キモオタ「我輩がおとぎ話の世界に行くですとwww」ティンカーベル「そう」 不思議の国のアリス編
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327 :◆oBwZbn5S8kKC :2017/02/06(月)01:26:37 ID:TiB
ゴーテル「とにかくじゃ…状況をまとめるとこうなるのぅ。魔法使いはもう魔法は使えん、ワシも多少ならともかく大がかりなものは無理じゃ。よいな?」
ティンカーベル「うん、わかった!二人の覚悟を無駄にしないために頑張る!」フンス
ゴーテル「頼もしい事じゃな。そしてキモオタのおはなしウォッチは時間停止できる機能が備わっている。まぁ、条件はあるんじゃがな…」
キモオタ「ここまで代償を払ってさらに条件があるとは時間への干渉厳しすぎワロエナイ…」
ゴーテル「そしてアリスは自在に時を止められる。その方法は時間との対話…ここまではよいな?」
ティンカーベル「オッケー!……んっ?ねぇねぇ、ちょっと気がついたんだけどさ。おはなしウォッチで出来るのは時間停止だよね?」
魔法使い「そうだ、時を止める事だ。それも条件付きでな」
キモオタ「なるほど…ティンカーベル殿はこう言いたいのでござろう?」
キモオタ「おはなしウォッチで時を止め、停止した時のなかでアリス殿と対面したとして…どうやってアリス殿の時間停止能力を無効化するのか?という」
ティンカーベル「そうそう!こっちも時間を止めたからってそれで終わりじゃないでしょ?」
キモオタ「そうでござるな、時を止めて対等な舞台に立ったうえでアリス殿を無効化しなければ…」
魔法使い「それについては考えがある。そうじゃろ、ゴーテル?」
ゴーテル「うむ、お主等は知らぬかもしれんが…アリスの時間停止も万能ではない、弱点が存在する。そこを突けば無効化できるのじゃよ」
キモオタ「おぉ…!そんな方法が!一体どうすればよいのですかな!?」
ゴーテル「それに関してはワシらが説明するよりも、実際に【不思議の国のアリス】を何度も読んでおるカイの方が適任じゃろ。あとは任せたぞカイ
カイ「あぁ、俺に出来る事なんざもうこれくれぇだからな。何度も説明するのは面倒だから一度で理解しろよ?」
328 :◆oBwZbn5S8kKC :2017/02/06(月)01:29:19 ID:TiB
カイ「アリスは時間と対話して親しくなることで時間を操っている訳だが…そもそもこの能力はアリスじゃなく帽子屋のもんだ」
ティンカーベル「帽子屋って…確か、あの沸点低いオカマの?」
キモオタ「そうでござるな、あの思いの外強敵だった割にあっさり煽りに釣られたオカマでござる」
カイ「オカマなのかよ帽子屋…。いやそれはどうだっていいんだが、【不思議の国のアリス】の三月ウサギの茶会の場面でも出てくる有名な話なんだがな」
カイ「元々、帽子屋は時間と対話ができた。その上仲良くしてたもんだからいつだって時間は帽子屋の味方だったんだが……ある日、帽子屋はその能力を失った」
ティンカーベル「失ったって…どうして?」
カイ「帽子屋はな、時間と喧嘩しちまったのさ」
キモオタ「喧嘩…でござるか?」
カイ「おう、喧嘩だ。帽子屋はハートの女王に呼ばれて城の演奏会で歌を披露したんだ、それがまぁ適当な替え歌だったんだが…それが女王の気に障ったんだろうな」
カイ「折角の演奏会でくだらない歌を歌って時間を浪費してるってんで、女王は怒鳴ったんだよ『こやつは時間を殺しておる!首を刎ねよ!』ってな」
ティンカーベル「うわー、すんごい物騒な女王じゃん。なんていうかめっちゃ短気だし」
キモオタ「まるでティンカーベル殿の様な短気っぷりですなwww」
ティンカーベル「ちょっと!私は短気じゃないし!言いがかりはやめてよね!!」バンッ
カイ「……続けるぞ」
329 :◆oBwZbn5S8kKC :2017/02/06(月)01:31:17 ID:TiB
カイ「女王の言葉を時間は真に受けちまったんだ。それ以来、時間は帽子屋の頼みごとを何一つ聞かなくなった」
ティンカーベル「なるほど…だからお茶会の時間は止まったまんまなんだね」
キモオタ「つまり、アリス殿と時間殿を喧嘩というか仲違いさせればおとぎ話のなかでの帽子屋殿同様に時間停止能力を奪えるということですな?」
カイ「あぁ、あいつが時間と親しくして時を止めている以上、仲違いさせりゃ当然時間はアリスの頼みごとなんざ聞きやしない」
カイ「あいつは時間を止められなくなるってわけだ」
ティンカーベル「でも…どうやって?ぶっちゃけさ、カイが知ってるってことは女王も知ってただろうし…他にも知ってる人いたと思うんだよ。なのになんでやらなかったの?」
キモオタ「今まで誰ひとりとしてそれを試さなかったとは考えにくいでござる。ならば何かアリス殿側にもその弱点を補う何かがあるのでは…」
カイ「まぁあるだろうな。お前らは無知だったから知らなかっただろうがこの話は【不思議の国のアリス】をきちんと読んでりゃわかる話だ」
カイ「なんにも対策せずに使ってりゃあたちまち封じられるような脆い力でもあるからな」
ティンカーベル「って、向こうが対策してるんだったら手の打ちようが無いじゃん!」
カイ「そうでもねぇよ。考えてみろ、時間を止められるなんてのはほとんど反則なんだぜ?」
カイ「それなのに何故、アリスはお前らを殺さないんだ?時間を止めている間にお前らをメッタ刺しにでもなんでもすりゃ時を動かしたとたんに殺せるんだぜ?」
330 :◆oBwZbn5S8kKC :2017/02/06(月)01:34:34 ID:TiB
ティンカーベル「あー…確かにジョジョでもDIOがやってたね。時間止めてる間にナイフ投げまくる奴、で時間動いたらめっちゃ刺さる奴」
キモオタ「確かに、時を止められるアリス殿にとって我々を殺す事などたやすいでござるな…」
カイ「それなのにやらなかった。さっきはお前らを殺そうとしてたのにだ、だったら理由は一つだけだろうな」
キモオタ「時間を止めている間に我々を殺す、あるいは傷つける行為はアリス殿にとって不利益…ということですな!」
ティンカーベル「っていうことは…もしかしたらだけど、時間は優しい人(?)で誰かを傷つけたりすることに直接協力させられるのを嫌がってる…とか?」
カイ「いい線いってるんじゃないか?なんにしろ『時間停止中に人を殺せば時間に見限られる』だからアリスは時間停止中には襲ってこない」
キモオタ「なるほど、だから時間停止中はあくまで移動に専念し、時を動かしている間に攻撃をしている…でござるな」
ティンカーベル「これ決定的な弱点じゃん!ここを突けばアリスを倒せる!時間停止を封じられる!」
カイ「問題はそれをどうやって実行するかなんだがな…」
ティンカーベル「そんなの簡単だよ!アリスにあった時におはなしウォッチで時間止めてー、そんで時間にアリス悪い奴ですよーって言えばいいんだよ!」
キモオタ「また大雑把なwww理屈ではそうなのでござるが、果たして面と向かったアリス殿が…しかも時間停止のなか動ける我輩をスルーしますかな?」
カイ「そもそも対話できるのかってとこも怪しいが対話出来たとして…キモオタの話を時間がそうそう信じるかってところも微妙だぜ?」
カイ「知りもしない他人に『お前の友達は悪い奴だ』って言われてそうですかってなるか?」
ティンカーベル「もーっ!そんなのやる前からウダウダ言ってたって仕方無いじゃん!やるしかないんだよ!」プンスカ
331 :◆oBwZbn5S8kKC :2017/02/06(月)01:37:01 ID:TiB
カイ「どっちにしろ、アリスの時間停止を防ぐ方法は『時間との仲違い』これだけだ」
カイ「お前が言うように無理だろうがなんだろうがこれをやらねぇ事にはあいつはまた時を止める。それじゃあこっちの勝ち目は限りなく薄い」
ティンカーベル「だよ!キモオタ、聞いてたでしょ!?何が何でもアリスから時間停止の能力奪ってさ、シンデレラも助けてアリスも捕まえてもうぜーんぶなにもかも終わらせよう!」
キモオタ「…そうですな!今まで無理っぽい事は多々あったでござるが結局なんとかなっておりますしな、今回もなんとかするしかありませんなwww」
カイ「そうだぜ、あいつは…雪の女王はお前たちにならそれができるって信じてくれてんだ。あいつの弔いの為にも、その信頼に応えてやってくれ」
ティンカーベル「わかった!大丈夫、さっきは逃げるしかなかったけど次こそはなんとかする!任せて!ねっ、キモオタも!」
キモオタ「ドゥフフwwwお任せあれwwwしかし…先ほどこのおはなしウォッチで時を止めるのには条件があると言っておりましたな?」
ゴーテル「そうじゃな。人によっては大したこと無い条件じゃが、まぁこればっかりはキモオタ次第という感じかの」
キモオタ「我輩次第ですと?なにやら嫌な予感がするのでござるが、最悪条件が満たせなくて時を止められないという事も…?」
魔法使い「十分にあり得る。おまえの普段の行いがモノを言う条件…むしろ試練か」
ティンカーベル「うわー!駄目だー!キモオタの普段の行いなんか最悪そのものなのにー!」
ティンカーベル「プリキュアの映画見に行った時子供限定の特典欲しいって店員さんに無理いったり、スーパーでお総菜買う時醤油の小袋たくさん貰うし、吉野家でねぎだく頼んで店員さんにマークされたりしてんだよ!?…おわったー!詰んだー!」ジタバタ
キモオタ「それ全部お主もノリノリで賛同してるでござろうがwwwそれにまだ駄目と決まったわけでは……ゴーテル殿、ちなみにその条件ってハードル下げるとかでk」
ゴーテル「できるわけないじゃろ。覚悟を決めんか!では時間停止の条件と方法を説明するでな、時間もないんじゃからしっかりと聞くようにの」
ティンカーベル「とにかく今からでも徳を積んでよ!ほら真面目にゴーテルの話聞いて!」
キモオタ「ぶひぃぃ…こんなことなら普段から真面目にしておけばよかったですぞぉー!」
カイ(なぁ、女王…大丈夫なんだよな?こいつら信じていいのか…?)
・・・
332 :◆oBwZbn5S8kKC :2017/02/06(月)01:40:00 ID:TiB
同じ頃…
アラビアンナイトの世界 城下街
ザワザワ ザワザワ ギャーギャー ワーワー
トランプ兵「……」ザッザッザッザッ
「う、うわああぁ!!得体のしれない化物が…こいつらどっから湧いてきやがった!?」
「グッ…なんだこいつら!殴っても斬りつけても立ちあがってきやがる!どうなってやがんだ!?」
「駄目だ駄目だ!応戦したって俺達でどうにかなる相手じゃあねぇぞ!ここは逃げるしかねぇぞ!」
トランプ兵「……Kill」ギギッ
ガキィィン
兵士1「ぬぐっ…!なんて力だ化物め…ぜぇい!!」ビュン
町人「おぉ、王国の兵士さんか!助けてくれ!一体何がどうなってるってんですかい!?」
兵士1「わからん!今緊急対策本部が原因を究明しているが…皆目見当もつかんようだ、とにかく今は兵の指示に従って避難を!」ガキィン
兵士2「さぁこちらです!緊急時です!荷物は諦めて人命を優先に!私の指示に従って、落ち着いて行動してください!」
・・・シェヘラザードの実家
大臣「なんということだ…!トランプ兵達が城下を…!恐れていた事が遂に起きてしまった!」
大臣「何らかの対策を練らなければこの街は…この世界が危険だ!我が娘、シェヘラザードよ!この事態をどう切り抜ける!?」クルッ
シーン…
大臣「シェ、シェヘラザード!?こ、これ!娘を知らぬか!?」
使用人「シェヘラザード様なら大分前に独り言言いながら走って行きましたけど…それより大臣様も避難を!ここに留まっていては危険です!」
大臣「クッ…今更どこへ逃げろというんだ…。いいや、すまん、すぐに向かう」タタッ
大臣(事情を知っているだけの私にできることなど何もありはしない。後は頼むぞ我が娘よ…)
333 :◆oBwZbn5S8kKC :2017/02/06(月)01:42:16 ID:TiB
アラビアンナイトの世界 王宮
・・・
シェヘラザード「ハァハァ…次!お待たせしてすいません、担当のおとぎ話と状況説明をお願いします!」タッタッタッ
イフリート「【商人とイフリート】のイフリートだ。主よ…何が起こっているというのだ!?紙片の兵士共が無限の如く現れている!今は持ちこたえているが…我の力だけでは時間の問題。至急、救援を要請する!」
シェヘラザード「申し訳ありません、救援は…難しいです。なんとか…なんとかもう少し持ちこたえてください!」タッタッタッ
イフリート「ぬぅぅ…承知した。我が名にかけてこの世界は守り抜く所存!主、どうかご無事で」
シェヘラザード「はい、イフリートも。では…次!」タッタッタッ
フサイン「【ヌレンナハール姫と美しい魔女】のフサインです!」
シェヘラザード「フサイン王子!そちらの様子はどうですか!?」タッタッタッ
フサイン「幸い、ハサン兄様の象牙の望遠鏡のおかげで襲撃をいち早く察知出来たので被害は最小限で済みました。こちらの世界に余裕はあります、ご指示を!」
シェヘラザード「では魔法のじゅうたんでアリとフサインは【船乗りシンドバッド】の世界へ向かってください!シンドバッドが不在なためあの世界の被害が最も甚大なのです!」タッタッタ
フサイン「承知いたしました!私には魔法のリンゴがあります、治療はお任せください!では、シェヘラザード様ご武運を!」
シェヘラザード「はい、また追って連絡します!では、次…!」タッタッタッ
シェヘラザード(私の書いたおとぎ話…【アラビアンナイト】に所属するほぼ全てのおとぎ話が同時に襲撃を受けている…!)
シェヘラザード(【アラジンと魔法のランプ】のアラジンには連絡がつかず…シンドバッドも通信に応じません。キモオタさんからの通信もありましたが…多くの世界の対応に追われて連絡も返せないまま…!)
シェヘラザード(それでも私には作者としての責任があります…!この身に変えても残された世界を救わなければ…!)
334 :◆oBwZbn5S8kKC :2017/02/06(月)01:49:21 ID:TiB
不思議の国のアリス編 きょうはここまで
本編より需要あるんじゃないかと思わしい番外編始まります
335 :◆oBwZbn5S8kKC :2017/02/06(月)01:51:14 ID:TiB
季節ネタ番外編『根回しチョコ』
赤ずきん「バレンタイン…?初めて聞いたわ、それはどういうイベントなの?」
グレーテル「えっとね…現実世界の日本では…女の子が好きな人にチョコレートをあげて想いを伝える日なんだって…」
ラプンツェル「そうなんだっ!でもおかしいよねー!わざわざそんな日を作らなくたってさ、いつでも食べたい時にチョコ食べて、いつでも好きな時に大好きって言えばいいのにー」ニコニコ
ティンカーベル「もーっ!ラプンツェルはそういうのオープンすぎるんだよ!好きな人に気持ちを伝えたくても恥ずかしくて言えない子だっているんだから!ねっ、ドロシー?」
ドロシー「なっ、なんで私に…。でも確かに好きな人に気持ちなんか恥ずかしくて伝えられないし、そういうイベントがあるのは嬉しいかも…」モジモジ
シンデレラ「特別な日に甘い贈り物と一緒に想いを伝える…ロマンティックでとても素敵な行事ね」ウフフ
ティンカーベル「うんうん、そうだねー…ってシンデレラの境遇の方がずっとロマンティックじゃん!全女子の憧れだよシンデレラは!」
シンデレラ「うふふ、全女子って…大げさだよティンクちゃん」クスクス
グレーテル「えっと、あと、それとね…バレンタインは好きな人だけじゃなくて、友達やお世話になってる人にプレゼントしたりもするんだって…」
グレーテル「だからね…私達も好きな人とかお友達にチョコレートプレゼントしようよ…。ほら、例えばキモオタお兄ちゃんとか……ねっ?」
ラプンツェル「面白そう!やろうやろう!折角だからみんなで集まってーチョコ作ってーみんなにプレゼントしよっ!」
ティンカーベル「えーっ?やるのはいいけどキモオタにはあげなくてもいいって、毎日毎日浴びるようにお菓子食べてるし」
グレーテル「そんな事言わずにやろうよ…ねっ?きっとみんな喜ぶよ…ねっ?」
ドロシー(私がチョコレートあげたらヘンゼル君喜んでくれるかな…)ドキドキ
赤ずきん「まぁ、赤鬼には何かと面倒を掛けているし感謝を気持を示すのも悪くないわね。でも作るとなると少し手間ね…」
グレーテル「それならスニッカーズをあげたらいいよ…現実世界で一番おいしいチョコレートだから…」
シンデレラ「でも折角だからラプちゃんの案を採用して皆で作ってみない?私もお料理は慣れてるからきっとうまくいくと思うな」
ラプンツェル「よーしっ!それじゃきーまりっ!早速予定決めよっ!みんなでお料理するのすんごい楽しみだーっ!」ワクワク
ワイワイガヤガヤ ワイワイガヤガヤ
336 :◆oBwZbn5S8kKC :2017/02/06(月)01:52:36 ID:TiB
桃太郎「へーっ…ばれんたいん?現実世界には妙な行事があるなぁ…拙者の時代には無かったぞそんなの」
キモオタ「そうなのでござるよwwwまぁぶっちゃけ我輩の様なブサメンには縁のないイベントでござるよwww」コポォ
裸王「むぅ、そう自らを卑下するでない!お主の人となり…内面の美しさを我々は知っているのだからな。むしろお主に足りないのは筋n」マッスル
キモオタ「ムキムキマッチョなブサメンが出来あがるだけでござるがそれはwww」コポォ
裸王「否ッ!筋肉を鍛えあげればおのずと外見の美しさも磨かれるものッ!マッスルビフォーアフター!」マッチョ
赤鬼「オイラはどっちかっていうとチョコレート作る方に興味があるけどな、西洋の菓子ももっとぱぱっと作れるようになりてぇしな」
キモオタ「相変わらずお主は女子力の権化でござるなwww」
赤鬼「まぁそれは女子の役目なんだろうな。実際、男がチョコレート作っても誰に渡すわけじゃねぇしな…」
キモオタ「ご安心を赤鬼殿www現実世界には『逆チョコ』なる謎システムがありましてwwwメンズから女子にチョコを贈るのもありなのでござるwww」
赤鬼「おぉっ、そいつぁ面白そうだな!やろうやろう!隠しちゃいるが赤ずきんの奴甘いもん好きだし、人魚姫は食えねぇが甘い匂いくらいは楽しめるだろうしな!」
裸王「ふむ、日頃世話になっている友へ感謝を伝えるには丁度よい好機ッ!さっそく我が国自慢のプロテインを包ませよう!」マッスル
キモオタ「ちょwwwプロテインってwwwなんでもいいというわけではないのでござるよwww」
桃太郎「えっ、そうなの?まぁプロテインはともかく流石にきびだんごは大丈夫だろ?」
キモオタ「アウトでござるよwwwなんで『逆チョコ』と言っているのにチョコ要素を排除するのでござるかwww」
桃太郎「えー、そうはいっても拙者の故郷にはチョコとかないんだよなー…」
キモオタ「ご安心をwww我輩が責任もっていい感じのチョコを用意しておくでござるよwwwそうでござるなぁ……」
キモオタ「スニッカーズなどいいのではござらんか?www」コポォ
・・・
337 :◆oBwZbn5S8kKC :2017/02/06(月)01:54:18 ID:TiB
・・・
??オタ「どうですかな首尾の方は?」
??ーテル「大丈夫……ばっちり……。みんなで集まってチョコレート作る事になった……。??オタお兄ちゃんの方は大丈夫……?」
??オタ「万事オッケーですぞwwwそれとなく贈り物ラインナップにスニッカーズを追加したでござるwww」
??ーテル「ありがとう……。言われた通り、私もちゃんとみんなにスニッカーズが好きな事アピールしたよ……」
??オタ「ドゥフフwww根回しは万全という事でござるなwww心優しい女性陣のことでござるからスニッカーズを大量に貰ったならば、それが好物だという??ーテル殿に必ず分けるはずwww我ながらナイス策略でござるなwww」
??ーテル「これでたくさんのスニッカーズが私のもの……えちごや、お主もわるよのう……」ウフフ
??オタ「お代官様ほどではございませんぞwwwというかどこでそんな言葉をwww」コポォ
??ーテル「夕方にテレビでやってる番組……。でも、私はスニッカーズ貰えてうれしいけど……??オタお兄ちゃんはなんにも得しないよね……?いいの……?」
??オタ「そんなことは無いですぞwwwまぁ何もせずとも義理チョコは貰えたでござろうが、お主の活躍で確約が取れましたからなwww」
??オタ「リア充の如く当日の夜は2ちゃんねるに自慢スレを立てるのでござるよwww我輩は確実にチョコを貰える、お主はスニッカーズが手に入る…WINWINでござるよwww」
??ーテル「うん…それに皆ももっと仲良くなれると思う、嬉しいことばっかりだね……」
??オタ「その通りwwwこいつぁ笑いが止まりませんなwwwドゥフフwww」
??ーテル「えへへへへ……」ニヤニヤ
??オタ「コポポポポwwwwww」ニヤニヤ
338 :名無しさん@おーぷん :2017/02/07(火)11:10:57 ID:oFh
1乙
グレーテルスニッカーズ好きなのか…
339 :名無しさん@おーぷん :2017/02/07(火)11:31:42 ID:yXM
魔法使いが女性だったことに驚き。勝手にディズニーのイェンシッドみたいなイメージ持ってた…笑
340 :名無しさん@おーぷん :2017/02/07(火)12:39:37 ID:5Vt
1乙
ついにおとぎ話が消え始めたか
クライマックスって感じ
345 :◆oBwZbn5S8kKC :2017/02/11(土)00:08:19 ID:Yzk
『グレーテル「痩せてて良いことなんか一個もないよ…」モグモグ』
ティンカーベル「グレーテルってさ、苦手な食べ物とかあるの?」
グレーテル「殻がついてるカニとかエビ……見た目がザリガニみたいで嫌……。殻がついてなければ平気……」
ティンカーベル「いやザリガニって!それなら好きな食べ物は?大体想像つくけど」
グレーテル「ごはんならお豆のスープが好き……おかしならスニッカーズが一番好き……」
ティンカーベル「出た!出たよスニッカーズ!そう言えば豆のスープ好きって前言ってたね」
グレーテル「うん、私が生まれた世界は食べ物がすごく少なかったから……お豆のスープはごちそうだったの……。だから今でも、好き……」
グレーテル「スニッカーズが好きな理由は……甘くておいしいしから……。カロリーがとっても高いとこも……気に入ってる……」
ティンカーベル「えぇっ!?よりによってそこ!?」
グレーテル「うん……スニッカーズってね、カロリーがものすごいの……四本で私が一日に食べていいカロリーこえちゃうからね……だから食べないって言う人もいるみたい……」ゴソゴソ
グレーテル「でも私が生まれた世界にスニッカーズがあれば……こんなふうに美味しくて手軽に食べられてカロリーもしっかりとれる食べ物があれば……よかったのになって、思う……」スッ
グレーテル「もしもスニッカーズがあればきっと飢饉にはならなかったし……お腹がすいて死んじゃう人も……私たちみたいに捨てられちゃう子供もいなかったと思う……」ペリペリ
グレーテル「世界を飢饉から救う素敵なチョコバー……それがスニッカーズ……」モグモグ
ティンカーベル「言いたい事はなんとなくわかるけど…でもやっぱ女の子なんだしカロリーは気にしようよー」
グレーテル「……現実世界の女の人はカロリー低くしようって気にしてる……太っちゃダメでもっともっと痩せようって考えてるみたい……それって私にはよくわかんない……」
グレーテル「今は食べ物がたくさんあるけど……いつ無くなっちゃうかわかんないのに……。だから……ちゃんと食べられるときに食べたほうが絶対にいいよ……」
ティンカーベル「まぁそうだけどさー…好き放題食べてたらあとで大変だよ?私もキモオタのせいでついつい食べ過ぎちゃうから太らないようにするのが大変d」
グレーテル「うーん……私ね、ごはんをいっぱい食べてもスニッカーズをたくさん食べても全然太らないの……ホントはお肉つけて飢饉に備えたいのに……」
ティンカーベル「……は?」
グレーテル「きっと私は太りにくくて……お肉が付きにくい体質なんだってお千代ちゃんが言ってた……すごく残念、頑張っていっぱい食べてるのに……」
グレーテル「あーあ……もっと太りたい……」ショボン
ティンカーベル「はぁん!?もっぺん言ってみろこらぁー!食べても太らないとかそんな魔法あるわけないじゃん!」プンスカ
グレーテル「?」
おしまい
346 :名無しさん@おーぷん :2017/02/11(土)15:40:41 ID:VLW
スニッカーズが食べたくなった
347 :名無しさん@おーぷん :2017/02/11(土)17:06:24 ID:jDG
これは巧妙なスニッカーズのステマ
348 :名無しさん@おーぷん :2017/02/11(土)22:11:42 ID:fKF
くそっ…我慢してたのにスニッカーズ買ってきちまった…
うまい…
350 :◆oBwZbn5S8kKC :2017/02/13(月)01:23:02 ID:v7q
アラビアンナイトの世界 王宮へと続く道
タッタッタッ
シェヘラザード(迂闊でした…。あれだけ警戒を重ねていたにも関わらずここまでの混乱を招いてしまうとは…)タッタッタッ
シェヘラザード(アリスが魔法のランプを欲している以上、あの世界を覆う強固な結界もいずれは打ち破られるだろうという事は想定していました)
シェヘラザード(本来ならばあらかじめ【アラジンと魔法のランプ】に増援を送り、万全な態勢でアリスを迎撃できればよかったのですが…そうする事は出来なかった)タッタッタッ
シェヘラザード(なぜなら…【アラジンと魔法のランプ】を覆う結界は【アラビアンナイト】に属するおとぎ話を守る結界よりもずっとずっと強固なものだからです)
シェヘラザード(あらゆる攻撃や侵入者から世界を守る結界は味方の侵入すら拒む…。ロック鳥であろうと魔法の絨毯であろうと作者である私であろうと…立ち入ることはできません)タッタッタッ
シェヘラザード(あの世界の主人公であるアラジンには指輪を介し、出来る限りの迎撃準備をするよう指示は出しましたが……それだけでは心もとない)
シェヘラザード(とはいえ他のおとぎ話から援軍を送るにはアリスが結界を壊したあとでなければいけない…。こちらは必然的に後手に回らざるをえない状態になってしまいました)
シェヘラザード(それでも極力迅速な援軍ができるよう、イフリートやシンドバッドを始めとする戦闘に特化した者達にはあらかじめ護衛を最優先にするよう命じていたのですが…その弱みをアリスは見逃さなかった)
シェヘラザード(アリスは【アラジンと魔法のランプ】の襲撃と同じタイミングで【アラビアンナイト】に属するほぼすべての世界に襲撃を仕掛けてきた…)
シェヘラザード(結果、それぞれの世界は自らのおとぎ話を守るだけで手一杯。とても別の世界に援軍を出せるような余裕は無い…仮に行けたとしても焼け石に水になる可能性も高い…)
シェヘラザード(今頃アリスは万全な状態でアラジンの元へ向かっているのでしょう…魔法のランプを奪い、望みを叶えるために)
シェヘラザード「……私が不甲斐ないばかりにこんな事に」ギュッ
シェヘラザード「本当に不甲斐ない…!私は作者でありながら…自らのおとぎ話の住人たちを守ることすらできないとは…!」タッタッタッ
351 :◆oBwZbn5S8kKC :2017/02/13(月)01:26:23 ID:v7q
シェヘラザード(……アリスが複数の世界に同時に襲撃を仕掛ける可能性も、考慮はしていました)
シェヘラザード(ですが、あろうことか私は慢心していたのです。例え同時に襲撃されようとこちらの迎撃態勢は万全。すぐに押し返してアラジンの援護に回る事が出来るだろうと)
シェヘラザード(ですが実際は、現存する二百以上のおとぎ話に押し返すことが困難な程大規模な攻撃を仕掛けられてしまった。そして…予想外の大軍勢を相手しきれず混乱を招いている。まさか彼女がこれ程までに勢力を拡大していたとは……)
シェヘラザード(……いいえ、言い訳はやめましょう、何の意味もありません。ただ私の読みが甘く、アリスに出し抜かれてしまっただけ。責任は私にある)
シェヘラザード(しかし、今の私にこの状況をひっくりかえす事は出来ない。皆さんを救う事もアラジンを援護する事も出来ない。でも……何もできないわけじゃない)
シェヘラザード「とにかく、今は王宮へ急がなければ…!」タッタッタッ
ザザッ
トランプ兵「……target Lock on」ギギッ
シェヘラザード「トランプ兵…!急いでいるというのに…!」ババッ
トランプ兵「preferred target sahrzad……ready……」ジャキッ
シェヘラザード「……っ!」
ガキィィン
兵士「クッ…!まったく護衛は何をしているんだ!?王妃様、ここは私に任せてお逃げください!」
シェヘラザード「助かりました!ありがとうございます…!」タッタッタッ
シェヘラザード(私がここで命を落とせば【アラビアンナイト】は近いうちに消滅するでしょう。そうすれば…語り手を失ってしまい、私が生み出したおとぎ話の世界も消えてしまう)
シェヘラザード(戦う力を持たない私が唯一出来る事。私が生み出したおとぎ話を守るために唯一出来る事、それは…死なない事。そして陛下の命をお守りする事…!)
シェヘラザード「この【アラビアンナイト】の世界を一分一秒でも長く存在させる事…!私のおとぎ話とそこに住む人々を守るために…!」タッタッタッ
ゴーテル「とにかくじゃ…状況をまとめるとこうなるのぅ。魔法使いはもう魔法は使えん、ワシも多少ならともかく大がかりなものは無理じゃ。よいな?」
ティンカーベル「うん、わかった!二人の覚悟を無駄にしないために頑張る!」フンス
ゴーテル「頼もしい事じゃな。そしてキモオタのおはなしウォッチは時間停止できる機能が備わっている。まぁ、条件はあるんじゃがな…」
キモオタ「ここまで代償を払ってさらに条件があるとは時間への干渉厳しすぎワロエナイ…」
ゴーテル「そしてアリスは自在に時を止められる。その方法は時間との対話…ここまではよいな?」
ティンカーベル「オッケー!……んっ?ねぇねぇ、ちょっと気がついたんだけどさ。おはなしウォッチで出来るのは時間停止だよね?」
魔法使い「そうだ、時を止める事だ。それも条件付きでな」
キモオタ「なるほど…ティンカーベル殿はこう言いたいのでござろう?」
キモオタ「おはなしウォッチで時を止め、停止した時のなかでアリス殿と対面したとして…どうやってアリス殿の時間停止能力を無効化するのか?という」
ティンカーベル「そうそう!こっちも時間を止めたからってそれで終わりじゃないでしょ?」
キモオタ「そうでござるな、時を止めて対等な舞台に立ったうえでアリス殿を無効化しなければ…」
魔法使い「それについては考えがある。そうじゃろ、ゴーテル?」
ゴーテル「うむ、お主等は知らぬかもしれんが…アリスの時間停止も万能ではない、弱点が存在する。そこを突けば無効化できるのじゃよ」
キモオタ「おぉ…!そんな方法が!一体どうすればよいのですかな!?」
ゴーテル「それに関してはワシらが説明するよりも、実際に【不思議の国のアリス】を何度も読んでおるカイの方が適任じゃろ。あとは任せたぞカイ
カイ「あぁ、俺に出来る事なんざもうこれくれぇだからな。何度も説明するのは面倒だから一度で理解しろよ?」
328 :◆oBwZbn5S8kKC :2017/02/06(月)01:29:19 ID:TiB
カイ「アリスは時間と対話して親しくなることで時間を操っている訳だが…そもそもこの能力はアリスじゃなく帽子屋のもんだ」
ティンカーベル「帽子屋って…確か、あの沸点低いオカマの?」
キモオタ「そうでござるな、あの思いの外強敵だった割にあっさり煽りに釣られたオカマでござる」
カイ「オカマなのかよ帽子屋…。いやそれはどうだっていいんだが、【不思議の国のアリス】の三月ウサギの茶会の場面でも出てくる有名な話なんだがな」
カイ「元々、帽子屋は時間と対話ができた。その上仲良くしてたもんだからいつだって時間は帽子屋の味方だったんだが……ある日、帽子屋はその能力を失った」
ティンカーベル「失ったって…どうして?」
カイ「帽子屋はな、時間と喧嘩しちまったのさ」
キモオタ「喧嘩…でござるか?」
カイ「おう、喧嘩だ。帽子屋はハートの女王に呼ばれて城の演奏会で歌を披露したんだ、それがまぁ適当な替え歌だったんだが…それが女王の気に障ったんだろうな」
カイ「折角の演奏会でくだらない歌を歌って時間を浪費してるってんで、女王は怒鳴ったんだよ『こやつは時間を殺しておる!首を刎ねよ!』ってな」
ティンカーベル「うわー、すんごい物騒な女王じゃん。なんていうかめっちゃ短気だし」
キモオタ「まるでティンカーベル殿の様な短気っぷりですなwww」
ティンカーベル「ちょっと!私は短気じゃないし!言いがかりはやめてよね!!」バンッ
カイ「……続けるぞ」
329 :◆oBwZbn5S8kKC :2017/02/06(月)01:31:17 ID:TiB
カイ「女王の言葉を時間は真に受けちまったんだ。それ以来、時間は帽子屋の頼みごとを何一つ聞かなくなった」
ティンカーベル「なるほど…だからお茶会の時間は止まったまんまなんだね」
キモオタ「つまり、アリス殿と時間殿を喧嘩というか仲違いさせればおとぎ話のなかでの帽子屋殿同様に時間停止能力を奪えるということですな?」
カイ「あぁ、あいつが時間と親しくして時を止めている以上、仲違いさせりゃ当然時間はアリスの頼みごとなんざ聞きやしない」
カイ「あいつは時間を止められなくなるってわけだ」
ティンカーベル「でも…どうやって?ぶっちゃけさ、カイが知ってるってことは女王も知ってただろうし…他にも知ってる人いたと思うんだよ。なのになんでやらなかったの?」
キモオタ「今まで誰ひとりとしてそれを試さなかったとは考えにくいでござる。ならば何かアリス殿側にもその弱点を補う何かがあるのでは…」
カイ「まぁあるだろうな。お前らは無知だったから知らなかっただろうがこの話は【不思議の国のアリス】をきちんと読んでりゃわかる話だ」
カイ「なんにも対策せずに使ってりゃあたちまち封じられるような脆い力でもあるからな」
ティンカーベル「って、向こうが対策してるんだったら手の打ちようが無いじゃん!」
カイ「そうでもねぇよ。考えてみろ、時間を止められるなんてのはほとんど反則なんだぜ?」
カイ「それなのに何故、アリスはお前らを殺さないんだ?時間を止めている間にお前らをメッタ刺しにでもなんでもすりゃ時を動かしたとたんに殺せるんだぜ?」
330 :◆oBwZbn5S8kKC :2017/02/06(月)01:34:34 ID:TiB
ティンカーベル「あー…確かにジョジョでもDIOがやってたね。時間止めてる間にナイフ投げまくる奴、で時間動いたらめっちゃ刺さる奴」
キモオタ「確かに、時を止められるアリス殿にとって我々を殺す事などたやすいでござるな…」
カイ「それなのにやらなかった。さっきはお前らを殺そうとしてたのにだ、だったら理由は一つだけだろうな」
キモオタ「時間を止めている間に我々を殺す、あるいは傷つける行為はアリス殿にとって不利益…ということですな!」
ティンカーベル「っていうことは…もしかしたらだけど、時間は優しい人(?)で誰かを傷つけたりすることに直接協力させられるのを嫌がってる…とか?」
カイ「いい線いってるんじゃないか?なんにしろ『時間停止中に人を殺せば時間に見限られる』だからアリスは時間停止中には襲ってこない」
キモオタ「なるほど、だから時間停止中はあくまで移動に専念し、時を動かしている間に攻撃をしている…でござるな」
ティンカーベル「これ決定的な弱点じゃん!ここを突けばアリスを倒せる!時間停止を封じられる!」
カイ「問題はそれをどうやって実行するかなんだがな…」
ティンカーベル「そんなの簡単だよ!アリスにあった時におはなしウォッチで時間止めてー、そんで時間にアリス悪い奴ですよーって言えばいいんだよ!」
キモオタ「また大雑把なwww理屈ではそうなのでござるが、果たして面と向かったアリス殿が…しかも時間停止のなか動ける我輩をスルーしますかな?」
カイ「そもそも対話できるのかってとこも怪しいが対話出来たとして…キモオタの話を時間がそうそう信じるかってところも微妙だぜ?」
カイ「知りもしない他人に『お前の友達は悪い奴だ』って言われてそうですかってなるか?」
ティンカーベル「もーっ!そんなのやる前からウダウダ言ってたって仕方無いじゃん!やるしかないんだよ!」プンスカ
331 :◆oBwZbn5S8kKC :2017/02/06(月)01:37:01 ID:TiB
カイ「どっちにしろ、アリスの時間停止を防ぐ方法は『時間との仲違い』これだけだ」
カイ「お前が言うように無理だろうがなんだろうがこれをやらねぇ事にはあいつはまた時を止める。それじゃあこっちの勝ち目は限りなく薄い」
ティンカーベル「だよ!キモオタ、聞いてたでしょ!?何が何でもアリスから時間停止の能力奪ってさ、シンデレラも助けてアリスも捕まえてもうぜーんぶなにもかも終わらせよう!」
キモオタ「…そうですな!今まで無理っぽい事は多々あったでござるが結局なんとかなっておりますしな、今回もなんとかするしかありませんなwww」
カイ「そうだぜ、あいつは…雪の女王はお前たちにならそれができるって信じてくれてんだ。あいつの弔いの為にも、その信頼に応えてやってくれ」
ティンカーベル「わかった!大丈夫、さっきは逃げるしかなかったけど次こそはなんとかする!任せて!ねっ、キモオタも!」
キモオタ「ドゥフフwwwお任せあれwwwしかし…先ほどこのおはなしウォッチで時を止めるのには条件があると言っておりましたな?」
ゴーテル「そうじゃな。人によっては大したこと無い条件じゃが、まぁこればっかりはキモオタ次第という感じかの」
キモオタ「我輩次第ですと?なにやら嫌な予感がするのでござるが、最悪条件が満たせなくて時を止められないという事も…?」
魔法使い「十分にあり得る。おまえの普段の行いがモノを言う条件…むしろ試練か」
ティンカーベル「うわー!駄目だー!キモオタの普段の行いなんか最悪そのものなのにー!」
ティンカーベル「プリキュアの映画見に行った時子供限定の特典欲しいって店員さんに無理いったり、スーパーでお総菜買う時醤油の小袋たくさん貰うし、吉野家でねぎだく頼んで店員さんにマークされたりしてんだよ!?…おわったー!詰んだー!」ジタバタ
キモオタ「それ全部お主もノリノリで賛同してるでござろうがwwwそれにまだ駄目と決まったわけでは……ゴーテル殿、ちなみにその条件ってハードル下げるとかでk」
ゴーテル「できるわけないじゃろ。覚悟を決めんか!では時間停止の条件と方法を説明するでな、時間もないんじゃからしっかりと聞くようにの」
ティンカーベル「とにかく今からでも徳を積んでよ!ほら真面目にゴーテルの話聞いて!」
キモオタ「ぶひぃぃ…こんなことなら普段から真面目にしておけばよかったですぞぉー!」
カイ(なぁ、女王…大丈夫なんだよな?こいつら信じていいのか…?)
・・・
同じ頃…
アラビアンナイトの世界 城下街
ザワザワ ザワザワ ギャーギャー ワーワー
トランプ兵「……」ザッザッザッザッ
「う、うわああぁ!!得体のしれない化物が…こいつらどっから湧いてきやがった!?」
「グッ…なんだこいつら!殴っても斬りつけても立ちあがってきやがる!どうなってやがんだ!?」
「駄目だ駄目だ!応戦したって俺達でどうにかなる相手じゃあねぇぞ!ここは逃げるしかねぇぞ!」
トランプ兵「……Kill」ギギッ
ガキィィン
兵士1「ぬぐっ…!なんて力だ化物め…ぜぇい!!」ビュン
町人「おぉ、王国の兵士さんか!助けてくれ!一体何がどうなってるってんですかい!?」
兵士1「わからん!今緊急対策本部が原因を究明しているが…皆目見当もつかんようだ、とにかく今は兵の指示に従って避難を!」ガキィン
兵士2「さぁこちらです!緊急時です!荷物は諦めて人命を優先に!私の指示に従って、落ち着いて行動してください!」
・・・シェヘラザードの実家
大臣「なんということだ…!トランプ兵達が城下を…!恐れていた事が遂に起きてしまった!」
大臣「何らかの対策を練らなければこの街は…この世界が危険だ!我が娘、シェヘラザードよ!この事態をどう切り抜ける!?」クルッ
シーン…
大臣「シェ、シェヘラザード!?こ、これ!娘を知らぬか!?」
使用人「シェヘラザード様なら大分前に独り言言いながら走って行きましたけど…それより大臣様も避難を!ここに留まっていては危険です!」
大臣「クッ…今更どこへ逃げろというんだ…。いいや、すまん、すぐに向かう」タタッ
大臣(事情を知っているだけの私にできることなど何もありはしない。後は頼むぞ我が娘よ…)
333 :◆oBwZbn5S8kKC :2017/02/06(月)01:42:16 ID:TiB
アラビアンナイトの世界 王宮
・・・
シェヘラザード「ハァハァ…次!お待たせしてすいません、担当のおとぎ話と状況説明をお願いします!」タッタッタッ
イフリート「【商人とイフリート】のイフリートだ。主よ…何が起こっているというのだ!?紙片の兵士共が無限の如く現れている!今は持ちこたえているが…我の力だけでは時間の問題。至急、救援を要請する!」
シェヘラザード「申し訳ありません、救援は…難しいです。なんとか…なんとかもう少し持ちこたえてください!」タッタッタッ
イフリート「ぬぅぅ…承知した。我が名にかけてこの世界は守り抜く所存!主、どうかご無事で」
シェヘラザード「はい、イフリートも。では…次!」タッタッタッ
フサイン「【ヌレンナハール姫と美しい魔女】のフサインです!」
シェヘラザード「フサイン王子!そちらの様子はどうですか!?」タッタッタッ
フサイン「幸い、ハサン兄様の象牙の望遠鏡のおかげで襲撃をいち早く察知出来たので被害は最小限で済みました。こちらの世界に余裕はあります、ご指示を!」
シェヘラザード「では魔法のじゅうたんでアリとフサインは【船乗りシンドバッド】の世界へ向かってください!シンドバッドが不在なためあの世界の被害が最も甚大なのです!」タッタッタ
フサイン「承知いたしました!私には魔法のリンゴがあります、治療はお任せください!では、シェヘラザード様ご武運を!」
シェヘラザード「はい、また追って連絡します!では、次…!」タッタッタッ
シェヘラザード(私の書いたおとぎ話…【アラビアンナイト】に所属するほぼ全てのおとぎ話が同時に襲撃を受けている…!)
シェヘラザード(【アラジンと魔法のランプ】のアラジンには連絡がつかず…シンドバッドも通信に応じません。キモオタさんからの通信もありましたが…多くの世界の対応に追われて連絡も返せないまま…!)
シェヘラザード(それでも私には作者としての責任があります…!この身に変えても残された世界を救わなければ…!)
334 :◆oBwZbn5S8kKC :2017/02/06(月)01:49:21 ID:TiB
不思議の国のアリス編 きょうはここまで
本編より需要あるんじゃないかと思わしい番外編始まります
335 :◆oBwZbn5S8kKC :2017/02/06(月)01:51:14 ID:TiB
季節ネタ番外編『根回しチョコ』
赤ずきん「バレンタイン…?初めて聞いたわ、それはどういうイベントなの?」
グレーテル「えっとね…現実世界の日本では…女の子が好きな人にチョコレートをあげて想いを伝える日なんだって…」
ラプンツェル「そうなんだっ!でもおかしいよねー!わざわざそんな日を作らなくたってさ、いつでも食べたい時にチョコ食べて、いつでも好きな時に大好きって言えばいいのにー」ニコニコ
ティンカーベル「もーっ!ラプンツェルはそういうのオープンすぎるんだよ!好きな人に気持ちを伝えたくても恥ずかしくて言えない子だっているんだから!ねっ、ドロシー?」
ドロシー「なっ、なんで私に…。でも確かに好きな人に気持ちなんか恥ずかしくて伝えられないし、そういうイベントがあるのは嬉しいかも…」モジモジ
シンデレラ「特別な日に甘い贈り物と一緒に想いを伝える…ロマンティックでとても素敵な行事ね」ウフフ
ティンカーベル「うんうん、そうだねー…ってシンデレラの境遇の方がずっとロマンティックじゃん!全女子の憧れだよシンデレラは!」
シンデレラ「うふふ、全女子って…大げさだよティンクちゃん」クスクス
グレーテル「えっと、あと、それとね…バレンタインは好きな人だけじゃなくて、友達やお世話になってる人にプレゼントしたりもするんだって…」
グレーテル「だからね…私達も好きな人とかお友達にチョコレートプレゼントしようよ…。ほら、例えばキモオタお兄ちゃんとか……ねっ?」
ラプンツェル「面白そう!やろうやろう!折角だからみんなで集まってーチョコ作ってーみんなにプレゼントしよっ!」
ティンカーベル「えーっ?やるのはいいけどキモオタにはあげなくてもいいって、毎日毎日浴びるようにお菓子食べてるし」
グレーテル「そんな事言わずにやろうよ…ねっ?きっとみんな喜ぶよ…ねっ?」
ドロシー(私がチョコレートあげたらヘンゼル君喜んでくれるかな…)ドキドキ
赤ずきん「まぁ、赤鬼には何かと面倒を掛けているし感謝を気持を示すのも悪くないわね。でも作るとなると少し手間ね…」
グレーテル「それならスニッカーズをあげたらいいよ…現実世界で一番おいしいチョコレートだから…」
シンデレラ「でも折角だからラプちゃんの案を採用して皆で作ってみない?私もお料理は慣れてるからきっとうまくいくと思うな」
ラプンツェル「よーしっ!それじゃきーまりっ!早速予定決めよっ!みんなでお料理するのすんごい楽しみだーっ!」ワクワク
ワイワイガヤガヤ ワイワイガヤガヤ
336 :◆oBwZbn5S8kKC :2017/02/06(月)01:52:36 ID:TiB
桃太郎「へーっ…ばれんたいん?現実世界には妙な行事があるなぁ…拙者の時代には無かったぞそんなの」
キモオタ「そうなのでござるよwwwまぁぶっちゃけ我輩の様なブサメンには縁のないイベントでござるよwww」コポォ
裸王「むぅ、そう自らを卑下するでない!お主の人となり…内面の美しさを我々は知っているのだからな。むしろお主に足りないのは筋n」マッスル
キモオタ「ムキムキマッチョなブサメンが出来あがるだけでござるがそれはwww」コポォ
裸王「否ッ!筋肉を鍛えあげればおのずと外見の美しさも磨かれるものッ!マッスルビフォーアフター!」マッチョ
赤鬼「オイラはどっちかっていうとチョコレート作る方に興味があるけどな、西洋の菓子ももっとぱぱっと作れるようになりてぇしな」
キモオタ「相変わらずお主は女子力の権化でござるなwww」
赤鬼「まぁそれは女子の役目なんだろうな。実際、男がチョコレート作っても誰に渡すわけじゃねぇしな…」
キモオタ「ご安心を赤鬼殿www現実世界には『逆チョコ』なる謎システムがありましてwwwメンズから女子にチョコを贈るのもありなのでござるwww」
赤鬼「おぉっ、そいつぁ面白そうだな!やろうやろう!隠しちゃいるが赤ずきんの奴甘いもん好きだし、人魚姫は食えねぇが甘い匂いくらいは楽しめるだろうしな!」
裸王「ふむ、日頃世話になっている友へ感謝を伝えるには丁度よい好機ッ!さっそく我が国自慢のプロテインを包ませよう!」マッスル
キモオタ「ちょwwwプロテインってwwwなんでもいいというわけではないのでござるよwww」
桃太郎「えっ、そうなの?まぁプロテインはともかく流石にきびだんごは大丈夫だろ?」
キモオタ「アウトでござるよwwwなんで『逆チョコ』と言っているのにチョコ要素を排除するのでござるかwww」
桃太郎「えー、そうはいっても拙者の故郷にはチョコとかないんだよなー…」
キモオタ「ご安心をwww我輩が責任もっていい感じのチョコを用意しておくでござるよwwwそうでござるなぁ……」
キモオタ「スニッカーズなどいいのではござらんか?www」コポォ
・・・
337 :◆oBwZbn5S8kKC :2017/02/06(月)01:54:18 ID:TiB
・・・
??オタ「どうですかな首尾の方は?」
??ーテル「大丈夫……ばっちり……。みんなで集まってチョコレート作る事になった……。??オタお兄ちゃんの方は大丈夫……?」
??オタ「万事オッケーですぞwwwそれとなく贈り物ラインナップにスニッカーズを追加したでござるwww」
??ーテル「ありがとう……。言われた通り、私もちゃんとみんなにスニッカーズが好きな事アピールしたよ……」
??オタ「ドゥフフwww根回しは万全という事でござるなwww心優しい女性陣のことでござるからスニッカーズを大量に貰ったならば、それが好物だという??ーテル殿に必ず分けるはずwww我ながらナイス策略でござるなwww」
??ーテル「これでたくさんのスニッカーズが私のもの……えちごや、お主もわるよのう……」ウフフ
??オタ「お代官様ほどではございませんぞwwwというかどこでそんな言葉をwww」コポォ
??ーテル「夕方にテレビでやってる番組……。でも、私はスニッカーズ貰えてうれしいけど……??オタお兄ちゃんはなんにも得しないよね……?いいの……?」
??オタ「そんなことは無いですぞwwwまぁ何もせずとも義理チョコは貰えたでござろうが、お主の活躍で確約が取れましたからなwww」
??オタ「リア充の如く当日の夜は2ちゃんねるに自慢スレを立てるのでござるよwww我輩は確実にチョコを貰える、お主はスニッカーズが手に入る…WINWINでござるよwww」
??ーテル「うん…それに皆ももっと仲良くなれると思う、嬉しいことばっかりだね……」
??オタ「その通りwwwこいつぁ笑いが止まりませんなwwwドゥフフwww」
??ーテル「えへへへへ……」ニヤニヤ
??オタ「コポポポポwwwwww」ニヤニヤ
338 :名無しさん@おーぷん :2017/02/07(火)11:10:57 ID:oFh
1乙
グレーテルスニッカーズ好きなのか…
339 :名無しさん@おーぷん :2017/02/07(火)11:31:42 ID:yXM
魔法使いが女性だったことに驚き。勝手にディズニーのイェンシッドみたいなイメージ持ってた…笑
340 :名無しさん@おーぷん :2017/02/07(火)12:39:37 ID:5Vt
1乙
ついにおとぎ話が消え始めたか
クライマックスって感じ
345 :◆oBwZbn5S8kKC :2017/02/11(土)00:08:19 ID:Yzk
『グレーテル「痩せてて良いことなんか一個もないよ…」モグモグ』
ティンカーベル「グレーテルってさ、苦手な食べ物とかあるの?」
グレーテル「殻がついてるカニとかエビ……見た目がザリガニみたいで嫌……。殻がついてなければ平気……」
ティンカーベル「いやザリガニって!それなら好きな食べ物は?大体想像つくけど」
グレーテル「ごはんならお豆のスープが好き……おかしならスニッカーズが一番好き……」
ティンカーベル「出た!出たよスニッカーズ!そう言えば豆のスープ好きって前言ってたね」
グレーテル「うん、私が生まれた世界は食べ物がすごく少なかったから……お豆のスープはごちそうだったの……。だから今でも、好き……」
グレーテル「スニッカーズが好きな理由は……甘くておいしいしから……。カロリーがとっても高いとこも……気に入ってる……」
ティンカーベル「えぇっ!?よりによってそこ!?」
グレーテル「うん……スニッカーズってね、カロリーがものすごいの……四本で私が一日に食べていいカロリーこえちゃうからね……だから食べないって言う人もいるみたい……」ゴソゴソ
グレーテル「でも私が生まれた世界にスニッカーズがあれば……こんなふうに美味しくて手軽に食べられてカロリーもしっかりとれる食べ物があれば……よかったのになって、思う……」スッ
グレーテル「もしもスニッカーズがあればきっと飢饉にはならなかったし……お腹がすいて死んじゃう人も……私たちみたいに捨てられちゃう子供もいなかったと思う……」ペリペリ
グレーテル「世界を飢饉から救う素敵なチョコバー……それがスニッカーズ……」モグモグ
ティンカーベル「言いたい事はなんとなくわかるけど…でもやっぱ女の子なんだしカロリーは気にしようよー」
グレーテル「……現実世界の女の人はカロリー低くしようって気にしてる……太っちゃダメでもっともっと痩せようって考えてるみたい……それって私にはよくわかんない……」
グレーテル「今は食べ物がたくさんあるけど……いつ無くなっちゃうかわかんないのに……。だから……ちゃんと食べられるときに食べたほうが絶対にいいよ……」
ティンカーベル「まぁそうだけどさー…好き放題食べてたらあとで大変だよ?私もキモオタのせいでついつい食べ過ぎちゃうから太らないようにするのが大変d」
グレーテル「うーん……私ね、ごはんをいっぱい食べてもスニッカーズをたくさん食べても全然太らないの……ホントはお肉つけて飢饉に備えたいのに……」
ティンカーベル「……は?」
グレーテル「きっと私は太りにくくて……お肉が付きにくい体質なんだってお千代ちゃんが言ってた……すごく残念、頑張っていっぱい食べてるのに……」
グレーテル「あーあ……もっと太りたい……」ショボン
ティンカーベル「はぁん!?もっぺん言ってみろこらぁー!食べても太らないとかそんな魔法あるわけないじゃん!」プンスカ
グレーテル「?」
おしまい
346 :名無しさん@おーぷん :2017/02/11(土)15:40:41 ID:VLW
スニッカーズが食べたくなった
347 :名無しさん@おーぷん :2017/02/11(土)17:06:24 ID:jDG
これは巧妙なスニッカーズのステマ
348 :名無しさん@おーぷん :2017/02/11(土)22:11:42 ID:fKF
くそっ…我慢してたのにスニッカーズ買ってきちまった…
うまい…
350 :◆oBwZbn5S8kKC :2017/02/13(月)01:23:02 ID:v7q
アラビアンナイトの世界 王宮へと続く道
タッタッタッ
シェヘラザード(迂闊でした…。あれだけ警戒を重ねていたにも関わらずここまでの混乱を招いてしまうとは…)タッタッタッ
シェヘラザード(アリスが魔法のランプを欲している以上、あの世界を覆う強固な結界もいずれは打ち破られるだろうという事は想定していました)
シェヘラザード(本来ならばあらかじめ【アラジンと魔法のランプ】に増援を送り、万全な態勢でアリスを迎撃できればよかったのですが…そうする事は出来なかった)タッタッタッ
シェヘラザード(なぜなら…【アラジンと魔法のランプ】を覆う結界は【アラビアンナイト】に属するおとぎ話を守る結界よりもずっとずっと強固なものだからです)
シェヘラザード(あらゆる攻撃や侵入者から世界を守る結界は味方の侵入すら拒む…。ロック鳥であろうと魔法の絨毯であろうと作者である私であろうと…立ち入ることはできません)タッタッタッ
シェヘラザード(あの世界の主人公であるアラジンには指輪を介し、出来る限りの迎撃準備をするよう指示は出しましたが……それだけでは心もとない)
シェヘラザード(とはいえ他のおとぎ話から援軍を送るにはアリスが結界を壊したあとでなければいけない…。こちらは必然的に後手に回らざるをえない状態になってしまいました)
シェヘラザード(それでも極力迅速な援軍ができるよう、イフリートやシンドバッドを始めとする戦闘に特化した者達にはあらかじめ護衛を最優先にするよう命じていたのですが…その弱みをアリスは見逃さなかった)
シェヘラザード(アリスは【アラジンと魔法のランプ】の襲撃と同じタイミングで【アラビアンナイト】に属するほぼすべての世界に襲撃を仕掛けてきた…)
シェヘラザード(結果、それぞれの世界は自らのおとぎ話を守るだけで手一杯。とても別の世界に援軍を出せるような余裕は無い…仮に行けたとしても焼け石に水になる可能性も高い…)
シェヘラザード(今頃アリスは万全な状態でアラジンの元へ向かっているのでしょう…魔法のランプを奪い、望みを叶えるために)
シェヘラザード「……私が不甲斐ないばかりにこんな事に」ギュッ
シェヘラザード「本当に不甲斐ない…!私は作者でありながら…自らのおとぎ話の住人たちを守ることすらできないとは…!」タッタッタッ
351 :◆oBwZbn5S8kKC :2017/02/13(月)01:26:23 ID:v7q
シェヘラザード(……アリスが複数の世界に同時に襲撃を仕掛ける可能性も、考慮はしていました)
シェヘラザード(ですが、あろうことか私は慢心していたのです。例え同時に襲撃されようとこちらの迎撃態勢は万全。すぐに押し返してアラジンの援護に回る事が出来るだろうと)
シェヘラザード(ですが実際は、現存する二百以上のおとぎ話に押し返すことが困難な程大規模な攻撃を仕掛けられてしまった。そして…予想外の大軍勢を相手しきれず混乱を招いている。まさか彼女がこれ程までに勢力を拡大していたとは……)
シェヘラザード(……いいえ、言い訳はやめましょう、何の意味もありません。ただ私の読みが甘く、アリスに出し抜かれてしまっただけ。責任は私にある)
シェヘラザード(しかし、今の私にこの状況をひっくりかえす事は出来ない。皆さんを救う事もアラジンを援護する事も出来ない。でも……何もできないわけじゃない)
シェヘラザード「とにかく、今は王宮へ急がなければ…!」タッタッタッ
ザザッ
トランプ兵「……target Lock on」ギギッ
シェヘラザード「トランプ兵…!急いでいるというのに…!」ババッ
トランプ兵「preferred target sahrzad……ready……」ジャキッ
シェヘラザード「……っ!」
ガキィィン
兵士「クッ…!まったく護衛は何をしているんだ!?王妃様、ここは私に任せてお逃げください!」
シェヘラザード「助かりました!ありがとうございます…!」タッタッタッ
シェヘラザード(私がここで命を落とせば【アラビアンナイト】は近いうちに消滅するでしょう。そうすれば…語り手を失ってしまい、私が生み出したおとぎ話の世界も消えてしまう)
シェヘラザード(戦う力を持たない私が唯一出来る事。私が生み出したおとぎ話を守るために唯一出来る事、それは…死なない事。そして陛下の命をお守りする事…!)
シェヘラザード「この【アラビアンナイト】の世界を一分一秒でも長く存在させる事…!私のおとぎ話とそこに住む人々を守るために…!」タッタッタッ
キモオタ「我輩がおとぎ話の世界に行くですとwww」ティンカーベル「そう」 不思議の国のアリス編
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キモオタ「我輩がおとぎ話の世界に行くですとwww」ティンカーベル「そう」一覧に戻る
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