神様「科学の神様だ」
Part13
291 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/21(木) 21:52:42 ID:PhMaUHDA
店主「よし、ところで、女神様は男の学校に行っていたんだろ?」
男「えぇ、一緒に旅行も行きましたし部活も参加してましたね」
店主「へぇ、どんなだったんだ? 高校生女神様は」
男「・・・ この会話って神様聞いてないですよね?」
店主「聞こえていたらとっくに怒鳴り込んできてるよ」フッ
男「まぁ、そうですよね」
292 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/21(木) 21:54:23 ID:PhMaUHDA
男「神様って、ああ見えて乙女趣味で、照れ屋で褒めるとすぐ赤くなーーー」
神様「オルァァーーーー! 男!! お前何を言ってるんだーーー!!」スッ
男「げっ! 神様?!」
神様「げっ、ではない! 覚悟しろ! 神罰だー!!」
バチッ バチッ バチッ バチッ
男「やっぱ聞いてんじゃんよーーー! 痛い! 痛い!」
神様「所内放送くらいオフにしておけーー!」
店主「あっ、ごめ~ん男・・・」ポチッ
293 :以下、名無しが深夜にお送りします:2016/01/22(金) 03:23:39 ID:E9zLU9wI
>少女「(神 ーージジッ 皆 ーージジッ か?!)」
ここそうだったのか
優しくて乙女趣味でちっちゃくて可愛ry
294 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/22(金) 22:28:14 ID:p6XSoMk6
ヨロヨロ
女「あら、お二人とも生きてらっしゃったんですか?」
男「カロウジテ」
店主「ミギニオナジク」
女「なんか歩き方おかしくありません?」
男「ハイ、正座で仕事をしておりました」
神様「自業自得だ、あほ」フン
女「まぁ」フフッ
神様「執務室にいる。何かあれば連絡を」スッ
女「はい」
男「・・・・・・」
295 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/22(金) 22:30:20 ID:p6XSoMk6
ギィー
男「神様いる?」
神様「なんだ、何か用か?」
男「ちょっと時間良い?」
神様「あぁ」
男「さっき、店主さんから昔のことを聞いた」
神様「・・・所内放送をオンにしてベラベラ喋っていた件か?」
男「やっぱ最初っから聞いてた?」
神様「ハァー、全て本当のことだ」
296 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/22(金) 22:32:10 ID:p6XSoMk6
男「オレが大神官なんかで良いの?」
神様「・・・・・・」
男「神官を全員人質に取られても拒否したんでしょ?」
神様「・・・・・・」
男「神様が50年以上も隔離されてまで護ってきた職なんでしょ?」
神様「・・・・・・」
男「そんな大切な大神官がオレみたいな高校生なんかにーーー」
神様「勘違いするな」
男「!?」
297 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/22(金) 22:33:49 ID:p6XSoMk6
神様「大神官は私が決めることだ。他の誰でもない。私自身だ」
男「でもーーー」
神様「私が男を大神官にしたいと思った。それだけだ」
神様「不満か? 私は223年の間で大神官はお前だけだと思っている」
男「神様・・・」
神様「男が大神官を辞めると言っても、私の中では消えるまでお前が大神官だ」
神様「深く考える必要は無い。 男は今まで通りの男でいて欲しい」
男「わかった」
神様「よし」ニコッ
298 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/22(金) 22:35:34 ID:p6XSoMk6
男「じゃぁ、大神官から女神様に提案があります」
神様「なんだ、急に」
男「人手不足だと思います」
神様「うぐっ」
男「女さんに専属で人を付けることを提案します」
神様「しかしだなぁ」
男「オレは店主さんを全力でサポートしたいです!」
神様「そう簡単に人など・・・」
男「優秀な人を一人くらい捕まえてこれるでしょ?」
神様「う~ん」
男「考えておいてね。 女さん一人じゃ絶対しんどいって」
神様「分かった、大神官の提案だ。 受入れよう」
男「んじゃ、よろしく」
神様「まかせろ」
299 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/22(金) 22:38:19 ID:p6XSoMk6
スタスタ
神様「女よ、作業中にすまない」
女「何でしょう?」
神様「官僚達に届けさせてもらいたいモノがある」
ガー ガー ガー
神様「今プリンターから出した」
女「あら、コレは・・・ 大丈夫なのですか?」ペラッ
神様「仕方あるまい。 我が大神官様からの提案だ」
300 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/22(金) 22:39:56 ID:p6XSoMk6
ーーー 研究所・3日目
prpr prpr
女「はい・・・ はい、そうですか・・・ お待ち下さい」
女「女神様? 官僚さん達が例のモノを」
神様「そうか、ん~~ よし玄関から入ってもらえ」
女「玄関から入ってもらって下さい」
プツッ
男「来客ですか?」
女「はい。 お迎えお願いできます?」
男「分かりました」スタスタ
ガチャ
男「・・・・・・」
301 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/22(金) 22:40:57 ID:p6XSoMk6
妹「あっ、にーちゃん」
神様「ようこそ妹よ」
妹「神ねーまで、ここって廃墟じゃなかったの?」
男「神様? 状況が飲み込めないのですが」
神様「紹介する。 新しい神官だ」
男「なんで? ねぇ何で?」
神様「妹に女のサポートを任せることにする」
妹「すごーい、この中ってこんな風になってたんだ~」
神様「妹よ、コチラへ」
妹「うん」
302 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/22(金) 22:42:11 ID:p6XSoMk6
スタスタ
女「あら?」
店主「お?」
神様「紹介する。 今日から新しく仲間に加わる妹だ」
妹「?」キョトン
男「なぁ神様?」
神様「なんだ」
男「妹キョトンとしてるんだけど、事情は知ってるの?」
神様「心配するな」
303 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/22(金) 22:43:09 ID:p6XSoMk6
神様「妹、期間は短いがここでアルバイトをしないか?」
妹「バイト?」
神様「そうだ、公共の仕事で1日2万円出る」
妹「にまんえん!?」グワッ
神様「住み込みになるが、3食昼寝付! 最高級の温泉と豪華な個室も用意する」
妹「やります! やらせて下さい! 神ねー様」キラキラ
神様「どうだ、これが女神の交渉術だ」フンスッ
男「なんだよソレ・・・」
304 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/22(金) 22:44:50 ID:p6XSoMk6
神様「では、女から仕事を教えてもらいながら頼む。 よいか?女」
女「もちろんです。 ありがとうございます女神様」
男「神様、おれもお駄賃欲しい」
神様「あ゛?」ギロッ
男「・・・無給で大丈夫です。 でも私めにもお昼寝タイムを・・・ 豪華な個室を・・・」
神様「男は店主につきっきりで仕事をこなせ。 そうしたいのであろう?」
神様「さっ、妹よ自己紹介を」
妹「あっ、妹と言います。高校1年16歳、そこにいる男の妹です」
女「女です」
店主「オレは店主、都内でセレクトショップを経営する社長だ。 ヨロシクッ」キラッ
男「セレクトショップって・・・ 秋葉の一坪しかないガラクタ屋じゃん・・・」
305 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/22(金) 22:46:06 ID:p6XSoMk6
妹「あれ? 女さんってテレビに出たことあります?」
女「わたし?」
妹「あっ、この前にーちゃんが見てたサイエンス特番に出てた人だ!」
男「そうだっけ?」
妹「ノーベル賞に一番近い日本人!」
店主「ほー」
女「そういえばテレビの取材を受けたことがあったわね」
妹「すご~い」
306 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/22(金) 22:47:19 ID:p6XSoMk6
女「世間が大げさに言っているだけよ?」
店主「またまたご謙遜を。 ところで妹ちゃん、オレのショップで働く気はーーー」
妹「ちょっとにーちゃん、こんな凄い人と知り合いだったら紹介くらいしてよ!」
男「いや、俺も会ったの最近ですし」
店主「オレの店はなぁ、山手線エリアで立地も良いし休日なんて客もかなりーーー」
妹「神ねー!」
神様「なんだ?」
妹「私、女さんと一緒に仕事しても良いの?」
神様「もちろんだ。仕事以外にも色々教えてもらうといい」
307 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/22(金) 22:48:24 ID:p6XSoMk6
女「よろしくね、妹ちゃん」ニコッ
妹「はい! がんばります!」キラキラ
店主「・・・・・・」
男「ちょっと、神様~」
神様「なんだ」
男「何で妹なの? もっと適任くらいいるでしょ」
神様「適任ではないか」
男「そんなに探すの面倒だったの?」
神様「お前は分かっていないな。 自分の妹のすごさを」
男「はい?」
神様「あのゲームテクニックは、私を超えていた」
男「・・・・・・」
神様「瞬発力、先読み、状況判断・・・ うむ、実にすばらしい」
男「はぁ~」
308 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/23(土) 05:57:35 ID:YALSta/U
ーーー 研究所・4日目
女「女神様、G-Waveをメガミーラインにテスト接続いたしました」
男「G-Wave?」
女「量子コンピュータです。 まだ実験中ですけどね」
神様「繋いでみても良いだろうか?」
女「どうぞ、動作テストをお願いします」
神様「では早速」
男「どう?」
神様「これは・・・」
309 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/23(土) 05:59:31 ID:YALSta/U
女「何か不都合ございましたでしょうか?」
神様「いや・・・ 私が繋いでいる小箱の演算システムと似ている」ボソッ
女「?」
神様「素晴らしい。 プログラムの仕方によっては今までの10億倍は演算スピードが上がる」
男「10億倍って、次元が違いすぎるんですけど・・・」
神様「そもそもノイマン型と量子コンピュータでは仕組み自体が違うからな」
男「うん。 よく分かんないけど凄いって事だけは理解できた」
神様「あぁ、これで演算スピードが格段にアップできる」
310 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/23(土) 06:00:41 ID:YALSta/U
女「では、明日から本格的な接続に入ります」
神様「よろしく頼む」
女「妹ちゃん、お手伝いよろしくね」
妹「はいな」
男「そうだ神様、店主さんが見てもらいたい物があるって」
神様「そうか、では一緒に行こう」
スタスタ
妹「・・・女さん、ちょっと相談があるんですが」
女「?」
311 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/23(土) 06:01:52 ID:YALSta/U
ーーー 研究所・4日目・深夜
カタカタ カタカタ
妹「う~ん、コレじゃないな~」
神様「なんだ妹、こんな遅くまですいぶんと熱心だな」
妹「神ねー?」
神様「少し休んだらどうだ?」
妹「でも・・・」
神様「何か分からないことでもあるのか?」
妹「この部分なんだけどね~」
312 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/23(土) 06:03:09 ID:YALSta/U
神様「どれ、あーこれか・・・ ここは先に時間補正が必要だ」
妹「時間補正?」
神様「高速で動くモノは時間がずれるのだ。 その補正をしなければいけない」
妹「そうなの?」
神様「あぁ。 よし、分かるまで教えてやろう」
313 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/23(土) 06:04:17 ID:YALSta/U
神様「で、この数字を入力して出てきた結果をここに入れるのだ」
妹「なるほど~」
神様「他に分からない所はあるか? ついでだなんでも聞いてくれ」
妹「・・・神ねーって、凄いよね」
神様「これは私が設計した物だ。 知っていて当然だろう」
妹「そうじゃなくて・・・」
神様「?」
314 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/23(土) 06:05:21 ID:YALSta/U
妹「私だったら何十年も一人でいられないもん」
神様「・・・女から聞いたのか?」
妹「うん」
神様「そうか」フフッ
妹「私の中の神ねーの記憶が変だったから女さんに相談して・・・」
神様「妹にも記憶操作は完全に効かなかったか」
妹「神ねー・・・ かわいそう・・・」
神様「妹は優しいな」
315 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/23(土) 06:06:32 ID:YALSta/U
妹「にーちゃんのことも本当?」
神様「ははっ、それも女か?」
妹「・・・・・・」コクッ
神様「全く、おしゃべりだな女は。 男には内緒にしておけよ?」
妹「・・・・・・」コクッ
神様「神様との約束だ」
妹「ずっと世界を良くしようとがんばってたのに・・・」
神様「妹は優しいな」
妹「神ねー・・・ 人が良すぎる」
神様「神様だからな」
店主「よし、ところで、女神様は男の学校に行っていたんだろ?」
男「えぇ、一緒に旅行も行きましたし部活も参加してましたね」
店主「へぇ、どんなだったんだ? 高校生女神様は」
男「・・・ この会話って神様聞いてないですよね?」
店主「聞こえていたらとっくに怒鳴り込んできてるよ」フッ
男「まぁ、そうですよね」
292 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/21(木) 21:54:23 ID:PhMaUHDA
男「神様って、ああ見えて乙女趣味で、照れ屋で褒めるとすぐ赤くなーーー」
神様「オルァァーーーー! 男!! お前何を言ってるんだーーー!!」スッ
男「げっ! 神様?!」
神様「げっ、ではない! 覚悟しろ! 神罰だー!!」
バチッ バチッ バチッ バチッ
男「やっぱ聞いてんじゃんよーーー! 痛い! 痛い!」
神様「所内放送くらいオフにしておけーー!」
店主「あっ、ごめ~ん男・・・」ポチッ
293 :以下、名無しが深夜にお送りします:2016/01/22(金) 03:23:39 ID:E9zLU9wI
>少女「(神 ーージジッ 皆 ーージジッ か?!)」
ここそうだったのか
優しくて乙女趣味でちっちゃくて可愛ry
294 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/22(金) 22:28:14 ID:p6XSoMk6
ヨロヨロ
女「あら、お二人とも生きてらっしゃったんですか?」
男「カロウジテ」
店主「ミギニオナジク」
女「なんか歩き方おかしくありません?」
男「ハイ、正座で仕事をしておりました」
神様「自業自得だ、あほ」フン
女「まぁ」フフッ
神様「執務室にいる。何かあれば連絡を」スッ
女「はい」
男「・・・・・・」
295 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/22(金) 22:30:20 ID:p6XSoMk6
ギィー
男「神様いる?」
神様「なんだ、何か用か?」
男「ちょっと時間良い?」
神様「あぁ」
男「さっき、店主さんから昔のことを聞いた」
神様「・・・所内放送をオンにしてベラベラ喋っていた件か?」
男「やっぱ最初っから聞いてた?」
神様「ハァー、全て本当のことだ」
男「オレが大神官なんかで良いの?」
神様「・・・・・・」
男「神官を全員人質に取られても拒否したんでしょ?」
神様「・・・・・・」
男「神様が50年以上も隔離されてまで護ってきた職なんでしょ?」
神様「・・・・・・」
男「そんな大切な大神官がオレみたいな高校生なんかにーーー」
神様「勘違いするな」
男「!?」
297 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/22(金) 22:33:49 ID:p6XSoMk6
神様「大神官は私が決めることだ。他の誰でもない。私自身だ」
男「でもーーー」
神様「私が男を大神官にしたいと思った。それだけだ」
神様「不満か? 私は223年の間で大神官はお前だけだと思っている」
男「神様・・・」
神様「男が大神官を辞めると言っても、私の中では消えるまでお前が大神官だ」
神様「深く考える必要は無い。 男は今まで通りの男でいて欲しい」
男「わかった」
神様「よし」ニコッ
298 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/22(金) 22:35:34 ID:p6XSoMk6
男「じゃぁ、大神官から女神様に提案があります」
神様「なんだ、急に」
男「人手不足だと思います」
神様「うぐっ」
男「女さんに専属で人を付けることを提案します」
神様「しかしだなぁ」
男「オレは店主さんを全力でサポートしたいです!」
神様「そう簡単に人など・・・」
男「優秀な人を一人くらい捕まえてこれるでしょ?」
神様「う~ん」
男「考えておいてね。 女さん一人じゃ絶対しんどいって」
神様「分かった、大神官の提案だ。 受入れよう」
男「んじゃ、よろしく」
神様「まかせろ」
299 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/22(金) 22:38:19 ID:p6XSoMk6
スタスタ
神様「女よ、作業中にすまない」
女「何でしょう?」
神様「官僚達に届けさせてもらいたいモノがある」
ガー ガー ガー
神様「今プリンターから出した」
女「あら、コレは・・・ 大丈夫なのですか?」ペラッ
神様「仕方あるまい。 我が大神官様からの提案だ」
300 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/22(金) 22:39:56 ID:p6XSoMk6
ーーー 研究所・3日目
prpr prpr
女「はい・・・ はい、そうですか・・・ お待ち下さい」
女「女神様? 官僚さん達が例のモノを」
神様「そうか、ん~~ よし玄関から入ってもらえ」
女「玄関から入ってもらって下さい」
プツッ
男「来客ですか?」
女「はい。 お迎えお願いできます?」
男「分かりました」スタスタ
ガチャ
男「・・・・・・」
301 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/22(金) 22:40:57 ID:p6XSoMk6
妹「あっ、にーちゃん」
神様「ようこそ妹よ」
妹「神ねーまで、ここって廃墟じゃなかったの?」
男「神様? 状況が飲み込めないのですが」
神様「紹介する。 新しい神官だ」
男「なんで? ねぇ何で?」
神様「妹に女のサポートを任せることにする」
妹「すごーい、この中ってこんな風になってたんだ~」
神様「妹よ、コチラへ」
妹「うん」
302 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/22(金) 22:42:11 ID:p6XSoMk6
スタスタ
女「あら?」
店主「お?」
神様「紹介する。 今日から新しく仲間に加わる妹だ」
妹「?」キョトン
男「なぁ神様?」
神様「なんだ」
男「妹キョトンとしてるんだけど、事情は知ってるの?」
神様「心配するな」
303 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/22(金) 22:43:09 ID:p6XSoMk6
神様「妹、期間は短いがここでアルバイトをしないか?」
妹「バイト?」
神様「そうだ、公共の仕事で1日2万円出る」
妹「にまんえん!?」グワッ
神様「住み込みになるが、3食昼寝付! 最高級の温泉と豪華な個室も用意する」
妹「やります! やらせて下さい! 神ねー様」キラキラ
神様「どうだ、これが女神の交渉術だ」フンスッ
男「なんだよソレ・・・」
304 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/22(金) 22:44:50 ID:p6XSoMk6
神様「では、女から仕事を教えてもらいながら頼む。 よいか?女」
女「もちろんです。 ありがとうございます女神様」
男「神様、おれもお駄賃欲しい」
神様「あ゛?」ギロッ
男「・・・無給で大丈夫です。 でも私めにもお昼寝タイムを・・・ 豪華な個室を・・・」
神様「男は店主につきっきりで仕事をこなせ。 そうしたいのであろう?」
神様「さっ、妹よ自己紹介を」
妹「あっ、妹と言います。高校1年16歳、そこにいる男の妹です」
女「女です」
店主「オレは店主、都内でセレクトショップを経営する社長だ。 ヨロシクッ」キラッ
男「セレクトショップって・・・ 秋葉の一坪しかないガラクタ屋じゃん・・・」
305 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/22(金) 22:46:06 ID:p6XSoMk6
妹「あれ? 女さんってテレビに出たことあります?」
女「わたし?」
妹「あっ、この前にーちゃんが見てたサイエンス特番に出てた人だ!」
男「そうだっけ?」
妹「ノーベル賞に一番近い日本人!」
店主「ほー」
女「そういえばテレビの取材を受けたことがあったわね」
妹「すご~い」
306 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/22(金) 22:47:19 ID:p6XSoMk6
女「世間が大げさに言っているだけよ?」
店主「またまたご謙遜を。 ところで妹ちゃん、オレのショップで働く気はーーー」
妹「ちょっとにーちゃん、こんな凄い人と知り合いだったら紹介くらいしてよ!」
男「いや、俺も会ったの最近ですし」
店主「オレの店はなぁ、山手線エリアで立地も良いし休日なんて客もかなりーーー」
妹「神ねー!」
神様「なんだ?」
妹「私、女さんと一緒に仕事しても良いの?」
神様「もちろんだ。仕事以外にも色々教えてもらうといい」
307 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/22(金) 22:48:24 ID:p6XSoMk6
女「よろしくね、妹ちゃん」ニコッ
妹「はい! がんばります!」キラキラ
店主「・・・・・・」
男「ちょっと、神様~」
神様「なんだ」
男「何で妹なの? もっと適任くらいいるでしょ」
神様「適任ではないか」
男「そんなに探すの面倒だったの?」
神様「お前は分かっていないな。 自分の妹のすごさを」
男「はい?」
神様「あのゲームテクニックは、私を超えていた」
男「・・・・・・」
神様「瞬発力、先読み、状況判断・・・ うむ、実にすばらしい」
男「はぁ~」
308 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/23(土) 05:57:35 ID:YALSta/U
ーーー 研究所・4日目
女「女神様、G-Waveをメガミーラインにテスト接続いたしました」
男「G-Wave?」
女「量子コンピュータです。 まだ実験中ですけどね」
神様「繋いでみても良いだろうか?」
女「どうぞ、動作テストをお願いします」
神様「では早速」
男「どう?」
神様「これは・・・」
309 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/23(土) 05:59:31 ID:YALSta/U
女「何か不都合ございましたでしょうか?」
神様「いや・・・ 私が繋いでいる小箱の演算システムと似ている」ボソッ
女「?」
神様「素晴らしい。 プログラムの仕方によっては今までの10億倍は演算スピードが上がる」
男「10億倍って、次元が違いすぎるんですけど・・・」
神様「そもそもノイマン型と量子コンピュータでは仕組み自体が違うからな」
男「うん。 よく分かんないけど凄いって事だけは理解できた」
神様「あぁ、これで演算スピードが格段にアップできる」
310 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/23(土) 06:00:41 ID:YALSta/U
女「では、明日から本格的な接続に入ります」
神様「よろしく頼む」
女「妹ちゃん、お手伝いよろしくね」
妹「はいな」
男「そうだ神様、店主さんが見てもらいたい物があるって」
神様「そうか、では一緒に行こう」
スタスタ
妹「・・・女さん、ちょっと相談があるんですが」
女「?」
ーーー 研究所・4日目・深夜
カタカタ カタカタ
妹「う~ん、コレじゃないな~」
神様「なんだ妹、こんな遅くまですいぶんと熱心だな」
妹「神ねー?」
神様「少し休んだらどうだ?」
妹「でも・・・」
神様「何か分からないことでもあるのか?」
妹「この部分なんだけどね~」
312 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/23(土) 06:03:09 ID:YALSta/U
神様「どれ、あーこれか・・・ ここは先に時間補正が必要だ」
妹「時間補正?」
神様「高速で動くモノは時間がずれるのだ。 その補正をしなければいけない」
妹「そうなの?」
神様「あぁ。 よし、分かるまで教えてやろう」
313 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/23(土) 06:04:17 ID:YALSta/U
神様「で、この数字を入力して出てきた結果をここに入れるのだ」
妹「なるほど~」
神様「他に分からない所はあるか? ついでだなんでも聞いてくれ」
妹「・・・神ねーって、凄いよね」
神様「これは私が設計した物だ。 知っていて当然だろう」
妹「そうじゃなくて・・・」
神様「?」
314 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/23(土) 06:05:21 ID:YALSta/U
妹「私だったら何十年も一人でいられないもん」
神様「・・・女から聞いたのか?」
妹「うん」
神様「そうか」フフッ
妹「私の中の神ねーの記憶が変だったから女さんに相談して・・・」
神様「妹にも記憶操作は完全に効かなかったか」
妹「神ねー・・・ かわいそう・・・」
神様「妹は優しいな」
315 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/23(土) 06:06:32 ID:YALSta/U
妹「にーちゃんのことも本当?」
神様「ははっ、それも女か?」
妹「・・・・・・」コクッ
神様「全く、おしゃべりだな女は。 男には内緒にしておけよ?」
妹「・・・・・・」コクッ
神様「神様との約束だ」
妹「ずっと世界を良くしようとがんばってたのに・・・」
神様「妹は優しいな」
妹「神ねー・・・ 人が良すぎる」
神様「神様だからな」
神様「科学の神様だ」
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きのこの山「最後通牒だと……?」たけのこの里「……」
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月「で……であ…でぁー…TH…であのて……?」
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彡(゚)(゚)「お、居酒屋やんけ。入ったろ」
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