神様「科学の神様だ」
Part2
20 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/12(火) 01:22:56 ID:2AKtDq5A
神様「私を脅すなど、お前はーーー」
男「分かりましたか?」
神様「私は神であってーーー」
男「分かりましたか?」
神様「しょ・・・ 承知した。人の頭の中を無断で読むことはや・・・ やめる」グヌヌ
男「よろしい」
男「ん? ちょっとまって、何で幼はうちのクラスにしたんだ?」
神様「?」
男「いや、俺の記憶だと幼は隣のクラスなんだけど」
神様「私はそんな改竄をした覚えは無いぞ。 照合にも・・・ 問題は出ていないが・・・」
男「なんだよそれ、大丈夫かよ」
神様「失敬な、と言いたいところだが本調子ではなくてな」
21 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/12(火) 01:28:38 ID:2AKtDq5A
男「おいおい」
神様「小箱のエネルギーが残り少なくてな。 節約しすぎたか?」
男「さっきも言ってたけど小箱って何? 本体?」
神様「そう思ってかまわん」
男「ってことは、本体の電池が残り少ないと」
神様「まぁそんなところだ」
男「どのくらいで空になるの?」
神様「もって3ヶ月だな」
男「え? 短くね」
神様「仕方がない、それまでにはカタを付ける」
男「カタって?」
神様「・・・時間だ。戻るぞ」
男「あっ、ああ」
22 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/12(火) 01:33:13 ID:2AKtDq5A
ーーー教室
男「はい、どうぞ」ガラガラ
神様「うむ」スタスタ
幼馴染「Zzz・・・」
男「なぁ神様?」
神様「なんだ」
男「幼が床ですんごい格好で寝ているんだが」
神様「うむ、見事な捻れっぷりだ」
男「何したの?」
神様「仮眠レベルにしたはずだが・・・ ガッツリ寝ているなぁ」
男「え? 授業中もあのまま?」
神様「盗み聞きなどするからだ」
男「可哀想に・・・」
23 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/12(火) 01:34:44 ID:2AKtDq5A
男「そうだ、今日部活あるんだけど神様は放課後どうする?」
神様「科学部であろう? 驚け! 私も部員だ」
男「はい?」
神様「部長、幼、お前、そして私の4人しかいない弱小部だな」
男「人数が少ないのは変えてくれないんだ・・・」
神様「だが、科学部とは良い選択だ」フムフム
24 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/12(火) 02:02:53 ID:2AKtDq5A
ーーー 教室・放課後
幼馴染「うがっ」ムクッ
男「おう、起きたか」
神様「見事な寝相であった」
男「おい、部室行くぞ」
幼馴染「おんぶ~」ホケー
男「歩け」
パチッ!
幼馴染「うわっ! 静電気!」シャキッ
神様「ゆくぞ、幼よ」
25 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/12(火) 02:27:41 ID:2AKtDq5A
ーーー 科学部・部室
部長「と、言う訳で」
男「つまり、なぜか部費が増えていたと言うことですね?」
幼馴染「よかった~ お菓子代なくなったら大変だもんね~」
部長「幼ちゃん、部費はお菓子代じゃない訳で。 科学部の研究予算な訳で」
幼馴染「はーい、 じゃぁその余った部費で旅行することを提案します! 可決!」
部長「旅行ですか? う~ん・・・」
男「もしかして・・・」ボソ
神様「良いではないか、ちょっと多くしすぎただけだ」ボソ
男「間違えた?」ボソ
神様「・・・・・・」
男「ねぇ、桁とか間違えちゃったの?」ボソ
神様「えーい! うるさいぞ男! 部長とやら、私も旅行に賛成する!」
幼馴染「さっすが神ちゃん、私は神ちゃんがいればもう何もいらない!」
26 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/12(火) 02:31:24 ID:2AKtDq5A
男「んじゃこのお菓子は没収な」
幼馴染「おいおい、何言ってんだよDT! それとこれとは話が別だろうが。
あんま調子に乗ってると、自宅の引き出しから2段目の板の下に
隠してあるお気に入りのAVとエロ本を居間に置くぞ?」
男「・・・・・・」
部長「う~ん、まぁやることもないし研修旅行にしますか」
幼馴染「温泉なんてどうでしょう! 素晴らしきかな温泉!温泉っ!」
部長「科学部なんだから普通は科学館とかじゃないです? 神さんは希望あります?」
神様「研究所跡から137Km以内の所で頼む」
男「なんだよその中途半端な数字は」
神様「正確な数字と言え」
幼馴染「137Kmか~ にゅるにゅる温泉は146Km先だしな~」
男「なんでお前はそんな細かい数字まで知ってるんだよ」
神様「正確には146.45Kmだ」フンスッ!
男「張り合うなって・・・」
27 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/12(火) 02:34:00 ID:2AKtDq5A
幼馴染「んじゃ、べろべろ温泉だね。 可決!」
部長「そうですね。 あそこは特急なら乗り換えなしで行けますし」
神様「切符と宿は私が手配しよう。 代金は男が預かれ」
男「ん? あぁ分かった」
部長「では、今日は解散にしますか」
神様「活動はせずとも良いのか?」
男「科学部って言っても、メンツがこれだし」
幼馴染「神ちゃん、お菓子食べる~?」ダラダラ
神様「ありがたいが・・・ 気持ちだけ」
28 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/12(火) 03:11:37 ID:2AKtDq5A
ーーー 帰り道
神様「♪~」
男「もしかして機嫌良い? 科学部のダメっぷりに落胆したと思ってた」
神様「そんな小さいことで不機嫌になどならんわ」
男「もしかして温泉旅行が楽しみとか?」
神様「そうだな・・・」
男「旅行好き?」
神様「旅行か・・・ 神として初めての経験だ」
男「え? 旅行に行ったこと無いの?」
神様「このように街中を散策するのも84年ぶりだ。 全てが新鮮で・・・ うむ、楽しいな」
29 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/12(火) 03:15:20 ID:2AKtDq5A
男「84年? ねぇ、神様って何歳?」
神様「レディーに歳を聞くな馬鹿者」
男「レディーって・・・」
パチッ!
男「痛っ! なんだ? また静電気?」
神様「神罰だ」
男「この静電気はあんたの仕業か!」
神様「足りないようだな、ではもう一度」
男「ごめん! 悪かったって」
神様「全く」
30 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/12(火) 03:16:30 ID:2AKtDq5A
男「それより、神様この後どうするの?」
神様「?」キョトン
男「いや、そんなキョトンとされても」
神様「お前の家に決まっているであろう」
男「あ~、うち来るのね」
神様「問題でも?」
男「いや、特にはないけどさぁ」
神様「お、見えてきたな」
男「俺の家、知ってるのね・・・」
神様「無論」
31 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/12(火) 03:39:41 ID:2AKtDq5A
ーーー 男自宅
ガチャッ
男「まだ誰も帰っていないから上がって」
神様「失礼する」キョロキョロ
男「さてと、何か飲む? って必要ないか」
神様「気にするな」
神様「ここがお前の部屋だな?」
男「あぁ、どうぞ」ガチャ
神様「うむ」
男「勝手にいじるなよ… って心配もないか」
キョロキョロ
神様「男よ、このコンピュータの電源を入れてくれ」
男「あぁパソコンね。 はいよ」
ポチ
32 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/12(火) 03:41:59 ID:2AKtDq5A
神様「ほう、これはこれは」
男「どうしたの?」
神様「進化は凄いな」
男「これでも2年前のものだから最新のやつはもっと凄いと思うけど」
神様「想像以上だ。 少しいじっても?」
男「どうぞご自由に」
神様「では、失礼する」
33 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/12(火) 03:44:14 ID:2AKtDq5A
ーーー3時間後
神様「ふぅ~」
男「あっ、終わった?」
神様「あぁ、調べ物がはかどった」
男「調べ物?」
神様「しかし、便利だな」
男「神様のパソコンのやり方って変わってるね」
神様「?」
男「だって、ずっと本体見てるだけなんだもん」
神様「マウスやキーボードは私には不要だ」
男「ですよね~」
34 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/12(火) 03:47:22 ID:2AKtDq5A
神様「さてと、男よ明日は秋葉原へ行くぞ」
男「買い物?」
神様「そうだこのパソコンを少し改良したい」
男「俺のパソコン改造するの? って言うかそんなお金ない」
神様「今日もらったではないか8万円も」ニヤッ
男「いやいや、これ旅費だから」
神様「心配するな、切符と宿は予約してある」
男「ちょ… どうやって?」
神様「それは企業秘密だ」
男「神ってお仕事なんですか?」
神様「気にするな、そのプリンターから明日買う物を出力するぞ」
ガー ガー ガー
男「どれどれ… ん~ 何が何だかさっぱりだわ」
神様「私の言うとおりにしていれば良い」
35 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/12(火) 12:23:35 ID:2AKtDq5A
男「ところでさー」
神様「なんだ」
男「ここは ミー の家な訳で」
神様「知っている」
男「うん、神様はどうするの? 本体はやっぱりあのボロ屋なんでしょ?」
神様「神殿と言え」
男「ボクはそろそろ夕飯な訳で、そのあとお風呂に入って寝る訳で」
神様「部長のような言い回しだな。 似ているぞ」
男「いや、物まねじゃないし。 ユー はどうする訳?」
神様「気にするな。 食事も布団も必要ない」
36 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/12(火) 12:25:32 ID:2AKtDq5A
男「違う、そうじゃない」
神様「何が言いたいのだ? はっきりしろ」
男「おうちに帰らないの?」
神様「お前のパソコンとそのスマホが私の依り代だ」
男「ちょ、俺の物に勝手に住み着くなよ」
神様「私のサポートをすると約束したではないか」
男「親とかにどう説明すんだよ」
神様「案ずるな、手は打ってある」
トントン
37 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/12(火) 12:30:38 ID:2AKtDq5A
妹「にーちゃん、夕飯だけど」ガチャ
男「げ、妹!」
妹「げ、って何よ失礼な。 ん? え~と・・・」
神様「久しぶりだ」
妹「あっ、 神ねー? 来てたんだ」
神様「うむ」
妹「神ねー夕飯食べてく?」
神様「気にせずとも、すでに済ませてきた。」
妹「ほーい、今日泊まってくんでしょ?」
神様「そうさせてもらおうと思う」
38 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/12(火) 12:33:02 ID:2AKtDq5A
妹「やったー、あとで一緒にゲームしよー」
神様「良いぞ! たっぷりやろうではないか!」キラキラ
男(うわ、神様すんげー目がキラキラしてるんですけど)
妹「じゃ、また後で。 にーちゃんは部屋で食べる?」
男「ん? あぁ、そうするかな」
妹「それじゃぁ今持ってくる」ガチャ
おかーさーん、にーちゃん部屋で食べるってー
神ねー来てるー
39 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/12(火) 12:35:06 ID:2AKtDq5A
男「すまん、神様の設定を教えてくれるか?」
神様「親戚だ」
男「はぁ? どこの親戚だよ」
神様「設定上は親戚であるが私は神でありお前は神官だ。 はき違えるなよ?」
男「大丈夫かよ~」
神様「私の力を疑っているのか? 失礼なやつだ」
男「だから疑ってるんですー! はぁ、まぁいいや」
神様「問題の放棄か。 全くこれだから人間はーーー」
男「あんたが問題って言うな!」
ガチャッ
40 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/12(火) 12:36:24 ID:2AKtDq5A
妹「にーちゃん、ご飯持ってきたー」
男「あぁ、そこ置いておいてくれ」
妹「ん、にーちゃんさぁ、神ねー可愛いからって意地悪しちゃダメだよ?」
神様「嬉しいことを言う、もっと言ってやってくれ」
男「なんなんだよ、揃いもそろって・・・ 俺か? 俺が悪いのか?」
41 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/12(火) 19:44:58 ID:2AKtDq5A
ーーー深夜
男「眠いと思ったらもう0時まわってんじゃん」
男「二人はまだゲームやってるのか? というか神様はどうやってゲームするんだよ、コントローラー持てないだろ」
神様「操作しているように見せる事くらい造作も無い」
男「うわっ、いつ戻ってきたんだよ」
神様「今だ。妹が眠そうにしていたのでな。 無理も良くないであろう」
男「それはお気遣いどうも」
神様「よい妹であるな」
男「そうか?」
神様「聡明で心優しき立派な妹だ。 大切にしろ」
男「・・・・・・」
神様「私を脅すなど、お前はーーー」
男「分かりましたか?」
神様「私は神であってーーー」
男「分かりましたか?」
神様「しょ・・・ 承知した。人の頭の中を無断で読むことはや・・・ やめる」グヌヌ
男「よろしい」
男「ん? ちょっとまって、何で幼はうちのクラスにしたんだ?」
神様「?」
男「いや、俺の記憶だと幼は隣のクラスなんだけど」
神様「私はそんな改竄をした覚えは無いぞ。 照合にも・・・ 問題は出ていないが・・・」
男「なんだよそれ、大丈夫かよ」
神様「失敬な、と言いたいところだが本調子ではなくてな」
21 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/12(火) 01:28:38 ID:2AKtDq5A
男「おいおい」
神様「小箱のエネルギーが残り少なくてな。 節約しすぎたか?」
男「さっきも言ってたけど小箱って何? 本体?」
神様「そう思ってかまわん」
男「ってことは、本体の電池が残り少ないと」
神様「まぁそんなところだ」
男「どのくらいで空になるの?」
神様「もって3ヶ月だな」
男「え? 短くね」
神様「仕方がない、それまでにはカタを付ける」
男「カタって?」
神様「・・・時間だ。戻るぞ」
男「あっ、ああ」
22 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/12(火) 01:33:13 ID:2AKtDq5A
ーーー教室
男「はい、どうぞ」ガラガラ
神様「うむ」スタスタ
幼馴染「Zzz・・・」
男「なぁ神様?」
神様「なんだ」
男「幼が床ですんごい格好で寝ているんだが」
神様「うむ、見事な捻れっぷりだ」
男「何したの?」
神様「仮眠レベルにしたはずだが・・・ ガッツリ寝ているなぁ」
男「え? 授業中もあのまま?」
神様「盗み聞きなどするからだ」
男「可哀想に・・・」
23 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/12(火) 01:34:44 ID:2AKtDq5A
男「そうだ、今日部活あるんだけど神様は放課後どうする?」
神様「科学部であろう? 驚け! 私も部員だ」
男「はい?」
神様「部長、幼、お前、そして私の4人しかいない弱小部だな」
男「人数が少ないのは変えてくれないんだ・・・」
神様「だが、科学部とは良い選択だ」フムフム
24 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/12(火) 02:02:53 ID:2AKtDq5A
ーーー 教室・放課後
幼馴染「うがっ」ムクッ
男「おう、起きたか」
神様「見事な寝相であった」
男「おい、部室行くぞ」
幼馴染「おんぶ~」ホケー
男「歩け」
パチッ!
幼馴染「うわっ! 静電気!」シャキッ
神様「ゆくぞ、幼よ」
ーーー 科学部・部室
部長「と、言う訳で」
男「つまり、なぜか部費が増えていたと言うことですね?」
幼馴染「よかった~ お菓子代なくなったら大変だもんね~」
部長「幼ちゃん、部費はお菓子代じゃない訳で。 科学部の研究予算な訳で」
幼馴染「はーい、 じゃぁその余った部費で旅行することを提案します! 可決!」
部長「旅行ですか? う~ん・・・」
男「もしかして・・・」ボソ
神様「良いではないか、ちょっと多くしすぎただけだ」ボソ
男「間違えた?」ボソ
神様「・・・・・・」
男「ねぇ、桁とか間違えちゃったの?」ボソ
神様「えーい! うるさいぞ男! 部長とやら、私も旅行に賛成する!」
幼馴染「さっすが神ちゃん、私は神ちゃんがいればもう何もいらない!」
26 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/12(火) 02:31:24 ID:2AKtDq5A
男「んじゃこのお菓子は没収な」
幼馴染「おいおい、何言ってんだよDT! それとこれとは話が別だろうが。
あんま調子に乗ってると、自宅の引き出しから2段目の板の下に
隠してあるお気に入りのAVとエロ本を居間に置くぞ?」
男「・・・・・・」
部長「う~ん、まぁやることもないし研修旅行にしますか」
幼馴染「温泉なんてどうでしょう! 素晴らしきかな温泉!温泉っ!」
部長「科学部なんだから普通は科学館とかじゃないです? 神さんは希望あります?」
神様「研究所跡から137Km以内の所で頼む」
男「なんだよその中途半端な数字は」
神様「正確な数字と言え」
幼馴染「137Kmか~ にゅるにゅる温泉は146Km先だしな~」
男「なんでお前はそんな細かい数字まで知ってるんだよ」
神様「正確には146.45Kmだ」フンスッ!
男「張り合うなって・・・」
27 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/12(火) 02:34:00 ID:2AKtDq5A
幼馴染「んじゃ、べろべろ温泉だね。 可決!」
部長「そうですね。 あそこは特急なら乗り換えなしで行けますし」
神様「切符と宿は私が手配しよう。 代金は男が預かれ」
男「ん? あぁ分かった」
部長「では、今日は解散にしますか」
神様「活動はせずとも良いのか?」
男「科学部って言っても、メンツがこれだし」
幼馴染「神ちゃん、お菓子食べる~?」ダラダラ
神様「ありがたいが・・・ 気持ちだけ」
28 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/12(火) 03:11:37 ID:2AKtDq5A
ーーー 帰り道
神様「♪~」
男「もしかして機嫌良い? 科学部のダメっぷりに落胆したと思ってた」
神様「そんな小さいことで不機嫌になどならんわ」
男「もしかして温泉旅行が楽しみとか?」
神様「そうだな・・・」
男「旅行好き?」
神様「旅行か・・・ 神として初めての経験だ」
男「え? 旅行に行ったこと無いの?」
神様「このように街中を散策するのも84年ぶりだ。 全てが新鮮で・・・ うむ、楽しいな」
29 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/12(火) 03:15:20 ID:2AKtDq5A
男「84年? ねぇ、神様って何歳?」
神様「レディーに歳を聞くな馬鹿者」
男「レディーって・・・」
パチッ!
男「痛っ! なんだ? また静電気?」
神様「神罰だ」
男「この静電気はあんたの仕業か!」
神様「足りないようだな、ではもう一度」
男「ごめん! 悪かったって」
神様「全く」
30 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/12(火) 03:16:30 ID:2AKtDq5A
男「それより、神様この後どうするの?」
神様「?」キョトン
男「いや、そんなキョトンとされても」
神様「お前の家に決まっているであろう」
男「あ~、うち来るのね」
神様「問題でも?」
男「いや、特にはないけどさぁ」
神様「お、見えてきたな」
男「俺の家、知ってるのね・・・」
神様「無論」
31 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/12(火) 03:39:41 ID:2AKtDq5A
ーーー 男自宅
ガチャッ
男「まだ誰も帰っていないから上がって」
神様「失礼する」キョロキョロ
男「さてと、何か飲む? って必要ないか」
神様「気にするな」
神様「ここがお前の部屋だな?」
男「あぁ、どうぞ」ガチャ
神様「うむ」
男「勝手にいじるなよ… って心配もないか」
キョロキョロ
神様「男よ、このコンピュータの電源を入れてくれ」
男「あぁパソコンね。 はいよ」
ポチ
32 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/12(火) 03:41:59 ID:2AKtDq5A
神様「ほう、これはこれは」
男「どうしたの?」
神様「進化は凄いな」
男「これでも2年前のものだから最新のやつはもっと凄いと思うけど」
神様「想像以上だ。 少しいじっても?」
男「どうぞご自由に」
神様「では、失礼する」
33 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/12(火) 03:44:14 ID:2AKtDq5A
ーーー3時間後
神様「ふぅ~」
男「あっ、終わった?」
神様「あぁ、調べ物がはかどった」
男「調べ物?」
神様「しかし、便利だな」
男「神様のパソコンのやり方って変わってるね」
神様「?」
男「だって、ずっと本体見てるだけなんだもん」
神様「マウスやキーボードは私には不要だ」
男「ですよね~」
34 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/12(火) 03:47:22 ID:2AKtDq5A
神様「さてと、男よ明日は秋葉原へ行くぞ」
男「買い物?」
神様「そうだこのパソコンを少し改良したい」
男「俺のパソコン改造するの? って言うかそんなお金ない」
神様「今日もらったではないか8万円も」ニヤッ
男「いやいや、これ旅費だから」
神様「心配するな、切符と宿は予約してある」
男「ちょ… どうやって?」
神様「それは企業秘密だ」
男「神ってお仕事なんですか?」
神様「気にするな、そのプリンターから明日買う物を出力するぞ」
ガー ガー ガー
男「どれどれ… ん~ 何が何だかさっぱりだわ」
神様「私の言うとおりにしていれば良い」
35 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/12(火) 12:23:35 ID:2AKtDq5A
男「ところでさー」
神様「なんだ」
男「ここは ミー の家な訳で」
神様「知っている」
男「うん、神様はどうするの? 本体はやっぱりあのボロ屋なんでしょ?」
神様「神殿と言え」
男「ボクはそろそろ夕飯な訳で、そのあとお風呂に入って寝る訳で」
神様「部長のような言い回しだな。 似ているぞ」
男「いや、物まねじゃないし。 ユー はどうする訳?」
神様「気にするな。 食事も布団も必要ない」
36 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/12(火) 12:25:32 ID:2AKtDq5A
男「違う、そうじゃない」
神様「何が言いたいのだ? はっきりしろ」
男「おうちに帰らないの?」
神様「お前のパソコンとそのスマホが私の依り代だ」
男「ちょ、俺の物に勝手に住み着くなよ」
神様「私のサポートをすると約束したではないか」
男「親とかにどう説明すんだよ」
神様「案ずるな、手は打ってある」
トントン
37 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/12(火) 12:30:38 ID:2AKtDq5A
妹「にーちゃん、夕飯だけど」ガチャ
男「げ、妹!」
妹「げ、って何よ失礼な。 ん? え~と・・・」
神様「久しぶりだ」
妹「あっ、 神ねー? 来てたんだ」
神様「うむ」
妹「神ねー夕飯食べてく?」
神様「気にせずとも、すでに済ませてきた。」
妹「ほーい、今日泊まってくんでしょ?」
神様「そうさせてもらおうと思う」
38 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/12(火) 12:33:02 ID:2AKtDq5A
妹「やったー、あとで一緒にゲームしよー」
神様「良いぞ! たっぷりやろうではないか!」キラキラ
男(うわ、神様すんげー目がキラキラしてるんですけど)
妹「じゃ、また後で。 にーちゃんは部屋で食べる?」
男「ん? あぁ、そうするかな」
妹「それじゃぁ今持ってくる」ガチャ
おかーさーん、にーちゃん部屋で食べるってー
神ねー来てるー
39 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/12(火) 12:35:06 ID:2AKtDq5A
男「すまん、神様の設定を教えてくれるか?」
神様「親戚だ」
男「はぁ? どこの親戚だよ」
神様「設定上は親戚であるが私は神でありお前は神官だ。 はき違えるなよ?」
男「大丈夫かよ~」
神様「私の力を疑っているのか? 失礼なやつだ」
男「だから疑ってるんですー! はぁ、まぁいいや」
神様「問題の放棄か。 全くこれだから人間はーーー」
男「あんたが問題って言うな!」
ガチャッ
妹「にーちゃん、ご飯持ってきたー」
男「あぁ、そこ置いておいてくれ」
妹「ん、にーちゃんさぁ、神ねー可愛いからって意地悪しちゃダメだよ?」
神様「嬉しいことを言う、もっと言ってやってくれ」
男「なんなんだよ、揃いもそろって・・・ 俺か? 俺が悪いのか?」
41 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/12(火) 19:44:58 ID:2AKtDq5A
ーーー深夜
男「眠いと思ったらもう0時まわってんじゃん」
男「二人はまだゲームやってるのか? というか神様はどうやってゲームするんだよ、コントローラー持てないだろ」
神様「操作しているように見せる事くらい造作も無い」
男「うわっ、いつ戻ってきたんだよ」
神様「今だ。妹が眠そうにしていたのでな。 無理も良くないであろう」
男「それはお気遣いどうも」
神様「よい妹であるな」
男「そうか?」
神様「聡明で心優しき立派な妹だ。 大切にしろ」
男「・・・・・・」
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月「で……であ…でぁー…TH…であのて……?」
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彡(゚)(゚)「お、居酒屋やんけ。入ったろ」
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