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神様「科学の神様だ」

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Part14
316 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/23(土) 06:08:02 ID:YALSta/U
妹「女さん言ってたよ。 神ねーがいなくなってから科学技術の発展が停滞したって」
神様「買いかぶりすぎた」
妹「そんなことないよ」
神様「心配するな。 私などいなくても世界はまわる」
妹「・・・・・・」
妹「でも、神ねーがいなくなったらヤダ」
神様「これは自分でまいた種だ。 そして私でしか解決できない」
妹「神ねーがかわいそうすぎるよ」
神様「そんなことはないぞ? 今はとても楽しい時間を過ごせている・・・ って言うのは少し不謹慎か」

317 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/23(土) 06:09:20 ID:YALSta/U
神様「だが私を気遣う妹の優しさ。 しかと受け止めた」
妹「神ねー・・・」
神様「心配するな、また会えるのだ。 その為にもこの件だけは解決したい」
妹「・・・・・・」
神様「お願いだ」
妹「・・・・・・」コクッ
神様「頼んだぞ、私の尊敬する妹よ」ニコッ

318 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/23(土) 06:14:30 ID:YALSta/U
ーーー 研究所・5日目
妹「女さん、G-Waveに接続終わりました」
女「あら、ずいぶん早いわね。 結構じゃじゃ馬なはずなんだけど」
妹「色々試してみたんですけどM回線を経由したほうが安定しているんです」
女「あら、そうなの? ・・・本当ね、量子の安定度が高い」
妹「それとG-Waveから送られてくるこの信号なんですがーーー
男「・・・・・・」
神様「どうしたんだ? 大神官様」ニヤニヤ

319 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/23(土) 06:15:55 ID:YALSta/U
男「妹が格好いい」
神様「妹は非常に優秀だ。 女神時代に妹がいたら第1神官有力株だ」
男「そんなに優秀なの? オレ、ちょっとショック」
神様「何を言っているんだ大神官のくせに」
男「私、雑用ですが・・・」
神様「拗ねるな、拗ねるな。 男は男の出来ることをすれば良い」

320 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/23(土) 06:17:43 ID:YALSta/U
神様「そうだ、女よ」
女「はい」
神様「G-Waveの件なのだが、少しだけいじってもらうことは出来るか?」
女「どの部分でしょうか?」
神様「いや、その・・・ 無理にとは言わないが少しだけ気になるところがあってな」
女「遠慮なくどうぞ」
神様「すまない。 光子を偏光する所なんだが0.00024度ほど内側にしてもらえると・・・」
女「すぐに対応いたします」
神様「女が設計した物であるのにお節介な発言をしてしまって申し訳ない」
女「そんなに畏まらないで下さい女神様」ニコッ


321 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/23(土) 06:18:49 ID:YALSta/U
神様「しかし、すごい物を作った物だ」
女「女神様からそう言ってもらえて、お世辞でも嬉しいです」
神様「お世辞などではない」
女「他に気になるところはございますでしょうか?」
神様「ない、完璧だ。 コンピュータの歴史はこのG-Waveの登場で大きく変わる」
神様「きっと女が想像している以上に科学の発展に貢献されることになるだろう」
妹「すごーい」
神様「妹は量子コンピュータに興味があるのか?」
妹「うん、私ね~ 女さんがいる大学に行くことに決めた!」
神様「良い選択だ」
女「ふふっ、よろしくね妹ちゃん」
神様「女よ、妹が入学したら特別扱いをしてでもみっちり教え込んでやってくれ」
女「はい、承知いたしました」

322 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/23(土) 06:20:19 ID:YALSta/U
男「え~、オレは~?」
神様「お前は、店主のセレクトショップでバイトでもしてろ」
男「なに、その格差!」
女「あら、店主さんはああ見えてもCERNの所長だったのよ?」
男「えっ! 所長だったの?」
神様「聞いてないのか?」
男「ただの技術者って言ってたよ?」
女「素粒子物理学の権威」

323 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/23(土) 06:24:57 ID:YALSta/U
男「通りで神様があげたオーバーテクノロージーの機械を直せた訳だ」
神様「あれは、店主自らが一つ一つ解析しその時代の技術と部品を使い修復していった物だ」
神様「動作原理、その仕組み全てを把握している。 もはやオーバーテクノロジーではない」
男「へ~ ただのガラクタ屋じゃないんだ」
女「店主さんはすごい発明をいっぱいしているのに一つも特許を申請してないんですって」
男「なんで!」
女「自分の発明が特許によって障害になるのが嫌だって」
女「このG-Waveの光子偏光メカニズムだって店主さんが開発したものなのよ?」

324 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/23(土) 06:26:19 ID:YALSta/U
男「科学者としては立派だけど、なんかもったいないな~」
女「この業界で変人って言ったら店主さんって、皆が分かる位の変人ですから」
店主「変人で悪かったな」
女「あら? いらしたんですか?」
店主「男、おまえ時給300円な」
男「せめて最低賃金は守って下さい」
女「はい、お茶どうぞ」コトッ
店主「あぁ」
神様「いま店主の口座に10億円振り込んだ。 これで男をよろしく頼む」
店主「」ブー
女「あら見事なお茶の吹き出し方ですね」
男「そのお金、直接オレにくれれば良いのに・・・」
神様「店主の今までの発明分を特許料として計算した結果だ」

325 :以下、名無しが深夜にお送りします:2016/01/23(土) 11:56:14 ID:K1whFxAw
乙乙

326 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/23(土) 21:40:07 ID:YALSta/U
ーーー 研究所・6日目
店主「クソッ、コレもダメか・・・」
男「結構良い線いってると思ったんですけどね」
店主「あぁ、さてと次はこっちを試すか」
 ガチャッ
妹「店主さん、にーちゃん、お昼出来た」
店主「もうお昼か」

327 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/23(土) 21:42:09 ID:YALSta/U
男「あれ?」
店主「どうしたんだ?」
男「時計」
店主「時計?」
男「ちょっとズレてませんか?」
店主「ん? 本当だ。電波時計なのにな」ピピッ
男「!」ガタッ
店主「なんだ?急に」ビクッ
男「店主さん、メガミーラインで人工衛星の見方を教えて下さい」
店主「人工衛星?」

328 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/23(土) 21:44:04 ID:YALSta/U
ーーー 研究所・6日目・昼
神様「緊急会議とは、どうしたのだ?」
店主「照射施設の破壊方法を見つけました」
神様「ほぉ」
店主「男、頼む」
男「施設の照射施設から毎日決められた時間に特定の座標に向けて電波が出てる」
神様「あぁ、全く厄介な事をしてくれる」
男「正確すぎると思うんだ」
女「どういうことかしら?」
男「時間、座標とも全く狂いがない」
神様「制御されていると?」

329 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/23(土) 21:46:33 ID:YALSta/U
男「あぁ、でも双方向で通信する必要はない」
男「GPSだ」
女「位置情報と時刻の調整のためね」
男「そのGPS信号に破壊プログラムを乗せれば」
神様「信号を送れると?」
男「あぁ」
神様「店主よ、意見を聞かせてくれ」
店主「まだ1施設ですがGPSの取得を確認しました。 現状で遠隔破壊方法はこれしかないと思います」
神様「どのくらいで全て送信を終えられるか予想はつくか?」
店主「他の受信端末に影響が出ないように衛星の信号を改竄して・・・ 最大で3日」

330 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/23(土) 21:47:30 ID:YALSta/U
神様「よし、早速準備にーーー」
 ビーッ ビーッ ビーッ ビーッ
店主「なんだ?」
女「所内警報、妹ちゃんだわ」
 ダッ ダッ ダッ
妹「女さん、大変です!」ハァ ハァ
女「どうしたの?」
妹「メガミーラインにハッキングです!」
神様「!?」
男「ハッキング?」

331 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/23(土) 21:48:42 ID:YALSta/U
女「ハッキングはどれ?」
妹「はい、画面に出します」
男「CP67の件だけでも手一杯なのに・・・」
店主「全くだ」
神様「??」キョロキョロ
女「どうなさいました? 女神様」
神様「ん? いや」
妹「出ます!」

332 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/23(土) 21:49:53 ID:YALSta/U
 ボワン
 『ハロ~ 神ちゃん! 神託権ちょーだい』
店主「神託権?」
男「神様、意味分かる?」
神様「・・・・・・」
女「女神様?」
神様「ん? あぁ~、神託権というのはアカシックデータの複合鍵だ」
女「鍵・・・」
神様「アカシックから取り出したデータを外部に出す場合に必要となる」
男「外部?」
神様「そうだ。 そのために必要な物が神託権と呼ばれる鍵だ」

333 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/23(土) 21:51:27 ID:YALSta/U
店主「まさか、幼ちゃん以外がアカシックからデータを・・・」
男「その鍵ってどこにあるの?」
神様「ん? あぁ~、そこの救急箱に入っている」
男「救急箱?」
 ゴソゴソ
男「どれ?」
神様「小森製薬<でるで~る>の箱の中だ」
女「・・・・・・」
店主「・・・・・・」

334 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/23(土) 21:53:38 ID:YALSta/U
男「なんで便秘薬と一緒に・・・ しかも普段妹が使ってるヤツじゃん」
妹「神ねー、神罰」
 パチッ
男「うひゃ!」ビクッ
神様「その11489と書かれたカプセルが神託権となる復号化キーだ」
男「こんなとこ入れておいたら間違って妹か飲んじゃうじゃんよ」
店主「失礼とは思いますが、そのような大事な物はきちんと保管した方が良いかと・・・」
男「そうだよ、神様。 さすがにこれはないわ」
神様「灯台下暗しというではないか」
男「いや、それは・・・」

335 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/23(土) 21:55:26 ID:YALSta/U
妹「あと神ねー、もう一つ気にーーー」
神様「ーーー」シィーッ
一同「?」
神様「(皆、声を出さずに隣の部屋へ移動してくれ)」
神様「ではお昼を食べながら作戦会議だ。 いざ食堂へ」
 スタスタ
男「ちょっと、何? どうしたの神様」
妹「神ねーものすごい芝居臭かったけど」
 ボンッ
女「?」
店主「爆発? メガミーラインの制御卓から煙が!」


336 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/23(土) 21:56:45 ID:YALSta/U
神様「心配するな、私だ」
男「何してんの!」
神様「傍受ソフトが進入していた」
男「え? じゃぁさっきの会話が外に漏れてたって事?」
神様「そうだ」
男「鍵のことバレちゃったじゃん」
神様「ん? あれは嘘だ。神託権などという仕組みは存在しない」
女「女神様、傍受を知っていてお芝居を?」
男「なんでありもしない鍵なんか要求してきたのさ」
神様「私が仕込んだ偽情報に引っかかったのだ」
女「偽情報?」

337 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/23(土) 21:58:32 ID:YALSta/U
神様「流出した神託記録の中に小箱の偽仕様が入っている」
店主「トラップですか」
神様「そうだ」
男「よくそんなこと思いつくね」
神様「伊達に長生きしてきた訳ではない」
男「でも機械を壊さなくても・・・ どうすんの? メガミーライン」
妹「うわ~ん、せっかく使い方覚えたのに~」
神様「心配するな。 全く同じ物があと5台ある」
妹「そうなんだよかった。 あっ、それよりもう一つハッキングが」
女「さっきのだけじゃないの?」
妹「はい」
神様「中央制御室へ行こう」

338 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/23(土) 21:59:36 ID:YALSta/U
女「もう一つのハッキングはどれ?」
妹「D回線の・・・ あった、これです」
女「特に変わった信号では無いと思うんだけど」
神様「私も妹に言われ3回チェックしてようやくそれっぽい信号を確認できた」
女「女神様の脳波パターンと同じね」
妹「でも、神ねーが複数の回線を使っている時にこの振幅は変なんです」
男「そうなの?」
女「そうなんですか、女神様?」
神様「そうなのか? 妹」
男「・・・・・・」

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