神様「神様だっ!」 神使「神力ゼロですが・・・」
Part146
Part1<<
Part142
Part143
Part144
Part145
Part146
Part147
Part148
Part149
Part150
>>Part160
評価する!(9992)
評価する!(9992)
247: ◆8YCWQhLlF2 :2020/05/08(金) 22:13:02 ID:.WD6eC8k
――― 本殿前
神使「忍神様は本殿に置いたままで大丈夫でしょうか・・・」
神様「放っておけばすぐ回復するだろ。 アイツ忍びだし」
神使「神様の忍びのイメージってどうなっているんです?」
神様「そんな事より、サッサと始めるぞ」
少女「これから一体何をするの?」
神様「ツグちゃんを見えるようにする」
少女「ツグを?」
248: ◆8YCWQhLlF2 :2020/05/08(金) 22:13:52 ID:.WD6eC8k
神様「この土器を一時的に神体にして神力を入れた」
神使「なるほど、その神力を継姫様が取り込むという事ですね?」
少女「さっきの拷問はそういう事・・・」
神様「拷問じゃないよ? 儀式」
少女「・・・物は言いようね」
神様「ツグちゃ~ん、良い子だからこの神力をたんとお食べ~」
神使「少女さん、継姫様のご様子は?」
少女「もの凄い勢いで拒絶してるわ」
神様「根性ねーな。 怖いんでちゅか~」ベロベロ
神使「神様、あまり挑発しないで下さい」
少女「ツグ? 物は試し、やってみたらどう?」
249: ◆8YCWQhLlF2 :2020/05/08(金) 22:14:49 ID:.WD6eC8k
神使「・・・・・・。どうですか?」
少女「ダメね」ハァ
神様「何かツグがノッて来る魔法の言葉ってないの?」
少女「・・・・・・。 ツグ? 言うこと聞いて実体化できたらチョコを沢山あげるわ」
神様「チョコ?」
少女「大好物なの。 まぁ食べられないから、いつもは匂いだけで我慢しているけど」
神様「私のピエーロマルコニーニを1個上げるぞ」
少女「・・・・・・。 全部寄越せですって」
神様「オッケーオッケ~。 んじゃ神体の上に手をかざすように言って」
少女「もうかざしているわ」
神様「早いな・・・ よし、犬ころ私のお守り一つ出してくれ」
神使「お守りですか?」ゴソゴソ
250: ◆8YCWQhLlF2 :2020/05/08(金) 22:15:38 ID:.WD6eC8k
神様「それを通して神力の波長を変換しながらツグに流し込む」
神使「そんな事出来るんですか?」
神様「知らないけど大丈夫だろ。 土器とツグの手の間に差し込む感じで持ってろ」
神使「継姫様の手が私には見えないのですが・・・」
少女「貸して。 私がやるわ」
神使「お手数おかけします。 よろしくお願いします」
神様「あっ、それは~」
少女「私じゃダメだったかしら?」
神様「う~ん・・・ 大丈夫、それで行こう。 少女ちゃんナイスアイデア!」グッ
少女「?」
251: ◆8YCWQhLlF2 :2020/05/08(金) 22:16:09 ID:.WD6eC8k
神様「犬ころ、お守りもう一個もってる?」
神使「はい、ございますが」スッ
神様「こっちのお守りは少女ちゃんが握って持ってて」
少女「私が?」
神様「ただのお守りだから。 さっ位置について」
少女「・・・こんな感じで良いかしら?」
神様「グ~。 んじゃいきますか」
神様「秘技、神力を移す何か良い感じの儀式!」
ポワポワ
神様「ツグの様子は?」
少女「・・・ツグって呼ぶなって騒いでます」
神様「大丈夫そうだな。 一気に行くから気を緩めるなよ~」
神様「神力解放!」
ピカピカ
少女「くっ!」
神使「少女さん大丈夫ですか!?」
少女「ちょ、ツグ! 少し我慢しなさい! 私だって結構キツいんだから!」
神様「もう一息! 根性見せろ~」
253: ◆8YCWQhLlF2 :2020/05/08(金) 22:17:30 ID:.WD6eC8k
ピカピカ
バチバチッ
少女「うっ!」
神使「凄い光ですね。 目を開けていられません」
神様「あっ、目やられるからあんまり見るなよ」
神使「そういう事は先に言って下さい!」
シュー
神様「終わった。 目を開けて大丈夫」
少女「ん・・・ 何か不思議な感じが・・・ あっ」
継姫「・・・・・・」
254: ◆8YCWQhLlF2 :2020/05/08(金) 22:18:15 ID:.WD6eC8k
神様「えっと・・・ 初めましてでオッケ?」
継姫「き、貴様・・・ さっきはよくも我を侮辱してくれたな・・・」ワナワナ
少女「すごい・・・ ツグがハッキリ見える・・・」
継姫「えっ? 本当也か!?」
神様「どうよ、私の実力は。 これが神宮きっての最強にかわゆい女神の力だナリ」ニヤッ
継姫「真似をするでない!」
神様「あれ? もしかして、ちょっとビビっちゃった? まぁ無理もない! 我の力を前に―――」
継姫「もー頭にきた也! 貴様を血祭りに上げてくれるわ!!」カッ
255: ◆8YCWQhLlF2 :2020/05/08(金) 22:19:05 ID:.WD6eC8k
少女「ツグ!!」
ゴツン
継姫「痛い! 痛い也ー!!」ジタバタ
少女「ダメよ、そんなに威張っちゃ」
継姫「うっ! うるさい! 彼奴とは決して相まみえる存在ではない也!」
少女「あの方は神宮の女神様なんでしょ? ツグよりも格上じゃないの」
継姫「ち、違うわ! 彼奴と我は全く別の存在であって―――」
神様「いや、本当に初対面で。 マジでどちら様です?」
継姫「この期に及んでまだそんな戯れ言を!」グヌヌ
神様「そ~んな小学生みたいなかわゆい姿で言われても、ねぇ?」ニヤッ
少女「小学生」プッ
継姫「少女ー!」
256: ◆8YCWQhLlF2 :2020/05/08(金) 22:19:53 ID:.WD6eC8k
神様「それに、随分と面白い格好をしてますなぁ」
継姫「我が装束をバカにする気か!」
神様「いや、それ私が卑弥呼してたときの時代くらいのヤツじゃね?」
継姫「貴様らが真似をしたのではないか! これは我らが先に考えたもの也!!」
神様「へー そうなんだー すごいねー」
継姫「もう完全に怒った也! 少女、此奴らをたたきのめす也や!」
少女「神ちゃんさんは最高神なんでしょ? ツグより偉いんじゃないの?」
継姫「我の方が先にこの地へ住み着いた也や! ヤツら一族は我よりも後に誕生した存在也!」
神使「え!?」
少女・神様「そうなの?」
継姫「あー! イラつく! イラつく也!!」ジタバタ
257: ◆8YCWQhLlF2 :2020/05/10(日) 00:02:29 ID:7lKEZsoE
少女「うるさいわね。 黙らないと1週間口きいてあげないわよ?」
継姫「・・・・・・」チラッ
少女「何よ」
継姫「1週間って・・・」ボソッ
神様「やーい、怒られてやんの。 シュンとしちゃってかわゆいでチュね~」
継姫「貴様・・・ いい加減にしろ! 少女は・・・ 少女は明日には―――」
少女「ツグ!」
継姫「・・・・・・。 ごめんなさい也」シュン
神様「それって、本当に回避できないのか?」
神使「神事がトリガーになっているのでしたら、何かしら方法があるのでは?」
少女「実際はこの60年祭りなんてやっていないし、神事なんかそもそも無いんだけど」
258: ◆8YCWQhLlF2 :2020/05/10(日) 00:03:46 ID:7lKEZsoE
神使「では、本当に少女さんは明日・・・」
少女「今回は土器があるから、その土器で頭を強打されるパターンね」
神様「で、お前が時間を戻していると」
継姫「そうだ」
神様「60回も?」
継姫「くどい」
神様「正気か? お前・・・」
継姫「他に・・・ 他にどうしろというのだ!」
神様「・・・・・・」
継姫「少女がいなくなってしまうんだぞ! それだけは・・・ それだけはダメだ!」
神様「何がダメなんだよ」
259: ◆8YCWQhLlF2 :2020/05/10(日) 00:05:55 ID:7lKEZsoE
継姫「少女がいなければ、我も消えてしまう」
神様「あ? お前、そんな事で繰り返しなんかしてるのか?」
継姫「そんな事・・・ だと?」ギロッ
神様「そうだよ。 そんな理由で少女ちゃんは60回も殺されたんだぞ?」
継姫「!?」
神様「少女ちゃんの心をどれだけ痛めつけているか分かってんのか?」
継姫「我と少女が必死で生きようとした時間をバカにするな!!」
少女「ふふっ」
継姫「何がおかしい也や、少女」
少女「だって、いつもなら社務所で震えて明日への死のカウントダウンに怯えている時間よ?」
継姫「それがどうしたという也」
260: ◆8YCWQhLlF2 :2020/05/10(日) 00:06:28 ID:7lKEZsoE
少女「分からないの? いつもと違う展開なのが」
継姫「・・・まさか、此奴らが流れを変えるとでも」
少女「思ってる」
継姫「本気也か?」
神様「ツグちゃ~ん、少女お姉ちゃんの言う事はちゃんと聞かないとダメでちゅよ~」
継姫「貴様ぁ・・・ どこまでも我を侮辱しおって」グヌヌ
神使「神様? いい加減にして下さい」
神様「へいへい」
少女「ツグと神ちゃんさんて似てるわね」フフッ
神様・継姫「似てない也!」
継姫「だから真似をするでない!!」
261: ◆8YCWQhLlF2 :2020/05/10(日) 00:07:05 ID:7lKEZsoE
神様「ま、少女ちゃんの言うとおり今回は間違いなく回避できる」
少女・継姫「!?」
神使「神様、またそんな安請け合いを・・・」
継姫「どうするという也や・・・ この60年、我ですら惨状を回避できず見守ることしか出来なかったんだぞ」
神様「見守る?」
継姫「我は少女以外に姿は見えぬ。 触れることすら出来ずににどうしろというのだ・・・」
神様「私見えてるけど。 犬ころはどう?」
継姫「はっきりと確認できます。 なんならお声も届いております」
神様「だ、そうだ」ポンポン
継姫「なっ!」
262: ◆8YCWQhLlF2 :2020/05/10(日) 00:07:54 ID:7lKEZsoE
少女「そういえば・・・ 確かにツグを触れるわね」ペタペタ
継姫「!?」
少女「あら、ツグって意外と肌が柔いのね」ウリウリ
継姫「にゅあ、やめりょにゃりぃ」
少女「なんか憎たらしいほどすべすべな肌ね」イラッ
継姫「えい! いい加減に顔をいじるではない!」
神様「今回お前は実体化してるし、イレギュラーに私達もいる」
継姫「・・・・・・」
神様「これで回避できないなんて考える方がおかしいだろ」
継姫「少女が人である以上運命には逆らえない・・・ それは絶対だ」
神様「それでも今までお前は回避しようとしたんだろ?」
継姫「・・・・・・」
263: ◆8YCWQhLlF2 :2020/05/10(日) 00:08:32 ID:7lKEZsoE
神様「話を聞いた限りでは、少女ちゃんが殺されるパターンが必ずしも同じではないみたいだけど?」
少女「そうね。 直前までの行動で多少変わるわね」
神使「なるほど。 つまり死を回避できる可能性も存在すると」
神様「0%ではないって事だ」
継姫「この60年一度も存在しなかった也」
神様「日本の神は確率を扱って運を開くのだよ」ニシシ
一同「?」
神様「大丈夫、少女ちゃんは絶対に死なない。 私が約束しよう」
継姫「その自身はどこから来る也や・・・」ジトー
神様「良い作戦があるんだわ。 聞くか?」ニヤッ
264: ◆8YCWQhLlF2 :2020/05/10(日) 00:11:54 ID:7lKEZsoE
次の更新少し間が空くナリ
265: 以下、名無しが深夜にお送りします :2020/05/10(日) 00:25:52 ID:Bx8WvKRY
待つなりよー
266: 以下、名無しが深夜にお送りします :2020/05/10(日) 11:16:26 ID:ActrTXUE
マジか
正座して待ってるわ
〓〓〓修正
継姫「その自身はどこから来る也や・・・」ジトー
↓
継姫「その自信はどこから来る也や・・・」ジトー
〓〓〓
継姫「・・・続ける也!」
神様「ナリ」ニヤッ
―――
神様「神様だっ!」 神使「神力ゼロですが・・・」
Part1<< Part142 Part143 Part144 Part145 Part146 Part147 Part148 Part149 Part150 >>Part160
評価する!(9992)
ショートストーリーの人気記事
女「ハローハロー。誰かいませんか?どうぞ」
→記事を読む
キモオタ「我輩がおとぎ話の世界に行くですとwww」ティンカーベル「そう」
→記事を読む
魔王「世界の半分はやらぬが、淫魔の国をくれてやろう」
→記事を読む
男「少し不思議な話をしようか」女「いいよ」
→記事を読む
同僚女「おーい、おとこ。起きろ、起きろー」
→記事を読む
妹「マニュアルで恋します!」
→記事を読む
きのこの山「最後通牒だと……?」たけのこの里「……」
→記事を読む
月「で……であ…でぁー…TH…であのて……?」
→記事を読む
彡(゚)(゚)「お、居酒屋やんけ。入ったろ」
→記事を読む
魔法使い「メラしか使えない」
→記事を読む