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神様「神様だっ!」 神使「神力ゼロですが・・・」

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Part7
165 : ◆8YCWQhLlF2:2016/02/29(月) 01:16:20 ID:WvfqAQRo
〜前回のあらすじ〜
神様「私は神様! 神宮に籍を置くとっても立派でかわゆい神様だ!」
神使(訳)「神力ゼロの神様は、神宮でミスを連発し地方へ短期出向を命じられたのでした」
神様「私の神々しい力を待つ者達を救うべく、今日も旅を続ける」
神使(訳)「立ち寄り先で、問題解決のため別の神様へ賄賂を送ったことがバレて無期出向に」
神様「よし! 今日はお前の願い叶えてしんぜよう」
神使(訳)「問題を起こしにあなたの所へ行く可能性があります。 逃げて下さい」

166 : ◆8YCWQhLlF2:2016/02/29(月) 01:17:30 ID:WvfqAQRo
【#2】
 プシュー
神使「神様、ホームに段差がありますから気をつけて降りて下さい」
神様「・・・・・・」
神使「いや〜 疲れましたね」
神様「おい、腐れ神使」
神使「?」
神様「なんだよここ」
神使「しかしか高原駅です」
神様「駅名を聞いたんじゃねぇよ」

167 : ◆8YCWQhLlF2:2016/02/29(月) 01:18:43 ID:WvfqAQRo
神使「いや〜 想像以上に凄いですね」
神様「木しかねぇじゃん、人いねぇじゃん、秘境じゃん!」
神使「この景色、ひのひの村なんか比べものになりませんね」ハハッ
神様「んがーー! なにコレ、嫌がらせなの? ねぇ、悪質な虐め?」
神使「さて、暗くなる前に行きますよ」
神様「マジかよ〜 勘弁してくれよ〜」

168 : ◆8YCWQhLlF2:2016/02/29(月) 01:19:28 ID:WvfqAQRo
 テクテク
神様「なぁ、もうだいぶ歩いたけど民家ゼロなんだけどさぁ」
神使「そうですね」
神様「そうですね、じゃなくてさ〜 こんな所で何すんだよ」
神使「暗くなってきましたし、懐中電灯つけますか」ポチッ
神様「うわ〜 気味悪いな」
神使「あっ、お社が見えましたよ」

169 : ◆8YCWQhLlF2:2016/02/29(月) 01:20:25 ID:WvfqAQRo
神様・神使「・・・・・・」
神様「神使君、帰らない? コレ絶対ヤバいって」
神使「さすがにちょっと引きますね」
神様「間違いなく幽霊出るってコレ、帰ろ? 怒られても良いから帰ろ?」
神使「きっと怒られるだけじゃすまないですよ?」
神様「でもさぁ〜 こんなの無理だって」
神使「取りあえず入りましょう」
神様「嘘だろ〜」


170 : ◆8YCWQhLlF2:2016/02/29(月) 01:21:26 ID:WvfqAQRo
 ギィー
神使「・・・・・・」
神様「あっ、無理無理。 床ねーじゃん」
神使「ご神体も見当たらないですね」
神様「よし! ご神体もないし帰ろう!」
神使「神宮に問い合わせてみます」スッ
神様「も〜 はやくしてちょ」
神使「・・・圏外ですね」
神様「だよね〜 人いないもん」

171 : ◆8YCWQhLlF2:2016/02/29(月) 01:23:00 ID:WvfqAQRo
神使「神様の神力で神宮に問い合わせできませんか?」
神様「喧嘩売ってるのか犬ころ」ゲシッ
神使「暗くなってきましたし、ここに泊まります?」
神様「はははっ、お前埋めるぞ?」ギロッ
神使「・・・・・・今日は戻って別の場所で宿に泊まりましょう」
神様「よっしゃ、1つ前の駅がしおしお温泉だったよな」
神使「ではそちらへ行きますか」

172 : ◆8YCWQhLlF2:2016/02/29(月) 01:24:10 ID:WvfqAQRo
 テクテク
神使「今から行って泊まれますかね? もう19時まわってますし」
神様「・・・・・・」
神使「神様? どうしました?」
神様「つけられてる」ボソッ
神使「!? ・・・後ろですか?」ボソッ
神様「あぁ」
神使「気付きませんでした、申し訳ありません」

173 : ◆8YCWQhLlF2:2016/02/29(月) 01:25:20 ID:WvfqAQRo
神様「取りあえず駅まで向かーーー!? 神使! 伏せろ!!」
神使「えっ?」サッ
 ビュン
神様「神使! 大丈夫か!?」
神使「はい、間一髪です」
神様「当たらなかったか? ケガはないか?」
神使「え、えぇ。 大丈夫です。 これは・・・ 小石?」
神様「誰だ! 姿を見せろ!!」クルッ

174 : ◆8YCWQhLlF2:2016/02/29(月) 01:26:33 ID:WvfqAQRo
 タッ タッ タッ
神使「逃がすか!」
神様「待て! 深追いするな」
神使「しかし・・・」
神様「暗すぎる、危険だ」
神使「分かりました」
神様「もう一本懐中電灯を」
神使「はい、どうぞ」
神様「お前は前を照らせ。 駅まで全速力で走るぞ」
神使「分かりました」
神様「ダーシュッ!」
 タッ タッ タッ

175 : ◆8YCWQhLlF2:2016/02/29(月) 01:27:19 ID:WvfqAQRo
ーーー しかしか高原駅
 タッ タッ タッ
神様「次の電車は何分だ」ハァ ハァ
神使「30分後です」
神様「電車が来るまで後ろを見張ってくれ、私は前を見張る」
神使「はい」
神様「懐中電灯を灯台のように振って周囲を照らし続けろ」

176 : ◆8YCWQhLlF2:2016/02/29(月) 01:28:19 ID:WvfqAQRo
神様「誰か隠れているみたいだな」
神使「えぇ、2人確認できます」
神様「一体何なんだ?」
神使「でも・・・ 襲ってくる気配はなさそうですね」
神様「大人しく立ち去れってことか?」

177 : ◆8YCWQhLlF2:2016/02/29(月) 01:29:48 ID:WvfqAQRo
 ファーン ガタンガタン
神使「電車が来ました」
神様「早く〜! もっと早く〜!」
 プシュー
神使「神様、足下気をつけて乗って下さい」
神様「はぁ〜、助かった〜」
 ガタンガタン
 次は しおしお温泉口です
神使「一体何者なんですかね?」
神様「こっちが聞きたいわ」

178 : ◆8YCWQhLlF2:2016/02/29(月) 01:30:44 ID:WvfqAQRo
神使「どうしましょう、神宮に報告します?」
神様「う〜ん、宿に着いてから考えよう」
神使「分かりました。 それより神様ずいぶん慣れてましたね」
神様「あん?」
神使「いや、何かいつものだらしない神様とは別人のような対応でしたので」
神様「全然褒めてないよね? っていうかかなりナメた発言だよね?」
神使「いえ、そう言うつもりではないんですが・・・」
神様「昔は多かったんだよ、こういうの」
神使「そうなんですか?」
神様「あぁ・・・ 多かったんだ・・・」

179 :以下、名無しが深夜にお送りします:2016/02/29(月) 02:15:33 ID:gL.lWwg.

神様でも幽霊は怖いのかな

180 :以下、名無しが深夜にお送りします:2016/02/29(月) 14:37:50 ID:7grxQNN2
乙乙

181 : ◆8YCWQhLlF2:2016/03/01(火) 00:56:34 ID:wJKXwtFA
ーーー しおしお温泉旅館
神使「すいません。予約なしで突然来てしまいまして」
仲居「気にしないで下さいな。 シーズンオフですし、こっちが助かります」
神使「ありがとうございます」
仲居「時間も遅いですし、先にお食事の支度しちゃいますね」
神使「お願いします」
神様「じゃぁその間に」ヌギヌギ

182 : ◆8YCWQhLlF2:2016/03/01(火) 00:57:58 ID:wJKXwtFA
神使「ちょっと神様? 仲居さんがいるのに下着姿にならないで下さい」
仲居「あら、可愛らしい下着ですね」
神様「照れるじゃないか〜」クネクネ
神使「・・・・・・」
神様「お前も浴衣に着替えたら?」
神使「後ほど・・・」ハァ
神様「やっぱ和服の方が落ち着くな〜」シュルシュル
仲居「お若いのに珍しいですね。 帯の結びも綺麗ですし」
神様「いや〜ん 褒められた?」クネクネ クネクネ
神使「・・・・・・」

183 : ◆8YCWQhLlF2:2016/03/01(火) 00:58:53 ID:wJKXwtFA
神使「あの、ちょっとお伺いしても良いですか?」
仲居「なんですか?」
神使「先ほど、しかしか高原に行ってきたのですが住んでいる方とかいるんでしょうか」
仲居「誰かにお会いになりましたか?」
神様「変な集団に追いかけられた」
仲居「近づかない方が良いですよ? 宗教団体があるんです」
神使「宗教団体?」
仲居「えぇ、詳しくは知らないんですが他人を近づけたがらないんです」
神様「気持ちわる!」
仲居「本当ですよ」
神様「宗教団体ってのが胡散臭さ倍増だな」
神使「・・・自分だってそうじゃないですか」ボソッ

184 : ◆8YCWQhLlF2:2016/03/01(火) 00:59:48 ID:wJKXwtFA
仲居「一体何がしたいんだか」
神使「そうなんですか・・・ 神様どう思います? 」
神様「うわっ、これウマそうじゃん」
神使「・・・・・・」
仲居「しおしお牛のすき焼きです。 食べ終わりましたら廊下にでも出しておいて下さい」
神使「ありがとうございます」
仲居「ではごゆっくり」スタスタ


185 : ◆8YCWQhLlF2:2016/03/01(火) 01:00:42 ID:wJKXwtFA
神様「食べよう!」
神使「そうですね」
神様・神使「いただきます」
神様「うんま! うんまっ!」パク パク
神使「どうされますか?」
神様「どうって?」モグモグ
神使「あの神社ですよ」
神様「う〜ん・・・ ちょっとあの社のこと調べてくれる?」
神使「分かりました」

186 : ◆8YCWQhLlF2:2016/03/01(火) 01:02:05 ID:wJKXwtFA
神様「な〜んか、嫌な感じするな〜」パク パク
神使「嫌な感じですか?」
神様「う〜ん・・・ なんかあの神社、昔に一度来た記憶はあるんだけどな〜」
神使「本当ですか?」
神様「よく覚えてない」モグモグ
神使「どのくらい前なんです?」
神様「さ〜な〜 100年? 500年? いやもっと前だったかな」
神使「はい!?」
神様「だから良く覚えてない」

187 : ◆8YCWQhLlF2:2016/03/01(火) 01:03:34 ID:wJKXwtFA
神使「ちょっと待って下さい、神様ってお生まれはいつなんですか?」
神様「あれ? 聞いてない?」
神使「えぇ、神様に関する情報ってなんか詳しく教えてもらえなかったんです」
神様「ふ〜ん」パク パク
神使「教えて下さいよ」
神様「めんどい。 そのうち教えてあげる」モグモグ
神使「はあ・・・」
神様「それより、お前の肉と私のシイタケ交換しないか?」
神使「申し訳ございませんが、それは出来ません」

188 : ◆8YCWQhLlF2:2016/03/01(火) 01:05:08 ID:wJKXwtFA
ーーー 翌日
神使「神様? 朝ですよ」ユサユサ
神様「あと6時間・・・」
神使「何言ってるんですか。 起きて下さいっ」ユサユサ
神様「も〜 なんだよ・・・ まだ昼前じゃん」ヨイショ
神使「あの・・・ 神様? 浴衣はどうされたんですか?」
神様「浴衣?」
神使「下着姿ですよ?」
神様「ん? 本当だ。 あれ? どこいったんだ?」キョロキョロ

189 : ◆8YCWQhLlF2:2016/03/01(火) 01:06:17 ID:wJKXwtFA
神使「昨日の神社の件ですが神宮のデータベースを調べてみました」
神様「あ〜 しかしか神社?」
神使「はい。 200年ほど前から宮司と主神の連絡が途絶えているようですね」
神様「神も連絡取れないの?」
神使「はい」
神様「ふ〜ん、 逃げたか?」
神使「いえ、主神から神籍抹消依頼が出ているようで・・・」
神様「神籍抹消?」

190 : ◆8YCWQhLlF2:2016/03/01(火) 01:07:34 ID:wJKXwtFA
神使「はい、そこから先の連絡書類が書かれておらず・・・」
神様「それ以降は分からないと?」
神使「そうですね」
神様「神宮も結構雑な仕事してんのな」
神使「なので、神社自体は廃社にはなっていないようです」
神様「どうすっかな〜 明るいうちにもう一回だけ行ってみるか」
神使「それが良いと思います」

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