キモオタ「我輩がおとぎ話の世界に行くですとwww」ティンカーベル「そう」 不思議の国のアリス編
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496 :◆oBwZbn5S8kKC :2017/03/21(火)01:44:34 ID:mnS
赤ずきん「それで…これからどうするつもり?まずはラプンツェルを探すの?」
キモオタ「むむむ……実はまだ悩んでいるのでござるよ……」
ドロシー「どうするかはキモオタさんにお任せしますけど…早く決めなきゃアリスちゃんが襲ってくるかもしれないです…よ?」
キモオタ「いや、それに関しては大丈夫だと思いますぞ。アリス殿は我輩に『ハートの女王の城に居る、そこで決着をつけよう』と告げたでござる、その気になればあの場で我輩を消す事も出来たというのに…」
裸王「自ら居場所を明かすあたり…誘っていると見て間違いあるまい」
ライオン「誘ってる…?どうしてそんな事を…?」
赤ずきん「アリスにとって私達は邪魔者よ。特にキモオタは予想外の異物、今まで散々邪魔をされた分いたぶって殺してやろうって考えじゃあないのかしら?」
キモオタ「その通りなのでござるがそうも直球で言われると恐ろしいでござるなwwwしかし、そのおかげで向こうから襲ってくるという事はまずないでござろう、城にたどり着くまでは」
桃太郎「そう考えるのが普通だな…。ならば城へ急がなくてもある程度は安全にラプンツェルを探す事も出来ると言う訳だが……」
ヘンゼル「僕は反対だね。ラプンツェルさんには悪いけど、戦える状態にあるかどうかも解らない人を探すのに時間を割くのは…この状況じゃ下策だと思うよ」
グレーテル「ラプお姉ちゃんは優しい良い人なのに……見捨てちゃうの……?」ジトー
ヘンゼル「そうじゃないよ。アリスが絶対に襲ってこないって保証は無いんだ、皆で分担して探している最中に襲われたら何もできないままに全滅…なんて事だってあり得る。そうなれば最悪だ」
キモオタ「この世界は完全にアリス殿のホーム、我々にとってはアウェーもいいとこでござる。今、この広い世界で孤立するのは避けるべきでござるな」
497 :◆oBwZbn5S8kKC :2017/03/21(火)01:48:10 ID:mnS
キモオタ「……決めたでござる。ラプンツェル殿には折を見て連絡をする事にし、我々はひとまずハートの女王殿の城を目指すでござるよ」
桃太郎「ラプンツェルの安否も気になるけど…全滅したら何の意味も無いからなぁ、そうするのが妥当だと拙者も思う」
キモオタ「皆もこの方針で納得してくれるでござるか?」
赤鬼「なぁ、キモオタ一つだけいいか…?」
キモオタ「赤鬼殿?なんでござるかな?」
赤鬼「アリスと戦うってのは解るが…具体的にはどうするんだ?いや、なんというか、殺しちまうつもりなのか…?」
キモオタ「いやいやいやwww我輩にそこまでの度胸は無いでござるよwww」
赤鬼「そうか…」ホッ
赤ずきん「でも、向こうはこっちを殺しにかかるわよ?だからこっちも殺す気で…なんて言わないけど、方針を定めておかないと危険じゃないかしら?」
ヘンゼル「そう言えばアリスの時間停止に対抗する手段はどうなってるの?あれをなんとかしなければ勝ちなんか望めないと思うけど…」
キモオタ「ご心配なくwww時間停止の対策もバッチリでござるし、勝ちパターンの計画もあるでござるからwww」
キモオタ「知っての通りアリス殿は魔法のランプを所有しているでござる。そして我輩が知る限り、残る願いは一つ……おそらくこれは最後の切り札として残すはずでござる」
キモオタ「おとぎ話の世界と現実世界を消した恐るべきランプでござるが…これを奪ってしまいさえすれば、その時点で我々の勝利は確定でござる」
司書「ランプを奪い、アリスさんを拘束…そして世界を元に戻す。といったところでしょうか」
ライオン「そ、そんなにうまくいくかな…。絶対に抵抗してくると思うなぁ……」
キモオタ「当然一筋縄ではいかないでござろう。しかし、ランプさえ奪ってしまえば失った世界も消えてしまった人々も全て蘇らせる事が出来るでござる。それにアリス殿の命を奪う事無く、この一件を丸く収める事も可能でござろう」
498 :◆oBwZbn5S8kKC :2017/03/21(火)01:51:10 ID:mnS
キモオタ「故に、我々はアリス殿や仲間達と戦う事になると思うでござるが……最優先すべきはランプの奪取、この作戦で行きたいでござる」
裸王「うむ、敵とはいえ無駄に命を散らす事もあるまい。私はその案に賛成だ!私の背筋もそうすべきだとささやいている!」
キモオタ「皆の者も…この作戦で良いでござるか?」
赤ずきん「私達は異論は無いわ」
桃太郎「そうだな、拙者も賛成だ。戦いは避けられないだろうけど…それはもう仕方がない」
キモオタ「では善は急げでござる、早速城に向かうとしますぞ!ドロシー殿、案内をお願いできますかな?」
ドロシー「は、はい!任せてください!」
グレーテル「……?」
ヘンゼル「グレーテル?どうかしたの?空なんか見て」
グレーテル「……ねぇ、みんな……お空の上、見て……あそこ、何か飛んでる……」
赤ずきん「あれは…ドラゴン?というよりは……東洋の龍かしら?」
司書「確かにそう見えますね、でも…この【不思議の国のアリス】の舞台は西洋。それにこのおとぎ話に龍は登場しません、おそらく別の世界から来たのだと思いますが……」
キモオタ「別の世界から来た龍ですと…?まさか……」
ドロシー「……っ!!キモオタさん!み、見てくださいあの龍の腕……!右腕が無いです……!」
キモオタ「なんですと!?という事はあの龍は!」
499 :◆oBwZbn5S8kKC :2017/03/21(火)01:54:53 ID:mnS
今日はここまで
不思議の国のアリス編 次回をお楽しみに
集う仲間!
500 :名無しさん@おーぷん :2017/03/21(火)07:18:29 ID:8gG
お疲れ様です!
ラプちゃんが誰かと一緒ならいいな。。ひとりにしたくないガールです。
501 :名無しさん@おーぷん :2017/03/21(火)15:44:01 ID:W6m
乙!
主役は遅れて登場ってことッスね!?
503 :名無しさん@おーぷん :2017/03/21(火)22:23:46 ID:ZFP
きたきたwwwwwww
いよいよ最終決戦だな
510 :◆oBwZbn5S8kKC :2017/03/27(月)01:40:22 ID:XDB
ドロシー「玉龍ちゃんだ…!き、きっと間違いありません!…あれは玉龍ちゃんです!」
キモオタ「で、ござるな!世界の崩壊を察知し、あの者たちもこの世界に来ていたのでござるか。これは心強いwww」
桃太郎「ん?玉龍って確か、孫悟空にベタベタしてた娘の事じゃなかった?えっ、もしかして同一人物なの?」
司書「玉龍さんは【西遊記】に登場する龍なんですが、変化の術が使えるんです。普段はお師匠様の三蔵法師さんを乗せる馬に化けてますが、女性の姿で戦う事もあるんですよ」
桃太郎「へぇー…なんかすごいな。しかし龍なんか伝説上の生き物だと思ってたけど、こうしてみると荘厳っていうかなんて言うか…畏れ多い感じがするな」
裸王「うむ!遠目からでもはっきりと感じる厳かさ!何よりもあの巨体を支える筋肉…是非とも間近で拝見したいものだ!ハッハッハッ!」
鬼神『これは好都合だ青二才、あの龍が居ると言う事は神殺しの猿人もいるはず。二匹まとめてこの鬼神が相手をしてやる』クックック
グレーテル「龍、カッコいい…。でもなんだかおっきいヘビにも見えるね…うねうねってしてるとことか…」
赤鬼「おぉ、確かにヘビに似てるな。女はヘビとかカエルは苦手ってよく聞くがグレーテルは平気か?」
グレーテル「うん、大丈夫…。ザリガニは嫌いだけど、ヘビやカエルは嫌いじゃないし触れるよ…」
赤鬼「おっ、偉いぞ!褒めついでに菓子をやろう、うまいぞ」スッ
グレーテル「わーい…おせんべいだ…」ウキウキ
鬼神『先程の仕返しのつもりか…?聞いていないフリとはいい度胸だな青二才』ギリッ
ドロシー「きっと【かぐや姫】の世界が消えて悟空さんやかぐやさんと一緒にこの世界に来たんだと思います…。合流したいですけど、大きな声を出しても届かないと思うし…どうしよう…」オロオロ
キモオタ「心配ご無用www声は届かなくとも我輩のサイリウムを光らせればこちらの存在を伝える事は出来ますぞwww」スッ
511 :◆oBwZbn5S8kKC :2017/03/27(月)01:41:54 ID:XDB
ドロシー「あっ、そうですよね。こっちから見えるって事は向こうからも見えるって事ですもんね」
キモオタ「そうでござるwwwさて、おはなしサイリウムを光らせて…と、さぁいきますぞwww」
ピカー
キモオタ「ふんっ!はぁっ!玉龍殿にぃぃ!届けぇぇ!!我輩のパッションンン!!!」フリフリ
一同「……」
赤ずきん「キモオタ。ティンクが居ないから私が代わりに言っておくけれど……相変わらず気持ちの悪い動きね」
キモオタ「ちょwww我輩が渾身のオタ芸を披露しているというのになんという仕打ちwww」フリフリ
赤ずきん「そもそも踊る必要は無いでしょう。向こうは空から見ているのだから光を発するだけで合図としては十分よ」
キモオタ「そう言われてみれば確かにwwwいやはやwww無駄なカロリー消費でしたなwww」コポォ
ドロシー「あっ…でも玉龍ちゃんの動き止まりましたね。こっちに気が付いてくれたみたいです……あれっ?」
ゴォォォッ
ライオン「ええぇぇっ!?か、彼女こっちに向かって来てるよ!?」
ドロシー「ま、まさかこんな狭い場所に降り立とうとしてるんじゃ…!あわわ…どうしよう…!」オロオロ
ヘンゼル「こっちだドロシー、そんなところに立っていたら下敷きにされるよ。裸王さん、お千代とグレーテルをお願い」グイッ
裸王「うむ、任せよ!皆の者も出来るだけ距離を取るのだ、頭を守り身を伏せよ!」ヒョイ バッ
キモオタ「ぶひいいぃぃぃ!!!何故このような事にぃぃぃ!!」ズサーッ
ベキベキベキ!!バキバキバキバキー!!
512 :◆oBwZbn5S8kKC :2017/03/27(月)01:44:58 ID:XDB
パラパラパラ……
玉龍(龍形態)「……」ズズゥゥン
人魚姫の声『うわーっ、陸の上にはこんなデカイ生き物居るんだ!?木とかメッチャ倒れてるし地面もえぐれてるし、ヤバくない!?』ワクワク
赤ずきん「何をワクワクしているのよ…。こっちはアリスと戦う前に死んでしまうところだったわよ…」ハァ
桃太郎「皆の者、無事か!?怪我をした者がいればなら拙者のもとへ!すぐに治癒する!」
裸王「うむ、こちらは平気だ。しかし間近で見るとその凄まじい姿に圧倒されてしまうな!神々しいとはまさにこの事!」マッスル
桃太郎「神々しいってのは同感だな、なんかもう畏怖すら感じるし。流石は龍…って感じがする、威厳とか凄いし…」
キモオタ「二人とも玉龍殿に幻想を抱き過ぎると夢が壊されますぞwww」コポォ
桃太郎「何言ってんだよキモオタ、玉龍殿のこの姿…まさに威風堂々って感じでさ、きっと凄く威厳あふれた喋り方とかすr」
玉龍(龍形態)「ドロシー!猪hキモオター!いやー、プチ久しぶりッスね!皆に愛されるプリティドラゴン、玉龍ちゃんのお出ましッスよー!」
ドロシー「も、もぉー!危ないからあんまり無茶しないでよ玉龍ちゃん!し、死んじゃうかと思ったよ!」
玉龍(龍形態)「タハー!メンゴメンゴッス!でもドロシーもうちの真の姿近くで見るの久しぶりッスよね?どうっすか?可愛いっすか!?可愛いっすよね!?どうなんすか!?」ウキウキ
ドロシー「どうもこうもないよ…。でもどっちかといえば可愛いって言うより、カッコいいって感じかなぁ…」ハハハ…
玉龍(龍形態)「カッコイイ!?それは男の子に使う褒め言葉ッス!うちみたいなキュートガールには相応しくないッス!褒め直して欲しいッス!」ジタバタ
桃太郎「……なんか、思ってたのと全然違う」ドヨーン
裸王「ハッハッハ!随分とフランクな龍も居たものだ!私とした事が外見で判断してしまうとは…裸王ミステイクッ!」マッチョ
513 :◆oBwZbn5S8kKC :2017/03/27(月)01:47:01 ID:XDB
孫悟空「玉龍テメェ!今は龍の姿だってわかってんのか!?馬鹿デケェ図体で無茶してんじゃねぇ!あやうく殺しちまうところだっただろうが!」ゴッ
玉龍(龍形態)「フフフッ…うちは今、本来の姿に戻っているッス!先輩のゲンコツ程度じゃあ痛くも痒くもないッスよ!」ドヤァ
孫悟空「おう、そうか。痛みを伴わねぇと反省出来ねぇってんなら仕方ねぇな…伸びろォ!如意棒ォォ!!」ビュバッ
玉龍(龍形態)「先輩!?それは愛のムチにしては激しすぎるッスよ!?わかったッス!ちゃんとミナサンにあやまるッスから!如意棒は勘弁ッス!」
シュウゥゥゥ スタッ
玉龍(女の子形態)「さっきは危ない真似して申し訳なかったッス!龍の姿は久々でうっかりしてたんス!悪気は無かったからどうか許して欲しいッスよ!」ペコッ
孫悟空「ったく、やればできるってのに手間掛けさせやがる…」
桃太郎「おぉっ、本当に一瞬で娘に変身した。龍ってすごいな…」
赤鬼「いきなり龍が降りてきたのには驚いちまったが、大事にならなかったわけだしな!あんまり気にする事ぁねぇぞ、なぁ?」
赤ずきん「まぁ…みんな無事だったわけだしいいんじゃないかしら?流石に次は気をつけて欲しいけれどね」
玉龍「ありがとうッス!いやー、みんな優しくて玉龍ちゃん感激ッスよ!」
孫悟空「ったく、調子が良い奴だぜテメェは。っと、そこの半裸のおっさんとライオンは初めてだな。俺の事は孫悟空って呼んでくれ、消えちまった【西遊記】の主人公だ。よろしく頼む」
ライオン「えっとえっと、僕は【オズの魔法使い】のライオンだよぉ、よろしくね」
裸王「悟空よ!自己紹介感謝する!我が名は裸王!【裸の王様】の主人公を担っている!我が筋肉ともどもよろしく頼む!」マッスル
玉龍「そしてうちは玉龍ッス!悟空先輩とは肉体関係にある仲ッスy」
孫悟空「だからテメェはガキが大勢いる前で何言ってやがんだ!つぅか事実無根だからな!?こいつの戯言は基本的に信じねぇでくれ」ゴスッ
514 :◆oBwZbn5S8kKC :2017/03/27(月)01:48:30 ID:XDB
ドロシー「……?」キョロキョロ
キモオタ「ドゥフフwwwしっかしお二人は相変わらずですなwwwまるで漫才を見ているような掛けあいですぞwww」コポォ
玉龍「ははぁーん…夫婦漫才ッスね?」ニヤリ
悟空「……」ゲシッ
玉龍「無言で攻撃をするのはやめてほしいッス!……ってドロシー?キョロキョロしてどうしたんスか?」
ドロシー「あの、かぐやさんは…?かぐやさんは一緒じゃないんですか…?」オロオロ
玉龍「あー……」
孫悟空「……」
ドロシー「えっ、えっ…?なんなんですかその沈黙…。ま、まさかかぐやさんに何かあったんですか…?」
孫悟空(ドロシーは知らねぇ。かぐやが連れ去られちまった時、こいつは既に別の世界に居た。かぐやがさらわれた事も、【かぐや姫】の世界が消滅しかけた事も、玉龍がかぐやに化けて一時的にしのいでいた事も知るはずねぇ)
孫悟空(かぐやの一件…ありゃあ完全に俺達の責任だ。アリスにとっちゃかぐやは邪魔な存在、それを知っていながらあいつを一人にしちまった俺達の責任だ。当然、ドロシーには何一つ非なんざありゃしねぇ。だが……)
孫悟空(ドロシーは気弱で優しい娘だ。何かと世話を焼いてくれたかぐやがさらわれちまったと知れば…。当然悲しむだろう、悪くすりゃあ自分を責めちまうかもしれねぇ…)
孫悟空(それはあまりに不憫だ、だからキモオタにも伝えなかったわけだしな…。隠し事を続けるってのは気が進まねぇが…かぐやの事はドロシーには黙っておくべきだな。こいつの為にも…それがいい。適当に誤魔化して…)
ドロシー「こ、答えてください悟空さん…!かぐやさんは、かぐやさんは無事なんですよね!?」
515 :◆oBwZbn5S8kKC :2017/03/27(月)01:49:55 ID:XDB
孫悟空「あぁ、無事だ。かぐy」
玉龍「ドロシー…。言うのが遅くなってしまったッスけど、実はかぐやはアリスにさらわれてしまったみたいなんス…」
孫悟空「おい、玉龍!」
玉龍「ドロシーがキモオタ達と別世界へ渡った少し後ッス。うちと先輩が離れている隙を狙われて…連れ去られたッス。それからはうちがかぐやに化けてあの世界の消滅を防いでいたッスけど…」
キモオタ「なん…ですと…!?あの強力な力を持つかぐや殿が…!」
ドロシー「そ、そんな…!かぐやさんが…?なんてこと…」ヨロヨロ
司書「わわっ、ドロシーちゃん大丈夫?立てる…?肩貸すよ?」
ドロシー「ご、ごめんなさい…。大丈夫、大丈夫です…。ちょ、ちょっとショックで……ごめんなさい」
孫悟空「玉龍テメェ…!なんで言っちまうんだ!?こいつがショックを受ける事なんざ目に見えてただろ!?」
玉龍「黙ってたってそのうちわかる事ッス!ドロシーはうちらの仲間なんス、かぐやの事だって当然知る権利があるッスよ!」
孫悟空「そうかも知れねぇが実際こいつはふらつくほどショック受けてんだろうが…!言わねぇ事も優しさじゃねぇのか!」
ドロシー「ふ、二人とも良い争わないでください…!わ、私は大丈夫です…さっきは少し驚いて、ふらふらっとしちゃっただけで、もう平気です…あはは」
一同「……」
ヘンゼル「……無理して笑わなくたって良いでしょ、ドロシー」
ヘンゼル「かぐやさんは君にとって大切な人なんでしょ?だったらショックを受けて当然だよ、周りに気を使って笑う必要なんかないよ」
516 :◆oBwZbn5S8kKC :2017/03/27(月)01:50:48 ID:XDB
ドロシー「そうかな……」
ヘンゼル「そうだよ。落ち込みたいなら落ち込めばいいし、泣きたいなら泣きなよ。僕でよかったら胸くらいなら貸すよ?」
グレーテル「今回だけは……見なかった事にしてあげてもいい……」プイッ
ドロシー「ありがとう…。ヘンゼル君もグレーテルちゃんも優しいね、でも大丈夫…確かに悲しいけど、私が泣いたところで何も変わらないもんね」
ドロシー「それなら今は…私にできる事をやるだけだよ。かぐやさんを助けるため、アリスちゃんを止める為…私が今できる事を一生懸命やるよ!」
玉龍「おぉー!ほら見るッス先輩!ドロシーは少し見ない間に見違えてたくましくなってるッスよ!」ドヤァ
孫悟空「なんでテメェが自慢げなんだよ。だがまぁ…俺の心配は余計なもんだったな」
キモオタ「そもそもアリス殿の恐ろしさを間近で見ていながら戦いを決意している時点でドロシー殿はなかなか勇気がありますぞwww」
赤ずきん「そうね。彼女が何もできない臆病者なら、そもそもこんな場所に居ないわよ。立派なものよ」
裸王「うむ、我が城でもドロシーは皆の力になろうと一生懸命努力していたのだ!筋肉を付けるには至らなかったが…あの努力は称賛に値する!」マッスル
司書「うんうん、礼儀正しいしドロシーちゃんは素敵な女の子だよね、ヘンゼル?」ニコニコ
ヘンゼル「そうだと思うけど…。なんで僕に聞くの?」
グレーテル「……」プクー
ドロシー「み、みなさんあんまり褒めないでください…!わ、わたしはそんな大層な人間じゃないですから…」アワワ
ドロシー「そ、それよりも今はハートの女王様のお城を目指しましょう。キモオタさんの話では、アリスちゃんはそこで待ち構えているんですよね?」
キモオタ「そうでござるwwwまぁ積もる話もあるでござろうがそれは道中にてwww今は一先ず城を目指すでござるよwww」
517 :◆oBwZbn5S8kKC :2017/03/27(月)01:54:37 ID:XDB
玉龍「あっ、ハートの女王の城で思いだしたんスけど…。一体、ハートの女王の城ってどこにあるんスか?しばらく飛んでたッスけど影も形も見えなかったッスよ?」
赤鬼「そりゃどういう事だ?城なんてもん目立って仕方ねぇはずだ、空から探してりゃあすぐに見つかるんじゃねぇのか?」
孫悟空「いや、それがさっぱりでな。辺り一面に森が広がっていて城はどころか建物すらほとんどねぇんだよ」
玉龍「ドロシーはしばらくこの世界に居たんスよね?何か知らないッスか?」
ドロシー「あっ、えっと、それはね…。うーん、なんて説明したらいいんだろう……」
ドロシー「この世界は確かに【不思議の国のアリス】なんだけど、この森が広がっている『世界』はハートの女王様のお城がある『世界』とは違う…?というか…」オロオロ
裸王「むむっ?同じ世界でありながら違う世界…新手のなぞなぞかね?ハッハッハッ!」
グレーテル「……わかんない」
キモオタ「申し訳ないでござるけど微塵も理解できませんなwww」コポォ
ドロシー「うぅ…説明下手ですいません…」ショボーン
司書「大丈夫、私はなんとなくだけど理解できたよ」
キモオタ「流石は司書殿でござるなwwwでは我輩にもわかるように説明していただきたいwww」
司書「そうですねぇ…図で表すとわかりやすいかも知れませんね」ゴソゴソ
司書「少し待ってくださいね、図にしてみます」
518 :◆oBwZbn5S8kKC :2017/03/27(月)01:59:48 ID:XDB
今日はここまで
今回は思ったより進まなかったから今週中にもっかい上げます!西遊記組の掛け合いムズい
おせんべいによろこぶグレーテル
次回をお楽しみに!城には早く向かわせたい対戦カード公開したい
519 :名無しさん@おーぷん :2017/03/27(月)02:06:41 ID:2mJ
お疲れ様です!
ドロシーかわいいなあ…ね、ヘンゼル
520 :名無しさん@おーぷん :2017/03/27(月)03:42:34 ID:EUN
乙!
玉竜ちゃんなにやってだww
524 :◆oBwZbn5S8kKC :2017/04/01(土)01:30:48 ID:1Qj
みなしゃん元気しとぉや。>>1ばい
突然の報告になって申し訳なかが
本日(四月一日)ば持ちましてこんSSば打ち切らしぇてもらうけん
今までん応援して下しゃった皆しゃんほんまにありがとばいござおった
本日からは新作『グレーテル、お菓子裁判にかけられる』ば連載いたするばい
引き続き応援よろしゅうお願よかたするばい
525 :◆oBwZbn5S8kKC :2017/04/01(土)01:32:16 ID:1Qj
不思議の国のアリスの世界 ハートの女王の城 裁判所
アリス「しゃて…それやあ早速グレーテルのお菓子裁判ば始めようとよ。裁判官はボク、アリスが勤めるとよ。よろしゅう」
帽子屋「検察官はうち、こん帽子屋にお・ま・か・しぇ・よぉ〜」ブホホ
グレーテル「被告人のグレーテルばい……」
ヘンゼル「ちょこっと待ったとよ。裁判官と検察ばキミ達がやるって?そぎゃんの公平な裁判になる訳がなかやあなかか」
ヘンゼル「そもそもなんばいこれ?お菓子裁判ってなん?グレーテルは裁判にかけられるクサうな事はしていなかけれど、なんかの間違いやあなかのか?」
帽子屋「失礼しちゃうわねぇ…!ここはハートの女王の裁判所なんばいもの、やったら裁判官も当然【不思議の国のアリス】の住人が務めるべきよねぇ、やったらアリスちゃんは適任ばいと思うわよぉ?」
アリス「そげん事ばいヘンゼル。それにキミはグレーテルに罪は無いと主張しとるクサうやけど、こうしてボクの手元には彼女に対する告訴状が存在するとよ。告訴しゃれとる以上裁判は避けられなか」
ヘンゼル「告訴状…!?一体、どぎゃん理由でグレーテルが告訴しゃれたってゆうんばい!」バンッ
アリス「まぁわかりやすく短く説明すると『グレーテルは事あるごとにスニッカーズのステマばしとる、これは裁かれるべき犯罪である』といった具合ばい」
ヘンゼル「バカバカしか…!なしそぎゃんことで裁判なんかやらなきゃならなかんばい、ほんまに君達不思議の国の住人はどっか頭がおかs」
グレーテル「よくわかんなかけど……。うち……スニッカーズ大好いとぉ……」
帽子屋「ほらごらんなしゃい!やっぱりグレーテルちゃんは有罪よ!スニッカーズが好いとぉんばいもと!」
アリス「そうばいな、自首とゆう訳か。賢明な判断ばい」
ヘンゼル「そうはしゃしぇなか、僕が弁護人ば務める!グレーテルば有罪になんかしゃしぇるものか。グレーテル、僕にどいでんが任しぇて、すぐにしまやかすから」
グレーテル「はーい……うち、お兄ちゃんのゆう事ちゃんと聞ける……。おとなしく待っとう……でもそん間におやつば食べよう……やーん、スニッカーズ……」モグモグ
ヘンゼル「グレーテル、話がややこしくなるけんスニッカーズは食べなかで」
赤ずきん「それで…これからどうするつもり?まずはラプンツェルを探すの?」
キモオタ「むむむ……実はまだ悩んでいるのでござるよ……」
ドロシー「どうするかはキモオタさんにお任せしますけど…早く決めなきゃアリスちゃんが襲ってくるかもしれないです…よ?」
キモオタ「いや、それに関しては大丈夫だと思いますぞ。アリス殿は我輩に『ハートの女王の城に居る、そこで決着をつけよう』と告げたでござる、その気になればあの場で我輩を消す事も出来たというのに…」
裸王「自ら居場所を明かすあたり…誘っていると見て間違いあるまい」
ライオン「誘ってる…?どうしてそんな事を…?」
赤ずきん「アリスにとって私達は邪魔者よ。特にキモオタは予想外の異物、今まで散々邪魔をされた分いたぶって殺してやろうって考えじゃあないのかしら?」
キモオタ「その通りなのでござるがそうも直球で言われると恐ろしいでござるなwwwしかし、そのおかげで向こうから襲ってくるという事はまずないでござろう、城にたどり着くまでは」
桃太郎「そう考えるのが普通だな…。ならば城へ急がなくてもある程度は安全にラプンツェルを探す事も出来ると言う訳だが……」
ヘンゼル「僕は反対だね。ラプンツェルさんには悪いけど、戦える状態にあるかどうかも解らない人を探すのに時間を割くのは…この状況じゃ下策だと思うよ」
グレーテル「ラプお姉ちゃんは優しい良い人なのに……見捨てちゃうの……?」ジトー
ヘンゼル「そうじゃないよ。アリスが絶対に襲ってこないって保証は無いんだ、皆で分担して探している最中に襲われたら何もできないままに全滅…なんて事だってあり得る。そうなれば最悪だ」
キモオタ「この世界は完全にアリス殿のホーム、我々にとってはアウェーもいいとこでござる。今、この広い世界で孤立するのは避けるべきでござるな」
497 :◆oBwZbn5S8kKC :2017/03/21(火)01:48:10 ID:mnS
キモオタ「……決めたでござる。ラプンツェル殿には折を見て連絡をする事にし、我々はひとまずハートの女王殿の城を目指すでござるよ」
桃太郎「ラプンツェルの安否も気になるけど…全滅したら何の意味も無いからなぁ、そうするのが妥当だと拙者も思う」
キモオタ「皆もこの方針で納得してくれるでござるか?」
赤鬼「なぁ、キモオタ一つだけいいか…?」
キモオタ「赤鬼殿?なんでござるかな?」
赤鬼「アリスと戦うってのは解るが…具体的にはどうするんだ?いや、なんというか、殺しちまうつもりなのか…?」
キモオタ「いやいやいやwww我輩にそこまでの度胸は無いでござるよwww」
赤鬼「そうか…」ホッ
赤ずきん「でも、向こうはこっちを殺しにかかるわよ?だからこっちも殺す気で…なんて言わないけど、方針を定めておかないと危険じゃないかしら?」
ヘンゼル「そう言えばアリスの時間停止に対抗する手段はどうなってるの?あれをなんとかしなければ勝ちなんか望めないと思うけど…」
キモオタ「ご心配なくwww時間停止の対策もバッチリでござるし、勝ちパターンの計画もあるでござるからwww」
キモオタ「知っての通りアリス殿は魔法のランプを所有しているでござる。そして我輩が知る限り、残る願いは一つ……おそらくこれは最後の切り札として残すはずでござる」
キモオタ「おとぎ話の世界と現実世界を消した恐るべきランプでござるが…これを奪ってしまいさえすれば、その時点で我々の勝利は確定でござる」
司書「ランプを奪い、アリスさんを拘束…そして世界を元に戻す。といったところでしょうか」
ライオン「そ、そんなにうまくいくかな…。絶対に抵抗してくると思うなぁ……」
キモオタ「当然一筋縄ではいかないでござろう。しかし、ランプさえ奪ってしまえば失った世界も消えてしまった人々も全て蘇らせる事が出来るでござる。それにアリス殿の命を奪う事無く、この一件を丸く収める事も可能でござろう」
498 :◆oBwZbn5S8kKC :2017/03/21(火)01:51:10 ID:mnS
キモオタ「故に、我々はアリス殿や仲間達と戦う事になると思うでござるが……最優先すべきはランプの奪取、この作戦で行きたいでござる」
裸王「うむ、敵とはいえ無駄に命を散らす事もあるまい。私はその案に賛成だ!私の背筋もそうすべきだとささやいている!」
キモオタ「皆の者も…この作戦で良いでござるか?」
赤ずきん「私達は異論は無いわ」
桃太郎「そうだな、拙者も賛成だ。戦いは避けられないだろうけど…それはもう仕方がない」
キモオタ「では善は急げでござる、早速城に向かうとしますぞ!ドロシー殿、案内をお願いできますかな?」
ドロシー「は、はい!任せてください!」
グレーテル「……?」
ヘンゼル「グレーテル?どうかしたの?空なんか見て」
グレーテル「……ねぇ、みんな……お空の上、見て……あそこ、何か飛んでる……」
赤ずきん「あれは…ドラゴン?というよりは……東洋の龍かしら?」
司書「確かにそう見えますね、でも…この【不思議の国のアリス】の舞台は西洋。それにこのおとぎ話に龍は登場しません、おそらく別の世界から来たのだと思いますが……」
キモオタ「別の世界から来た龍ですと…?まさか……」
ドロシー「……っ!!キモオタさん!み、見てくださいあの龍の腕……!右腕が無いです……!」
キモオタ「なんですと!?という事はあの龍は!」
499 :◆oBwZbn5S8kKC :2017/03/21(火)01:54:53 ID:mnS
今日はここまで
不思議の国のアリス編 次回をお楽しみに
集う仲間!
500 :名無しさん@おーぷん :2017/03/21(火)07:18:29 ID:8gG
お疲れ様です!
ラプちゃんが誰かと一緒ならいいな。。ひとりにしたくないガールです。
乙!
主役は遅れて登場ってことッスね!?
503 :名無しさん@おーぷん :2017/03/21(火)22:23:46 ID:ZFP
きたきたwwwwwww
いよいよ最終決戦だな
510 :◆oBwZbn5S8kKC :2017/03/27(月)01:40:22 ID:XDB
ドロシー「玉龍ちゃんだ…!き、きっと間違いありません!…あれは玉龍ちゃんです!」
キモオタ「で、ござるな!世界の崩壊を察知し、あの者たちもこの世界に来ていたのでござるか。これは心強いwww」
桃太郎「ん?玉龍って確か、孫悟空にベタベタしてた娘の事じゃなかった?えっ、もしかして同一人物なの?」
司書「玉龍さんは【西遊記】に登場する龍なんですが、変化の術が使えるんです。普段はお師匠様の三蔵法師さんを乗せる馬に化けてますが、女性の姿で戦う事もあるんですよ」
桃太郎「へぇー…なんかすごいな。しかし龍なんか伝説上の生き物だと思ってたけど、こうしてみると荘厳っていうかなんて言うか…畏れ多い感じがするな」
裸王「うむ!遠目からでもはっきりと感じる厳かさ!何よりもあの巨体を支える筋肉…是非とも間近で拝見したいものだ!ハッハッハッ!」
鬼神『これは好都合だ青二才、あの龍が居ると言う事は神殺しの猿人もいるはず。二匹まとめてこの鬼神が相手をしてやる』クックック
グレーテル「龍、カッコいい…。でもなんだかおっきいヘビにも見えるね…うねうねってしてるとことか…」
赤鬼「おぉ、確かにヘビに似てるな。女はヘビとかカエルは苦手ってよく聞くがグレーテルは平気か?」
グレーテル「うん、大丈夫…。ザリガニは嫌いだけど、ヘビやカエルは嫌いじゃないし触れるよ…」
赤鬼「おっ、偉いぞ!褒めついでに菓子をやろう、うまいぞ」スッ
グレーテル「わーい…おせんべいだ…」ウキウキ
鬼神『先程の仕返しのつもりか…?聞いていないフリとはいい度胸だな青二才』ギリッ
ドロシー「きっと【かぐや姫】の世界が消えて悟空さんやかぐやさんと一緒にこの世界に来たんだと思います…。合流したいですけど、大きな声を出しても届かないと思うし…どうしよう…」オロオロ
キモオタ「心配ご無用www声は届かなくとも我輩のサイリウムを光らせればこちらの存在を伝える事は出来ますぞwww」スッ
511 :◆oBwZbn5S8kKC :2017/03/27(月)01:41:54 ID:XDB
ドロシー「あっ、そうですよね。こっちから見えるって事は向こうからも見えるって事ですもんね」
キモオタ「そうでござるwwwさて、おはなしサイリウムを光らせて…と、さぁいきますぞwww」
ピカー
キモオタ「ふんっ!はぁっ!玉龍殿にぃぃ!届けぇぇ!!我輩のパッションンン!!!」フリフリ
一同「……」
赤ずきん「キモオタ。ティンクが居ないから私が代わりに言っておくけれど……相変わらず気持ちの悪い動きね」
キモオタ「ちょwww我輩が渾身のオタ芸を披露しているというのになんという仕打ちwww」フリフリ
赤ずきん「そもそも踊る必要は無いでしょう。向こうは空から見ているのだから光を発するだけで合図としては十分よ」
キモオタ「そう言われてみれば確かにwwwいやはやwww無駄なカロリー消費でしたなwww」コポォ
ドロシー「あっ…でも玉龍ちゃんの動き止まりましたね。こっちに気が付いてくれたみたいです……あれっ?」
ゴォォォッ
ライオン「ええぇぇっ!?か、彼女こっちに向かって来てるよ!?」
ドロシー「ま、まさかこんな狭い場所に降り立とうとしてるんじゃ…!あわわ…どうしよう…!」オロオロ
ヘンゼル「こっちだドロシー、そんなところに立っていたら下敷きにされるよ。裸王さん、お千代とグレーテルをお願い」グイッ
裸王「うむ、任せよ!皆の者も出来るだけ距離を取るのだ、頭を守り身を伏せよ!」ヒョイ バッ
キモオタ「ぶひいいぃぃぃ!!!何故このような事にぃぃぃ!!」ズサーッ
ベキベキベキ!!バキバキバキバキー!!
512 :◆oBwZbn5S8kKC :2017/03/27(月)01:44:58 ID:XDB
パラパラパラ……
玉龍(龍形態)「……」ズズゥゥン
人魚姫の声『うわーっ、陸の上にはこんなデカイ生き物居るんだ!?木とかメッチャ倒れてるし地面もえぐれてるし、ヤバくない!?』ワクワク
赤ずきん「何をワクワクしているのよ…。こっちはアリスと戦う前に死んでしまうところだったわよ…」ハァ
桃太郎「皆の者、無事か!?怪我をした者がいればなら拙者のもとへ!すぐに治癒する!」
裸王「うむ、こちらは平気だ。しかし間近で見るとその凄まじい姿に圧倒されてしまうな!神々しいとはまさにこの事!」マッスル
桃太郎「神々しいってのは同感だな、なんかもう畏怖すら感じるし。流石は龍…って感じがする、威厳とか凄いし…」
キモオタ「二人とも玉龍殿に幻想を抱き過ぎると夢が壊されますぞwww」コポォ
桃太郎「何言ってんだよキモオタ、玉龍殿のこの姿…まさに威風堂々って感じでさ、きっと凄く威厳あふれた喋り方とかすr」
玉龍(龍形態)「ドロシー!猪hキモオター!いやー、プチ久しぶりッスね!皆に愛されるプリティドラゴン、玉龍ちゃんのお出ましッスよー!」
ドロシー「も、もぉー!危ないからあんまり無茶しないでよ玉龍ちゃん!し、死んじゃうかと思ったよ!」
玉龍(龍形態)「タハー!メンゴメンゴッス!でもドロシーもうちの真の姿近くで見るの久しぶりッスよね?どうっすか?可愛いっすか!?可愛いっすよね!?どうなんすか!?」ウキウキ
ドロシー「どうもこうもないよ…。でもどっちかといえば可愛いって言うより、カッコいいって感じかなぁ…」ハハハ…
玉龍(龍形態)「カッコイイ!?それは男の子に使う褒め言葉ッス!うちみたいなキュートガールには相応しくないッス!褒め直して欲しいッス!」ジタバタ
桃太郎「……なんか、思ってたのと全然違う」ドヨーン
裸王「ハッハッハ!随分とフランクな龍も居たものだ!私とした事が外見で判断してしまうとは…裸王ミステイクッ!」マッチョ
513 :◆oBwZbn5S8kKC :2017/03/27(月)01:47:01 ID:XDB
孫悟空「玉龍テメェ!今は龍の姿だってわかってんのか!?馬鹿デケェ図体で無茶してんじゃねぇ!あやうく殺しちまうところだっただろうが!」ゴッ
玉龍(龍形態)「フフフッ…うちは今、本来の姿に戻っているッス!先輩のゲンコツ程度じゃあ痛くも痒くもないッスよ!」ドヤァ
孫悟空「おう、そうか。痛みを伴わねぇと反省出来ねぇってんなら仕方ねぇな…伸びろォ!如意棒ォォ!!」ビュバッ
玉龍(龍形態)「先輩!?それは愛のムチにしては激しすぎるッスよ!?わかったッス!ちゃんとミナサンにあやまるッスから!如意棒は勘弁ッス!」
シュウゥゥゥ スタッ
玉龍(女の子形態)「さっきは危ない真似して申し訳なかったッス!龍の姿は久々でうっかりしてたんス!悪気は無かったからどうか許して欲しいッスよ!」ペコッ
孫悟空「ったく、やればできるってのに手間掛けさせやがる…」
桃太郎「おぉっ、本当に一瞬で娘に変身した。龍ってすごいな…」
赤鬼「いきなり龍が降りてきたのには驚いちまったが、大事にならなかったわけだしな!あんまり気にする事ぁねぇぞ、なぁ?」
赤ずきん「まぁ…みんな無事だったわけだしいいんじゃないかしら?流石に次は気をつけて欲しいけれどね」
玉龍「ありがとうッス!いやー、みんな優しくて玉龍ちゃん感激ッスよ!」
孫悟空「ったく、調子が良い奴だぜテメェは。っと、そこの半裸のおっさんとライオンは初めてだな。俺の事は孫悟空って呼んでくれ、消えちまった【西遊記】の主人公だ。よろしく頼む」
ライオン「えっとえっと、僕は【オズの魔法使い】のライオンだよぉ、よろしくね」
裸王「悟空よ!自己紹介感謝する!我が名は裸王!【裸の王様】の主人公を担っている!我が筋肉ともどもよろしく頼む!」マッスル
玉龍「そしてうちは玉龍ッス!悟空先輩とは肉体関係にある仲ッスy」
孫悟空「だからテメェはガキが大勢いる前で何言ってやがんだ!つぅか事実無根だからな!?こいつの戯言は基本的に信じねぇでくれ」ゴスッ
514 :◆oBwZbn5S8kKC :2017/03/27(月)01:48:30 ID:XDB
ドロシー「……?」キョロキョロ
キモオタ「ドゥフフwwwしっかしお二人は相変わらずですなwwwまるで漫才を見ているような掛けあいですぞwww」コポォ
玉龍「ははぁーん…夫婦漫才ッスね?」ニヤリ
悟空「……」ゲシッ
玉龍「無言で攻撃をするのはやめてほしいッス!……ってドロシー?キョロキョロしてどうしたんスか?」
ドロシー「あの、かぐやさんは…?かぐやさんは一緒じゃないんですか…?」オロオロ
玉龍「あー……」
孫悟空「……」
ドロシー「えっ、えっ…?なんなんですかその沈黙…。ま、まさかかぐやさんに何かあったんですか…?」
孫悟空(ドロシーは知らねぇ。かぐやが連れ去られちまった時、こいつは既に別の世界に居た。かぐやがさらわれた事も、【かぐや姫】の世界が消滅しかけた事も、玉龍がかぐやに化けて一時的にしのいでいた事も知るはずねぇ)
孫悟空(かぐやの一件…ありゃあ完全に俺達の責任だ。アリスにとっちゃかぐやは邪魔な存在、それを知っていながらあいつを一人にしちまった俺達の責任だ。当然、ドロシーには何一つ非なんざありゃしねぇ。だが……)
孫悟空(ドロシーは気弱で優しい娘だ。何かと世話を焼いてくれたかぐやがさらわれちまったと知れば…。当然悲しむだろう、悪くすりゃあ自分を責めちまうかもしれねぇ…)
孫悟空(それはあまりに不憫だ、だからキモオタにも伝えなかったわけだしな…。隠し事を続けるってのは気が進まねぇが…かぐやの事はドロシーには黙っておくべきだな。こいつの為にも…それがいい。適当に誤魔化して…)
ドロシー「こ、答えてください悟空さん…!かぐやさんは、かぐやさんは無事なんですよね!?」
515 :◆oBwZbn5S8kKC :2017/03/27(月)01:49:55 ID:XDB
孫悟空「あぁ、無事だ。かぐy」
玉龍「ドロシー…。言うのが遅くなってしまったッスけど、実はかぐやはアリスにさらわれてしまったみたいなんス…」
孫悟空「おい、玉龍!」
玉龍「ドロシーがキモオタ達と別世界へ渡った少し後ッス。うちと先輩が離れている隙を狙われて…連れ去られたッス。それからはうちがかぐやに化けてあの世界の消滅を防いでいたッスけど…」
キモオタ「なん…ですと…!?あの強力な力を持つかぐや殿が…!」
ドロシー「そ、そんな…!かぐやさんが…?なんてこと…」ヨロヨロ
司書「わわっ、ドロシーちゃん大丈夫?立てる…?肩貸すよ?」
ドロシー「ご、ごめんなさい…。大丈夫、大丈夫です…。ちょ、ちょっとショックで……ごめんなさい」
孫悟空「玉龍テメェ…!なんで言っちまうんだ!?こいつがショックを受ける事なんざ目に見えてただろ!?」
玉龍「黙ってたってそのうちわかる事ッス!ドロシーはうちらの仲間なんス、かぐやの事だって当然知る権利があるッスよ!」
孫悟空「そうかも知れねぇが実際こいつはふらつくほどショック受けてんだろうが…!言わねぇ事も優しさじゃねぇのか!」
ドロシー「ふ、二人とも良い争わないでください…!わ、私は大丈夫です…さっきは少し驚いて、ふらふらっとしちゃっただけで、もう平気です…あはは」
一同「……」
ヘンゼル「……無理して笑わなくたって良いでしょ、ドロシー」
ヘンゼル「かぐやさんは君にとって大切な人なんでしょ?だったらショックを受けて当然だよ、周りに気を使って笑う必要なんかないよ」
516 :◆oBwZbn5S8kKC :2017/03/27(月)01:50:48 ID:XDB
ドロシー「そうかな……」
ヘンゼル「そうだよ。落ち込みたいなら落ち込めばいいし、泣きたいなら泣きなよ。僕でよかったら胸くらいなら貸すよ?」
グレーテル「今回だけは……見なかった事にしてあげてもいい……」プイッ
ドロシー「ありがとう…。ヘンゼル君もグレーテルちゃんも優しいね、でも大丈夫…確かに悲しいけど、私が泣いたところで何も変わらないもんね」
ドロシー「それなら今は…私にできる事をやるだけだよ。かぐやさんを助けるため、アリスちゃんを止める為…私が今できる事を一生懸命やるよ!」
玉龍「おぉー!ほら見るッス先輩!ドロシーは少し見ない間に見違えてたくましくなってるッスよ!」ドヤァ
孫悟空「なんでテメェが自慢げなんだよ。だがまぁ…俺の心配は余計なもんだったな」
キモオタ「そもそもアリス殿の恐ろしさを間近で見ていながら戦いを決意している時点でドロシー殿はなかなか勇気がありますぞwww」
赤ずきん「そうね。彼女が何もできない臆病者なら、そもそもこんな場所に居ないわよ。立派なものよ」
裸王「うむ、我が城でもドロシーは皆の力になろうと一生懸命努力していたのだ!筋肉を付けるには至らなかったが…あの努力は称賛に値する!」マッスル
司書「うんうん、礼儀正しいしドロシーちゃんは素敵な女の子だよね、ヘンゼル?」ニコニコ
ヘンゼル「そうだと思うけど…。なんで僕に聞くの?」
グレーテル「……」プクー
ドロシー「み、みなさんあんまり褒めないでください…!わ、わたしはそんな大層な人間じゃないですから…」アワワ
ドロシー「そ、それよりも今はハートの女王様のお城を目指しましょう。キモオタさんの話では、アリスちゃんはそこで待ち構えているんですよね?」
キモオタ「そうでござるwwwまぁ積もる話もあるでござろうがそれは道中にてwww今は一先ず城を目指すでござるよwww」
517 :◆oBwZbn5S8kKC :2017/03/27(月)01:54:37 ID:XDB
玉龍「あっ、ハートの女王の城で思いだしたんスけど…。一体、ハートの女王の城ってどこにあるんスか?しばらく飛んでたッスけど影も形も見えなかったッスよ?」
赤鬼「そりゃどういう事だ?城なんてもん目立って仕方ねぇはずだ、空から探してりゃあすぐに見つかるんじゃねぇのか?」
孫悟空「いや、それがさっぱりでな。辺り一面に森が広がっていて城はどころか建物すらほとんどねぇんだよ」
玉龍「ドロシーはしばらくこの世界に居たんスよね?何か知らないッスか?」
ドロシー「あっ、えっと、それはね…。うーん、なんて説明したらいいんだろう……」
ドロシー「この世界は確かに【不思議の国のアリス】なんだけど、この森が広がっている『世界』はハートの女王様のお城がある『世界』とは違う…?というか…」オロオロ
裸王「むむっ?同じ世界でありながら違う世界…新手のなぞなぞかね?ハッハッハッ!」
グレーテル「……わかんない」
キモオタ「申し訳ないでござるけど微塵も理解できませんなwww」コポォ
ドロシー「うぅ…説明下手ですいません…」ショボーン
司書「大丈夫、私はなんとなくだけど理解できたよ」
キモオタ「流石は司書殿でござるなwwwでは我輩にもわかるように説明していただきたいwww」
司書「そうですねぇ…図で表すとわかりやすいかも知れませんね」ゴソゴソ
司書「少し待ってくださいね、図にしてみます」
518 :◆oBwZbn5S8kKC :2017/03/27(月)01:59:48 ID:XDB
今日はここまで
今回は思ったより進まなかったから今週中にもっかい上げます!西遊記組の掛け合いムズい
おせんべいによろこぶグレーテル
次回をお楽しみに!城には早く向かわせたい対戦カード公開したい
519 :名無しさん@おーぷん :2017/03/27(月)02:06:41 ID:2mJ
お疲れ様です!
ドロシーかわいいなあ…ね、ヘンゼル
520 :名無しさん@おーぷん :2017/03/27(月)03:42:34 ID:EUN
乙!
玉竜ちゃんなにやってだww
524 :◆oBwZbn5S8kKC :2017/04/01(土)01:30:48 ID:1Qj
みなしゃん元気しとぉや。>>1ばい
突然の報告になって申し訳なかが
本日(四月一日)ば持ちましてこんSSば打ち切らしぇてもらうけん
今までん応援して下しゃった皆しゃんほんまにありがとばいござおった
本日からは新作『グレーテル、お菓子裁判にかけられる』ば連載いたするばい
引き続き応援よろしゅうお願よかたするばい
525 :◆oBwZbn5S8kKC :2017/04/01(土)01:32:16 ID:1Qj
不思議の国のアリスの世界 ハートの女王の城 裁判所
アリス「しゃて…それやあ早速グレーテルのお菓子裁判ば始めようとよ。裁判官はボク、アリスが勤めるとよ。よろしゅう」
帽子屋「検察官はうち、こん帽子屋にお・ま・か・しぇ・よぉ〜」ブホホ
グレーテル「被告人のグレーテルばい……」
ヘンゼル「ちょこっと待ったとよ。裁判官と検察ばキミ達がやるって?そぎゃんの公平な裁判になる訳がなかやあなかか」
ヘンゼル「そもそもなんばいこれ?お菓子裁判ってなん?グレーテルは裁判にかけられるクサうな事はしていなかけれど、なんかの間違いやあなかのか?」
帽子屋「失礼しちゃうわねぇ…!ここはハートの女王の裁判所なんばいもの、やったら裁判官も当然【不思議の国のアリス】の住人が務めるべきよねぇ、やったらアリスちゃんは適任ばいと思うわよぉ?」
アリス「そげん事ばいヘンゼル。それにキミはグレーテルに罪は無いと主張しとるクサうやけど、こうしてボクの手元には彼女に対する告訴状が存在するとよ。告訴しゃれとる以上裁判は避けられなか」
ヘンゼル「告訴状…!?一体、どぎゃん理由でグレーテルが告訴しゃれたってゆうんばい!」バンッ
アリス「まぁわかりやすく短く説明すると『グレーテルは事あるごとにスニッカーズのステマばしとる、これは裁かれるべき犯罪である』といった具合ばい」
ヘンゼル「バカバカしか…!なしそぎゃんことで裁判なんかやらなきゃならなかんばい、ほんまに君達不思議の国の住人はどっか頭がおかs」
グレーテル「よくわかんなかけど……。うち……スニッカーズ大好いとぉ……」
帽子屋「ほらごらんなしゃい!やっぱりグレーテルちゃんは有罪よ!スニッカーズが好いとぉんばいもと!」
アリス「そうばいな、自首とゆう訳か。賢明な判断ばい」
ヘンゼル「そうはしゃしぇなか、僕が弁護人ば務める!グレーテルば有罪になんかしゃしぇるものか。グレーテル、僕にどいでんが任しぇて、すぐにしまやかすから」
グレーテル「はーい……うち、お兄ちゃんのゆう事ちゃんと聞ける……。おとなしく待っとう……でもそん間におやつば食べよう……やーん、スニッカーズ……」モグモグ
ヘンゼル「グレーテル、話がややこしくなるけんスニッカーズは食べなかで」
キモオタ「我輩がおとぎ話の世界に行くですとwww」ティンカーベル「そう」 不思議の国のアリス編
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