵隊どもの相手しながら怪鳥退治ってなると少しばかりキチィか…」
孫悟空「玉龍!さっさと兵隊や獣共の数減らしてくれ!そうでなけりゃ時間食っちまってしょうがねぇぜ!」
玉龍「了解ッスー!そのかわりうまく連中を殲滅出来たら熱い抱擁&キッスを約束しt」
孫悟空「いいからやれっつってんだろ!唇引きちぎるぞ!!」
玉龍「も〜っ先輩は恥ずかしがり屋ッスねぇ〜!そんな心にもない事をーー」
ビッ
玉龍「……っ!」ポタポタッ
メイド服のウサギ「色恋にうつつを抜かして油断ですか。龍という種族は、思ったよりも間抜けなのですね」スタッ
玉龍「……たはー、驚いたッスね。無駄口は叩いてたッスけど、油断はしてないつもりだったんスけどね。まさかウチに傷を付けられる猛者が居るとは思わなかったッスよ」スタッ
玉龍「それほどの相手ならあらためて名乗る必要ありッスか。ウチは【西遊記】の玉龍ッス。あんたの名も、ぜひ聞きたいッスね……」
メリーアン「メリーアン…。白ウサギの旦那様に仕えるメイドです、以後お見知りおきを」
775 :◆oBwZbn5S8kKC :2017/06/15(木)00:08:59 ID:eRA
玉龍「メイド…西洋のお手伝いさんだったッスか?随分と可愛い服装じゃないッスか。まーなんにしろ……」
メリーアン「あなたこそ随分と扇情的な衣装ですね、チャイナドレスというのでしたか。どちらにしても……」
玉龍&メリーアン「戦う気があるのかって感じッスけどね!」「戦う気があるのですか、という感じですけどね」バビュッ
ガキィンッ!! バッ キィンッ!!
・・・
孫悟空「驚いたな…。有象無象の集まりだとばかり思ったが、あのウサギ……ただ者じゃねぇ。大丈夫か玉龍の奴…っとぉ!」ヒョイッ
青い鳥「もういい加減に観念したらどうだ?流石の孫悟空でもこの数の差は覆せないだろう」
孫悟空「そうでもねぇぜ?こんくらいの劣勢は【西遊記】の世界じゃあしょっちゅうだからよ」ヘヘッ
青い鳥「フン…口では強がっていても僕はまだピンピンしてるぞ!」
孫悟空「そりゃあお互い様だろ?お前さん巨大化までしてよぉ、この数の差相手にしてるってぇのに…俺はまだまだ戦えるぜ?」
青い鳥「減らず口を叩くなァ!!」ビュバッ
ガキィン!!
孫悟空「なぁ、青い鳥よ。俺ァ一つわかんねぇ事があるんだけどよ。お前、なんでアリスの味方なんかしてんだ?」ヒュバッ
青い鳥「うるさい…!お前に教えてやる必要なんかないだろう!」
孫悟空「まっ、そうかもしれねぇけどよ。あいつはお前の【青い鳥】の世界を消したんだろ?俺だったらそんな奴に従うなんてできねぇなと思ってな」
青い鳥「お前みたいに恵まれた主人公にはわからないさ。僕が、青い鳥がどれだけあの世界に苦しめられたかなんか…!わかってたまるもんか!」
776 :◆oBwZbn5S8kKC :2017/06/15(木)00:09:53 ID:eRA
今日はここまでです 不思議の国のアリス編次回に続きます
予定より進まなかったけど、キリのいい所で更新
キモオタ「我輩がおとぎ話の世界に行くですとwww」ティンカーベル「そう」 不思議の国のアリス編
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