神様「神様だっ!」 神使「神力ゼロですが・・・」
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489: ◆8YCWQhLlF2 :2018/06/01(金) 21:31:31 ID:4LGehj.I
神使「でも、そんな貴重な時間を使ってまでどうしてこんな所へ来たんです?」
A子「今日はお二人にお願いがあって参りました!」
神様「あら、私達なんかに最高神様からお願い?」
神使「これは断るわけにはいかなそうだね」
A子「えっと・・・ その〜」
神様・神使「?」
A子「二人とも、神にならない?」ニコッ
490: ◆8YCWQhLlF2 :2018/06/01(金) 21:32:08 ID:4LGehj.I
─── 夜・丘の上
神様「・・・・・・」
神使「ここにいたのか」スタスタ
神様「?」クルッ
神使「何してるんだい?」
神様「何も。 ただ空を」
神使「隣、座っても?」
神様「どうぞ」
神使「じゃぁ、失礼して」
神様「・・・・・・」
491: ◆8YCWQhLlF2 :2018/06/01(金) 21:32:48 ID:4LGehj.I
神使「今日は晴れていて月が綺麗だね」
神様「そうね」
神使「ふふっ」
神様「?」
神使「すまない。 ちょっと思い出し笑いを」
神様「ねぇ、あなた」
神使「なんだい?」
神様「私、間違ってなかったみたい」
神使「そうだね」
492: ◆8YCWQhLlF2 :2018/06/01(金) 21:33:44 ID:4LGehj.I
神様「二人を見て思い出しました。 あなたと歩んできた旅を・・・」
神使「私もだ」
神様「毎日がとても楽しくて、毎日がとても幸せで」
神使「あぁ。 でも・・・」
神様「?」
神使「神宮の神柱封印の件だけはいただけなかったな」
神様「まだ怒っているんですか?」
神使「まさか」
神様「でも・・・ 確かに無謀な賭けでした」
神使「君からもらったお守り、あの時気がつかなかったらと思うと今でもゾッとするよ」
神様「私は信じていましたよ?」
神使「今も昔も、君は変わらないな」
神様「?」
神使「君といると毎日とても楽しい旅をしているようだ」
493: ◆8YCWQhLlF2 :2018/06/01(金) 21:34:32 ID:4LGehj.I
神様「もう少しだけ、二人の旅を続けさせて下さい」
神使「もちろん。 まだまだ先は長そうだけどね」
神様「ふふっ」クスッ
神使「これも予定通りなのかい?」
神様「さぁ?」
神使「やっぱり君は・・・」
神使「神様だ」ニコッ
神様「神力ゼロですが」ニコッ
神様「神様だ!」 神使「神力ゼロですが・・・」
── おしまい
494: ◆8YCWQhLlF2 :2018/06/01(金) 21:35:24 ID:4LGehj.I
#18 「我☆偽神」 >>1-129
20年に一度神の立ち寄りの風習がある村へ来た神様は偽神として捉えられて・・・
#19 「神宮美食クラブ」 >>147-258
にゃんにゃん島を再び訪れた神様、すこへ黒ずくめの客が現れ不穏な様子に・・・
#20 「未来へ託して」 >>264-493
神様が過去に神宮地下へ封印した物、それは国を崩壊させる力を持っていた・・・
495: ◆8YCWQhLlF2 :2018/06/01(金) 21:36:05 ID:4LGehj.I
長々とお付き合いありがとうございました!
496: 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/06/01(金) 21:57:05 ID:Zqs/aroA
>>495
あなたが神か…
乙、今までありがとう!(フカブカー
497: 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/06/01(金) 22:25:17 ID:5sCrzLQQ
神ちゃぁぁぁぁん(大号泣)
498: 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/06/01(金) 22:33:13 ID:5sCrzLQQ
>>495
素敵な物語ありがとうございました〜フカブカ
499: 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/06/02(土) 00:06:39 ID:20P/Vxuo
乙
500: 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/06/02(土) 00:17:26 ID:WaK/ccSA
素晴らしい作品でした!!
乙!!!!!
501: 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/06/02(土) 02:00:01 ID:aqXCw1z2
そうか、神ちゃんも神使いさんもお疲れ様でした。
私たちと共に歩める未来があるなら、それも見てみたいかな
502: 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/06/02(土) 05:08:23 ID:02p690TU
お疲れ様でした。
番外編があれば書いてくれてもいいが…
503: 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/06/02(土) 06:32:09 ID:ppsvJPSk
長い間素敵なスレをありがとうよ
504: 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/06/02(土) 06:49:29 ID:Fou/jM4w
いろんなSSを読んだけど
科学の神様と、神ちゃんが一番好きでした
ありがとうございました、乙!
517: 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/08/06(月) 10:48:21 ID:lFXTgNqk
もう少しでお盆だよ
518: 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/08/11(土) 20:36:59 ID:uYnAyY0I
短くてもいい
神ちゃんを読みたい
519: 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/08/12(日) 08:04:54 ID:acOGC4DU
俺も見たい
522: ◆8YCWQhLlF2 :2018/09/09(日) 02:53:38 ID:soVEIZkM
完結しているので続けるのは難しいかなぁと。
書き切った感もありますし。
でも、スレが余っているのは勿体ないか……
523: ◆8YCWQhLlF2 :2018/09/09(日) 02:54:55 ID:soVEIZkM
■ 神様「神様だ!」 神使「神力ゼロですが・・・」 番外編・2018年夏
ガタンゴトン
神様「」ゲシ ゲシッ
神使「・・・・・・」
神様「」ゲシ ゲシッ
神使「神様、さっきから痛いんですが・・・」
神様「何でこの電車は冷房がついてないんだよ!」
神使「今時珍しいですよね」
神様「今は2018年だぞ? あり得ないだろ!」
神使「神様? 一応は日本の神なんですから西暦でなく和暦を使いましょう」
神様「グローバルに生きる私は常に世界基準なんだよ! あと一応は余計だ」ゲシッ
神使「しかし、本当に暑いですね・・・」
ガタンゴトン
524: ◆8YCWQhLlF2 :2018/09/09(日) 02:55:34 ID:soVEIZkM
─── 1時間後・とある田舎の駅
プシュー
神使「ホーム低いので気をつけて下さいね」
神様「はいよ」ガクッ
神使「・・・・・・」
神様「うん。 思ったより低かったね」
神使「ちゃんと下を見て確認しないからです」
神様「私は常に上を見て歩む。 決して下は見ない」
神使「そういう意味ではありません」
神様「しっかし、ビックリする位何もないな」キョロキョロ
神使「凄いですね、見渡す限り一面の緑です」
神様「見える範囲に人工物がないんだけど。 ここに駅は必要なのか?」
525: ◆8YCWQhLlF2 :2018/09/09(日) 02:56:09 ID:soVEIZkM
神使「さて、それでは行きましょうか」
神様「ちょい待ち」
神使「?」
神様「私が次に言いたいことは分かるよね?」
神使「要調査神社です」
神様「帰る。 あとはよろぴこ」トテトテ
神使「仕事です」グイッ
神様「何の調査だよ〜」ジタバタ
神使「これから行く神社は予算が足りなく、このままでは廃社になってしまうそうなんです」
神様「そんな神社腐るほどあるだろ」
神使「主神の居られる神社というのが問題なんです」
神様「そんなの神宮で予算付けてやれよ。 神がいれば最低限の金は出すだろ」
526: ◆8YCWQhLlF2 :2018/09/09(日) 02:56:54 ID:soVEIZkM
神使「神宮の資料によると寄付金を断っているようで」
神様「は? お金くれるのを断るなんてあり得ないじゃん、何で?」
神使「それを調べるのが私達の仕事です」
神様「はは〜ん、売り上げの大半を給料にして、神社の財布と個人の財布は別です! とか言うパティーンね」
神使「どうしてそんな悪知恵ばかり知っているんですか・・・」
神様「ちなみに、その神社運営が下手な神って?」
神使「この先にある大神之神社の主神様です」
神様「大神之神社?」
神使「はい、狼之神様こと、大神様です」
527: ◆8YCWQhLlF2 :2018/09/09(日) 02:57:29 ID:soVEIZkM
─── 田舎道
テクテク
神使「見えました。 あれが大神之神社のようですね」
神様「鳥居の横にあるのは社務所か?」
神使「売店のようですが」
神様「こんなド田舎に売店なんか作っても誰も来ないんじゃない?」
神使「随分と寂れていますね」
神様「ちょっと寄ってこーぜ、オシッコしたい」トテトテ
神使「またそんなはしたない事を・・・」
528: ◆8YCWQhLlF2 :2018/09/09(日) 02:58:44 ID:soVEIZkM
─── 売店
ガラガラ
神使「ごめんくださ〜い」
神様「誰もいないね」キョロキョロ
神使「これは・・・ 駄菓子屋さんのようですね」
神様「すげー くじとか安っぽいオモチャも置いてる。 ホコリ被ってるけど」トテトテ
神使「神様、勝手に入っちゃダメで───」
ダダダダダ
神使「?」
529: ◆8YCWQhLlF2 :2018/09/09(日) 02:59:16 ID:soVEIZkM
巫女「いらっしゃいませー!」ズサァー
神使「あっ、勝手にすいません」
巫女「いえ大丈夫です!」ハァハァ
神使「お忙しいようでしたら後ほどお伺いいたしますが」
巫女「気にしないで下さい! 全然忙しくないです!」
神使「?」
神様「これと〜 あっ、これも」ゴソゴソ
神使「ちょっと神様、買うんですか?」
神様「当たり前だよ、餅飴は青リンゴと・・・ おっ、コーラもあるじゃん」
530: ◆8YCWQhLlF2 :2018/09/09(日) 02:59:51 ID:soVEIZkM
巫女「・・・・・・」ソワソワ
神使「失礼ですが、大神之神社の巫女さんでしょうか?」
巫女「え? 私ですか?」
神使「はい。 巫女さんの格好をしているもので」
巫女「あぁ。 まぁそんなもんです」
神使「? ということはこちらの駄菓子屋さんも神社が運営を?」
巫女「そうなりますね」
531: ◆8YCWQhLlF2 :2018/09/09(日) 03:00:27 ID:soVEIZkM
神様「私これ買う」ドサッ
巫女「!? こ、こんなに沢山・・・」
神使「あんまり無駄遣いしちゃダメですよ?」
神様「私の全財産を投入だ!」
巫女「全部で180円です!」
神様「はい」ジャラジャラ
神使「それが全財産なんですか・・・」
巫女「嬉しー!」キャッキャッ
神様・神使「はい?」
巫女「売れたの久しぶりなんです!」
神様・神使「・・・・・・」
巫女「今日はおかげで贅沢できそうです」ニヘラ
532: ◆8YCWQhLlF2 :2018/09/09(日) 03:01:11 ID:soVEIZkM
神使「えっと・・・」
神様「し、神使君も何か食べたいんじゃない?」
神使「そ、そうですね。 では、私は・・・ これを頂けますか?」
神様「いいねぇ〜 酢イカ。 私も好き」
神使「1本おいくらですか?」
巫女「20円です」
神使(安い・・・)
神様「神使君金持ってんだろ? ここは大人買いだろ〜」ウリウリ
神使「で、では全部頂きます」
巫女「え!?」
神使「この容器ごと・・・ でも何本入っているんでしょうか」
巫女「100本です!」
神使「あっ、1本も売れていないんですね・・・ では2000円で」スッ
巫女「あ・・・ ありがとう・・・ ございます・・・」ウルウル
神使「でも、そんな貴重な時間を使ってまでどうしてこんな所へ来たんです?」
A子「今日はお二人にお願いがあって参りました!」
神様「あら、私達なんかに最高神様からお願い?」
神使「これは断るわけにはいかなそうだね」
A子「えっと・・・ その〜」
神様・神使「?」
A子「二人とも、神にならない?」ニコッ
490: ◆8YCWQhLlF2 :2018/06/01(金) 21:32:08 ID:4LGehj.I
─── 夜・丘の上
神様「・・・・・・」
神使「ここにいたのか」スタスタ
神様「?」クルッ
神使「何してるんだい?」
神様「何も。 ただ空を」
神使「隣、座っても?」
神様「どうぞ」
神使「じゃぁ、失礼して」
神様「・・・・・・」
491: ◆8YCWQhLlF2 :2018/06/01(金) 21:32:48 ID:4LGehj.I
神使「今日は晴れていて月が綺麗だね」
神様「そうね」
神使「ふふっ」
神様「?」
神使「すまない。 ちょっと思い出し笑いを」
神様「ねぇ、あなた」
神使「なんだい?」
神様「私、間違ってなかったみたい」
神使「そうだね」
492: ◆8YCWQhLlF2 :2018/06/01(金) 21:33:44 ID:4LGehj.I
神様「二人を見て思い出しました。 あなたと歩んできた旅を・・・」
神使「私もだ」
神様「毎日がとても楽しくて、毎日がとても幸せで」
神使「あぁ。 でも・・・」
神様「?」
神使「神宮の神柱封印の件だけはいただけなかったな」
神様「まだ怒っているんですか?」
神使「まさか」
神様「でも・・・ 確かに無謀な賭けでした」
神使「君からもらったお守り、あの時気がつかなかったらと思うと今でもゾッとするよ」
神様「私は信じていましたよ?」
神使「今も昔も、君は変わらないな」
神様「?」
神使「君といると毎日とても楽しい旅をしているようだ」
493: ◆8YCWQhLlF2 :2018/06/01(金) 21:34:32 ID:4LGehj.I
神様「もう少しだけ、二人の旅を続けさせて下さい」
神使「もちろん。 まだまだ先は長そうだけどね」
神様「ふふっ」クスッ
神使「これも予定通りなのかい?」
神様「さぁ?」
神使「やっぱり君は・・・」
神使「神様だ」ニコッ
神様「神力ゼロですが」ニコッ
神様「神様だ!」 神使「神力ゼロですが・・・」
── おしまい
#18 「我☆偽神」 >>1-129
20年に一度神の立ち寄りの風習がある村へ来た神様は偽神として捉えられて・・・
#19 「神宮美食クラブ」 >>147-258
にゃんにゃん島を再び訪れた神様、すこへ黒ずくめの客が現れ不穏な様子に・・・
#20 「未来へ託して」 >>264-493
神様が過去に神宮地下へ封印した物、それは国を崩壊させる力を持っていた・・・
495: ◆8YCWQhLlF2 :2018/06/01(金) 21:36:05 ID:4LGehj.I
長々とお付き合いありがとうございました!
496: 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/06/01(金) 21:57:05 ID:Zqs/aroA
>>495
あなたが神か…
乙、今までありがとう!(フカブカー
497: 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/06/01(金) 22:25:17 ID:5sCrzLQQ
神ちゃぁぁぁぁん(大号泣)
498: 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/06/01(金) 22:33:13 ID:5sCrzLQQ
>>495
素敵な物語ありがとうございました〜フカブカ
499: 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/06/02(土) 00:06:39 ID:20P/Vxuo
乙
500: 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/06/02(土) 00:17:26 ID:WaK/ccSA
素晴らしい作品でした!!
乙!!!!!
501: 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/06/02(土) 02:00:01 ID:aqXCw1z2
そうか、神ちゃんも神使いさんもお疲れ様でした。
私たちと共に歩める未来があるなら、それも見てみたいかな
502: 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/06/02(土) 05:08:23 ID:02p690TU
お疲れ様でした。
番外編があれば書いてくれてもいいが…
503: 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/06/02(土) 06:32:09 ID:ppsvJPSk
長い間素敵なスレをありがとうよ
504: 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/06/02(土) 06:49:29 ID:Fou/jM4w
いろんなSSを読んだけど
科学の神様と、神ちゃんが一番好きでした
ありがとうございました、乙!
517: 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/08/06(月) 10:48:21 ID:lFXTgNqk
もう少しでお盆だよ
518: 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/08/11(土) 20:36:59 ID:uYnAyY0I
短くてもいい
神ちゃんを読みたい
519: 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/08/12(日) 08:04:54 ID:acOGC4DU
俺も見たい
522: ◆8YCWQhLlF2 :2018/09/09(日) 02:53:38 ID:soVEIZkM
完結しているので続けるのは難しいかなぁと。
書き切った感もありますし。
でも、スレが余っているのは勿体ないか……
■ 神様「神様だ!」 神使「神力ゼロですが・・・」 番外編・2018年夏
ガタンゴトン
神様「」ゲシ ゲシッ
神使「・・・・・・」
神様「」ゲシ ゲシッ
神使「神様、さっきから痛いんですが・・・」
神様「何でこの電車は冷房がついてないんだよ!」
神使「今時珍しいですよね」
神様「今は2018年だぞ? あり得ないだろ!」
神使「神様? 一応は日本の神なんですから西暦でなく和暦を使いましょう」
神様「グローバルに生きる私は常に世界基準なんだよ! あと一応は余計だ」ゲシッ
神使「しかし、本当に暑いですね・・・」
ガタンゴトン
524: ◆8YCWQhLlF2 :2018/09/09(日) 02:55:34 ID:soVEIZkM
─── 1時間後・とある田舎の駅
プシュー
神使「ホーム低いので気をつけて下さいね」
神様「はいよ」ガクッ
神使「・・・・・・」
神様「うん。 思ったより低かったね」
神使「ちゃんと下を見て確認しないからです」
神様「私は常に上を見て歩む。 決して下は見ない」
神使「そういう意味ではありません」
神様「しっかし、ビックリする位何もないな」キョロキョロ
神使「凄いですね、見渡す限り一面の緑です」
神様「見える範囲に人工物がないんだけど。 ここに駅は必要なのか?」
525: ◆8YCWQhLlF2 :2018/09/09(日) 02:56:09 ID:soVEIZkM
神使「さて、それでは行きましょうか」
神様「ちょい待ち」
神使「?」
神様「私が次に言いたいことは分かるよね?」
神使「要調査神社です」
神様「帰る。 あとはよろぴこ」トテトテ
神使「仕事です」グイッ
神様「何の調査だよ〜」ジタバタ
神使「これから行く神社は予算が足りなく、このままでは廃社になってしまうそうなんです」
神様「そんな神社腐るほどあるだろ」
神使「主神の居られる神社というのが問題なんです」
神様「そんなの神宮で予算付けてやれよ。 神がいれば最低限の金は出すだろ」
526: ◆8YCWQhLlF2 :2018/09/09(日) 02:56:54 ID:soVEIZkM
神使「神宮の資料によると寄付金を断っているようで」
神様「は? お金くれるのを断るなんてあり得ないじゃん、何で?」
神使「それを調べるのが私達の仕事です」
神様「はは〜ん、売り上げの大半を給料にして、神社の財布と個人の財布は別です! とか言うパティーンね」
神使「どうしてそんな悪知恵ばかり知っているんですか・・・」
神様「ちなみに、その神社運営が下手な神って?」
神使「この先にある大神之神社の主神様です」
神様「大神之神社?」
神使「はい、狼之神様こと、大神様です」
527: ◆8YCWQhLlF2 :2018/09/09(日) 02:57:29 ID:soVEIZkM
─── 田舎道
テクテク
神使「見えました。 あれが大神之神社のようですね」
神様「鳥居の横にあるのは社務所か?」
神使「売店のようですが」
神様「こんなド田舎に売店なんか作っても誰も来ないんじゃない?」
神使「随分と寂れていますね」
神様「ちょっと寄ってこーぜ、オシッコしたい」トテトテ
神使「またそんなはしたない事を・・・」
528: ◆8YCWQhLlF2 :2018/09/09(日) 02:58:44 ID:soVEIZkM
─── 売店
ガラガラ
神使「ごめんくださ〜い」
神様「誰もいないね」キョロキョロ
神使「これは・・・ 駄菓子屋さんのようですね」
神様「すげー くじとか安っぽいオモチャも置いてる。 ホコリ被ってるけど」トテトテ
神使「神様、勝手に入っちゃダメで───」
ダダダダダ
神使「?」
529: ◆8YCWQhLlF2 :2018/09/09(日) 02:59:16 ID:soVEIZkM
巫女「いらっしゃいませー!」ズサァー
神使「あっ、勝手にすいません」
巫女「いえ大丈夫です!」ハァハァ
神使「お忙しいようでしたら後ほどお伺いいたしますが」
巫女「気にしないで下さい! 全然忙しくないです!」
神使「?」
神様「これと〜 あっ、これも」ゴソゴソ
神使「ちょっと神様、買うんですか?」
神様「当たり前だよ、餅飴は青リンゴと・・・ おっ、コーラもあるじゃん」
530: ◆8YCWQhLlF2 :2018/09/09(日) 02:59:51 ID:soVEIZkM
巫女「・・・・・・」ソワソワ
神使「失礼ですが、大神之神社の巫女さんでしょうか?」
巫女「え? 私ですか?」
神使「はい。 巫女さんの格好をしているもので」
巫女「あぁ。 まぁそんなもんです」
神使「? ということはこちらの駄菓子屋さんも神社が運営を?」
巫女「そうなりますね」
531: ◆8YCWQhLlF2 :2018/09/09(日) 03:00:27 ID:soVEIZkM
神様「私これ買う」ドサッ
巫女「!? こ、こんなに沢山・・・」
神使「あんまり無駄遣いしちゃダメですよ?」
神様「私の全財産を投入だ!」
巫女「全部で180円です!」
神様「はい」ジャラジャラ
神使「それが全財産なんですか・・・」
巫女「嬉しー!」キャッキャッ
神様・神使「はい?」
巫女「売れたの久しぶりなんです!」
神様・神使「・・・・・・」
巫女「今日はおかげで贅沢できそうです」ニヘラ
532: ◆8YCWQhLlF2 :2018/09/09(日) 03:01:11 ID:soVEIZkM
神使「えっと・・・」
神様「し、神使君も何か食べたいんじゃない?」
神使「そ、そうですね。 では、私は・・・ これを頂けますか?」
神様「いいねぇ〜 酢イカ。 私も好き」
神使「1本おいくらですか?」
巫女「20円です」
神使(安い・・・)
神様「神使君金持ってんだろ? ここは大人買いだろ〜」ウリウリ
神使「で、では全部頂きます」
巫女「え!?」
神使「この容器ごと・・・ でも何本入っているんでしょうか」
巫女「100本です!」
神使「あっ、1本も売れていないんですね・・・ では2000円で」スッ
巫女「あ・・・ ありがとう・・・ ございます・・・」ウルウル
神様「神様だっ!」 神使「神力ゼロですが・・・」
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