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女「あの、顔色悪いけど大丈夫ですか?」 男「・・・え?」

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Part7
124 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/07/31(金) 23:45:22.38 ID:eavyn2b60
**
ピンポーン
ガチャ
女「はい、鍵開いてます」
男「あ、おう」
ガチャ
女「おはよう。上がって」
男「おじゃまします」
ガチャン
男「あれ?おばさんは?」
女「今日は、私以外で買い物に行ってます」
男「え、お前ひとり残して?大丈夫なのかよ」
女「・・・あなたが来るからです」
男「あ・・・うん」
女「と・・・とりあえず、お茶でも飲みますか?」
男「あ、おう」
トポトポ・・
男「何時くらいに出発するんだ?」
女「お昼ご飯を食べてからにしましょう?」
男「いいけど・・お前が作るの?」

125 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/07/31(金) 23:46:06.32 ID:eavyn2b60
女「いえ、お母さんが用意してくれています。私もまったく作れないわけではないけど、時間かかってしまうから」
男「あ、あー・・・・お礼言っといてくんない?」
女「はい」
男「あとさ・・・その、オレも作れるぞ。そんなに上手くはないけどよ」
女「え?あなたが作るの?」
男「まあ・・その、なんだ・・・ちょっと練習してる。最近」
女「え?あなたが料理?・・・なんで?」
男「あー・・・・オレも作れた方がいいだろ。後々の事考えると」
女「?・・・・・あっ・・//」
男「・・・//」
女「と・・・とりあえず、今日買いに行く場所の計画を立てましょう!」
男「あ・・おう、そうだな」
女「えっと・・・パソコンでショッピングセンターのフロアガイド見ながら決めましょう」
男「うん。えっとソファ座るぞ」
女「ええ、どうぞ」

126 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/07/31(金) 23:46:43.37 ID:eavyn2b60
男「お前も、ソファ座れよ」
女「・・・じゃあ、立ち上がるので・・その」
男「ん・・ホラ、つかまれ」
女「うん」
ぎゅっ
男「自分で座れるか?」
女「あ、当り前でしょう!」
とす
男「じゃあ隣座るな」
とす
女「・・・」
ぎゅっ
男「・・・パソコン起動してくれ。オレ、パスワード知らねーし」
女「うん」
ぱちぱち・・
**
男「じゃあ、こんな感じで店をまわるか」
女「うん」
男「・・・昼飯食うか?」
女「待って」
男「ん?」
女「・・・もう少し」
ぎゅっ
男「・・おう」

127 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/07/31(金) 23:47:29.06 ID:eavyn2b60
女「・・・あたま・・撫でてほしいです」
男「・・ん」
なでなで
女「ん//」
男「あのさ」
女「うん」
男「いつもの事だけど・・お前・・・その・・キャラ変わりすぎだろ」
女「だって・・外ではこういう事出来ないから・・・//」
男「ん」
女「男君」
男「ん?」
女「ありがとう。あなたが文化祭実行委員になってくれたおかげで・・こうやって一緒にいる時間を作る口実ができてます」
男「・・・オレだって・・その・・お前とこうしてたいし」
女「うん・・・大好きです」
男「・・オレだってお前の事大好きだ」
女「うんっ//」
男「・・・眼鏡、外すぞ」
かちゃ
男「・・・」
ぐいっ
女「あっ・・・その・・・おでこに・・」
男「・・・ん」
ちゅ

128 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/07/31(金) 23:48:23.82 ID:eavyn2b60
男「・・・キス嫌か?」
女「だめ・・・あなたが・・私じゃない誰かを好きになれるように・・ファーストキスはとっておいてください」
男「オレ・・・お前じゃない他の誰かなんて好きにならねーよ」
女「・・・それでもだめです」
男「ん・・そうか」
女「・・ごめんなさい」
男「・・・抱きしめるのはいいか?」
女「・・・・//」こくっ
男「・・・」
ぎゅっ
女「ーーーっ」
ぎゅっ
男「・・・なあ」
女「・・・うん」
男「・・文化祭もいっしょにまわったりはダメなのか?」
女「・・・・・・ダメです」
男「・・そっか」
女「・・・ばれちゃうから・・」


129 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/07/31(金) 23:49:40.22 ID:eavyn2b60
男「・・・高校卒業して」
女「え?」
男「その時もやっぱりお前しかいないって言えたら、外で手つないでくれるか?」
女「・・・」
男「・・ちゃんとキスしてもいいか?」
女「・・・・」
ぎゅううう
オレの背中にまわっている手が、少しだけ強くオレの服をつかんだ。
オレの胸の中で、彼女はちいさく頷いた。
男「・・・じゃあ我慢する」
女「うん・・・ごめんなさい・・・大好きです・・ごめんなさい」
彼女の頭を優しく撫でる。
オレたちが“恋人”でいられる時間は短い。
オレが何かの理由を見つけて、彼女の家に来るとき。
しかも、彼女しか家に居ないとき。
学校では、オレは彼女とは別のクラスで、オレはただのサッカー部員で、彼女は生徒会会計なんだ。
だからオレは、彼女を抱きしめていることが許されるほんの短い時間に、出来るだけ彼女のぬくもりを補給することにした。

130 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/07/31(金) 23:50:25.63 ID:eavyn2b60
ここまでにします

131 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/07/31(金) 23:50:47.74 ID:4v/unDv2o


132 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/08/01(土) 00:03:42.91 ID:DJGrrbCwO
いやでも実際一生車椅子の女なんて無理っすわ
付き合うだけで結婚意識するとか重すぎ 車椅子のくせに

133 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/08/01(土) 01:23:20.46 ID:VpZrpgTLO
なんでこんなにラブラブで別れるんだよ!
とりあえず乙

134 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/08/01(土) 01:43:20.43 ID:2pSS1AO+O
あの病気なのか

135 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/08/01(土) 02:35:57.56 ID:U+akJW5No
乙です
これは続き気になりますねー

136 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/08/01(土) 06:07:49.72 ID:uU5pHxzV0
今はこの幸せを噛みしめたい

137 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/08/02(日) 12:37:41.66 ID:zeS3C35GO
告白が成功して付き合うのは
ゴールじゃなくてスタートなんだよね
これから波乱の展開なんて十分ありえる

139 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/08/03(月) 22:26:53.34 ID:asQMc9Fn0
こんばんは
2日開きましたがつづきです

140 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/08/03(月) 22:27:57.63 ID:asQMc9Fn0
「じゃあ今日で2学期は終わりだ。明日から冬休みだがあまり羽目を外すんじゃないぞ」
期末テストの成績表が配られたのち、担任は毎度お決まりのフレーズを発した。
季節は冬であるが、比較的都会であるこの街には雪は降らない。
それでも教室は肌寒く、生徒たちは心持ち、ストーブのある後方に寄っている。
「なあ、お前今年も来るだろ?」
男「ん?何の話だ?」
「だから、みんなでクリスマス会やるって。去年もやっただろ」
男「あー・・・24日?」
「そうそう。今年もカラオケみたいだぞ」
男「あー・・・そういや今年はあれだ。親戚の家に行くからオレはパスするわ」
「マジかよ。クリスマスに?」
男「あー。そうみたい」
「ふーん・・・まあいいや。予定変わったら連絡くれ」
男「おー」

141 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/08/03(月) 22:28:30.54 ID:asQMc9Fn0
男「じゃあオレ帰るわ」
「おう。また来年な」
男「おー」
ガラガラ
てくてく
男「・・・」
ピッ・・・ポチポチ・・
男『大丈夫か?』
ヴー・・ヴー・・
『熱下がったし、もうだいぶいいわ』
ピッピッピ・・
男『今HR終わった。後で見舞い、行ってもいいか?』
ヴー・・ヴー・・
『18時以降にしてください』
ピッピッ・・
男『わかった』

142 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/08/03(月) 22:29:09.50 ID:asQMc9Fn0
ピンポーン
女母「はーい」
ガチャ
男「あ、こんばんは」
女母「男君、こんばんは。上がってください」
男「あ、スイマセン。コレ、お見舞いです」
女母「あら、ありがとう。後で剥いて持っていくわね」
男「はい」
コンコンコン
女「どうぞ」
ガチャ
男「・・よ」
女「うん」
男「大丈夫か?」
女「もう。さっきメールで大丈夫って言ったでしょ。ただのカゼなのに心配しすぎよ」
男「・・・別に心配したっていいだろ」
女「・・・うん。ありがとう」

143 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/08/03(月) 22:29:43.60 ID:asQMc9Fn0
男「・・にしても終業式の日カゼひくなんてな」
女「授業がある日に休むよりはマシよ。勉強遅れちゃうじゃない」
男「真面目な奴」
女「あなたが不真面目なんでしょ」
男「へいへい」
女「あ、それでどうだったの?」
男「ん?何が?」
女「試験結果」
男「お前はオレの母ちゃんかよ・・・・まあ赤点は無しだ」
女「そ。それは良かった」
男「・・ったく」
女「冬休みは部活はあるの?」
男「あー、やる奴もいるかもしれないけど、オレは行く気はない」
女「いいの?そんなの?」
男「冬は別に強制じゃないから大丈夫だ」
女「ふーん」

144 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/08/03(月) 22:30:41.64 ID:asQMc9Fn0
男「・・・な」
女「?」
男「なんかオレのクラス、24日に仲良い奴みんなで遊び行くらしい」
女「・・・そうなんだ。どこ行くの?」
男「カラオケ行くらしいな」
女「そうなの」
男「オレは行かないけどな」
女「え?何か用事あるの?」
男「・・・一緒に遊びいかないか?」
女「・・・・そのために断ったの?」
男「・・そーだよ。悪いか」
女「ダメじゃない。クラスの和を乱しちゃ」
男「そんな大層なもんじゃないし、第一、なんとなくクラスみんなで遊び行くより・・・彼女といっしょにどこか行く方がいいに決まってんだろ」
女「・・・//」
男「・・・ダメか?」

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