神様「神様だっ!」 神使「神力ゼロですが・・・」
Part73
103: ◆8YCWQhLlF2 :2017/02/20(月) 22:44:06 ID:VKZnMIxU
うさー「ねぇ神ちゃん、大丈夫?」
神様「任せておけって」
修道女「・・・・・・」
神様「心配?」
修道女「い、いえ・・・ 神である方にこのような事をさせてしまって、私・・・」
神様「シスターちゃんの信じる神のことは私は畑違いだからよく分からないけど、神は人のためにいる」
修道女「人の・・・」
神様「人の願いを叶えるのがお仕事。 だからその願いを叶えるためだったら何だってする、どんな手を使ってでもね」
修道女「神ちゃん様・・・」
神様「お前もそうなんだろ? うさー」
うさー「・・・・・・」コクッ
104: ◆8YCWQhLlF2 :2017/02/20(月) 22:45:04 ID:VKZnMIxU
神様「さてと、シスターちゃんお使い頼まれてくれる?」
修道女「お使い・・・ ですか?」
神使「買い物でしたら私が行って参りますが」
修道女「・・・いえ、私が行って参ります」
神様「メモしてあるからこれ買ってきてくれる?」スッ
修道女「・・・分かりました」
神様「ごめんね、よろしく」
修道女「それでは」ペコリ
スタスタ
ギー バタン
105: ◆8YCWQhLlF2 :2017/02/20(月) 22:47:39 ID:VKZnMIxU
神様「頭の良い子だな」
神使「?」
神様「さてと、うさー」
うさー「ん?」
神様「時間が無いし隠し事は禁止だ。 正直に言え」
うさー「・・・・・・」コクッ
神様「お前とシスターちゃんの状況は見れば分かる。 どういう経緯があったかを教えてくれ」
うさー「シスターちゃんは孤児なんだよ」
神使「たしか、修道院前に捨てられていたと・・・」
うさー「うん。 20年前の真冬に外で・・・ シスターアロハがそれを見つけて」
神様「シスターアロハが!?」
神使「この修道院の院長様ですよね」
106: ◆8YCWQhLlF2 :2017/02/20(月) 22:48:56 ID:VKZnMIxU
神様「それでお前はシスターちゃんを助けるために神力を渡したな?」
うさー「・・・」コクッ
神使「え!? 神力を?」
神様「やっぱり・・・」ハァ
うさー「シスターちゃんを救うには、それしか方法がなかったんだよ!」
神使「と言うことは、シスターさんは」
「お願いします、話を聞いて下さい!」
「シスター、そこをどいて下さい」
神様「ん?」
神使「外で何か争っているような声ですが」
107: ◆8YCWQhLlF2 :2017/02/20(月) 22:49:36 ID:VKZnMIxU
バンッ
調査官「パチカンから来ました神父と申します」
神様「・・・」チッ
司祭「シスターカミー、やはりパチカンの神父にお任せした方が良いかと・・・」
神様「・・・・・・」
神使「神様、どうしましょう」
108: ◆8YCWQhLlF2 :2017/02/20(月) 22:50:40 ID:VKZnMIxU
神様「あっ! 悪魔が逃げた!」
神使「?」
神様「おい、お前犬ころになって外を散歩してこい」
神使「え〜・・・」
神様「早くしろ、この状況はマズい」
神使「も〜 勘弁して下さいよ」ボンッ
調査官「なに!?」
神使「あ、悪魔様のお通りだー。 どけどけ〜(棒)」タッタッタッ
調査官「逃がすか! 悪魔め!」タッタッタッ
司祭「お、お待ち下さい神父〜」タッタッタッ
109: ◆8YCWQhLlF2 :2017/02/20(月) 22:51:31 ID:VKZnMIxU
神様「よし、これで少しは時間が稼げるな」
うさー「ねぇ、神使君あの姿で外を走り回るのマズくない?」
神様「マズいね。 私の来月の給料が減給になるのは間違いない」
うさー「そのレベルで済めば良いけどさぁ・・・」
神様「取りあえず場所を変えよう」
うさー「場所って・・・ 神社?」
神様「でも、ボロボロだし見つかったら逃げ道がないしなぁ・・・」
110: ◆8YCWQhLlF2 :2017/02/20(月) 22:52:25 ID:VKZnMIxU
「スィニョリ〜ナ!」
神様「?」クルッ
住職「うち来る? 歓迎しま〜すよ」キラッ
神様「・・・・・・」
修道女「住職さん?」
住職「チャオ!」
うさー「かくまってくれるの?」
住職「美しいスィニョリ〜ナ達をお迎えできるなんて大歓迎で〜す!」
うさー「助かるよ! イタリアン住職君!」
神様「・・・・・・」
111: ◆8YCWQhLlF2 :2017/02/22(水) 20:37:56 ID:gHgDLCaA
ーーーキセキ野寺
住職「さぁ、遠慮しないで上がってスィニョリ〜ナ達」
神様「随分立派な寺だなぁ〜 儲かってんのか?」
うさー「神ちゃん、失礼だよ!」
神様「え〜 だってそこら中キラキラじゃん」
住職「お金よりもスィニョリ〜ナ達を助ける事が私の使命で〜す」キラッ
神様「うざっ!」チッ
うさー「も〜 神ちゃん! ゴメンね住職君、神ちゃん仏教のことあまり快く思っていなくて」
住職「気にしないで下さ〜い」
神様「ちげーよ、そんなこといつまでも根に持ってないっつーの。 いつの話してんだよ」
住職「奥の部屋をお使いくださ〜い。 今お茶持ってきま〜す」テクテク
112: ◆8YCWQhLlF2 :2017/02/22(水) 20:41:07 ID:gHgDLCaA
スタスタ
神様「この部屋か?」
うさー「そうだね、入ろ!」
ガチャッ
神様「うへ〜 ちかれた」グテッ
うさー「確かに」グテッ
修道女「シスターうさー? お行儀が悪いですよ?」
うさー・神様「ごめんなさい」
修道女「いえ、神ちゃん様は別に・・・」
神様「でも修道服って動きづらいな。 首元がキツい」
うさー「あ〜 うちの修道院の服って古いタイプだからね!」
修道女「申し訳ありません、あまり他の修道院や教会と交流がないもので・・・」
神様「いや別に謝る必要ないけど。 私は古い修道服の格好の方が好きだし」
113: ◆8YCWQhLlF2 :2017/02/22(水) 20:42:29 ID:gHgDLCaA
うさー「それより、神使くんは大丈夫かな?」
修道女「心配ですよね・・・」
神様「まぁ、なんとかするでしょ」
うさー「信頼してるんだね!」
神様「それよりもだ」
うさー「?」
神様「アロハに関して、私から話しておくことがある」
うさー「シスターアロハ? 神ちゃん知ってるの?」
神様「私は過去にアロハと会ったことがある」
うさー・修道女「え!?」
114: ◆8YCWQhLlF2 :2017/02/22(水) 20:43:40 ID:gHgDLCaA
神様「アロハは・・・ 元、神宮の神だ」
うさー「なっ!?」
修道女「院長が神!?」
神様「元と言ったでしょ。 少なくともうさー達が知っているアロハは神を辞め人に戻った後だ」
うさー「ど、どういう事!? 神ちゃん!」
神様「私がアロハを神にして、その後アロハの意思で神籍を抹消した経緯がある」
うさー「そんな・・・ 知らなかった」
115: ◆8YCWQhLlF2 :2017/02/22(水) 20:44:32 ID:gHgDLCaA
コンコン
住職「失礼しま〜す。 お客様で〜す」
神様「客?」
うさー「まさか奇跡調査官!?」
ガチャッ
神使「私です」スタスタ
神様「お〜 悪魔か」
うさー「神使君! 上手く逃げられた?」
神使「大変でした・・・」
116: ◆8YCWQhLlF2 :2017/02/22(水) 20:46:20 ID:gHgDLCaA
神様「アイツらは上手く撒けたか?」
神使「はい。 しばらく時間は稼げると思います」
神様「よし。 でも、どうして私達がココにいることが分かったんだ?」
神使「神様達を探して、はさまれ神社の裏にいたところを住職さんに」
うさー「そうなんだ! ありがとね、住職君!」
住職「礼には及びませ〜ん」
神様「おい、クソ坊主」
うさー「ちょっと、神ちゃん!」
住職「なんで〜すか?」
神様「お前、何者だ?」
うさー「何言ってるの? この寺の住職君じゃない」
神様「違うね」
住職「・・・・・・」
神様「私を騙すことは出来ないぞ?」
117: ◆8YCWQhLlF2 :2017/02/22(水) 20:48:54 ID:gHgDLCaA
住職「さすがで〜す。 私、パチカンの者で〜す」
一同「!?」
住職「おっと、今回パチカンが寄越した調査官とは無関係で〜すよ」
神様「目的は何だ?」
住職「私の目的は一つ、修道院の保護で〜す」
神様「何の保護だ?」
住職「・・・・・・」
神様「答えられないか?」
住職「私は20年前、あの修道院で奇跡を見ま〜した」
神様「・・・・・・」
118: ◆8YCWQhLlF2 :2017/02/22(水) 20:50:32 ID:gHgDLCaA
修道女「どのような奇跡を見たのですか?」
うさー「・・・・・・」ドキドキ
住職「それは〜・・・」
神様「・・・」キッ
住職「お教えできませ〜ん」ニコッ
神様「変な笑顔を私に向けるな」プイッ
住職「ははっ、私ちょっと仕事ありますから失礼しま〜す」テクテク
ガチャッ
神使「何か隠している感じですね?」
神様「・・・犬ころ、ちょっと付き合え」
神使「はい」
119: 以下、名無しが深夜にお送りします :2017/02/23(木) 00:17:42 ID:AZCDDjhA
乙
楽しい
120: 以下、名無しが深夜にお送りします :2017/02/23(木) 22:37:56 ID:X/H1RLmw
面白いよね〜
期待
121: ◆8YCWQhLlF2 :2017/02/24(金) 00:07:36 ID:XiCKXaNc
ーーー 廊下
スタスタ
神使「まさか住職さんがパチカンの方とは思いませんでした」
神様「怪しいもんだ」
神使「え? パチカンの方というのは嘘ですか?」
神様「いや、嘘は言っていないと思う」
神使「どういう事です?」
神様「それを確かめに行くんだよ」
神使「?」
神様「この部屋だな」
神使「住職執務室? 住職さんとお話しに?」
神様「お前は入り口で待ってろ」
神使「分かりました」
122: ◆8YCWQhLlF2 :2017/02/24(金) 00:08:48 ID:XiCKXaNc
ーーー 住職執務室
コンコン
神様「私だ、入るぞ」
どうぞお入りくださ〜い
ガチャ
神様「立派な部屋だな」トテトテ
住職「お連れさんは中に入らなくて良いので〜すか」
神様「一対一だ」
住職「分かりま〜した」
123: ◆8YCWQhLlF2 :2017/02/24(金) 00:10:46 ID:XiCKXaNc
神様「私は神宮の神、名を神様と言う。 一応この国の最高神ということになっている」
住職「ご丁寧にありがとうございま〜す。 私はパチカンの使い、この国でいう神使でしょうか?」
神様「天使・・・ でいいのか?」
住職「はい、合っていま〜す」
神様「まさかこの国に天使がいるなんて驚いた」
住職「私のような一使いがこの国の最高神様とお話しなど、無礼をお許し下さ〜い」フカブカ
神様「今更だな」
住職「・・・・・・」
神様「冗談だよ」
124: ◆8YCWQhLlF2 :2017/02/24(金) 00:12:01 ID:XiCKXaNc
住職「コーヒーでもお飲みになりま〜すか?」
神様「いらない」
住職「おっと、コーラ派でしたね。 すいませ〜ん、まだ買ってないです」
神様「目的はうさーか?」
住職「・・・・・・」
神様「・・・修道院の壁画か?」
住職「私達は“神の息吹”と呼んでいま〜す」
神様「たいそうな名前になったもんだ」
住職「神の息吹は奇跡をもたらす物の総称で〜す」
神様「奇跡、か・・・」
住職「パチカン最上級の宝物で〜す」
うさー「ねぇ神ちゃん、大丈夫?」
神様「任せておけって」
修道女「・・・・・・」
神様「心配?」
修道女「い、いえ・・・ 神である方にこのような事をさせてしまって、私・・・」
神様「シスターちゃんの信じる神のことは私は畑違いだからよく分からないけど、神は人のためにいる」
修道女「人の・・・」
神様「人の願いを叶えるのがお仕事。 だからその願いを叶えるためだったら何だってする、どんな手を使ってでもね」
修道女「神ちゃん様・・・」
神様「お前もそうなんだろ? うさー」
うさー「・・・・・・」コクッ
104: ◆8YCWQhLlF2 :2017/02/20(月) 22:45:04 ID:VKZnMIxU
神様「さてと、シスターちゃんお使い頼まれてくれる?」
修道女「お使い・・・ ですか?」
神使「買い物でしたら私が行って参りますが」
修道女「・・・いえ、私が行って参ります」
神様「メモしてあるからこれ買ってきてくれる?」スッ
修道女「・・・分かりました」
神様「ごめんね、よろしく」
修道女「それでは」ペコリ
スタスタ
ギー バタン
105: ◆8YCWQhLlF2 :2017/02/20(月) 22:47:39 ID:VKZnMIxU
神様「頭の良い子だな」
神使「?」
神様「さてと、うさー」
うさー「ん?」
神様「時間が無いし隠し事は禁止だ。 正直に言え」
うさー「・・・・・・」コクッ
神様「お前とシスターちゃんの状況は見れば分かる。 どういう経緯があったかを教えてくれ」
うさー「シスターちゃんは孤児なんだよ」
神使「たしか、修道院前に捨てられていたと・・・」
うさー「うん。 20年前の真冬に外で・・・ シスターアロハがそれを見つけて」
神様「シスターアロハが!?」
神使「この修道院の院長様ですよね」
106: ◆8YCWQhLlF2 :2017/02/20(月) 22:48:56 ID:VKZnMIxU
神様「それでお前はシスターちゃんを助けるために神力を渡したな?」
うさー「・・・」コクッ
神使「え!? 神力を?」
神様「やっぱり・・・」ハァ
うさー「シスターちゃんを救うには、それしか方法がなかったんだよ!」
神使「と言うことは、シスターさんは」
「お願いします、話を聞いて下さい!」
「シスター、そこをどいて下さい」
神様「ん?」
神使「外で何か争っているような声ですが」
107: ◆8YCWQhLlF2 :2017/02/20(月) 22:49:36 ID:VKZnMIxU
バンッ
調査官「パチカンから来ました神父と申します」
神様「・・・」チッ
司祭「シスターカミー、やはりパチカンの神父にお任せした方が良いかと・・・」
神様「・・・・・・」
神使「神様、どうしましょう」
神様「あっ! 悪魔が逃げた!」
神使「?」
神様「おい、お前犬ころになって外を散歩してこい」
神使「え〜・・・」
神様「早くしろ、この状況はマズい」
神使「も〜 勘弁して下さいよ」ボンッ
調査官「なに!?」
神使「あ、悪魔様のお通りだー。 どけどけ〜(棒)」タッタッタッ
調査官「逃がすか! 悪魔め!」タッタッタッ
司祭「お、お待ち下さい神父〜」タッタッタッ
109: ◆8YCWQhLlF2 :2017/02/20(月) 22:51:31 ID:VKZnMIxU
神様「よし、これで少しは時間が稼げるな」
うさー「ねぇ、神使君あの姿で外を走り回るのマズくない?」
神様「マズいね。 私の来月の給料が減給になるのは間違いない」
うさー「そのレベルで済めば良いけどさぁ・・・」
神様「取りあえず場所を変えよう」
うさー「場所って・・・ 神社?」
神様「でも、ボロボロだし見つかったら逃げ道がないしなぁ・・・」
110: ◆8YCWQhLlF2 :2017/02/20(月) 22:52:25 ID:VKZnMIxU
「スィニョリ〜ナ!」
神様「?」クルッ
住職「うち来る? 歓迎しま〜すよ」キラッ
神様「・・・・・・」
修道女「住職さん?」
住職「チャオ!」
うさー「かくまってくれるの?」
住職「美しいスィニョリ〜ナ達をお迎えできるなんて大歓迎で〜す!」
うさー「助かるよ! イタリアン住職君!」
神様「・・・・・・」
111: ◆8YCWQhLlF2 :2017/02/22(水) 20:37:56 ID:gHgDLCaA
ーーーキセキ野寺
住職「さぁ、遠慮しないで上がってスィニョリ〜ナ達」
神様「随分立派な寺だなぁ〜 儲かってんのか?」
うさー「神ちゃん、失礼だよ!」
神様「え〜 だってそこら中キラキラじゃん」
住職「お金よりもスィニョリ〜ナ達を助ける事が私の使命で〜す」キラッ
神様「うざっ!」チッ
うさー「も〜 神ちゃん! ゴメンね住職君、神ちゃん仏教のことあまり快く思っていなくて」
住職「気にしないで下さ〜い」
神様「ちげーよ、そんなこといつまでも根に持ってないっつーの。 いつの話してんだよ」
住職「奥の部屋をお使いくださ〜い。 今お茶持ってきま〜す」テクテク
112: ◆8YCWQhLlF2 :2017/02/22(水) 20:41:07 ID:gHgDLCaA
スタスタ
神様「この部屋か?」
うさー「そうだね、入ろ!」
ガチャッ
神様「うへ〜 ちかれた」グテッ
うさー「確かに」グテッ
修道女「シスターうさー? お行儀が悪いですよ?」
うさー・神様「ごめんなさい」
修道女「いえ、神ちゃん様は別に・・・」
神様「でも修道服って動きづらいな。 首元がキツい」
うさー「あ〜 うちの修道院の服って古いタイプだからね!」
修道女「申し訳ありません、あまり他の修道院や教会と交流がないもので・・・」
神様「いや別に謝る必要ないけど。 私は古い修道服の格好の方が好きだし」
113: ◆8YCWQhLlF2 :2017/02/22(水) 20:42:29 ID:gHgDLCaA
うさー「それより、神使くんは大丈夫かな?」
修道女「心配ですよね・・・」
神様「まぁ、なんとかするでしょ」
うさー「信頼してるんだね!」
神様「それよりもだ」
うさー「?」
神様「アロハに関して、私から話しておくことがある」
うさー「シスターアロハ? 神ちゃん知ってるの?」
神様「私は過去にアロハと会ったことがある」
うさー・修道女「え!?」
114: ◆8YCWQhLlF2 :2017/02/22(水) 20:43:40 ID:gHgDLCaA
神様「アロハは・・・ 元、神宮の神だ」
うさー「なっ!?」
修道女「院長が神!?」
神様「元と言ったでしょ。 少なくともうさー達が知っているアロハは神を辞め人に戻った後だ」
うさー「ど、どういう事!? 神ちゃん!」
神様「私がアロハを神にして、その後アロハの意思で神籍を抹消した経緯がある」
うさー「そんな・・・ 知らなかった」
115: ◆8YCWQhLlF2 :2017/02/22(水) 20:44:32 ID:gHgDLCaA
コンコン
住職「失礼しま〜す。 お客様で〜す」
神様「客?」
うさー「まさか奇跡調査官!?」
ガチャッ
神使「私です」スタスタ
神様「お〜 悪魔か」
うさー「神使君! 上手く逃げられた?」
神使「大変でした・・・」
116: ◆8YCWQhLlF2 :2017/02/22(水) 20:46:20 ID:gHgDLCaA
神様「アイツらは上手く撒けたか?」
神使「はい。 しばらく時間は稼げると思います」
神様「よし。 でも、どうして私達がココにいることが分かったんだ?」
神使「神様達を探して、はさまれ神社の裏にいたところを住職さんに」
うさー「そうなんだ! ありがとね、住職君!」
住職「礼には及びませ〜ん」
神様「おい、クソ坊主」
うさー「ちょっと、神ちゃん!」
住職「なんで〜すか?」
神様「お前、何者だ?」
うさー「何言ってるの? この寺の住職君じゃない」
神様「違うね」
住職「・・・・・・」
神様「私を騙すことは出来ないぞ?」
117: ◆8YCWQhLlF2 :2017/02/22(水) 20:48:54 ID:gHgDLCaA
住職「さすがで〜す。 私、パチカンの者で〜す」
一同「!?」
住職「おっと、今回パチカンが寄越した調査官とは無関係で〜すよ」
神様「目的は何だ?」
住職「私の目的は一つ、修道院の保護で〜す」
神様「何の保護だ?」
住職「・・・・・・」
神様「答えられないか?」
住職「私は20年前、あの修道院で奇跡を見ま〜した」
神様「・・・・・・」
118: ◆8YCWQhLlF2 :2017/02/22(水) 20:50:32 ID:gHgDLCaA
修道女「どのような奇跡を見たのですか?」
うさー「・・・・・・」ドキドキ
住職「それは〜・・・」
神様「・・・」キッ
住職「お教えできませ〜ん」ニコッ
神様「変な笑顔を私に向けるな」プイッ
住職「ははっ、私ちょっと仕事ありますから失礼しま〜す」テクテク
ガチャッ
神使「何か隠している感じですね?」
神様「・・・犬ころ、ちょっと付き合え」
神使「はい」
119: 以下、名無しが深夜にお送りします :2017/02/23(木) 00:17:42 ID:AZCDDjhA
乙
楽しい
120: 以下、名無しが深夜にお送りします :2017/02/23(木) 22:37:56 ID:X/H1RLmw
面白いよね〜
期待
121: ◆8YCWQhLlF2 :2017/02/24(金) 00:07:36 ID:XiCKXaNc
ーーー 廊下
スタスタ
神使「まさか住職さんがパチカンの方とは思いませんでした」
神様「怪しいもんだ」
神使「え? パチカンの方というのは嘘ですか?」
神様「いや、嘘は言っていないと思う」
神使「どういう事です?」
神様「それを確かめに行くんだよ」
神使「?」
神様「この部屋だな」
神使「住職執務室? 住職さんとお話しに?」
神様「お前は入り口で待ってろ」
神使「分かりました」
122: ◆8YCWQhLlF2 :2017/02/24(金) 00:08:48 ID:XiCKXaNc
ーーー 住職執務室
コンコン
神様「私だ、入るぞ」
どうぞお入りくださ〜い
ガチャ
神様「立派な部屋だな」トテトテ
住職「お連れさんは中に入らなくて良いので〜すか」
神様「一対一だ」
住職「分かりま〜した」
神様「私は神宮の神、名を神様と言う。 一応この国の最高神ということになっている」
住職「ご丁寧にありがとうございま〜す。 私はパチカンの使い、この国でいう神使でしょうか?」
神様「天使・・・ でいいのか?」
住職「はい、合っていま〜す」
神様「まさかこの国に天使がいるなんて驚いた」
住職「私のような一使いがこの国の最高神様とお話しなど、無礼をお許し下さ〜い」フカブカ
神様「今更だな」
住職「・・・・・・」
神様「冗談だよ」
124: ◆8YCWQhLlF2 :2017/02/24(金) 00:12:01 ID:XiCKXaNc
住職「コーヒーでもお飲みになりま〜すか?」
神様「いらない」
住職「おっと、コーラ派でしたね。 すいませ〜ん、まだ買ってないです」
神様「目的はうさーか?」
住職「・・・・・・」
神様「・・・修道院の壁画か?」
住職「私達は“神の息吹”と呼んでいま〜す」
神様「たいそうな名前になったもんだ」
住職「神の息吹は奇跡をもたらす物の総称で〜す」
神様「奇跡、か・・・」
住職「パチカン最上級の宝物で〜す」
神様「神様だっ!」 神使「神力ゼロですが・・・」
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