神様「科学の神様だ」
Part16
364 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/24(日) 01:56:04 ID:epasaBmQ
ーーー 第一高校・科学部準備室
ガチャ ガチャ
神様「男はその装置をここに設置してくれ」
男「はいよ」
神様「官僚と運転手はそのセンサーを一定間隔で部屋中に敷き詰めてほしい」
官僚・運転手「はい」
365 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/24(日) 01:57:15 ID:epasaBmQ
ガチャ ガチャ
男「神様、こっちは終わった」
官僚「こちらも終了いたしました」
神様「よし。 皆その茶箱に入っている無線機を片耳に装着してくれ」
男「ちっちゃいね」
神様「研究所にいる女と店主、妹とも通話が出来る。 官僚と運転手も付けろ」
官僚「女神様、私たちはすでに片方の耳にレシーバーを入れているのですが・・・」
神様「あ? 耳はいくつあるんだ?」
官僚「失礼しました!」
男「・・・・・・」
366 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/24(日) 01:58:10 ID:epasaBmQ
神様「あーあー、 店主聞こえるか?」
店主『はい、聞こえます』
神様「検出器に問題がないかそちらからリモートテストしてくれ」
店主『2分後に計測を開始します』
神様「男、その鉛の中に入っている容器を取り出して中心に置いてくれ」
男「これ?」
官僚「核物質ですか?」
男「核?」
367 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/24(日) 01:59:09 ID:epasaBmQ
神様「校正用線源だ、そんなにビビるな」
男「いや、怖いって・・・」
店主『女神様、校正完了しました』
神様「よし」
店主『すごい精度ですね、この検出器・・・』
神様「私オリジナルの再構成関数だ」
神様「官僚と運転手は気付かれないよう車で待機していてくれ」
官僚・運転手「はい」スタスタ
368 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/24(日) 02:00:19 ID:epasaBmQ
神様「さて、男よ説明をする。 その黄色い箱を開けてくれ」
男「これ?」パカッ
神様「幼に渡すカプセルだ」
男「<でるでーる>だね」
神様「よし、蓋を閉めろ」
男「?」パコッ
神様「放射線が出ているのでな」
男「だからそう言うことは事前に言って欲しい訳で」
神様「部長のマネか。 こういう時でもユーモアセンスを忘れない男には頭が下がる」
男「いや、マネじゃないし・・・」
369 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/24(日) 02:01:28 ID:epasaBmQ
神様「その薬には店主が先ほどサイクロトロンで作ったものが混ぜてある」
男「ラジオ何とか?」
神様「RI、ラジオアイソトープだ。 幼が来たら早めにそれを飲ませて欲しい」
男「ここで飲ませるの?」
神様「そうだ。 それは作ってから110分で効果が半減してしまう」
男「もう50分は位経ってるよね」
神様「幼がそれを飲んだら今敷き詰めた検出器が幼のスキャンを開始する」
男「へ~ そのための検出器なんだ」
神様「スキャンは最低2分、できれば3分は欲しい」
男「なるほど・・・」
神様「何とか時間を稼ぎたい」
370 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/24(日) 02:02:21 ID:epasaBmQ
男「あ~、それで幼にプレゼント渡せって言ったの?」
神様「それもあるが、男からプレゼントをもらえれば・・・ もしかしたら・・・」
男「?」
神様「幼の意識に何か変化が見られるかも知れないと思ってな・・・」
男「・・・・・・」
男「神様もしかしてーーー」
官僚「女神様、少女が一人正門をくぐったようです」
男「幼?」
371 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/24(日) 02:04:27 ID:epasaBmQ
ガラガラ
幼馴染「ハロ~」
男「・・・・・・」
幼馴染「早速で悪いんだけど神ちゃん、鍵ちょーだい」
神様「男、カプセルキーを」
男「ほら鍵だ。 大きく口を開いとけよ」ポイッ
幼馴染「お~! ありがと」パクッ
372 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/24(日) 02:05:47 ID:epasaBmQ
神様「(店主、スキャンを開始してくれ)」
店主『はい』
神様「神託権の鍵は脳内に特殊なブドウ糖が一定量を超えた場合に有効となる」
幼馴染「うん、知ってる」
神様「そうか、よく調べたな」ニヤッ
幼馴染「・・・・・・」
神様「神託記録だな?」
幼馴染「・・・・・・」
神様「まぁよい。 漏れてしまった物は仕方がないし私の責任だ」
幼馴染「これ以上は神ちゃんと話すと良くないみたいだから帰るね~」
神様「まて、男からお前にプレゼントがあるそうだ」
幼馴染「え? なになに??」クルッ
373 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/24(日) 02:06:46 ID:epasaBmQ
男「・・・・・・」
神様「どうした?」
男「・・・幼! 好きだ、オレと付き合って下さい!」
神様「んなっ!!」
幼馴染「ふぇ?」
男「お願いします! ずっと好きでした!」
幼馴染「・・・・・・」バタン
374 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/24(日) 02:07:47 ID:epasaBmQ
男「幼? おい大丈夫か?」
神様「・・・・・・」
男「神様、幼が!」
神様「でかしたぞ、男」
神様「(幼、聞こえるな? 30秒後に小箱が再起動する。そのまま聞いてくれ)」
神様「(奴らが小箱から情報を引き出そうとするだろう。脳波登録して拒否せずデータを復号化して渡してやれ)」
神様「(始末はこちらでつける。 絶対に助けてやる、もう少しの辛抱だ)」
375 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/24(日) 02:08:54 ID:epasaBmQ
幼馴染「う~ん・・・」ムクッ
男「幼! 大丈夫か?」
幼馴染「もう、変なこと言わないでよ~ 暴走しちゃったじゃないか~」
神様「一つ忠告だ」
幼馴染「なに~?」
神様「アカシックデータの取り扱いはお前達にはまだ早すぎる」
幼馴染「達って、だれに言ってるの?」
神様「肉体を維持しながらアカシック接続するのは負担が大きすぎるぞ」
神様「今の技術では接続エネルギーを調達し続けられない。 悪いことは言わなーーー」
幼馴染「それなら大丈夫~、CP67で何とかするよ」
376 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/24(日) 02:09:57 ID:epasaBmQ
神様「CP67?・・・ まさか、お前達次元転換を使ってエネルギーを得るつもりか!」
幼「さっすが神ちゃん! やっぱCP67でなんとか出来るんだ~」ニヤッ
神様「・・・・・・」クッ
幼「逆転! じゃ帰るね、鍵と情報どうもありがと~」
神様「まて!」
幼「あっ、10分以内にここから出ようとするとちょっとマズいことになるよ?」
神様「!」
幼「ばいば~い」スタスタ
377 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/24(日) 02:10:43 ID:epasaBmQ
男「神様、幼は一体・・・」
神様「店主! 聞こえるか」
店主『はい』
神様「急ぎ照射施設の動きを調べて欲しい」
店主「承知しました」
神様「女よ」
女『はい』
神様「画像再構成プログラムを送る。集計したデータのレンダリングを頼む」
女『承知いたしました』
378 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/24(日) 02:12:15 ID:epasaBmQ
神様「官僚聞こえるか!!」
官僚『はい』
神様「幼が今から出て行く。 気付かれても良い、誰かに尾行させろ」
官僚『承知いたしました』
男「神様? 結構マズい感じ??」
神様「やられたー! 敵に情報を与えてしまった!!」ジタバタ
男「やっぱり・・・ オレが変なことを幼に言ったから・・・」
神様「あの告白は予想以上にパンチがあったな」
379 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/24(日) 02:13:22 ID:epasaBmQ
男「ごめん・・・」
神様「逆だ。 あれで幼の脳波が乱れ小箱との接続が一瞬切れた」
男「それで倒れたんだ」
神様「お陰で幼に伝言を伝えることが出来た」
男「幼は助かる?」
神様「そのために私はいる。 一度研究所に戻るぞ」
官僚『女神様、聞こえますでしょうか・・・』
神様「なんだ」
官僚『尾行対象の少女ですが・・・ その・・・』
神様「どうした」
官僚『公衆トイレに入ったまま出てこないとの報告が』
神様「ふっ、計画通り」ニヤッ
381 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/24(日) 20:20:19 ID:epasaBmQ
ーーー研究所
女「女神様、お帰りなさいませ」
店主「幼ちゃんは」
神様「尾行を付けさせている」
男「定期的にトイレに駆け込んでいるみたいです」
妹「<でるで~る>の威力は凄いんだよ」
男「便秘薬じゃなくて、それもう下剤だろ・・・」
382 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/24(日) 20:21:50 ID:epasaBmQ
女「女神様、幼さんの脳活動データのレンダリング終わりました」
神様「見せてくれ」
女「妹ちゃん、お願い」
妹「はいな」
男「うわっ、すげ~。 脳みそだ」
神様「妹よ、集計開始から3分15秒目までを早回しで見せてくれるか?」
妹「ほいさ」
神様「・・・・・・」
男「何か分かった?」
383 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/24(日) 20:22:57 ID:epasaBmQ
神様「右の画面にサイン波だけ出して欲しい」
妹「う~・・・」
女「マウスでグジュグジューってやる前のデータよ」
妹「あ~、任せて!」
神様「よし、上出来だ」
男「なんだこりゃ・・・」
神様「やはり男も気になるか」
男「たぶん、神様の思っていることと俺の思っていることは違うと思う」
神様「・・・・・・」
384 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/24(日) 20:24:02 ID:epasaBmQ
神様「幼の意識と小箱の間に何かあるな」
男「何?」
神様「幼の覚醒意識領域を黄色に着色する」
男「ほとんどないね・・・」
神様「そして、その他の活動領域を赤くする」
男「うわ、真っ赤になった」
女「これは一体・・・」
神様「意識がほとんどないのに活動していると言うことだ」
男「どういう意味?」
神様「幼が倒れたときの撮像画面を」
妹「ほい」
男「赤い領域が一気になくなった!」
385 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/24(日) 20:24:53 ID:epasaBmQ
神様「小箱の接続が一時的に切れたためだ。 間違いないな・・・」
男「間違いないって?」
神様「赤い部分は幼の意識を元に構築された仮想領域だ」
男「仮想領域?」
神様「脳がハッキングされている」
男「ハッキング? そんなこと出来るの?」
神様「ELF波を使っているのであろう」
店主「しかしELF波で通信だなんて1文字送るだけでも何分かかるか・・・」
386 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/24(日) 20:26:22 ID:epasaBmQ
男「いーえるえふ?」
神様「あぁ、すごく波長の長い電磁波だ。 シューマン共振と同じだ」
男「シューマイ?」
神様「シューマン! 地球上で常に伝搬している波長の長い自然の電波だ」
男「ふ~ん・・・」
神様「ちなみに、ニコラテスラが予想しその後発見された物だ」
男「ニコラテスラって、CPなんとかを作った人じゃん」
神様「あぁ」
387 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/24(日) 20:27:08 ID:epasaBmQ
店主「まさか!」
神様「うむ。 CP67を使って幼の脳をハッキングしたのだろう」
女「そんなこと出来るのですか?」
神様「ELF波と紐付けした量子をCP67を使って次元伝送すれば可能だ」
男「CP67って何でも出来るの?」
神様「一見関わりのない現象のように見えるが基本原理は全て同じだ」
男「同じ?」
神様「アカシックも、シューマン共振も、脳波も全て根底は同じ物と言うことだ」
388 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/24(日) 20:28:18 ID:epasaBmQ
男「神様、もしかして今さらっとすごいこと言っちゃったりしてる?」
神様「深く考えすぎなのだ。 脳波とシューマン共振、脳神経細胞と宇宙構造」
神様「なぜ統合を考えないのだ?」
女「すみません」
店主「反省します」
神様「いや、お前達に言ったのではない。 その・・・ すまない・・・」
男「神様、格好悪い・・・」
389 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/24(日) 20:30:31 ID:epasaBmQ
神様「とにかくだ、照射施設を破壊する作業、幼と小箱の切断、意識回復の同時作業が理想と言うことだ」
男「それってかなり難易度高すぎな気が・・・」
神様「店主よ、照射施設への破壊プログラムの進行状況はどうだ?」
店主「アメリカ、ソ連、ブラジル、中国の4箇所には送信を終えています」
店主「残り日本とフランスの2箇所なので・・・ 夕方までには」
390 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/24(日) 20:31:53 ID:epasaBmQ
官僚『女神様、聞こえますでしょうか?』
神様「官僚か、どうした?」
官僚『いえ・・・ その・・・』
神様「なんだ、早く言え」
官僚『・・・幼さんと思われる少女が脳科学センターへ入ったという報告がありました』
神様「よし、脳科学センターを今すぐ封鎖し幼を拘束だ。 私たちも向かう、車を用意してくれ」
官僚『はい・・・』
神様「?」
ーーー 第一高校・科学部準備室
ガチャ ガチャ
神様「男はその装置をここに設置してくれ」
男「はいよ」
神様「官僚と運転手はそのセンサーを一定間隔で部屋中に敷き詰めてほしい」
官僚・運転手「はい」
365 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/24(日) 01:57:15 ID:epasaBmQ
ガチャ ガチャ
男「神様、こっちは終わった」
官僚「こちらも終了いたしました」
神様「よし。 皆その茶箱に入っている無線機を片耳に装着してくれ」
男「ちっちゃいね」
神様「研究所にいる女と店主、妹とも通話が出来る。 官僚と運転手も付けろ」
官僚「女神様、私たちはすでに片方の耳にレシーバーを入れているのですが・・・」
神様「あ? 耳はいくつあるんだ?」
官僚「失礼しました!」
男「・・・・・・」
366 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/24(日) 01:58:10 ID:epasaBmQ
神様「あーあー、 店主聞こえるか?」
店主『はい、聞こえます』
神様「検出器に問題がないかそちらからリモートテストしてくれ」
店主『2分後に計測を開始します』
神様「男、その鉛の中に入っている容器を取り出して中心に置いてくれ」
男「これ?」
官僚「核物質ですか?」
男「核?」
367 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/24(日) 01:59:09 ID:epasaBmQ
神様「校正用線源だ、そんなにビビるな」
男「いや、怖いって・・・」
店主『女神様、校正完了しました』
神様「よし」
店主『すごい精度ですね、この検出器・・・』
神様「私オリジナルの再構成関数だ」
神様「官僚と運転手は気付かれないよう車で待機していてくれ」
官僚・運転手「はい」スタスタ
368 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/24(日) 02:00:19 ID:epasaBmQ
神様「さて、男よ説明をする。 その黄色い箱を開けてくれ」
男「これ?」パカッ
神様「幼に渡すカプセルだ」
男「<でるでーる>だね」
神様「よし、蓋を閉めろ」
男「?」パコッ
神様「放射線が出ているのでな」
男「だからそう言うことは事前に言って欲しい訳で」
神様「部長のマネか。 こういう時でもユーモアセンスを忘れない男には頭が下がる」
男「いや、マネじゃないし・・・」
神様「その薬には店主が先ほどサイクロトロンで作ったものが混ぜてある」
男「ラジオ何とか?」
神様「RI、ラジオアイソトープだ。 幼が来たら早めにそれを飲ませて欲しい」
男「ここで飲ませるの?」
神様「そうだ。 それは作ってから110分で効果が半減してしまう」
男「もう50分は位経ってるよね」
神様「幼がそれを飲んだら今敷き詰めた検出器が幼のスキャンを開始する」
男「へ~ そのための検出器なんだ」
神様「スキャンは最低2分、できれば3分は欲しい」
男「なるほど・・・」
神様「何とか時間を稼ぎたい」
370 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/24(日) 02:02:21 ID:epasaBmQ
男「あ~、それで幼にプレゼント渡せって言ったの?」
神様「それもあるが、男からプレゼントをもらえれば・・・ もしかしたら・・・」
男「?」
神様「幼の意識に何か変化が見られるかも知れないと思ってな・・・」
男「・・・・・・」
男「神様もしかしてーーー」
官僚「女神様、少女が一人正門をくぐったようです」
男「幼?」
371 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/24(日) 02:04:27 ID:epasaBmQ
ガラガラ
幼馴染「ハロ~」
男「・・・・・・」
幼馴染「早速で悪いんだけど神ちゃん、鍵ちょーだい」
神様「男、カプセルキーを」
男「ほら鍵だ。 大きく口を開いとけよ」ポイッ
幼馴染「お~! ありがと」パクッ
372 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/24(日) 02:05:47 ID:epasaBmQ
神様「(店主、スキャンを開始してくれ)」
店主『はい』
神様「神託権の鍵は脳内に特殊なブドウ糖が一定量を超えた場合に有効となる」
幼馴染「うん、知ってる」
神様「そうか、よく調べたな」ニヤッ
幼馴染「・・・・・・」
神様「神託記録だな?」
幼馴染「・・・・・・」
神様「まぁよい。 漏れてしまった物は仕方がないし私の責任だ」
幼馴染「これ以上は神ちゃんと話すと良くないみたいだから帰るね~」
神様「まて、男からお前にプレゼントがあるそうだ」
幼馴染「え? なになに??」クルッ
373 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/24(日) 02:06:46 ID:epasaBmQ
男「・・・・・・」
神様「どうした?」
男「・・・幼! 好きだ、オレと付き合って下さい!」
神様「んなっ!!」
幼馴染「ふぇ?」
男「お願いします! ずっと好きでした!」
幼馴染「・・・・・・」バタン
374 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/24(日) 02:07:47 ID:epasaBmQ
男「幼? おい大丈夫か?」
神様「・・・・・・」
男「神様、幼が!」
神様「でかしたぞ、男」
神様「(幼、聞こえるな? 30秒後に小箱が再起動する。そのまま聞いてくれ)」
神様「(奴らが小箱から情報を引き出そうとするだろう。脳波登録して拒否せずデータを復号化して渡してやれ)」
神様「(始末はこちらでつける。 絶対に助けてやる、もう少しの辛抱だ)」
375 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/24(日) 02:08:54 ID:epasaBmQ
幼馴染「う~ん・・・」ムクッ
男「幼! 大丈夫か?」
幼馴染「もう、変なこと言わないでよ~ 暴走しちゃったじゃないか~」
神様「一つ忠告だ」
幼馴染「なに~?」
神様「アカシックデータの取り扱いはお前達にはまだ早すぎる」
幼馴染「達って、だれに言ってるの?」
神様「肉体を維持しながらアカシック接続するのは負担が大きすぎるぞ」
神様「今の技術では接続エネルギーを調達し続けられない。 悪いことは言わなーーー」
幼馴染「それなら大丈夫~、CP67で何とかするよ」
376 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/24(日) 02:09:57 ID:epasaBmQ
神様「CP67?・・・ まさか、お前達次元転換を使ってエネルギーを得るつもりか!」
幼「さっすが神ちゃん! やっぱCP67でなんとか出来るんだ~」ニヤッ
神様「・・・・・・」クッ
幼「逆転! じゃ帰るね、鍵と情報どうもありがと~」
神様「まて!」
幼「あっ、10分以内にここから出ようとするとちょっとマズいことになるよ?」
神様「!」
幼「ばいば~い」スタスタ
377 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/24(日) 02:10:43 ID:epasaBmQ
男「神様、幼は一体・・・」
神様「店主! 聞こえるか」
店主『はい』
神様「急ぎ照射施設の動きを調べて欲しい」
店主「承知しました」
神様「女よ」
女『はい』
神様「画像再構成プログラムを送る。集計したデータのレンダリングを頼む」
女『承知いたしました』
378 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/24(日) 02:12:15 ID:epasaBmQ
神様「官僚聞こえるか!!」
官僚『はい』
神様「幼が今から出て行く。 気付かれても良い、誰かに尾行させろ」
官僚『承知いたしました』
男「神様? 結構マズい感じ??」
神様「やられたー! 敵に情報を与えてしまった!!」ジタバタ
男「やっぱり・・・ オレが変なことを幼に言ったから・・・」
神様「あの告白は予想以上にパンチがあったな」
379 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/24(日) 02:13:22 ID:epasaBmQ
男「ごめん・・・」
神様「逆だ。 あれで幼の脳波が乱れ小箱との接続が一瞬切れた」
男「それで倒れたんだ」
神様「お陰で幼に伝言を伝えることが出来た」
男「幼は助かる?」
神様「そのために私はいる。 一度研究所に戻るぞ」
官僚『女神様、聞こえますでしょうか・・・』
神様「なんだ」
官僚『尾行対象の少女ですが・・・ その・・・』
神様「どうした」
官僚『公衆トイレに入ったまま出てこないとの報告が』
神様「ふっ、計画通り」ニヤッ
381 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/24(日) 20:20:19 ID:epasaBmQ
ーーー研究所
女「女神様、お帰りなさいませ」
店主「幼ちゃんは」
神様「尾行を付けさせている」
男「定期的にトイレに駆け込んでいるみたいです」
妹「<でるで~る>の威力は凄いんだよ」
男「便秘薬じゃなくて、それもう下剤だろ・・・」
382 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/24(日) 20:21:50 ID:epasaBmQ
女「女神様、幼さんの脳活動データのレンダリング終わりました」
神様「見せてくれ」
女「妹ちゃん、お願い」
妹「はいな」
男「うわっ、すげ~。 脳みそだ」
神様「妹よ、集計開始から3分15秒目までを早回しで見せてくれるか?」
妹「ほいさ」
神様「・・・・・・」
男「何か分かった?」
383 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/24(日) 20:22:57 ID:epasaBmQ
神様「右の画面にサイン波だけ出して欲しい」
妹「う~・・・」
女「マウスでグジュグジューってやる前のデータよ」
妹「あ~、任せて!」
神様「よし、上出来だ」
男「なんだこりゃ・・・」
神様「やはり男も気になるか」
男「たぶん、神様の思っていることと俺の思っていることは違うと思う」
神様「・・・・・・」
384 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/24(日) 20:24:02 ID:epasaBmQ
神様「幼の意識と小箱の間に何かあるな」
男「何?」
神様「幼の覚醒意識領域を黄色に着色する」
男「ほとんどないね・・・」
神様「そして、その他の活動領域を赤くする」
男「うわ、真っ赤になった」
女「これは一体・・・」
神様「意識がほとんどないのに活動していると言うことだ」
男「どういう意味?」
神様「幼が倒れたときの撮像画面を」
妹「ほい」
男「赤い領域が一気になくなった!」
神様「小箱の接続が一時的に切れたためだ。 間違いないな・・・」
男「間違いないって?」
神様「赤い部分は幼の意識を元に構築された仮想領域だ」
男「仮想領域?」
神様「脳がハッキングされている」
男「ハッキング? そんなこと出来るの?」
神様「ELF波を使っているのであろう」
店主「しかしELF波で通信だなんて1文字送るだけでも何分かかるか・・・」
386 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/24(日) 20:26:22 ID:epasaBmQ
男「いーえるえふ?」
神様「あぁ、すごく波長の長い電磁波だ。 シューマン共振と同じだ」
男「シューマイ?」
神様「シューマン! 地球上で常に伝搬している波長の長い自然の電波だ」
男「ふ~ん・・・」
神様「ちなみに、ニコラテスラが予想しその後発見された物だ」
男「ニコラテスラって、CPなんとかを作った人じゃん」
神様「あぁ」
387 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/24(日) 20:27:08 ID:epasaBmQ
店主「まさか!」
神様「うむ。 CP67を使って幼の脳をハッキングしたのだろう」
女「そんなこと出来るのですか?」
神様「ELF波と紐付けした量子をCP67を使って次元伝送すれば可能だ」
男「CP67って何でも出来るの?」
神様「一見関わりのない現象のように見えるが基本原理は全て同じだ」
男「同じ?」
神様「アカシックも、シューマン共振も、脳波も全て根底は同じ物と言うことだ」
388 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/24(日) 20:28:18 ID:epasaBmQ
男「神様、もしかして今さらっとすごいこと言っちゃったりしてる?」
神様「深く考えすぎなのだ。 脳波とシューマン共振、脳神経細胞と宇宙構造」
神様「なぜ統合を考えないのだ?」
女「すみません」
店主「反省します」
神様「いや、お前達に言ったのではない。 その・・・ すまない・・・」
男「神様、格好悪い・・・」
389 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/24(日) 20:30:31 ID:epasaBmQ
神様「とにかくだ、照射施設を破壊する作業、幼と小箱の切断、意識回復の同時作業が理想と言うことだ」
男「それってかなり難易度高すぎな気が・・・」
神様「店主よ、照射施設への破壊プログラムの進行状況はどうだ?」
店主「アメリカ、ソ連、ブラジル、中国の4箇所には送信を終えています」
店主「残り日本とフランスの2箇所なので・・・ 夕方までには」
390 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/24(日) 20:31:53 ID:epasaBmQ
官僚『女神様、聞こえますでしょうか?』
神様「官僚か、どうした?」
官僚『いえ・・・ その・・・』
神様「なんだ、早く言え」
官僚『・・・幼さんと思われる少女が脳科学センターへ入ったという報告がありました』
神様「よし、脳科学センターを今すぐ封鎖し幼を拘束だ。 私たちも向かう、車を用意してくれ」
官僚『はい・・・』
神様「?」
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