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神様「神様だっ!」 神使「神力ゼロですが・・・」

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Part132
740: ◆8YCWQhLlF2 :2019/01/09(水) 07:18:57 ID:9436ABs2
A子「じゃ〜ね〜 神使さーん」
神様「じゃ〜ね〜 クソ犬ー」
神使「神様はダメです」ガシッ
神様「がー! メロン飴が! メロン飴が私を呼んでいるんだー!!」ジタバタ
神使「呼んでませんから。 私達は倉庫の方に行きますよ」
神様「私も高速ペロペロしたいー!!」ズルズル

744: ◆8YCWQhLlF2 :2019/01/10(木) 02:46:55 ID:qSIVsP1Y
─── 倉庫前
神様「うー 寒ぶ」ブルブル
神使「まだ時間もありますし少し離れたところで監視しましょうか」
神様「こんな寒いのに外で監視とかありえないだろ。 本当に今日が過去の少女ちゃんが来る日かも分からないのに」
神使「そうですが・・・ では、一度社務所に戻ります?」
神様「ん〜・・・」
神使「神様?」
神様「・・・・・・。 中に入ろうぜー」
神使「倉庫の中にですか? 少女さんが来てからの方が良いのでは」
神様「いいから」トテトテ
神使「ちょ、神様」

745: ◆8YCWQhLlF2 :2019/01/10(木) 02:47:45 ID:qSIVsP1Y
ギィー
神使「また勝手に入ったら少女さんに─── !?」
神様「よ、久しぶり」
少女母「お久しぶり、神ちゃん。 そして」
神使「は、初めまして。 神様のお付きで神使と申します」
少女母「こんにちは」ニコッ
神使「もしかして、少女さんのお母様ですか?」
少女母「はい」
神様「いつの時代から?」
少女母「今から123年前」
神様「やっぱり今日で合ってたか」

746: ◆8YCWQhLlF2 :2019/01/10(木) 02:48:39 ID:qSIVsP1Y
少女母「もうじき7歳の時の娘が来るわ。 その子を戻さないとね」
神様「人が多いし結構見られちゃうから修正も必要だな」
少女母「子供一人が見られた位じゃ時間軸なんて変わらないわ。 特にこれだけ多ければね」
神様「そうなの? んじゃ私達も挨拶しようかな」
少女母「それは勘弁して欲しいかな。 さすがに二人に見られると事象が確定しちゃうし」
神使「印象が強すぎるという事ですね?」
少女母「もし会うんだったら過去を少し弄らせてもうらうけど」
神使「会うのは止めておきましょう」
少女母「よかった。 正直言うと時間移動できる力も残り少ないしね」
神様「そう言えば、お前元の時代に帰ってないだろ。 失踪したことになっているぞ」
少女母「この後少しやることがあってね」
神様「まさか戻れないのか?」
少女母「」ニコッ
神様「・・・・・」

747: ◆8YCWQhLlF2 :2019/01/10(木) 02:49:16 ID:qSIVsP1Y
少女母「ねぇ神ちゃん、ここ覚えてる?」
神様「?」
少女母「私、ここで神ちゃんに初めて会ったの」
神様「ここが・・・ あの時は周りに何も無かったからな」
少女母「2000年以上前だものね。 でも、私にとってはとても大切な場所」
神様「そうか」
少女母「他の人にはない力を持って生まれて・・・ 神ちゃんに救われなかったら私・・・」
神様「あの時のお前、酷い状態だったもんな。 精神も体もボロボロで」
少女母「でも、そういう過去があったからこそ、今の私がいてあの子もいる」
神様「そうだな」


748: ◆8YCWQhLlF2 :2019/01/10(木) 02:50:40 ID:qSIVsP1Y
少女母「あの子も私と同じ力を持ってしまって、もう少し側にいてやりたかったんだけど・・・」
神様「大丈夫。 良い子に育ってるよ」
少女母「ありがとう、神ちゃん」ニコッ
 お母さーん?
神様「やべ、小さい方の少女が来た!」アワアワ
神使「見ちゃうとまずいですね。 神様、箱! この箱に入りましょう」
神様「声は聞こえちゃうけど大丈夫か?」
少女母「はい、耳栓」スッ
神使「ありがとうございます」
神様「私は?」
少女母「1個しかないから、神ちゃんは耳を塞いでおいてね」
神様「マジっすか!?」
少女母「絶対に覗き見はしないでね?」
神様「しゃーねな。 急げ!」ゴソゴソ

749: ◆8YCWQhLlF2 :2019/01/10(木) 02:51:20 ID:qSIVsP1Y
 ギー
幼子「お母さん? どこ?」テクテク
 ガタガタ
幼子「!?」ビクッ
少女母「幼子」
少女「お母さん!」タッタッタッ
少女母「こんな所でどうしたの?」
幼子「あのね、お祭り見てたら迷子になっちゃったの」
少女母「沢山の人がいるものね。 でも、もう大丈夫よ」ニコッ

750: ◆8YCWQhLlF2 :2019/01/10(木) 02:53:58 ID:qSIVsP1Y
幼子「ねぇ、あのガタガタしてる箱は何?」
少女母「あれは、お母さんと幼子の宝物。 幼子が大きくなったら一緒に開けましょうね」
幼子「うん!」
少女母「お母さんちょっとお仕事があるから、先に帰っててね」
少女「はい!」ニコッ
少女母「この小屋の裏に光った穴があるから、そこからお帰り」
幼子「はーい!」タッタッタッ
ギー バタン
─── 外
 幼子「♪〜」タッタッタッ
少女「あれ? 今だれか小屋から出てきたような・・・」
A子「少女ちゃん? どったの?」ペロペロペロ
少女「・・・・・・。 !?」タッタッタッ

751: ◆8YCWQhLlF2 :2019/01/10(木) 02:55:20 ID:qSIVsP1Y
─── 小屋の中
神様「行った?」ニョキ
少女母「えぇ」
神様「ふ〜 危機一ぱ───」
 ギー
神様「!?」バタン
少女「神様、神使さん、いますか? 今、だれかここから・・・ !?」ハッ

752: ◆8YCWQhLlF2 :2019/01/10(木) 02:56:10 ID:qSIVsP1Y
少女母「久しぶり」
少女「お母・・・ さん・・・?」
少女母「」ニコッ
少女「本当に・・・ お母さん・・・」
少女母「未来のあなたに会いたくて、お母さんズルして見に来ちゃった。 な〜んて」ニコッ
少女「お母さん・・・ お母さーん!!」ダキッ
少女母「ふふふ。 小さいあなたより甘えん坊さんだこと」ナデナデ
少女「お母さーん! 会いた・・・ かった・・・」グスッ
少女母「ごめんね、あなたには辛い思いをさせてしまって」

753: ◆8YCWQhLlF2 :2019/01/10(木) 02:57:03 ID:qSIVsP1Y
少女「そうなんだ、やっぱりこの時代に・・・ さっき出て行ったのって・・・」
少女母「7歳の時の少女」
少女「やっぱり・・・ ごめんなさい。 わたし力の使い方が分からなくて、気付いたらここに・・・」
少女母「お母さんだって最初はそうだった」
少女「でも、あの日以来お母さんは戻ってこなかった・・・ 私がお母さんを」グッ
少女母「心配しないで? それとこれとは別の事象だから。 あなたが心配することじゃないわ」
少女「・・・・・・。 ねぇ、お母さんって昔、神さまだったの?」
少女母「神ちゃんから聞いたの?」
少女「」コクリ
少女母「そうよ。 これでも“時の女神”なんて呼ばれてたすごい神さまだったんだから」
少女「時の女神・・・」

754: ◆8YCWQhLlF2 :2019/01/10(木) 02:57:57 ID:qSIVsP1Y
少女母「お母さんの言う事が信用できない?」
少女「そんな事ない」
少女母「必ずまた会えるから」
少女「お母さん」
少女母「だから、ね?」
少女「うん」
ガタガタ
少女「?」
少女母「そうだ。 これ、覚えてる?」
少女「箱・・・ 昨日の朝はなかったのにいつの間に・・・」
少女母「あなたが大きくなったら開けるって約束したわね」
少女「私とお母さんの宝物・・・」

755: ◆8YCWQhLlF2 :2019/01/10(木) 02:58:43 ID:qSIVsP1Y
少女母「開けてみましょうか」
少女「いいの?」
少女母「えぇ。 私の宝物、そしてあなたにも宝物になって欲しいな」
少女「」テクテク
パカッ
神様「ちっす。あなたの宝物です」
神使「すいません」
少女「・・・・・・」

756: ◆8YCWQhLlF2 :2019/01/10(木) 02:59:40 ID:qSIVsP1Y
神様「お気に召しませんでしたか?」
少女「ふふっ、お母さんの宝物って───」
シーン
少女「お母さん?」キョロキョロ
少女「お母さん? お母・・・さん・・・」シュン
神使「少女さん・・・」
神様「・・・・・・」

757: 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/01/10(木) 06:49:42 ID:0nVvcWdw
おつ
悲しくなってきた

758: ◆8YCWQhLlF2 :2019/01/11(金) 20:34:34 ID:irKyNpU6
─── 参道
テクテク
神使「なんだか不思議な感覚ですね」
神様「あ?」
神使「100年以上前の方にお会いしたんですよ?」
神様「あ〜」
神使「過去・現在・未来ってどういう繋がりなんですかね」
神様「私は常に未来を見据えているから過去なんか気にしないけどね」
神使「過去を変えれば未来が変わる。 未来を変えれば過去が変わる・・・ よく分からないですね」
神様「本当は変わらないんじゃないか?」
神使「?」
神様「それを証明する手立てはないけどな」
神使「そうですね」

759: ◆8YCWQhLlF2 :2019/01/11(金) 20:35:35 ID:irKyNpU6
ガサゴソ
神様「?」
神使「森の奥ですね。 狸さんでしょうか?」
神様「いや、あれって・・・」ジー
神使「誰かいる感じがしますね。 暗くてよく見えませんが」
神様「あれ少女ちゃんだよ。 何であんな所にいるんだ?」
 少女「」キョロキョロ
神様「おーい! 少女ちゃ───」
 少女「!?」ビクッ
 シュンッ
神様・神使「!?」
神使「・・・・・・。 今消えませんでした?」

760: ◆8YCWQhLlF2 :2019/01/11(金) 20:36:37 ID:irKyNpU6
 少女「どうしたんですか? こんな所で」テクテク
神様・神使「え?」クルッ
少女「? 森に何かあるんですか?」キョロキョロ
神様「少女ちゃん? いま森の中に」
少女「私、参道から歩いてきましたけど。 やっぱりお母さんは見つかりませんでした・・・」
神様「あ、うん。 でも・・・ あれ?」
少女「お話しがあります。 後ほど社務所で」タッタッタッ
神様「・・・・・・」

761: ◆8YCWQhLlF2 :2019/01/11(金) 20:37:21 ID:irKyNpU6
神使「神様、本当に森の中にいたのは少女さんなんですか?」
神様「間違いない。 私、これでも視力4.0あるから見間違うなんて事は絶対にない」
神使「4.0なんて数字あるんですか・・・」
神様「あれは間違いなく少女ちゃんだった」
神使「考えられるのは18歳の時の少女さんという事ですね」
神様「もんぺ穿いてた。 もんぺ」
神使「まさか、少女さんがこの時代までいる原因を作ったのは・・・」
神様・神使「・・・・・・」
神様「やべ、どうしよう」
神使「大変な事をしてしまったような気がします」

762: ◆8YCWQhLlF2 :2019/01/11(金) 20:38:02 ID:irKyNpU6
神様「お前、過去の自分に意識を移して回避してこい」
神使「できるわけないじゃないですか・・・ それこそ神様はどうなんです?」
神様「私を誰だと思ってんだよ、そんな神っぽいこと出来る分けねーだろ! ふざけんな!」
神使「逆ギレしないで下さい・・・」
神様「どうする、逃げるか?」
神使「最低ですね・・・ きちんと少女さんにお話をしたほうが」
神様「そ、そうね。 私は終始土下座をするからお前から話を───」
 カサカサ
神様「?」
神使「どうされました?」
神様「・・・・・・。 いや、私ちょっとコーラ買ってくる」トテトテ
神使「あ、ちょっと神様逃げないで下さいよ」


763: ◆8YCWQhLlF2 :2019/01/11(金) 20:39:07 ID:irKyNpU6
─── 森の奥
神様「よ」
少女母「」ニコッ
神様「え〜と・・・ いつのお前?」
少女母「さっき会ったばかりの私」ペロッ
神様「あ〜 やっぱまだいたんだ。 っていうかなんでお前もメロン飴持ってるの?」
少女母「事象の収束って知ってる?」
神様「何だよ急に・・・ 確か、いくつかに分かれたメロン飴が最終的には1つになるって事だっけ?」
少女母「そう。 メロン飴じゃなくて時間だけどね」ペロッ
神様「・・・・・・。 それがどうした?」
少女母「あの子が狙われているって事も知ってる?」
神様「この前少女ちゃんから聞いた」

764: ◆8YCWQhLlF2 :2019/01/11(金) 20:40:40 ID:irKyNpU6
少女母「あの子はこの先、生きている限り狙われる」
神様「あ? でもその度に回避したって・・・ まさか!?」
少女母「そう、事象の収縮。 あの子が狙われることは確定しているわ」ペロッ
神様「・・・・・・」
少女母「その先にあるのは・・・」
神様「まさか、お前それを回避するためにタイムトラベルを・・・」
少女母「勝手よね。 あれだけ時間移動はダメだって言っておきながら」ペロッ
神様「・・・・・・。 ねぇ、そのメロン飴───」
少女母「自分でも分かってる。 でも、母親としてあの子にしてやれることなんかこの位しかないから」
神様「そ、そうか」
少女母「虫のいい話よね」
神様「少女ちゃんが捕まって、力が悪用されたらもっと悲劇が起こるんだろ?」
少女母「・・・・・・」

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