神様「科学の神様だ」
Part12
265 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/20(水) 22:39:12 ID:58rM90mM
男「いや~、複雑だな~」
神様「最初にそう言った」
神様「私がはしゃいで学校など行こうと思わなければこんな事には・・・」
男「でもそのおかげで幼が生きている訳だからさ」
神様「本当に迷惑をかける・・・ すまない」
男「ま~た、らしくないこと言って」
266 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/20(水) 22:40:35 ID:58rM90mM
男「1つ気になるんだけど」
神様「?」
男「なんで、幼は俺と同じクラスにするなんて微妙な改竄を?」
神様「・・・・・・」ジロ
男「??」
神様「さぁな」プイッ
神様「さて、行くぞ」
男「え?」
267 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/20(水) 22:45:18 ID:58rM90mM
ギィー
男「あっ、女さん」
女「あら、打ち合わせは終わりました?」
男「はい」
女「それじゃ、女神様と男さんは神壇に上がって下さい」
神様「?」
男「なぜに?」
女「お二人でお写真を撮りましょう」
男「何言ってるんですか?」
268 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/20(水) 22:47:01 ID:58rM90mM
女「あっ、男さんお飾り取っちゃダメですよ、ちゃんと付けてね」カチャカチャ
神様「なぜ写真など・・・///」
女「女神様? 奉職者の写真は撮っておくのではないのですか?」
神様「いや、そんな決め事を作った覚えはないのだが・・・ それに男だけで良いであろう」
女「ダメです、お二人で。 女神様と大神官様なんですからネ」
店主「そうですよ、昨日夜中に官僚達にカメラ持ってこさせたんですから」
男「わざわざそんなことを・・・」
女「ささっ、早く神壇へ。 朝食が冷めてしまいます」
269 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/20(水) 22:48:02 ID:58rM90mM
男「もう~」テクテク
神様「わ・・・ わたしもか?」
店主「もちろんですよ」
女「女神様も神壇へどうぞ」
神様「私は写真を撮っても写らないぞ?」
女「写るようになんとかして下さい」
神様「え~っ・・・」
270 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/20(水) 22:49:12 ID:58rM90mM
男「ここで良いですか?」
女「はい、あっ女神様? 御衣装を」
神様「着替えるのか!?」
女「さっ、お召し替え下さい」
神様「うっ~ ///」
ポワッ
神様「コレで良いか・・・?」
女「はい」ニコッ
271 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/20(水) 22:50:32 ID:58rM90mM
男「さすが女神様。 その格好よく似合うよ」
神様「う・・・ 嬉しいことを言う。 お・・・ 男も・・・ 似合ってるぞ ///」
店主「んじゃ、撮りますよ~」
女「笑って下さーい」
男「・・・・・・」ニコッ
神様「・・・・・・」ニコッ
ピピッ ピピッ ピピッ ピピッ ピピッ ピピッ ピピッ
神様「ちょ、何枚撮っているのだ!」
男「店主さん、撮り過ぎ・・・」
272 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/20(水) 22:59:21 ID:58rM90mM
上げる前に消すはずだった部分を投下してしまい書き直しながら進めてます。
なんかすいません。
でも全体の2/3は終わってるはず・・・
273 :以下、名無しが深夜にお送りします:2016/01/21(木) 01:49:14 ID:6gHJgJXM
乙乙
274 :以下、名無しが深夜にお送りします:2016/01/21(木) 06:25:40 ID:3VW0.SvM
おつ
275 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/21(木) 21:19:32 ID:PhMaUHDA
ーーー 研究所・2日目・朝食
神様「その金目鯛の煮付け美味しそうだな」
男「うまいに決まってんじゃん」モグモグ
神様「・・・・・・」
パチッ
男「うひゃ!」ビクッ
男「ちょっと! なんで静電気出すの!!」
神様「私ではない、自然の静電気だろ」
男「絶対嘘だ。 タイミング的に神様しかいないって!」
神様「さて、食事しながらで良いので聞いて欲しい」
男「うめ~ 金目鯛の煮付けうめ~」
バチッ
男「うひゃい!」ビクッ
276 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/21(木) 21:21:16 ID:PhMaUHDA
神様「先ほど男と話をした件に関して報告しようと思う。 話をしても良いだろうか男よ」
男「ん? あ~良いと思うよ」
神様「うむ」
:
:
277 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/21(木) 21:22:14 ID:PhMaUHDA
:
:
神様「という訳だ」
女「仮死状態・・・」
店主「一つ気になることがあるんですが」
神様「なんだ?」
店主「幼ちゃんはアカシック接続に必要なエネルギーはどうやって得てるんです?」
278 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/21(木) 21:24:50 ID:PhMaUHDA
神様「お菓子だ」
店主「・・・・・・」
男「・・・・・・」
女「・・・・・・」
神様「? お菓子だ」
店主「えぇ、聞こえました」
279 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/21(木) 21:26:38 ID:PhMaUHDA
男「お菓子でエネルギー取れるの?」
神様「正確に言えば糖分であるが。 技術的には100年以上は先のものであろう。 羨ましい。」
男「じゃぁ、神様もエネルギーを別の方法で取れば良いじゃん」
神様「私は・・・ 必要ない」
男「糖分をタンクかなんかにいっぱい入れてさ」
神様「私のエネルギーは異なる仕組みのため無理だ」
男「だってエネルギーの残り3ヶ月切ってるんでしょ? 何とかしないと」
店主「!?」
女「!?」
男「あっ」
280 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/21(木) 21:28:27 ID:PhMaUHDA
神様「よい。 男が言ったとおり私のエネルギーは残り少ない」
女「そんな・・・」
店主「では、女神様のエネルギー問題を解決する方が先じゃ?」
神様「いや、いいのだ。 私は放っておいても先はそれほど長くない」
男「え!?」
神様「私は2025年に自動停止するようプログラムされている」
男「なんで・・・」
神様「そうでないといけないのだ。 私も詳しく話してしまいたいのであるが・・・」
神様「プログラムで禁じられており解除できない」
281 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/21(木) 21:30:19 ID:PhMaUHDA
神様「もう1つ、ついでだ暴露する。私のアカシック接続が1%を切った」
女「そんなに少なく・・・」
神様「ほとんど小箱の機能しかない状態だ」
男「・・・・・・」
神様「未来の技術を取り出すことは出来ないが・・・ 今の科学技術だけでも十分やっていけると信じている」
男「神様・・・」
神様「心配するな。 ひよっこニセ女神と200年以上女神として生きてきた私とでは格が違うぞ?」
神様「さて、ではそれぞれ作業に取りかかろう」
282 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/21(木) 21:32:23 ID:PhMaUHDA
ーーー 研究所・2日目・技官室
ガチャ
男「店主さん居ます~?」
店主「おう、奥に居るぞ」
男「うわっ、すげー」
店主「凄いだろ。 こんな設備を持ったところなんて世界中探してもここだけだ」
男「なんか見たことない装置ばっかり」
店主「70年前に作られたくせに、最新のシステムですら制御可能とはビックリだ」
男「どんな仕組み?」
店主「オレにもさっぱりだ」
283 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/21(木) 21:38:56 ID:PhMaUHDA
店主「だが操作方法は簡単だし、何かあったときの対処方法も分かりやすい」
男「へぇ~」
店主「でだ、男に頼みたいことはこれだ」ドサッ
バラ バラ
男「あ~ ファイルが制御盤の上に落ちましたよ」
店主「おぉ、いけね」
男「これは?」ペラッ
店主「超厄介な電磁波照射施設の資料だ」
男「何をすればいいんです?」
店主「何とかして穴を見つけたい」
男「そうですよね」
284 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/21(木) 21:41:10 ID:PhMaUHDA
店主「一緒に考えてくれ」
男「オレも?」
店主「そうだ。 当然オレも考えるが全くお手上げだ」
男「そんなCERNの技術者でも分からない物をどうやって?」
店主「どうにかして?」
男「・・・・・・」
店主「思いついたことを手当たり次第調べて欲しい。 そのための施設だ」
男「でも、ここの機械の使い方なんて分かんないですよ?」
店主「やりたいことを聞いてくれ。 使い方は教える」
男「すさまじい無茶ぶりっすね」
店主「こういうのは頭の固くなったジジイより若いやつの方が良い閃きをするんだ」
285 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/21(木) 21:42:43 ID:PhMaUHDA
男「え~・・・ でも、これって神様が調べた方が早いんじゃないですか?」
店主「そうかもな」
男「じゃぁ」
店主「女神様は完全にオーバーフローだ、回線だって男のスマホ経由なんだぞ?」
男「まぁ確かに」
店主「今まで携帯の回線だけで無茶してたんだ。 エネルギー消費も凄かっただろうよ」
男「そうなんだ・・・ 神様そんなこと全然言わないから」
店主「心配させたくなかったんだろ」
男「神様のエネルギーってやっぱり増やす事って出来ないんですか?」
店主「どうなんだろうな~ オレは小箱を見たことないから何とも言えないが」
男「でもこのままじゃ神様が・・・」
286 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/21(木) 21:43:48 ID:PhMaUHDA
店主「・・・ 女神様が隔離されたときの話は聞いているか?」
男「神託を独占しようとしたヤツの計画だってくらいです」
店主「そいつは女神さまの第1神官だったんだ」
男「え?」
店主「一番信頼していたヤツに女神様は裏切られたんだ」
男「そんな・・・」
店主「BSCに買収されてたんだよ」
男「買収!?」
店主「あいつは他の神官全員を拘束して女神様に交換条件を出しやがった」
男「交換条件?」
287 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/21(木) 21:45:22 ID:PhMaUHDA
店主「自分を大神官にすること」
男「大神官・・・」
店主「俺は神官じゃないから詳しくないが、大神官は女神様の神託を思い通りに聞き出すことが出来るそうだな」
ーーー 神様「女神は大神官にその知識を隠さず話すことを誓う。」
男「・・・・・・」
店主「そんなことが出来りゃ、怖いもんなしだ」
男「で、神様は?」
店主「断ったさ。 当たり前だ」
男「・・・・・・」
288 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/21(木) 21:47:10 ID:PhMaUHDA
店主「そして、あいつはメガミーラインと小箱が繋がる回線を全部遮断した」
男「そんなこと出来るの?」
店主「女神様自身に二度と接続できないように壊させたんだ」
男「なんで神様はそんなことを」
店主「この先存在を確認したら神官の命の保証はないと言いやがった」
男「・・・・・・」
男「でも、神官はみんな助かったんでしょ? 女さんが言ってたよ?」
店主「あぁ、やっつけたよ」
男「?」
店主「やっつけた」
男「店主さんて、肝心なところを端折る癖ありますよね」
店主「そうか?」
289 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/21(木) 21:49:54 ID:PhMaUHDA
店主「その後、みんなで必死になって女神様を探したんだけどな」
男「見つからなかったと・・・」
店主「女神様のいる・・・ 神殿っていうのか? その場所も分からねぇし、どんな通信で呼びかけても返事は無かった」
店主「男が女神様を見つけてくれたんだろ?」
男「まぁ、偶然ですけどね」
店主「女神様ビックリしたんじゃねぇか?」
男「・・・ 神官は皆無事か?!って」
店主「?」
男「俺と会ったときの神様の第一声です」
店主「そうか・・・」
290 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/21(木) 21:51:04 ID:PhMaUHDA
男「信頼していた人に裏切られて、50年以上も一人隔離されてそんな仕打ちをされても・・・ まだ他人の心配するなんて・・・」
店主「・・・・・・」フッ
男「凄いですよね神様って」
店主「違いない」
男「・・・・・・」
店主「・・・・・・」
店主「さて、何でこんな話をしたてるんだろうな~?」
男「神様の力が弱っているってところから脱線しました」
店主「あ~、そうか」
男「でも、昔の話聞けて良かったです」
店主「まっ、これ以上は女神様に負担はかけたくないってことだ」
男「そうですね」
店主「だからコレは俺とお前でカタを付けたい」
男「はい」
男「いや~、複雑だな~」
神様「最初にそう言った」
神様「私がはしゃいで学校など行こうと思わなければこんな事には・・・」
男「でもそのおかげで幼が生きている訳だからさ」
神様「本当に迷惑をかける・・・ すまない」
男「ま~た、らしくないこと言って」
266 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/20(水) 22:40:35 ID:58rM90mM
男「1つ気になるんだけど」
神様「?」
男「なんで、幼は俺と同じクラスにするなんて微妙な改竄を?」
神様「・・・・・・」ジロ
男「??」
神様「さぁな」プイッ
神様「さて、行くぞ」
男「え?」
267 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/20(水) 22:45:18 ID:58rM90mM
ギィー
男「あっ、女さん」
女「あら、打ち合わせは終わりました?」
男「はい」
女「それじゃ、女神様と男さんは神壇に上がって下さい」
神様「?」
男「なぜに?」
女「お二人でお写真を撮りましょう」
男「何言ってるんですか?」
268 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/20(水) 22:47:01 ID:58rM90mM
女「あっ、男さんお飾り取っちゃダメですよ、ちゃんと付けてね」カチャカチャ
神様「なぜ写真など・・・///」
女「女神様? 奉職者の写真は撮っておくのではないのですか?」
神様「いや、そんな決め事を作った覚えはないのだが・・・ それに男だけで良いであろう」
女「ダメです、お二人で。 女神様と大神官様なんですからネ」
店主「そうですよ、昨日夜中に官僚達にカメラ持ってこさせたんですから」
男「わざわざそんなことを・・・」
女「ささっ、早く神壇へ。 朝食が冷めてしまいます」
269 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/20(水) 22:48:02 ID:58rM90mM
男「もう~」テクテク
神様「わ・・・ わたしもか?」
店主「もちろんですよ」
女「女神様も神壇へどうぞ」
神様「私は写真を撮っても写らないぞ?」
女「写るようになんとかして下さい」
神様「え~っ・・・」
男「ここで良いですか?」
女「はい、あっ女神様? 御衣装を」
神様「着替えるのか!?」
女「さっ、お召し替え下さい」
神様「うっ~ ///」
ポワッ
神様「コレで良いか・・・?」
女「はい」ニコッ
271 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/20(水) 22:50:32 ID:58rM90mM
男「さすが女神様。 その格好よく似合うよ」
神様「う・・・ 嬉しいことを言う。 お・・・ 男も・・・ 似合ってるぞ ///」
店主「んじゃ、撮りますよ~」
女「笑って下さーい」
男「・・・・・・」ニコッ
神様「・・・・・・」ニコッ
ピピッ ピピッ ピピッ ピピッ ピピッ ピピッ ピピッ
神様「ちょ、何枚撮っているのだ!」
男「店主さん、撮り過ぎ・・・」
272 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/20(水) 22:59:21 ID:58rM90mM
上げる前に消すはずだった部分を投下してしまい書き直しながら進めてます。
なんかすいません。
でも全体の2/3は終わってるはず・・・
273 :以下、名無しが深夜にお送りします:2016/01/21(木) 01:49:14 ID:6gHJgJXM
乙乙
274 :以下、名無しが深夜にお送りします:2016/01/21(木) 06:25:40 ID:3VW0.SvM
おつ
275 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/21(木) 21:19:32 ID:PhMaUHDA
ーーー 研究所・2日目・朝食
神様「その金目鯛の煮付け美味しそうだな」
男「うまいに決まってんじゃん」モグモグ
神様「・・・・・・」
パチッ
男「うひゃ!」ビクッ
男「ちょっと! なんで静電気出すの!!」
神様「私ではない、自然の静電気だろ」
男「絶対嘘だ。 タイミング的に神様しかいないって!」
神様「さて、食事しながらで良いので聞いて欲しい」
男「うめ~ 金目鯛の煮付けうめ~」
バチッ
男「うひゃい!」ビクッ
276 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/21(木) 21:21:16 ID:PhMaUHDA
神様「先ほど男と話をした件に関して報告しようと思う。 話をしても良いだろうか男よ」
男「ん? あ~良いと思うよ」
神様「うむ」
:
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277 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/21(木) 21:22:14 ID:PhMaUHDA
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:
神様「という訳だ」
女「仮死状態・・・」
店主「一つ気になることがあるんですが」
神様「なんだ?」
店主「幼ちゃんはアカシック接続に必要なエネルギーはどうやって得てるんです?」
278 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/21(木) 21:24:50 ID:PhMaUHDA
神様「お菓子だ」
店主「・・・・・・」
男「・・・・・・」
女「・・・・・・」
神様「? お菓子だ」
店主「えぇ、聞こえました」
279 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/21(木) 21:26:38 ID:PhMaUHDA
男「お菓子でエネルギー取れるの?」
神様「正確に言えば糖分であるが。 技術的には100年以上は先のものであろう。 羨ましい。」
男「じゃぁ、神様もエネルギーを別の方法で取れば良いじゃん」
神様「私は・・・ 必要ない」
男「糖分をタンクかなんかにいっぱい入れてさ」
神様「私のエネルギーは異なる仕組みのため無理だ」
男「だってエネルギーの残り3ヶ月切ってるんでしょ? 何とかしないと」
店主「!?」
女「!?」
男「あっ」
280 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/21(木) 21:28:27 ID:PhMaUHDA
神様「よい。 男が言ったとおり私のエネルギーは残り少ない」
女「そんな・・・」
店主「では、女神様のエネルギー問題を解決する方が先じゃ?」
神様「いや、いいのだ。 私は放っておいても先はそれほど長くない」
男「え!?」
神様「私は2025年に自動停止するようプログラムされている」
男「なんで・・・」
神様「そうでないといけないのだ。 私も詳しく話してしまいたいのであるが・・・」
神様「プログラムで禁じられており解除できない」
281 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/21(木) 21:30:19 ID:PhMaUHDA
神様「もう1つ、ついでだ暴露する。私のアカシック接続が1%を切った」
女「そんなに少なく・・・」
神様「ほとんど小箱の機能しかない状態だ」
男「・・・・・・」
神様「未来の技術を取り出すことは出来ないが・・・ 今の科学技術だけでも十分やっていけると信じている」
男「神様・・・」
神様「心配するな。 ひよっこニセ女神と200年以上女神として生きてきた私とでは格が違うぞ?」
神様「さて、ではそれぞれ作業に取りかかろう」
282 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/21(木) 21:32:23 ID:PhMaUHDA
ーーー 研究所・2日目・技官室
ガチャ
男「店主さん居ます~?」
店主「おう、奥に居るぞ」
男「うわっ、すげー」
店主「凄いだろ。 こんな設備を持ったところなんて世界中探してもここだけだ」
男「なんか見たことない装置ばっかり」
店主「70年前に作られたくせに、最新のシステムですら制御可能とはビックリだ」
男「どんな仕組み?」
店主「オレにもさっぱりだ」
283 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/21(木) 21:38:56 ID:PhMaUHDA
店主「だが操作方法は簡単だし、何かあったときの対処方法も分かりやすい」
男「へぇ~」
店主「でだ、男に頼みたいことはこれだ」ドサッ
バラ バラ
男「あ~ ファイルが制御盤の上に落ちましたよ」
店主「おぉ、いけね」
男「これは?」ペラッ
店主「超厄介な電磁波照射施設の資料だ」
男「何をすればいいんです?」
店主「何とかして穴を見つけたい」
男「そうですよね」
284 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/21(木) 21:41:10 ID:PhMaUHDA
店主「一緒に考えてくれ」
男「オレも?」
店主「そうだ。 当然オレも考えるが全くお手上げだ」
男「そんなCERNの技術者でも分からない物をどうやって?」
店主「どうにかして?」
男「・・・・・・」
店主「思いついたことを手当たり次第調べて欲しい。 そのための施設だ」
男「でも、ここの機械の使い方なんて分かんないですよ?」
店主「やりたいことを聞いてくれ。 使い方は教える」
男「すさまじい無茶ぶりっすね」
店主「こういうのは頭の固くなったジジイより若いやつの方が良い閃きをするんだ」
男「え~・・・ でも、これって神様が調べた方が早いんじゃないですか?」
店主「そうかもな」
男「じゃぁ」
店主「女神様は完全にオーバーフローだ、回線だって男のスマホ経由なんだぞ?」
男「まぁ確かに」
店主「今まで携帯の回線だけで無茶してたんだ。 エネルギー消費も凄かっただろうよ」
男「そうなんだ・・・ 神様そんなこと全然言わないから」
店主「心配させたくなかったんだろ」
男「神様のエネルギーってやっぱり増やす事って出来ないんですか?」
店主「どうなんだろうな~ オレは小箱を見たことないから何とも言えないが」
男「でもこのままじゃ神様が・・・」
286 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/21(木) 21:43:48 ID:PhMaUHDA
店主「・・・ 女神様が隔離されたときの話は聞いているか?」
男「神託を独占しようとしたヤツの計画だってくらいです」
店主「そいつは女神さまの第1神官だったんだ」
男「え?」
店主「一番信頼していたヤツに女神様は裏切られたんだ」
男「そんな・・・」
店主「BSCに買収されてたんだよ」
男「買収!?」
店主「あいつは他の神官全員を拘束して女神様に交換条件を出しやがった」
男「交換条件?」
287 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/21(木) 21:45:22 ID:PhMaUHDA
店主「自分を大神官にすること」
男「大神官・・・」
店主「俺は神官じゃないから詳しくないが、大神官は女神様の神託を思い通りに聞き出すことが出来るそうだな」
ーーー 神様「女神は大神官にその知識を隠さず話すことを誓う。」
男「・・・・・・」
店主「そんなことが出来りゃ、怖いもんなしだ」
男「で、神様は?」
店主「断ったさ。 当たり前だ」
男「・・・・・・」
288 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/21(木) 21:47:10 ID:PhMaUHDA
店主「そして、あいつはメガミーラインと小箱が繋がる回線を全部遮断した」
男「そんなこと出来るの?」
店主「女神様自身に二度と接続できないように壊させたんだ」
男「なんで神様はそんなことを」
店主「この先存在を確認したら神官の命の保証はないと言いやがった」
男「・・・・・・」
男「でも、神官はみんな助かったんでしょ? 女さんが言ってたよ?」
店主「あぁ、やっつけたよ」
男「?」
店主「やっつけた」
男「店主さんて、肝心なところを端折る癖ありますよね」
店主「そうか?」
289 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/21(木) 21:49:54 ID:PhMaUHDA
店主「その後、みんなで必死になって女神様を探したんだけどな」
男「見つからなかったと・・・」
店主「女神様のいる・・・ 神殿っていうのか? その場所も分からねぇし、どんな通信で呼びかけても返事は無かった」
店主「男が女神様を見つけてくれたんだろ?」
男「まぁ、偶然ですけどね」
店主「女神様ビックリしたんじゃねぇか?」
男「・・・ 神官は皆無事か?!って」
店主「?」
男「俺と会ったときの神様の第一声です」
店主「そうか・・・」
290 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/21(木) 21:51:04 ID:PhMaUHDA
男「信頼していた人に裏切られて、50年以上も一人隔離されてそんな仕打ちをされても・・・ まだ他人の心配するなんて・・・」
店主「・・・・・・」フッ
男「凄いですよね神様って」
店主「違いない」
男「・・・・・・」
店主「・・・・・・」
店主「さて、何でこんな話をしたてるんだろうな~?」
男「神様の力が弱っているってところから脱線しました」
店主「あ~、そうか」
男「でも、昔の話聞けて良かったです」
店主「まっ、これ以上は女神様に負担はかけたくないってことだ」
男「そうですね」
店主「だからコレは俺とお前でカタを付けたい」
男「はい」
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