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キモオタ「我輩がおとぎ話の世界に行くですとwww」ティンカーベル「そう」 不思議の国のアリス編

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Part20
526 :◆oBwZbn5S8kKC :2017/04/01(土)01:33:25 ID:1Qj
アリス「告訴状によるとグレーテルは昨年の後半から主に番外編でスニッカーズのステマばしとるとのことやけん。それもいっぺん二度やあなか」
ヘンゼル「番外編とか言っちゃうのか」
アリス「ハロウィンにはスニッカーズ、クリスマスにもスニッカーズ、バレンタインも当然スニッカーズ…もはやスニッカーズのCMのオファーば狙っとるとしゃえ思える頻度でありーー」
ヘンゼル「異議あり!グレーテルは確かにお菓子が好いとぉばい、でもそれはスニッカーズに限った事やなか!スニッカーズのステマばしとるのはグレーテルではなく、作者の方ばい!」
帽子屋「異議ありよぉ!おかしかわねヘンゼルちゃん、あんた達の作者グリム兄弟が亡くなりよったとが1800年代…スニッカーズが発売しゃれたとは1900年代よぉ?これって明らかにムジュンしとるわねぇ?」
アリス「そん通りやけん。ヘンゼルの異議申し立てば却下する」
ヘンゼル「ちごうとる!そっちの作者やなか!僕が言っとるのはこんSSの……」
帽子屋「こんSS…?ヘンゼルちゃんはなんば言っとるのかしらねぇ?」
アリス「しゃぁ…。ヘンゼル、君達の作者はグリム兄弟以外に存在しなか。あまりデタラメな事ばゆうようなら退廷しゃしぇる、よかいな?」
グレーテル「お兄ちゃんがんばれー……」モグモグ
ヘンゼル「クッ…なんで僕にはメタ発言が許しゃれてなかんばい…!」
アリス「裁判ば続けようとよ。また、グレーテルは番外編での出番が異常に多いとゆう指摘もあるとよ。これは先のステマの件との関連性が深いと推測しゃれる」
ヘンゼル「異議あり!やけんそれは作者がロリコンやけんばい!グレーテルに非は無い!」
アリス「ヘンゼルの異議申し立てば却下するとよ。グリム兄弟にそぎゃん趣味は無い、ロリコン作家は一人で十分ばい」
ヘンゼル「番外編とか言っとうくしぇに作者に関しては頑なとかズルイぞ…!」
グレーテル「お兄ちゃん……慌てなくても大丈夫……」
ヘンゼル「グレーテル…?ましゃか、なんか無罪ば決定づける証拠があるのか?」
グレーテル「ううん、無いたい…。でも焦ってもなんにもならなかよ……一緒にスニッカーズば食べて落ち着こう……」モグモグ
ヘンゼル(クッ…やっぱり僕が一人でなんとかするしかいなかのか…!?)モグモグ


527 :◆oBwZbn5S8kKC :2017/04/01(土)01:34:48 ID:1Qj
本日はここまで
【次回予告】
妹の無罪ば主張するヘンゼルやったが、それば証明する事が出来なかまま裁判は進んでいった
一方、アリスと帽子屋によって提示しゃれる証拠品はどれもグレーテルの有罪ば示すものばかり
もう駄目ばい…。ヘンゼルが諦めかけたそん時、裁判所に飛び込んできたとはお千代やった
ざわめく陪審員達ばよそに、彼女が高らかに掲げたそんお菓子はケツまでチョコたっぷりのトッポやった
ヘンゼルとグレーテル、そいでお千代はこん裁判に勝利する事がでくるのか!?
次回『グレーテル、勝訴』 お楽しみに!
以上ば持ちまして今年のエイプリルフールネタとしゃしぇてもらうけん
打ち切りは当然すらごとばい!次回からきっちり続き書いていくたいんで引き続き応援よろしゅうお願いするばい!
(グレーテルのお菓子裁判は連載しとらん)

528 :名無しさん@おーぷん :2017/04/01(土)07:16:34 ID:sjI
ええっ?!お菓子裁判続かいなかんやろか?!?!

529 :名無しさん@おーぷん :2017/04/01(土)07:17:13 ID:sjI
なんねこれ...
勝手に変換しゃれるのか...

530 :名無しさん@おーぷん :2017/04/01(土)08:35:09 ID:jJM
いやー、びっくりした


533 :名無しさん@おーぷん :2017/04/01(土)20:58:55 ID:sVL
こwらw
盛大に吹いたわw
エイプリルフールには騙しゃれなかったけどな!
てか仕様ばいか?イッチそちらの方ばいかと思ったw

541 :◆oBwZbn5S8kKC :2017/04/03(月)00:43:01 ID:bLP
>>530
いきなり博多弁に変換されるからびっくりしたwww
最後までチョコたっぷりがケツまで〜になってなんとも言えない気分になってしまった

542 :◆oBwZbn5S8kKC :2017/04/03(月)00:44:25 ID:bLP
標準語バージョン
不思議の国のアリスの世界 ハートの女王の城 裁判所
アリス「さて…それじゃあ早速グレーテルのお菓子裁判を始めよう。裁判官はボク、アリスが勤める。よろしく」
帽子屋「検察官はアタシ、この帽子屋にお・ま・か・せ・よぉ〜」ブホホ
グレーテル「被告人のグレーテルだよ……」
ヘンゼル「ちょっと待った。裁判官と検察をキミ達がやるって?そんなの公平な裁判になる訳がないじゃあないか」
ヘンゼル「そもそもなんなのこれ?お菓子裁判って何?グレーテルは裁判にかけられるような事はしていないけれど、何かの間違いじゃあないのか?」
帽子屋「失礼しちゃうわねぇ…!ここはハートの女王の裁判所なんですもの、だったら裁判官も当然【不思議の国のアリス】の住人が務めるべきよねぇ、だったらアリスちゃんは適任だと思うわよぉ?」
アリス「そういう事だヘンゼル。それにキミはグレーテルに罪は無いと主張しているようだけど、こうしてボクの手元には彼女に対する告訴状が存在する。告訴されている以上裁判は避けられない」
ヘンゼル「告訴状…!?一体、どんな理由でグレーテルが告訴されたって言うんだ!」バンッ
アリス「まぁわかりやすく短く説明すると『グレーテルは事あるごとにスニッカーズのステマをしている、これは裁かれるべき犯罪である』といった具合だ」
ヘンゼル「バカバカしい…!どうしてそんなことで裁判なんかやらなきゃならないんだ、本当に君達不思議の国の住人はどこか頭がおかs」
グレーテル「よくわかんないけど……。私……スニッカーズ大好き……」
帽子屋「ほらごらんなさい!やっぱりグレーテルちゃんは有罪よ!スニッカーズが好きなんですもの!」
アリス「そうだな、自首という訳か。賢明な判断だ」
ヘンゼル「そうはさせない、僕が弁護人を務める!グレーテルを有罪になんかさせるものか。グレーテル、僕にすべて任せて、すぐに終わらせるから」
グレーテル「はーい……私、お兄ちゃんの言う事ちゃんと聞ける……。おとなしく待ってる……でもその間におやつを食べよう……じゃーん、スニッカーズ……」モグモグ
ヘンゼル「グレーテル、話がややこしくなるからスニッカーズは食べないで」

543 :◆oBwZbn5S8kKC :2017/04/03(月)00:46:54 ID:bLP
アリス「告訴状によるとグレーテルは昨年の後半から主に番外編でスニッカーズのステマをしているとのことだ。それも一度二度じゃあない」
ヘンゼル「番外編とか言っちゃうのか」
アリス「ハロウィンにはスニッカーズ、クリスマスにもスニッカーズ、バレンタインも当然スニッカーズ…もはやスニッカーズのCMのオファーを狙っているとさえ思える頻度でありーー」
ヘンゼル「異議あり!グレーテルは確かにお菓子が好きだ、でもそれはスニッカーズに限った事じゃない!スニッカーズのステマをしているのはグレーテルではなく、作者の方だ!」
帽子屋「異議ありよぉ!おかしいわねヘンゼルちゃん、あなた達の作者グリム兄弟が亡くなったのが1800年代…スニッカーズが発売されたのは1900年代よぉ?これって明らかにムジュンしてるわねぇ?」
アリス「その通りだ。ヘンゼルの異議申し立てを却下する」
ヘンゼル「違う!そっちの作者じゃない!僕が言っているのはこのSSの……」
帽子屋「このSS…?ヘンゼルちゃんは何を言っているのかしらねぇ?」
アリス「さぁ…。ヘンゼル、君達の作者はグリム兄弟以外に存在しない。あまりデタラメな事を言うようなら退廷させる、いいな?」
グレーテル「お兄ちゃんがんばれー……」モグモグ
ヘンゼル「クッ…なんで僕にはメタ発言が許されてないんだ…!」
アリス「裁判を続けよう。また、グレーテルは番外編での出番が異常に多いという指摘もある。これは先のステマの件との関連性が深いと推測される」
ヘンゼル「異議あり!だからそれは作者がロリコンだからだ!グレーテルに非は無い!」
アリス「ヘンゼルの異議申し立てを却下する。グリム兄弟にそんな趣味は無い、ロリコン作家は一人で十分だ」
ヘンゼル「番外編とか言ってるくせに作者に関しては頑なとかズルイぞ…!」
グレーテル「お兄ちゃん……慌てなくても大丈夫……」
ヘンゼル「グレーテル…?まさか、何か無罪を決定づける証拠があるのか?」
グレーテル「ううん、無いよ…。でも焦ってもなんにもならないよ……一緒にスニッカーズを食べて落ち着こう……」モグモグ
ヘンゼル(クッ…やっぱり僕が一人でなんとかするしかないのか…!?)モグモグ

544 :◆oBwZbn5S8kKC :2017/04/03(月)00:48:00 ID:bLP
【次回予告】
妹の無罪を主張するヘンゼルだったが、それを証明する事が出来ないまま裁判は進んでいった
一方、アリスと帽子屋によって提示される証拠品はどれもグレーテルの有罪を示すものばかり
もう駄目だ…。ヘンゼルが諦めかけたその時、裁判所に飛び込んできたのはお千代だった
ざわめく陪審員達をよそに、彼女が高らかに掲げたそのお菓子は最後までチョコたっぷりのトッポであった
ヘンゼルとグレーテル、そしてお千代はこの裁判に勝利する事が出来るのか!?
次回『グレーテル、勝訴』 お楽しみに!
以上、今年のエイプリルフールネタ。標準語版
以下、本編デス

545 :◆oBwZbn5S8kKC :2017/04/03(月)00:50:38 ID:bLP
司書「この世界に存在するはずのお城が空から見つからない理由…」
司書「それはきっと【不思議の国のアリス】の筋書きを追っていくとわかりやすいと思います。ドロシーちゃん、間違っていたら言ってね?」
ドロシー「は、はいっ!」
司書「【不思議の国のアリス】の冒頭で主人公のアリスはお姉さんと一緒に川辺で休日を過ごしていました。おそらく自宅からそう遠くない場所だと思います」
司書「この川辺やアリスの自宅がある世界、ここはキモオタさんや私達が住んでいた現実世界と同じ様な場所です」
キモオタ「つまり魔法も無ければ不思議も無いってことでござるなwww」
司書「そうですね。そこでアリスは一匹の白ウサギが走っていくのを見かけます、それ自体は珍しい光景ではなかったんですが彼は洋服を着て時計を手にしていました」
司書「白ウサギに興味を持ったアリスは彼を追っていきます、そして白ウサギが飛び込んだウサギの穴に潜り込みます。するとその先は……不思議の国でした」
赤ずきん「なるほどね。アリスが住んでいた世界…これを仮に『アリスの故郷』として、その世界は『不思議の国』とは別の次元にある。ということかしらね?」
赤鬼「お、おい人魚姫。オイラにゃあサッパリなんだが……お前はわかったか?」
人魚姫の声『えっ?あっ、うん。……バッチリ理解してんですけどー!』
赤ずきん「……つまり『アリスの故郷』と『不思議の国』は地続きにはなっていないそれぞれが独立した世界という事よ。だけどそれらは両方ともこの【不思議の国のアリス】の世界の一部、ということ。そうよね?」
司書「私の見解ではその通りです。更に言えば『不思議の国』も『三月ウサギの庭がある世界』と『ハートの女王の城がある世界』は別物だと考えています」
司書「作中で、アリスがそれらの世界を行き来するには身体の大きさを変える必要がありますから。地続きになっていない別の空間、と考えた方が自然だと思います」

546 :◆oBwZbn5S8kKC :2017/04/03(月)00:54:05 ID:bLP
司書「図で示すとこんな感じでしょうか…?」つ【メモ帳】
『アリスの故郷』
・主人公アリスが元々住んでいた場所。魔法も不思議も存在しなくて現実世界のよう
『不思議の国』
・三月ウサギの庭がある場所
・ハートの女王の城がある場所
・…etc
これらの世界には魔法や不思議が存在する。同じ『不思議の国』ではあるものの地続きにはなっていない?行き来するには特別な方法が必要
↑全てをひっくるめて【不思議の国のアリス】の世界
それぞれの世界を行き来するにはウサギの穴を通ったり、不思議な扉を使ったり、身体の大きさを変えて小さな扉を通るなどする必要がある
いくつかの異世界が【不思議の国のアリス】を形成している、と考えるとわかりやすいかも
司書「……って考えなんだけど、あってるかな?ドロシーちゃん?」
ドロシー「す、すごいです!その通りです、お姉さんは本当におとぎ話のこと詳しいんですね。わ、私、尊敬しちゃいます!」
司書「ふふっ、ありがとう。あっているなら良かった」ニッコリ
グレーテル「お千代ちゃんは司書なんだからこれくらい簡単なの…。ドロシーちゃんはもっと頑張った方が良いと思う……」ジトーッ
ドロシー「う、うん。つ、次はみんなの役に立てるように頑張る…!」
ヘンゼル「……ねぇキモオタお兄さん。なんだかグレーテルは事あるごとにドロシーに突っかかるんだけど、何故だかわかる?」ヒソヒソ
キモオタ「さぁwww何故でござろうなwww誰かに嫉妬でもしているのではござらんかなwww」コポォ

547 :◆oBwZbn5S8kKC :2017/04/03(月)00:57:10 ID:bLP
孫悟空「しっかし、そりゃあ城が見つからなかったのも納得だ。俺達が居るこの場所と、城がある場所は別の世界っつーか別の次元っつーか…そういう事なんだろ?」
玉龍「ひとつの【不思議の国のアリス】の中に幾つもの世界?空間?があるとか考えもしなかったッスよ。不思議な事もあるもんッス!」
司書「なにしろここは『不思議』の国のアリス。ですからね」
キモオタ「ドゥフwww魔法や怪奇現象には慣れっこでござるがwwwそれでもこの世界の不思議っぷりはまたレベルが違うのでござろうなwww」コポォ
ヘンゼル「まぁ例えレベルが違おうが結局は魔法でしょ?魔法なんて今更珍しいものでもないし、冷静に対処すればどうとでもなるよ」
赤ずきん「確かにそうね。魔法なんて特別なものでもないもの」
桃太郎「いやいやいや!そりゃあお前達はそうかもしれないけど!拙者達は魔法って未だに新鮮だぞ!?裸王殿もそうでしょう!?」
裸王「むっ?いや、我が国にも魔法は存在し魔法具もあるのでな、驚くほどではない。とはいえ赤ずきんやヘンゼルの持つ魔法具などと比べれば見劣りするものだがな!ハッハッハ!」
桃太郎「マジか…。もしかして魔法が存在しないおとぎ話の住人って拙者だけ!?」ガビーン
ライオン「で、でも桃太郎さんも不思議な力持ってるでしょ?普通の人は治癒能力なんか持ってないし、十分すごいよ!」
キモオタ「普通の人は桃から生まれないでござるしねwww」コポォ
桃太郎「あー…確かに拙者の治癒能力も不思議といえば不思議か…。いや、でもこれ生まれつきだしそんな感じしないんだよなぁ」
赤ずきん「私の猟銃やヘンゼルの火打ち箱なんかは所詮魔法具ですもの。生まれ持ったあなたの能力の方がずっとすごいと思うわよ?」
桃太郎「そ、そう?そうか、そうかもしれないなぁー!赤ずきんが言うならそうかもな!」パァァ
ヘンゼル(あんまり話した事無かったけど、なんだかこの人ちょろい感じだな…)
ドロシー「あ、あのぉ…。私、一つ皆さんにお伝えしたい事があるんですけど…いいですか?」オドオド

548 :◆oBwZbn5S8kKC :2017/04/03(月)00:59:38 ID:bLP
キモオタ「もちろんいいですぞwwwなんですかな?伝えたいこととはwww」
ドロシー「えっと、さっきお姉さんが説明して下さったこの世界の仕組みなんですけど…。一つ付け加えと言うか、補足というか……」
司書「うん、何かな?」
ドロシー「お姉さんが説明して下さったとおり【不思議の国のアリス】にあるいくつかの世界を行き来するには特別な方法が必要なんです」
キモオタ「確か、小さくなったり、謎の扉を使ったり…あとはウサギの穴をくぐったりですかな?」
ドロシー「そ、そうです。そのウサギの穴…アリスちゃん達はラビットホールって呼んでいたんですけど…。それで、えっと……」
ドロシー「アリスちゃんの望みを叶えるため、このおとぎ話の重要人物達は協力しあってるってのは知っていると思うんですけど。私がいた頃は集まって作戦会議とかお茶会もよく開いていたんです、三月ウサギさんの庭で……です」
赤鬼「まぁそうだろうな。でもそう考えると大変だな、そいつら全員同じ場所で行動してるって訳でもねぇだろうし、会議の為にわざわざ小さくなったりなんやらして集まるってのもなぁ」
人魚姫の声『その度にあっちの扉行ってこっちの穴くぐってー…ってのも面倒っちぃよねー。ぶっちゃけだるいって感じするー』
ドロシー「そ、それなんです。元の道順だと時間がかかります、だからアリスちゃんは本来この世界には存在していなかったラビットホールをもう一度作らせたんです。自分達が効率よく移動できるように」
キモオタ「なるほどwww筋書き通りのルートだと遠周りになる故、近道を作ったとwww言わば従業員用の通路といった具合ですなwww」
ドロシー「そ、そうですね。だから今では、それぞれの世界にいくつかのラビットホールがあるんです。それを使えば……近道できます。ここから女王様のお城への行き方も、私覚えてます。だから力になれると…思います」
ヘンゼル「へぇ、すごいじゃないかドロシー。この世界に居た君だからこそ解る情報だ、早速名誉挽回出来たね」
ドロシー「そ、そんな…ことないデス…」テレテレ
グレーテル「……」プクー

549 :◆oBwZbn5S8kKC :2017/04/03(月)01:01:22 ID:bLP
司書「それなら、ドロシーちゃんにそのラビットホールに案内してもらって…ハートの女王のお城に向かう、というのが良いのかな?」
孫悟空「おう、そうなるな。あっちは俺達の事を待ちかまえてんだろ?さっさとケリを着けちまった方が良いだろうな」
玉龍「玉龍ちゃんとしてはうちと先輩との恋に決着をつけて欲しいッスけどね!」
孫悟空「なぁキモオタ、オメェ達は準備できてんだろ?だったらもう城に直に向かっちまおうぜ」
キモオタ「そうでござるなwww善は急げでござるwww」
玉龍「タハー!焦らし上手ッスね先輩は!」
赤ずきん「…ねぇドロシー、そのラビットホールの事だけど」
ドロシー「あ、うん…。なにかな…?」
赤ずきん「さっき『アリスはもう一度ラビットホールを作らせた』って言ったわね?あれどういう意味かしら?以前にも作らせた事があるという意味?」
ドロシー「そ、そうらしいです。まだ私が居なかった頃の事なので、話で聞いただけなんですけど…」
ドロシー「以前、この【不思議の国のアリス】にはアリスさんが作らせた別のおとぎ話の世界に通じるラビットホールがいくつかあったようなんです…」
キモオタ「ほう…。別のおとぎ話へ通じるラビットホール…でござるか?」
ドロシー「は、はい。青い鳥さんや世界移動の魔法具を手に入れるより前の事らしいんですけど…」

550 :◆oBwZbn5S8kKC :2017/04/03(月)01:03:30 ID:bLP
裸王「うむ…?別のおとぎ話へ向かうラビットホールを作れるのならば、何故アリスはわざわざ世界移動が出来る魔法具を奪ったりしたのだ?」
桃太郎「確かに、そのウサギの穴で移動できるってならわざわざ奪う必要も無いように思えるな」
ドロシー「あ、あの…そのラビットホールは、安定していなかったんですよ」
赤ずきん「それ、どういう事かしら?」
ドロシー「例えば…赤ずきんさんの頭巾は行きたい場所を指定して、そのおとぎ話の世界へ行く事ができますよね?」
赤ずきん「そうね。基本的にはそう使うわね」
ドロシー「【不思議の国のアリス】の中で使う分には望む場所と場所をつなぐ事が出来たようです。でも別のおとぎ話の世界へ移動するとなると難しかったみたいで…」
ドロシー「別のおとぎ話の世界へ繋がるラビットホールでは、行先を指定する事が出来なかったんです。掘ってみるまで、その穴がどの世界に行くのかわかりません」
キモオタ「ほう、それでは少々使い勝手が悪いでござるなwww」
ドロシー「きっとアリスちゃんもそう思ったんだと思います。だからもう別のおとぎ話の世界へ繋がるラビットホールはアリスちゃんの命令で埋めちゃったみたいです」
赤ずきん「埋めた…?行き先が解らないとは言ってもそれは掘る前の話でしょう?一度掘って行き先が解ったなら、それはそれで使い道があるでしょうに」
ドロシー「う、うーん…。私が居なかった頃の話だから、詳しい事はちょっとわかんないけど…。やっぱり持ち運びが出来る魔法具と比べたら劣っちゃうから…かな?」
赤ずきん(それだけの理由でわざわざ埋めたりするかしら?使い勝手が悪いから使わなかったとして、放置しておいて損なんか無いでしょうに)
赤ずきん(推測の域を出ないけど、何か別の理由があって…アリスはそのラビットホールを埋めたのかしら……?)

551 :◆oBwZbn5S8kKC :2017/04/03(月)01:04:39 ID:bLP
ドロシー「えっと…それじゃあ女王様のお城への近道、案内しますね…?みなさん、準備はいいですか…?」
キモオタ「もちろんですぞ!今の我輩はかなりノっておりますからな!友との約束を果たすため、渾身のオタ芸を披露しますぞwww」
赤ずきん「えぇ、私達はいつでも戦える。そうよね、赤鬼、人魚姫?」
赤鬼「おう!鬼神の奴は頼れねぇし自分達の力でなんとかしねぇとな!」
人魚姫の声『うんうん!アタシもバッチリサポートすっかんね!』
ライオン「ぼ、僕達も頑張ろうね。やれることは、やったもんね…!」
桃太郎「ああ、そうだ。金太郎や食わず女房や舌切り雀…他にも大勢の協力があってこそ拙者達はここに居るんだ、ちゃんと礼を言わないといけないしな」
裸王「ヘンゼル!そしてグレーテル、千代よ!我らが過ごした日々はこの時の為のもの!各々が力を出し切れば決して破れる事は無い!気を強く持ち、戦いの望むのだ!」マッチョ
ヘンゼル「うん。僕達には取り戻さないといけない物がたくさんある、そのためにもアリスから魔法のランプを奪還しないとね。でも、二人とも無理はしないでよ?」
お千代「もう、ヘンゼルってば…。それはこっちのセリフだよね、グレーテルー?」
グレーテル「うん、お兄ちゃんはいっつも無理する…。私達は無理しない、だからお兄ちゃんも無理しないで……約束」
ヘンゼル「…そうだね。わかったよ、約束だ」
裸王「ハッハッハッ!我が鍛え上げられし筋肉も美しき兄妹愛の前では霞んでしまうな!否…!ならば更に鍛えるのみッ!」マッスル
孫悟空「さぁて…気合入れて行くぜ玉龍。かぐやの奴、いつまで寝てんだって叩き起してやらなきゃなんねぇからな」
玉龍「そうッスね!そして全部解決したらもう一度天竺への旅を続けるッス!」
ドロシー「私も…全て終わらせて、償いをして…普通の女の子に戻ります…!」
キモオタ「では皆の者…!ハートの女王殿の城へ、行きますぞ!」ザッ

552 :◆oBwZbn5S8kKC :2017/04/03(月)01:06:52 ID:bLP
不思議の国のアリスの世界 ハートの女王の城
アシェンプテル「……」
三月ウサギ「どうしたプテル?」
帽子屋「もう三月ウサギちゃんはデリカシーないわねぇ〜…アシェンちゃんは元々キモオタちゃん達の仲間だったのよ?元とはいえ、仲間と戦うのは気が重いのよぉ〜」
アシェンプテル「そんな事は無い。舞踏会で王子と出会ったのも、桃太郎やラプンツェルと友人になったのも、キモオタ達と友達だったのも……シンデレラだ。私ではない」
アシェンプテル「私はアシェンプテル、奴等とは何一つ接点の無い灰かぶりだ。赤の他人と戦う事に気を重く感じる事など無い」
帽子屋「あらそう?まぁどっちでもいいけどねぇ、そんなことよりあの負け犬女王をからかって遊びましょうよぉ」ブホホ
白ウサギ「ちょ、ちょっとやめてください!ハートの女王様は未だかつてない程機嫌が悪いんです!アリスさんの呼びかけでなんとかこの場には来て下さいましたが…刺激しないでください!お願いします!」
ハートの女王「白ウサギ!!大きな声を出すでない!首を刎ねられたいか!?」ギロリ
白ウサギ「ひいぃっ!申し訳ございません!!」ペコペコ
ハートの女王「雪の女王め…あのような屈辱は初めてだ…!奴は既に死んだが…それで許されるものではない…絶対に許さん、絶対にだ…!」
ハートの女王「……確か我等には向かう連中にはヘンゼルとグレーテルが居たはずだ。雪の女王はその二人を大層可愛がっていたそうだ…。ならば……」ブツブツ
チェシャ猫「……アリス。解っているとは思うが、奴等はお前が持つ魔法のランプを狙ってくるはずだ。気を抜かぬように」
アリス「大丈夫だよチェシャ猫、僕達の勝利は決定的だけど…それで付け入るすきを与える程、ボクは愚かじゃあない」
チェシャ猫「それならばいいのだがな…」
アリス「さぁ…噂をすればようやくお客様のご到着だ。みんな準備は出来ているね?時間だ、ルイスの…そしてボクの【不思議の国のアリス】の住人総出でーー」
アリス「思う存分、連中をもてなしてやろう」

553 :◆oBwZbn5S8kKC :2017/04/03(月)01:11:06 ID:bLP
今日はここまでです
いよいよ、いよいよ!頑張れキモオタ頑張れみんな!頑張れグレーテル!
不思議の国のアリス 次回に続きます

554 :名無しさん@おーぷん :2017/04/03(月)02:31:54 ID:OK8
乙!
エイプリルフールの強制博多弁モード時に番外編があったのかww
これはこれでよかもんばい
『グレーテル、勝訴』も読みたかねえ
そして両陣揃っていよいよ最終決戦か
楽しみだなあ


555 :名無しさん@おーぷん :2017/04/03(月)09:25:38 ID:GW1
乙です
ちょろそうな桃太郎www

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