神様「神様だっ!」 神使「神力ゼロですが・・・」
Part57
577: ◆8YCWQhLlF2 :2016/10/12(水) 22:54:47 ID:vunJXR6A
ーーー 帰り道
テクテク
神主「しかし、不気味な村ですよね・・・」
神使「山巫女様というのはご存じですか?」
神主「さぁ、私は特に」
巫女「私も存じ上げません」
神使「・・・・・・何かありそうですね。 この村」
神主「・・・・・・」
巫女「私、この村の神社でご奉仕する自信が無くなってきました」シュン
神使「時期に打ち解けますよ」
巫女「だと良いんですが・・・」
580: ◆8YCWQhLlF2 :2016/10/14(金) 18:45:01 ID:X0lq0TGA
ーーー 社務所
神主「それでは、私達は用具を仕舞ってきますので」
巫女「先に中に入っていて下さい」
神使「ありがとうございます」
ガラガラ
神使「ただいま戻りました」
581: ◆8YCWQhLlF2 :2016/10/14(金) 18:45:50 ID:X0lq0TGA
神様「ふあぁ〜 よく寝た」トテトテ
神使「あっ、神様」
神様「お〜 お出かけか?」
神使「外祭に行くとお話ししたと思うのですが・・・」
神様「あ〜 言ってたな。 地鎮式?」
神使「清祓を。 村の方10人くらいでしたね」
神様「ふ〜ん・・・」ジー
神使「?」
582: ◆8YCWQhLlF2 :2016/10/14(金) 18:46:47 ID:X0lq0TGA
神様「お前、風邪でも引いたか?」
神使「私ですか?」
神様「少し顔が赤い気がするけど」
神使「そいうえば、少し悪寒がありますが・・・」
神様「ゆっくり休んどけよ。 お前が寝込むと私の仕事が増える」
神使「神様、寝てるだけじゃないですか・・・」
神様「仕事の効率が良すぎるから早く終わるの!」
神使「・・・そうですか」
583: ◆8YCWQhLlF2 :2016/10/14(金) 18:48:22 ID:X0lq0TGA
ーーー 夜
ピピピピ
神様「38度か・・・」
神使「申し訳ありません・・・」
神様「だから休めと言っただろ」
神使「返すお言葉もございません」
神様「熱が引くまでゆっくり寝てろ」
神使「神様にご迷惑をおかけしてしまい神使失格ですね・・・」
神様「熱が引いたら焼き肉ご馳走しろよ」
神使「はい・・・」
584: ◆8YCWQhLlF2 :2016/10/14(金) 18:49:46 ID:X0lq0TGA
ーーー 翌日・朝
神様「Zzz・・・」コクッ コクッ
チュンチュン
神様「んぁ・・・ 朝?」
神使「う〜ん・・・」ゼェゼェ
神様「?! おい、どうした神使!」
神使「すいません」ゲホッ
神様「昨日より悪化してないか? ちょっと、おでこ貸せ」ピトッ
585: ◆8YCWQhLlF2 :2016/10/14(金) 18:50:39 ID:X0lq0TGA
神様「・・・・・・」
神使「ここまで酷い風邪を引いたの初めてです」ゲホッ ゲホッ
神様「なんで、もっと早く言わないんだよ!」
神使「すいません、神様が気持ちよさそうにお眠りでしたので」
神様「・・・お前、いつから体調が悪くなったのを感じた?」
神使「昨日、外祭に行った後くらいでしょうか」
神様「外祭・・・ 確か清祓って言ってたな」
神使「はい」
神様「・・・・・・」
586: ◆8YCWQhLlF2 :2016/10/14(金) 18:52:02 ID:X0lq0TGA
ーーー 社務所
ガチャ
巫女「あっ、神ちゃんさん。 神使先生の容体はいかがですか?」
神様「少し熱が上がってる感じ」
巫女「そうですか・・・」
神様「・・・・・・」ジィー
巫女「?」
神様「神主君は居る?」
神主「はい、何でしょうか」
神様「昨日、うちの犬ころが清祓に行ったって聞いたけど」
神主「えぇ」
587: ◆8YCWQhLlF2 :2016/10/14(金) 18:52:48 ID:X0lq0TGA
巫女「おはしら山です」
神様「おはしら山・・・ どんな清祓だった?」
神主「普通の・・・ 神宮指定のマニュアルに沿った清祓だと思います」
神様「・・・ちょっとその場所まで案内してもらってもいい?」
神主「・・・・・・」
巫女「私、ご案内します」
神主「分かりました。 私もご一緒いたします」
588: ◆8YCWQhLlF2 :2016/10/14(金) 18:53:48 ID:X0lq0TGA
ーーー おはしら山
神主「神使先生が清祓をしたのはこの場所です」
神様「ふ〜ん、特に変わった場所じゃ・・・・・・ !?」ピタッ
巫女「神ちゃんさん?」
神様「清祓の内容は?」
神主「確か、山の安全祈願だったと」
神様「・・・・・・」
巫女「あっ!」
神様「?」クルッ
589: ◆8YCWQhLlF2 :2016/10/14(金) 18:54:55 ID:X0lq0TGA
村民「・・・・・・」ジィー
神主「村の人が見てますね」
神様「・・・引き上げよう」
巫女「え?」
神主「ご祈祷などをなさるのでは?」
神様「・・・必要ない」スタスタ
神主「あの、神ちゃんさん?」
神様「急げ」
神主「はい」
スタスタ
591: ◆8YCWQhLlF2 :2016/10/15(土) 01:47:30 ID:4DEuBh5k
ーーー 夜・寝室
神様「・・・」ゴソゴソ
神様「え〜と、神ちゃんお守りは・・・ まだあるな」ギュッ
神使「Zzz・・・」
神様「・・・お守りに封じし我が神力を解放す。 我が神使に付きし災厄を緩和せよ」ボソッ
ポワポワ
神様「よし、と」スタッ
トテトテ
592: ◆8YCWQhLlF2 :2016/10/15(土) 01:48:32 ID:4DEuBh5k
神使「神様?」
神様「あっ、悪い起こしたか」
神使「こんなに遅くにお出かけですか?」
神様「・・・・・・」
神使「何をなさるのか知りませんが、あまり無理なさらないで下さいね?」
神様「・・・・・・あぁ」
神使「私もすぐに治りそうですから」
神様「そんな事が分かるのか?」
神使「はい。 神様から御利益を頂きましたから」
593: ◆8YCWQhLlF2 :2016/10/15(土) 01:49:47 ID:4DEuBh5k
神様「そうか・・・ でもおとなしく寝てろ」
神使「・・・分かりました」
神様「私の素晴らしい力を持ってすれば病気の一つや二つちょちょいのちょいだ」
神様「はい、やはり神様は素晴らしい神です」
神様「照れるじゃないか」
神様「いいえ、さすがかわゆい神ちゃんと皆から慕われるだけの事はありますね」
神様「そうだろ? なんと言ってもやはり私はーーー」
神使「あの? 神様・・・・・・」
神様「あ?」
神使「何一人で漫談しているんですか?」
神様「お前の心の代弁をしたんだけど」
594: ◆8YCWQhLlF2 :2016/10/15(土) 01:51:19 ID:4DEuBh5k
神使「いえ・・・ そこまで思っておりませんでしたが・・・」
神様「あっ、そ」
神使「山は冷えます。 暖かくしてお出かけ下さい」
神様「まるで私が山にでも行くような言い方だな」
神使「・・・・・・お供できず申し訳ありません」
神様「そうだな。 エキサイチングになりそうなのに残念だな」フッ
神使「・・・そのご装束、神様によくお似合いです」
神様「お前、自分が買い与えた物を褒めるなんて良い趣味だな」
神使「できれば、後でお写真を取らせて下さい」
神様「嫌です〜」ベー
595: ◆8YCWQhLlF2 :2016/10/15(土) 01:51:55 ID:4DEuBh5k
神使「お気を付けて」
神様「あぁ。 もう少しの辛抱だ、ゆっくり寝ていろ」スタスタ
ガラガラ ピシャ
神様「さてと、行きますか」
スタスタ
596: ◆8YCWQhLlF2 :2016/10/15(土) 01:56:38 ID:4DEuBh5k
ーーー 1時間後
神使「また神様にお守りを使わせてしまいましたね・・・ でも、だいぶ楽になりました」
神使「・・・心配ですが、私が出る幕ではないようですね・・・」シュン
神使「溜まっていた日報でも書いておきますか。 寝ながらでも出来ますし」ゴソゴソ
ストンッ
神使「? これは・・・ たしか、猫神様が神様に渡したK7の議事録・・・」
神使「神様、また私の鞄に入れて・・・ 通りで重いと思いました」ハァ
597: ◆8YCWQhLlF2 :2016/10/15(土) 01:57:50 ID:4DEuBh5k
〜猫神『40ページあたりからの報告書だけでも後で読んで感想聞かせてもらえると嬉しいなぁ〜』〜
神使「・・・・・・」ペラッ
神使「え〜と、四柱結界に関して・・・・・・?」
神使「・・・・・・」ペラ ペラッ
神使「!? これは!」
598: 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/10/15(土) 04:52:30 ID:IEsOxUrQ
ドキドキ
599: 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/10/15(土) 06:55:52 ID:Y9CKqSh.
おいついた!
新作キター!!
かわゆい神ちゃん最高っ!
またかわゆい神ちゃんに会えた記念に
岩手県宮古市産の花見牡蠣(一般牡蠣の三倍の大きさ)を奉納します
猫神様に怒られて鬼牡蠣食べ損ねてたし
鬼牡蠣より小さいかもだけど、是非どうぞ
602: ◆8YCWQhLlF2 :2016/10/15(土) 23:29:07 ID:4DEuBh5k
ーーー
神使「神様、牡蠣が奉納されました」
神様「なに!?」ガバッ
神使「>>599さんにお礼を」
神様「次から私の格好いいシーンが始まる! 見届けよ!」キラッ!
ーーー
603: ◆8YCWQhLlF2 :2016/10/15(土) 23:30:02 ID:4DEuBh5k
ーーー おはしら山
神様「・・・さてと、久しぶりの大仕事だから緊張するな・・・」
神様「体調良し! 神ちゃんお守りよし! それじゃ・・・ 始めますか!!」
神様「我! お守りに封印されし神力を解ーーー」
ウー
ピカピカ
神様「?」
604: ◆8YCWQhLlF2 :2016/10/15(土) 23:31:46 ID:4DEuBh5k
バタン
警官A「君、こんな遅くに何してんの?」
神様「・・・・・・」
警官B「その格好・・・ なに?」
警官A「コスプレ?」
神様「犬ころに買ってもらった装束をバカにすんな! クソポリ公!」
警官A・B「・・・・・・」
神様「あっ! すいません。 私の事なら気にしないで下さい、普通は見えないはずなので」オロオロ
警官B「何言ってんの?」
神様「他の神は見えないんだけど、私は見えちゃうから」アセアセ
605: ◆8YCWQhLlF2 :2016/10/15(土) 23:33:01 ID:4DEuBh5k
警官A「・・・ちょっとパトカー乗ってくれる?」
神様「いや、でも少しやる事があって・・・」
警官B「はいはい、警察署でやって」ガシッ
神様「マジっすか〜!?」ズルズル
バタン
ブーン
神主「・・・・・・」
606: ◆8YCWQhLlF2 :2016/10/15(土) 23:34:14 ID:4DEuBh5k
ーーー 隣町・警察署
警官A「どっから来たの?」
神様「あにあに神社」
警官A「正直に話して?」
神様「だから、あにあに神社から来たの!」
警官A「はいはい。 じゃぁ、あの無人神社で寝泊まりしてるの? 家出?」
神様「無人?」
警官A「あそこの神社は神主さんも居ない無人神社だよ? そうだよな?」
警官B「えぇ、村からの届け出は無人神社となってますね」
神様「・・・・・・」
607: ◆8YCWQhLlF2 :2016/10/15(土) 23:35:38 ID:4DEuBh5k
警官A「身分証ある? 免許証とか」
神様「身分証・・・」ゴソゴソ
警官B「君の名前とか分かるものね」
神様「古いけど・・・ これしか持ってない」スッ
警官A「・・・内務省神社局? なにこれ?」
神様「昔のだから・・・」
警官A「明治33年発行って・・・ 君、いくつよ・・・」
神様「あぁ〜・・・」
警官B「これ、ご先祖様とかの身分証? 内務省に居たんだ、偉かったんだね〜」
神様「・・・・・・」
608: ◆8YCWQhLlF2 :2016/10/15(土) 23:36:50 ID:4DEuBh5k
警官A「学生? それともどこかに勤めたりする?」
神様「勤め先は・・・ 神宮?」
警官A「私に聞かれても・・・ 名刺とかある?」
神様「名刺ならある」スッ
警官A「神宮 広域特務課 審査係・・・ 本当に神社の関係者なの?」
神様「嘘ついたって仕方ねっペ!」
警官A「確認のために電話するけど良いね?」
神様「マジっすか・・・」
警官A「ちょっと電話して確認してくれる?」
警官B「はい」スタスタ
ーーー 帰り道
テクテク
神主「しかし、不気味な村ですよね・・・」
神使「山巫女様というのはご存じですか?」
神主「さぁ、私は特に」
巫女「私も存じ上げません」
神使「・・・・・・何かありそうですね。 この村」
神主「・・・・・・」
巫女「私、この村の神社でご奉仕する自信が無くなってきました」シュン
神使「時期に打ち解けますよ」
巫女「だと良いんですが・・・」
580: ◆8YCWQhLlF2 :2016/10/14(金) 18:45:01 ID:X0lq0TGA
ーーー 社務所
神主「それでは、私達は用具を仕舞ってきますので」
巫女「先に中に入っていて下さい」
神使「ありがとうございます」
ガラガラ
神使「ただいま戻りました」
581: ◆8YCWQhLlF2 :2016/10/14(金) 18:45:50 ID:X0lq0TGA
神様「ふあぁ〜 よく寝た」トテトテ
神使「あっ、神様」
神様「お〜 お出かけか?」
神使「外祭に行くとお話ししたと思うのですが・・・」
神様「あ〜 言ってたな。 地鎮式?」
神使「清祓を。 村の方10人くらいでしたね」
神様「ふ〜ん・・・」ジー
神使「?」
582: ◆8YCWQhLlF2 :2016/10/14(金) 18:46:47 ID:X0lq0TGA
神様「お前、風邪でも引いたか?」
神使「私ですか?」
神様「少し顔が赤い気がするけど」
神使「そいうえば、少し悪寒がありますが・・・」
神様「ゆっくり休んどけよ。 お前が寝込むと私の仕事が増える」
神使「神様、寝てるだけじゃないですか・・・」
神様「仕事の効率が良すぎるから早く終わるの!」
神使「・・・そうですか」
583: ◆8YCWQhLlF2 :2016/10/14(金) 18:48:22 ID:X0lq0TGA
ーーー 夜
ピピピピ
神様「38度か・・・」
神使「申し訳ありません・・・」
神様「だから休めと言っただろ」
神使「返すお言葉もございません」
神様「熱が引くまでゆっくり寝てろ」
神使「神様にご迷惑をおかけしてしまい神使失格ですね・・・」
神様「熱が引いたら焼き肉ご馳走しろよ」
神使「はい・・・」
ーーー 翌日・朝
神様「Zzz・・・」コクッ コクッ
チュンチュン
神様「んぁ・・・ 朝?」
神使「う〜ん・・・」ゼェゼェ
神様「?! おい、どうした神使!」
神使「すいません」ゲホッ
神様「昨日より悪化してないか? ちょっと、おでこ貸せ」ピトッ
585: ◆8YCWQhLlF2 :2016/10/14(金) 18:50:39 ID:X0lq0TGA
神様「・・・・・・」
神使「ここまで酷い風邪を引いたの初めてです」ゲホッ ゲホッ
神様「なんで、もっと早く言わないんだよ!」
神使「すいません、神様が気持ちよさそうにお眠りでしたので」
神様「・・・お前、いつから体調が悪くなったのを感じた?」
神使「昨日、外祭に行った後くらいでしょうか」
神様「外祭・・・ 確か清祓って言ってたな」
神使「はい」
神様「・・・・・・」
586: ◆8YCWQhLlF2 :2016/10/14(金) 18:52:02 ID:X0lq0TGA
ーーー 社務所
ガチャ
巫女「あっ、神ちゃんさん。 神使先生の容体はいかがですか?」
神様「少し熱が上がってる感じ」
巫女「そうですか・・・」
神様「・・・・・・」ジィー
巫女「?」
神様「神主君は居る?」
神主「はい、何でしょうか」
神様「昨日、うちの犬ころが清祓に行ったって聞いたけど」
神主「えぇ」
587: ◆8YCWQhLlF2 :2016/10/14(金) 18:52:48 ID:X0lq0TGA
巫女「おはしら山です」
神様「おはしら山・・・ どんな清祓だった?」
神主「普通の・・・ 神宮指定のマニュアルに沿った清祓だと思います」
神様「・・・ちょっとその場所まで案内してもらってもいい?」
神主「・・・・・・」
巫女「私、ご案内します」
神主「分かりました。 私もご一緒いたします」
588: ◆8YCWQhLlF2 :2016/10/14(金) 18:53:48 ID:X0lq0TGA
ーーー おはしら山
神主「神使先生が清祓をしたのはこの場所です」
神様「ふ〜ん、特に変わった場所じゃ・・・・・・ !?」ピタッ
巫女「神ちゃんさん?」
神様「清祓の内容は?」
神主「確か、山の安全祈願だったと」
神様「・・・・・・」
巫女「あっ!」
神様「?」クルッ
589: ◆8YCWQhLlF2 :2016/10/14(金) 18:54:55 ID:X0lq0TGA
村民「・・・・・・」ジィー
神主「村の人が見てますね」
神様「・・・引き上げよう」
巫女「え?」
神主「ご祈祷などをなさるのでは?」
神様「・・・必要ない」スタスタ
神主「あの、神ちゃんさん?」
神様「急げ」
神主「はい」
スタスタ
591: ◆8YCWQhLlF2 :2016/10/15(土) 01:47:30 ID:4DEuBh5k
ーーー 夜・寝室
神様「・・・」ゴソゴソ
神様「え〜と、神ちゃんお守りは・・・ まだあるな」ギュッ
神使「Zzz・・・」
神様「・・・お守りに封じし我が神力を解放す。 我が神使に付きし災厄を緩和せよ」ボソッ
ポワポワ
神様「よし、と」スタッ
トテトテ
592: ◆8YCWQhLlF2 :2016/10/15(土) 01:48:32 ID:4DEuBh5k
神使「神様?」
神様「あっ、悪い起こしたか」
神使「こんなに遅くにお出かけですか?」
神様「・・・・・・」
神使「何をなさるのか知りませんが、あまり無理なさらないで下さいね?」
神様「・・・・・・あぁ」
神使「私もすぐに治りそうですから」
神様「そんな事が分かるのか?」
神使「はい。 神様から御利益を頂きましたから」
593: ◆8YCWQhLlF2 :2016/10/15(土) 01:49:47 ID:4DEuBh5k
神様「そうか・・・ でもおとなしく寝てろ」
神使「・・・分かりました」
神様「私の素晴らしい力を持ってすれば病気の一つや二つちょちょいのちょいだ」
神様「はい、やはり神様は素晴らしい神です」
神様「照れるじゃないか」
神様「いいえ、さすがかわゆい神ちゃんと皆から慕われるだけの事はありますね」
神様「そうだろ? なんと言ってもやはり私はーーー」
神使「あの? 神様・・・・・・」
神様「あ?」
神使「何一人で漫談しているんですか?」
神様「お前の心の代弁をしたんだけど」
594: ◆8YCWQhLlF2 :2016/10/15(土) 01:51:19 ID:4DEuBh5k
神使「いえ・・・ そこまで思っておりませんでしたが・・・」
神様「あっ、そ」
神使「山は冷えます。 暖かくしてお出かけ下さい」
神様「まるで私が山にでも行くような言い方だな」
神使「・・・・・・お供できず申し訳ありません」
神様「そうだな。 エキサイチングになりそうなのに残念だな」フッ
神使「・・・そのご装束、神様によくお似合いです」
神様「お前、自分が買い与えた物を褒めるなんて良い趣味だな」
神使「できれば、後でお写真を取らせて下さい」
神様「嫌です〜」ベー
595: ◆8YCWQhLlF2 :2016/10/15(土) 01:51:55 ID:4DEuBh5k
神使「お気を付けて」
神様「あぁ。 もう少しの辛抱だ、ゆっくり寝ていろ」スタスタ
ガラガラ ピシャ
神様「さてと、行きますか」
スタスタ
596: ◆8YCWQhLlF2 :2016/10/15(土) 01:56:38 ID:4DEuBh5k
ーーー 1時間後
神使「また神様にお守りを使わせてしまいましたね・・・ でも、だいぶ楽になりました」
神使「・・・心配ですが、私が出る幕ではないようですね・・・」シュン
神使「溜まっていた日報でも書いておきますか。 寝ながらでも出来ますし」ゴソゴソ
ストンッ
神使「? これは・・・ たしか、猫神様が神様に渡したK7の議事録・・・」
神使「神様、また私の鞄に入れて・・・ 通りで重いと思いました」ハァ
597: ◆8YCWQhLlF2 :2016/10/15(土) 01:57:50 ID:4DEuBh5k
〜猫神『40ページあたりからの報告書だけでも後で読んで感想聞かせてもらえると嬉しいなぁ〜』〜
神使「・・・・・・」ペラッ
神使「え〜と、四柱結界に関して・・・・・・?」
神使「・・・・・・」ペラ ペラッ
神使「!? これは!」
598: 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/10/15(土) 04:52:30 ID:IEsOxUrQ
ドキドキ
599: 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/10/15(土) 06:55:52 ID:Y9CKqSh.
おいついた!
新作キター!!
かわゆい神ちゃん最高っ!
またかわゆい神ちゃんに会えた記念に
岩手県宮古市産の花見牡蠣(一般牡蠣の三倍の大きさ)を奉納します
猫神様に怒られて鬼牡蠣食べ損ねてたし
鬼牡蠣より小さいかもだけど、是非どうぞ
ーーー
神使「神様、牡蠣が奉納されました」
神様「なに!?」ガバッ
神使「>>599さんにお礼を」
神様「次から私の格好いいシーンが始まる! 見届けよ!」キラッ!
ーーー
603: ◆8YCWQhLlF2 :2016/10/15(土) 23:30:02 ID:4DEuBh5k
ーーー おはしら山
神様「・・・さてと、久しぶりの大仕事だから緊張するな・・・」
神様「体調良し! 神ちゃんお守りよし! それじゃ・・・ 始めますか!!」
神様「我! お守りに封印されし神力を解ーーー」
ウー
ピカピカ
神様「?」
604: ◆8YCWQhLlF2 :2016/10/15(土) 23:31:46 ID:4DEuBh5k
バタン
警官A「君、こんな遅くに何してんの?」
神様「・・・・・・」
警官B「その格好・・・ なに?」
警官A「コスプレ?」
神様「犬ころに買ってもらった装束をバカにすんな! クソポリ公!」
警官A・B「・・・・・・」
神様「あっ! すいません。 私の事なら気にしないで下さい、普通は見えないはずなので」オロオロ
警官B「何言ってんの?」
神様「他の神は見えないんだけど、私は見えちゃうから」アセアセ
605: ◆8YCWQhLlF2 :2016/10/15(土) 23:33:01 ID:4DEuBh5k
警官A「・・・ちょっとパトカー乗ってくれる?」
神様「いや、でも少しやる事があって・・・」
警官B「はいはい、警察署でやって」ガシッ
神様「マジっすか〜!?」ズルズル
バタン
ブーン
神主「・・・・・・」
606: ◆8YCWQhLlF2 :2016/10/15(土) 23:34:14 ID:4DEuBh5k
ーーー 隣町・警察署
警官A「どっから来たの?」
神様「あにあに神社」
警官A「正直に話して?」
神様「だから、あにあに神社から来たの!」
警官A「はいはい。 じゃぁ、あの無人神社で寝泊まりしてるの? 家出?」
神様「無人?」
警官A「あそこの神社は神主さんも居ない無人神社だよ? そうだよな?」
警官B「えぇ、村からの届け出は無人神社となってますね」
神様「・・・・・・」
607: ◆8YCWQhLlF2 :2016/10/15(土) 23:35:38 ID:4DEuBh5k
警官A「身分証ある? 免許証とか」
神様「身分証・・・」ゴソゴソ
警官B「君の名前とか分かるものね」
神様「古いけど・・・ これしか持ってない」スッ
警官A「・・・内務省神社局? なにこれ?」
神様「昔のだから・・・」
警官A「明治33年発行って・・・ 君、いくつよ・・・」
神様「あぁ〜・・・」
警官B「これ、ご先祖様とかの身分証? 内務省に居たんだ、偉かったんだね〜」
神様「・・・・・・」
608: ◆8YCWQhLlF2 :2016/10/15(土) 23:36:50 ID:4DEuBh5k
警官A「学生? それともどこかに勤めたりする?」
神様「勤め先は・・・ 神宮?」
警官A「私に聞かれても・・・ 名刺とかある?」
神様「名刺ならある」スッ
警官A「神宮 広域特務課 審査係・・・ 本当に神社の関係者なの?」
神様「嘘ついたって仕方ねっペ!」
警官A「確認のために電話するけど良いね?」
神様「マジっすか・・・」
警官A「ちょっと電話して確認してくれる?」
警官B「はい」スタスタ
神様「神様だっ!」 神使「神力ゼロですが・・・」
Part1<< Part53 Part54 Part55 Part56 Part57 Part58 Part59 Part60 Part61 >>Part160
評価する!(10086)
ショートストーリーの人気記事
女「ハローハロー。誰かいませんか?どうぞ」
→記事を読む
キモオタ「我輩がおとぎ話の世界に行くですとwww」ティンカーベル「そう」
→記事を読む
魔王「世界の半分はやらぬが、淫魔の国をくれてやろう」
→記事を読む
男「少し不思議な話をしようか」女「いいよ」
→記事を読む
同僚女「おーい、おとこ。起きろ、起きろー」
→記事を読む
妹「マニュアルで恋します!」
→記事を読む
きのこの山「最後通牒だと……?」たけのこの里「……」
→記事を読む
月「で……であ…でぁー…TH…であのて……?」
→記事を読む
彡(゚)(゚)「お、居酒屋やんけ。入ったろ」
→記事を読む
魔法使い「メラしか使えない」
→記事を読む